シニアリビング業界における現状と展望 山田コンサルティンググループ 山田ビジネスコンサルティング株式会社 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 目次 Ⅰ 基本情報 1. 業界定義 2. 商流 3. 事業特性 4. 業界構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 Ⅱ 市場環境 1. 顧客・消費者 2. 仕入 3. 競合・代替品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 Ⅲ M&A動向 1. M&A動向 2. M&Aニュース 3. M&Aのメリット 4. M&Aのポイント(買い手が見るポイント) © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 1 Ⅰ 基本情報 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 2 Ⅰ 基本情報 1. 業界定義 シニアリビング業界とは、高齢者向けの住まいを提供し、運営・管理する事業者による産業をいう。 ここでは、その中でも有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅を主な調査対象とし、解説する。 有料老人ホームとは、老人福祉法第29条に規定された高齢者向け居住施設のことをいい、「老人を入居さ せ、入浴、排せつ若しくは食事の介護、食事の提供又はその他の日常生活上必要な便宜であって厚生労働 省令で定めるもの(以下「介護等」という。)の供与(他に委託して供与をする場合及び将来において供与を することを約する場合を含む。)をする事業を行う施設」であり、「老人福祉施設、認知症対応型老人共同生 活援助事業を行う住居その他厚生労働省令で定める施設でないもの」とされている。 有料老人ホームには、大きく次の3つの類型がある。「介 護付有料老人ホーム」は、自治体から介護保険サービ スである特定施設入居者生活介護(介護保険法8条11 項)の事業者指定を受けている老人ホームである。自治 体から指定を受けていないが、食事や生活支援サービ スを提供し、必要に応じて外部の介護サービスを利用で きる老人ホームは「住宅型有料老人ホーム」、同様の サービスを提供するが、要介護認定をうけたものは入居 できない老人ホームが「健康型有料老人ホーム」であ る。 サービス付き高齢者向け住宅(通称・サ高住)は、2011 年10月施行の高齢者住まい法第5条に規定されてい る。状況把握サービス、生活相談サービス、その他の高 齢者が日常生活を営むために必要な福祉サービスを提 供する住宅をいう。有料老人ホームと比べると規制に柔 軟性があり、高齢者向け住宅を拡充するために導入さ れた制度である。 <有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け 住宅の件数> (件) 介護付, 3,308 サ高住, 2,875 健康型, 16 住宅型, 5,100 出典:公益社団法人全国有料老人ホーム協会 「平成25年度有料老人ホーム・サービス付き高齢者 向き住宅に関する実態調査報告書」 居住系介護サービス 高 有料老人ホーム 住宅型 健康型 費用 サービス付き 高齢者向け住宅 調査 対象 介護付 調査 対象 グループ ホーム 低 介護保険3施設 (特養・老健・ 介護療養型 医療施設) ケアハウス 低 要介護度 高 (自立) (状態) (要介護) © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 3 Ⅰ 基本情報 2. 商流 シニアリビング事業者が、利用者である高齢者へサービスを提供するためには、介護職員の雇用(もしくは 訪問介護サービスなどを提供する居宅系介護事業者への委託)の確保が重要である。また、清掃や食事の 提供を内製化しない場合、清掃事業者、給食事業者との取引を行うことになる。 介護サービスを提供している場合、国民健康保険連合会より審査を受け、介護報酬を受け取る。施設につ いては、自己所有物件で経営する場合であれば、土地・建物に多額の投資が必要となり、賃借物件の場合 であっても、設備規模に相応の賃借料が発生する。 国民健康保険連合会 (介護報酬の審査・支払機関) 介護報酬 請求 (介護サービスを 提供している場合) (介護サービスを 提供している場合) シニアリビング 事業者 有料老人 ホーム (介護サービス) 介護付 入居 (一般) (外部) 家賃・利用料 清掃事業者 住宅型 清掃 健康型 給食事業者 見守り 食事 安否確認 生活相談など サービ ス利用者 ( 高齢者 ) 居宅系 介護事業者 介護職員 人材 給食 サービス付き 高齢者向け住宅 建築費 地代・家賃 不動産 (土地・建物) 住宅メーカー・建設事業者・不動産オーナー © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 4 Ⅰ 基本情報 3. 事業特性 A) 規制産業である(労働福祉法、高齢者住まい法、介護保険法) 有料老人ホームは老人福祉法第29条で、老人を入居させ入浴・食事・介護等の供与をする事業を 行う施設と規定されている。設置に際しては都道府県知事等への事前届出などが義務付けられて いる。介護付有料老人ホームについては、介護保険法における特定施設入居者生活介護に係る指 定基準(人員配置基準、設備基準、運営基準)を満たし、都道府県知事等から「特定施設入居者生 活介護」の指定を受けなければならない。指定の可否を判断するにあたり、各地方自治体は介護保 険事業計画に基づいて新規開設を制限することができる(総量規制)。 一方、サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者住まい法第5条において、状況把握サービス、生活 相談サービス等の福祉サービスを提供する住宅とされている。届出が義務付けられている有料老 人ホームとは異なり任意の情報登録制であり、総量規制も設けられていない。 介護付 有料老人ホーム 根拠法 住宅型 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 (サ高住) 老人福祉法第29条・(介護保険法) 高齢者住まい法第5条 厚生労働省 届出制(義務) 厚生労働省・国土交通省共管 登録制(任意) 対象者 老人(自立・要支援・要介護) ※老人福祉法上、老人に関する定義がないため、 解釈においては社会通念による 次のいずれかに該当する単 身・夫婦世帯 ・60歳以上の者 ・要介護/要支援認定を受け ている60歳未満の者 法定の 提供サービス ①入浴・排せつ・食事の介護②食事の提供③洗 濯・掃除等の家事④健康管理のいずれか 安否確認・生活相談サービス 管轄・ 行政手続 1人当たり面積 居住部分の 権利形態 原則13㎡以上 原則25㎡以上 (相部屋の場合、人数で割った1人当たりの床面積が9㎡以上) (共用部分がある場合、18㎡以上) 利用権(賃借権もあり) 賃借権・終身建物賃借権 (利用権もあり) 必須 義務なし (独自のサービス) 医療機関との 連携 介護 有料老人ホームの職 員が安否確認や計画 作成等を実施し、居室 で生活を継続すること が可能 介護サービスの 提供方法 ・入居者3名に対し ホームスタッフ1名で実 施 ・定額制・パッケージ © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 介護が必要となった場 合、入居者自身の選択 により、地域の訪問介護 等の介護保険サービス を利用しながら当該有 料老人ホームでの生活 を継続することが可能 義務なし (独自のサービス) ・外部事業者のスタッフ が実施 ・従量制・積み上げ ・外部事業者のスタッフが実施 ・従量制・積み上げ ・状況把握・生活相談サービス の提供は、ケアの専門家が少 なくとも日中は建物に常駐 5 Ⅰ 基本情報 B) 設備産業である 有料老人ホームは高齢者向け居住施設であり、施設・設備については、各都道府県の「有料老人 ホーム設置運営標準指導指針」において定められた基準に従い、各都道府県へ設置届を提出する 必要がある。 自己所有物件の場合、土地建物にかかる設備投資が先行し、家賃収入、食事・生活支援サービス、 および介護報酬等によって投資回収を図る必要がある。賃借物件の場合においては、月々設備投 資額に相当する賃借料を支払うが、賃貸借契約によっては金額の見直しに一定の制限がある等、 注意が必要である。 C) 人材の確保が経営に大きな影響を及ぼす 多額の設備投資に対する借入を返済し、安定した収益を確保するためには、一定水準の稼働を維 持にする必要があり、それを可能にするには相応の介護職員を確保しなければならない。 しかし、後述するように業界として人材不足が常態化しており、この解決が重要な経営課題である。 D) 複数の入居者契約方式・内容がある 有料老人ホームのタイプ(介護付、住宅型、健康型)にかかわらず、入居契約方式は以下の3つの 方式に分類される。 ①利用権方式 入居一時金(入居保証金)を支払うことで、専用居室等の施設を終身で利用でき、居住部分と介護や生活支援等の サービス部分の契約が一体になった契約方式である。入居一時金は、有料老人ホームごとに定めている償却期間・償 却率によって償却され、死亡等の理由で償却期間内に退去する場合は、残存額が返還される。 ②建物賃貸借方式 建物賃貸・居住に係る部分と介護等のサービス部分の契約が別々となっている契約方式である。入居一時金は利用 権方式と比べて安価であるが、月額利用料は相対的に高くなる。 ③終身建物賃貸借方式 建物賃貸借方式のうちの特殊な形態であり、都道府県知事から「終身建物賃貸借事業」の認可を受けた施設が採用で きる契約方式である。利用者が生存している限り利用できる賃貸借契約であり、契約更新の必要がなく、礼金や更新 手数料も不要となる。利用者が死亡した場合は自動的に契約が終了するため、借家権の相続は行えない。 E) 収入の一部となり得る介護報酬の仕組み 介護サービス事業者は、被保険者に提供したサービスの対価として、原則としてその1割を被保険 者被保険者本人から徴収し、残りの9割は保険者からサービス事業者に支払われる。(事業者が保 険者からの支払を受けるためには、あらかじめ自治体から指定を受けている必要がある。) 介護報酬は公定価格であるが、3年ごとに改定される。 保険者(市町村) 国保連合会 介護報酬 の9割負担 ・保険料50% ・税金50%(市町村12.5%/ 保険者(市町村) 都道府県12.5%/国25%) 代理請求 保険料の納付 要介護認定の申請 要介護認定 被保険者証の交付 介護事業者 ・居宅サービス(介護付有料老人ホーム、訪問介 護、通所介護等) ・地域密着型サービス(夜間対応型訪問介護、認知 保険者(市町村) 症対応型共同生活介護等) ・施設サービス(老人福祉施設等) 介護報酬の1割負担 居住費・食費 被保険者(40歳以上) 介護サービス ・第1号被保険者(65歳以上) 保険者(市町村) ・第2号被保険者(40~64歳) © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 6 Ⅰ 基本情報 4. 業界構造 市場 規模 1兆2,091億円 (※1) 事業 所数 11,299所 単位:百万円 主要企業(※2) 対象事業 の売上高 決算期 売上高 ㈱ベネッセホールディングス 2015年3月 463,264 26,838 87,271 ㈱メッセージ 2015年3月 78,932 6,966 36,513 ワタミ㈱ 2015年3月 155,310 ▲ 3,406 35,404 ㈱ハーフセンチュリー・モア 2014年4月 20,907 106,000 20,907 2013年11月 20,492 189 20,492 シップケアホールディングス㈱ 2015年3月 273,327 13,910 19,994 ㈱木下の介護 2014年3月 13,174 250 13,174 ㈱さわやか倶楽部 2014年3月 10,659 1,291 10,659 ㈱ツクイ 2015年3月 61,456 3,228 8,450 ㈱シダー 2015年3月 10,791 ▲ 245 6,660 ㈱川島コーポレーション 経常利益 <シニアリビング事業者の市場シェア(推計)> 対象事業の売上高 (百万円) 主要プ レーヤー (合算) 0 0.0% (※1)市場規模については、厚生労働省「サービス付き高齢者向け住 宅等の月額利用料金」にて公表されている有料老人ホーム、サービ ス付き高齢者向け住宅の月額利用料金(平均)を年額に換算し、それ ぞれ老人ホームの定員数、サ高住の戸数に掛け合わせることで概算 を推計したものである。 (※2)主要企業については、シニアリビング事業を主としている企業、 もしくはセグメント別売上高等によりシニアリビング事業の売上高が公 表されている企業からリストアップしたものである。 ㈱シダー 5.0% ㈱ツクイ 20,000 ㈱さわやか倶楽部 10.0% ㈱木 下の介護 40,000 シップケアホールディング ス㈱ 15.0% ㈱ 川島コーポレーション 60,000 ㈱ハー フセンチュリー ・ モア 20.0% ワタミ㈱ 80,000 ㈱メッセージ 25.0% ㈱ベネッセホールディング ス 100,000 その他 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 市場シェア 出典:各社の有価証券報告書、eol 7 Ⅱ 市場環境 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 8 Ⅱ 市場環境 1. 顧客・消費者 有料老人ホームの利用者は高齢者が中心であり、介護付有料老人ホームでは利用者の82%、住宅型有料 老人ホームでも73%を80歳以上の高齢者が占めている。在所者数は年々増加しており、2014年には、28万 人に達した。定員数に占める在所者数である在所率は2009年より80%台前半で横ばいである。 <有料老人ホームの在所者数・在所率の推移> (人) 出典:厚生労働省「社会福祉施設等調査」 高齢者(65歳以上)人口は、2014年実績で約3,300万人であり、その後も増加し続け、2042年に3,878万人 に達してピークを迎えると推計されている。増加している高齢者の介護ニーズに応えるために、引き続き介護 施設、居住系施設の整備が必要である。 <高齢者人口予測の年次推移> (千人) 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 2045 年 2050 年 2055 年 2060 年 出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口 2012年1月推計」 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 9 有料老人ホーム全体の施設数、定員数はともに増加傾向にあるが、近年では総量規制によって介護付有料 老人ホームの新規開設は難しく、住宅型有料老人ホームの増加が多くの割合を占める。 高齢者向け住宅のさらなる拡充のため、2011 年にサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)制度が創 設された。これは最低限の安否確認と生活相談を提供すること以外は、顧客の属性に合わせた自由なサー ビス設計が可能で、利用者が増加している。 供給コントロールの制約も受けにくいため、登録件数は増加して行き、直近の2015年12 月末時点で18.5万 戸に達した。 <有料老人ホームの施設数・定員の推移> (千所) 施 設 数 定 員(人) 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 (千人) <サービス付き高齢者向け住宅 (サ高住)の登録状況の推移> (千棟) 棟数 戸数 (千戸) 400 350 300 250 200 150 100 50 0 出典:厚生労働省「社会福祉施設等調査」 7 200 6 150 5 4 100 3 2 50 1 0 0 出典:サービス付き高齢者向け 住宅情報提供システム 保険給付関係の平成25年度累計の総数は、件数1 億4,082万件、費用額8兆8,549億円、利用者負担を除 いた給付費8兆164億円となっている。施設サービス(主に介護保険3施設)にかかわるものは全体の 35.3%、居宅サービスにかかるものは53.9%を占める。近年、在宅介護を推進する政策による高齢者向け 住宅の普及も後押しして、居宅系サービス利用者が増加しており、2005年に居宅サービス割合が施設サー ビス割合を逆転して以降、年々差が広がっている。 <保険給付(介護給付・予防給付)における費用額の推移> 施設サービス 居宅サービス 施設サービス割合 居宅サービス割合 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 地域密着サービス (兆円) 10 8 6 4 2 0 出典:厚生労働省「介護保険事業状況報告(年報)」 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. Ⅱ 市場環境 2. 仕入 利用者へサービスを提供するためには、介護職員の雇用(もしくは居住系介護事業者への委託)のほか、清 掃や食事の提供を内製化しない場合、清掃事業者、給食事業者との取引が必要となる。中でも、人材の問 題は根深く、質・量ともに不足している状況が常態化している。 2014年度の厚生労働省の調査でも、介護サービス事業者の抱える問題点として、「良質な人材の確保が難 しい」「今の介護報酬では人材確保・定着のために十分な賃金を払えない」「経営(収支)が苦しく、労働条件 や労働環境の改善をしたくてもできない」などヒトに係るものが多く挙げられた。 有効求人倍率は、全業種の平均との乖離が狭まることなく推移している。採用が困難な理由としては、「賃金 が低い」が61.3%、「仕事がきつい(身体的・精神的)」が49.3%の回答結果が得られている。 <介護サービスを運営する上での問題点> 2013年度 2014年度 介護従事者の介護業務に関する 知識が不足している 教育・研修の時間が十分に取れない 新規利用者の確保が難しい 指定介護サービス提供に関する書類作成が煩雑で、 時間に追われている 経営(収支)が苦しく、 労働条件や労働環境の改善をしたくてもできない 今の介護報酬では人材確保・定着のために 十分な賃金を払えない 良質な人材の確保が難しい 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 出典:厚生労働省「2014年度労働介護実態調査」 <介護分野における有効求人倍率の推移> 有効求人倍率(介護分野) <採用が困難な主な理由> 2014年度 有効求人倍率(全職業) 40 1.00 20 0.50 0 0.00 出典:厚生労働省「職業別一般職業紹介状況」 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 雇用が 不安定 1.50 休みが取りにくい 60 社会的評価が低い 2.00 仕事がきつい ( 身体 的 ・ 精神的) 80 賃金が低い 2.50 2013年度 出典:厚生労働省「2014年度労働介護 実態調査」 11 Ⅱ 市場環境 3. 競合・代替品 高齢者の入居施設としては、他にグループホーム、介護保険3施設(特別養護老人ホーム(特養)、介護老 人保健施設(老健)、介護療養型医療施設)が挙げられる。いずれも要介護度が比較的高い高齢者を対象と した施設で、有料老人ホーム等と比べて利用者の自己負担が少ないところに特徴がある。特に、介護保険3 施設では、本来、自己負担が原則とされる居住費(家賃等)や食費部分についても所得が一定水準以下で あれば、一部が介護保険から給付される(補足給付)。 グループホーム、特養、老健については定員数が年々増加傾向にあるが、特定施設と同様に総量規制導入 によって供給スピードは鈍化している。今後も在宅介護を推進する政策方針から、増加には一定の歯止め がかかるものと考えられる。介護療養型医療施設については、2018年3月に廃止が予定されている施設類 型であることから、新設は認められておらず、定員数が減少している。 <高齢者向け住まいの定員数の推移> (千人・床) グループホーム 特養 老健 介護療養 600 500 400 300 200 100 0 出典:厚生労働省「厚生労働省(老健局)の取組について」 グループホーム 特別養護老人ホーム (特養) 介護老人保健 施設(老健) 介護療養型 医療施設 根拠法 老人福祉法第5条 の2第6項 老人福祉法第20条 の5 介護保険法第8 条第27項 旧・介護保険法 第8条第26項 主な設置主体 限定なし (営利法人中心) 地方公共団体 社会福祉法人 地方公共団体 医療法人 地方公共団体 医療法人 対象者 要介護者/要支援 者であって認知症 である者(その者 の認知症の原因 となる疾患が急性 の状態にある者 を除く) 65歳以上の者であっ て、身体上又は精神 上著しい障がいがあ るために常時の介護 を必要とし、かつ、居 宅においてこれを受 けることが困難なも の リハビリ等により 在宅復帰を目指 す要介護高齢 者(要支援者は 利用不可) 医療の必要な要 介護高齢者 10.65㎡以上 (原則個室) 8㎡以上 (4人以下) 6.4㎡以上 (4人以下) 居 室 面 積 面積/人 ユニット 型 7.43㎡以上 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 10.65㎡以上(原則個室) 12 Ⅲ M&A動向 © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 13 Ⅲ M&A動向 1. M&A動向 シニアリビング業界におけるM&Aは、近年、同業同士、異業種からの参入を問わず加速している。稼働率 の引き上げを目指すものの、人材不足によって受入れる体制が整わなかったり、競争環境激化によって入 居者の確保は難しく、その上、介護報酬のマイナス改定の影響により経営が逼迫し、やむを得ず事業の売 却を選択する事業者も少なくない。 一方、買い手企業の目的には、大きく3つのパターンがある。一つめは、大手事業者、その他介護サービス 事業者等による拠点・エリアの拡大、ノウハウ獲得。二つめは既存事業との親和性が高い住宅・建設系事業 者、保険会社、警備会社などによる既存事業とのシナジー効果を求めたもの。三つ目は、単純な規模拡大で はなく、地域ニーズに密着した医療・介護サービスによる差別化である。既存入居者のサービス維持、サー ビスメニューの拡充の目的から、介護の居宅系、通所系事業者を買収するケースや、医療機関の買収を行 うケースがこれにあたる。 少子高齢化、人口減少によって、既存のビジネスが先細って行くことは避けられないため、介護分野に進出 することで高齢者マーケットに進出し、顧客を囲い込むという意図は大きい。 近年、大手の中には海外、特に介護需要が高まっている中国へ市場を求めて展開している事業者もいる。 2. M&Aニュース 日付 タイトル 内容 ホームセキュリティ・防犯対策などの警備サービスを提供している綜合警備保障株式会社は、埼玉県を 中心とした首都圏において、グループホームや介護付有料老人ホームをはじめとした施設系介護、デイ 綜合警備保障<2331>、 サービスや訪問介護等の居宅系介護、介護にかかる周辺事業を展開する株式会社ウイズネットの議決 2016/4/5 介護事業運営会社ウイズ 権行使株式69.54%を取得する契約を締結した。 ネットを子会社化 2016/4/1 やまねメディカル<2144 >、通所介護事業の一部 をデイサービス事業承継 へ会社分割 株式取得日 2016年5月6日(予定) デイサービス事業、サービス付き高齢者向け住宅事業をコア事業とする株式会社やまねメディカルは、 日本みらいキャピタル株式会社が投資助言を行うNMC三号投資事業有限組合が設立したデイサービ ス事業承継株式会社に通所介護事業の一部をし吸収分割により承継させるため、契約を締結すること を決議した。 吸収分割対価 44億円 効力発生日 2016年6月1日(予定) 医療、介護、教育事業を展開する株式会社ニチイ学館の100%子会社である日醫香港有限公司(以下、 ニチイ学館<9792>、清 ニチイ香港)は、中国現地で清掃や家政サービスを展開するほか、グループ傘下に職業訓練学校を有 掃・家政サービスを展開す し、人材養成にも取り組む事業法人である西安海鑫家政清潔工程有限公司の持分を取得し、子会社化 2016/3/2 る中国現地法人を子会社 した。 化 株式譲渡実行日 2016年3月2日(予定) ドラッグストア・調剤を運営する株式会社ココカラファインは、東京都世田谷区を中心に訪問介護および 居宅介護支援事業等を運営する株式会社山本サービスの全株式を取得し、子会社化することを決定し た。 ココカラファイン<3098>、 2016/2/26 同社は、医療・介護に携わる地域における在宅 医療・介護を一体的に提供する「地域におけるヘルスケ 山本サービスを子会社化 アネットワークの構築」を推進していくとしている。 株式譲渡実行日 2016年4月1日(予定) サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスなどを保有、運営する株式会社シノケングループは、完全 子会社である株式会社シノケンウェルネスにおいて、東京都内及び福岡市内で居宅介護支援事業、通 所介護事業のサービス提供を行っているアップルケア株式会社の発行済普通株式の全てを取得し、完 シノケングループ<8909 全子会社化する決議を行った。 2016/1/13 >、アップルケアを子会社 これにより、同社グループがワンストップで提供できる介護サービスに訪問介護事業、居宅介護事業が 化 加わることとなり、利用者の利便性およびサービスレベルの向上が見込まれる、としている。 2015/12/18 損保ジャパン日本興亜 ホールディングス<8630 >、メッセージ<2400> の株式を公開買付へ 株式譲渡実行日 2016年1月15日(予定) 損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社は、有料老人ホーム・サービス付高齢者向け住宅の 運営を行う株式会社メッセージを連結子会社化とすることを目的として、公開買付けにより取得すること を決議した。 同社グループは、介護市場が周辺事業領域を含めてマーケット規模が大きく、今後も高い成長が期待 できる分野であることに加え、介護事業が「安心・安全・健康」に資するサービスを提供する経営理念に も合致することから、2012年9月の株式会社シダーへの投資事業有限責任組合を通じた34%の出資、 2015年3月の対象企業との資本・業務提携、2015年12月のワタミの介護株式会社の完全子会社化な どを通じて、取組みを強化・加速してきた。今後、同社グループは、介護事業をコア事業の一つに位置付 ける、としている。 公開買付届出当初の買付け等期間 2015年12月21日から2016年1月25日まで © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 14 Ⅲ M&A動向 日付 タイトル 大東建託<1878>、ソラ 2015/11/16 ストグループを持分法適 用関連会社化 内容 賃貸アパート・マンションの建設事業及び管理・運営事業をコアビジネスとしている大東建託株式会社は、 医療事務等の病院業務請負と、在宅を中心とする介護サービスを展開する株式会社ソラストを持分法 適用関連会社化すること及び同社との間における資本業務提携契約の締結を決定した。 株式取得日 2015年12月18日(予定) 損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社は、首都圏を中心とした111か所において介護付有 料老人ホーム等を運営するワタミの介護株式会社の発行済株式の全てを取得することについて、同社 損保ジャパン日本興亜 完全親会社であるワタミ株式会社との間で合意した。 ホールディングス<8630 損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、2012年に株式会社シダーのグループ会社化、2015年3月 2015/10/2 >、ワタミの介護を子会社 に株式会社メッセージとの資本・業務提携を通じて、介護サービス事業に係るノウハウの蓄積を進めて 化 きたが、この株式取得により介護サービス事業の運営に本格参入することを決定した。 ニチイ学館<9792>、中 2015/8/31 国の介護サービス事業会 社を子会社化 株式譲渡日 2015年12月1日(予定) 医療、介護、教育事業を展開する株式会社ニチイ学館の100%子会社である日醫香港有限公司(以下、 ニチイ香港)は、中国現地において、高齢者宅へ家政サービス等を提供するほか、市が行う介護サービ スの提供や養老介護員の管理業務を行う事業法人である大連九鼎互聯科技発展有限公司の持分を 51.0%取得し、子会社化する。 持分譲渡及び増資契約締結日 2015年8月31日 介護サービスを提供するセントケア・ホールディング株式会社は、同社を株式交換完全親会社、株式会 社福祉の街を株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決定した。 セントケア・ホールディング これにより、福祉のまちの収益の全てをグループに取り込むこと及び福祉の街のガバナンスを強化する 2015/8/14 <2374>、福祉の街を完 ことにより、グループ経営を一層堅固にし、グループ間の人材流動性を高め効率的な経営体制の構築 全子会社化 を行う。 株式交換効力発生日 2015年10月1日(予定) 建築技術者派遣事業を中核事業とする株式会社夢真ホールディングスは、経営資源を集中させるため、 子育て支援事業、介護事業を営む株式会社我喜大笑および高級注文住宅の施工をする株式会社岩本 組の子会社2社について、全株式を有限会社佐藤総合企画に売却することを決議した。 夢真ホールディングス< 2015/6/1 2362>、介護事業子会社 と住宅建築子会社を売却 株式譲渡価額 我喜大笑 15億円、岩本組 7千万円 売却益 15億円 株式譲渡日 我喜大笑 2015年6月30日(予定)、岩本組 2015年6月1日(予定) 医療、介護、教育事業を展開する株式会社ニチイ学館は、100%子会社である日醫香港有限公司(以 ニチイ学館<9792>、中 下、ニチイ香港)が、中国現地において、主に家政(家事代行)サービスを展開する事業法人である武漢 2015/4/20 国の家事代行サービス事 尓邦家政有限公司の持分を51.0%取得し、子会社化することを決議した。 業会社を買収 持分譲渡及び増資契約締結日 2015年4月20日 サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスなどを保有、運営する株式会社シノケングループは、完全 子会社である株式会社シノケンウェルネスが大阪を拠点としてグループホーム5施設及び小規模多機 シノケングループ<8909 能型居宅介護施設を所有、運営している有限会社フレンド、有限会社ベストの2社の全株式を取得する 2015/2/24 >、グループホーム2社を ことを決議した。 買収 株式取得価額 7.98億円 株式取得日 2015年2月27日(予定) 訪問介護、居宅介護支援、施設介護、グループホーム、介護付有料老人ホーム等の事業を展開する株 式会社ケア21<2373>は、障がい児サービスを中心に訪問介護等を茨木市、吹田市、高槻市にて運 ケア21<2373>、まごの 2015/2/16 営する有限会社まごの手サービスの全株式を取得し、子会社化することを決議した。 手サービスを子会社化 ニチイ学館<9792>、中 2015/2/20 国の介護・家事代行サー ビス事業会社を買収 株式譲渡実行日 2015年3月2日(予定) 医療、介護、教育事業を展開する株式会社ニチイ学館は、100%子会社である日醫香港有限公司(以 下、ニチイ香港)が、中国現地において、入院患者の介護や生活支援を行う看護助手サービスや、一般 家庭向けの家事代行サービスを手掛ける事業法人である杭州天使家征服務有限公司の持分を51.0% 取得し、子会社化することを決議した。 持分譲渡及び増資契約締結日 2015年2月20日 ホームセキュリティ・防犯対策などの警備サービスを提供している綜合警備保障株式会社は、アズビル 株式会社の100%子会社であるアズビルあんしんケアサポート株式会社の全ての株式を取得する契約 を締結した。 綜合警備保障<2331>、 同社は、日本全国で約7万人のサービス利用者に対する緊急時対応や医師・看護師等による専門的健 2015/1/19 アズビルあんしんケアサ 康相談対応などを提供する「あんしんセンター事業」、首都圏を中心に、訪問介護・デイサービス・グ ポートを子会社化 ループホーム・福祉用具レンタル等を提供する「介護サービス事業」を展開している。 2014/12/11 オーイズミ<6428>、ア ルプスの社を子会社化 アドアーズ<4712>、日 2014/10/30 本介護福祉グループを子 会社化 株式取得日 2015年2月4日(予定) 遊技場向けの機器の製造・販売、不動産の賃貸事業を展開する株式会社オーイズミは、神奈川県で介 護付有料老人ホーム、グループホーム及び訪問介護等の介護事業を展開している株式会社アルプス の杜の発行済全株式2,000株を取得し、子会社化することを決議した。 株式譲渡実行日 2014年12月11日(予定) アミューズメント施設の運営を行うアドアーズ株式会社は、日本全国797拠点において、主に「茶話本 舗」ブランドで通所介護事業および同事業のフランチャイズ事業等を展開している株式会社日本介護福 祉グループの全株式を取得することを決議した。 株式取得日 2014年11月5日(予定) © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 15 Ⅲ M&A動向 日付 タイトル 内容 ホームセキュリティ・防犯対策などの警備サービスを提供している綜合警備保障株式会社は、三大都市 圏で幅広く訪問介護や施設介護サービスを提供する株式会社HCMの株式100%を取得する契約を締 結した。 綜合警備保障<2331>、 2014/10/10 「HOME ALSOK」における中核的存在として、介護サービスを拡大する原動力となるだけでなく、高 HCMを子会社化 齢者向けサービスを発展させるための重要な存在に位置付けている、としている。 株式取得日 2014年10月31日(予定) 介護サービスを提供するセントケア・ホールディング株式会社は、連結子会社であり埼玉全域で介護 セントケア・ホールディング サービス事業を展開する株式会社福祉の街が、同じく埼玉県において介護事業を展開するリズム時計 <2374>、リズム時計工 工業株式会社の子会社である株式会社アールスタッフの株式を取得し、子会社化することについて、リ 2014/9/12 業<7769>から介護サー ズム時計工業との間で基本合意書を締結した。 ビス事業会社の全株式を 取得 取得価額は 1億3千万円(予定) 株式譲渡実行日 2014年10月1日(予定) 医療、介護、教育事業を展開する株式会社ニチイ学館は、100%子会社である日醫香港有限公司(以 ニチイ学館<9792>、中 下、ニチイ香港)が、中国現地において、家事代行サービス、清掃サービスを手掛ける事業法人である 2014/8/29 国の家事代行・清掃サー 済南仁徳家庭服務有限公司の持分を51.0%取得し、子会社化することを決議した。 ビス事業会社を買収 持分譲渡及び増資契約締結日 2014年9月下旬 ジェイコムホールディングス株式会社および東京建物株式会社は、ジェイコムホールディングスの連結 子会社である株式会社サンライズ・ヴィラと、ACA株式会社を無限責任組合員とする東京建物・ACA 投 資事業有限責任組合との間で資本提携契約を締結した。 ジェイコムホールディング 東京建物グループが創造する高齢者住宅において、サンライズ・ヴィラによる介護サービスを提供する 2014/7/31 ス<2462>、東京建物< ことで、高齢者社会において、ハード・ソフト共に充実した暮らしの提供を目指すという。 8804>と資本業務提携 東京建物・ACA投資事業有限責任組合のサンライズヴィラの所有議決権割合は、32.8%になる予定。 業務提携開始日 2014年8月28日(予定) 医療、介護、教育事業を展開する株式会社ニチイ学館の100%子会社である日醫香港有限公司(以下、 ニチイ香港)は、中国全土での事業展開に向け、養老介護、家政服務等に係る人材、顧客、ノウハウ等 の経営基盤の取得を目的とし、現地に事業基盤を持つ10社について、増資引受け等により持分の ニチイ学館<9792>、中 50.8%から66.7%を取得し、子会社化する。 2014/7/7 国の養老介護・家政服務 同社は、2014年7月1日、中華人民共和国民政部が直轄する「中民養老企画院」と戦略的提携合意書を 事業会社10社を子会社化 締結し、その強力なインフラ整備推進力を融合することで、人材養成事業、養老介護事業、産前産後ケ ア事業、ベビーシッター事業、サニタリー商品販売等、良質なケアサービスの提供を推し進める。 持分譲渡及び増資契約締結日 2014年7月中旬 調剤薬局事業、ヘルスケア事業、投資事業、医薬品卸事業等を展開する株式会社メディカル一光< 3353>は、連結子会社である株式会社ヘルスケア・キャピタルが、株式会社ハピネライフケアの全株式 を取得し、子会社化することを決議した。 メディカル一光<3353>、 ハピネライフケアは、鳥取県、島根県内の27拠点でグループホーム、、小規模多機能ホーム、福祉用具 2014/3/28 子会社によりハピネスライ のレンタル・販売等、介護サービス事業を幅広く展開しており、メディカル一光は、これにより介護サービ フケアの株式を取得 ス提供形態の多様化を図り、ヘルスケア事業の基盤を強化する、としている。 ロングライフホールディン 2014/3/19 グ<4355>、韓国のグ リーンケアへ出資 株式譲渡実行日 2014年4月1日(予定) ロングライフホールディング株式会社<4355>は、連結子会社であるロングライフ国際事業投資株式会 社が、韓国で在宅介護サービスを提供する株式会社グリーンケアへの出資を行うことを決議した。出資 比率は10%。 ロングライフホールディングスは、現地企業でるグリーンケアの事業を支援していくことで、韓国における ロングライフブランドの浸透を図る、としている。 ケア21<2373>、グルー 2014/3/14 プホーム運営会社パート ナーズを子会社化 持分取得日 2014年3月26日 訪問介護、居宅介護支援、施設介護、グループホーム、介護付有料老人ホーム等の事業を展開する株 式会社ケア21<2373>は、名古屋地区においてグループホーム等を運営する有限会社パートナーズ の全株式を取得し、子会社化することを決定した。 ケア21は、名古屋地区においてより多くの利用者のニーズに応え、サービスを充実させていく、としてい る。 株式譲渡実行日 2014年3月28日(予定) 調剤薬局事業、ヘルスケア事業、医療品卸事業等を展開する株式会社メディカル一光<3353>は、連 結子会社である株式会社ヘルスケア・キャピタルが、三重県において有料老人ホーム、通所介護事業 所、居宅介護支援事業所を運営する有限会社三重高齢者福祉会の全株式を取得し、子会社化すること メディカル一光<3353>、 を決議した。 2014/2/28 子会社により三重高齢者 メディカル一光は、三重県における有料老人ホームの定員数が拡大することで、ヘルスケア事業の基盤 福祉会の株式を取得 強化になる、としている。 ゼンショーホールディング 2014/1/31 ス、介護サービス輝(かが やき)を子会社化 2014/1/20 メッセージ<2400>、リ ゾートトラスト<4681>子 会社に介護付有料老人 ホーム事業を承継 株式譲渡実行日 2014年3月1日(予定) 株式会社ゼンショーホールディングスは2014年1月31日、有限会社介護サービス輝(かがやき)の全株 を取得し子会社化した。同社は、札幌市やその周辺都市に高齢者向け賃貸住宅11棟、サービス付き高 齢者向け住宅5棟、住宅型有料老人ホーム1棟を運営する。 株式会社メッセージ<2400>は、介護付有料老人ホーム「遊雅東嶺町」事業を吸収分割により、リゾー トトラスト株式会社<4681>の子会社であるトラストガーデン株式会社に承継させることを決議した。 メッセージは、高級老人ホームの運営に精通したトラストガーデンの方が当該施設をより有効に活用す ることができると判断して決定した、としている。 吸収分割日(効力発生日) 2014年5月1日(予定) © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 16 Ⅲ M&A動向 日付 タイトル 内容 高齢者向け住宅事業の拡大を目指す株式会社長谷工コーポレーションは、子会社である株式会社長谷 工アネシス及び不二建設株式会社が、有料老人ホームなど31ヵ所の運営を行う株式会社生活科学 長谷工コーポレーション< ホールディングスの全株式を取得することに関し、合同会社ジェイ・エフ・シーとの間で契約を締結した。 1808>が生活科学ホー 2013/10/18 今後は、センチュリーライフと生活科学運営それぞれのノウハウを共有し、サービスレベルの更なる向 ルディングスの全株式を 上に取り組み、事業を積極展開していく、としている。 取得し子会社化 株式譲渡実行日 2013年11月下旬 ジェイコムホールディング ス<2462>、サンライズ・ 2013/9/30 ヴィラ、ジャパンコントラク トフードを子会社化 御園座<9664>、老人 2013/5/28 ホーム事業を子会社に承 継させ、全株式を譲渡 ジェイコムホールディングス株式会社は、連結子会社であるACAヘルスケア・再編1号投資事業有限責 任組合が、介護施設を運営する株式会社サンライズ・ヴィラ、食堂・給食の運営受託を行うジャパンコン トラクトフード株式会社の発行済株式総数の87%を取得し、子会社化することを決議した。 株式譲渡実行日 2013年10月3日(予定) 第三者割当増資引受日 2013年10月4日(予定) 劇場事業を展開する株式会社御園座<9664>は、老人ホーム事業を会社分割(吸収分割)によって連 結子会社ミソノピア株式会社に承継させ、ミソノピアの発行済全株式をのぞみ株式会社に譲渡すること を決議した。 御園座は、2013年4月26日公表の「事業再生ADR手続の成立に関するお知らせ」に記載のとおり、事 業再生を図るため「事業再生計画」を策定し、その計画の実行を進めており、老人ホーム事業について も、然るべき事業者に継承する方針を示していた。 株式譲渡日 2013年8月2日(予定) © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 17 Ⅲ M&A動向 3. M&Aのメリット 売り手のメリット ●有力なグループの傘下で、介護人材を確保する ことができる ●創業者利益を獲得できる ●借入金の個人保証や担保を解消できる ●変化する医療・介護ニーズに対応できる連携先 を開拓できる ●多額の設備投資や修繕費等を行う資金を確保 することができる 4. 買い手のメリット ●既存事業のエリア拡大と収益機会の確保ができる ●居宅系サービスの運営ノウハウを獲得できる ●医療機関、介護保険3施設等との連携により顧客 の囲い込みができる ●既存事業の付加価値向上、既存商品の新たな販 路や商品の開発が可能となる ●介護人材を一括して確保することができる M&Aのポイント(買い手が見るポイント) A) 稼働が維持される仕組み 介護職員を安定的に確保し、入居率は90%程度の水準を維持できているか 問い合わせ、内覧参加者などの情報を管理できているか 地域のケアマネ、医療機関との連携がなされているか B) 経営状況 家賃や利用料の設定など、相場どおりの料金体系になっているか 介護度や利用料の支払い状況など、入居者の質に問題はないか 職員に対して教育が行き届き、配置は入居者に配慮されているか C) 不動産の状況 顧客の獲得が見込める立地にあるか 土地・建物は自己保有か、賃貸か 施設・設備は適正でバリアフリーを考慮しているか 一時入居金は適正水準か 初期投資金額と収支計画はバランスしているか © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 18 照会先 山田ビジネスコンサルティング株式会社 資本戦略本部 直通 TEL : 03-6212-2521 <拠点・駐在所> 東京本社 所在地 アクセス 東京都千代田区丸の内1丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館10階(受付9階) JR東京駅日本橋口より 徒歩1分 大阪支店 所在地 大阪府大阪市中央区伏見町4丁目1番1号 明治安田生命大阪御堂筋ビル(L.A.タワー)12階 名古屋支店 所在地 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4号 JRセントラルタワーズ46階 東北支店 所在地 宮城県仙台市青葉区中央一丁目2番3号 仙台マークワン11階 九州支店 所在地 福岡県福岡市中央区天神2丁目14番8号 福岡天神センタービル6階 京都支店 所在地 京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町20番地 四条烏丸FTスクエア9階 神戸事業所 所在地 兵庫県神戸市中央区磯上通8丁目3番5号 明治安田生命神戸ビル11階(受付6階) シンガポール支店 所在地 6 Shenton Way,OUE Downtown 2 #24-11 Singapore 068809 上海現地法人 山田商务咨询(上海)有限公司 所在地 上海市浦東新区陸家嘴環路1000号 恒生銀行大廈 17階1712室 バンコク駐在員事務所 所在地 Level 18, Park Ventures Ecoplex 57 Wireless Road, Lumpini, Patumwan,10330 Bangkok,Thailand クアラルンプール事務所 所在地 Level 23, NU Tower 2 Jalan Tun Sambanthan, KL Sentral,50470 Kuala Lumpur, Malaysia © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd. 19 Memo © 2016 YAMADA Business Consulting Co., Ltd.
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