円錐型チップインダクタ 昨今のブロードバンド化に伴い、FTTH など光幹線系 での通信に注目が集まっています。通信速度の高速化、 通信容量増大への対応が可能となるが、その分周波数帯 域も広域に拡がる傾向にある為、通信品質を落とさない 為の部品の使用が必須となってきています。これらの状 況をふまえ、開発された製品が円錐型チップインダクタ WD シリーズ です。 従来の巻線型チップインダクタは共振点を持ち、共振点以上の周波数ではインダクタと しての効果が出ませんでした。そこで、DC〜数十 GHz 帯をカバーする為に、数個の共振 点を持ったインダクタをシリーズに結線する方法などがありましたが、なかなか思うよう な特性が得られなかったというのが現状でした。そこで、この WD シリーズは独特の巻線 形状(円錐状)により低域から広域に至る周波数帯をカバーする事ができ、これらの問題 を解決し 1 ヶのチップインダクタで対応可能となりました。 <従来巻線型チップインダクタ使用> <円錐型チップインダクタ使用> バイア ステ ィ回 路 PA バイアスティ回路 Cブロック PA Cブロック RF RF&DC RF RF&DC RFチョーク 1 RFチョーク (円錐型チップインダクタ) RFチョーク 2 RFチョーク 3 DC DC この円錐型チップインダクタ WD シリーズ はブロードバンド対応の広帯域チップイ ンダクタで、光通信機器内の送受信アンプ等に最適です。定格電流は 200mA と 300mA を 用意、高周波電源バイアス回路の RF チョークとして、不要輻射対策(高周波成分のカット) にも有効です。さらなる進歩が見込める光伝送機器、通信機器、計測機器等今後ニーズが 増えるであろう製品への幅広い対応が可能です。
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