平成25年12月改訂版 美容師実技試験審査マニュアル (公財)理容師美容師試験研修センター 理容師美容師国家試験委員会 第1 用具類審査マニュアル 実技試験で使用する用具類は、美容師実技試験委員と衛生実技試験委員が、それぞれ専門の 立場から不足用具類の有無、規格の適合状況、作業を有利にするための不正行為の有無等につい て審査します。 ⑴ 第1課題(カッティング) 時期 審 査 の 内 容 ⑴ 準 備 開 ⑵ 始 前 モデルウイッグ標準仕様適合審査 モデルウイッグの前面台座部分に「美容師実技 試験用23-**-**標準仕様適合モデルウイ ッグ」、「美容師実技試験用24-**-**標 準仕様適合モデルウイッグ」又は「美容師実技試 験用25-**-**標準仕様適合モデルウイッ グ」と記載されたシールが貼付されていることを 確認する。 モデルウイッグに対する不正行為の有無の審査 ① 頭部又は頸部に作業の目安となるマーキング の有無 ② 次のような事前処理 ・ ガイドをカットしている ・ 毛量を調整している ・ 毛髪の長さを調整している ・ 毛髪に薬液処理をしている ・ 毛髪が濡れている ・ 標準仕様適合シールの 番号が「B-***」と表 示されているものは旧課題 用であり、規格不適合とな ります。 ・ モデルウイッグの製造 上と思われる毛髪の量又は 長さの不足は減点しないで 下さい。 ・ ( )内の数量は、最低 必要数です。 ⑴ 次の用具類の有無及び必要数量の審査 ・ モデルウイッグ用取り付け金具(1個) ・ スプレイヤー(1個) ・ カッティングシザーズ(1丁) ・ コーム(1本) ・ 乾燥タオル(2枚) ・ ダックカールクリップ(適量) ⑵ 全課題共通用具類及びカッティング用用具類とし ・ セ ニ ン グ シ ザ ー ズ は 使 用できません。 て規定されていない用具類の有無 準 備 時 間 中 留 意 事 項 -1- ⑵ 第2課題(ワインディング又はオールウェーブセッティング) 時期 審 査 の 内 容 留 意 事 項 モデルウイッグに対する不正行為の有無を審査 ・ 頭部又は頸部に作業の目安となるマーキング の有無 準 備 開 始 前 ⑴ 準 次の用具類の有無及び必要数量の審査 【ワインディングの場合】 ・ モデルウイッグ用取り付け金具(1個) ・ スプレイヤー(1個) ・ ロッド(4種類及びショートロッド) ・ ロッドケース(1個) ・ ワインディング用ペーパー(適量) ・ 輪ゴム(適量) ・ コーム(1本) ・ 乾燥タオル(2枚) 備 【オールウェーブセッティングの場合】 ・ モデルウイッグ用取り付け金具(1個) ・ スプレイヤー(1個) ・ ボビーピン(アメリカピン)(適量) ・ オニピン(適量) ・ ピン皿(1枚) ・ コーム(1本) ・ セットローション(1本) ・ 乾燥タオル(2枚) ・ シングルピン又はダブルピン(適量) 時 間 中 ⑵ 全課題共通用具類及び第2課題用用具類として 規定されていない用具類の有無 -2- ・ セットローションはア プリケータ又はスポイドに は入ったものです。 第2 1 技術の審査マニュアル 第1課題カッティング 項目 審査のポイント 減 点 対 象 配分点数及び減点 1 配分点数10点 ヘ ム ラ イン 2点単位で減点し、 ヘムラインのつながりを 減点の上限を10点と 審査する する ⑴ ヘムライン ① ヘムラインに段差があり、きれ いにつながっていない場合 ② ヘムラインから飛び出た毛があ る場合 ⑵ モデルウイッグの汚れ モデルウイッグに著しい毛髪の付 着や水濡れがある場合 ⑵に該当した場合は 4点減点とする 2 配分点数40点 レ イ ヤ ーカ ッ ト の つ なが り 5点単位で減点し、 各セクションのつながり 減点の上限を40点と を審査する する ⑴ フロント ① (イヤツーイヤパートより 前の部分) トップからフロントのつなが りが悪い場合 ② トップから左サイドのつなが りが悪い場合 ③ トップから右サイドのつなが りが悪い場合 ④ フロントと左サイドのつなが りが悪い場合 ⑤ フロントと右サイドのつなが りが悪い場合 【留意事項】 ④及び⑤は横スライスでチェッ クする ⑵ バック ① (イヤツーイヤパートより 後ろの部分) トップからネープのつながり が悪い場合 ② トップから左バックサイドの つながりが悪い場合 ③ トップから右バックサイドの つながりが悪い場合 ④ 左サイドと左バックサイドの つながりが悪い場合 -3- ⑤ 右サイドと右バックサイドの つながりが悪い場合 【留意事項】 ④及び⑤は横スライスでチェック する (注) 1 スライスの幅は概ね3㎝幅と する 2 横スライスのチェックとはト ップポイントから放射状にカッ トされたパネルに対して90度 に交わる角度でスライスし、レ イヤーカットの横のつながりを チェックする ⑶ 切り残し 切り残しがある場合 3 配分点数10点 左 右 の バラ ン ス 左右のシンメトリーにつ いて審査する 正中線を基に左右がシンメトリ 2点単位で減点し、 ーでない場合 減点の上限を10点と ① する トップポイントから左サイド と右サイドがシンメトリーでな い場合 ② トップポイントから左バック サイドと右バックサイドがシン メトリーでない場合 ③ フロントのヘムラインがシン メトリーでない場合 ④ バックのヘムラインがシンメ トリーでない場合 -4- 4 配分点数40点 毛 髪 の 長さ 毛髪の長さを審査する ⑴ フロント(前髪)の生え 際の長さが許容範囲5.5 長さが4.1~5.4㎝又は6.6~7.9 10点減点 ㎝の場合 ~6.5㎝に収まっている か審査する ⑵ 左右のもみあげの生え ① 際の長さが許容範囲9.5 ~10.5㎝に収まっている 右 の 長 さ が 8.1 ~ 9.4 ㎝ 又 は 5点減点 10.6~11.9㎝の場合 トップの長さが許容範 囲9.5~10.5㎝に収まっ 5点減点 10.6~11.9㎝の場合 ② か審査する ⑶ 左 の 長 さ が 8.1 ~ 9.4 ㎝ 又 は 長 さ が 8.1 ~ 9.4 ㎝ 又 は 10.6 ~ 10点減点 11.9㎝の場合 ているか審査する ⑷ ネープの生え際の長さ が許容範囲9.5~10.5㎝ 長 さ が 8.1 ~ 9.4 ㎝ 又 は 10.6 ~ 11.9㎝の場合 に収まっているか審査す る 【留意事項】 1 規定の長さより2㎝以上過不 足している場合は、条件違反で 処理する 2 もみあげを除く各ポイントは 正中線上で計測する 3 計測をする毛髪の範囲 ① 概ね5㎜×5㎜程度とする ② フロント及びネープは、正 中線上で生え際から5㎜程度 内側を三角形に分け取る ③ もみあげ部分は、先端を中 心に5㎜程度を分け取る 4 各ポイントの計測方法 ① トップは地肌に対して直角 に持ち上げ、計測板を地肌に 当てて計測する ② フロント及びネープは、自 然に下ろした状態で、計測す る毛髪が地肌から浮かないよ うにし、計測板を毛髪の下に 差し入れ、生え際から計測す る -5- 10点減点 ③ 左右のもみあげは、計測す る毛髪が地肌から浮かないよ うにし、あごの先端に向けシ ェープして計測板を毛髪の下 に差し入れ、生え際から計測 する 5 作業終了後に次の⑴ 条件違反 ~⑸の減点対象のいず 条件について審査する れかに該当した場合 は、条件違反欄にマー クする ⑴ スプレイヤーによる毛 ドライカッティングをしている 髪の濡らしの有無を審査 場合。ただし、作業終了後に乾燥 する したと思われるものは除く ⑵ 補助ピンの有無を審査 する ⑶ 完成後、補助ピンが残っている 場合 各計測ポイントの2㎝ 以上の過不足を審査する 計測ポイントのいずれかの長さ が規定より2cm以上過不足してい る場合 ⑷ 未完成部分の有無を審 査する ⑸ カットしていない毛髪の範囲が 1㎠以上ある場合 作業机に置かれている 用具類について審査する 作業終了後に持参用具として規 定されていないものや規格不適合 の用具類を作業机に出している場 合 -6- 参 考 毛髪の長さの計測方法 【留意事項】 ダックカールクリップを使用して計測に不要な毛髪を止め、計測位置が正しいことを確認し、 計測板を地肌から浮かないように当てること 【トップ】 トップポイント(つむじ)を中心に5㎜幅程度分 け取り、地肌から直角に引き出して計測板を当 て、地肌から計測する 【フロント】 生え際から奥行き5㎜ 幅程度を三角に分け取 り、自然に下ろした状 態で地肌から浮かない ように引き出して 計測板を毛髪の 下に差し入れ、 生え際から 計測する 【もみあげ】 もみあげ部の先端を5㎜幅 程度分け取り、あごの先端 に向けて地肌から浮かない ように引き出し、計測板を 毛髪の下に差し入れ、生え 際から計測する 【ネープ】 正中線上で生え際から奥行き5㎜ 幅程度を三角に分け取り、自然に 下ろした状態で、地肌から浮かな いように引き出し、計測板を毛髪 の下に差し入れ、生え際から計測 する -7- 2 第2課題ワインディング 項目 審査のポイント 減 点 対 象 配分点数及び減点 1 配分点数40点 全 体 の バラ ン ス フロントの右5本及び左2本のロ ①~⑩は5点単位で ドのつながり及び配列 ッドの配列及び方向性が適切でな 減点し、減点の上限を を審査する い場合 40点とする 各セクションのロッ ① ② 左右のサイドがシンメトリーでな い場合 ③ センターのロッドの中央が正中線 上に位置していない場合 ④ センターのロッドが水平に巻き収 められていない場合 ⑤ バックサイドがラウンドするよう に巻き収められていない場合 ⑥ 左右のバックサイドからネープが シンメトリーでない場合 ⑦ ネープのロッドが生え際に沿って ラウンドするように巻き収められ ていない場合 ⑧ スライス線が歪んでいる場合 ⑨ ベースの毛がつれている場合 ⑩ 使用したロッドの長さがベース幅 に合っていない場合 ⑪ ⑪のア~ウの減点対象 ロッドの配置と太さが指定どおり に巻き収められていない場合 のいずれかに該当した ア フロントの巻き始めが13㎜又は 場合は40点減点とす 13.5㎜以外のロッドの場合 イ サイドが12㎜のロッドで巻き始め られ、11㎜のロッドへとつながる ように巻かれていない場合 ウ P点以下が12㎜のロッドから10㎜ のロッドへと順次つながるように 巻かれていない場合 (注) P点とはゴールデンポイント から13㎜又は13.5㎜のロッド3本 分後方で正中線上の位置をいう -8- る 2 配分点数30点 ス テ ム の角 度 と 方 向 ステムの角度と方向性 ① を審査する ロッドの中心がオンベースに巻き 収められていない場合 ② ロッドの中心が1/2オフベースに 5点単位で減点し、 減点の上限を30点と する 巻かれていない場合 ③ オンベースと1/2オフベースとの つなぎのロッドが適切に巻き収め られていない場合 ④ ステムの角度や方向が悪く、ロッ ドが地肌から浮いている場合 3 配分点数15点 シェープ シェープの状態を審査 ① する ストランドの根元からシェープさ れていない場合 ② ロッドの表面に毛髪の重なりやゆ 3点単位で減点し、 減点の上限を15点と する るみがある場合 ③ ロッドの表面から毛先が出ている 場合 4 配分点数10点 輪 ゴ ム の掛 け 方 輪ゴムの掛け方を審査 ① する 輪ゴムがロッドの中央に平行に掛 けられていない場合 ② 輪ゴムがロッドの中央に掛けられ ①~③は2点単位で 減点し、減点の上限を 10点とする ていない場合 ③ 輪ゴムの掛け方が悪いためロッド がベースから浮いている場合 ④ ロッドの直径の幅以上オフベース で巻かれ、ロッドがベースからぶ ④に該当した場合は 10点減点とする ら下がっている場合 5 配分点数5点 残り毛 ⑴ 残り毛の有無を審査 する ⑵ モデルウイッグの汚 れ 巻かれていない毛髪が地肌から出て 該当した場合は5点 減点とする。 いる場合 モデルウイッグに著しい毛髪の付着 や水濡れがある場合 -9- 6 作業終了後に次の⑴ 条件違反 条件について審査す ~⑹の減点対象のいず る れかに該当した場合は 条件違反欄にマークす る ⑴ 技術の条件どおり ① に巻き収められてい るか審査する フロントの斜めパートラインが左 右逆になっている場合 ② フロントに斜めパートラインが なく、オールバックに巻き収めら れている場合 ③ 耳上部のロッドが技術の条件どお りに巻き収められていない場合 ア 耳上部のロッドが斜め後方に巻か れている場合 イ 耳上部のロッドが後方に向け、縦 に巻かれている場合 (注) 上記アの「ロッドが斜め」と は、巻かれたロッドが水平線に 対して45度以上斜めである場合 をいう ⑵ 使用したロッドの ① 使用したロッドの本数がショー 条件について審査す トロッドを含め49本以下又は56本 る 以上の場合 ② 使用したロッドの太さの種類が3 種類以下の場合 ⑶ 輪ゴムの掛け方の 条件について審査す ロッド1本に輪ゴムを2本以上掛け ている場合 る ⑷ スプレイヤーによ カラ巻きをしている場合 る毛髪の濡らしの有 無を審査する ⑸ 未完成部分の有無 を審査する ⑹ 巻き残っている毛髪の範囲が1㎝2 以 上ある場合 作業机に置かれて 作業終了後に持参用具として規定さ いる用具類について れていないものや規格不適合の用具類 審査する を作業机に出している場合 - 10 - 3 第2課題オールウェーブセッティング 項目 審査のポイント 減 点 対 象 配分点数及び減点 1 配分点数30点 全 体 の つな が り ⑴ ウェーブ7段構成を ① 審査する 頭部の左右及び中央のバランスが 悪い場合 ② 耳上部のウェーブが耳にかかって ⑴は5点単位で減点 し、減点の上限を30 点とする いる場合 ③ 左右のフィンガーウェーブとピン カールの接続部が割れている場合 ⑵ スタイル構成を審査 ① する 完成後、補助ピンが残っている場 れかに該当した場合は 合 ② ⑵の減点対象のいず 技術の条件で指定された箇所に指 30点減点とする 定されたピンカールが作られてい ない場合 ③ 技術の条件で指定された箇所にフ ィンガーウェーブが作られていな い場合 ⑶ モデルウイッグの汚 れ モデルウイッグに著しい毛髪又はロ ーションの付着や水濡れがある場合 ⑶に該当した場合は 5点減点とする 2 配分点数30点 フ ィ ン ガー ウ ェ ー ブ ⑴ フィンガーウェー ① ウェーブが割れている場合 ブのシェープの状態 ② ウェーブが重なっている場合 する を審査する ⑵ ウェーブ幅の状態 ① を審査する ウェーブ1段がハーフウェーブに なっていない場合 ② 各段のハーフウェーブが適切で ない場合 ⑶ リッジの状態を審 5点単位で減点し、 減点の上限を30点と ① 査する リッジをつまんで作っている場 合 ② リッジが割れている場合 ③ リッジが流れている場合 - 11 - 3 配分点数30点 ピ ン カ ール ⑴ ループの状態を審査 ① する ていない場合 ② 5点単位で減点し、 ループがウェーブ幅の2/3になっ ループの大きさがそろっていない 減点の上限を30点と する 場合 ③ ループから毛先が出ている場合 ④ リフトカールのループがスライス 線上に巻き収められていない場合 ⑵ ステムの状態を審査 ① する ステムの方向が4時30分又は7時 30分の方向になっていない場合 ② ステムが割れている場合 ③ リフトカールのステムがつぶれて いる場合 ⑶ カールスペースを審 ① 査する カールスペースが広すぎる場合 ② カールスペースが狭すぎる場合 ③ カールスペースがない場合 4 配分点数10点 ピニング ピニングを審査する ①~③は2点単位で ① ループが壊れている場合 ② ループが変形している場合 減点し、減点の上限を ③ ループが浮いている場合 10点とする ④ 同一列で同方向にピニングされて いない場合 ⑤ ピニングが規定以外の場合 ア メイポールカールがボビーピンと オニピン各1本によるクロスピニ ング以外で作られている場合 イ メイポールカール以外のピンカー ルがボビーピン1本以外で作られ ている場合 【留意事項】 1 ピニングは上下どちらからでも かまいません 2 クロッキノールカールのピニング は毛量により両面打ち、片面打ち のどちらでもかまいません - 12 - ④又は⑤に該当した 場合は10点減点とす る 5 作業終了後に次の⑴ 条件違反 条件について審査す ~⑶の減点対象のいず る れかに該当した場合は 条件違反欄にマークす る ⑴ 技術の条件どおりに ① 作られているか審査 する ウェーブの段数が6段以下又は8 段以上の場合 ② ウェーブ構成が左右逆に作られ ている場合 ③ 同一列のピンカールが同一方向に 巻き収められていない場合 ⑵ 未完成部分の有無を 完成していない箇所がある場合 審査する ⑶ 作業机に置かれてい 作業終了後に持参用具として規定さ る用具類について審 れていないものや規格不適合の用具類 査する を作業机に出している場合 - 13 - 第3 第1課題 1 2 実技試験課題の設定条件 カッティング 試験時間 20分間 技術の条件 ⑴ 仕上がりはレイヤースタイルとする。 ⑵ カッティングはシザーズによるブラントカッティングとし、セニングシザーズの使用は禁 止する。 ⑶ カッティングはウェットカッティングとする。 ⑷ ヘムラインのガイド幅は、概ね2㎝とする。 ⑸ フロント(前髪)のガイド幅は、正中線の左右2㎝を分け取り、合計4㎝幅とする。 また、ガイドの長さは、正中線の生え際から顔面へと自然に下ろした状態で概ね6㎝とす る。 ⑹ 両サイドの長さは、もみあげ部分を下ろした状態で生え際から概ね10㎝とする。 ⑺ フロントのガイドとサイドのガイドは、顔面側に台座と平行になるように引き出し、つな げるものとする。 ⑻ トップの位置は、フロントの生え際から奥行き9㎝前後の正中線上とし、トップの長さは 概ね10㎝とする。 ⑼ フロントとトップは、正中線上を垂直に持ち上げた状態でつなげるものとする。 ⑽ ネープのガイドの長さは、正中線の生え際から垂直に下ろした状態で概ね10㎝とし、ネー プの幅は正中線から左右2㎝幅を分け取り、合計4㎝幅とする。 ⑾ サイドとネープのガイドは垂直に下ろした状態でつなげるものとする。 ⑿ 正中線上で後頭部の一番凸部をバックポイントと定め、バックポイントの長さは概ね10㎝ とする。 ⒀ 作業中に使用した補助ピンは、作業終了後はモデルウイッグから取り除くこと。 - 14 - 第2課題 1 2 ワインディング 試験時間 20分間 技術の条件 ① 毛髪は完全に濡れた状態で作業すること。 ② ロッドの本数はショートロッドを含め50本以上55本以内とする。 ③ 輪ゴムの掛け方は1本1重とし、ロッドの中央に平行になるように掛けること。 ④ ロッドを巻き収めるベースの幅はセンターにおけるロッドの両端の幅を基本とする。 ただし、フロント及びサイドからネープにかけてラウンドさせて巻き収める箇所のベース の幅は、ロッドの両端の幅にならなくともよい。 ⑤ フ口ン卜では、正中線から4㎝左側(左サイド側)の生え際の位置をF点、正中線上で生 え際から奥行き7㎝の位置をF´点とし、このFからF´に向け、斜めにパー卜ラインを分 け取り、太さ13㎜又は13.5㎜のロッドを使用し、パー卜ラインの右側では右斜め後方に5 本のロッドを、左側では左斜め後方に2本の口ッドをそれぞれオンベースに巻き収めること。 ⑥ センターでは、ゴールデンポイン卜から13㎜又は13.5㎜のロッド3本分後方で正中線上 の位置をP点とし、フ口ン卜後方からP点までを13㎜又は13.5㎜のロッドでオンベースで 巻き収めること。P点からネープまでは12㎜のロッドから巻き始め、10㎜のロッドで巻き 終わるように1/2オフベースで巻き収めること。 ⑦ 右パックサイドでは、フロン卜からP点までを13㎜又は13.5㎜のロッドで斜め後方にオ ンベースで巻き収めること。 ⑧ 左パックサイドでは、フロン卜からP点までを13㎜又は13.5㎜のロッドでオンベースに 巻き収めること。 ⑨ ネープでは、P点から左右のネープまでを生え際に沿ってラウンドするように12㎜のロ ッドで巻き始め、10㎜のロッドで巻き終えるように1/2オフベースで巻き収めること。 ⑩ 両サイドの耳上部では、下方向に12㎜のロッドで巻き始め、11㎜のロッドで巻き終わる よう1/2オフベースで巻き収めること。 - 15 - 第2課題 1 2 オールウェーブセッティング 試験時間 25分間 技術の条件 ⑴ ノーパート7段のオールウェーブをフィンガーウェーブとピンカールによって構成するこ と。 ⑵ ウェーブ1段を概ね3等分し、左側の1/3を左側、右側の1/3を右側とし、残りの1/3を中 央とすること。 ⑶ 左右とも耳上部までにクローズドエンドのウェーブを2段構成すること。 ⑷ 1段目は、カウンタークロックワイズワインドカールのスカルプチュアカールを5又は6 個巻くこと。 ⑸ 2段目は、フィンガーウェーブとすること。 ⑹ 3段目の中央はスカルプチュアカールを巻き、左側と右側はフィンガーウェーブを作るこ と。 ⑺ 4段目の中央はリフトカールを巻き、左側と右側はフィンガーウェーブを作ること。 ⑻ 5段目は4段目と同じ構成とすること。 ⑼ 6段目の中央はメイポールカールを巻き、左側と右側はフィンガーウェーブを作ること。 ⑽ 7段目はクロッキノールカールで巻き収めること。巻き残る場合はターンステムで処理す ること。 ⑾ ピニングは同一列で同方向とする。 ⑿ ピンカールに使用するピンは、ボビーピン(アメリカピン)及びオニピンとする。 ⒀ ピンカール1個に使用するピンは、ボビーピン1本とする。 ただし、メイポールカールのピニングは、ボビーピンとオニピン各1本によるクロスピニ ングとする。 ⒁ 作業中に使用した補助ピンは、作業終了後はモデルウイッグから取り除くこと。 - 16 - 第4 1 美容師実技試験カット用標準仕様モデルウイッグ 美容師実技試験カット用標準仕様の創設について 美容師実技試験におけるカッティング課題は、受験者の技術レベルが同一程度ならば使用す るモデルウイッグの毛量や毛質といった要素により仕上がり状態に差が生じることは容易に 判断でき、受験者間の公平性が保たれないのは言うまでもありません。一方試験委員側から すると、審査の際に作品の完成度にモデルウイッグの個体差を加味することなど不可能であ ると言わざるを得ません。そこで、美容師実技試験部会において、モデルウイッグの頭部の 大きさ、毛量、毛質、植毛方法等に一定の基準を設け、それを美容師実技試験カット用モデ ルウイッグの標準仕様(以下「標準仕様」という。)と定め、標準仕様適合審査を受け合格し たモデルウイッグのみ国家試験用のモデルウイッグとして流通させるといったルール作りを しました。 現在この標準仕様に適合している販売会社は、公益財団法人理容師美容師試験研修センター ホームページで周知しています。 2 標準仕様の設定 レイヤースタイル用に定められた標準仕様は次のとおりです。 1 寸法等の基準点 モデルウイッグの寸法及び形状を定めるために基準となるポイント(下図のA~K)は次 のとおりとする。 ⑴ Aは、天頂 ⑵ Bは、正中線とフロントラインが交わる点 ⑶ Cは、人中と鼻の境目 ⑷ Dは、正中線上のあごの先端 ⑸ Eは、台座の上端 ⑹ Fは、正中線とネープラインが交わる点 ⑺ Gは、耳介上部の上端から延長した直上線が生え際と交わる点で、G´はGの反対側の 同じ箇所 ⑻ Hは、耳介後端から延長した直上線が生え際と交わる点で、H´はHの反対側の同じ箇 所 ⑼ Iは、サイドラインの一番突出した箇所の先端で、I´はIの反対側の同じ箇所 ⑽ Jは、正中線上における後頭部の凸部と垂直線が交わる点 ⑾ Kは、台座の底部 - 17 - ⑧ A ② ⑨ B フロントライン ⑩ ⑪ I サイドライン ③ G ① J H C ④ 10 10 D ネープライン F ⑦ ⑤ ⑫ E (台 ⑥ 座) K ⑬ 2 形状及び寸法に関する事項 ⑴ モデルウイッグの各部位の寸法及びその誤差の許容範囲は次のとおりとする。 ① AからEまでの高さは 243 ㎜±10mm ② AからBまでの高さは38㎜±2㎜ ③ BからCまでの高さは100㎜±5㎜ ④ CからDまでの高さは50㎜±2㎜ ⑤ DからEまでの高さは55㎜±3㎜ ⑥ EからKまでの高さは25㎜±5㎜ ⑦ FからEまでの高さは60㎜±5㎜ ⑧ BからからFまでの長さは332㎜±10mm ⑨ GからG´までの長さは273㎜±5㎜ ⑩ HからH´までの長さは283㎜±5㎜ ⑪ Iから水平にJをとおり、I´までの長さは340㎜±5㎜ ⑫ 首の一番細い部分の外周は286㎜±5㎜ ⑬ 台座の外周は310㎜±10mm - 18 - ⑵ ネープの形状並びに寸法及びその誤差の許容範囲は下図のとおりとする。 ※単位㎜ 10 10 10 60±5 70±5 (台 座) 25±5 3 毛髪の規格 毛髪は黒色又はこれに近い色の人毛を使用し、次の条件を満たすこと。 ⑴ 毛髪は、キューティクル処理をして艶と櫛どおりに留意する。 ⑵ 毛髪は、ウェット又はドライの状態に関わらずストレートとする。 4 植毛の条件 植毛は、正中線上のフロントラインから奥行き9㎝の位置を中心点とし、中心点から半径3 ㎝の円の範囲(以下「トップ」という。)は、次の条件を満たすこと。 ⑴ 植毛の方向は、中心点から放射線状とする。 ⑵ 植毛の角度は、中心点からから半径5㎜の範囲(以下「毛渦」という。)は、頭皮面に対 して概ね60度とし、生え際に向け段階的に角度を下げ、すべての生え際は35度以下とす る。 ⑶ 植毛間隔は、次のとおりとする。 ① 毛渦は1㎜×1.5㎜とする。 ② トップ(毛渦を除く)は2㎜×2㎜とすること。 ③ トップの外側から生え際までは2㎜×3㎜とし、生え際2列分は1㎜×1.5㎜とする。 ⑷ 植毛本数は、1つの毛穴に4本以上とする。 - 19 - ⑸ 毛髪の長さは、次のとおりとする。ただし、誤差の範囲は-2㎝未満とする。 中心点から半径10㎝の円内(フロントラインの一部を含む。)の部分は地肌から15㎝以 上とする。 ② ①以外の部分は地肌から20cm以上とする。 ① 5 その他 レイヤースタイルに調和した現代的なメイクで、左右対称とする。 - 20 - 3 標準仕様適合番号の表示 標準仕様適合モデルウイッグには、販売会社に対して次の表示を義務付け、表示のないもの は標準仕様とは認めないこととしています。 表示方法は次のとおりです。 ⑴ 標準仕様適合番号表示方法 表示方法は標準仕様モデルウイッグの台座の正面にシールで表示することとなっています。 標準仕様適合番号表示シール例 (平成23年導入の標準仕様に適合したモデルウイッグ) 23-××-×× (平成24年導入の標準仕様に適合したモデルウイッグ) 24-××-×× (平成25年導入の標準仕様に適合したモデルウイッグ) 25-××-×× ⑵ 標準仕様適合番号の意味 適合審査合格時に付与する適合番号は6桁とし、それぞれの番号は次の要件を表します。 25-13-01 標準仕様適用年(平成) 適合審査実施西暦の末尾 - 21 - 適合番号(連番)
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