307KB - 石巻地区小中学校事務研究会

平成19年度石巻管内小中学校事務研究会
第4回研修会資料
学校施設設備の維持管理
調査研究部 第3班
○ はじめに
研修項目のねらい
施設設備の構造や維持方法を学び、故障や破損を未然に防ぐと共に、
安全点検の重点項目を見出す力を身につける。
1.業者点検について
P1 ∼
2.安全点検について
P10 ∼
* 教室
* 廊下・階段
* 便所
* 校庭
* 体育館
P10
P35
* 遊具
* プール
3.安全で快適な学校施設を維持するために 別冊
○
おわりに
1. 業者点検について
1 給水設備
給水設備とは、家庭、ビル、マンション、病院、学校などに生活・業務に必要な水を供
給するための設備です。給水方式は、直結式と受水槽式の2種類があります。
(1) 直結式
① 直結直圧式
直結直圧式は、給水管を水道本管から直接引き込み、水道本管の圧力によって直接供給
するもので、概ね2階建て以下(地域によっては5階程度まで可能)の建築物に用いられ
ます。
メリットは、貯水槽の設置を要しないため、設置スペースを有効利用できる、清掃や消
毒等の保守管理を要しないことです。
デメリットは、貯水ができないため、一時的に大量に使用できない場合があることです。
また、業者点検が実施されず、誰も給水設備に携わらないことから、意識が希薄になり
がちです。そのため、水道管の破裂等不測の事態に迅速に対応できない場合があります。
業者に問い合わせることもできません。普段から図面や現場確認等により、施設の把握に
努めましょう。
② 直結増圧式
直結増圧式は、水道本管から引き込まれた給水管に指定された増圧給水装置(増圧ポン
プ)を直結し、給水管内の水圧を増圧して供給するもので、概ね、10階建て以下の建築
物に用いられます。
メリットは、直結式と同じです。
デメリットは、貯水できないことは直結式と同じですが、加えて、増圧ポンプの設置の
ためのスペース・経費・維持管理が必要となること、水道管の強度等インフラが整ってい
ない地域では使用することはできないということがあります。
(2) 受水槽方式
① 圧力タンクなし加圧ポンプ方式
一般に受水槽方式といえば本方式を指し、他の方式は受水槽方式を呼ぶことはあまりあ
りません。 圧力タンクなし加圧ポンプ方式は、ポンプの台数制御・回転数制御を行い一定
の圧力で加圧供給するものです。
② 圧力タンク方式
圧力タンク方式は、気体を封入した逆止弁付き圧力タンクにポンプで水を供給し圧力を
高めるものである。
③ 高置水槽方式
高置水槽方式は、必要とされる圧力を得るため、建物の屋上等給水の箇所よりも高い位
置の水槽にポンプで揚水し、重力で給水するものです。
受水槽方式のデメリットは、いずれの場合も、定期的な水槽清掃が必要であること、設
置面積が大きく、特に高置水槽の場合は高所に重量物を設置するための構造上の配慮が必
要であることなどがあります。
なお、受水槽方式の給水設備は、受水槽の有効容量が10m3を超えるものを水道法第3条
第7項及び水道法施行令第2条により簡易専用水道といいます。
10m3以下の小規模貯水槽は、法律ではなく条例・規則等で定められているため、名称や
基準は自治体によって異なります。宮城県では、簡易給水施設等の規制に関する条例(以
下給水条例)により簡易専用小水道といいます。
(3) 保守点検
簡易専用水道の保守点検は、水道法施行規則第55条で、簡易専用小水道の保守点検は、
給水条例第10条の2で義務付けられておりますが、いずれの場合も、水の汚染を防止す
るための必要な措置を講ずることとなっているだけで、具体的な点検時期も定められてお
りませんので、点検の実施時期や内容は、設置者の判断に委ねられることになります。
(4) 清掃
簡易専用水道の保守点検は、水道法施行規則第55条で、簡易専用小水道の法定検査は、
給水条例第10条の3で義務付けられており、登録検査機関によって実施されます。
いずれの場合も、毎年1回、定期的に実施されます。
(5) 法定検査
簡易専用水道の法定検査は、水道法第34条の2で、簡易専用小水道の法定検査は、給
水条例第10条の3で義務付けられており、登録検査機関によって実施されます。
いずれの場合も、毎年1回、定期的に受ける検査で、施設の外観、受水槽の周辺や内部
等の施設、水質(残留塩素や濁り等)
、水槽の清掃の記録等書類の整理保存状況等について
検査されます。
2 浄化槽
(1) 浄化槽の仕組み
浄化槽とは、汚水を微生物の働きできれいにして放流する設備です。その種類は、し尿
と炊事・洗濯・入浴などによる生活雑排水を同時に処理する能力を持つ合併処理浄化槽と、
し尿のみを処理する単独処理浄化槽(浄化槽法の改正により、現在は単独処理浄化槽の
新設は禁止されています)があり、その処理方式には様々な種類があります。
(2) 保守点検
浄化槽の保守点検は、浄化槽法第10条で義務付けられており、登録を受けた保守点検
業者によって実施されます。
浄化槽は微生物の働きによって汚水を処理する施設ですから、微生物に酸素を供給する
ばっ気装置(※)などは休みなく連続運転されており、きめ細かな点検と消毒剤の定期的
な補給交換が必要です。
点検内容は、
「各装置や機器類が正常に動いているか」「運転状況はどうか」「汚泥のたま
り具合はどうか」「配管や、ろ材が目詰まりしていないか」などを調べ、浄化槽の正常な機
能を維持し、異常や故障を早期に発見し、予防措置などを講じることなどがあります。
点検時期は、浄化槽の処理方式によって異なります。
※
ばっ気(曝気)は、液体と空気を接触させて、液体に酸素等を供給することをいいます。その方法
は様々で、空気と廃水を接触させて供給させる、ブロワー等で空気を吹き込み攪拌する、液体を攪拌
(かくはん)して液体表面から空気を取り込む、液体を空中に散布して水と空気を接触させる等の方
法があります。
酸素等を供給することで、微生物の分解処理を促進させます。ばっ気の量や時間が不十分だと分解
が遅くなります。ただし、供給が過剰になっても、微生物が有機物を分解処理しつくし、微生物が微
生物を分解し始めるので、それによって分解が遅くなります。このような酸素を要する微生物を好気
性微生物といい、好気性微生物によって行う汚水処理を好気性処理といいます。
なお、微生物には、酸素のない環境で育成・増殖できるものもあり、密閉した装置で増殖して処理
します。このように、酸素を要しない微生物を嫌気性微生物といい、嫌気性微生物によって行う汚水
処理を嫌気性処理といいます。
(3) 清掃
浄化槽の清掃は、浄化槽法第10条で義務付けられており、毎年1回、許可を受けた清
掃業者によって実施されます(全ばっ気方式の既存単独浄化槽にあっては、おおむね6ヶ
月ごとに1回以上)
作業内容は、浄化槽内に生じた汚泥・スカム(沈殿分離槽や汚泥貯留槽等に発生する浮
上物の一種)などの引出しや各装置、付属機器類の洗浄・掃除などがあります。
(4) 法定検査
浄化槽の法定検査は、浄化槽法第7条及び第11条で義務付けられており、指定検査機
関によって実施されます。
法定検査は、浄化槽の所期の機能を十分に発揮し、放流水が悪くなって身近な生活環境
の悪化等につながることがない様に、保守点検や清掃が適正に実施され、浄化槽の機能が
正常に維持されているかどうかを判断するために行う検査で、次の2種類があります。
1つ目の設置後の水質検査は、浄化槽法第7条で義務付けられており、浄化槽の使用
開始後、6ヶ月を経過した日から2ヶ月以内に受ける水質に関する検査です。
2目の定期検査は、浄化槽法第11条で義務付けられており、毎年1回、定期的に受け
る検査です。
3 防火設備
防火設備とは、建物(防火対象物)の用途・規模・構造等に応じて、生命や財産を火災
などの災害から守るために設置される設備で、さまざまな種類があります。
(1) 消火設備
① 消火器
水やその他の消火剤を圧力により放射して初期消火を行う器具で、人が操作する可搬式
の消火器具です。使用する消火器によって、消化薬剤の種類や放射方式、放射時間や距離、
適応火災(※1)や消化原理(※2)が異なります。現在最も普及している消火器は、燐
(リン)酸アンモニウムを主成分としたABC粉末消火器であるといわれています。
耐用年数は8年ですが、設置状況や容器の状態によっては、期限前に使用不能となる場
合があります。反対に、耐用年数を超過しても点検で認められることで使用できます。
避難訓練で学校の消火器を使用する場合は、通常一番古いものから使ってもらいます。
※1 適応火災は、紙や木や繊維が燃える一般的な火災のA火災(普通火災)
、石油等可燃性液体が燃
えるB火災(油火災)
、そして、電気設備や器具が燃えるC火災(電気火災)の3つがあります。
※2 消化原理は、水等をかけ発火点以下の温度に冷却して消化する冷却法(バケツで水をかける原理)、
酸素を遮断または濃度を薄くして消化する窒息法(敷物で覆う原理)、化学連鎖反応を中断して消
化する負触媒法(抑制法)の3つがあります。
② 屋内消火栓設備
火災が拡大し、消火器で消せないような火災の消火に有効です。水源、消火栓ポンプ、
配管、消火栓ボックス等があります。平常時はタンクの水で充水しておき、火災発生時に
消火栓の起動ボタンを押してポンプを起動させ、1人もしくは2人でボックス内のホース
を用いて放水・消火するものです。
火災報知設備が併せて設置されている場合が多く、誤ってもしくはそうでなく、報知ボ
タンを押して非常ベルを鳴らす事故は、どこの学校でも一度は発生します。
③ 屋外消火栓設備
基本的に屋内消火栓設備と同じですが、建築物の外部に設置され、建物の1階及び2階
で発生した火災の消火や、延焼の防止に使用するものです。場所によっては、ホースを伸
ばして建築物内部でも消火にあたることができます。
④ その他
他にも、スプリンクラー設備、水噴霧設備、泡消火設備、不活性ガス消火設備等の設備
があります。
(2) 警報設備
① 自動火災報知設備
火災による熱・煙・炎(光)を自動的に(またはボタン等により手動で)感知して知ら
せる設備です。
音響装置(非常ベル)を鳴動させて建物内に報知し、安全な場所への避難と初期消火活
動を促すもので、火災の初期対応の面で大きな役割を持っています。感知器・中継器・受
信機・発信機で構成されており、非常放送設備・防火防排煙設備・各種消火設備・管理シ
ステム等と連動しているものもあります。
② その他
他にも、ガス漏れ火災警報設備・漏電火災報知器・消防機関へ通報する火災報知設備等
の設備があります。
(3) 避難設備
① 避難器具
火災の際に通常の避難経路が炎や煙にて塞がれ脱出できない場合に使用して避難するた
めの設備です。避難はしご・緩降機・滑り台・滑り棒・避難ロープ・避難用タラップ・避
難橋・救助袋等があります。
② 誘導灯及び誘導標識
火災により煙が発生して視界が悪くなった場合、安全に確実に避難方向へ誘導する設備
です。点灯用の安定期や、非常点灯用の充電式電池で蛍光灯を点灯させるものを誘導灯と
いい、蛍光灯を使用しない、蛍光式のプレートやステッカーのものを誘導標識といいます。
白地に緑、または、緑地に白のマークが描かれています。誘導灯には、位置を明示する避
難口誘導灯、避難方向を明示する通路誘導灯があります。
(4) その他消火活動上必要な設備
① 消防用水
あらかじめ水槽や池に水を溜めておき、建物に設けられている放水口に消防ポンプ車が
ホースを接続するのみで済む様にし、連結散水設備や連結送水管等により、消火活動をは
かどせる設備です。学校で設置する場合は、プール水がこの役割を担うことが多いようで
す。
② 排煙設備
火災の際、防火対象物内部に充満する煙を屋外に排出させることにより、消火活動を容
易にする設備です。
5
設備機器に関する一覧
法定点検・検査・清掃等
設備機器名
給水設備
○受水槽等清掃
受水槽・高架(置)水槽等の
給水設備の清掃
関係法令
法定回数等
年1回
水道法
同施行規則
宮城県簡易給水設備の規制に関する条例
(特定建築物の場合)
8000m2以上 建築物における衛生的環境確保に関する法律
6月以内に1回
(ビル管理法)
同施行規則
○簡易給水施設検査
年1回
水道法
同施行規則
宮城県簡易給水設備の規制に関する条例
○水質検査
給水する水に異常を認めたとき 水道法
同施行規則
宮城県簡易給水設備の規制に関する条例
(特定建築物の場合)
残留塩素測定 週1回
水質検査 6月以内に1回
浄化槽
○保守点検
合
併
処
理
浄
化
槽
単
独
処
理
浄
化
槽
処理方法
分離接触式ばっ気方式
嫌気ろ床接触ばっ気方式
脱窒接触ばっ気方式
担体流動生物ろ過方式
活性汚泥方式
回転板接触方式
接触ばっ気方式
散水ろ床方式
全ばっ気方式
分離接触ばっ気方式
分離ばっ気方式
単純ばっ気方式
散水ろ床方式
平面酸化床方式
地下砂ろ過方式
○清掃
○水質検査
(指定検査機関)
ビル管理法
同施行規則
浄化槽法
浄化槽の種類
回数
処理対象人員
20人以下 4月に1回以上
〃 21人以上50人以下 3月に1回以上
1週間に1回以上
1週間に1回以上
2.スクリーン及び流量調整タンク又は流量調整槽を有するもの 2週間に1回以上
3.1及び2以外に掲げる以外のもの
3月に1回以上
処理対象人員 20人以下 3月に1回以上
〃 21人以上300人以下 2月に1回以上
〃 301人以上 1月に1回以上
処理対象人員 20人以下 4月に1回以上
〃 21人以上300人以下 3月に1回以上
〃 301人以上 2月に1回以上
1.砂ろ過装置、活性炭吸収装置又は凝集層を有するもの
6月に1回以上
(全ばっ気方式 概ね6月に1回)
年1回
浄化槽法
同施行規則
(特定建築物の場合)
6月に1回
ビル管理法
同施行規則
年1回
浄化槽法
同施行規則
設備機器名
ボイラー
法定点検・検査・清掃等
○性能検査
(法定検査機関)
ボイラーの容量により年1回行なわ 労働安全衛生法
なければならないものがある
ボイラー及び圧力容器安全規則
○定期自主検査
(ボイラー技師)
ボイラーの容量により年1回行なわ 労働安全衛生法
なければならないものがある
ボイラー及び圧力容器安全規則
○ばい煙測定
ばい煙測定の内容
硫黄酸化濃度
燃料の硫黄含有率
ばいじん濃度
有害物質濃度
チッ素酸化物
エレベーター
消防設備
関係法令
法定回数等
大気汚染防止法
同施行規則
ボイラー及び圧力容器安全規則
回数
2月を越えない期間ごとに1回以上
予め他の方法で確認できれば省略
2月を越えない期間ごとに1回以上
排出口からのガス量が毎時40000m3未満の場合
年2回以上
排出口からのガス量が毎時40000m3未満の場合
年2回以上(40000m3以上の場合は常時)
○性能検査
年1回
労働安全衛生法
クレーン等安全規則
○定期自主検査
1月以内ごとに1回
労働安全衛生法
クレーン等安全規則
○作動点検
○外観点検及び機能点検
(消防設備士)
6月に1回
消防法
同施行令
○総合点検
年1回
消防法
同施行令
電気設備
電気事業法
自家発電設
備
プール循環
ろ過装置
LPガス
○供給設備調査・点検
(保安機関)
1年ないし2年に1回
液化石油ガス法
1. 安全点検について
大川小学校 ( 普通教室分 )
平成○○年度 ○○○立○○○学校 安全点検表
担当場所
点検月日
点検内容
壁
1
壁やその周辺の異常
2
天井
3
床
4
照明
照明器具の破損、点灯の不具合
5
ドア・窓
ドア・窓の施錠や開閉の不具合
6
ガラス ガラスの破損、サッシの外れ
7
電源
天井の異常
4/ 5/ 6/ 7/ レ
レ
×
床の破損
電気スイッチ・コンセントの安全
8
落下物 テレビ・戸棚類の落下や転倒
9
机・椅子
机・椅子の痛み具合
10
カーテン
カーテン・レールの破損
11
ベランダ
ベランダの手すり、排水の不備
12
暖房
暖房機の運転、周辺の整理整頓
13 その他 その他
危険・破損・不備等あれば、
点検内容番号と不備の内容
レ
レ
レ
レ
レ
レ
レ
レ
レ
レ
③ タイルが
2枚はがれ
た
校 長
㊞
教 頭
㊞
事 務
㊞
安全主任
㊞
決
裁
欄
例
担当者
教室
※ 記入の仕方 異常なし:レ点 異常あり:×印と下に詳細記入
8/ 9/ 10/ 11/ 12/ 1/ 2/ 3/ 大川小学校 ( 普通教室分説明事項 ) 2 / 4 頁
安全点検表 点検内容の説明
点 検 内 容
1
壁
壁やその周辺の異常
確 認 事 項
壁がひび割れていたり穴が開いていたりしないか、ささくれがあった
り釘が出ていたりしないか、黒板・掲示板・ボード等の転倒の恐れは
ないか、幅木・腰板にはがれはないか
→
2
天井 天井の異常
天井ボードにはがれやたるみはないか、天井吊りの設備(スクリーン
等)は固定が十分か、シミができてないか
→
3
床
床の破損
照明 照明器具の破損、点灯の不具合
ドア・窓
ドア・窓の施錠や開閉の不具合
電源 電気スイッチ・コンセントの安全
鍵の交換は、ホームセンター等で購入できる部材で自分で交換できる場合もあ
ります。また、ドア等の開閉は、立て付けが悪くなって大がかりな修繕が必要な
ことも多いですが、ドアをはずして戸車を交換するだけで開閉がスムーズになる
場合も少なくありません。
ガラスにひび割れや破損はないか、ガラスやパネルを枠にはめるシリ
コン等の接着剤に劣化やはがれはないか
→
7
ブーム音発生の不具合は、蛍光管のみならず、安定器(照明器具)の寿命・故
障も考えられます。安定器の不具合は、蛍光管の効率や寿命にも影響します。
また、蛍光管は老朽化による破損・落下の恐れがあります。電力の大きい長い
ものや、今よりも品質の悪い古いものほど破損の恐れが大きくなります。
鍵は破損していないか、開閉や施錠できない(しづらい)場所はない
か
→
6 ガラス ガラスの破損、サッシの外れ
床の破損はつまずきの原因になり危険です。また、床をはがれたままにしておく
と、むき出しになった素地まで傷みます。水や給食をこぼす、机椅子を引きずる
ことで破損につながります。床の材質にあったワックスを使用してコーティングす
ることで保護できます。
ブーム音が発生していないか、蛍光管・ランプのちらつきや玉切れま
たは落下の恐れはないか
→
5
ボードのはがれやたるみまたは不十分な設備の固定は、落下の恐れがあり危
険です。天井のシミは、雨漏りのほかに漏水も考えられ、前述の落下につなが
る恐れがあります。
タイル・床板にひび割れや破損またははがれはないか
→
4
壁のひび割れや穴は放置すると破損が拡大する恐れがあります。釘やささくれ
は衣類や身体を傷つける恐れがあります。
ガラスのひび割れは破片の飛散が発生する恐れがあります。ガラスの接着剤
が劣化すると、隙間ができたりガラスが枠から外れたりする場合があります。
通電は正常か、スイッチ・コンセントが陥没したりはがれてないか、
タコ足になってないか、プラグやコードは破損してないか
→
電気関係の不具合は、電化製品等が使用不能になるだけでなく、漏電・感電か
ら火災が発生する恐れもあります。
大川小学校 ( 普通教室分説明事項 ) 3 / 4 頁
点 検 内 容
8 落下物 テレビ・戸棚類の落下や転倒
確 認 事 項
落下や転倒防止の固定は十分か、周りにかけていたり上に置いている
ものはどうか、
→
9
机・椅子
机・椅子の痛み具合
机・椅子のぐらつき、天板・背板・座版のささくれやひび割れ、パイ
プ・物掛にさび付きや破損はないか
→
10
カーテン
カーテン・レールの破損
ベランダ
ベランダの手すり、排水の不備
暖房 暖房機の運転、周辺の整理整頓
手すりのぐらつきや破損は、転倒・転落の恐れがあり危険です。また、サビつき
も放置すると範囲が拡大したり腐食が進行したりすることで破損につながりま
す。排水管の破損や排水口・雨どいのつまりは雨漏りにつながります。
点火・燃焼・消火は正常か、ランプやモニターは表示されるか、燃料
漏れがないか、周辺に物を置いてない(片付いている)か
→
13 その他 その他
カーテンの破れやほつれは放置すると破損が拡大することがあります。小さい
不備のうちに裁縫等で対応すれば、最小限の破損にとどまります。また、開閉を
繰り返すうちにレールが外れてくることがあります。壊れる前にねじをしめなおし
てください。
手すりにぐらつきや破損はないか、サビが出ていないか、排水管の破
損や排水口や雨どいのつまりはないか
→
12
ぐらつきは使用中に転倒する恐れがあり、ささくれは衣服や身体を傷つける恐
れがあります。固定式机椅子の鉄パイプ脚先端のゴムは、擦り切れて鉄パイプ
が露出することがあり、特に、負荷の大きい椅子がなりやすいです。その状態で
は普通に使用しても床を傷めます。1個100円程度でゴムを購入できます。
カーテンに破れやほつれはないか、開閉しづらい場所はないか、レー
ルにゆがみや外れはないか、フック・リングは破損してないか
→
11
テレビ台にテレビを取り付けても台ごと転倒する場合や、壁に取り付けても壁ご
と転倒する場合があります。また、テレビやテレビ台等、目立つものの固定は十
分でも、思わぬものが固定されていない場合があります。
暖房機の不備は火災が発生する恐れがあり、学校設備の中で最も注意を要す
るもののひとつです。地教委で保守契約を締結しているのであれば、異常の際
には速やかに連絡を取ることが必要です。他にも、たまった埃やカーテン、下に
落ちたごみやプリントに引火する恐れがあります。
その他危険、破損、不備等はないか
→
その他危険、破損、不備等はないか
大川小学校 ( 普通教室分説明事項 裏面印刷用 )
安全点検表 点検内容の説明
点 検 内 容
1
2
3
4
5
壁
壁やその周辺の異常
天井 天井の異常
床
床の破損
確 認 事 項
壁がひび割れていたり穴が開いていたりしないか、ささくれがあった
り釘が出ていたりしないか、黒板・掲示板・ボード等の転倒の恐れは
ないか、幅木・腰板にはがれはないか
天井ボードにはがれやたるみはないか、天井吊りの設備(スクリーン
等)は固定が十分か、シミができてないか
タイル・床板にひび割れや破損またははがれはないか
照明 照明器具の破損、点灯の不具合
ブーム音が発生していないか、蛍光管・ランプのちらつきや玉切れま
たは落下の恐れはないか
ドア・窓の施錠や開閉の不具合
鍵は破損していないか、開閉や施錠できない(しづらい)場所はない
か
ドア・窓
6 ガラス ガラスの破損、サッシの外れ
ガラスにひび割れや破損はないか、ガラスやパネルを枠にはめるシリ
コン等の接着剤に劣化やはがれはないか
7
通電は正常か、スイッチ・コンセントが陥没したりはがれてないか、
タコ足になってないか、プラグやコードは破損してないか
電源 電気スイッチ・コンセントの安全
8 落下物 テレビ・戸棚類の落下や転倒
落下や転倒防止の固定は十分か、周りにかけていたり上に置いている
ものはどうか、
9
机・椅子
机・椅子の痛み具合
机・椅子のぐらつき、天板・背板・座版のささくれやひび割れ、パイ
プ・物掛にさび付きや破損はないか
10
カーテン
カーテン・レールの破損
カーテンに破れやほつれはないか、開閉しづらい場所はないか、レー
ルにゆがみや外れはないか、フック・リングは破損してないか
11
ベランダ
ベランダの手すり、排水の不備
手すりにぐらつきや破損はないか、サビが出ていないか、排水管の破
損や排水口や雨どいのつまりはないか
暖房 暖房機の運転、周辺の整理整頓
点火・燃焼・消火は正常か、ランプやモニターは表示されるか、燃料
漏れがないか、周辺に物を置いてない(片付いている)か
12
13 その他 その他
その他危険、破損、不備等はないか
※ 安全点検表の裏面に印刷して、点検の際に活用すること。
安 全 点 検 表
校
長
教
頭
事
務
安全係
担
当 者
氏 名
・ 印
決
裁

点検室名
[平成
年
箇
項目・細部
所
月
防火設備
消火器等
電
灯
等
廊下・階段
窓
日実施]
[
[
[
[
[
[
[
[
[ ]コンセントの破損はないか。
[ ]点灯スイッチ等の破損はないか。
[ ]照明器具の破損はないか。
[ ]放送音響は適正か。
[ ]ネジの緩み・欠損はないか。
[ ]ガラスの破損はないか。
[ ]開閉・施錠状況はなめらかか。
[
[
水 飲 場 [
[
[
床・壁・天井 [
[
[
[
電気設備 [
[
附帯設備
便
所
清掃用具入
窓
点
検
の
観
点
点検結果
]付近に物が置いてないか。
]非常口誘導標識の破損はないか。
]防火扉(シャッター)の作動,ロックは
確実か。
]避難袋の設置状況は確実か。
]表示等の球切れはないか。
]消火器表示札があるか。
]ラベルの破損はないか。
]定位置に設置してあるか。
]温水器の異常・ガスもれ等はないか。
]蛇口・ビスの締め付けは適切か。
]給水・排水管の詰まり破損はないか。
]流し台・鏡等の取り付けは確実か。
]床・天井に亀裂等はないか。
]タイル等のはがれはないか。
]階段のすべり止めは適切か。
]ヒーター等の故障はないか。
]コンセントの破損はないか。
]点灯スイッチ等の破損はないか。
]照明器具の破損はないか。
[ ]蛇口・ビスの締め付けは適切か。
[ ]大便器・小便器の詰まり破損はないか
[ ]流し台・鏡等の取り付けは確実か。又、
ヒビ等はないか。
[ ]配管の漏れはないか。
[ ]引手やドアノブは安全か。
[ ]開閉はなめらかか。
[ ]ガラスの破損はないか。
[ ]開閉・施錠状況はなめらかか。
[ ]床・天井に亀裂・シミ等はないか。
床・壁・天井 [ ]タイル等のはがれはないか。
[ ]換気扇に異状はないか。
(注) 1
2
点検結果の欄は次により記入する。
A……異状なし
B……要修繕
C……緊急修繕
点検の観点の[ ]欄は,点検したものについてレ点を記入する。
破損状況等(詳細に記入)
安全点検表 点検内容の説明
箇所
点検内容
確認事項
扉・シャッターの付近または下部に物はないか。
防火設備
表示等の破損等はないか。
安全栓は抜けていないか。表示札はあるか。
消火器等
定位置にあるか。耐用年数を経過していないか。
廊
下
・
階
段
ランプのちらつき、球切れ等はないか。
電灯等
ブーム音が発生していないか。
ヒビ等はないか。開閉はなめらかか。
窓
鍵の破損はないか。
水の出が悪いところはないか。赤水等がでる場所
水飲場
はないか。牛乳パックは整理されているか。
亀裂がないか。シミ、カビ等はないか。階段のすべり止め
床・壁・天井
等がはがれていないか。
ヒーター等の故障はないか。照明器具に破損はないか。
電気設備
コンセントの破損はないか。
小便器・大便器に詰まりはないか。配管に漏れはないか。
附帯設備
蛇口・ビスの締め付けは適切か。
便
所
ドアノブ等は安全か。開閉はなめらかか。
清掃用具入
用具は整理されているか。
ガラスの破損はないか。開閉・施錠はなめらかか。
窓
亀裂がないか。シミ・カビ等はないか。
床・壁・天井
タイル等のはがれはないか。換気扇に異状はないか。
吉浜小学校
平成19年度 安全点検表 場所 遊具広場 ○異常なし △修繕を要す ×緊急修繕
記入方法
点 検 内 容
点検月日
1
ブランコ
2
雲梯
3
ジャングルジム
4
すべり台
5
鉄棒
6
シーソー
7
輪渡り
8
その他
所 見
点 検 者
点検印
安全教育主任
4/
5/
6/
7/
8/
9/
10/
11/
12/
1/
2/
3/
吉浜小学校
安全点検表 点検内容の説明
点 検 内 容
(1)ブランコ
1 支柱にぐらつき、損傷、腐食がないか
2 回転部に油切れや損傷がないか
3 フックや鎖に磨耗や損傷がないか
4 腰かけ部分に損傷がないか
5 周辺に危険物がないか
6 設置場所は十分な面積をとっているか
(2)雲梯
1 支柱にぐらつき、損傷、腐食がないか
2 接合部分に損傷や腐食がないか
3 握りバーに損傷がないか
4 支柱の基礎部分が極端に露出していないか
5 周辺に危険物がないか
(3)ジャングルジム
1 本体にぐらつきや異常なゆがみがないか
2 接合部分に損傷や腐食がないか
3 ジョイント金具に損傷がないか
4 支柱の基礎部分が極端に露出していないか
5 周辺に危険物がないか
(4)すべり台
1 支柱にぐらつき、損傷、腐食がないか
2 はしご、踊り場のてすりにぐらつきや損傷がないか
3 溶接部分に損傷や腐食がないか
4 滑走面が変形してないか
5 滑走面にささくれや突起物がないか
6 着地面に危険物がないか
(5)鉄棒
1 支柱にぐらつき、損傷、腐食がないか
2 接合部分に損傷や腐食がないか
3 周辺に危険物がないか
(6)シーソー
1 支柱にぐらつき、損傷、腐食がないか
2 接合部分に磨耗、損傷がないか
3 木製部分に損傷がないか
4 取っ手にゆるみや損傷がないか
(7)輪渡り
1 木製支柱の地面との接地部分に腐食がないか
2 支柱にぐらつき、損傷、腐食がないか
3 つり下げ部分に無理な重さがかかっていないか
4 くさりに磨耗や損傷がないか
5 つり下げている物に損傷がないか
6 つり下げ部分のフックに油切れや損傷がないか
7 周辺に危険物がないか
方 法
目視 聴診 触診
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
目視 聴診 触診
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
目視 聴診 触診
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
目視 聴診 触診
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
目視 聴診 触診
○
○
○
○
○
○
目視 聴診 触診
○
○
○
○
○
○
目視 聴診 触診
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
点検の方法
目視・・・(1)遊具の概観を確認し、サビ、腐食、破損、金具など部材の不備、遊具の傾斜など不良
箇所がないか点検する。
(2)遊具の支柱のうち基礎部分について、地下に埋設する一部を掘削し、基礎と支柱の
接合部分の損傷状況を確認する。
聴診・・・遊具の数箇所をハンマー等で少し叩いてみて、音の違いなどから内部腐食などしていな
いか確認してみる。
触診・・・実際に遊具に手や足で触ってみたり、負荷をかけてみる。また、実際に遊具等を使用して
みるなどして不良箇所がないか点検する。
吉浜小学校
平成19年度 安全点検表 場所 校庭 ○異常なし △修繕を要す ×緊急修繕
記入方法
点 検 内 容
点検月日
1
グランドの状況
2
砂場の状況
3
サッカーゴール、バックネットの異常
4
花壇の状況
5
水道、側溝の異常
6
キュービクルの周辺
7
屋外階段の異常
8
外壁の異常
9
その他
所 見
点 検 者
点検印
安全教育主任
4/
5/
6/
7/
8/
9/
10/
11/
12/
1/
2/
3/
吉浜小学校
安全点検表 点検内容の説明
点 検 内 容
確 認 事 項
1
グランドの状況
危険物(大きめの石)は落ちていないか
ロープを固定する釘は抜けていないか
砂がとんでいないか
水はけは良いか(水溜り)
2
砂場の状況
危険物は落ちていないか
砂の量は充分か
3
サッカーゴール、バッ
クネットの異常
本体にぐらつきや異常なゆがみはないか
枠がしっかり固定されているか
枠が錆びていないか
(サッカーゴールの枠に専用のマットがある場合)マットがきちん
と巻かれてあるか
ネットは破損していないか
4
花壇の状況
柵は破損していないか
5
水道、側溝の異常
蛇口・ビスの締め付けは適切か
給水・排水の詰まり破損はないか
6
キュービクルの周辺
子どもが近づけないようになっているか
鍵がかけてあるか
7
屋外階段の異常
鉄骨階段が錆びていないか
階段手すりがぐらつかないか
8
外壁の異常
亀裂が入っていないか
モルタルが落ちてきていないか
鉄筋が露出していないか
9
その他
平成19年度 安全点検表
点検場所 【 体育館 】
点検箇所
フロア
ステージ
出入口・窓
備品
電気系統
消防設備
給水設備
その他
担当者
点検項目
4月12日
壁などに危険な釘類が出ていないか
壁に破損や危険箇所はないか
床の破損や危険箇所はないか
天井に破損や危険箇所はないか
時計に破損や狂いはないか
カーテン・暗幕に破損はないか
舞台幕が落ちてくる危険はないか
窓や出入り口の施錠・開閉に異状はないか
窓や扉のガラスに破損はないか
階段の手すりや滑り止めに異状はないか
地震で落下したり倒れる危険物はないか
施設、設備、備品は整理されているか
危険物や不要物は放置されていないか
器具庫に異状はないか
照明器具、コンセント、配電盤、スイッチ、放送に異状はないか
消火器・消火栓に異状はないか
非常誘導灯、非常口に異状はないか
水回りで排水のつまりや水漏れはないか
雨どいに異状はないか
その他の項目で異状はないか
破損状況等
(異状が有る場合は詳しい異状箇所やその状況を、
また改善希望が有る場合にも記入してください)
処理状況(依頼先,対応した内容を記入)
決
校
長
見て確認!さわって確認を!!
教
頭
各項目について点検した結果を
良好;○ 不良;× で記入してください
事
務
裁
係
5月1日
6月1日
7月2日
【 】
8月27日
10月1日
平成19年度 安全点検表
点検場所 【 体育館 】
点検箇所
フロア
ステージ
出入口・窓
備品
電気系統
消防設備
給水設備
その他
担当者
点検項目
11月1日
壁などに危険な釘類が出ていないか
壁に破損や危険箇所はないか
床の破損や危険箇所はないか
天井に破損や危険箇所はないか
時計に破損や狂いはないか
カーテン・暗幕に破損はないか
舞台幕が落ちてくる危険はないか
窓や出入り口の施錠・開閉に異状はないか
窓や扉のガラスに破損はないか
階段の手すりや滑り止めに異状はないか
地震で落下したり倒れる危険物はないか
施設、設備、備品は整理されているか
危険物や不要物は放置されていないか
器具庫に異状はないか
照明器具、コンセント、配電盤、スイッチ、放送に異状はないか
消火器・消火栓に異状はないか
非常誘導灯、非常口に異状はないか
水回りで排水のつまりや水漏れはないか
雨どいに異状はないか
その他の項目で異状はないか
破損状況等
(異状が有る場合は詳しい異状箇所やその状況を、
また改善希望が有る場合にも記入してください)
処理状況(依頼先,対応した内容を記入)
決
校
長
見て確認!さわって確認を!!
教
頭
各項目について点検した結果を
良好;○ 不良;× で記入してください
事
務
裁
係
12月3日
1月7日
2月1日
【 】
3月3日
来年度への引継事項
安全点検上の注意事項
点検場所 【 体育館 】
点検箇所
フロア
点検項目
壁などに危険な釘類が出ていないか
釘等の突起物はひっかかると怪我の原因になります。また、ボールがぶつ
かって破損する場合もあります。
壁に破損や危険箇所はないか
壁に剥がれている部分やゆがみはありませんか?掲示物が剥がれそうに
なっていないか注意してください。
床の破損や危険箇所はないか
床に画鋲や危険物は落ちていませんか?ささくれやゆがみ、堅さは適して
いますか?破損箇所があると、転倒や怪我の原因になります。補修された
部分の状況も確認してください。
天井に破損や危険箇所はないか
天井の梁に異状やシミはできていませんか?また天井吊りのバスケット
ゴールが正常に動くか確認してください。
時計に破損や狂いはないか
停電や点検後は時計に狂いが生じている場合があります。
カーテン・暗幕に破損はないか
カーテン・暗幕の開閉に異状はありませんか?破れやほつれはないか、
カーテンレール、フックは外れていないかどうか、防炎・遮光・寒さを防ぐ等
を機能させるため確認をしてください。
舞台幕が落ちてくる危険はないか
舞台幕の開閉に異状はありませんか?緞帳を開閉する主電源は入ってい
ませんか?使用しない時に幕はきちんと固定されていますか?また、幕を
吊っているパイプ部分に破損があると落ちてくる危険につながります。
窓や出入り口の施錠・開閉に異状はないか
窓や出入り口は滑らかに開け閉めできますか?避難経路の確保に備え、
出入り口がスムーズに開閉できることを確認してください。
窓や扉のガラスに破損はないか
窓・扉のガラスにヒビが入っていると、広く飛び散って床に破片が落ちている
危険性があります。怪我の原因になるので注意して確認してください。
階段の手すりや滑り止めに異状はないか
階段の手すりにぐらつく部分や、滑り止め部分が外れていませんか?ギャラ
リーの柵にゆるみはありませんか?また手すりに錆びがある場合にはあま
り進行しないうちに処置が必要です。
地震で落下したり倒れる危険物はないか
落下や転倒防止の固定は十分かどうか、ギャラリーから落ちてくるようなも
のはないか確認してください。
施設、設備、備品は整理されているか
授業で使用する物品の整理整頓を心がけ、暖房器具にもホコリがたまらな
いよう保管に注意してください。
危険物や不要物は放置されていないか
怪我や事故につながる恐れのある危険物・不要物は撤去してください。特に
非常用の出入口付近には物を置かないようにしてください。
器具庫に異状はないか
棚にゆるみや、引き戸の開閉に異状がないかどうか確認してください。
ステージ
出入口・窓
確認事項
備品
電気系統
水銀灯は1/3以上切れていませんか?コンセント・スイッチに漏電の危険は
照明器具、コンセント、配電盤、スイッチ、放送
ないかどうか、タコ足配線になっていないか、配電盤は施錠されているか、
に異状はないか
放送が聞こえにくい箇所はないか確認してください。
消火器・消火栓に異状はないか
消火器の設置場所は正しいか、安全栓は閉まっているか。消火栓の付近に
不要なものを置かないようにしてください。
非常誘導灯、非常口に異状はないか
誘導灯の点灯に不具合はないか、パネル取付枠に破損はないか確認してく
ださい。
水回りで排水のつまりや水漏れはないか
排水口にゴミが詰まると排水不良になり悪臭の原因にもなります。
雨どいに異状はないか
雨どい・集水器にヒビが入ったり物が詰まると雨水が管を伝わってきませ
ん。また排水が地面に流れっぱなしになると湿気が入って床下や壁の腐食
を早め、カビやシロアリの発生原因となります。
その他の項目で異状はないか
その他、危険・破損箇所が有る場合には、『破損状況等』の欄へ具体的に記
入してください。
消防設備
給水設備
その他
プール施設設備の維持管理
大切な人命を預かる学校としては、プールは特に安全に配慮しなければならない施設であり、
常に細心の注意を払わなければならなく、管理運営面の安全確保に万全を期すよう日常の安全
点検を怠ってはならない。
1 備付簿冊
① プール日誌
② 施設設備関係書(水質検査・機械保守等点検報告書綴り)
③ プール管理規定、プール使用規程、事故発生時対応のマニュアル等
④ 安全点検簿
2 備付備品
① 校内電話・トランシーバー・携帯電話等
② 浮輪・自動体外式除細動器(AED)・人工蘇生器・毛布・救急薬品・担架等
3 安全点検上の注意
① 素足等で行動するため、異物・突起物等の有無を確認、早急な対応を心掛ける。
② 漏水がないか水位の確認をする。
③ 水泳指導に必要な物品の整理整頓を心掛ける。
④ 常に除草等を行い衛生管理に気を付ける。
⑤ 排水口については、蓋が完全に固定されているかボルトの確認を徹底する。
4 清掃するにあたっての注意事項(防水用シート加工のプールの場合)
① プールの清掃のときは、滑りやすいので、転倒などに注意する。
② シート破損の原因となる金属の用具は使用しない。
③ クレンザーなどの粉末洗剤は傷つきやすいのでなるべく液体状の洗剤を使用。
④ 履物はゴム長靴か、素足で行う。
5 薬品使用上の注意
① 薬品は直接投与をしない(シートの変色の原因となる)
② 薬品は児童・生徒には絶対触れさせず、保管管理(施錠等)は厳重に行う。
③ 薬品の直接混合は絶対にさける。塩素ガスや爆発のおそれがある。
④ 遊泳中、遊泳直前の薬品投入はさける。
⑤ 薬品の在庫処分を業者に依頼すると購入金額の何十倍も処分費用が掛かかる。
6 プールの水質基準
① PH→5.8∼8.7以内
② 残留塩素濃度0.4∼1.1以内
7 その他
① 濡れた体で移動するので感電等の恐れがないよう配線コードや電気製品を直接
プールサイド等に置かない。
② 常にプールサイド等を巡回し危険物が置かれていないか確認する。
③ 救助用具は、目に着きやすい場所に取り出しやすいように備え付ける。
④ プール閉鎖時は、防火用水の役目をなすため水は抜かない。
⑤ 「プールにおける安全確保のための緊急自主点検」をプールに掲示してあるか。
【別紙プール資料2−2参照】
プール ― 1
こんなプールが学校にあればいいのになあ・・・・・・・
プールは特に安全に配慮しなければならない施設である。
プールの水深については、昭和41年に文部省(現文科省)が作成した「水泳プールの
建設と管理」では、小学校は0.8mから1.1m、中学校では0.8mから1.4mと
なっているが、日本水泳連盟の公認規則ではプールの端から5mまでは、水深1.2mな
ければ、飛び込み台は設置してはならないとしている。
(現在は、水深調節器を購入し、水深を調整しているが作業が重労働である)
小学校のように児童の体格差が大きい場合は、プール底上下装置を導入して、水深を
任意に変えられるようにできれば最良である。プールを使用しないときは、床を水面まで
あげて水質保全をすることができ上に、夏季以外は人工芝を敷いて運動場にも転用できる。
この装置を導入すれば水深変更のために貴重な上水を捨てることもなく、床が一定であ
ることは児童に無用な恐怖心を抱かせることが無く、指導もしやすい。排水口に吸い込ま
れる恐れもない。地域開放で大人が利用するに十分な水深が得られる・・・など、様々な
利点をもつ。その外、プールサイドで滑ってけがをする例もあり、濡れても滑りにくい、
弾力性のある素材を用いるのが最良である。
新設または改修時に提案してみてはいかがなものか。
※ 参考文献
○ 平成19年4月10日付、ス第7号 「プールの安全標準指針」について(通知)
プールの安全標準指針(H19.4文部科学省・国土交通省発行)
○ プールの安全標準指針∼プール施設の現場の職員の方へ∼(H19.7受付 文部科学省発行)
【別紙プール資料1−1参照】 【別紙プール資料1−2参照】
○ 平成18年8月11日付、ス号外(平成18年8月10日付、事務連絡、文科省)
「プールにおける安全確保のための緊急アピール」について(通知)【別紙プール資料2−1参照】
同上 自主点検について【別紙プール資料2−2参照】
○ 学校事務(学事出版)
○ 事務提要
※ 参考資料 ○ガラスの種類と特徴
○飛散防止膜付蛍光灯もある。
プール ― 2
プール資料1−1
プール資料1−1参照
プール資料1−2
プール資料1−2参照
プール資料2−1参照
プール資料2−1
プール資料2−2参照
プール資料3参照
プール資料2−2
プール資料4参照
プール資料3
プール資料4参照
プール資料4
。
安 全 点 検 表
点検箇所
校 長
点検担当者名
項目・細部
点検結果
点 検 の 観 点
扉のサビ・破損はないか。
入
口 引手やドアノブは安全か。
開閉・施錠は確実に行えるか。
点灯スイッチ・コンセントの破損はないか。
照明設備等
照明器具の破損・球切れはないか。
通信設備(インターホン等)に異状はないか。
放送音響は適正か(設備がある場合)
排水口のロストルの形状、取付は適切か。
入水ステップは確実に固定されているか。
床、側面に危険な突起物はないか。
プール本体 コースロープ等に異状はないか。
【以下は、プール稼業(開放)中】
水位は基準を満たしているか。
水質は基準を満たしているか(日誌を確認)
除草,有害駆除等は行われているか。
滑りやすくはないか。
プールサイド 危険な亀裂、突起物はないか。
除草,有害駆除等は行われているか。
危険物や不要物は放置されていないか。
時計の取付け、作動は確実か。
フェンスのサビ・破損はないか。
附 帯 設 備 監視台・監視棟のサビ・破損はないか。
タオル掛けのサビ・破損はないか。
塀やヨウ壁にひび割れ、ふくらみはないか。
蛇口の破損箇所はないか。
水
飲
場 排水管の詰まり破損はないか。
洗
体
槽 蛇口の開・閉栓はスムーズか。
シ ャ ワ ー 洗眼水洗場洗体層に亀裂・破損はないか。
蛇口、ハンドル、ビスの締め付けは適切か。
水道管の水抜きはされているか。
プール閉鎖時
事 務
安全主任
プ ー ル
[平成 年 月 日点検実施]
出
教 頭
決
裁
用具等は定位置に保管してあるか
水位の変動はないか。
㊞
破損状況等(詳細に記入)
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
(注) 点検結果の欄は次により記入(レ点)する。 → A:異状なし B:要修繕 C:緊急修繕
プール ― 3
安
全
点検箇所
点
検
表
プール関連付帯施設(機械室・トイレ・更衣室等)
[平成 年 月 日点検実施]
箇 所
点 検 の 観 点
扉のゆがみ、破損はないか。
出 入 口 引手やドアノブは安全か。
開閉・施錠状況はスムーズか。
項目・細部
電 灯 等
機 械 室
コンセント・点灯スイッチ等の破損はないか。
照明器具の破損、球切れはないか。
正常に稼動しているか。
機 械
配管に亀裂・水漏れ箇所等はないか。
薬品は規則どうりに保管されているか。
薬 品
薬品が水等で濡れていないか。
窓
ネジの緩み・欠損、ガラスの破損はないか。
開閉・施錠状況はスムーズか。
雨漏れ箇所、雨樋の詰まりはないか。
床・壁の亀裂・剥離等はないか。
そ の 他 歩行の障害になるものはないか。
整理整頓がきちんとなされているか。
水道の水漏れ、排水の不全はないか。
扉の開閉や施錠はスムーズか。
出入口
扉のゆがみ、破損はないか。
窓ガラスの施錠や開閉はズムーズか。
窓
ト
イ
レ
ネジの緩み・欠損、ガラスの破損はないか。
便器・ペーパーホルダーの破損はないか。
便器の水漏れや排水の詰まりはないか。
水まわり
洗面所の水漏れや排水の詰まりはないか。
洗面台・カガミの破損(固定不備)はないか。
点灯スイッチ・コンセントの破損はないか。
電 灯 等 照明器具の破損、球切れはないか。
換気扇は正常に作動するか。
床・壁・天井の亀裂・破損はないか。
そ の 他 清掃用品等の整理整頓はなされているか。
雨漏れ箇所はないか。
扉の開閉や施錠はスムーズか。
出入口
扉のゆがみ、破損はないか。
窓ガラスの施錠や開閉はズムーズか。
窓
ネジの緩み・欠損、ガラスの破損はないか。
棚は固定されているか。
棚の中は清掃されているか。
室 内
危険物は放置されていないか。
更 衣 室
排水の詰まりはないか。
( 男 ・ 女 )
点灯スイッチ・コンセントの破損はないか。
電 灯 等 照明器具の破損・電灯切れはないか。
換気扇は正常に作動するか。
床・壁・天井の亀裂・破損はないか。
そ の 他 清掃用品等の整理整頓はなされているか。
用具 倉庫
雨漏れ箇所,雨どいのつまりはないか。
扉の破損はないか、開閉はスムーズか。
用具掛けの破損はないか。
不必要なものが入っていなく、整理整頓されているか。
雨漏れ箇所,雨どいのつまりはないか。
決
裁
校 長
教 頭
事 務
点検担当者名
点 検 結 果
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
□A □B □C
安全主任
㊞
破損状況等(詳細に記入)
(注) 点検結果の欄は次により記入(レ点)する。 → A:異状なし B:要修繕 C:緊急修繕
プール ― 4
安全点検修繕箇所一覧表
[ 平成
年
安全主任者氏名印
点検箇所
(教室等)
項目・細部
月
決
裁
日点検実施分 ] ㊞
点検結果 破 損 状 況 等
校 長
安 全 部 所 見
教 頭
事 務
処 理 状 況
年 月 日
へ要望
□要修繕
年 月 日
へ依頼
□緊急修繕
年 月 日
修理完了
確 認 印
年 月 日
へ要望
□要修繕
年 月 日
へ依頼
□緊急修繕
年 月 日
修理完了
確 認 印
年 月 日
へ要望
□要修繕
年 月 日
へ依頼
□緊急修繕
年 月 日
修理完了
確 認 印
年 月 日
へ要望
□要修繕
年 月 日
へ依頼
□緊急修繕
年 月 日
修理完了
確 認 印
年 月 日
へ要望
□要修繕
年 月 日
へ依頼
□緊急修繕
年 月 日
プール ― 5
修理完了
確 認 印
おわりに
今回の研究をスタートする上で、
「学校の施設設備」と一言でいっても、どんなものがあ
るのか、また維持管理をする上で法律的な位置付けがなされているのか等、分からないこ
とはたくさんありましたが、研究を進めていくうちに、普段何気なく入る業者の設備点検
にも、法律で定められた義務があることを知ることができました。
その中でも、学校にいる職員一人一人が定期的に行う安全点検について話し合い、点検
項目がどんな内容だとふさわしいのか、ここが壊れているとどういう事故に繋がるので予
防を、と言うように、安全点検の意義を確認し合いました。
今では、我々事務職員の職員評価票のひとつの項目にも挙げられている施設設備の管理
ですが、この安全点検表の点検項目や点検内容の意義をもう一度確認していただき、今後
のさらなる学習環境の積極的な維持管理にご活用いただければ幸いに思います。
平成19年度 石巻管内小中学校事務研究会 調査研究部第3班
石巻市立湊第二小学校 出雲 美穂
女川町立女川第一小学校 日野 忍
石巻市立大川小学校 若山 竜一
石巻市立吉浜小学校 三條 静
石巻市立稲井中学校 菅原 恵利
石巻市立大川中学校 志田 智恵
女川町立女川第一中学校 水谷 貴徳