TeraTermを TCPクライアントとして利用

TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
2003/12/17 07:48:01 (JST)
TeraTerm Pro を TCP クライアントとして使う
TeraTerm Pro は、本来 TELNET クライアントであり、TELNET プロトコルをデフォルト
では話す。しかし、設定を変えることによって汎用の TCP クライアントとして利用するこ
とができる。本実習では、SMTP と POP3 の操作を手動で行うための TCP クライアントと
して TeraTerm Pro を利用する。
設定手順
1. 起動 まず、TeraTerm Pro を起動する。起動直後の画面は図 1 のようになっている。こ
のままではどこかに接続しようとしてしまうので、まず「Cancel」をクリックして一旦接
続ダイアログを消す。
図 1
TeraTerm Pro 起動画面
2. Terminal の設定
TeraTerm Pro の Setup メニューから Terminal を選ぶ(図 2)。
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TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
Terminal を選ぶと図 3 のようなダイアログが開く。このなかで設定変更が必要なのは、赤
丸をつけた 2 カ所。New-line の「Transmit」は、Enter キーを押した時にネットワークに
送られる改行記号をどうするかの設定であり、その下の「Local echo」は、キーボードから
入力した文字を画面に表示するというチェックである。
通常の TELNET クライアントとして利用する場合には、TELNET サーバから入力した文
字が送り返されてくるので、Local echo にしておくと文字が 2 回表示されてしまうが、本
実習で使う SMTP や POP3 は機械むけのプロトコルなのでいちいち入力した文字をサーバ
は送り返したりしない。これをチェックしておかないと自分がいれた文字が見えない。
図 2 Setup メニュー
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TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
図 3
Terminal 設定ダイアログ
3. Window メニューの設定
TeraTerm Pro の Setup メニューから「Window」を選ぶ(図
4)。ここで変更するのは、「Scroll Buffer」(図 5)。この値は、画面から流れて消えていっ
た部分を何行までスクロールして表示できるかを設定する。デフォルトでは 100 行なので、
ちょっと複雑なことをするとすぐ忘れてしまって見直すことができない。
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TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
図 4
Window メニュー
図 5
Window メニューの設定ダイアログ
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TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
4. TCP/IP メニューの設定
TeraTerm Pro の Setup メニューから「TCP/IP」を選ぶ(図 6)。
ここで変更するのは、
「Auto Window Close」
(図 7)。ここにチェックが入っていると、TCP
コネクションが切れた時に TeraTermPro の Window が自動的に閉じてしまい、結果を見ら
れない。
図 6 TCP/IP メニュー
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TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
図 7
TCP/IP 設定ダイアログ
5. サーバへの接続
TCP クライアントとして TeraTerm Pro でサーバに接続する際は、
「File」メニューの中から「New connection」を選ぶ(図 8)。すると、デフォルトでは図
9 のようなダイアログが開くが、これは TELNET クライアント用の設定になっているので、
図 10 のように 3 カ所書き換える。Host は接続したいサーバのホスト名。Service は Telnet
でも SSH でもない「Other」、TCP port#は接続したいサービスに応じて変更する。SMTP
なら 25、POP3 なら 110 である。
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TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
図 8
TCP サーバへの接続メニュー
図 9
Telne クライアントとしての接続ダイアログ
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TCP クライアントとして TeraTerm Pro を使う
図 10
TCP クライアントして使うための接続ダイアログ
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