5月28日~6月3日

UAE主要内外政動向
UAE主要内外政動向
(除、ドバイ
ドバイ・
北部首長国)
・北部首長国
)
(2010
2010年
10年5月28日
28日~6月3日分当地
日分当地報道取
当地報道取り
報道取り纏め)
平成22年6月3日正午現在
在アラブ首長国連邦日本国大使館
1.要人往来
要人往来
(1)当国要人の外国訪問
27日
サイフ副首相兼内相が,ヨルダンを訪問し,アブドッラー国王とともに,住宅
や観光施設などを備えた総事業費100億ドルのマーサ・ザーイド・プロジェ
クトの竣工式に出席。
1日
アブダッラー外相が,シンガポールを訪問し,第2回GCC・ASEAN合同
会合に出席。シンガポールのシェンロン首相とGCC諸国外相との会合に出
席。
1日
ハミーリー・エネルギー相が,アゼルバイジャンを訪問し,第17回国際カス
ピ海石油ガス会議に出席。
1日~
カーシミー対外貿易相が,「パレスチナ投資会議2010」出席のため,パレ
3日
スチナを訪問し,アッバース大統領と会談。この他,パレスチナのファイヤー
ド首相やブレア中東カルテット特使ら要人と会談。
(2)外国要人の当国訪問
30日
カーシミー対外貿易相が,当地を訪問した米商務省のカーマル長官補と会談
し,米製品の輸出促進など貿易・経済分野での両国間の相互関係について協議。
30日
当地を訪問したオーストラリア・ヴィクトリア州のパイク教育・技術・労働力
相が,カッターミー教育相及びナヒヤーン高等教育・科学研究相とそれぞれ個
別に会談し,教育分野での二国間関係などについて協議。
30日~
当地を訪問したフランスのミッテラン文化相が,タハヌーン東部州知事及びス
31日
ルターン・ビン・タハヌーン・アブダビ観光庁長官とそれぞれ会談し,両国の
観光や文化面での関係強化について協議。また,31日は,同相はルーブル美
術館アブダビ分館が建設される予定のサアディヤット島の視察などを行う。
30日~
ハリーファ大統領が,当地を訪問したレバノンのカサル国務相(大統領特使)
31日
と会談し,スレイマン大統領からハリーファ大統領へのレバノン訪問の招待状
を受け取る。ハリーファ大統領は,招待状を受諾し,日程を後日決定する旨伝
える。また,31日に同相は,マンスール副首相兼大統領官房相と会談し,二
国間関係やレバノンの最新情勢について協議。
31日
アブダビ観光庁のムヘイリー事務局長が,当地を訪問した香港特別行政区の観
1
光担当者と会談し,双方の協力や交流について意見交換。
31日
UAE外務省のシャムシー・パキスタン・アフガニスタン担当特別代表が,当
地を訪問した米下院代表団と会談し,二国間関係及びアフガニスタン及びパキ
スタンにおける協力の強化について協議。また,2日に同代表団は,エミレー
ツ人権協会のハンマーディー事務局長を訪問。
1日~
ガルガーシュ外務担当国務相が,当地を訪問したメキシコのエスピノサ外相と
2日
会談し,経済や投資などの二国間関係について協議。2日には,同外相は,ラ
ーシド環境・水資源相と会談。
2日
サイフ副首相兼内相が,当地で開かれた中東地域航空安全保障会議に出席のた
め訪問したナポリターノ米国土安全保障省長官と会談し,いくつかの重要事項
について協議。
2日
マズルーイーUAE赤新月社理事長が,当地を訪問したヒローUNHCR地域
事務所長と会談し,難民支援に関するパートナーシップの強化などについて協
議。
2日
カムジィーUAE空軍司令官が,当地を訪問したスイス空軍参謀総長と会談
し,両国間の軍事分野での協力について協議。
2.アブダビ王族
アブダビ王族の
王族の動向(
動向(除、要人往来
要人往来、
往来、外政)
外政)
28日
マンスール副首相兼大統領官房相(故ザーイド大統領13男)が,UAEの子
どもたちによるオペラを鑑賞。
29日
ハリーファ大統領(故ザーイド長男)が,債務を返却できず服役していた外国
人とUAE人合わせて263人の債務を肩代わりし,全員の釈放を指示。
29日
ハムダーン西部州知事(故ザーイド4男)が,西部州の町ガヤーシィーを視察
し,都市開発計画について説明を受ける。
29日
ムハンマド皇太子(故ザーイド3男)が,当地で開かれたラクダ・レース祭の
出場者及び当地サッカーチーム「アル・ジャジーラ」の選手からの表敬訪問を
それぞれ受ける。
29日
ムハンマド皇太子及びハムダーン西部州知事が,在エジプトUAE大使の母の
死去に際し,弔電を発出。
30日
ハリーファ大統領が,罰金の支払いが滞っていたため,連邦健康保険会社
(Daman)の保険更新手続きができなかった人の罰金を免除するよう指示。
30日
ザーイド・ビン・スルターン・ビン・ハリーファ殿下(ハリーファ大統領孫)
が,病気に苦しむ子どもへの資金集めのための美術展をエミレーツ・パレス・
ホテルで開会。
31日
ムハンマド皇太子が,UAE人技術者育成のため,世界での技術コンテストで
優秀な成績を収めた人に報酬を与えるよう指示。
1日
ハムダーン西部州知事(兼UAE赤新月社会長)が,UAE赤新月社の幹部と
2
会談し,地元の人道支援要請をふまえた努力や赤新月社の更なる役割の向上の
重要性を強調。
1日
サラーマ・ムハンマド皇太子夫人が,当地の健康学校プログラムのパイロッ
ト・プロジェクト校の一つを訪問。
2日
ハムダーン西部州知事が,アブダビビジネス女性評議会の代表団と会談し,女
性の当地ビジネス界への進出などについて意見交換。
2日
マンスール副首相兼大統領官房相が,ハーリド・ビン・アブダッラー・ビン・
ムハンマド・アル・カーシミー殿下の死去に際し,スルターン・シャルジャ皇
太子兼副首長宛の弔電を発出。
3.外政(
外政(除、要人往来)
要人往来)
27日
UAE外務省のシャムシー国際機関担当外相補佐官が,オルソン在UAE米大
使と会談し,二国間関係及び国連の枠組みを通した協力について協議。
27日
アブダッラー外相が,6月23日,24日に当地にて開催されるアラブ世界・
太平洋諸島協力会議へのモーリタニアのムクナス外相及びイタリアのフラッ
ティーニ外相への招待状を発出。
27日
在モロッコUAE大使と米大使が,ラバトで会談し,UAEのモロッコにおけ
る投資などについて協議。
27日
在南アフリカUAE大使が,南アフリカで開かれた環インド洋地域協力協会
(IOR-ARC)の加盟国会合に出席し,同協会のオマーンへの本部誘致に
支持を表明。
30日
当地にて,70名以上のGCCからの代表団が出席して,原子力安全保障,保
安,及び保障措置に関する地域セミナーが5日間に亘り開催。
30日
UAE外務省のジュナイビー事務総長が,当地を訪問したエジプト外務省のハ
カム外相補佐官と会談し,両国間の合同領事委員会の設立に関する覚書に調
印。
31日
ガルガーシュ外務担当国務相が,当地の韓国大使,オーストラリア大使,イン
ドネシア大使とそれぞれ個別に会談し,それぞれの二国間関係について協議。
31日
サイフ副首相兼内相が,当地を訪問したカナダの公共安全相と会談したほか,
新任の在UAE英国大使より表敬訪問を受ける。
31日
アブダッラー外相が,アルゼンチンのタイアナ外相へ11月に当地にて開催さ
れる安全保障・平和フォーラムへの招待状を発出。また,2日にはレバノンの
ハリーリ首相及びオマーンの外相,3日にはオーストラリア外相への同様の招
待状が手交される。
31日
ザアビー国連欧州本部代表が,2012年から2015年の国連人権理事会の
理事国選挙にUAEが立候補することを表明。
31日~
イスラエルによるガザ支援船との衝突について,アブダッラー外相が「犯罪的
3
1日
で非人間的な武力行使である」とイスラエルを強く非難する声明を,国営通信
WAMを通じて発表。
1日
ガルガーシュ外務担当国務相が,当地にて在UAE・GCCアラブ諸国大使と
会談し,今般のイスラエルによるガザ支援船に対する攻撃を「犯罪的で非人間
的」と非難するUAEの立場を説明。
1日~
当地にて,中東地域航空安全保障会議が開催され,航空安全保障の強化に向け
2日
た中東諸国の協力強化などに関するアブダビ共同宣言を採択。
2日
UAEが,今年11月29日から12月1日までドバイで,来年アブダビにお
いて,ダボス・フォーラムのグローバル・アジェンダ・サミットを開催するこ
とに合意する覚書に世界経済フォーラムと調印。
2日
UAE外務省のそれぞれの担当部長が,当地を訪問したUNHCRの地域代表
及び当地ナイジェリア,中国,チェコ,ベネズエラ大使とそれぞれ個別に会談。
2日
アブダッラー外相発アモリン・ブラジル外相宛の書簡が,在ブラジルUAE大
使よりブラジル外務省高官へ手交。
4.政令・
政令・人事・
人事・機構改編
29日
スポーツ連盟(General Sports Federation)の役員会が改選され,理事長に
サイフ・ビン・アハメド・ジャビール・ハムリー氏,副理事長にハリーファ・
ナセル・スウェイディー氏及びアフマド・ハマド・マズルーイー氏が就任。
30日
ハリーファ大統領が,税関手続きの簡素化及び調和に関する国際規約の改正議
定書(改正京都議定書)への加入を承認する連邦令を公布。
1日
ムハンマド副大統領兼首相が,総合年金・社会保障庁(GPSSA)の新しい
組織機構を承認。
5.連邦国民評議会(
連邦国民評議会(FNC)
FNC)の動向
1日
FNCが,第11回会期を開き,イスラエルによるガザ支援船の攻撃を強く非
難する声明を前回一致で採択。この他,来年2月に任期切れとなるFNC議員
の選挙,イランとの領土問題,IDカード問題,校内暴力や少年犯罪などにつ
いて審議。
6.その他国内政府機関等
その他国内政府機関等の
他国内政府機関等の動き
27日
連邦原子力規制局(FANR)が,韓国原子力保安機関と技術情報の交換や原
子力保安及び放射線の保護における協力に関する実施合意に調印。
29日
連邦メディア評議会のメンバーが,米大手検索サイト「グーグル」の代表団と
会談し,当地でのインターネット・メディアに関する協力について協議。
29日
内務省が,外国人の母親とUAE人の父親を持ち,外国で生まれた子どもたち
12人に関するモロッコでの調査を完了。
4
29日
アブダビ司法庁は,原告から回収できた全体の債権の31%にあたる166百
万ディルハムを,債権者1665人にそれぞれ31%ずつ均等に返還すること
を決定。
30日
環境・水資源省が,ダイエット食品として販売されていた「America Leptin
Pharmaceuticals」社(綴りが似ている大手「Lipton」社とは別会社)製の「Leptin
Green Coffee 800」及び「Leptin Slimming Bag Green Tea」にラベルには表
示されていない人体に有害な可能性がある物質が含まれていたとして,同製品
の販売禁止と回収を決定したと,当地英字紙ガルフ・ニュースが報道。
30日
アブダビ観光庁が,先月1ヶ月のアブダビ首長国のホテルの宿泊者数が,昨年
の同じ月に比べ12%増の167,635人だったと発表。
30日
マンスール副首相兼大統領官房相が,サービスに関する閣議を主催し,水環境
資源省の水資源保全計画や連邦政府の職務倫理コードなどをレビュー。
30日
ダーヒリー司法相が,立法に関する閣議を主催し,会社法草案の320ヶ条分
の議論を完了し,残りの条項については次回の会議にて行う。
30日
アブダビ食料管理庁が,アイルランド食料安全庁と科学・技術の専門知識の交
換についての協力に関する合意書に調印。
30日
アブダビ警察刑事犯罪捜査局が,人身売買のリスクに関するシンポジウムを5
日間に亘り開催。
31日
環境・水資源省が,ラベルの不正表示があったとして「Ping Pong Juice」の
販売禁止及び回収を,また保健当局の承認を受けたタイ製の家禽類製品の輸入
許可を決定。
1日
アブダビ保健庁は,アブダビの人口増加に伴い,現在およそ5300人いる医
師及び6900にいる看護士をともに2倍程度に増員する必要があるなどと
する報告書を発表したと,当地英字紙ナショナルが報道。
1日
アブダビ市政庁が,当地幹線道路のアル・サラーム・ストリート改修プロジェ
クトについて,近隣住民らとの工事見学会において,工事はスケジュール通り
行われ,今年末までに工事を完了するとの見通しを発表。
2日
アブダビ空港会社が,アイスランドの火山噴火の影響でアブダビ空港に立ち往
生したイギリス人乗客に対する支援を感謝する在UAE英国大使からの手紙
を受け取る。
2日
司法省が,サイバー犯罪に関するワークショップを実施。
7.国内外における
国内外における国内人道支援機関
における国内人道支援機関の
国内人道支援機関の活動
27日
UAE赤新月社が派遣した緊急人道支援物資として700トンの食糧品と医
薬品を積んだトラックが,ガザに到着。
30日
UAE赤新月社が,障害のあるパレスチナ人への支援として,200名に小口
資金を貸し出し,ビジネスを始めさせることを成功させたと発表。
5
1日
ダーヒリー・ザーイド慈善基金事務局長が,当地のモーリタニア大使と会談し,
同財団のモーリタニアでの支援プロジェクトについて協議。
2日
OECDが,ハリーファ慈善基金,ザーイド慈善基金,ムハンマド・ビン・ラ
ーシド慈善基金,マクトゥーム財団及びドバイ・ケアの5団体の援助をODA
として登録されることに合意。
8.労働政策
1日
労働省と当地のタクシー規制機関である TransAD が,当地のタクシードライバ
ーの最低賃金を月800ディルハム(218USドル)に定め,会社側が宿泊
施設を提供するとの統一の契約を1日から各社が行うようにする覚書に調印。
2日
労働省が,15日から3ヶ月に亘り実施される日中12時半から午後3時まで
の野外労働の禁止に関し,即座に行う必要があるアスファルトの舗装やコンク
リートの注入,また水道・電気・ガスなどの緊急の修理業務は除外されるとの
見解を示す。
9.治安情勢
28日
ロケシュ在UAEインド大使によると,インドのマンガロールに墜落したドバ
イ発のエア・インディア機の乗客10名が偽造パスポートを使用していたと,
当地英字紙ナショナルが報道。
30日
アブダビ警察が,当地の110番通報にあたる999番の緊急電話が,今年最
初の4半期で合わせて966,054件,うち事故に関するものが186,7
77件,犯罪に関するものが104,883件であったと発表。
31日
連邦重要インフラ庁(CNIA)の発表によると,2017年に当地に完成予
定の4機の原子力発電所の保護計画として,陸海周囲1.2キロを軍が警備す
る保護区として,およそ100万立方メートルのコンクリートを使い,ボーイ
ング777機が衝突する衝撃にも耐えられるように設計されると,当地英字ナ
ショナル紙が報道。
2日
アブダビ刑事裁判所は,アブダビ首長国では押収量過去最大と見られるヘロイ
ン16キロを販売しようとした罪で起訴されたパキスタン人1名,アフガン人
3名のあわせて4名(うち2名は逃走中)に対する公判が開かれたと,当地英
字紙ナショナルが報道。
10.
10.その他
その他
27日
ザーイド大学の学生3名が,エミレーツ篤志家財団をスポンサーに子どもに病
気の原因,症状及び予防法を教える健康啓発キャンペーンを始める。
29日
マンスーリー経済相が,今年のUAEのGDP成長率を2.5%~3.2%と
する見通しを発表。
6
30日
ハリーファ科学技術大学が,学生の倫理と責任の向上を目指し,第2回エンジ
ニア学生倫理競技会を開催。
30日
連邦統計局が発表した当地の経済及び社会に関する報告書によると,UAEの
総人口が,2008年の807万人から昨年は12万5千人増え,819万人
に達したと,当地英字紙ナショナルが報道。
1日
マスウード・アブダビ国民諮問評議会議長(日・UAE協会アブダビ側代表)
への「旭日中綬章」伝達式が当地にて行われ,渡邉大使よりマスウード議長へ
勲章が授与される。
2日
米航空宇宙局(NASA)でインターンシップを行うUAE人の学生が,アメ
リカに向け出発。
(了)
7