平成26年8月21日 Vol.7 発行元：株式会社新和製作所〒610-0343 京都府京田辺市大住濱40番 http://sinwass.jp/ TEL:0774(62)7780 FAX.0774(62)9090 今月のこだわり職人当社のマルチ職人！手作業の原点がここにある！ナイフハンマ！今回ご紹介させていただくのはこちらのナイフハンマと呼ばれる製品です。サイズ自体は30ｍｍ×80ｍｍほどの小さな製品ですが、工程が一筋縄ではいかないものなのです。硬度のあるＳＫ材に耐摩耗、耐酸化に優れたステライトを溶接肉盛りし、サンダーにて刃の部分を削り出していくのですが、肉盛りの際に溶接不良の一種である「ブローホール」が見つかる場合があるのです。そうなるとまた肉盛り→サンダーとやり直し。完璧な状態で製品をお届けするため徹底的にエラーを取り除くのです！今回はこちらを約400枚作成いたしました。従業員総出でかかった為あちこちでサンダーが唸る様はそりゃ賑やかでしたよ！レーザー加工機にて切りだしたＳＫ材にステライトで肉盛り溶接を施します。盛りすぎても、足りなくてもいけない絶妙な加減で少しでも後の工程を減らします。約 400 枚の作業、みなさんお疲れ様でした。寿宝寺本堂～松緒翔伍～技術ニュースをご覧の皆様、初めまして！松緒翔伍（まつおしょうご）と申します。大学新卒で新和製作所に入社してはや２年が経ちました。現在では主にレーザー加工機を担当しつつ、製品の組み立てや溶接業務もこなしています。この会社を選んだのは直感的に「自分に合ってそうだから！」の理由だったのですが、結果は大正解でした！たとえば前回出来なかったことに対して工夫を重ねてクリア！作業の効率化を追求して仕事を早く回していくあたりは大好きなゲームの感覚で物事にあたっています。これからも更なる効率化を編み出して会社に貢献できればと思っています！適切な板厚選定でコストダウン！コストダウンを考える上で製品の板厚も重要なポイントになります。当然板厚が薄いほど取り回しがしやすいのですが、加工においてはそれが弊害になることが多々あります。それはやはり、溶接による熱影響が深刻化するのです。写真のような「強度を必要としない」カバーはメンテナンス性を考え軽い仕様にしておきたいものですが、溶接に関しては板厚が薄くなるほど難易度が上がり、結果として溶接と歪みをとる時間が増える傾向にあります。このカバーは上面と側面にのぞき窓をつけてメンテナンス性を向上させてあります。設計段板厚を薄くするほど加工の難易度は階からコストダウンを意識する上がります。上手なコストダウン例。と工程も速くなります。組立完成まで一貫受託でコストダウン！製造品を発注したのはいいものの、それを引き上げてきてそこから塗装や表面処理を経て組立を行うのは時間もかかるし手配だけでも骨が折れるものです。そんな時は新和製作所にお任せ下さい。ご指示いただけましたら組立完成品をお届けできる環境があります！もちろん板金・製缶加工のみや塗装だけ、穴だけ開けて欲しいと一貫生産で効率化し、コストダウンいったご要望も請けたまわっております！お気軽にどうぞ！も見込めます。御相談ください！～株式会社新和製作所の所在地京田辺市のご紹介～京都国立博物館にて大好評の内に閉幕した「南山城の古寺巡礼展」にてひときわ注目を集めたのが京田辺市三山木にある寿宝寺に安置されている「十一面千手観音立像（重要文化財）」です。実際に千手を持つ像の三大傑作のひとつとして有名で左右に五百ずつ手を持っておりそのひとつひとつに墨で眼が描かれているのです。閲覧には事前予約が必須ですが、ぜひとも拝見してみたい観音様です。 ○編集後記○ 皆様、最後までお読みくださって本当にありがとうございます。板金加工こだわり技術ニュース Vol.7 は如何でしたでしょうか。これからも皆さんの役に立つこだわり技術・VA/VE 情報などを発信して参りますので、ご感想やご要望があればどしどしご意見ください。それでは次回もお楽しみに！編集長加納十一面千手観音立像新和製作所が運営する設計者・技術者様向け VA/VE 技術情報発信サイト www.hopper-sekkei.com www.stainless-site.com いますぐ検索してください！