2.出産・乳幼児期 (1955kbyte)

出産−乳幼児期
ˍȂ͉̲͈͛̀ঊ̓ͬ͜਎̥̱̹ͤ͘ȃ
ȁఱ୨̭̦̈́͂ͧา̫̞̠̈́͢༓‫ͬޑ‬ই̞̳͛̀͘ȃ‫ܖ‬
ུͬ‫̢̞̯̺̩̀ޗ‬ȃ
Ȩ֗঱ȩ͉Ȩ֗ুȩ̞̞̳͂ͩͦ̀͘ȃ
̴͘Ȃষ͈̠̈́͢༓‫̥ͣޑ‬ই͙͉̞̥̦̱̠̥͛̀̀́͡ ŀ
ಏ‫୶͞ۼ‬෺̤ͅ໳̧̳͈̦ͥల֚༜̳́ȃ
育児を楽しく!子どもは「宝」です!
1 育児質問のポイント
暮らしの中で気になることはまわりの方にどんどん質問してみて下さ
い。質問は学習の始まりです。たくさんのヒントがいただける筈です。
(1)
健康
①食育 ②運動 ③衛生 ④睡眠
(2)
しつけ
①保護と自立 ②基本的生活習慣
③言葉と作法を教える
(3)
困った時の相談は?
相談施設情報
・福岡県社協子育て支援事業
☎092−584−3785
・福岡県立築城養護学校
☎0930−52−3121
(地域支援活動を行っています。
)
・勝山子育て支援センター
☎0930−32−2176
(育児サークル支援・親子で遊べるサークルをつくると、サービス
支援があります。
)
1
2 育児ノイローゼにならないためには準備と対策が不可欠です!
(1)
家族みんなで育児をしましょう。−特に,両親が協力して育児に
あたる事は、家族の中の男女共同の始まりです。
(2)
育児の仲間を見つけよう。−乳幼児期は子どもにかかりきりにな
りがちで、おとな社会と関係が切れて孤独や孤立に陥ることが育児
ノイローゼの一因ともなります。同じような問題に当面している
人々と相談や交流が出来るよう子育てグループに参加しましょう。
子育てグループについては支援センターに尋ねてみて下さい。
(3)
緊急時の対処法−こういう時はどうするの?
① 急病−最低限かかりつけのお医者さんを決めておきましょう。
② 急用−最小限子どもの預かり先を頼んでおきましょう。
③ 事故−事故を想定した「対策表」を家の中に張り出しておきま
しょう。
(4)
子どもを連れて遊びに出よう。
① 遊び場情報を尋ねたり、調べたりしましょう。自分から動き、
自分が積極的になることが大切です。
② 子どもの遊びは発達の原点です。
親が仲間の中にいれば、子どもも仲間に入れます。育児の仲間
が大事なのはそのためです。
3 子どもとの具体的なつきあい方
(1)
離乳食いつぐらいから?
ふつうは、準備期として3ヶ月目くらいから始めます。親子で散
歩をしたり、
入浴したあとなどに、
果汁やスープなどを1さじスプー
2
ンで与え、ゴクンと飲み込むことに慣れさせます。5 ヶ月ころまで
は、母乳・ミルク以外の味やスプーンの感触に慣れるための期間で
す。のんびり、楽しくほめながら試して行きましょう。
(2)
「好き嫌い」に対処しましょう。
食事の時間を規則正しく、また楽しみながら食事をする工夫が必
要です。幼児期は、子どもによって、
「好き嫌い」が始ります。味
覚に対して敏感になり、自己主張も出てきて、いろいろ好みがはっ
きりしてきます。
でもこの年齢で好き嫌いが決まってしまうわけではありません。
調理法を変えてみる、戸外で食べてみる、友だちと一緒に食べてみ
る等、工夫をしてみましょう。雰囲気が変わるだけで食べることが
あります。
また、少し期間をおいて食卓に出すと食べたり、成長と共に食べ
るようになることもあります。
「お腹がへっていれば」大抵のもの
はおいしいのです。
栄養のバランスを考慮し、新鮮な食材に配慮し、化学調味料より
天然の味を、加工品より本物の素材を生かす工夫も必要です。
(3)
身体を作り、自信を育てる。
遊びや運動に目を向け、身体を動かすことに自信を持たせ、外で
友達と遊ぶ機会をたくさん作ってあげて下さい。
(4)
しつけ
① 基本的生活習慣
しつけの基本は、早寝、早起き、入浴、食事など規則正しい生
活の中で「基本的生活習慣」を付けることです。子どもの身の回
りの整理整頓、衣服の着脱などは、ほめながら教えて、自分で出
来るようにしつけましょう。
②「人見知り」が始まる頃です。
3
人見知りは、子どもに記憶力がついて、知っている人と知らな
い人との区別がついてきたという証拠です。親子が一緒に外へ出
て、子どもが、子ども仲間や家族以外の人と会う機会を、少しず
つ増やしていくと自然に直って行くものです。周囲の人には、成
長のひとつだと理解してもらいましょう。
③ 幼児の叱り方
そのとき、その場で「いけません」と叱ることが大事です。後
から叱っても、子どもには理解できません。
原則は、
「子ども」を叱らずに、
子どもの「行為」を叱ることです。
「さわってはだめよ」と行為だけを禁じます。危険を伴う時は強
制してでも止めなければなりません。古人は「つの付く年(九つ)
までは叩いてでも教えよ」と言っています。
叱るときは、一貫性を持ちましょう。人前でも悪いことをした
ら態度を変えずに叱ることが大切
です。
子どもが「だだ」をこねて暴れ
たり、興奮して泣き止まなかった
りすると、つい要求を受け入れて
しまいたくなるものです。でも一
度要求を受け入れてしまうと、子
どもは、泣けば手に入るものだと
思って、意識的に泣いたり、暴れ
たりするようになります。
ここは、
「耐性」をつけるためにも、親ががまんして、すねても、泣いても、
暴れても、受け入れてもらえないと子ども自身に分からせること
が大事です。
④ 場面緘黙
家では話しても、外では口をつぐんでしまう子どもがいます。
話せる言葉を持っていながら場や相手によって、話せたり、話せ
なかったり ( 話したり、話さなかったり ) する状態を、
『場面緘黙』
または『選択性緘黙』と言います。子どもの特徴としては、対人
場面で緊張が高い、主体性をもって行動することが出来にくい、
4
こだわりが強く融通がきかない、などの面を持っていることが多
いようです。専門家に相談することが必要です。
⑤ ADHD
ADHD は「注意欠陥多動性障害」と訳されます。アンバランス
な発達の結果、
「そわそわする」
、
「席を離れて立ち歩く」
、
「しゃ
べりすぎる」といった活動の多さ(多動性、過 動 性 )、
「順番を
待てない」
「我慢ができない」といった衝動性、
「注意がそれやす
い」
「忘れ物が多い」などの注意集中の難しさといった特徴が見
られます。感情のコントロールの難しさを持つ子どももいます。
早めに相談機関にご相談下さい。
⑥ 学習障害 (LD)
学習障害とは、全般的な知的発達に遅れはないけれども、聞く、
話す、読む、書く、計算するなどの特定の能力を部分的に身につ
けにくい、うまく使えないなど、日常生活上様々なつまずきが生
じている状態のことをいいます。こういった特徴を持っている場
合、早ければ幼稚園頃に、注意力の低下や不器用さ、コミュニケー
ションの問題、
友達とのトラブルなどが見られることがあります。
早めに相談機関にご相談下さい。
⑦ 子どものうそ
子どもはよく作り話やうそをつきます。叱られるのが嫌で、う
そをつくこともあります。その際、子どもが本当のことを話しや
すい雰囲気を作ってあげることが必要です。子どもが正直に話し
た時は誉めてあげ、どうすればよかったのかをいっしょに考えて
あげてください。
⑧ お手伝い
子どもの家族生活への参加はとても大切です。手伝いをしたがる
時は子どもにも出来るよう工夫をして、その態度や気持ちをしっか
り誉めてやってください。食事・片づけ・排泄・着替え等、現時点
5
で子どもが出来ることから取り組ませる工夫も必要です。親が喜ん
で、大いに感謝してみてください。子どもの励みになる筈です。
⑨ 親の背中
「まなぶ」は「まねぶ」です。だから親は子どもの「モデル」で「手
本」です。日常生活の中で、子どもは親の行動を見ています。家
族の中の「あいさつ」や「ありがとう」という言葉を、生活のな
かでどんどん使うように心がける事が必要です。
困った時の相談は
福岡県田川児童相談所京築支所:☎0979−84−0407
*緊急時の対処法
・親は関係者と万一の場合の連絡がとりやすい方法を事前に確認
しておくことが必要です。
・複数の緊急連絡先や、日曜日や時間帯による連絡先の変更等は
具体的に決めておくことも必要です。
(井上千穂子)
ˎȂ੄ॲ̦ະհ̳́ȃ
ȁ‫̞̱֗ڢ‬঱̦ఞ̞̽̀ͥฤ͈̈́ͅȂࣉ̢ͦ͊ࣉ̢͕ͥ̓ະհ̳́ȃ
̠̓చੜ̱̹̞̞͈̱̠̥ͣ́͡ȉ
マタニティブルー(産後の心の悩み・不安)の解消法
1 マタニティブルーはほとんどの人が経験します
女性にとって妊娠・出産は人生における一大イベントです。妻だけで
なく母親になったのですから当然ながら心身とも大きな変化が生じま
6
す。これまでの生活のリズムが崩れるのはごく自然なことです。新米マ
マは、授乳・沐浴・おむつ交換など、慣れない初めての経験を精一杯行
います。また、たいていの赤ちゃんは昼夜問わず3∼4時間おきに泣く
ので、ほとんどのママは十分な睡眠がとれていません。
赤ちゃん中心のリズムに慣れることが出来ず疲れがたまっていくこと
により、涙もろくなったり訳もなくいらいらして、パパや実家のお母さ
んなどにあたったりします。
このような自分を情けなく感じ、
不眠になっ
たり暗く落ち込んだりするなど、感情のコントロールがうまくいかない
状況が生じます。このような状況は、多かれ少なかれ、新米・ベテラン
ママを問わずだれにでも見られます。調査では、初産婦の約半数がマタ
ニティブルー(産後の心の悩み・不安)を経験しています。
決して、
あなただけが、
辛い思いをしているのではありませんよ。ここで、
少し深呼吸をしてみましょう。そして、少し自己反省をしてみましょう。
① あなたは、完全主義過ぎませんか。
② あなたは、我慢することや他人に合わせることが苦手で、他人
との関わりを避けていませんか。
③ あなたは、自分のペースを周りに強要しすぎていませんか。
④ あなたは、子どもは自分が育てるのだと力が入りすぎていませ
んか。
育児は長丁場です。力みすぎると長続きがしないばかりか、ストレス
がたまり十分な育児が出来ません。あなたが、赤ちゃんを可愛いように
パパもご両親も同じように可愛いのです。みんなに可愛がられてこそ赤
ちゃんも幸せにすくすくと育っていけるのではないでしょうか。子育て
は、 あなた一人の仕事ではありません。パパや実家のお母さんなど、み
んなで協力して育てていくことが、あなたにとっても赤ちゃんにとって
もとても大切なことです。
2 マタニティブルーの解消法
(1)
同居の場合・・・家族で赤ちゃんを育てていきましょう。
① パパと家事・育児の基本的な分担を決め、その上でお互いに助
け合っていくような関係を作りましょう。また、積極的にご両親
に子育てを手伝ってもらいましょう。案外、ご両親は手を出した
くてうずうずしているものです。また、そのことで、赤ちゃんを
通して家族の絆が深まります。
7
② 同居の場合も、片親も育てている場合も、子育て仲間と悩みや
おしゃべりをしましょう。大なり小なりみな同じような悩みを持っ
ており、悩んでいるのはあなただけではないことが分かります。
③ 赤ちゃんを預け、たまには外出をして気分転換をしましょう。
新たな気分で育児が出来ます。
(2)
夫婦だけの場合・・・何よりもパパとの連携が必要です。
① パパと家事・育児の基本的な分担を決める事はもちろんですが、
お互いの気持ちを分かり合うためにも、育児に対して話し合いの
場を多く持ちましょう。結構同じよう
なことで悩んだりしているものです。
そのような場合は、一人で考えるより
二人の方がよい考えがうかびますよ。
② ときには、パパに任せて外出をし、
リフレッシュしましょう。パパを頼ることで、パパもいっそう家
族を守る意識が増すことでしょう。
③ 子育て仲間とおしゃべりをしましょう。
任せた以上は、クレームをつけないことが大切です。みな精一杯
自分なりに赤ちゃんと接する努力をしているのです。自分一人で育
児をするという気負いを脱ぐことによって、心にゆとりが出来、周
りの助けのありがたさを感じられ、徐々に赤ちゃんのリズムにもな
れ、心身ともにもとの状態が取り戻せます。子育ては自分の仕事と
義務化せず、いろいろな人に助けられ、それを受け入れる器の大き
さも大切です。子育ては自分磨きの一つです。
*みやこ町・
「健康づくり課」の職員が、平成21年度より出産家庭
を家庭訪問しています。その折りに心配事や悩みなど気楽に相談をす
ることが出来ます。また、いつでもみやこ町・
「健康づくり課」の職
員が、電話(32−2725)や家庭訪問で相談にのってくださいま
す。しかし、症状が強かったり、長引く場合は、産婦人科医や精神科
医に相談し指示を仰ぐことが大切です。
(藤丸昌枝)
8
ˏȂ༦඿͈̭̦͂૤෻̳́ȃ
Ƚ̥̩֚͂ͅ૽́ේ̞̈́́͘ȊȊȽ
身近な「おっぱい110番」
* 長い妊娠期間を終え、無事赤ちゃんを出産した時の感動と喜びは格別
なものでしょう。
けれども、嬉しい気持と同じくらい、ママは不安がいっぱいです。と
くに、出産後、待ったなしで始まる授乳は母乳トラブル等もあり、ママ
の不安をいっそう大きくしてしまうことも少なくないようです。赤ちゃ
んを産めば自然に出てくると思っていたおっぱいにもいろいろな問題が
起こりうることを知っておいて下さい。
1 おっぱい110番−とにかくお医者さんに相談を!
よく聞かれる心配ごとは次のようなものです。
① 母乳が出ない。
② 母乳が出過ぎる。
③ 母親の体が弱い。
④ 母親に仕事がある為、母乳育児が難しい。
⑤ 体型が変わるのが嫌だから・・・。
⑥ 人口栄養の方が母親の身体的負担が少ない。
体質や出産の状況によって、人それぞれ、いろいろな事情や考え方が
あるようです。しかし、最近は地域の産婦人科においても、自然分娩や
母乳育児が見直されているようです。赤ちゃんの大きさに差があるよう
に、母乳の出方は個人差がとても大きく、何もしなくても出過ぎる人も
いれば、充分な量が出ない人もいます。母乳が出るか、出ないかは乳首
を赤ちゃんが吸うか、吸わないかにもよると言われます。
そこで、安易にミルク(人口栄養)を与えないで、赤ちゃんに乳首を
深くふくませる工夫や、乳房マッサージをし、ママの食生活を見直す必
要があるようです。
2 母乳のスタートは、
出産後すぐ
が理想的!!
生まれてから 1 時間ぐらいの間、赤ちゃんの意識がはっきりして口
9
をもぞもぞと動かし母乳を探します。できれば出産してすぐにおっぱい
を含ませてあげることが乳汁の分泌を促してくれますし、赤ちゃんがお
乳を吸うと子宮の回復も早くなるのです。
出産後、すぐに赤ちゃんを抱き授乳したりすることをカンガルーケア
やタッチケアと言います。母親にとっても乳児にとってもこの時期の身
体的接触は安心や相互の愛情を確認する上でとても大事です。
3 母乳育児はいいことがいっぱい!!
(1)
「初乳」は 予防接種
出産直後から3∼ 4 日のあいだに出る母乳を「初乳」といいます。
この初乳には、多くの感染症に打ち勝つための物質が含まれていま
す。又、生まれたてのまだ無菌状況の赤ちゃんは、初乳を取り込む
ことで、細菌やウイルスから身を守ります。赤ちゃんにとって「初
乳」は、はじめての予防接種と言われるぐらい大切なものです。
(2)
お母さんと赤ちゃんのコミュニケーション
赤ちゃんを抱き、おっぱいを含ませると不安を取り除き、スキン
シップにより母子相互作用とも言える信頼関係を築けます。
(3)
一人で悩まないで!
授乳トラブル解決策は、何もかもひとりで頑張っていないで、パ
パはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃん、保健士さん、お産に
関わって下さった助産師さん、お医者さん、先輩ママ、母乳育児サー
クル等、話を聞いてくれる人は意外と身近にいるものです。一人で
悩まないで、育児マニュアルだけにこだわらずに授乳すると、母も
子も楽になります。
4 図書館にはたくさんの参考資料が揃っています。
ここでは二つだけ紹介しておきます。 ※ 「もっと自由に母乳育児」
−マニュアルより赤ちゃんとの「対話」を−
出版社:農村漁村文化協会《山西みな子著》
2001 年
※ 「母乳レッスン」
10
−赤ちゃんのためのラクラクおっぱい育児の本−
出版社:主婦と生活社《本村智子著》2006 年
5 WHO(世界保健機構)とユニセフ(国連児童基金)が勧める
「母乳育児を成功させるための 10 カ条」
1989 年 WHO(世界保健機構)とユニセフ(国連児童基金)は世界
中の出産施設に向けて「母乳育児を成功させるための10カ条」を共同
勧告しました。世界をあげて母子を守ろうとしているのです。次の一覧
を参考にしてみて下さい。
①母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、
常に知らせること。
②全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教える
こと。
③全ての妊婦に母乳の良い点とその方法を良く知らせること。
④母親が分娩後、30 分以内に母乳を飲ませられるように援助すること。
⑤母親に授乳の指導を充分にし、もし赤ちゃんから離れることがあって
も母乳の分泌を維持する方法を教えてあげること。
⑥医学的な必要がないのに、母乳意外のもの、水分、糖水、人口乳を与
えないこと。
⑦母子同室にすること。赤ちゃんと母親が 24 時間一緒にいられるよう
にすること。
⑧赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるままに授乳をすすめること。
⑨母乳を飲んでいる赤ちゃんに、ゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこ
と。
⑩母乳育児のための支援グループを作って援助し、退院する母親に、こ
のようなグループを紹介すること。
京築の身近な産婦人科のお医者さん
母乳の問題、アレルギー対策、その他赤ちゃんの状態が 変だ と思っ
たら一人で悩まないですぐ相談してみましょう。
行橋市
1
内田産婦人科医院
23−0155
西宮市 5−1− 10
2
しんもと産婦人科
22−0818
行 事 7−7−2
3
立野レディースクリニック 22−0715
11
中 央 1− 12 − 12
築上郡築上町
1
宮部医院
56−0038
湊 335−1
新 津 1598
京都郡苅田町
1
小波瀬病院
24−5211
2
温知堂木下クリニック
093 − 434 − 1135 富 久 1−7− 13
京都郡みやこ町
1
安部産婦人科医院
32−2150
勝山箕田363−1
(山下登代美)
ːȂ͌͂ͤ́֗঱ͅේ̞̈́́͘Ȋ
ȁȁࢊࣣ̠ͤಏ‫ۼ‬Ȃ௖౴̧́ͥ୶෺͞୺࿝‫ڰͬ۾ܥ‬ဥ̱̱̠͘͡ȃ
育児に関して不安や孤独感を自分だけで抱え込まないようにしましょう。
(1)どんな悩みがあるか
①自分の行っている育児が正しいかどうか不安な時、我が子の成長の度
合いが気になるなど不安な時、同世代の子どもを持つ知り合いがいな
いと、他の子供と比較出来ないため、参考になるのは育児書だけです。
しかし、育児書は一般的・平均的なことを書いているので、我が子の
実態と異なる場合が多いのです。そのことで不安はますます募るとい
う悪循環も起こります。
②大人との交流がなく、常に子どもとしか接
することができないと 「会話欠乏症」 のス
トレスが蓄積されます。
③小さな子どもを連れて遊べる場所が少ない
のも大きな問題です。
(2)方策
①子育て支援センターを利用する。
(みやこ町の乳幼児対象・・・参加無料)
12
*目的:育児に関わる情報提供や交換を通して親子共々の友だちの出会
いの場づくりです。
*場所:勝山地区「ゆいの里」
(毎週火曜・水曜・木曜)
犀川地区「文化会館」
(毎週月曜・金曜)
豊津地区「すどりの里 」
(毎週火曜・木曜・金曜)
(みやこ町民は、居住地区に関係なく、どの地区でも参加でき
ます)
*時間:10 時∼ 12 時
※その他に、季節のイベントが毎月数回、諸先生方による育児
相談が毎月 1 回、育児講座が年に数回あります。
②子育て相談を利用する・・・・電話、個別、訪問相談
勝山子育て支援センター・・・☎0930−32−2176
毎週月∼金曜日 9時∼ 16 時
豊津子育て支援センター・・・☎0930−33−4152
毎週火・木・金曜日 10 時∼ 12 時
③育児サークルを作りましょう!
行橋・苅田にはすでに多くのサークルが出来ていますが、みやこ町に
はまだ作られていません。
2、緊急時の託児所はありますか?
一時預かりは、勝山の諌山保育所が行っています。みやこ町住民は、
諌山保育所に連絡すれば預けることが出来ます。
なお、出来れば前日までに連絡した方が良いとのことです。
*諌山保育所・・・☎32−3189
(月∼土曜日 7:50∼18:00、日・祭は休み。
)
*費用(生活保護家庭は無料)
乳児
1∼2歳
3歳
4∼6歳
一日
4,000 円
3,000 円
2,000 円
1,500 円
半日
2,000 円
1,500 円
1,000 円
750 円
備
考
給食・おやつについては
お尋ねください
(藤丸昌枝)
13
ˑȂ‫̞̱ڢ‬ঊ͉֗̀ȶ‫ވ‬൳ȷ̦๩̳࠭́ȃ
ȁȁদ̱͙̩̺̯̞̀̀Ȋ‫ز‬௼̪͙͈ͥঊ֗̀Ȋ
父親の子育て参加 男女同権―男女共学―男女共修―共同の子育て
戦後に導入された民主主義が定着するにつれ、学校教育は男女別の教育
を廃していきました。以前は、家庭科は女性だけ、技術科は男性だけが学
んでいましたが、1993 年に中学校で、1994 年に高校で家庭科の男女共
修が実施されました。現在では、技術家庭科として男女の区別なく一人の
人間形成を目的として教育をしています。このように、次第に男性・女性
を分ける垣根はなくなり、人間としての差違を感じる事も少なくなってい
ます。子育てにおいても、現在はマイホームパパが増えています。
高度成長期の父親は、国の経済を発展させるため、また、家族が幸せな生
活が送れるため、休む暇なく働いてきました。そのお陰で現在日本は経済
大国になり、物質的に豊かになっています。豊かな時代の父親は、家族と
関わる時間が増えました。平成 17 年に「次世代育成支援対策推進法」が
全面的に施行され、企業は父親の育児休暇を推進し育児と仕事の両立を応
援する動きが社会に広まってきました。しかし、現実の利用者はまだ少な
いようです。その大きな理由が、育児のために会社に迷惑をかけられない
という気兼ねや、上司など年配世代の目が気になることなどが挙げられま
す。父親本人は子育てに参加したいという気持ちがあっても、日本社会に
は「子育ては女性がするもの」という固定観念がまだまだ温存されていま
す。父親が育児休暇をとる環境はまだまだこれからです。
「子どものために休みます」と普通に言える会社や社会になってほしいと
願います。
{*育児休業制度により原則として、1 歳未満の子どもを養育
する労働者(日々雇用の方々を除く)は、書面で事業主に申し出ることに
より、希望の連続した期間、休業することができます。詳しくは、介護福
祉課の福祉係☎32−8032にお問い合わせ下さい。
}
1 父親が育児に参加するメリット
①母親の負担が軽くなり、ノイローゼなどのリスクが少なくなる。
②母親の大変さを理解すると共に母親も父親に感謝をする。相互が思い
やりの心を持てる。
14
③子どもと接することで愛情がより深くなる。父
と子の絆が深まり、
子どもはさらに活発に育つ。
④父親のストレス解消になる。
2 勤めている父親が出来ること
①出来るだけ早く帰る・・母親は一日中子どもに振り回され、心身とも
くたくたである。
父親が早く帰ってくることは大きな心の助けとなる。
②苦労をねぎらう言葉をかける・・・次への意欲になる。
③自分の事は自分でする・・・妻への負担を軽減させる。
④悩みを聞き共感する(必ずしも解決策は必要ではない)
・・・母親の
ストレスを軽減する。
⑤夜泣きをあやす。
⑥おむつを替える。子どもとのスキンシップをする事により父と子の絆
が育まれる。
⑦お風呂に入れる。
*子育てに関わることは、家族の絆を強固にすると共に、自分自身を
成長させる良い機会です。また、何よりも父親と母親両方から愛情
を注がれる子どもは、成長していく上で大切な「自己肯定感」
(自
分は大切な存在だと認識すること)を育むことができます。
参考文献
・ 明橋大二 著 「子育てハッピーアドバイス」①②③
1万年堂出版、2005 年∼ 2006 年
・ 榎本哲典 著 「はじめてパパになる本」
(有楽出版社)
(藤丸昌枝)
˒Ȃঊ͈̓͜ম࡬͉ཡ̬̳͘ȊȊ
ȁȁȶ඿ဘ঱͈ম࡬ȆΉ΄ͅచ̳ͥ؊‫ݢ‬ੜ౾͂γȜθΉͺȷ
1 乳幼児の事故・ケガ
(1)
乳児に起きやすい事故・ケガ
赤ちゃんに起こる事故やケガの多くは、大人が注意すれば防ぐこ
15
とができることが多いのです。日頃きちんと接しているのに、 つい
うっかりとか、たまたま目を離した隙にアクシデントが起きるので
す。どなたも幾度かひやっとされた経験をお持ちではないでしょう
か?しかし、赤ちゃんは SOS の意思表示が出来ません。下記の表
は赤ちゃんに起きやすい事故・ケガの一覧です。家族で十分注意す
ることを再確認しましょう。
時期
0∼4ヶ月頃
(ねんね)
多い事故
注意したい事故・ケガ
・タオルが顔に掛かって窒息
うつぶせ ・ソファに寝かせて転落
にして布 ・だっこしていて、熱い飲み物や食べ物をこ
団で窒息
ぼしてやけど
・ホットカーペットでの低温やけど、脱水症
・お座り時に転倒して頭を打つ
4∼7ヶ月頃 ベッドか ・首に紐が巻き付いて窒息
(寝返り・お座り) ら転落
・車の中に置いたままにして熱中症・脱水症
・ボタンや豆を喉につまらせる。
・ドアに手を挟む。
誤飲・誤 ・階段から転落
7∼ 10 ヶ月頃
食による ・ビニール袋をかぶる。
(ハイハイ)
窒息
・コードを巻き付ける。
・ポットのボタンを押してのやけど
10 ∼ 12 ヶ月頃
(つかまり立 やけど
ち・伝い歩き)
・浴槽に転落
・ベビーカーで立ち上がって転倒
・扇風機に手を突っ込む。
・たばこ・洗剤・化粧品などの誤飲
(2)
歩き始め以降の幼児期に注意したい事故・ケガ
この時期の子どもは好奇心いっぱいで
す。大人が考えつかないことをして驚か
された経験はありませんか?自由に歩け
るようになると、
行動範囲も広がります。
それに比例して、事故やケガの頻度や程
度が大きくなっていきます。 さらなる家族内での安全対策が必要に
なっていきます。
大人の思考や目線では、
見落としがちになることもあるでしょ
う。子ども目線で安全チェックする事も
忘れないでください。
16
下記の表は歩き始めた幼児に起こりやすい事故・ケガです。大け
がにならないようにご家族で再確認をしてみてください。
室
内
屋外・乗り物
・手を切る。
(はさみ・包丁)
・道路への飛び出し
・ベランダから転落
・遊具からの転落・事故
・箸を喉に刺す。
・車のドアに手を挟む。
・電化製品を扱ってやけど・感電
(3)
応急処置とホームケア しかし、どんなに注意を払っていても不幸にも事故やケガが起こ
ることもあります。その時、多くの人はどう対処して良いか分から
ず慌ててしまいます。そのような時、ちょっとした応急処置の知識
があればと思われたことはありませんか?下記の表は家庭で出来る
応急処置とホームケアです。
①窒息・・赤ちゃんの死亡事故原因の 70%を占めます。
時期
授乳の頃
離乳食が始まった後
・布団や枕が柔らかすぎて埋も
・うつぶせにして寝る。
・餅、アメ、キャラメル、こん
にゃくゼリーなど良く噛まな
いで飲み込む。
・離乳食の材料の切り方が大き
すぎて喉につまる。
・布団や枕はある程度の堅さの
・離乳食の材料、調理法を気を
れてしまう。
原因
・ベビーベッドの柵にかけてい
るタオルなどが落ちる。
ものを使用した方が良い。
防御
・ベッドの周りには不要なもの
付ける。
・飲み込むのに負担のかからな
いものにする。
は置かない。
・寝ている時も時折様子を見に
行く。
対処
・顔を下向きにして抱え、肩甲
骨の間を数回、強くたたく。
17
・後ろから抱きかかえ、両手の
手のひらでみぞおちのあたり
を押し上げ、吐かせる。
②誤飲
・生後5ヶ月を過ぎる頃から、赤ちゃんは手にしたものを、何で
原因
も口に入れる習性がある。
・赤ちゃんの手の届く所に、口に入ってしまうものが置いてある。
防御
・赤ちゃんの手の届かないところに置くことが何よりも大事です。
・硬貨など体内で消化されないものは便と一緒に出てくるので便
に注意する。
・吐かせることが一番の対処法だが、ものによっては、吐かせる
ことによって危険度を増すものがある。
対処
*吐かせる場合・・人差し指で舌の付け根をぐっと押す。
*吐かしてはいけない場合(釘や針などのとがったもの、ボタン
電池、トイレの洗浄剤など強酸・強アルカリ製品、石油など)
・
・
急いで医療機関へ連れて行く。
○けいれんをしていたり意識がない場合・・急いで医療機関へ連
れて行く。
③転落・転倒
原因
防御
・ベッドの柵をしていない。
・乳幼児は体に対して頭が大きいためバランスが崩れやすい。
・ベッドの柵を忘れずに。
・階段の入り口に柵を取り付ける。
打った場所
状
態
対
処
・意識がない、ぼんやりし
・緊急事態なので、すぐに
ている、何回も吐く、け
医療機関へ連れて行く。
いれんを起こす、耳や鼻
あたま
対処
から血が出る。
・すぐに大声で泣いた。そ
・それほど心配はないが、
の後、従来通りの生活に
あとの障害が起こらない
もどった。
ように2,3日は静かに
過ごすことを心掛ける。
・ お腹を触ると痛がって泣
く。
吐く。
お腹が腫れてくる。
おなか
・緊急事態なので、すぐに
医療機関へ連れて行く。
顔色が悪く脈が速くなる。
・上記の症状がない。
・安静にして、 しばらく様
子を見る。
18
④やけど
・電気毛布やあんかによる低温やけど。
原因
・ストーブに体が触れる。
・ポットなどの湯がかかる。
・熱源のものは手の届かない場所に置く。
防御
・長時間の電気毛布やあんかは避ける。
・ストーブには柵をする。
*狭い範囲のやけどの場合
・顔・頭・手・足の場合は水道やシャワーを利用して 20 分前後
水で幹部を冷やす。
対処
・目や耳は冷たいタオルを換えながら冷やす。
・水ぶくれはつぶさないように気をつける。
*広い範囲のやけどの場合
・体表面積の 10%を越えると重傷なので、すぐに患部を冷やし
ながら医療機関へ連れて行く。
⑤水の事故
原因
・浴室の不備、入浴中の不注意。
・浴室の入り口のドアには鍵をかける。
・浴槽のフタは堅く厚いものにする。
防御
・浴室を遊び場にしない。
・浴槽の湯を残さない。
・入浴中は目を離さないよう心掛ける。
・大声で泣く・・心配は要らない。
対処
・ぐったりし、顔色が悪いときは即刻救急車を呼ぶ。待つ間に心
肺蘇生術を行う。
(心肺蘇生術が分らないときは、自己流でし
ないようにしましょう。
)
*心肺蘇生術・・人工呼吸やマッサージ・・方法を知識として知っておく。
元気いっぱいの子どもの行動には危険はつきものです。私たち親は、我
が子が大きな事故にあわず健やかに成長していくことを願います。時とし
て、それが過保護に向かってしまうこともあります。親は、ただ危険を取
り除くだけでなく、子ども自身が危険から身を守る術を学ばせることも大
切です。危ない場面では、怖い顔で大きな声で「危ないからダメ!」と言
19
い続けることも必要です。上の子に見てもらうことも自尊感情を養う上で
大切です。しかし、任せきりではいけません。家族が協力しながら子供の
安全教育をしましょう。
参考文献
・ 猪野雅孝 著 「赤ちゃん・子どもの病気がわかる本」
成美堂出版、2000 年
・ 稲毛康司 著 「これだけは知っておきたい子どもの病気と薬の知識」
㈱法所、2007 年
(藤丸昌枝)
20
˓Ȃ޽‫ݢ‬শ͈చੜ༹
Ƚ‫ݢݣ‬৬͈ࡤ͍੄̱༷Ƚ
大切な子どもさんが救急車を呼ばなければいけない状態になった時、た
いていのお母さんは、パニックに陥ります。慌てずに落ち着くことが大切
ですが、自分の住所や電話番号さえ分からなくなるものです。そのような
ときの為に、
このような用紙を電話の前に貼っておくことをお薦めします。
救急車の呼び出し方
1、119に電話します。
2、
「救急車をお願いします。
」
3、
「○才の子供が しました。
」
(どうしたのか(足をケガした、頭を打った、急に倒れたなど)
「今、
状態です。
」
症状(出血がひどい、
意識がない、
けいれんしている、
嘔吐しているなど)
4、
「住所は
「名前は
「電話番号は
5、
「救急車が来るまで、何をすればよいですか。
」
*住所:マンションやアパートであれば何階の何号室まで伝えましょう。
*最後の5番目を忘れることが多いのですが、救急車が来るまでの応急
処置によって、命が助かったり、後遺症が軽くなることも多いので、
「何をするか」 ということと、その 「やり方」 について、必ず指示を
受けて下さい。
< 注意!!>
①お金、保険証、 家のカギを忘れずに!
②留守になる場合は、戸締まりを忘れずに !
③家族、近所(管理人)に協力してもらいましょう!
とにかくお母さんが落ち着くことが一番大切です。
*このページをコピーして
の部分を記入して貼っておきましょう。
(藤丸昌枝)
21
˔Ȃ֗঱͈੩଼ଷഽ͈਀௽̧͉ఱસຳ̳̥́ȉ
ଽহ͜Ȃ࣐ଽ̹̩̯͈ͭ͜ঊ֗̀঑‫׳‬ॐͬ੔๵̳̠̱̹ͥ̈́ͤ͘͢ͅȃ
乳幼児期の子育て基本情報
1 助成制度
子育てに関する助成制度には次のようなものがあります。
個別の手当について詳しいことは、
役場の窓口に問い合わせて下さい。
・児童手当・児童扶養手当・特別児童扶養手当
住民課児童係: ☎ 32 − 2510
・乳幼児医療費助成・母子家庭等医療費助成 ・未熟児養育医療費助成
住民課国保年金係:☎ 32 − 2510
・母子家庭や寡婦に対する援助制度
介護福祉課福祉係:☎ 32 − 8032
2 健 康
(1)
乳幼児の健康診査を受けるには?
・検診・予防接種など
先天異常などの疾病を早期に発見し、乳幼児の健全な発育を促す
ための大切な健康診査です。
(2)
予防接種は受けなければなりませんか?
予防接種の対象となっている病気は、実際にかかると命にかかわ
ることが多かったり、後遺症が残ったりするものです。予防接種の
本来の目的はその病気から一生を通して体を守りぬくということで
すから、そのためには、受ける時期や回数は適切でなければなりま
せん。詳しくは保健所や役場の窓口までご相談下さい。
22
健康づくり課: ☎ 32 − 2725
(井上千穂子)
本文中に提示・引用した情報や法律は平成21年3月15日現在のものです。
23
みやこ町男女共同参画まちづくり推進委員会
任期:平成20年8月1日∼平成22年7月31日
会 長 谷崎 加代子
副会長 齊籐 廣史
委 員 井上 千穂子
大村 田津子
永沼 加奈子
藤丸 昌枝
別府 喜美枝
宮原 稔夫
山下 小菊
山下 登代美
山中 愛子
吉武 正一
川口 久美子(平成20年9月30日まで)
特別顧問 三浦 清一郎
24