重要なアプリケーション、でも帯域幅は足りますか? 2015 年 9 月 14 日 イプスイッチ社マーケティング部、ケビン・ コンクリン 英語原文:http://www.whatsupgold.com/blog/2015/09/14/are-your-mission-critical-applications-starving-for-bandwidth/ ネットワーク技術者にとって頭が痛い問題の一つは、ビジネス上重要なプロセスが十分な帯域幅が割り振られなかっ たためにダウンしてしまうことです。アプリケーション、ユーザー、データがそれぞれ帯域幅を先を争って消費するような状 況で、どうすればビジネスに重要なアプリケーションが最適のパフォーマンスを発揮するために必要な帯域幅を確保す ることができるでしょうか?ベストな方策は、ネットワークのサービス品質(QoS, Quality of Service)ポリシーと 帯域幅使用量の監視を組み合わせることです。 どこかのアプリケーションが、帯域幅を食べ尽くすかも... ネットワーク・インフラの QoS ポリシーを策定するということは、ネットワーク帯域幅割り当ての優先順位付けを行い、 異なるアプリケーションやユーザーに帯域幅の適切な割り当てを保証できるようにするということです。ビジネスに重要 なアプリケーションに必要な帯域幅を確保するには、QoS がキーになります。QoS ポリシーを策定しておけば、誰かが スポーツ観戦のためにビデオ受信していたためにビジネス上の更新プロセスが停止するといった悪夢は避けることができ ます。QoS ポリシーは、以下に挙げるような形で設定できます。 ポリシング: ビジネスに重要なアプリケーションが事前設定された最小限度の帯域幅を確保できるよう、重要 でないアプリケーションの最大使用帯域幅に制限を加える。 シェーピング: 他のアプリケーションに影響が及ぶトラフィック量増大のバーストを防ぐために、重要でないアプリ ケーションの超過パケットを時間をかけて送信できるようにキューにバッファさせる。 プライオリティ・キューイング: 他のパケットへの割り当ての前に、優先順位の高いアプリケーション(VoIP な ど)のパケット処理に帯域幅を割り当てる。 しかし環境によっては問題が生じないよう万全に帯域幅使用を割り当てることは大変困難です。ビデオ視聴は経営 者会議で行われているかもしれませんし、導入された新しいプロセスやアプリケーションを IT 側が知らされていない場 合もあり得ます。問題を完全には排除できないので、ボトルネックの傾向が出てきたり、規定違反が見られたり、帯域 幅過剰使用があったりした場合に、その最初のサインを見逃さないよう帯域幅使用を積極的に監視する方法が必 要になってきます。ネットワーク・トラフィックのフロー監視ツールを導入するのが最善策でしょう。 フロー監視ツールは帯域幅を大量消費するアプリケーションやユーザーに関する情報を得るために帯域幅使用を分 析します。帯域幅過剰使用があったり、重要なアプリケーションが帯域幅を使用できなくなりそうな恐れが出てきたりし たとき、警告を出すように設定できます。「フロー」とは、送信元 IP アドレスと受信先 IP アドレス、送信ポートと受信 ポート、IP プロトコル、サービスタイプなど、同じ属性を持ったパケットの連続したまとまりです。ネットワーク・ハードウェア にその機能があれば、フローは収集されてフロー監視ツールに転送されます。フロー収集の実装形式はベンダーによっ て異なりますので、フロー監視ツールはネットワーク機器ベンダーがどんな形式を使用しているのかを認知している必要 があります。 フロー監視ツールを選択する際にチェックするべきいくつかの重要な項目を以下に列挙します。 各種ベンダーのフロー収集スタンダード (NetFlow、SFlow、J-Flow、IPFIX、NetFlow-Lite など)をサポ ートできること。 上位送信者、上位受信者、通話、ポート、ネットワーク帯域幅を消費しているプロトコルなどを特定できる、 パッケージ化されカスタマイズ可能なレポート機能とダッシュボードがあること。 問題がありそうなトレンド、ボトルネック、ポリシー違反などがあればリアルタイムで警告できること。 QoS ポリシー実施前と実施後のビューを表示して QoS を検証できること。 フロー対応デバイスを自動検出し、簡単に設定できること。 QoS とフロー監視を組み合わせて使用すれば、帯域幅使用に問題が生じてビジネスに悪影響を与え、重役会議の 席で弁明しなければならないような事態が起きるのを防ぐことができます。イプスイッチ社 WhatsUp Gold の統合製 品である Flow Monitor は、上述のチェックポイントをすべて満たし、採用するフロー監視ツールとして最適です。
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