1.音の 3 要素

音楽ファイルはいろいろな種類があり、なおかつ記録形式も多種多様ですが、本講習で
は、パソコンで音楽ファイルを取り扱う上で知っておきたい基礎知識を紹介します。
併せて、代表的なマルチメディアコンテンツ再生ソフトウェアである、Microsoft 社の
Windows Media Player 及び、Apple 社の iTunes について、その機能の一部
を紹介します。
1.音の 3 要素
音とは空気の振動(波)で、音を特徴付けるのは、音程・音量・音色で、「音の3要
素」と呼ばれています。
1)音程
音波の振動数を表す「絶対音程」と、2つの音波の振動数の関係を表す「相対音程」
があります。絶対音程(pitch)とは、絶対的な音の高さで、単位はヘルツ(Hz)です。
振動数が多い{=周波数(frequency)が高い}ほど音程は高くなります。一方、相対音程
(interval)とは、2つの絶対音程間の距離(周波数の関係)を表していて、周波数の関係
が1:2の時をオクターブと呼びます。
2)音量
・物理的な音の大きさ
音の大きさ(ボリューム)のことで、音圧(sound pressure)が大きくなれば大きな音と
して感じる耳の聴覚特性の1つです。単に音圧というと、通常は音圧実効値を指しま
すが、この値を直接使用せず、実用上は、音圧レベルで表し、計測は標準コンデンサ
マイクロホンを音の基準器として行い、単位はデシベル(dB)で表します。
・耳の聴覚特性による音の大きさ
耳で感じた音の大きさのことで、単位はソーン(sone)です。
・音の大きさのレベル(Loudness Level)
健聴者が 1kHz の純音と同じ大きさに聴こえると判断したときの音の大きさを表わ
す数値で、1kHz の純音の音圧をもって表し、単位は ホン(phon) です。即ち、
1kHz の音の大きさのレベルは音圧レベルの数値と同じです。
1 ソーン = 40 ホン と定義されています。なお、20 ホンから 120 ホンの間では、
ソーン値が 2 倍になるとホン数が 10 増加する関係にあるとされています。
・等ラウドネス曲線(Equi-loudness Curves)
人間の耳の周波数特性はフラットではなく、なおかつ、音の大きさによって周波数特
性が大きく変化します。周波数の異なる純音が同じ大きさに聞こえるときの音圧レベ
ルを結んだ曲線を 等ラウドネス曲線 呼びます。
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3)音色
いろんな楽器の音などの違いは音色の違いによります。音色は、波形のエンベロープ
と倍音とによって決まってきます。
・エンベロープ
音の立ち上がりから減衰して聴こえなくなるまでの振幅の変
化のカーブのことです。音にはそれぞれ固有のエンベロープ
があり、音色を決める要素となっています。
・倍音
存在する全ての音は複数の周波数成分が複雑に混ざり合っていて、音ごとに特有の波
形をしています。これらを広い意味での複合音と呼びます。しかし、ただ単に複合音
といった場合は、整数倍の関係にある複数の正弦波が混ざり合ったものを指し、これ
を楽音と呼びます。楽音に含まれている最も低い周波数の成分を基音と呼び、基音以
外の成分を倍音と呼びます。音響関係では一般的に基音を基本波、倍音のことを高調
波と呼びます。倍音(高調波)は、基音(基本波)の何倍のものであるかを表すため、n 倍
の場合に第 n 倍音(第 n 高調波)と呼ぶこともあります。
2.デジタル音楽用語の基礎知識
1)サンプリングレート(サンプリング周波数)
アナログ信号からデジタル信号への変換(AD
変換)を 1 秒間に何回行なうかを示す値で、
Hz(ヘルツ)で表記されます。オーディオ CD
の規格は 44.1kHz(キロヘルツ)のサンプリン
グレートになっています。この値が高いほど
高周波音の再現が可能になりますが、当然、
音源ファイルの大きさは大きくなります。
この値が低くなるにつれて、音源ファイル
サイズは小さくなりますが原音の再現性能が
低下します。原音の録音・再生を正確に行う
には、原音周波数の 2 倍の周波数でサンプ
リングする事が必要になると言われています。
一般の人の可聴周波数域は、20∼20,000Hz
程度とされており、その 2 倍程度の 44.1kHz
を選択していれば OK ということのようです。
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2)ビットレート(bps)
単位時間あたりに何ビットのデータが処理されるかを表す値で、単位は bps(bits per
second)が一般的に使われます。bps は音源データが 1 秒当たりにどれだけの情報量
で表現されているかを示します。後述の圧縮された音源(MP3 や WMA など)の場合
にこの bps と言う概念が使われます。
ビットレートの値が高いほど沢山の情報を扱えますので音質が向上しますが、その反
面、音源ファイルサイズ大きくなります。
無圧縮の音源では、アナログ信号からデジタル信号への変換(AD 変換)の際に、信号
を何段階の数値で表現するかを示す値として 8 ビットや 16 ビット、24 ビットが選
べます。この値は、量子化ビット数やサンプリングビットレートといいます。
3.音楽ファイル形式について
音楽ファイル形式は、大きく無圧縮・非可逆圧縮・可逆圧縮の 3 種類に分類されます。
1)無圧縮
無圧縮は、その名の通り圧縮されていないので音質はいいのですが、ファイルサイズ
が大きくなります。原音の保管にはこの無圧縮形式の WAVE(.wav),AIFF(.aif)が適
しています。音楽CD用の原音はこの形式で保管されています。
WAVE は、PCM(Pulse Code Modulation)方式で収録された音声ファイルで主に
ウィンドウズ標準、AIFF は、WAVの Mac 版に相当しますが、現在は、両者とも、
ウィンドウズおよびマックで扱うことが出来ます。
2)非可逆圧縮
人が聞き取り難い音域をカットして圧縮します。非可逆圧縮した場合には、音質が劣
化しますが、ファイルサイズを非常に小さく出来るという利点があります。非可逆圧
縮したファイルは元(原音)に戻すことはでき
ません。
・最小可聴限界の外側の音は聴こえないので、
削除します。
・大きな音の直前直後にある周波数が同程度の
小さな音や、大きな音の中に埋もれた周波数
が同程度の小さな音などは、聴き取れません。
これをマスキング効果と呼びますが、マスキ
ング効果によって聴き取れない音を削除しま
す。
この形式としては、MP3(.mp3),WMA(.wma),AAC などのほか、Ogg Vorbis,
AC3,ATRAC3,ATRAC3plus,RealAudio,TwinVQ など色々なファイル形式
があります。
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・MP3(MPEG1-AUDIO LAYERⅢ)
人間の持つ聴覚特性の利用により、不要と判断した情報を削除して効率よく圧縮する
符号化方式に、MPEG(Moving Picture Experts Group)で規定されている MPEG-1
Audio があります。 MPEG-1 Audio は、LayerⅠ∼LayerⅢまで3つのモードが
あり、Layer が高いほど高圧縮率でありながら高音質です。MP3 とはこの MPEG-1
Audio LayerⅢの通称です。一般的にはCDクォリティの場合 WAVE の 10 分の 1
まで圧縮されると言われています(128kbps 時)。MP3 では、同じ情報量で記録
していく固定ビットレート(CBR)方式と、圧縮しやすい部分は低ビットレートで記録
し、圧縮しにくい部分は高ビットレートで記録する事で音質を一定にする可変ビット
レート(VBR)と言う方式があります。MP3 において、同じ程度のファイルサイズの
場合に VBR の方が音質が良いのはこのような仕組みによります。
・WMA(WINDOWS MEDIA AUDIO)
マクロソフト社が、提唱する音声圧縮技術で、MP3と同じ圧縮率でも高音質といわ
れています。48kbps や 32kbps などの低ビットレートでの音質は他に比べてかな
り良好で、低ビットレートなら WMA が一番のお勧めです。
・AAC(Advanced Audio Coding)
映像圧縮規格 MPEG-2 または MPEG-4 で使われる音声圧縮方式で、MPEG-1 に採
用された音声圧縮方式である MP3 よりも 1.4 倍ほど圧縮効率が高く、音質はほぼ同
じです。
・その他
各社、独自に開発が進められた結果、多様な形式がありますが省略します。
3)可逆圧縮
圧縮しても、元のデータに戻すことができる圧縮形式です。ファイルサイズは非可逆
圧縮よりは大きくなりますが、音質の劣化が無いと言う特徴があります。
無圧縮のファイルはあまりにも大きいので、音質は落とさずに HDD に保管しておき
たい用途向けで、WMA Lossless,Apple Lossless,Flac,Monkey's Audio,TTA,
RealAudio Lossless などのファイル形式があります。
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4.MIDI と音声ファイル
1)MIDI とは
「Musical Instruments Digital Interface」の略で、シンセサイザーなど電子楽器の
演奏情報のデータ形式、プロトコル、物理的インターフェイスの規格です。
MIDI で転送されるデータは、CDのような「音」の波形では無く、音源の「どの高さ
の音」を「どの長さ」で「どのくらいの強さ」で鳴らすか、といった情報だけです。
MIDI ファイルは「波形」では無く、音の「情報」を持っているだけなので、ファイル
サイズが小さいというメリットがあります。
MIDI データは小節・拍といった時間概念を持っており、そのスケール上のどのタイミ
ングでどの鍵盤をどの位の強さで押したかというノート(音符)情報を記録していま
す。つまり MIDI データとは電子楽器にとっての楽譜ということができます。
2)MIDI と音声の違い
MIDI データとは演奏情報であり、音そのものではありませんので、MIDI データだけ
では音は鳴らず、それを受けて演奏する MIDI 音源があって初めて音楽として再生で
きます。通常パソコンでは、OS がデフォルトで MIDI 音源を持っています。
このような MIDI 音源は品質は一般的には低いので演奏の音質も低くなります。
3)MIDI の特徴と使われ方
MIDI データは音声データに比べて圧倒的にサイズが小さく、また、音声データは音符
単位の編集がほぼ不可能なのに対し、MIDI では簡単にできる為、現在でもサンプリン
グ音源と MIDI はケースバイケースで使い分けられています。
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*ここまでは、下記 URL 記載の内容を参考に纏めました。
もう少し勉強しようという方は、原文を参照してください。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/office_s/w_knowledge.htm
http://takabosoft.com/music/knowledge#anc01
http://d.hatena.ne.jp/keyword/MIDI
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5.Windows Media Player と iTunes
Windows Media Player(マイクロソフト社)や iTunes(アップル社)は、代表的
な、音楽・ムービー・インターネットラジオなど、様々なメディアを簡単に再生・整
理できるソフトです。
この章では、両者の多くの機能の中から、音楽ファイルの CD やインターネットから
PC への取込み・再生方法,ファイル変換方法,お好みの CD アルバム作成方法など
について概説します。
5−1.Windows Media Player について
1)Windows Media Player のダウンロードとインストール
Windows Media Player は、通常はメーカーPC の場合はあらかじめインストールさ
れていますが、インストールされていない場合は、下記 URL からダウンロードしま
しょう。最新のものは、バージョン 11 です。
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/mediaplay
er/default.mspx
・・・・・Vista の時
http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/player/11/def
ault.aspx
・・・・・XP の時
(URL の入力は大変ですので、 Windows Media Player で検索、表示される一覧
の例えば、 Windows Media ダウンロード を開き、 Windows Media Player11
をクリックすると、上記の URL サイトが表示されます。)
2)Windows Media Player で出来ること
Windows Media Playe を使用することで、以下のようなことが出来ます。
①デジタル メディア ファイルの再生
②デジタル メディア コレクションの整理
③CD からの音楽の取り込み
④お気に入りの音楽の CD の書き込み
⑤ポータブル音楽プレーヤー等へのデジタル メディア ファイルの同期
(プレーヤー,USB メモリー等へ転送することが出来ます。)
⑥インターネットラジオを聴く
⑦オンライン ストアからのデジタル メディア コンテンツの購入
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3)Windows Media Player を使う
①Windows Media Player の基本画面と名称・役割
スタートボタンをクリック、すべてのプログラムから Windows Media Player を
クリックすると。下記のような画面が表示されます。(ライブラリー選択時)
ツールバー
アドレスバー
詳細
ウィンドウ
ナビゲーション
ウィンドウ
リスト
ウィンドウ
再生コントロール領域
タスクバーの各タブの機能は以下の通りです。
・プレイビュー:動画・音楽を再生する。
・ラ イ ブ ラ リ :パソコンに取り込んだ音楽や動画ファイルの一覧が表示されます。
・取 り 込 み:音楽CDの曲をパソコンに取り込むときに使用。
・書 き 込 み:PC に保存されている音楽データをCDに書き込む時に使用。
・同
期:PC に保存されている音楽データをオーディオプレーヤー,フラッ
シュメモリー等に転送する時に使用。
・オンラインストア:インターネットで音楽データを購入できるサイトを表示。
・Media Guide : インターネットラジオを聴く時に使用。
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②音楽 CD を取り込む
CD を挿入すると表示される CD の自動再生機能の「CD から音楽を取り込む」から
取り込む方法もありますが、ここでは、Windows Media Player のタスクバーの「取
り込み」を利用して行う方法を概説します。
<設定>
・Windows Media Player を立ち
上げます。
・メニューバー「ツール」の「オプ
ション」をクリック、表示される
ダイアログの「音楽の取り込み」
タグをクリックします。
・「形式」の▼をクリックし、取り込
み形式を選定します。ここでは
MP3 を選択しましょう。
・その他、項目は必要に応じチェッ
クを入れましょう。
・[OK]ボタンをクリックします。
<取り込み>
・取り込みタブをクリックします。
・CD を挿入します。
・CD の曲一覧が表示され自動的に
ライブラリーに取り込みが行われ
ます。全ての音楽データが「ライ
ブラリに取り込み済み」と表示さ
れたら、完了です。ライブラリタ
ブをクリックし確認しましょう。
・パソコンから音楽 CD を取り出し
ましょう。
・音楽ファイルは、オプションで設定した保存場所にも保存されます。確認しましょう。
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・
「取り込みオプション」画面が開いた場合
は、右図の様にチェックを入れましょう。
・
「ライブラリ」タブを開くと取り込んだ曲
目やアルバムジャケットも表示されます
が、これは、インターネット上のデータ
ベースから自動的に取り込まれるもので、
CD の中に入っているデータではありま
せん。
③音楽 CD を作る
本講習では、「取り込み」同様、
Windows Media Player の「書
き込み」を利用します。
・「書き込み」タブ▼をクリックし
書き込みの設定をします。
・空の CD を挿入します。
・ライブラリから、書き込みたい曲
を、書き込みリストにドラッグ&
ドロップします。
・書き込み開始をクリックすると書
き込みが始まり、音楽ファイルが
CD 書き込みファイルようになる
よう変換が始まります。 変換が
終わったファイルは「待機中」と表示されます。全ての音楽ファイルの変換が完了す
ると、CD への書き込みが始まります。・終了すると CD が自動的にとりだされます。
<補足>
*「音楽用」と「データ用」CD の違いについて
「音楽用」は、個人的に楽しむためにダビングする場合の著作権料が含まれており割高
になっています。パソコンで使用する場合は、基本的に違いはありませんが、音楽を
書き込む場合は、「音楽用」を使用することが、本来は求められています。尚、最近の
プレイヤから直接 CD へダビングできるような機器では、音楽用とデータ用 CD を見分
けるシステムがあって、音楽用の CD でないと使えない場合もあるようです。
注.教室の PC は、CD ドライブが読み込みだけの機能ですので、CD への書き込み
は出来ません。
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④同期
同期とは、音楽,ビデオ,画像などを、
Portable Media Player, メモリ カード
などに転送することを言います。
サポート
されているデバイスをコンピュータに接
続するだけで、Windows Media Player
はデバイスに最適な同期方法 (自動また
は手動)を選択、その後、ライブラリ内の
ファイルおよび再生リストを、デバイスへ
同期できます。
<右図;USB メモリーへの同期例>
・USB メモリーを装着し、「同期」タブを
クリックします。ライブラリーから同期さ
せたい曲を同期リストにドラッグ&ドロ
ップします。
・同期の開始をクリックします。
・変換がおこなわれ、同期されます。
・USB メモリーには、Music というフォル
ダが作成され、転送されています。
⑤ライブラリーについて
音楽 CD やオンラインストアで、或いはインターネットから音楽データを取り込んだ
場合は、自動的に Windows Media Player のライブラリに追加されるようになって
います。 これは、音楽データの保存場所が決まっていて、Windows Media Player に
監視されているフォルダ内に保存するよう設定してあるためです。
また、音楽に限らず、ライブラリを使用して、ビデオや画像を含む、コンピュータ上
のデジタル メディア コレクション全体を整理できます。
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<ライブラリへの追加と削除>
次にライブラリへ追加するかどう
か監視するフォルダの設定方法に
ついて確認します。
・タスクバーの「ライブラリ」の▼
をクリックすると、メニューが表
示されます。
右図は、音楽がライブラリに表示
されるようになっています。画像,
ビデオなどをクリックすると、そ
れらがライブラリに表示されます。
・では、どのフォルダを監視するか
という設定を行うことができるの
が、
「ライブラリに追加」の項目で
す。クリックしてみましょう。
・
「監視するフォルダ」欄内に、自分
の保存した音楽ファイルの保存場
所フォルダが登録されているか確
認。 登録されていない場合は、
「追
加」ボタンを押して新たに追加し
て下さい。
なお、「監視するフォルダ」欄が見えない場合は、「詳細オプション≫」ボタンを押し
てください。
・「OK」ボタンを押します。
・このようにしておくと、例えばインターネットからダウンロードした音楽等を、監視
されているフォルダに保存すると、ライブラリに自動的に表示されるようになります。
Windows Media Player は他にも多くの機能を持っていますが、今回の講習の範囲
を超えますので別の機会に委ねます。
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5−2.iTunes について
iTunes については、「iTunes ってなんですか?」というタイトルで本 HP「シニア
の PC 学習塾」に掲載しています。(下記 URL)当時は、ver.7でしたが、大きくは
変わっておりません。
インストール方法その他参考にして下さい。
http://tobetobetigers.sakura.ne.jp/PClesson/Document/i-Tunes.pdf
1)iTunes のダウンロードとインストール
下記 URL からダウンロードしましょう。最新のものは、バージョン 8.2 です。
http://www.apple.com/jp/itunes/download/
iTunes のインストールに際しては、[iTunes+Quick Time]として、インストール
されます。QuickTime Player は、Apple 社が提供している無償のマルチメディアプ
レーヤーです。QuickTime Player を使って、ビデオ・オーディオ・静止イメージ・
グラフィックスなど、さまざまなファイルを表示できます。
QuickTime Player は、MOV ファイルの再生などに必要ですので、未インストール
の方は、この機会にインストールしましょう。
2)iTunes で出来ること
Windows Media Player で記載の項目と同等のことが出来ます。
特長的な点は以下の通りです。
・Apple 社ポータブル音楽プレーヤ iPod は、iTunes とセットで、取り扱われます。
(但し、iPod は無くとも問題はありません。)
・Podcast(テレビ番組やラジオ番組などを収録した無料のオーディオ&ビデオシリー
ズ)は、さまざまな無料のオーディオ&ビデオが豊富に揃っています。
・iTune ストアは充実しており、音楽はもちろんですが、様々なゲーム,アプリケーシ
ョン,デジブックなどが用意されています。
・iTunes 専用のフォルダが準備されます。
iTunes をインストールすると、マイミュージック(Vista
ではミュージック)に、 「iTunes」フォルダが作成され、
その中に、右のようなサブフォルダが作成されます。
常に、このフォルダに、ファイルが追加されるように次の
作業をしておきましょう。
「編集」⇒「設定」⇒「詳細」を開け、
「ライブラリへの追加時にファイルを[iTunes
Music]フォルダにコピーする」にチェックを入れておきましょう。
(iTnes フォルダについては、追加で後述します。)
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3)iTunes を使う
①iTunes の基本画面と名称・役割
スタートボタンをクリック、全てのプログラムから iTunes をクリックすると下記の
様な画面が表示されます。(ライブラリのミュージックを選択時)
再生・早送り・巻き戻し
ステータスウインドウ
アートワーク
表示/非表示
切り替え
シャッフル再生
リピート再生
曲数・再生時間・容量
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Genius サイドバー
表示/非表示
②PCにCDの曲をインポート(取り込む)する。
<取り込みのファイル形式設定>
・MP3 形式でインポートすることにしましょう。
・iTunes メニューバー「編集」のタブ「一般」をクリックします。表示画面で、
CDをセットした時の動作は、ここでは「CD のインポート確認」を選択。
・表示された画面のインポートの設定 をクリックします。
・インポート方法の▼をクリックし、MP3 エンコーダーを選択します。
・設定は、良品質(160kbps)を選択しましょう。
・OK をクリックします。
CDセット時の動作を設定出来ます。
・CD を表示
・再生を開始
・CD のインポート確認
・インポート
・CD のインポート後取り出し
インストール方法のエンコー
ドの設定が出来ます。
・AIFF と WAV エンコーダ
・MP-3 エンコーダ
・AAC エンコーダ
<CDの曲をインポートする>
・CDを挿入し、暫くすると、
右記のような画面が表示さ
れます。CDの内容が表示さ
れ「CDを iTunes ライブラ
リーにインポートします
か?」と聞いてきます。イン
ポートしたい曲のみチェッ
クを残しましょう。
CD 挿入中のみ表示されます。
読み込み終了時は、右の取り出
しマークをクリックします。
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②はいをクリックするとイ
ンポートが始まります。
数分でCD1枚分のイン
ポートが終了します。イン
ポートが終了したらCD
を取り出します。
ライブラリのミュージッ
クに取り込まれているこ
とを確認しましょう。
<インポートした音楽の再生>
・ライブラリーのミュージックをクリック、表示される曲リスト
の聴きたい曲をダブルクリック、またはクリック後、右図の
右矢印をクリックする。
・プレイリストの最近追加した曲からも同様の操作で再生できます。
<iTunes フォルダの確認>
・インポートされた音楽は、「マイミュージック」のなかに、「iTunes」というフォル
ダが作成され保存されます。尚、複数のアーティストを集めたアルバムの場合、「コ
ンビレーション」というフォルダが作成され、その中に入っているでしょう。
WindowsMediaPlayer を再生の既定のソフトにしている場合は、マイミュージック
から iTunes で再生する時は、曲を右クリックし、表示されるメニューの「プログラ
ムから開く」⇒「一覧からプログラムを選択する」⇒「iTunes」をクリックします。
③インターネットから曲をインポートする
インターネット上の音楽ファイルを iTunes ライブラリーに追加できます。
・Web サイトで音楽ファイルを検索、見つかればそのファイルをPCにダウンロードし
ます。
・ここでは、Gallery Oto さん(http://www14.plala.or.jp/oto3/)の MIDI 曲を利用
させていただきました。
あらかじめダウンロードしたファイル 32owakarewalze.mid を、デスクトップ
に保存しております。
(尚、ブログ,夢メール等に OTO さんの曲を利用される場合は、必ず、URL と
Music by Gallery Oto と入れるように、OTO さん HP に記載されています。
)
*自宅では、マイミュージック(ミュージック)に保存しましょう。
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・iTunes を立ち上げます。
・PC上のファイルを iTunes ウィンドウにドラッグ&ドロップすれば、インポート完
了です。
Windows 下での ID3 タグは文字化けするよ
うです。修正出来るようですが省略。
④Midi 曲を MP3 に変換する。
・Midi 曲 32owakarewalze.mid をライブラリにドラッグ&ドロップすると、文字
化けして
というタイトルで保存されま
す。
・曲名上で右クリックすると、右図の メニュ
ーが表示されます。
・ここで、
「MP3 バージョンを作成」をクリッ
クします。MP3 への変換が始まり、ステー
タスウィンドウに状況が表示されます。
・変換が完了すると、同じ名前のファイルがも
う一つ表示されます。
・新しく作成されたファイル(同じなの下の方)
を右クリックし、メニューのプロパティをク
リックします。
・文字化けした状態では、分かり難いので、名
前を変更します。
情報タブをクリックします。
・名前のところの
を削除し、「別れのワ
ルツ」と入力しましょう。
・OK ボタンをクリックします。これで、MP3 ファイルの名前は変更されました。
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概要タブの種類や場所から、MP3 フ
ァイルに変換されていることを確認
しましょう。
⑤ライブラリとプレイリスト
<ライブラリ>
iTunes ライブラリファイルは、ライブラリにある曲とビデ
オおよび作成したプレイリストのデータベースです。このフ
ァイルは先述の通り、[マイミュージック] の [iTunes] フ
ォルダ内にあります。このファイルは、他の場所に移動しな
いでください。このファイルを削除すると、次回 iTunes を
開いた時、新しい空のコピーが作成されますが、作成したプ
レイリスト,曲のレート.コメントなどの情報は失われます。
<プレイリスト>
プレイリストとは、曲やビデオを集めたリストのことです。
iTunes ライブラリを整理するためのプレイリスト,CD プ
レーヤで再生する曲を CD に書き込む為のプレイリストなど。
プレイリストには、曲・Podcast・オーディオブック・ビデ
オ・インターネットのラジオ局へのリンクを含めることがで
きます。(プレイリストに含まれるラジオ局の放送は、イン
ターネットに接続している時のみ聴くことができます。)
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⑥音楽 CD を作る
<CD作成手順>
1)プレイリストの作成
ディスクを作成するには、プレイリストの中からディスクに入れ
る曲を選します。新たにプレイリストを作成しておくと便利です。
・「ファイル」⇒「新しいプレイリストの作成」をクリックすると
プレイリストの中に、
「無題のプレイリスト」のフォルダが作成さ
れます。右クリックし「名前の変更」で適当なタイトルをつけま
しょう。
・新たなプレイリストフォルダに、ミュージック等から入れたい曲
をドラッグ&ドロップします。新プレイリストをクリックします。(選択した曲が入
っていることを確認しましょう。
2)ディスクの作成
・新プレイリストをクリック すると、右下に
ディスク作成ボタンが表示されますのでク
リックします。
・右図が表示されますので、ディスクフォーマ
ットを選択し、ディスクの作成をクリックし
ます。
・ステータスウィンドウに「新しいディスクを
入れて下さい」の表示とともに、CDドライ
ブが開き、CD挿入を要求されます。・後は、
自動的にCDが作成されます。
ディスクに保存できる曲の数は、曲のエンコード方式によって異なります。
*標準オーディオCD(650 MB)
約 20 曲
*MP3CD
約 150 曲
*データCDディスク
約 185 曲
⑦USB メモリー等へのコピー
音楽ファイルを直接コピーする場合は、マイミュージックの iTunes フォルダから
コピーしましょう。
Windows Media Player 同様。iTunes は他にも多くの機能を持っていますが、今回
の講習の範囲を超えますので別の機会に委ねます。
以上
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