「平成 28 年度 石油・資源関連技術に関する特許出願等調査業務」 仕様書 1.目的 低油価格環境において、即効性ある技術開発とともに、長期的視点に立った技術開発が 求められている。そして、実際に研究開発を進めていく上では、世界的な技術開発動向を 把握した上で戦略的に進めていくことが必要となるが、特許文献、及び学術論文を分析す ることにより、企業等の技術開発の進捗のみならず、知財戦略を把握することができ、研 究開発を戦略的に進めていく上で有益な情報を得ることができる。 今後の機構の石油・資源関連技術の技術開発を支援するという観点から、いくつかの技 術テーマを絞り、当該技術テーマに関して、特許文献や学術論文の分析・調査を行うこと によって、技術開発動向等の有益な情報を提供することを目的とする。 なお、本調査の結果は、機構内部のみならず可能な範囲で関係する本邦石油・資源関連 技術会社などにも提供する。 2.調査内容 別紙に示す2つの技術テーマを対象として、特許文献や学術論文の分析・調査を行う。 分析・調査にあたっては、 「精読」を行った上で、技術区分に応じた分類付けを行って統計 的な分析を行ったり、文献に記載された技術内容を簡潔に取りまとめたりして、報告書等 の成果物を作成する。 なお、精読を行う文献の範囲・規模については、1つの技術テーマあたり、3000 件程度、 2つの技術テーマ合計で 6000 件程度とする。 (合計が 6000 件程度の範囲で、テーマ間で文 献範囲・規模を調整することも有り得る。) ※1 各技術テーマの 3000 件のうち、特許文献、学術論文をそれぞれ何件とするかは、 技術テーマ毎に異なる。各技術テーマの 3000 件程度を計算するにあたっては、特許 文献については、1つの特許文献ファミリを1件として計算する。 ※2 特許文献については、基本的には、日本、米国、欧州、中国、韓国、カナダ、オ ーストラリア、ロシア、ブラジル、南アフリカ、湾岸諸国へなされた出願を調査対象 とするが、技術テーマによっては対象国・地域の追加、削除があり得る。なお、「欧 州」への出願とは、EPC(欧州特許条約)加盟国への出願及び欧州特許庁への出願を 意味する。湾岸諸国への出願は「湾岸協力会議特許庁」への出願を意味する。 ※3 各技術テーマの調査文献数とその内訳(特許文献数、学術論文数)は、機構内担 当者と協議の上確定する。詳細は、下記3.1(3)参照。 ※4 特許文献、学術文献については、対応する日本語特許文献、日本語の学術文献が 1 あれば、これらの日本語文献を精読してもよいが、基本的には英語での精読を前提と する(入札価格の作成においては、全件「英語」での精読を前提とすること。 ) 。 3.調査・分析作業の詳細とその進め方 3.1 技術概要資料作成/技術区分策定/文献検索範囲決定 (1)技術概要資料作成 調査対象となる技術テーマに関し、当該技術テーマが包含する技術の理解を深めた上 で、技術テーマが包含する技術の概要をまとめた資料(「技術概要資料」という。)を作 成する。 (2)技術区分策定 国際特許分類、主要特許庁独自の特許分類(日本国特許庁の FI、F ターム、欧州特許 庁の CPC 等)を適宜参考にしながら、当該技術テーマに含まれる技術を体系付けて整理 するための、多観点・複数階層の技術区分を策定する。なお、既存の特許分類をそのま ま用いるのではなく、本件調査テーマ独自の技術区分を作成する。 (3)文献検索範囲決定 実際にデータベースを検索し試行錯誤をしながら、今次調査の調査対象とする文献検 索範囲(特許文献、論文それぞれについて:検索年代、検索式)を決定する。文献検索 範囲を特定するにあたっては、精読する特許文献ファミリ数、及び論文数の合計が 3000 件程度となるように設定する。 なお「技術概要資料」の作成、「技術区分」の策定、「文献検索範囲」の決定にあたって は、機構内担当者と少なくとも2回の打ち合わせを行う。 「技術概要資料」、 「技術区分」及 び、 「文献検索範囲」の内容については、下記3.2以下の作業を行う前に、機構内担当者 の承認を受けること。 3.2 文献の精読/文献リストデータ作成/統計分析資料(含む、まとめ)作成 (1)文献の精読と文献リストデータ作成 調査対象上記3.1(3)で決定した文献検索範囲に含まれる特許文献、学術論文を 「精読」し、その概要を理解し、上記3.1(2)で決定した技術区分に従って分類付 けを行う。 (なお、概要が理解でき、技術区分に従った分類付けができれば文献全体を精 2 読する必要はない。学術論文については、論文全体の取り寄せに費用がかかる場合は、 要約のみの精度にとどめる。 ) 全ての特許文献、学術論文のリストに対して、各文献の書誌事項(下記統計分析資料 を作成するのに必要な書誌事項。書誌事項には、可能な範囲で特許登録済みか否かを含 めたステータス情報を含める。 )及び技術区分に関する情報を付加して、文献リストデー タを作成する。 (2)統計分析資料(含む、まとめ)作成 文献リストデータを用いて、統計分析をし、別添2に示す統計分析資料を作成する。 なお、作成したグラフ及び表には、それらから読み取れる事項を簡単にまとめた文章も 作成する。 あわせて、統計分析資料全体を通じて、日本の強み、弱みを分析し、今後、我が国と して注力すべき技術開発分野の考察を行った、統計分析の全体まとめを作成する。 なお、統計分析資料、統計分析の全体まとめを作成後、機構内担当者と少なくとも1 回の打合わせを行う。この打ち合わせにおいては、作成した統計分析資料、統計分析の 全体まとめについて報告と行うとともに、下記3.3の調査項目に関して打ち合わせを 行う。 3.3 追加調査 JOGMEC 技術担当部署の協議の下、調査項目を設定し、追加的に詳細な分析・調査を実 施し、その結果を取りまとめる。なお、この追加調査においては、文献リストデータを用 いて詳細な統計分析を行いつつ、文献を「精読」して記載された技術特徴の把握を行う。 精読する文献数は 300 件程度とし、具体的な精読対象については、JOGMEC 技術担当部署 と協議して決定する。調査項目は複数となることもあり得るが、その場合であっても全体 で精読する文献数は 300 件程度とする。 (追加調査項目の例) ・ある技術課題に関する、主要出願人等の技術開発アプローチ。 ・主要出願人等の技術開発の重点分野と当該重点分野での技術開発アプローチ ・主要出願人等の特許取得戦略(技術開発の重点分野と出願対象国) ※1 ここで「精読」する文献は、上記3.2(1)において既に精読したものを再度 精読し、技術の特徴を詳細に把握することを想定している。 ※2 ここの「精読」においては、学術論文については、文献全体の取り寄せに料金が かかるとしても文献全体を読む。ただし、有料で文献全体を取り寄せる学術論文の数 3 は 50 件とする。 3.4 報告書・プレゼン資料の作成 上記3.1~3.3の作業・調査結果を取りまとめた報告書を作成する。また、報告会で の発表に向け、報告書の概要まとめたプレゼン資料を作成する。 4. 調査・分析作業に用いるデータベース・資料 特許文献に関しては、国際特許分類などの特許分類による検索、出願人名、発明者、優 先権主張年(優先権主張日) 、出願国(公報発行国)による検索、英文抄録に対する英語テ キスト検索を行えるデータベースを用いること。また、パテントファミリー毎のデータの 整理ができること。 学術論文に関しては、調査対象の石油・資源関連技術に対応する国際的な主要誌に掲載 された論文の書誌事項及び要約を取得できるデータベースを利用すること。 その他、本調査に係る各種資料は、原則として業者自身により入手すること。ただし、 機構が保有する資料については、申請により貸与・閲覧することができる。 5. 実施体制 本調査の実施にあたっては、上記3.1~3.4の各作業を着実に遂行するために必要 な体制を構築すること。 本調査の実施の全体を統括する統括責任者をおき、特許文献、学術論文の分析に関して 充分な知識と過去の実績を有する者を選定し、作業を担当させること。同統括責任者は知 財専門家(弁理士資格を有するのが望ましい。)とし、石油・資源関連技術分野についての 知見を有するとともに当該分野との利害関係を有していないこと。 6. 成果物 (1)報告書等 以下のとおり、報告書等を提出する。 ・打合わせ結果議事メモ:打合わせ後 1 週間以内(電子ファイル:メールの添付ファ イル) 4 ・文献リストデータ:契約終了日まで(電子ファイル: DVD を 2 部) ・報告書:契約終了日まで(紙媒体:2 部、電子ファイル:DVD を 2 部) ・ブレゼン資料:契約終了日まで(電子ファイル:DVD を 2 部) (2)報告会での発表 本調査終了後(契約終了後) 、機構が主催する報告会において、プレゼン資料を用いて成 果報告を行う。 7. 調査期間 調査期間は、契約締結日から、平成 29 年 3 月 22 日まで。 8. 納品・検収・支払 上記6. (1)の報告書等の全ての納品が確認されたことを持って検収とし、検収後、 支払いを行う。 (了) 5 別添1 調査対象テーマ (A)天然ガス、随伴ガス中からの不純物分離技術 ガス田より生産される天然ガスや原油生産に伴う随伴ガス中には、化学工業の原料や燃 料となる炭化水素(メタン(CH4) 、エタン(C2H6)、プロパン(C3H8)、ブタン(C4H10) やそれ以上の高分子量の炭化水素など)が含まれている。一方、これらのガスの他に、不 純物として二酸化炭素(CO2) 、窒素(N2) 、硫化水素(H2S)、等なども同時に産出される。 これらの不純物は、ガス精製設備にて分離除去され、精製されたガスがパイプラインや天 然ガス液化設備に供給される。 世界のガス需要の増加に伴い、今後、多くのガス田の開発が必要とされているが、今後 は海上や不純物を多く含むガス田を開発する必要があり、生産コストの上昇が見込まれま る。 世界の天然ガスの埋蔵量の 40%は、CO2 や H2S を 10%以上含む天然ガスであり、 その多くが中東、東南アジア、旧ソ連に分布している。 CO2 等の不純物を多く含むガス田を開発するために、これら不純物を効率よく、経済的 に分離できる技術として分離膜に期待が寄せられており、無機材料からなる分離膜、有機 材料から分離膜、さらには両材料を組み合わせて作られる分離膜、更には、それら分離膜 を用いた分離システムの開発が進められている。 そこで、本調査では天然ガス、随伴ガス中からの不純物分離するための分離膜を用いた 分離技術についての技術動向を調査する。 (B)サブシー生産システム関連技術 未探鉱・未開発の石油・天然ガスフィールドの一つとして、大水深海域 はかなり以前か ら注目されてきたが、 大水深プロジェクトは 1990 年代から 活発化して現在に至っており、 掘削 生産ともに最大水深記録は大幅に伸びてきた。昨今、油価格の低下に伴い、大水深開 発には減速感があるものの、将来的に大水深海域の石油・天然ガスの開発に対する期待は 大きい。 しかしながら、日本国内をみると大水深海域での資源開発に対応可能な技術、特にサブ シー生産システム関連技術を有する事業会社は十分に育っているとは言い難い状況。 また、大水深海域での石油・天然ガス開発技術は、メタンハイドレート開発や海底鉱物 資源開発への応用の可能性を占めている。日本近海におけるこれらの資源開発を可能にす るためにも、サブシー生産システム技術を有する事業会社の育成が望まれる。 そこで、今後の我が国おけるサブシー生産システム関連技術の発展を目指す方策を検討 する上で参考とするべく、現在の当該技術の開発動向を調査する。 (了) 1 別添2 作成すべき統計分析資料 1.特許文献の文献リストデータから作成すべきもの (全体) 【全出願国】 : 出願国別の出願件数推移及び出願件数比率推移 【全出願国】 : 出願国別の登録件数推移及び登録件数比率推移 【全出願国】 : 出願人国籍別の出願件数推移及び出願比率推移 【全出願国】 : 出願人国籍別の登録件数推移及び登録比率推移 【全出願国】 : 出願人国籍別の出願ファミリ件数推移及び出願ファミリ比率推移 【全出願国】 : 出願先国別-出願人国籍別の出願件数(累計) 【全出願国】 : 出願先国別-出願人国籍別の登録件数(累計) 【出願国別】 : 出願人国籍別の出願件数推移及び出願比率推移 【出願国別】 : 出願人国籍別の登録件数推移及び登録比率推移 【全出願国】 : 特許出願人別の出願件数(累計) (上位ランキング出願人に限る) 【全出願国】 : 特許出願人別の登録件数(累計) (上位ランキング出願人に限る) 【全出願国】 : 特許出願人別の出願ファミリ件数(累計)(上位ランキング出願人に限る) 【全出願国】 : 主要出願人別(上位 10~20 者。以下同じ。)-出願国別の出願件数推移 【全出願国】 : 主要出願人別-出願国別の登録件数推移 【全出願国】 : 主要出願人別の出願ファミリ件数推移 【出願国別】 : 特許出願人別の出願件数(累計) (上位ランキング出願人に限る) 【出願国別】 : 主要出願人別の出願件数推移 (技術区分別) 【全出願国】 : 技術区分別の出願件数推移 【全出願国】 : 技術区分別の登録件数推移 【全出願国】 : 技術区分別の出願ファミリ件数推移 【全出願国】 : 技術区分別-出願人国籍別の出願件数(累計) 【全出願国】 : 技術区分別-出願人国籍別の登録件数(累計) 【全出願国】 : 技術区分別-出願人国籍別の出願ファミリ件数(累計) 【全出願国】 : 技術区分別-出願人別の出願件数(累計) (上位ランキングに限る) 【全出願国】 : 技術区分別-出願人別の出願ファミリ件数(累計)(上位ランキングに限る) 【全出願国】 : 技術区分別-主要出願人別の出願件数推移 【全出願国】 : 技術区分別主要出願人別の出願ファミリ件数推移 2 【出願国別】 : 技術区分別の出願件数推移 【出願国別】 : 技術区分別の登録件数推移 【出願国別】 : 技術区分別-出願人別の出願件数(累計) (上位ランキングに限る) 【出願国別】 : 主要出願人別-技術区分別の出願件数推移 2.学術論文の文献リストデータから作成すべきもの (全体) 研究者所属機関国籍別の論文発表件数推移及び論文発表件数比率 研究者所属機関別論文発表件数(累積) (上位ランキングに限る) 主要研究者所属機関別の論文発表件数推移 研究者別論文発表件数(累計) (上位ランキング) (技術区分別) 技術区分別の論文発表件数推移 技術区分別の研究者所属機関国籍別の文発表件数 ※ 機構と相談の上、上記1.及び2.に列挙した統計分析資料に加えて(、又はそれらに 変えて)別の統計分析資料を作成することを妨げない。 (了) 3
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