れんが・タイル標準施工図 ・・・・・・84 透水・保水セラミック舗装材標準施工図 ・・・85 れんが舗装後のメンテナンス ・・・・・86 INDEX ・・・・・・・・・・・・・・87 資料・索引 83 れんが標準施工図 ■ 積みれんが施工断面図 ■ 敷きれんが施工断面図(公園・歩行者用) トラディショナル/コーチハウス 230×110×76mm 470 230 110 110 10 230 10 470 230 10 230 10 A' A 10 10 目地幅 2∼4mm 110 230 10 10 230 110 鉄筋 クラッシャラン・サンド工法 1190 230 230 50 れんが 30 砂 【C-C'】 不織布 D 【B-B'】 100 粒度調整砕石 (M30) 笠(無孔) 笠(無孔) 路床 D' 76 230 B 設計:CBR3 10 10 76 470 110 110 110 110 10 10 10 B' C' 1. 床砂の落ち込みによる不陸の発生を防ぐため、床砂と粒度調整砕石の間 に吸い出 し防止シート(不織布)を敷くことをお勧めします。 2. 支柱などを埋設した部分の周りはコンクリートで固めて下さい。 3. 5%以上の勾配のある所に施工される場合は、床砂を1:3の空練りモ ルタルにして下さい。 4. 目地幅は、2mm以上5mm以下に仕上げて下さい。 86×n 86×n C 【A-A'】 異形棒鋼 9程度 【D-D'】 クレイノート 230×70×76mm コンクリート・モルタル工法 目地幅 2∼4mm 86×n 76 笠(無孔) 50 れんが 【F-F'】 10 230 70 カット 調整れんが (現場加工) 30 砂 コンクリート 50 (150kgf/cm2以上) カット 調整れんが (現場加工) 190 10 230 10 230 10 230 10 190 50 クラッシャラン (C40) 路床 190 40 150 80 異形棒鋼 9程度 【E-E'】 86×n 10 150 10150 76 笠(無孔) 10 10 10 70 70 70 70 310 異形棒鋼 9程度 E E' F F' 1010 707070 230 1. 2. 3. 4. 70 10 230 10 10 230 230 1110 10 230 歩道での伸縮目地は5∼10m置きに設けて下さい。 広場での伸縮目地は4∼5mの格子状に設けて下さい。 コンクリートはアスファルトコンクリートでもかまいません。 5%以上の勾配のある所に施工される場合は、床砂を1:3の空練りモル タルにして下さい。 5. 車両乗り入れ部の目地砂は自硬性目地砂もしくは空練りモルタル(1: 8程度)をご使用下さい。 6. 空練りモルタルは、夜間及び湿気の多い作業環境の場合、1:5程度の 貧配合のものを使用し、オープンタイムを短くして下さい。 7. コンクリート下地の場合、床砂の水分を排水するドレンを設けて下さい。 10 70 タイル標準施工図 共通注意事項 1.基本的に1∼2%の水勾配をとり表面排水が出来る仕上げにして下さい。 2.仕上げは将来若干沈下することを想定し、縁石のレベルより約5mm高く仕上げ て下さい。 3.目地幅は最低2mmとって下さい。れんが同士が触れるように仕上げるとチッピ ングの原因になります。 4.車両乗り入れ部はあじろ張りのパターンをお勧めします。 ■ 舗装用れんが 内外装壁タイル 積み上げ張り 5∼10 .改良圧着張り 15∼20 10∼20 金グシ引き 5∼7 タイル タイル 張り付け モルタル 躯 体 躯 体 3∼5 張り付け モルタル 中塗り 張り付け モルタル 下塗り 下塗り 下地 張付け 材料 塗厚 1:3 セメント 砂 混和剤 3∼5mm 木ごて押さえ 1 0.2∼1(1.2mm以下) - 直張り(改良圧着張り) 5∼7 下地 張付け 材料 塗厚 1:3 木ごて押さえ セメント 1 砂 2(2.5mm以下) 混和剤 指定量 下地5∼7mm タイル3∼5mm 圧着張り 3∼5 15∼20 改良積み上げ張り 5∼7 15∼20 タイル タイル 張り付け モルタル 下地 張付け 材料 塗厚 84 張り付け モルタル 躯体コンクリート セメント 1 砂 1.2(2.5mm以下) 混和剤 指定量 下地5∼7mm タイル3∼5mm れんが標準施工/タイル標準施工図 躯 体 中塗り 張付け 材料 塗厚 1:3 セメント 砂 混和剤 5∼7mm 木ごて押さえ 1 2(2.5mm以下) 指定量 5∼8以上 張り付け モルタル(2度塗り) 木ごて 押さえ 躯 体 下塗り 下地 15∼20 タイル 張り付け モルタル 躯 体 密着張り-一発目地押さえ仕上げ 5∼10 下地 張付け 材料 塗厚 下塗り 張り付け モルタル 1:3 木ごて押さえ セメント 1 砂 0.2∼1(1.2mm以下) 混和剤 5∼10mm 中塗り 下塗り 下地 張付け 材料 塗厚 躯 体 タイル 衝撃工具 1:3 木ごて押さえ セメント 1 砂 2(2.5mm以下) 混和剤 5∼10mm タイル標準施工図 壁モザイクタイル モザイクタイル張り 15∼20 3∼5 3∼5 2∼5 木ごて 押さえ 張り付け モルタル(木ごて押さえ) 張り付け モルタル モザイクタイル 躯 体 KM工法 直張り 15∼20 モザイク タイル 躯 体 中塗り モザイク タイル 躯 体 中塗り 下こすり 下地 張付け 材料 塗厚 1:3 セメント 砂 混和剤 3∼5mm 下こすり 木ごて押さえ 1 0.2∼1(1.2mm以下) 指定量 下地 張付け 材料 塗厚 躯体コンクリート セメント 1 砂 0.2∼1(1.2mm以下) 混和剤 指定量(ゴムラテックス) 3∼5mm 下地 張付け 材料 塗厚 1:3 セメント 砂 混和剤 2∼5mm 張り付け モルタル 木ごて押さえ 1 0.2∼1(1.2mm以下) - 床タイル クリンカー張り(湿式床タイル) セメント ペースト 圧着張り(乾式床タイル・モザイクタイル) 張り付け モルタル タイル 15∼18 25∼30 スラブ スラブ 敷込みモルタル (硬練りバサモルタル) 下地 張付け 材料 塗厚 タイル 10∼12 3 20∼25 躯体コンクリートスラブ面 セメント 1 砂 3∼4(2.5mm以下) 混和剤 25∼30mm 下地モルタル (生モルタル定規摺り) 下地 張付け 材料 塗厚 1:3 木ごて押さえ セメント 1 砂 2(2.5mm以下) 混和剤 指定量 下地5∼7mm タイル3∼5mm 透水・保水セラミック舗装材標準施工図/特徴 一般舗装部 KCT2A(保水タイプ)の特徴 砂(山砂は不可) 透水シート 路面温度低減効果 KCT2シリーズ クラッシャーラン 90 60 C-30 or C-20 80 30 クッション層 100 70 ※ 路床 ※最大積載量4t以下の車両が乗り入れる場合は、クラッシャーランを150mmにする。 透水シート KCT2シリーズ 粗粒アスコン 温 度 50 ︵ ℃ 40 ︶ 30 車両乗り入れ部(最大積載量10t以下の車両を対象) クラッシャーラン 20 10 クッション層 50 30 60 C-30 or C-20 100 砂 温度差 23℃ 60 0 0 10 20 時間(hr) 9時間 9時間にわたり表面温度を 50℃以下の状態で維持 KCT2A 標準性能 路床 項 目 数 値 寸法公差 ±2.5mm以下 ノギス測定 曲げ強さ 70MPa 建築学会 JASS7 M-101 透水係数 3.0×10-2cm/sec JIS A 5209 当事者間の協定 ( 湿潤状態 ) 60BPN(wet) ASTM E303 66T 耐薬品性 異常なし JIS A 5209 耐凍害性 異常なし JIS A 1453の準じた水中凍結水中融解法 滑り抵抗値 基 準 タイル標準施工/透水・保水セラミック舗装材施工図 85 れんが舗装後のメンテナンス 1. 基 本 1)補修の必要性 補修についてはマニュアルを作成し、必ず定期的に施工現場を視察のうえ、行われるよ うに明確にすべきです。特に大型の案件については、施工の契約の中に定期的な視察と 補修のスケジュールを盛り込んでおき、だれが責任をもってその作業を担当するかも明 確にしておくべきです。これは公共であれ、私有の物件でも同様です。 スケジュール 1回目 施工完成後1か月 2回目 その5か月後 3回目 その5か月後 4回目以降 年1回 2)視察及び補修 割れおよび破損しているれんがの取り替え、および目地砂の減っている部分の補修。 その他不陸、縁止めが広がったものの補修。 3)埋め戻しおよび再舗装 不陸または共同溝などのために舗装を起こし、路盤を掘り起こした場合の埋め戻しや再 舗装については、埋め戻した部分の不陸を防ぐために、路盤材料にセメントを加えて安 定化させたあと再舗装します。 その場合再舗装したれんがの表面は、周りのれんがの表面と同じ高さでかまいません。 2. 完成初期の交通および清掃 目地にセメントを使用しない砂目地の場合は、転圧のあとすぐに車両が入ってもかまい ません。 ただし完成後3ヵ月は散水したり、バキュウムクリーナーで清掃することは避け、箒 (ほうき)などの簡易な清掃をします。 3. 汚れの除去方法 1)概要 いかなる舗装にも汚れは付き物ですが、頻繁に表面を掃き、水洗することにより汚れを 取り除き、いつまでもれんがの美観を保つことができます。 2)洗浄の基本 a)正しい薬品を使うこと 最初に、薬品を使用する必要があるかどうか、汚れの性質を確認します。もし使用した ことの無い薬品を使う場合、舗装部分の一部で小規模のテストをしてみます。 b)安全処置 れんがを洗浄する薬品は人体に有害なものが多いので基本的な注意事項を守ることが必 要です。 ・薬品からの蒸気を吸い込まないようにし、また皮膚や目に入らないように保護用被服 を着用することが必要です。 ・強度の酸を薄めるときは、屋外で風上に立って作業をすること。 ・強度の酸を薄めるときは、水に酸を加えます。決して酸に水を加えてはいけません。 ・薬品を使用している場所には、特に子供など必要の無い人間を近づけ無いように注意 します。 ・作業終了後は、薬品を安全な場所に保管します。 ・散水してれんが表面を濡らします。 ・ブラシを使い約1m四方を塩酸の希釈液で濡らし、モルタルの固く付いた部分を強く こすります。 特に強く付着している部分を除去するには、ワイヤーブラシを使用します。 ・散水して表面を洗い流します。高圧散水により表面はよりきれいになりますが、目地 砂を散水により飛ばさないように注意します。 e)苔類 表面が乾燥しているときに、ブラシで強くこすると効果があります。高圧散水も効果的 です。 表面を洗浄し、乾燥したあとに、硫酸銅や黒リンをブラシで塗付して苔類を生えにくく する方法もあります。 〔注意〕 ある種の薬品は、れんが表面を変色させる恐れがあるので、使用前にれんがの一部に少 量付けてテストした後使用してください。表面を洗ったとき、水の流れる方向にある植 物などにも注意をする必要があります。 f)油、瀝青、タール これらの汚れは市販の乳化剤を使用して2回に分けて処理します。 1回目は、乳化剤に灯油を混ぜ汚れを取り除き、次に表面についた灯油を水で薄めた乳 化剤で洗い落とします。 瀝青の汚れは、れんが表面から内部にまで染み込んでいるため、完全に取り除くことは ほとんど不可能ですが、ベンゼン、トルエン、15%三燐酸ナトリウム液などで洗浄す ることで、若干取り除くことができます。 ガソリン、オイルの汚れは、ペーパータオルのような吸着剤を敷いて吸収させます。 その後けいそう土、粉末白粘土、カオリンなどの吸着剤を汚れた表面に振りかけ、吸着 しなくなるまで処理をしたあと、洗剤で洗い水流しします。 g)チュウインガム 錆びの無いきれいなワイヤーブラシでこすって除去します。小範囲の場合は高圧水を散 水したり,ドライアイスをおいて凍らせて削りとる方法もあります。 3)汚れの種類と洗浄方法 a)白華 地中の塩分がれんが表面に出て粉末上に乾燥したもので、よく雨のあとに発生します。 (色は白または黄色) 白華の原因は、時にはれんがそのものの場合もあるが、大半はれんがの下の層または床 砂や路盤材料に使用したセメントに原因します。白華は無害で、乾いたブラシで掃きと るか水で洗浄することができます。 b)白浮渣 これは白華と異なるもので、モルタルの汚れを取り除いた後、またはモルタルで固めた 目地の表面を削った後によく発生します。 取り除くことが難しく、水や塩酸では、効果が現われない。専用の洗剤を使用しブラシ でこすることにより取り除くことができます。 c)モルタルの汚れ 簡易な方法としては、モルタルが完全に乾く前にきれいな湿った砂を上にかけ掃きとる ことです。 この行程を数回繰り返して除去します。このとき砂にはまったく粘土が混ざっていない ことが必要です。 仕上げ斑防止のために 【パレットからの取り方】 d)すでに硬化したモルタル この除去には、希塩酸液を使用します。 最初塩酸1に対して水8の割合で混ぜ、テストをしながら必要に応じて徐々に塩酸の濃 度を上げていきます。 濃色 淡色 中色 濃色 1. 86 れんが舗装後のメンテナンス 2. 3. 4. 製造されたれんがは、図のように窯変による濃淡が パレット上に階層状に積まれています。 適切にブレンドされた仕上げをするために、列毎に 取り崩してゆく事をおすすめします。
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