塚本 昌則 - 日本フランス語フランス文学会

日本フランス語フランス文学会
2012年度春季大会
2012 年 6 月 2 日(土)・3 日(日)
会場:東京大学本郷キャンパス 〒113-0033
東京都文京区本郷 7-3-1
第1日 6 月 2 日(土)
受付 11:30 - 16:00 安田講堂玄関ホール
会場:安田講堂
開会式 13:00 - 13:25
司会
東京大学
塚本昌則
開会の辞
東京大学 月村辰雄
開催校代表挨拶 東京大学大学院人文社会系
研究科長 中地義和
会長挨拶
京都大学名誉教授 吉川一義
特別講演会 I 13:30 - 14:30
Antoine COMPAGNON (Collège de France)
« La littérature, ça paye »
司会 中地義和(東京大学)
第 2 日 6 月 3 日(日)
受付
9:00 - 16:00 法文1号館入り口
ワークショップ 1 - 8
10:00 - 12:00
研究発表第1部
12:50 - 14:20
研究発表第2部
14:30 - 15:30
総会(1大教室)
15:40 - 17:00
議長
篠田勝英(白百合女子大学)
閉会式(1大教室)
会長挨拶
吉川一義
閉会の辞
月村辰雄
17:00 - 17:10
特別講演会 II 14:40 - 15:40
蓮實重彦(東京大学名誉教授)
「フローベールの『ボヴァリー夫人』
─フィクションのテクスト的現実について」
« Madame Bovary de Flaubert : réalité textuelle de la fiction »
司会 塚本昌則(東京大学)
特別座談会 16:00 - 17:30
「フランス文学研究、来し方行く末」
菅野昭正(東京大学名誉教授)
伊藤洋(早稲田大学名誉教授)
柏木隆雄(大手前大学)
吉川一義(京都大学名誉教授)
司会
大会本部:東京大学大学院人文社会系研究科・
文学部フランス語フランス文学研究室
Tel: 03-5841-3842 Fax: 03-5841-8966
Mail: [email protected]
当日連絡先:Tel:03-5841-3842
・大会費等は同封の振込用紙にて、5 月 18 日(金)
までにお振込みください。
・大会参加にあたり、招請状の必要な方は学会事
務局までご請求ください。
・各種委員会・役員会につきましては、学会事務
局よりご連絡いたします。
一般控室:法文1号館1階 114 番教室
野崎歓(東京大学)
懇親会 18:00 - 20:00
会場:伊藤国際学術研究センター地下2階
(本郷キャンパス:旧学士会館分館)
*研究会 10:00 – 12:00
*研究会 10:00 - 12:00
会場:法文1号館
賛助会員展示場:第1日目:安田講堂回廊
第2日目:法文1号館1階 115 番教室
大会費:1000 円
昼食:両日とも会場周辺の飲食店、コンビニエンス
ストア等が営業していますので、お弁当の用意
はございません。
日本フランス語フランス文学会 2012 年度春季大会
研究発表会プログラム 6 月 3 日(日)午後
第 1 部 12 : 50 - 14 : 20
A 会場
112 教室
B 会場
113 教室
C 会場
217 教室
D 会場
215 教室
E 会場
212 教室
F 会場
214 教室
G 会場
314 教室
H 会場
312 教室
第 2 部 14 : 30 - 15 : 30
17 世紀
司会:江花輝昭(獨協大学)
1.
プラウトゥスとテレンティウスの後継者、モリエール
榎本恵子(上智大学非常勤講師)
18 世紀
司会:玉井通和(日本大学)
1. セナク・ド・メイアン『亡命貴族』に描かれるジャン=
ジャック・ルソー
斎藤山人(東京大学大学院博士課程)
2. 報告体物語の固有名と視点人物-ユートピア旅行記を例に
北村直子(同志社大学非常勤講師)
19 世紀 1
司会:東辰之介(駒澤大学)
1. バルザックにおけるオペラと劇場空間について
-『あら皮』
、『幻滅』を中心に
山崎恭宏 (同志社大学非常勤講師)
2. モーフリニューズの登場-新聞小説家モーパッサン
足立和彦(大阪産業大学非常勤講師)
19 世紀 3
司会:Michael DESPREZ(上智大学)
1. Femme, corps et image chez Camille Flammarion
- Une philosophie sensualiste de la transmission des savoirs
Christophe GARRABET(近畿大学非常勤講師)
2. Un passage d’un roman d’Edmond de Goncourt pastiché par Kafû
- le cas de La Fille Élisa
山本武男(慶應義塾大学専任講師)
19 世紀 2
司会:中畑寛之(神戸大学)
1. マラルメの辞書学-『英卖語』第一巻「一覧表」を読む
立花史(パリ第 4 大学博士課程)
2. マラルメにおける媒体の詩学-「聖務・典礼」をめぐって
坂口周輔(東京大学大学院博士課程)
19 世紀 4
司会:新島進(慶應義塾大学)
1. 『ユビュ王』における演劇的語りの構造
近藤美紀(青山学院大学大学院博士課程)
2. アルフレッド・ジャリにおける忘却と幻覚
佐原怜(東京大学大学院博士課程)
20 世紀 1
19 世紀 5
司会:真屋和子(慶應義塾大学非常勤講師)
司会:加賀野井秀一(中央大学)
1. 『失われた時を求めて』におけるヴィクトール・ユゴーへの
1. ソシュールのテクスト論
言及について
池田潤(京都大学大学院博士課程)
-『サンスクリット語における絶対属格の用法について』
2. 『失われた時を求めて』における植物の部位の比喩
に見る意味作用の規定
-ルネ・ブルム宛書簡の解釈の試み
川本暢(大正大学綜合佛教研究所・研究員)
菊池博子(お茶の水女子大学大学院博士課程)
3. プルースト「読書について」における室内装飾と芸術創造
-ウィリアム・モリスとモダン・スタイルをめぐって
平光文乃(同志社大学非常勤講師)
20 世紀 2
20 世紀 6
司会:小倉孝誠(慶應義塾大学)
1. アンドレ・マルロー『人間の条件』における悲劇性
畑亜弥子(福岡大学非常勤講師)
2. 「距離との格闘」
―フランソワ・モーリヤックを書き換える遠藤周作
中村秀俊(一橋大学大学院博士課程)
3. 鏡のモチーフと自己表象
-ユルスナール『黒の過程』とフランドル絵画を中心に
村中由美子(東京大学大学院博士課程)
20 世紀 3
司会:岩野卓司(明治大学)
1. 交差する身体―ふたりのシモーヌ・ヴェイユ
今村純子(立教大学兼任講師)
2. コジェーヴの反革命思想とそのバタイユへの影響
丸山真幸(明治大学非常勤講師)
3. エマニュエル・レヴィナスとライシテの問題
-戦後フランスにおけるユダヤ性のありか
渡名喜庸哲(東洋大学国際哲学研究センター・研究助手)
20 世紀 4
司会:渡辺芳敬(早稲田大学)
1. 〈中性〉をめぐって
-ロラン・バルトと道教・仏教を結ぶ観点より
小嶋洋介(中央大学非常勤講師)
2. バルトとブランショの日記論
-カフカの『日記』と文学の不可能性
滝沢明子(日本学術振興会特別研究員)
3. 証言とフィクション
-エルヴェ・ギベールにおける病気のメタファー
内藤真奈(東京大学大学院人文社会系研究科研究員)
20 世紀 5
司会:岩切正一郎(国際基督教大学)
1. ミラン・クンデラにおけるエクソフォニーの実践
-チェコ語とフランス語の間で
田中柊子(静岡大学専任講師)
2. マルグリット・デュラスの作品における叫びについて
武田はるか(中央大学非常勤講師)
3. 退行的な前衛詩
-ベルナール・ハイツィックの詩学と音声詩
熊木淳(早稲田大学非常勤講師)
司会:山田広昭(東京大学)
モデュラシオン
1. ヴァレリーの『若きパルク』における「 転 調 」の技法
鳥山定嗣(京都大学大学院博士課程)
2. 挿絵本『眠れるギター』におけるルヴェルディの試み
山口孝行(筑波大学大学院博士課程)
20 世紀 7
司会:稲田晴年(静岡県立大学)
1. 自己検証から創造へ
-アルベール・カミュ『手帖』第 1 ノートの第 1 タイプ
原稿における修正について
高塚浩由樹(日本大学准教授)
20 世紀 8
司会:塩塚秀一郎(京都大学)
1. レーモン・クノーとグノーシス主義
- « Les Enfants du limon » をめぐって
加藤美季子(パリ第 3 大学博士課程修了)
2. アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの詩における視線
とエロス-オブジェとしての女性像をめぐって
松原冬二(京都大学大学院博士課程)
20 世紀 9
司会:谷昌親(早稲田大学)
1. 1970 年代思春期文学の先進性とその限界
-若者の直面する同時代的問題をいかに語るか
伊藤敬佑(白百合女子大学大学院博士課程・学振 DC)
2. ノーラは 21 世紀のマノン・レスコーか(それともニーナか)
-パトリック・ラペイルの『人生は短く、欲望は果てなし』
東浦弘樹(関西学院大学教授)
日本フランス語フランス文学会 2012 年度春季大会
ワークショップ要旨 6 月 3 日(日)午前 10:00 – 12:00
1.教育実情調査報告 ─ 日本のフランス語教育の現在と今後の展望
(日本フランス語教育学会との共催ワークショップ)(2大教室)
2.いかにしてフランス映画を教えるか?―方法論的エスキス(1大教室)
小野潮(コーディネーター、中央大学)
、北山研二(成城大学)
、
野崎歓(コーディネーター、東京大学)
、中条省平(学習院大学)、
白井恵一(東京女子大学)
、大槻多恵子(聖ウルスラ学院英智高等学校)
、 伊藤洋司(中央大学)
山崎吉朗(日本私学教育研究所)
フランス語のみならず日本の外国語教育をめぐる状況は近年劇的な変
化を見せつつある。その中には、さまざまな外国語に直接触れる機会が
飛躍的に増大したというような肯定的変化もあれば、大学大綱化以来、
外国語学習に割かれる授業時間が減少しつつあるという否定的な変化も
ある。そのような状況の中で、日本におけるフランス語教育をめぐる状
況の実際はどのようになっているのかを知ることが、われわれが今後の
フランス語教育の方向を考えていくために重要であることは論を待たな
い。日本フランス語フランス文学会ではこれまでも、1978 年、1980 年、
1985 年、1989 年、1995 年、1999 年と継続的にフランス語教育実情調
査を過去 6 回行ってきたが、今回は、やはり日本におけるフランス語教
育に強い関心を抱く日本フランス語教育学会と合同で調査にあたった。
調査対象は教育機関、教員、学生と多岐にわたるが、本ワークショップ
では、調査結果に関して、大学機関等(小野)、大学生(北山)、中等教
育機関および高校生(大槻)、教員(白井)、統計的見地(山崎)、それぞ
れの視点からコメントするとともに会場にお越し頂いた皆様と広く意見
交換を行い、日本におけるフランス語教育の今後の展望について考察する。
大学教育におけるフランス語、フランス文学の衰退がいわれて久しい。
対抗策の一つとして映画を教材に用いる教師は多いが、実際のところ授
業はどうなっているのか。学生に何を、いかに教えるべきなのか。映画
評論も手がける三人が、各自の経験にもとづき、教育現場と密接にかか
わる形で議論を展開する。
伊藤は大学の映画教育において何が可能かを問い直し、文学と映画の
根本的な違いに着目しながら、文学専攻の学生が映画を学ぶ意義を明ら
かにする。中条はフランス語学習人口の拡大のためにフランス映画を利
用すること自体の不当さを批判しつつ、かつて若者が自力で発見してい
た多様な文化の高度な面白さを伝授する場としての授業の意義を説く。
野崎は映画言語を読み解く体験が、文学的テクストの読解力向上と結び
つく可能性を考えると同時に、フランス映画からより広い「映画」へと
向けて学生を送り出すことの大切さを強調する。
授業ではどのような映画を見せているか等、具体的な取り組み方につ
いても意見を交換し、有効な方法を探ってみたい。
3. Pour une lecture plus profonde de la littérature renaissante française
— autour de Rabelais, Ronsard et Montaigne(教員談話室)
4.レトリック教育史研究と文学研究(113)
Président : Takeshi KUBOTA (Université Aoyama-Gakuïn)
Intervenants : Joo-Kyoung SOHN (Université Korea), Yeong-Houn YI
(Université Korea), Takafumi HIRANO (Université Rikkyo)
月村辰雄(コーディネーター、東京大学)、横山裕人(成蹊大学)、
畠山達(日本大学)
Nous tenons à mettre en relief quelques aspects nouveaux des grands
écrivains et poète(s) renaissants que sont Rabelais, Ronsard et Montaigne, afin
de suggérer aux auditeurs des clés pour une « nouvelle » interprétation
d’œuvres dites « classiques ».
La communication de Joo-Kyoung SOHN mettra en évidence la manière de
Ronsard qui souhaite transformer le désir amoureux en richesse poétique dans
ses Amours, tout en montrant que sa poésie est un produit du manque.
Yeong-Houn YI examinera, en partant de la tournure « J’ay veu… » que
Montaigne emploie souvent en tête de son discours, le comportement et les
caractéristiques de ce tour argumentatif du point de vue de la structuration des
Essais.
Takafumi HIRANO analysera quelques stratégies à la fois culturelles et
commerciales introduites dans le « Prologue » de Pantagruel, en les reliant à
des éléments de la culture populaire, pour finalement montrer le processus de la
disparition de ces « tactiques » dans la littérature postérieure à Rabelais.
16 世紀以降 19 世紀末に至るまで、フランスの中等教育カリキュラム
にはレトリックが重要な位置を占めるが、マニュアル類を覗いただけで
は何がどのように教えられていたのか、かならずしも明らかではない。
このワークショップではまず革命以前のレトリック教育について、特に
ペリオド文(総合文)の作成練習とプロギュムナスマタ(ディスクール
の基本形の練習)とに焦点を当て(月村)
、革命以後のフランス語による
レトリック教育については、第2年級における教材であるナラシヨン(变
述)とコンクール・ジェネラルのディスクール(模擬演説)の問題およ
び解答例を分析しながら(横山)
、その目的と効力について考える。つい
で、そのようなレトリック教育が文学に対してどのような影響を持ちえ
たのか、ボードレール(畠山)とプルースト(横山)について検証する。
ここで取り上げるマニュアル類は、もちろん現代の作文教育の教材とし
て今なお斬新な魅力を備えているが、はたしてレトリック教育史研究が
文学研究に対してなにかある核心を衝いた貢献をなしうるのか、それと
も教育史のままで終わってしまうのか、最後に会場の出席者の方々と議
論を交えてみたい。
5.文学と(複数の)政治 ― 黙秘・主体・デモクラシー(112)
6 . バタイユ没後 50 周年:これまでとこれからを考える(215)
福島勲(コーディネーター、北九州市立大学)
、湯浅博雄(東京大学名誉
佐藤淳二(コーディネーター、北海道大学)、上田和彦(関西学院大学)
、
教授)
、西谷修(東京外国語大学)
、酒井健(法政大学)、岩野卓司(明治
王寺賢太(京都大学)、森元庸介(東京大学)
大学)
、濱野耕一郎(青山学院大学)
文学と政治の関係という、もはや語り尽くされたかに見える論題をア
ップデートすることを目指します。といって流行の理論を紹介するので
もなく、古い議論を懐古するでもなく、あるいは文学に表象された政治
を羅列するでもありません。文学の外部性として政治をとらえるのでは
なく、問いかけたいのは、文学にとって内在的かつ根源的な問題として
政治を思考することは、今日いかにして可能かです。もちろん、そこで
は権力と言葉の沈黙の問題(森元)があり、ありったけの言葉が簇生す
る空間としてのデモクラシーの問題(上田)があり、さらには自らは主
体として消え去りつつ新たな政治的主体の形成をはかる政治的雄弁の問
題(王寺)があり、これらすべての政治が、まさに「文学」そのものと
交錯するはずです。ワークショップという限られた時間ながら、発表者
と会場の相互介入が実現する文学・政治空間の現出を期待しています。
没後 50 年を機会に、バタイユを読むことから出発し、さまざまな領域
と仕方でその成果を展開する五人が初めて一堂に会する。彼らがバタイ
ユから受けた刺激とは何か。現在、そして、これからどのように読んで
いくのか。例えば、湯浅氏は模擬性、虚構性という切り口から祝祭の経
験と文学・芸術の経験を論じる。西谷氏は、バタイユの「唯物論的〈非知〉
」な言説が、キリスト教化をひとつの結節とする西洋思想の長い波を
閉じる役割を果たしたという思想史的展望を示す。酒井氏は『ドキュマ
ン』における視覚と文筆の関係から、初期バタイユの野心に迫る。岩野
氏は、作家が思考したこと、忘却したことを検証しつつ、
「文学作品と生」
、
「共同体」について問題提起する。そして、もっとも若い濱野氏はバタ
イユの文学作品を従来とは別の読み方で見せてくれるだろう。作家が残
したテクストが、後世の読者の人生に影響を与え、さらに展開されてい
く姿を通じて、文学や思想から私たちが何を受け取り、何を伝承してい
るのかを考える機会ともしたい。
7.文学とその〈外部〉(217)
8.フィクション論の現在(212)
石井洋二郎(コーディネーター、東京大学)、坂本浩也(立教大学)
、
橋本一径(早稲田大学)
塚本昌則(コーディネーター、東京大学)、久保昭博(京都大学)、
小田部胤久(東京大学)、森山工(東京大学)
文学は、当然ながらそれ自体が完結した閉域をなしているわけではな
く、政治、経済、社会、歴史、芸術、メディア、科学、医学等々、通常
は文学の〈外部〉とみなされているさまざまな領野に向けて開かれてい
る。本ワークショップのねらいは、
「文学」と「文学でないもの」との臨
界に多様な角度から照明を当てることで、両者の相互干渉・相互浸透の
ありようを浮き彫りにすることにある。
坂本はメディア論や文化史との関連でプルースト研究の再定義を試み
ると同時に、歴史家や社会学者との比較で文学研究者固有の役割につい
ても考察する。橋本は犯罪学と文学の関わりを現実とフィクションの倒
錯という観点から分析するとともに、警察史や犯罪学史における犯罪文
学の扱われ方にも論及する。石井は 19 世紀の文学作品に見られるパリの
痕跡をたどりながら、テクストにとりこまれた都市空間の表象とその社
会学的機能を検証する。これらの作業を通して、できれば「そもそも文
学(研究)とは何か」という、古典的かつ根底的な問いにも射程をのば
してみたい。
小説論の衰退と並行するようにして、フィクション論が新たな盛り上
がりを見せている。
〈小説〉という近代の意匠を取り払ったとき、文学に
残されたものとして、虚構の力、模倣の価値が見直されつつあるのだ。
本ワークショップでは、文学だけでなく、美学、文化人類学にも視野を
広げながら、フィクションのもつ可能性について再検討する。
久保は、フィクション論の動向に大きな影響を与えたシェフェール『な
ぜフィクションか』(1999)を検討、もはや現実と対比される概念にとど
まらないフィクションの射程を明らかにする。小田部は美学史を横断し
つつ、
「模倣(ミメーシス)」概念のもつ意味の多層性を明るみにだし、
ガーダマーにみられるように、この概念が現在においても発見的価値を
失っていないことを論じる。森山は、文化人類学の根幹をなすフィール
ドワークにおいて、
〈現実〉への指向と〈虚構〉の介在がどのように交錯
するかを分析する。塚本は、ロビンソン・クルーソーを例に、登場人物
がフィクションにおいて果たす役割を考察する。この多様な切り口から、
フィクションのどのような基盤が明るみにでるのか、議論を尽くしてみたい。
会場へのアクセス
最寄り駅
所要時間
本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線)
徒歩 12 分
本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線)
徒歩 10 分
湯島駅又は根津駅(地下鉄千代田線)
徒歩 10 分
東大前駅(地下鉄单北線)
徒歩 8 分
研究会 6 月 2 日 10:00 - 12:00
法文 2 号館
1 大教室
バルザック研究会
深田晃司・監督、深沢武・絵
画ニメ『ざくろ屋敷(La Grenadière)
』上映
参加自由
上映後、監督・画家の参加による討論予定
法文 2 号館
2 大教室
日本フランス語学会
法文 1 号館
314 教室
ラブレー・モンテーニュ・フォーラム
法文 1 号館
217 教室
18 世紀フランス研究会(10 : 30 より)
法文 1 号館
212 教室
スタンダール研究会
法文 1 号館
317 教室
日本マラルメ研究会
法文 1 号館
214 教室
日本クローデル研究会
法文 1 号館
216 教室
日本カミュ研究会
シンポジウム フランス語教育と電子辞書
平塚徹 中畝繁 小山敏子 湟野正満
鍛治義弘 マルグリット・ド・ヴァロワの恋愛書簡を読む
淵田仁 ルソーの化学論とその射程
関谷一彦 18 世紀フランスにおけるオナニー肯定論と
日本のオナニー論
プログラムは開催 1 週間ほど前までに研究会ホームペー
ジに掲載いたしますので、そちらをご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/claudel-jp/
吉岡亮祐 『最初の人間』について―他者をめぐる思考と
「父親の探求」
茨木博史 「歴史」と大地の狭間で―カミュとアルジェリア
キャンパス概略図
法文 1 号館
112 教室
パスカル研究会(10 : 30 より)
法文 1 号館
219 教室
日本ジョルジュ・サンド研究会
法文 1 号館
319 教室
フローベール研究会
法文 1 号館
316 教室
日本ヴァレリー研究会
法文 1 号館
113 教室
プルースト研究会
法文 1 号館
312 教室
バタイユ・ブランショ研究会
久保田静香
デカルト研究(仮題)
沢崎久木 『ボヴァリー夫人』の間接話法・自由間接話
法をどう訳すか
三原智子 いかにすれば、二人の学者は権力を持ちえた
か-フローベール『ブヴァールとペキュシェ』
森本淳生 友情の詩学-ジッド/ルイス/ヴァレリー
『三声の往復書簡集』をめぐる感想
津森圭一 プルーストと風景―初期作品から『失われた
時を求めて』まで
真屋和子 プルーストと英国絵画
西山達也 怖れと憐れみのリズム:ハイデガーとブランショ
法文1号館案内図
法文2号館(2階)案内図