専門用語辞書 A ■ Anagen ■ Absorption/to absorb 吸収/吸収する 取り込む、引き込む、または吸い込む、すなわち 「すっかり吸い取る」こと。 ■ Acid 成長期,アナーゲン 髪の発育する時期。 収斂作用、および腐食作用を有する状態。 ■ Acid mantle protection 酸性被膜保護 皮脂と汗とで形成されている、皮膚の自然の保 ■ Anagen hair 成長期毛髪 (カターゲン)への準備の期間です。 ■ Anagen hair loss 成長期脱毛 強大な破壊的影響を受けると、髪は成長期にお いても抜け落ちます。 護膜。 ■ Anagen rush アクネ,にきび 小結節および膿疱を伴う、皮脂腺の炎症。 ■ Affinity ■ A-layer び機械的影響から髪を保護します。 ■ α[Alpha]-helix α(アルファ)へリックス らせん型の髪で最も小さな構造物(蛋白分子)。 ■ Androgens ■ Androgenetic hair loss ます。 ■ Anion 構成されています。すなわち部分結晶です。 水溶液中でアルカリ反応を示す化合物。アルカ リ性溶液には膨張作用があります。 ■ Apocrine sweat gland アポクリン汗腺 周辺に見られます。 ■ Arrector pili 立毛筋 髪がぴんと立つようにする筋肉。 アルカリ性の アルカリの性質を有する状態。 ■ Arterioles 細動脈 動脈と毛細管とをつなぐ血管の部位。動脈より アレルゲン アレルギーを誘発することのできる物質。 アレルギー反応 細く、毛細管より太い。(心臓 >> 動脈 >> 細動 脈 >> 毛細管 >> 細静脈 >> 静脈 >> 心臓) ■ Artery アレルゲンへの応答。 ■ Allergy 陰イオン,アニオン 負に荷電した原子または分子。 ヒトの体臭の原因となる香腺。主に腋窩や性器 アルカリ ■ Allergic reaction アンドロゲン性脱毛 遺伝性の脱毛は、女性よりも男性に多く見られ αへリックスの結晶状の部分。αへリックスは 定形部(結晶状)と無定形部(非結晶状)から アンドロゲン 男性ホルモン。 ■ α-helical part crystalline 部分結晶αへリックス ■ Allergen 既往歴 病歴(髪の喪失に関する弊社パンフレットを参 照のこと)。 A層 角皮層の最も外側にある蛋白の層。環境的およ ■ Alkaline 成長期ラッシュ 成長期に見られる髪の増量。 ■ Anamnesis 親和性 ある物質が別の物質と結合しようとする性質。 ■ Alkali 成長期毛包 成長期にある毛包。 成長期(アナーゲン)に見られる毛髪。退行期 酸/酸性の ■ Acne ■ Anagen follicle 動脈 酸素の豊富な血液を心臓から各臓器、組織へと アレルギー 特定の物質を食べたり、それに触れることによ 運ぶ血管です。(心臓 >> 動脈 >> 細動脈 >> 毛 り一定の人々に生じる好ましくない反応または 細管 >> 細静脈 >> 静脈 >> 心臓) 不快な気分といった病的状態。 ■ Allergology アレルギー学 さまざまなアレルギーの検討に関与する医学研 もしくはその特徴を有する状態。 頭皮の髪の量が正常値に満たない場合に、その 円形脱毛症 ■ Astringent 収斂剤 処理用ヘアケア製品に見られます。 アミノ酸 ヒトの代謝に不可欠な蛋白構成物。 アミノ酸配列 蛋白を構成する一連のアミノ酸の順序。 ■ Ammonia 無毛症 収縮および解膨潤特性を有する状態。例えば後 円形に生じる髪の喪失。 ■ Amino acid sequence ■ Atrichia 毛髪器官の先天的な毛幹形成不能。 髪の喪失を指す総称。 ■ Amino acid 原子 可分の物質。 脱毛症 ■ Alopecia areata アジア系の アジア大陸またはそこに住む人々に関係のある、 ■ Atom 究の分野。 ■ Alopecia ■ Asian アンモニア ■ AT quotient AT指数 休止期(テロゲン)にある髪の本数に対する、 成長期(アナーゲン)にある髪の本数の比。 ■ 5-alpha-reduction 5‐アルファ還元 窒素および水素からなる、刺激臭のある気化性 テストステロンを5‐アルファ‐ジヒドロテスト 化合物。 ステロンに変換する酵素。 ■ Amorphous 無定形の,非結晶の 明確な形態をとらない、組織化されていない状態。 1 専門用語辞書 B 合体)。特に皮膚においては、細胞の吸着および 水分の維持の点で重要です。 ■ Bacteria ■ Cerebroside 細菌 最小の生命形態。単一細胞性で、しばしば疾病 です。 原因となります。 ■ Basal membrane ■ Cholesterol 基底膜 障壁機能を持った、薄く繊細な膜。例えば真皮、 表皮、毛包および外部毛根鞘、乳頭、さらに毛 ■ Basal cell layer [stratum basale] 基底細胞層 アンカー細胞層。成長期に細胞分裂(有糸分裂) を通し、この層から新しい毛髪細胞が形成され ■ Club hair 棍状毛 て発育を停止しています。 ■ Cohesion 凝集 体内で分子同士が引き合うこと。 ■ Collagen ます。 コラーゲン 結合組織の線維を形成する線維性蛋白(例:皮膚)。 塩基性 アルカリ性反応を示す溶液の性質。 ■ Biochemical コレステロール あらゆる動物組織において最重要のステロール。 休止期にある髪の毛包に対する表現。したがっ 包基質に見られます。 ■ Basic セレブロシド セラミド由来の類脂質。糖とセラミドの化合物 ■ Collagen fibre bundle コラーゲン線維束 コラーゲン線維の融合物。 生化学の 生化学(生物学における化学、生物の組成およ びその内部プロセスに関する科学)に関する、 またはそれに関連する状態。 ■ Conditioner コンディショナー 一定の髪の性質を特に改善するためのヘアケア剤。 ■ Connective tissue 結合組織 真皮に存在します。機械的な作用(衝撃、圧力、 張力)を受けると、その線維は皮膚に締まりと C 抵抗性を生み出します。 ■ Contact allergy ■ Capillary 非常に細い血管。一般に毛髪ほどの内経を有す る過敏な皮膚反応。 ■ Corium る細管です。 ■ Capillary system 毛細管系 毛細管を相互接続するシステム。 ■ Carbon dioxide 二酸化炭素 無色無臭の気体で、水に容易に溶けます。生物 の呼吸プロセス、および炭素含有物質の燃焼に 真皮 血管、神経線維、および皮膚付属物を含んだ濃 厚な結合組織。 ■ Cortex 皮質 髪の線維層、または線維性毛幹。 ■ Cortex cell 皮質細胞 線維性毛幹の紡錘状の細胞。 よって生じます。 ■ Carbonic acid 接触アレルギー 皮膚を傷つける物質に触れることによって生じ 毛細管 ■ Crystalline structure 炭酸 結晶構造 この語句はしばしば二酸化炭素と同義に用いら 高度に秩序立った構造を示します。この用語は、 れますが、実際には二酸化炭素と水によって形 そのような構造として最もよく知られている例 である水晶(crystal)に由来します。 成される化合物です。 ■ Catagen 退行期,カターゲン 髪の発育周期における退行期。 ■ Catagen hair ゲン)への準備の期間です。 陽性の,カチオンの ■ Cutis 細胞膜複合体 異なるタイプの細胞を結びつける古い細胞膜の 細胞核老廃物 周期的プロセス 周期的に、また通常は反復して生じます。 ■ Cystine シスチン 硫黄含有アミノ酸。髪の蛋白を交差結合します。 ■ Cytostatic すべて。 細胞増殖抑制剤 癌細胞および正常細胞の増殖を停止させる抗癌薬。 髪の死んだ角質化細胞に見られる細胞核の残骸。 ■ Ceramides 真皮/表皮 ■ Cyclic process 角質化した髪で互いに衝突し合いながら、髪の ■ Cell nucleus waste 角皮細胞 角皮層を構成する単位。 ラテン語の用語。 細胞分裂 「有糸分裂」の項を参照。 ■ Cell membrane complex ■ Cuticle cell ヒト皮膚の外側2層(表皮および真皮)に対する 正に荷電した物質の状態。 ■ Cell division 角皮 髪の角皮層は6〜10層の角皮細胞で構成されてお り、細胞同士はパテ状の物質で結合されています。 退行期毛髪 退行期(カターゲン)にある毛髪。休止期(テロ ■ Cationactive ■ Cuticle セラミド 皮膚および髪に見られる天然脂質群(細胞膜複 2 専門用語辞書 D 楕円率は、断面が正円の髪では1、断面が完全楕 円の髪では0.5となります。) ■ Dermatologist ■ Endocuticle 皮膚科医 ■ Dermis ■ Energy providers 真皮 血管、神経線維、および皮膚付属物を含んだ濃 ■ Energy reservoir 放散する エネルギー貯蔵所 エネルギーの備蓄場所。 拡散すること。 ■ Diffused エネルギー源 生物がその「細胞工場」で使うエネルギーの源 となる全栄養素(例:糖、蛋白、脂肪)。 厚な結合組織。 ■ Diffuse 内角皮 それぞれの角皮細胞における硫黄分の低い層。 皮膚科学の専門医。 ■ Enzymes 放散した,びまん性の 明確な境界を示すことなく、拡散している状態。 ■ Dihydrotestosterone ジヒドロテストステロン テストステロン誘導体。男性における髪の喪失 直接作用型染料 髪の表面に分子が沈着するタイプの染料。 ■ Disulphide bridges [cystine bonds] ジスルフ 表皮 ■ Epicutaneous supply 表皮供給 適切なキャリア(ローションなど)に組み込ま れ、有効成分は外用薬として身体に投与ないし 供給されます。 ィド架橋 [シスチン結合] 髪のペプチド鎖間の横断的結合。 ■ Dyestuff precursors 代謝において重要な役割を果たします。 ■ Epidermis 皮膚の最上層。 の主要因子(アンドロゲン性髪喪失)。 ■ Direct-acting dyestuffs 酵素 動物および植物細胞に見られる蛋白で、生物の 染料前駆物質 酸化的ヘアカラー(結合剤および顕色剤)に使 用される分子。非常の小さいため容易に髪に浸 透し、その後、染料として発現する過程で相互 に結集してより大型の有色分子を形成します。 ■ Epidermis 表皮 継続的に再生され、いくつかの細胞層で構成さ れる組織。物理および化学的影響からの保護と いう重要な役割を果たします。 ■ Erythema 紅斑 (日焼け等により)血管が拡張し、それに次ぐ 血液循環の亢進によって生じる皮膚の発赤。 ■ Essential E 必須の 生命にとって不可欠な状態。 ■ Ester エステル ■ Eccrine sweat glands エクリン汗腺 皮膚の温度調節器官。保護酸性被覆の効果的な 類される人々の大集団に関する、またはそれと 表皮の非感染性炎症。 関連する状態。 放出物 髪の喪失に対する一般用語。 ■ Elastin 民族の 人種、あるいは共通言語および文化によって分 湿疹 ■ Effluvium て生じる有機化合物。 ■ Ethnic 形成に寄与します。 ■ Eczema 酸とアルコールを1:1にて融合し、水を除去し エラスチン,弾性素 皮膚結合組織の構成要素。コラーゲン線維間の ■ Eumelanin ユーメラニン 自然の茶黒色の染料。 ■ Excess charge 過電荷 弾性結合を形成するため、皮膚のしなやかさに 髪の表面や内部で、負電荷または正電荷が過剰 とって重要です。 な状態。例えば傷んだ髪は負電荷の過剰を示し ■ Electron ます。 電子 負に荷電した粒子。 ■ Electron microscope 電子顕微鏡 光線の代わりに電子を利用する顕微鏡。 ■ Electrostatic balance ヘアケア後の安定化作用。正電荷および負電荷 の数が等しい状態です。 ■ Electrostatic charge 静電荷 電子力の異なる物質間の摩擦によって生じる電 ■ Fatty acids 脂肪酸 ビタミンと同様、生体内では産生されないため、 食物から摂取しなくてはなりません。 ■ Fibre stem 線維性毛幹 毛幹のうち、皮質細胞および髄質細胞からなる 荷(例:櫛と髪)。 ■ Elliptical/Ellipticity F 静電平衡 楕円の/楕円率 アジア系の髪を除き、通常、髪の断面は楕円です 部分。 ■ Fibrils 原線維,フィブリル (正円ではありません)。その長い横断軸に対す 髪の線維。ケラチン(髪に強度を与える)を含 る短い横断軸の比を楕円率といいます。(つまり んでいます。 3 専門用語辞書 ■ Follicle 毛包 細い髪、40〜60 mmでは普通の髪、50 mmを上 回ると太い髪として分類されます。 表皮の陥入部。 ■ Follicle density 毛包濃度 ■ Hair fibre 毛髪器官または毛包の数。 ■ Follicle matrix 毛包基質 ■ Hair follicle 乳頭を囲む毛球の下部領域。 ■ Follicle transformation 髪線維 「毛幹」の項を参照。 毛包 表皮の陥入部。 毛包の変態 ■ Hair germ 毛包容積の変化、すなわち毛髪のきめ(粗さ) 毛芽 休止期における毛包の休止形態。 ■ Hair keratin の変化。 髪のケラチン 「ケラチン」の項を参照。 ■ Hair matrix G 髪の基質 乳頭頂部の上方にある細胞層。ここで細胞分裂、 すなわち髪の発育が始まります。 ■ Genetically determined 遺伝子によって決まる 遺伝性、ホルモン依存性の状態。 胚芽層 細胞分裂の生じる場所。ここで形成される細胞 Aをケラチノサイト(ケラチン形成細胞)と呼び 黄体ホルモン 女性ホルモンの一つ。妊娠の発現および維持に 髪の乳頭 毛包基部の真皮から伸びる円錐状の細胞群。血 管が通っていて、毛球に栄養を供給します。 毛根 毛包内部に位置する、部分的に非角質である髪 の部位。 ■ Hair shaft 毛幹 貢献します。 ■ Gestagenic hormone level 黄体ホルモン濃度 紡錘細胞からなる成熟した角質化線維。 ■ Hair thickness 血液中の黄体ホルモンの量。 球状の ■ Hardening グリセリド,中性脂肪 発育周期 全分泌 完全に分解されます。 髪の発育周期 髪の発育を特徴づける3周期:成長期、退行期、 および休止期。 ■ Growth phase ■ Holocrine 分泌の過程。汗腺の細胞が皮脂に転換された後、 「髪の周期」の項を参照。 ■ Growth cycle of the hair 硬化 「角質化」の項を参照。 グリセリンのエステル(無色の3価アルコール) ■ Growth cycle 髪の厚み 「髪の直径」の項を参照。 球状の状態。 ■ Glyceride ■ Hair papilla ■ Hair root ます。 ■ Gestagenic hormone 髪の器官 「毛包」の項を参照。 ■ Germinal layer [stratum germinativum] ■ Globular ■ Hair organ ■ Hormonal ホルモンの ホルモンに関する、またはホルモンに関連する 状態。 成長期 ■ Hormone 髪の発育する時期。「アナーゲン」の項を参照。 ホルモン 一定の器官に作用を及ぼし、その機能を調節す る内因性物質。 ■ Hormone household H ■ Horny cells ■ Hair arrector muscle [Arrector pili] 立毛筋 真皮にある、髪の付属器。 ■ Hair bulb ホルモン量 ホルモンの総量、およびその生体における影響。 毛球 る場所であり、髪の乳頭、および将来の紡錘細 胞より構成されています。 髪の量 成人頭皮における、平方センチメートルあたり の硬毛の本数。この他の身体部位における髪の 量はさほど重要ではありません。髪の量が毛包 の数と正確に対応しているかについては明らか ではありません。 ■ Hair diameter ■ Horny layer [stratum corneum] 角質層 10〜20の細胞層よりなる最も外側の細胞層。こ 皮膚組織深部に位置する髪の部位。毛幹の生じ ■ Hair density 角質細胞 ほぼ完全に角質化した表皮細胞。 髪の直径 髪線維の直径。この値が40 mm以下である場合、 の層の完全な機能性は、皮膚の健康にとって非 常に重要です。 ■ Horny layer barrier 角質層障壁 顆粒層と角質層の間に位置します。重要な保護 障壁として、異物(化学物資、細菌、真菌、ウイ ルス)を寄せ付けないようにしています。 ■ Horny lipids 角質脂質 角質細胞を一つにまとめます。角質脂質は最上 層で徐々に分解されます。 ■ Hydrochloric acid 塩酸 水素と塩素から産生される強力な酸。他の元素 4 専門用語辞書 との化合物(塩)は塩化物を呼ばれます。 ■ Hydrogen bridges 水素架橋 水素と酸素の間の引力に基づく髪のさまざまな 分子との結合。髪の安定に寄与します。 ■ Hydrogen peroxide 過酸化水素 汗‐脂質被膜 水と脂肪からなる被膜。 ■ Hygroscopic 角質化 多くの段階に関与する成熟化プロセス。毛胞を 成熟した硬い毛幹に転換します。 角質化領域 毛包のうち、ジスルフィド架橋の形成を通して 髪の蛋白が結合する領域。これによって硬化を 吸湿性の 生じ、角質層が形作られます。 ■ Keratinocyte ケラチノサイト, ケラチン合成細胞 水を吸収可能な状態。 ■ Hypotrichosis 化学処理後のケラチンに見られる硬化。 ■ Keratinisation ■ Keratinisation zone 「過酸化物」の項を参照。 ■ Hydro-lipid film ■ Keratin hardening ケラチン硬化 貧毛症 基底細胞層の特化細胞で、毛髪形成蛋白を発現 機能する髪の数の大幅な減少。先天性の原因の ほか、後の時期に獲得される場合もあります。 する能力があります。この蛋白は毛包基質に存 在します。 ■ Keratin proteins ケラチン蛋白 ミクロフィブリル間の物質を形成します。 I/J ■ Keratin substance ケラチン物質 「ケラチン」の項を参照。 ■ Immune system 免疫系 ■ Keratohyaline 身体の防御システム。 ■ Indicator ケラトヒアリン 表皮の角質物質(ケラチン)の柔らかい前駆物 指示剤 質。核細胞層(角質層)の細胞に貯蔵され、そ 一定の化学反応を色の変化によって指示する物質。 ■ Intercellular cement 細胞間セメント こでケラチンに転換されますが、その機序は不 明です。 「細胞間層板」の項を参照。 ■ Intercellular lamella 細胞間層板 細胞間に存在する蛋白物質で、ケラチン合成細 L 胞を相互に吸着させます。 ■ Interfibrillar substance 原線維間物質 「角質化蛋白」の項を参照。 ■ Intermediary hair 中間毛 自然の酸。 期毛髪(軟毛)の間に位置付けられます。 イオン ■ Lamella 層板,薄板,ラメラ 小さく薄い板状の構造。 ■ Lipid 荷電した原子もしくは分子。 ■ Irreversible hair loss 乳酸 ヨーグルトの製造過程などにおいて生成される きめの細かさの点で、成人毛髪(硬毛)と思春 ■ Ion ■ Lactic acid 脂質 有機化学におけるすべての脂肪および脂肪様物 不可逆性脱毛 質の総称。 回復不能な髪の喪失。 ■ Irritation 刺激 身体部位の敏感さ、痛み、もしくは炎症。 ■ Isoionic condition M 等イオン状態 ■ Macrofibrils 「静電平衡」の項を参照。 マクロフィブリル ミクロフィブリルおよび基質蛋白からなるケー ブル様の束。 K ■ Keratin ■ Male hair loss 男性脱毛 「アンドロゲン性脱毛」の項を参照。 ケラチン,角質 ■ Male sex hormone 水に不溶で弾性のある硬蛋白。この物質から皮 膚、爪、それに髪が形成されます。 ■ Keratin affinity ケラチン親和性 ケラチンと特に結合しやすい状態。 ■ Keratin-associated protein ケラチン関連蛋白 男性ホルモン 「アンドロゲン」の項を参照。 ■ Matrix cell/trichocyte 基質細胞/毛胞 毛根最下部の母細胞、すなわち幹細胞(全能細 胞)。ここで細胞分裂が生じます。 ■ Matrix protein 基質蛋白 構造の不規則な、髪の蛋白。ミクロフィブリル 皮質細胞のうち、硫黄分に富んだ非結晶成分。 間の物質を形成します。 ミクロフィブリルを包み込むように取り巻いて ■ Keratin fibrils ケラチン原線維 います。(「ケラチン関連蛋白」の項も参照。) 「原線維」の項を参照。 5 専門用語辞書 ■ Medulla 髄質 大多数を溶解します。他の元素との化合物(塩) は硝酸塩と呼ばれます。 髪の髄質。 ■ Medullary cells 髄質細胞 ■ Nitro dye ニトロ染料 ケラチンを含まない、毛幹の分化細胞種。ごく 染料の一クラスで、非常に微細なため容易に髪 稀な症例では髄質細胞は細胞壁のみで構成され、 に浸透し、少なくとも外側の層を染色すること 毛幹内に空気の詰まった腔を形成しています。 が可能です。ただしこの染料は髪の表面もしく ■ Melanin メラニン は内部に固定化されないため、次第に色落ちし 茶色ないし黒の色素顆粒もしくは粒子。皮膚お よび毛髪の色の決定因子です。 ■ Melanocytes メラノサイト, メラニン形成細胞 メラノソーム 閉経期 が見られます。この顆粒は角質物質ケラチンの 女性が不妊期へと移行する時期。 ■ Metabolism 代謝 前駆物質です。 ■ Nucleus 生体内で生じる、外因性物質の化学反応の総和。 ■ Methyl red 核細胞層 角質層(stratum corneum conjunctum)とも呼び ます。1〜3の細胞層により構成され、黒い顆粒 皮膚の異常。 ■ Menopause 非病原性の 疾病に起因しないこと。 ■ Nuclear cell layer 色素産生細胞。 ■ Melanosomes ます。 ■ Non-pathogenic メチルレッド 核 生きた細胞の中心部分で、遺伝情報を含んでい ます。 合成(人工)染料。 ■ Microbial 微生物の 微生物によって生成される、または微生物に起 O 因する状態。 ■ Microbe metabolism 微生物代謝 微生物における代謝。 ■ Microfibrils 有機化合物 炭素を含む化合物。 ミクロフィブリル,微細線維 髪の線維層の構成成分。 ■ Microflora of the skin ■ Organic chemical compound ■ Orthocortex オルト皮質 皮質細胞に多数のミクロフィブリルおよび少量 皮膚のミクロフローラ [微生物相] の基質蛋白を含んだ毛幹の一部。 ■ Oxidation 皮膚に存在する自然の微生物に対する一般的用 酸化 酸素との結合を通した化学反応。 語。皮膚を保護する機能を有しています。 ■ Microorganism 微生物 最小の動植物(生物)。真菌、細菌など。 ■ Mitosis P 有糸分裂 ■ Papilla 細胞分裂。 ■ Molecular chain 分子鎖 配列した多数の分子。 ■ Molecule 分子 乳頭 毛根。 ■ Papilla cells 乳頭細胞 毛根の細胞 化合物の最小単位。 ■ Paracortex 傍皮質 皮質細胞に多数のミクロフィブリルおよび少量 の基質蛋白を含んだ毛幹の一部。 N ■ Pathogenic 病原性の 疾病に起因していること。 ■ Negroid 黒人種 ■ Peptide chain アフリカ人種またはアフロ‐アメリカ人種に属 していること。 ■ Neurodermatitis ド鎖は蛋白と呼ばれます。 神経皮膚炎 慢性の皮膚炎症で、水疱およびかゆみを伴います。 湿疹の一種。 ■ Neutralise 中和する 溶液をアルカリ性でも酸性でもない状態にする ■ Permeation enhancer 浸透増強剤 キャリア物質。 ■ Peroxide 過酸化物 水素と酸素の化合物。酸化および脱色剤です。 ■ Persulphate 過硫酸塩 硫酸の塩。 こと。 ■ Nitric acid ペプチド鎖 アミノ酸で構成された糸状の分子。長いペプチ 硝酸 酸化力の高い無色液体。銀、および非貴金属の ■ Pesticide 農薬,殺虫剤 その種類を問わず、植物および動物の厄介者を 6 専門用語辞書 殺傷するために用いる化学物質。 ■ pH-value pH値 ■ Puberty 思春期 性的成熟の訪れを告げる時期。 酸およびアルカリの強度を測定する単位。 ■ Phenolphthalein フェノールフタレイン 指示薬(色の変化により、酸またはアルカリの R 存在を示す薬剤)として用いる化合物。 ■ Pheomelanin フェオメラニン 褐色色素。 ■ Physical 身体の 色素 ■ Reduction 還元 酸素の放出を伴う、水素の吸収。 ■ Reflection/to reflect 体内に存在する染料。微細顆粒として細胞内に その色を決定します。 ■ Pityrosporum ovale ピチロスポルム・オバーレ 微生物としてのイースト菌。フケの産生に関与 極性のある 極性引力は、分子内に正および負に荷電した領 域があることを示しています。 ■ Polymer ポリマー,重合体 大型の分子からなる化合物。個々の分子はそれ 再生成する 再び作り出す。 ■ Regulators 調節因子 代謝プロセスを制御するホルモン。 ■ Resistant します。 反射/反射する 光を反射または反映する作用もしくはプロセス。 保存されています。特に皮膚および髪に豊富で、 ■ Regenerate ■ Polar 髪の発育速度 1日に髪の伸びる速度: 約0.35 mm 身体に関する、または身体のための。 ■ Pigment ■ Rate of growth of a hair 抵抗性のある 損傷または傷害を受けることなく、外的影響に 耐える能力を有すること。 ■ Reversible hair loss 可逆性脱毛 治癒可能な、一時的な抜け毛の増加 ■ Root sheath 毛根鞘 自身、小型の単純な分子の結合により構成され 毛管を形成する細胞層。毛根鞘細胞は、髪の実 ています。 質細胞より先に角質化します。 ■ Potash dye カリウム染料 水酸化カリウムを水に溶解することにより得ら れる無色の液体。特に、洗剤および染料業界に S て使用されています。 ■ Prickle-cell layer [stratum spinosum] 有棘細胞層 多くの細胞層でできています。ケラチン合性細 胞が上層部で扁平化し、とげ状の外観を呈します。 ■ Prism プリズム 規則的な面を備えた物体。 ■ Proportional 比例している 大きさ、量、または程度においてあるものと対 応している状態。 ■ Proteinate 蛋白化合物 蛋白と酸によって構成される塩。 ■ Protein 蛋白 ノ酸(あらゆる生物にとって最重要の化合物フ ァミリー)の数、大きさ、種類および順序に依 存します。 蛋白鎖 アミノ酸で構成される鎖状蛋白。 原線維 髪の蛋白の小さな構造単位。 乾癬 頭皮溝 溝の配列には個人差があります。毛包はその陥 入部に位置しています。 ■ Sebaceous gland 皮脂腺 全分泌腺の一種。自身の細胞を分解し、皮脂分 泌物として皮膚表面に堆積させます。 ■ Seborrhea 脂漏症 ■ Seborrhoic zone 脂漏領域 いわゆるT領域(顎、鼻、額)。 ■ Sebostase ■ Psychological ■ Sebum Sebostase 皮脂 皮膚の脂分。皮脂腺の分泌物。 ■ Secretion 生理学的な 理性や感情に関する、またはこれらに影響を及 分泌 皮膚の腺を通じた放出。 ■ Skin furrow 皮膚疾患の一つ。 ぼす状態。 酸相互の静電作用。髪の安定に寄与します。 ■ Scalp grooves 皮脂腺の産生不全による皮膚の乾燥。 ■ Protein chains ■ Psoriasis 塩橋 髪のケラチンにおける、反対に荷電したアミノ 皮脂分泌の亢進した状態。 長いペプチド鎖。その規模は結合しているアミ ■ Protofibril ■ Salt bridge 皮膚溝 皮膚の諸領域。これら領域の配置には個人差が あります。毛包はその交点に位置しています。 ■ Sodium hydroxide solution 水酸化ナトリウム溶液 強力なアルカリ。「アルカリ」の項も参照。 7 専門用語辞書 ■ Spectral colours スペクトル色 異なる波長を持つ純色の組合せ。白色光を分光 器で屈折することにより得られ、もうそれ以上、 分光することはできません。 ■ Spectrum スペクトル 赤から紫に至る色の組合せ。白色光をガラスプ ■ Terminal hair 硬毛,成人毛髪 最も粗いタイプの毛髪。例えば、頭部および顔 面の毛髪。 ■ Terminal hair follicle しばしば色素および髄質を多く含みます。 リズムによって屈折することにより得られます。 ■ Testosterone ■ Spindle cells 紡錐細胞 線維性毛幹の皮質細胞に対する一般的用語。成 長期には膨錐状になります。 ■ Spreading 拡散 ■ Stabilisation effect 安定化作用 強力で永続的な状態を生み出す作用。 ■ Sterol ステロール 皮下組織 主観的な 個人の好みもしくは意向に基づく、非客観的で バイアスされた見方。 ■ Sulphur bridge 硫黄架橋 「ジスルフィド架橋」の項を参照。 ■ Sulphuric acid チオグリコール酸塩 ヘアパーマに用いられる還元剤。 微量元素 生物の細胞により、さまざまな目的に使用され る栄養素。 ■ Transepidermal loss of water 経表皮水分損失 の損失。皮膚の極度な乾燥を生じます。 ■ Transformation 皮膚の下にある脂肪組織。 ■ Subjective ■ Thioglycolate 角質層への傷害による、皮膚からの過剰な水分 あらゆる動物および植物細胞に見られる炭水化物。 ■ Sub cutis テストステロン 男性の性ホルモン(「アンドロゲン」の項も参照)。 ■ Trace elements 皮脂の広範囲にわたる分配。 硬毛包 厚みのある髪として特徴づけられる髪の器官。 硫酸 変態,転換 外観または特徴の完全な変化。 ■ Trichocytes 毛胞 毛球に見られる細胞。ケラチンを形成し、成熟 した髪の細胞へと転換されます。 ■ Trichosiderin トリコシデリン フェオメラニン(褐色色素)誘導体。正常なヒ トの赤い髪などに見られる。 硫黄、水素および酸素からなる非常に強力な酸。 他の元素との化合物(塩)は硫酸塩を呼ばれます。 ■ Susceptible 影響を受けやすい,敏感な U 均衡をたやすく崩されてしまうもの、または変 化を受けやすいもの。 ■ Sweat gland 汗腺 リン汗腺」の項も参照。) 膨潤能 例えば水などにより髪が膨潤する際の、その程 症状 T 保護作用があります。 紫外線 学的および生物学的作用を有します。 V 休止期,テロゲン 髪の周期における休止期。棍状毛が発現します。 ■ Telogen hair 休止期毛髪 休止期(テロゲン)にある髪。 ■ Telogen follicle 休止期毛包 休止期(テロゲン)にある毛包。 ■ Telogenic hair loss 休止期脱毛 自然な髪の更新。 ■ Tenside ウロカニン酸 ヒトの汗に含まれる自然の化合物。弱い紫外線 紫外線は、波長の短い不可視光です。強力な化 ある状態の徴候、特長、または特性を示すもの。 ■ Telogen 色が変わります。 ■ Urocanic acid ■ UV 度を表す用語。 ■ Symptom 万能指示紙 指示薬を染み込ませた紙。pH値の変化に従い、 皮膚の付属器。(「アポクリン汗腺」および「エク ■ Swelling capacity ■ Universal indicator paper 界面活性剤 ■ Vein 静脈 酸素の少ない血液を身体の各器官およびその周 辺領域から心臓へと送る血管。(心臓 >> 動脈 >> 細動脈 >> 毛細管 >> 細静脈 >> 静脈 >> 心臓) ■ Vellus hair 軟毛,うぶ毛 非常に短く、柔らかい毛髪(羊毛状毛髪)。 ■ Vellus hair follicle 軟毛包 非常に短く細い軟毛の毛幹を包み込む髪の器官。 ■ Venous valve 静脈弁 皮膚および髪の洗浄剤。湿潤剤、乳化剤および 上肢および下肢の静脈に存在するポケット状の 発泡剤として機能し、水の表面張力を低減します。 構造物。血液が一方向にのみ流れるようにします。 8 専門用語辞書 ■ Venules 細静脈 最も細い静脈。(心臓 >> 動脈 >> 細動脈 >> 毛 細管 >> 細静脈 >> 静脈 >> 心臓) ■ Vitamin ビタミン 一定の食品に含まれる有機物質。ヒトおよび動 物の健康および発育にとって不可欠です。 W ■ Weathering 風化 自然の外的影響(例えば太陽光、湿度、機械的 摩耗など)の総和 9
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