DXF・画像ファイルから平面図をトレース。 - B-MOS

※ このテクニカル講座は、Ver 5.03d を基に作成しております。
【ぴたっとトレース3D(下書き図面参照)】プログラムでは、DXF(JWC)ファイルや画像フ
ァイルから平面図をトレースすることが出来ます。またスキャナーで読込んだデータもトレース
出来ますので、FAXなどで入手した平面データのトレースも可能になります。
今回は、DXFファイルからと、画像ファイルから平面図をトレースする方法と、トレースした
内容から外装サイディングの割付を行う方法を解説していきます。
【ぴたっとトレース3D】プログラムを起動するには、
【B-MOS 平面図】プログラムの[ファイル]メニュー/[下書
き図面参照(DXF,JWCAD,スキャナー)]を選択して起動します。
1.DXFファイル読込
[ファイル]メニュー/[DXFファイル読込]を選択し、トレースし
たいDXFファイル読込みます。
[DXF読込縮尺設定]ダイアログで、縮尺を設定します。読込んだ
DXFファイルの縮尺が不明な場合は、初期値(「任意:1.00」)の
まま、[読込]ボタンをクリックします。
設定した縮尺でDXFファイルが読み込まれた後、[D
XFファイル読込]ダイアログが表示されます。縮尺を
変更する場合は、[縮尺変更]・[2点指示縮尺]ボタン
を選択し、変更しない場合は[終了]ボタンをクリッ
クします。
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2.部屋の入力
読込んだDXFファイルのデータを元に、部屋を入力していきます。
ボタンをクリックし、部屋入力コマンドを選択します。
部屋を入力する際は、画面右下の部屋名をマウスクリックして、入力する部屋名を選択してくださ
い。
※ 部屋入力コマンドは状況にあわせて使い分けます。
矩形指示
矩形の部屋の場合は、対角にマウスで指
示して部屋を入力します。
多角指示
多角の部屋の場合は、部屋
の角を 30 点以内で指示して
部屋を入力します。
自動領域
データがラインなどでつながっている時は、内部をマウスで
指示すると、自動で領域をとり部屋として自動入力させます。
データ指示
データがラインなどでつながってい
ない時は、データを指示してそのデ
ータをつなげることにより、領域を作
成させて、その領域を部屋として自
動入力させます。
指示したデータの延長線を閉じて領域を作成
指示したデータの端点を閉じて領域を作成
3.その他のデータの入力
部屋の入力が終了したら、その他のデータを入力していきます。
コマンドを選択し、メッセージに従って入力します。入力したデータはデータごとに色分けされた
ラインで表示されます。
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【ぴたっとトレース3D】入力できる部屋以外のデータと平面図にデータを送った際の内容
データ
外柵
内
容
・始点高=1200mm・終点高=1200mm・総手摺高=1200mm
木壁
框
木柱
垂壁
・下端高=2000mm
手摺
・始点高=1200mm・終点高=1200mm
重ね
記号
垂壁(・下端高=2000mm)と手摺(・始点高=1200mm・終点高=1200mm)
引違
[外部] : 引違サッシ-引違S2枚(建具高:2000mm、内法高:2000mm)
[内部] : 内部引違2枚-フラッシュ2枚A(建具高:2000mm、内法高:2000mm)
窓
[外部] : 彩飾窓-Fix 窓(建具高:1209mm、内法高:2000mm)
[内部] : 内部自由扉・FIX・G-Fix(建具高:1209mm、内法高:2000mm)
ドア
[外部] : 外部ドア-(ドア)ガラスドア(建具高:2045mm、内法高:2045mm)
[内部] : YKK内部建具-DE-3B 片開(建具高:2045mm、内法高:2045mm)
引戸
[外部] : 折戸・引戸・開口-(片引)ガラス引戸(建具高:2045mm、内法高:2045mm)
[内部] : 内部片・両引戸-(片引)工芸調H(建具高:2045mm、内法高:2045mm)
折戸
[外部] : 折戸・引戸・開口-(折戸)ガラス2枚(建具高:2030mm、内法高:2030mm)
[内部] : 内部折戸・伸縮-(折戸)工芸調A2枚(建具高:2030mm、内法高:2030mm)
組合
せ窓
[外部] : 連結サッシ 2-ガラスルーバー窓2連(建具高:1209mm、内法高:2000mm)
[内部] : 連結サッシ 2-ガラスルーバー窓2連(建具高:1209mm、内法高:2000mm)
特殊
建具
[外部] : 彩飾窓-外部ガラスブロック(建具高:2000mm、内法高:2000mm)
[内部] : 内部自由扉・FIX・G-内部ガラスブロック(建具高:2000mm、内法高:2000mm)
玄関
建具
玄関片袖ドア-(片袖)アルミドアA(建具高:2330mm、内法高:2170mm)
出窓
台形出窓-台形(F-H2-F)(建具高:1210mm、内法高:2000mm)
部屋を入力後、建具などを入力しようとすると、部屋のライ
ンのせいで元の DXF ファイルの図面が見づらくなることがあ
ります。そのときは、[設定]メニュー/[作成領域を非表示に
する]を選択し、入力内容を一時的に非表示にすることで、そ
の他のデータが入力しやすくなります。再度、[設定]メニュ
ー/[作成領域を表示にする]を選択すると、入力内容が表示
されます。
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4.データを(平面図へ)送る
トレースするデータの入力が終了したら、データを平面図へ送ります。
[階 設定]メニューより、データを送る階を[1階]、[2階]より設定します。
次に、[ファイル]メニュー/[データを送る]を選択します。
【B-MOS 平面図】プログラムに戻って、データの外枠が表示されますので、作業画面上をクリック
してトレースするデータを配置します。
5.平面図を修正する
トレースした平面図は3の内容表のように建具は種類ごとに統一のものが入力され、その他のデー
タも決まった高さなどで入力されていますので、修正が必要になります。
建具の種類・高さの修正は、
(建具編集)/[建具の内容.修正]で行います。
ドア・引戸・折戸などの取付位置や開口方向などを変更するには、
置修正]で行います。
(建具編集)/[建具の位
框の仕様、垂壁・手摺の高さ(下端)や種類、重ね記号の内容を変更するには、
/[記号の内容.修正]で行います。
和室に畳を配置するには、
るには
(柱.壁編集)
(部屋編集)/[畳模様作成]、和室以外の部屋にパターンを配置す
(部屋編集)/[床模様作成]で行います。
後は必要に応じて階段の入力・部品の配置などを行って平面図を完成させてください。
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1.画像ファイルの読込と作図基準線の入力
[ファイル]メニュー/[画像ファイル読込]を選
択し、トレースしたい画像ファイル読込みます。
画像ファイルが読込まれると、右図のようなメ
ッセージが表示されます。
[作図基準線]メニュー/[水平方向作成]を選択します。
水平基準線を入力します。(-:赤ライン)
半間を指示します。(-:緑ライン)
[半間(間隔)設定]ダイアログが表示されます。指示した半間の間隔を数値で設定します。数値部分
をクリックすると、電卓が表示され間隔を変更することが出来ます。[了解]ボタンをクリックする
とメインの作図基準線が表示されます。
[作図基準線]メニュー/[垂直方向作成]を選択します。
垂直基準線を入力し、半間を指示すると、垂直の作図基準線も作成されます。
入力した作図基準線がずれてしまうことがあります。これからの入力に支障があるほどずれてい
る場合は、[作図基準線]メニュー/[端点移動]で作図基準線を移動させてください。
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2.部屋の入力
3.その他のデータの入力
Step01 のときと同様に部屋や建具などを入力していきます。
コマンドについては Step01 をご覧ください。
画像ファイルからトレースする時の、部屋入力は1で入力した作
図基準線に沿っての入力しかできません。メインの作図基準線の
沿わない位置に入力する時は、[作図基準線]メニュー/[作図基準
線(サブ)表示]を選択し、サブ作図基準線に沿って入力してくださ
い。
[設定]メニュー/[作図基準線設定]で色とサブ作図基準線の
分割数を設定することが出来ます。
4.データを(平面図へ)送る
5.平面図を修正する
Step01 のときと同様に平面図へデータを送り、平面図を修正して完成させていきます。
コマンドについては Step01 をご覧ください。
DXF・画像ファイルから、外装サイディングの割付図を作成してみます。
外装サイディングの割付図を作成するだけであれば、作業を簡略して外観だけうまくトレースする
とよいでしょう。
<操作方法>
1.ファイルを読込む
[ファイル]メニューから DXF または画像ファイルを読込みます。画像ファイルを読込んだ場合は、
作図基準線を入力します。
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2. 部屋などのデータ入力
部屋の入力をします。外装サイディングのためのトレースなの
で、建物全体を初期値の「洋間」などの1つの部屋で入力しま
す。外部スペースは通常通り、分けて入力します。
建具も、外壁部分のみ入力します。
3. 平面図へデータを送り、平面図を修正する
[ファイル]メニュー/[データを送る]より平面図へデータを送り、平
面図を修正します。
ここでは、外部スペース(天端高・床厚)と建具(建具高・内法高)を修
正します。
2~3 を繰り返して、2 階部分もトレースします。
4. 屋根を入力して外装サイディングへ
平面図の[作業項目]メニュー/[屋根図]を選択し、屋根を入力します。
※ この【ぴたっとトレース3D】プログラムから屋根図のトレースをすることもできます。詳しく
はヘルプをご覧ください。
[作業項目]メニュー/[専門分野]/[サイディング割付]を選択し、
「第 7 回 テクニカル講座 外装
サイディングを利用した業務の効率化」を参考にして割付図を作成してください。
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