平成26年度事業報告 (平成26年度事業計画に基づく活動報告) 平成26年度事業報告は平成26年4月1日から平成27年3月31日までの期間の事 業活動報告を致します。 運営方針の柱として平成25年度に引続き平成26年度も次の事を進めて参りました Ⅰ.活動地域と分野の拡大と会員数の増加(ブロック活動の強化) Ⅱ.活動の活性化と情報発信の推進 Ⅲ.連合会運営基盤の強化 Ⅰ.活動地域の拡大と会員数の増加 (1)会員数の増強 新規入会会社 アクテック(株) 札幌市・代表者:上林 貢 平成26年9月 鍋林株式会社 松本市・代表者:島 宏之 平成26年8月 株式会社サノ 秋田市・代表者:佐野公彦 平成27年3月 退会会社 今後は、体外診断用医薬品(臨床検査薬)のみならず診断機器、関連事業業界への 賛助会員等の働きかけ等、積極的な会員増強の活動を推進して参ります。 (2)ブロック組織の強化と連携サービス ブロック組織の強化は有事の組織対応や、情報収集活動に不可欠です。連合会組織 を充実するための活動として、ブロック内会員の有事の際の臨床検査薬の供給協力 協定の締結等を推進致しました。 (3)災害時医療対策の一環として「検査薬の供給体制」の全国整備推進 ① 当連合会の活動をより促進するために、日本臨床検査医学会がまとめた「東日本 大災害時の支援体制への提言」をベースに、その対策委員長・坂本秀生先生(神戸 常磐大学教授)に大阪と東京での講演を依頼し、行政や関連団体にも参加を募り、 認知度を高める計画を実施しました。 また、和歌山県臨床衛生検査技師会は、 「大規模災害時における臨床検査について考 える」と題する災害時フォーラムを平成26年12月20日に開催し、多数の関連 団体の参加を得、有意義な討議を行うことができました。その模様は平成27年1 月21日付け「メディカル&テストジャーナル紙」に掲載され、全国へ配信されま した。 災害時対策協定書を当連合会「近畿臨床検査薬卸連合会」と締結している和歌山県、 福井県のみならず、近々大阪府、滋賀県、奈良県とも協定書締結を行う交渉が進ん でいます。 以上のように平成23年3月11日に発生した「東日本大災害」に端を発して、大 規模災害時の災害対策協定を各地の地方自治体で取り組むようになり、和歌山県の 「臨床検査の災害対策時協定」の活動を皮切りに、全国ブロックごとに取り組むこ とを理事会で決議し、開始しております。この活動には必ずブロックごとの協力と 意思統一が必要となり、総合医療供給体制の中での臨床検査分野に特化した有事の 対策を提案することは、臨床検査の重要性と特異性をアピールする好機になると思 われます。 ② 賛助会員規定の策定を行いました。賛助会員のみならず、新法人への移行入会を 行わなかった旧会員への会員増強活動も視野に入れて、具体的な事業活動にブロッ ク組織がかかわって活動できるような、促進ツールの整備と、入会後の事業活動を 具体化する必要性があり、次年度活動として計画致します。 Ⅱ.活動の活性化と情報発信の推進 (1) 調査資料や機関紙の見直し 単に会員サービスに留まらず、対外的地位向上に役立つ内容に再調整して会員増強 に役立てるようにする必要があると考えますが、今年度は全国で展開している「災 害時対策協定締結活動」の参考となる情報発信を行いました。 (2) 関連団体との連携活動 当連合会は事業目的達成の為に、 (一社)日本臨床検査薬協会、 (一社)日本衛生検 査所協会、 (一社)日本臨床衛生検査技師会、 (一社)日本臨床検査医学会、日本臨 床検査専門医会、臨床検査振興協議会等との連携を緊密に行い、臨床検査薬の安定 供給、品質保持、適切な情報の提供、会員相互の啓発、向上、研修等の情報交換に 努め、臨床検査薬卸業の特異性に適合した事業活動に生かして行く必要があります。 今年度は、 (一社)日本臨床検査医学会、(一社)日本臨床衛生検査技師会との連携に よる、 「大災害時臨床検査薬等の供給に関する協定」の全国展開を推進致しました。 (3) 臨床検査薬、臨床検査機器等の管轄行政官庁との連携強化 公正取引委員会と厚生労働省医政局経済課、経産省中小企業庁財務課とは、平成2 6年4月1日からの「消費税値上げの円滑な転嫁・表示のカルテル」に関して、厚 生労働省医政局経済課とは緊急時対策(例:インフルエンザ迅速検査薬の供給体制 整備、大災害時対策としての臨床検査の重要性等)に関し、共に当連合会の組織の 認識を得るに至りました。経産省中小企業庁消費税転嫁対策室も担当官が当連合会 事務所に円滑な転嫁対策について支援活動の案内に来訪されました。消費税の円滑 な転嫁は達成されました。 (4) 臨床検査薬卸業調査報告書(第21回、平成26年4月)の発刊 平成26年1月全会員にアンケート調査を実施しました。流通上の諸課題を会員間 で情報共有し、より健全な流通の実現と国民の QOL の向上に資することを目的と して平成26年4月に発刊いたしました。第21回報告書は旧任意団体から事業を 承継して最初の事業年度でもありますので、従来の手順を一部見直してアンケート 委員会で新たに加えて頂いた項目もあります。会員各社からは従来にも増して、多 くのご協力を頂き誠にありがとうございました (5) 臨薬卸ニュース№40(平成26年8月)、№41(平成27年2月)の発刊 №40では、平成26年度定時社員総会報告、総会記念特別講演会報告、理事会報 告、インフルエンザ調査報告、全会員の売上推移平成25年度(年間報告)、業界 全体の情報、特定品目の流通現況などを掲載、継続して発刊しています。 №41では、渡辺会長の年頭所感、理事会報告、平成26年度上期臨床検査薬売上 推移調査報告、 (一社)臨薬協の平成25年度臨床検査薬売上金額調査報告書、 「大 災害時の臨床検査薬供給体制の協定書」締結活動報告、平成27年度臨薬協賀詞交 歓会報告等掲載しています。 今後は、できれば対外的な情報誌としての役割も担えるよう、紙面を一新する取り 組みも考慮に値するものと考えます。 (6) ホームページの役割の強化 年次活動状況や収支状況の正規な告知方法としてホームページ掲載を定款で定め ております。理事会開催の都度、各月のヒット数を理事、役員の皆様にはお知らせ しています。本年度の平成26年4月∼27年1月まで10か月間の総ヒット数は 8397。月平均は約840ヒットで、平均ヒット数を超えた月は、平成26年6 月、10月、平成27年1月、特に平成27年1月は1960ヒットで過去最高数。 これらは、一般の方もアクセスすることができることもありますが、それぞれホー ムページから情報を得ようとするニーズの高い月が浮き彫りになっているように 思料できます。今後ヒット数は拡大するものと思われますので、会員相互のコミュ ニケーションツールとして、外部に対する情報発信基地として更に充実を図ってい く必要があると考えます。 (7) (一社)日臨技主催の「国際医学検査学会」への協力 (一社)日臨技は平成28年8月31日(水)∼9月4日(日)に「国際医学検査 学会」を神戸に招致し、当連合会渡辺会長はその国内組織委員会の一員に参画して おり、既に4回の定期会合に出席いたしました。 関連団体との連携強化については、任意団体の時代と比較すると圧倒的に増大しま した。特に臨床検査振興協議会の会員5団体との交流はあらゆる場面でその招請を 受けるようになりました。今後は理事、役員各位にそれぞれ窓口担当を担うような 活動も起こり得ることと思われます。 (8)(一社)臨薬協 プロモーション地区会への参加 (一社)臨薬協では、本年度業界の健全なる発展を補完するために、プロモーショ ン地区会を通して、コンプライアンスの啓発活動を全国7か所で開催する旨の連絡 があり、当連合会は各ブロック別に対応しました。 (開催日はいずれも平成27年) ① 北 海 道 地 区 1月19日(月):札幌市教育文化会館 ② 東 区 2月23日(月):仙台橋本ビル ③ 関東甲信越地区 2月27日(金):東実年金会館 ④ 東海北陸 地区 1月26日(月):名古屋ダイヤビル2号館 ⑤ 近 2月13日(金):大阪商工会議所 北 畿 地 地 区 ⑥ 中国・四国地区 1月26日(月):RCC文化センター ⑦ 九 1月16日(金):JR博多シティ会議室 州 地 区 Ⅲ.連合会運営基盤の強化 (1) 一般社団法人 日本臨床検査薬卸連合会の基盤強化 会員の利益を図ることを目的とした事業を積極的に企画し実行することに努めま した。 (2) 各委員会の連携とサービスの向上 2つの委員会、4つの小委員会活動を活性化、拡大し、ブロック毎の会員相互の交 流の場の創出と、学術、技術、法律遵守の研鑚を支援して、連合会活動の高度化を 理事会と一丸になって進めました。 (平成26年度 定例理事会、臨時理事会活動報告) ・第1回 定例理事会平成26年5月13日(火)(一社)臨薬卸連事務局会議室 (審議事項) ① 平成26年度定時社員総会次第および講演会、懇親会概容再確認 ② 平成26年度定時総会議案(案)審議(配布資料1号議案∼5号議案審議) ③ その他:日程確認(平成26年度第2回定例理事会は9月11日(木)熊本に て開催決定。 ・臨時理事会 平成26年6月12日午後5時より、霞ヶ関東海倶楽部三保の間 (審議事項) 全役員(理事及び監事)の出席の下、本理事会は、理事渡辺和俊を議長に選出、開 会を宣した。議長は、直前の社員総会において、理事・監事の全員が改選されたの で改めて代表理事を選任する必要性がある旨を述べ、諮ったところ、審議の結果、 下記の者を選定することを出席理事全員一致で承認可決した。 なお、被選任者は、その就任を承諾した。 記 代表理事 渡辺和俊 以上の議事の経過の要領及びその結果を明確にするため、この議事録を作成し、代 表理事及び出席監事2名がこれに記名押印する。 ・第2回定例理事会平成26年9月11日(木) 「阿蘇グランヴィリオホテル会議室」 (審議事項) ① 入会審査と退会報告(入会)アクテック(株) (退会)鍋林(株)報告にて了解。 ② 役員(副会長)1名選任の件 ③ 日臨技 平成26年度全国「検査と健康展」メイン:佐世保。 ④ 平成26年各委員会活動骨子協議 ⑤ 平成26年度の理事会日程と理事会忘年会の日程を確定する。 ・第3回 定例理事会平成26年11月7日(金)(一社)臨薬卸連 事務局会議室 (審議事項) ① 就業規則(継続審議中) ② 機器・試薬販売の「課金方式」についての考察。 ③ 第4回定例理事会・理事会忘年会開催日程:平成26年12月5日 ・第4回 定例理事会平成26年12月5日(金)(一社)臨薬卸連 事務局会議室 (審議事項) ① 中間監査報告の審議、承認(平成26年4月∼9月) ② 就業規則(案)の審議継続 ③ 機器試薬販売の「課金方式」についての考察。 ④ 会議日程:今後1年間の会議日程が事務局から提案され、審議の結果 満場一 致で合意された。 平成26年度第5回定例理事会 平成27年3月24日(火) 平成27年度第1回定例理事会 平成27年5月13日(水) 平成27年度定時社員総会 平成27年6月11日(木) 平成27年度第2回定例理事会 平成27年8月7日(金) 平成27年度第3回定例理事会 平成27年10月9日(金) 平成27年度第4回定例理事会 平成27年12月4日(金) 平成27年度第5回定例理事会 平成28年2月19日(金) ・第5回定例理事会平成27年3月24日(火) (一社)臨薬卸連 事務局 会議室 (審議事項) ① 平成27年度定時社員総会の開催・特別講演会・懇親会開催について 最終の平成27年度議案書は、平成27年度第1回定例理事会で確定。 ② 平成26年度会計監査の実施日 ③ 各地の地方自治体との「災害時協定締結」推進について ④ (一社)臨薬協流通運営委員会と当連合会の勉強会の定期開催について 以上
© Copyright 2024 Paperzz