検査科の紹介

検査科の紹介
当院の検査科は、臨床検査技師17名(内採血室非常勤2名)が
勤務しており、
日当直による24時間体制をとっております。
臨床検査技師とは
臨床検査技師になるためには高等学校を卒業後、
大学や
専門学校で臨床検査技師の養成課程を修め、
国家試験に
合格し、
免許の交付を受けます。
臨床検査とは
人体から排泄される尿、
便など、
人体を流れている血液、
髄
液、
また、
人体を作っている細胞、
臓器などの検体検査や臓
器の状態を物理的に捉える生理検査があります。
臨床検査は病気の診断、
治療、
早期発見や予防になくては
ならない手段です。
検体検査
1. 一般検査(尿・便)
を測定するもので、
それによって身体の健康状態、
とくに内臓
関係のほとんどをチェックできます。
1)肝機能検査
AST
(GOT)
、
ALT
(GPT)
、
γ-GTP、
ALP、
ビリルビン、
LDH、
アルブミン・グロブリン比
(A/G比)
、
CHE検査など
があります。
2)腎機能検査
尿素窒素
(BUN)
、
クレアチニン
(Cre)
3)糖代謝検査
血糖、
グリコヘモグロビン
(HbA1c)
4)脂質検査
総コレステロール、
HDLコレステロール、
LDLコレステロー
1)尿検査
ル、
中性脂肪
尿試験紙でタンパク、
糖などの検査ができます。
また、
顕微鏡
血液や尿をはじめ、
体液には多種多様の物質が存在し、
検査で膀胱炎などの感染症の診断、
時には悪性腫瘍の情報
それら物質は関連し合いそれぞれの役割を果たしているた
も得られます。
め、
1つの検査項目の値のみで評価できることは極めて少な
2)便検査
(1)便潜血反応
便の中に血液が混ざっている
かどうかを調べる検査です。
消化管内の出血の有無を調べることができます。
(2)寄生虫検査
回虫、
鞭虫、
条虫及びこれらの虫卵を調べます。
く、
関連する項目の検査値を互いに比較して評価する必要が
あります。
輸血検査
安全な輸血が行われるようABO血液型の検査、
Rho
(D)
抗原の検査、
不規則抗体スクリーニング検査、
交差適合試
験を行っています。
2. 血液一般検査
生理検査
化炭素や老廃物を運び出す働きをしています。
心臓の働きに伴って生じる電気的活動を体表面から記録す
血液は酸素や栄養素を各組織や細胞に運ぶとともに、
二酸
1. 心電図、
負荷心電図、
ホルター心電図
1)赤血球数検査
るものです。
こります。
増えすぎると、
血液が濃くなって流れにくくなり、
血
耳の聞こえ具合を調べる検査です。
赤血球が減ると運ばれる酸素の量が足りなくなり、
貧血が起
2. 聴力検査
管がつまりやすくなります。
3. 呼吸機能検査
ヘモグロビンは赤血球の主成分で酸素や二酸化炭素を運
記録して肺の機能評価を行
2)ヘモグロビン
(血色素)値の検査
肺活量や最大換気量などを
びます。
う検査です。
体内に細菌や異物が侵入して炎症を起こすと、
白血球数が
ヒトの耳には聞こえない高い
3)白血球数検査
増加します。
4. 超音波検査
周波数の音を利用して、
肝臓
4)血小板数検査
や腎臓・心臓・その他の
「身
要な役割をします。
減少したり、
機能が低下すると、
血が止ま
観察する検査です。
血管が損傷されて出血した場合、
血小板は止血するのに重
体の中の臓器」
を視覚的に
らなくなり、
時には命の危険さえともないます。
5. 終夜睡眠ポリグラフィー
生化学検査は血液や尿の中に含まれている多くの化学物質
脳波を調べる検査です。
3. 生化学検査
眠っているときの呼吸状態や