平成28年上半期における特殊詐欺の状況について(PDF形式:638KB)

平 成 28 年 8 月 5 日
平成 28 年上半期における
特殊詐欺の状況について
特 殊 詐 欺 対 策 本 部
統
括
事
務
局
-
目
次
-
1 被害状況
(1) 特 殊 詐 欺
(2) オ レ オ レ 詐 欺
(3) 架 空 請 求 詐 欺
(4) 融 資 保 証 金 詐 欺
(5) 還 付 金 等 詐 欺
(6) 振 り 込 め 類 似 詐 欺
・・・・・ 1
・・・・・ 4
・・・・・ 6
・・・・・ 8
・・・・・ 8
・ ・ ・ ・ ・ 10
2 検挙状況
(1) 本 犯 検 挙 状 況
(2) 助 長 犯 検 挙 状 況
・ ・ ・ ・ ・ 12
・ ・ ・ ・ ・ 14
3 未然防止状況
(1) 未 然 防 止 ( 全 体 ) 状 況
(2) 金 融 機 関 に よ る 未 然 防 止 状 況
(3) 未 然 防 止 好 事 例
・ ・ ・ ・ ・ 15
・ ・ ・ ・ ・ 16
・ ・ ・ ・ ・ 18
1 被害状況
(1) 特 殊 詐 欺
特殊詐欺
認知状況
認知件数
件
被害額
億円
100
3,000
87.7
81.2
2,500
90
80.0
80
67.3
70
2,000
47.3
60
50
1,500
34.0
40
25.3
1,000
30
20
500
10
1,696
2,274
2,616
2,311
1,879
995
865
H23
H24
H25
H26
H27
H27
上半期
H28
上半期
0
0
※
特殊詐欺とは、振り込め詐欺(オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺及び還付金等詐欺
の 4 類型)とそれ以外の振り込め類似詐欺をいう。
特殊詐欺
平 成 28 年 上 半 期 に お け る 認 知 状 況
オレオレ
架空請求
うち既遂
融資保証金
うち既遂
還付金等
うち既遂
振り込め類似詐欺
うち既遂
合 計
うち既遂
うち既遂
認知件数
630件
546件
119件
111件
20件
20件
50件
50件
46件
43件
865件
770件
前年比
-25件
+27件
-48件
-46件
-7件
-7件
-44件
-44件
-6件
-7件 -130件
-77件
増減率
-4%
+5%
-29%
-29%
-26%
-26%
-47%
-47%
-12%
-14%
-13%
-9%
被害額(約)
18億5547万円
4億1,262万円
2,322万円
5,890万円
1億8,266万円
25億3,287万円
前年比(約)
+6,895万円
-5億6,924万円
-296万円
-2,584万円
-3億3,789万円
-8億6,697万円
+4%
-58%
-11%
-30%
-65%
-26%
340万円
372万円
116万円
118万円
425万円
329万円
増減率
平均被害額(既遂)
※
○
被害額は、カード詐欺被害におけるその後の払出し額を含む。(以下同じ)
平 成 28 年 上 半 期 の 被 害 に つ い て は 、 認 知 件 数 865 件 、 被 害 額 約 25 億 3,287
万 円 で 前 年 同 期 と 比 べ 、 そ れ ぞ れ 130 件 ( 13% ) 、 約 8 億 6,697 万 円 ( 26% )
減少している。
-1-
特殊詐欺
類型別(認知件数及び被害額)
認知件数
被害額
振り込め類似
5%
振り込め類似
7%
還付金等
2%
認知件数
865件の内訳
還付金等
6%
被害額
約25億円の内訳
融資保証金
1%
融資保証金
2%
架空請求
16%
架空請求
14%
オレオレ詐欺
73%
〇
オレオレ詐欺
73%
オ レ オ レ 詐 欺 は 、 認 知 件 数 及 び 被 害 額 い ず れ も 、 全 体 の 73% を 占 め る 。
特殊詐欺
年代別・性別認知件数
件
300
250
200
男性
150
女性
100
50
0
20代以下
○
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
合 計
男性
7
7
6
18
20
65
72
8
203
女性
11
11
20
24
41
269
275
11
662
合計
18
18
26
42
61
334
347
19
865
被 害 者 の 79% (681 人 )は 、 70 代 ・ 80 代 で 、 そ の う ち 80% ( 544 人 )
が女性である。
-2-
特殊詐欺
被 害 額 別 認 知 件 数 ( 未 遂 を 除 く 770 件 )
1,000万円以上,
52件, 7%
500万円以上
1,000万円未満,
102件, 13%
100万円未満,
169件, 22%
400万円以上
500万円未満,
40件, 5%
100万円以上
200万円未満,
196件, 25%
300万円以上
400万円未満,
98件, 13%
200万円以上
300万円未満,
113件, 15%
○
100 万 円 以 上 200 万 円 未 満 の 被 害 が 最 も 多 く 、 1,000 万 円 以 上 の 高 額 被 害
も依然として多発している。
特殊詐欺
被害金等受取方法別被害状況
窓口振込 ATM振込 ネット振込
手交
送付
電子マネー コンビニ端末
不明
計
H27上半期
1
176
7
696
89
18
0
8
995
割合
0%
18%
1%
70%
9%
2%
0%
1%
100%
H28上半期
1
97
4
664
41
46
3
9
865
割合
0%
11%
0%
77%
5%
5%
0%
1%
100%
〇
振込による被害が減少し、電子マネーによる被害が増加している。
〇
新 た な 手 口 と し て 、コ ン ビ ニ の マ ル チ メ デ ィ ア 端 末 を 利 用 し た 被 害 が 発 生 し
ている。
〇
バ イ ク 便 を 利 用 あ る い は バ イ ク 便 を 仮 装 し て 、被 害 金 を 受 け 取 る 方 法 が 増 加
している。
※
バイク便利用~送付、バイク便を仮装~手交
※
件 数 ~ 平 成 27 年 12 月 末 40 件
平 成 28 年 上 半 期 42 件
-3-
(2) オ レ オ レ 詐 欺
オレオレ詐欺
年代別・性別認知件数
件
250
200
150
男性
女性
100
50
0
男性
女性
合計
○
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
20代以下
0
0
0
30代
0
0
0
40代
0
0
0
50代
2
14
16
60代
10
30
40
70代
40
217
257
80代
62
237
299
90代以上
7
11
18
被 害 者 の 88%( 556 人 ) は 、 70 代 ・ 80 代 で 、 そ の う ち 82% ( 454 人 )
が女性である。
オレオレ詐欺
投資で失敗
18件, 3%
欺もう文言(だまし文句)別認知件数
借金の返済
14件, 2%
その他
28件, 4%
オレオレ詐欺
630件の内訳
妊娠示談金
23件, 4%
警察官騙り
23件, 4%
会社で金が
必要 24件, 4%
会社の金を
横領
63件, 10%
○
合 計
121
509
630
小切手等が
入った鞄を置
き忘れた
437件, 69%
「会社の小切手等が入った鞄を置き忘れた」「会社の金を横領」
「会社で金が必要」といった会社でのトラブルを理由としたものが
83% を 占 め る 。
-4-
オレオレ詐欺
H27上半期
割合
H28上半期
割合
○
1
鞄忘れ
57%
鞄忘れ
69%
欺もう文言(だまし文句)別の割合
2
会社の金を横領
16%
会社の金を横領
10%
3
投資で失敗
12%
投資で失敗
4%
4
会社で金が必要
4%
会社で金が必要
4%
5
警察官騙り
3%
警察官騙り
4%
欺 も う 文 言 (だ ま し 文 句 )に つ い て は 、 「 鞄 忘 れ 」 を 口 実 と し た 被 害 が 増 加
している。
オレオレ詐欺
100%
被害金等受取方法別被害状況
2%
3%
98%
97%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
振込等
手交
30%
20%
10%
0%
H27
上半期
○
H28
上半期
オ レ オ レ 詐 欺 は 「 手 交 ( 手 渡 し ) 」 に よ る 被 害 が 97% を 占 め る 。
-5-
(3) 架 空 請 求 詐 欺
架空請求詐欺
年代別・性別認知件数
件
20
18
16
14
12
男性
10
女性
8
6
4
2
0
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
20代以下
30代
4
9
13
40代
4
16
20
50代
14
7
21
60代
6
7
13
70代
6
16
22
80代
1
13
14
90代以上
男性
女性
合計
○
6
10
16
20 代 か ら 80 代 ま で の 各 年 代 で 被 害 が 発 生 し て い る 。
架空請求詐欺
有料サイト利用料
H27
上半期
欺もう文言(だまし文句)別認知件数
金融商品等取引
49
H28
上半期
20
情報購入
65
63
0
○
0
0
0
合 計
41
78
119
14
40
60
個人情報漏えい等
10 2
44
その他
41
34
80
100
120
140
160
180
件
架 空 請 求 詐 欺 は 、「 有 料 サ イ ト 利 用 料 」が 前 年 同 期 と 比 べ 増 加 し て い る 。
-6-
架空請求詐欺
欺もう文言
20代以下
有料サイト利用料
12
割合
19%
金融商品等取引
1
割合
7%
情報購入
0
割合
0%
個人情報漏えい等
0
割合
0%
その他
3
割合
9%
30代
10
16%
0
0%
0
0%
0
0%
3
9%
40代
14
22%
0
0%
0
0%
1
25%
5
15%
年代別認知件数
50代
15
24%
1
7%
0
0%
0
0%
5
15%
60代
8
13%
0
0%
2
50%
0
0%
3
9%
70代
4
6%
9
64%
2
50%
1
25%
6
18%
80代
0
0%
3
21%
0
0%
2
50%
9
26%
90代以上
0
0%
0
0%
0
0%
0
0%
0
0%
合計
63
100%
14
100%
4
100%
4
100%
34
100%
○
有 料 サ イ ト 利 用 料 は 、 70 代 以 下 の す べ て の 年 代 で 被 害 が 発 生 し て い る 。
○
金 融 商 品 等 取 引 は 、 70 代 ・ 80 代 に 被 害 が 集 中 し て い る 。
架空請求詐欺
H27上半期
割合
H28上半期
割合
〇
窓口振込 ATM振込
0
37
0%
22%
1
22
1%
18%
被害金等受取方法別被害状況
ネット振込
3
2%
2
2%
手交
40
24%
29
24%
送付
67
40%
15
13%
電子マネー コンビニ端末
17
10%
45
38%
0
0%
3
3%
不明
3
2%
2
2%
合計
167
100%
119
100%
電子マネーよる被害が前年同期と比べ増加している。
架空請求詐欺
○
主な手口
有料サイト利用料
有料サイトの利用料金等が未納であると伝え、「利用料金や延滞料
金等を支払わないと訴訟になる」等の名目でだます手口。
○
金融商品等取引
・
株や債権等について、「購入すれば利益が得られる」等の名目で
だます手口。
・
「株や債権の購入権や老人ホーム等の入居権が当たった」等と
ウソを言い、「必要なければ、名義を貸してほしい」と申し向け、
その後「名義貸しは犯罪になる。責任を免れるためには、手続きが
必要なので、現金を用意して貰いたい」等とだます手口。
○
情報購入
競 馬 の 勝 馬 や ロ ト 6 の 当 選 番 号 が わ か る と ウ ソ を 言 っ て 、情 報 料 や
会員登録料等の名目でだます手口。
○
個人情報漏えい等トラブル解決料
「あなたの個人情報が漏れている」等とウソを言って、「削除する
ためにはお金が必要」等と削除費用等の名目でだます手口。
-7-
(4) 融 資 保 証 金 詐 欺
融資保証金詐欺
年代別・性別認知件数
件
5
4
3
男性
女性
2
1
0
男性
女性
合計
○
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
20代以下
30代
3
2
5
40代
2
3
5
50代
2
1
3
60代
1
0
1
70代
3
1
4
80代
0
0
0
90代以上 合 計
1
1
2
0
0
0
12
8
20
20 代 か ら 70 代 ま で の 各 年 代 で 被 害 が 発 生 し て い る 。
(5) 還 付 金 等 詐 欺
還付金等詐欺
年代別・性別認知件数
件
18
16
14
12
10
男性
8
女性
6
4
2
0
男性
女性
合計
○
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代
80代
20代以下
0
0
0
30代
0
0
0
40代
0
1
1
50代
0
0
0
60代
1
3
4
70代
7
16
23
80代
8
14
22
90代以上
90代以上 合 計
0
16
0
34
0
50
被 害 者 の 90% ( 45 人 ) は 、 70 代 ・ 80 代 で 、 そ の う ち 67% ( 30 人 )が
女性である。
-8-
還付金等詐欺
還付名目別認知件数
還付金等詐欺
50件の内訳
その他,
11件, 22%
税金
3件, 6%
○
医療費
27件, 54%
保険料
9件, 18%
「 医 療 費 」 及 び 「 保 険 料 」 の 還 付 で 、 全 体 の 72% を 占 め る 。
還付金等詐欺
振込場所別被害件数
金融機関
有人ATM
2回, 3%
ATM利用回数
75回の内訳
コンビニ
10回, 13%
金融機関
無人ATM
63回, 84%
○
「 金 融 機 関 無 人 A T M 」 の 振 り 込 み が 、 全 体 の 84% を 占 め る 。
-9-
(6) 振 り 込 め 類 似 詐 欺
振り込め類似詐欺
年代別・性別認知件数
件
20
18
16
14
12
男性
10
女性
8
6
4
2
0
20代以下
○
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
20代以下
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上 合 計
男性
0
0
0
0
2
9
1
1
13
女性
0
0
0
2
1
19
11
0
33
合計
0
0
0
2
3
28
12
1
46
被 害 者 の 87%( 40 人 ) は 、 70 代 ・ 80 代 で 、 そ の う ち 75% ( 30 人 ) が
女性である。
振り込め類似詐欺
欺もう文言(だまし文句)別認知件数
振り込め類似詐欺
46 件の内訳
その他
4件,9%
ギャンブル
必勝法
10件,22%
○
金融商品
等取引
32件, 70%
金 融 商 品 等 取 引 が 、 全 体 の 70% を 占 め る 。
- 10 -
振り込め類似詐欺
欺もう文言
20代以下
金融商品等取引
0
割合
0%
ギャンブル必勝法
0
割合
0%
異性交際
0
割合
0%
その他
0
割合
0%
○
30代
0
0%
0
0%
0
0%
0
0%
40代
0
0%
0
0%
0
0%
1
25%
年代別認知件数
50代
1
3%
1
10%
0
0%
0
0%
60代
2
6%
1
10%
0
0%
0
0%
70代
18
56%
7
70%
0
0%
1
25%
80代
10
31%
1
10%
0
0%
2
50%
90代以上
1
3%
0
0%
0
0%
0
0%
合計
32
100%
10
100%
0
0%
4
100%
金 融 商 品 等 取 引 は 、 70 代 ・ 80 代 に 被 害 が 集 中 し て い る 。
振り込め類似詐欺
被害金等受取方法別被害状況
振り込め類似詐欺
不明
2件,4%
46件の内訳
ATM振込
5件, 11%
送付
16件, 35%
○
手交
23件,50%
「 手 交 型 」 と 「 送 付 型 」 で 、 全 体 の 85% を 占 め る 。
振り込め類似詐欺
○
主な手口
金融商品等取引名目
実 際 に は 価 値 が な い 有 価 証 券 等 に つ い て 、電 話 や ダ イ レ ク ト メ ー ル に
よ り 虚 偽 の 情 報 を 提 供 し 、有 価 証 券 又 は 有 価 証 券 の よ う な も の 等 を 交 付
し 、購 入 す れ ば 利 益 が 得 ら れ る 等 の 名 目 や 、名 義 貸 し に よ る ト ラ ブ ル 解
決のための費用名目でだます手口。
○
ギャンブル必勝法情報提供
冊 子 等 に よ り 、虚 偽 の 情 報 を 提 供 し 、情 報 料 や 会 員 登 録 料 等 の 名 目 で
だます手口。
○
異性交際のあっせん
異 性 交 際 を あ っ せ ん す る 等 の 虚 偽 の 情 報 を 提 供 し 、会 員 登 録 料 や 保 証
金等の名目でだます手口。
- 11 -
2 検挙状況
(1) 本 犯 検 挙 状 況
検挙状況
検挙件数
件
1,400
検挙人員
800
733
728
725
人
700
644
1,200
600
1,000
800
500
423
404
294
600
400
300
400
200
200
100
1,046
1,064
1,157
1,072
1,111
573
538
H23
H24
H25
H26
H27
H27
上半期
H28
上半期
0
0
類型別の検挙状況
オレオレ
合 計
H27上半期 件数
376
85
6
58
48
573
H28上半期 件数
270
137
7
56
68
538
-106
+52
+1
-2
+20
-35
-28%
+61%
+17%
-3%
+42%
-6%
H27上半期 人員
240
104
2
9
68
423
H28上半期 人員
168
80
12
11
23
294
-72
-24
+10
+2
-45
-129
-30%
-23%
+500%
+22%
-66%
-30%
増 減
増 減
○
架空請求 融資保証金 還付金等 振り込め類似
検挙件数及び検挙人員は、いずれも前年同期と比べ減少している。
- 12 -
役割別検挙人員
首魁
指示役
騙し役
出し子
受け子
見張り役
その他
合計
H27上半期 人員
7
8
126
9
195
28
50
423
H28上半期 人員
10
5
80
11
142
11
35
294
増 減
+3
-3
-46
+2
-53
-17
-15
-129
○
検 挙 人 員 の 「 受 け 子 」 の 検 挙 が 全 体 の 48% を 占 め る 。
○
犯 行 拠 点 (ア ジ ト )の 摘 発 は 15 箇 所 、 64 人 で 前 年 同 期 に 比 べ 8 箇 所 、
79 人 減 少 し て い る 。
○
検 挙 人 員 294 人 の う ち 、 131 人 ( 45% ) が 暴 力 団 構 成 員 等 で あ る 。
検挙被疑者の年代
年代
○
10代
20代
30代
40代
50代
60代 70代以上 合計
人員
44
154
58
16
12
9
1
294
割合
15%
52%
20%
5%
4%
3%
0%
100%
検 挙 被 疑 者 は 、 10 代 か ら 30 代 で 、 全 体 の 87% を 占 め 、 60 代 以 上 の
被 疑 者 も 10 人 ( 3% ) い た 。
○
10 代 ( 少 年 ) の 被 疑 者 は 44 人 で 、 内 訳 は 「 受 け 子 」 が 22 人 ( 50% )
「 騙 し 役 」 が 3 人 ( 7% ) 、 「 見 張 り 役 」 が 2 人 ( 5% ) を 占 め る 。
- 13 -
現場設定検挙状況
検挙件数
件
400
検挙人員
人
400
374
350
350
328
287
300
300
273
250
250
200
150
200
163
117
150
105
100
100
50
50
88
232
328
293
246
145
109
H23
H24
H25
H26
H27
H27
上半期
H28
上半期
0
0
○
だまされた振り作戦による「現場設定検挙」は、前年同期と比べ減少
している。
(2) 助 長 犯 検 挙 状 況
口座開設詐欺
犯罪収益
移転防止法
携帯電話不正
利用防止法
合 計
H27上半期 件数
116
59
71
2
248
H28上半期 件数
153
54
101
9
317
+37
-5
+30
+7
+69
+32%
-8%
+42%
+350%
+28%
H27上半期 人員
109
34
73
3
219
H28上半期 人員
136
29
90
6
261
増 減
増 減
○
携帯電話
契約詐欺
+27
-5
+17
+3
+42
+25%
-15%
+23%
+100%
+19%
助 長 犯 全 体 の 検 挙 件 数 、検 挙 人 員 は 、い ず れ も 前 年 同 期 と 比 べ 増 加 し て い る 。
- 14 -
3
未然防止状況
(1) 未 然 防 止 ( 全 体 ) 状 況
防止件数
件
防止額
億円
未 然 防 止 ( 全55.4
体)状況
2,000
60
1,800
48.7
1,600
47.4
50
1,400
40
33.3
1,200
26.3
1,000
800
600
30
16.0
13.8
400
20
10
200
518
1,190
1,627
1,855
1,580
931
664
H23
H24
H25
H26
H27
H27
上半期
H28
上半期
0
○
未然防止件数及び防止額は、いずれも前年同期と比べ減少している。
未然防止・職業別
介護職員
10件, 2%
タクシー運転手
4件,1%
その他
29件,4%
未然防止
664件の内訳
警察官
31件, 5%
コンビニ店員
48件, 7%
○
金融機関
職員
542件, 82%
金 融 機 関 職 員 に よ る 未 然 防 止 が 、 全 体 の 82% を 占 め る 。
- 15 -
0
(2) 金 融 機 関 に よ る 未 然 防 止 状 況
金融機関による未然防止状況
防止件数
件
防止額
億円
60
2,000
1,800
47.0
1,600
50.3
50
43.6
1,400
40
32.9
1,200
1,000
30
24.2
800
14.7
13.5
600
400
20
10
200
500
1,035
1,374
1,532
1,326
770
542
H23
H24
H25
H26
H27
H27
上半期
H28
上半期
0
○
0
未然防止件数及び防止額は、いずれも前年同期と比べ減少している。
金融機関の窓口における阻止率
%
60
50
40
47.7
48.3
H24
H25
53.2
55.1
H26
H27
58.2
30
20
10
0
※
○
H28上半期
阻 止 率 = 金 融 機 関 窓 口 に お け る 未 然 防 止 件 数 /(金 融 機 関 窓 口 に お け る 現 金 調 達 回 数 + 金 融 機 関 窓 口 に お け る 未 然 防 止 件 数 )
金融機関の窓口における阻止率は増加している。
- 16 -
金融機関での被害金調達状況
窓口
H27
上半期
570
H28
上半期
200
不明
443
368
0
○
ATM
553
400
600
55
34
800
1000
1200
回
金 融 機 関 で の 被 害 金 調 達 状 況 に つ い て は 、前 年 同 期 と 比 べ 、窓 口 の 調 達
回数は減少し、ATMでの調達回数は増加している。
- 17 -
(3) 未 然 防 止 好 事 例
1
金融機関職員による未然防止
防 止 者 (金 融 機 関 職 員 ) は 、 被 害 者 (80 代 女 性 )が 、 窓 口 で 高 額 払 戻 し を 請
求 し た の で 不 審 に 思 い 、取 引 履 歴 を 確 認 し た と こ ろ 過 去 に 高 額 の 取 引 が な く
事 情 を 聞 く と 、「 息 子 が 鞄 を 無 く し た 。鞄 の 中 に 会 社 の 小 切 手 が 入 っ て い た 。
至 急 お 金 を 用 意 し て く れ と 頼 ま れ た 。」な ど と 話 し た こ と か ら 、詐 欺 を 疑 い 、
警察に通報し、被害を防止した。
2
コンビニエンスストア店員による未然防止
防 止 者 (コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア 店 員 ) は 、 被 害 者 (30 代 男 性 )が 、 高 額 の 電
子 マ ネ ー を 購 入 し よ う と し た の で 、不 審 に 思 い 事 情 を 聞 い た と こ ろ「 イ ン タ
ー ネ ッ ト サ イ ト の 料 金 が 未 納 で 、今 日 中 に 支 払 わ な い と 裁 判 沙 汰 に な る と 言
われて困っている。」などと話したことから、詐欺を疑い、警察に通報し、
被害を防止した。
3
介護職員による未然防止
防 止 者 (介 護 職 員 )は 、 被 害 者 (80 代 男 性 )方 を 訪 問 中 、 電 話 の 会 話 の 中 に 、
息 子 に お 金 を 渡 す 等 と 話 し て い た こ と か ら 、詐 欺 を 疑 い 説 得 す る も 、息 子 に
間 違 い な い と 言 っ て 全 く 聞 き 入 れ よ う と し な か っ た こ と か ら 、警 察 に 通 報 し
被害を防止した。
4
駅職員による未然防止
防 止 者( 駅 職 員 )は 、被 害 者 (80 代 女 性 )が 、駅 構 内 で 落 ち 着 か な い 様 子 で
立 っ て い た の で 声 を か け る と 、「 息 子 と 待 ち 合 わ せ を し て い る 。 」 と 話 し た
が そ の 後 も 長 時 間 待 っ て い た こ と か ら 不 審 に 思 い 事 情 を 聞 い た と こ ろ「 息 子
か ら 急 に お 金 を 頼 ま れ て 新 幹 線 で 上 京 し た 。」 等 と 話 し た こ と か ら 、 詐 欺 を
疑い、警察に通報し、被害を防止した。
5
マンション経営者による未然防止
防 止 者( マ ン シ ョ ン 経 営 者 )は 、マ ン シ ョ ン 内 を 清 掃 中 、来 所 し た 宅 配 業
者が持ってきた荷物の宛先が空き室であったことから不審に思っていたと
ころ、突然、若い男(被疑者)が現れて、荷物を受け取ろうとしたので「住
民 で は な い だ ろ う 。」 と 注 意 す る と 慌 て て 立 ち 去 っ た こ と か ら 、 警 察 に 通 報
し、被害を防止した。
- 18 -