会報No.21 - 横浜ヨット協会

1.2014年を迎えるにあたって
理事長
阿久津壽
1
2.総務委員会便り
総務委員
岡本恭一
2
3.行事委員会便り
行事委員
小畑晴治
3
4.レース委員会便り
レース委員
石川俊雄
5
5.施設委員会便り
施設委員
高橋 毅
7
1.ベイサイドオープン参戦記
U.LA.LA
松浦孝志
8
2.福岡ヨット寄港
ALWAYS
杉山和雄
10
3.第二回東京湾クラブ対抗レースを
振り返って
Felix ヘルム
石川貴教
14
第39期ヨット教室生徒
中村暢孝
16
4.クル-ザ-ヨット体験乗船教室を経て
5.ヨット教室に参加して
第40期ヨット教室生徒
鈴木友紀子
17
6.ヨット教室の感想
第40期ヨット教室生徒
村井彩子
18
7.新入会員の紹介
DEVATA2
小平英博
19
源
横田孝俊
20
8.2013年 交流会
21
9.編集後記
22
2014 年を迎えるにあたって
一般社団法人 横浜ヨット協会
理事長 阿久津 壽
2013 年を振り返ってみますと、日本にとっても、YYCにとっても、ある
意味で区切りの年であったのではないかと思っております。一昨年に発足した
安倍内閣の経済政策である「アベノミックス」により、日本経済が久しぶりに
明るさを取り戻しつつあります。また、昨年 9 月には「2020 年のオリンピッ
ク」開催が決定し、2014 年に向けて更なる経済成長が期待されています。
YYCについていえば、懸案の法人改革の手続きが終了し、2013年4月
1日をもって新法人「一般社団法人 横浜ヨット協会」が設立され新たな第一歩
を踏み出しました。これまで、5年以上にわたり、新法人移行に向けてご尽力
いただきました会員の皆様、神奈川県並びに横浜市をはじめとするご当局の皆
様、行政書士、公認会計士の先生方に、心よりお礼を申し上げます。新法人に
なりましても、従来に引き続き、数々の事業を実施してゆく所存でございます
ので、会員の皆様の益々のご協力とご支援をよろしくお願い致します。
新法人設立と申しましても、新法人設立に必要な新定款及び主要な規程が制
定されただけで、これからYYC運営に必要な、各種の規程や契約書の整備等
をしなければなりません。例えば、YYC職員の給与や就業等の規程、新法人
と会員とで交わされることになる「ヨットの陸置契約」等がそれに当たります。
特にヨットの陸置契約は、従来曖昧だった部分を修正し、YYC と会員の契約内
容を整理いたします。新契約書に基づいて、出来るだけ早く契約の結びなおし
をお願いいたしたいと思います。もちろん、会員の権利や陸置料等には変更は
ありませんので、ご安心ください。準備が整い次第、会員の皆さまにご連絡い
たしますので、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
また、予てから懸案であったYYC前面の堀割川の浚渫工事が行われること
になりました。横浜市港湾局により2013年度に浚渫の調査及び工事が予算
化されました。昨年10月には川底の不発弾等の調査が行われ、12月には浚
渫工事が発注され、今年3月までに終了の予定でした。工事については、残念
ながら、今般の資材の高騰と職人不足から2回の入札が不調となり、今年の3
月以降に再度入札を行い、工事は5月頃からになる予定だそうです。結果とし
て、浚渫工事の時期が5月以降のヨットシーズンに重なってしまいます。横浜
市港湾局によりますと、浚渫工事はできるだけ平日に行い、会員の皆様のヨッ
トの出し入れには、支障にならないよう、配慮すると言っておりますが、工事
中は会員の皆様にご迷惑をかける場合もあるかと思いますので、ご理解とご協
力のほどよろしくお願いいたします。
2014年は YYC にとって新たな法人としての期待がますます高まってゆ
くものと思われます。会員の皆様方におかれましては、これまで以上のご支援
と、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。2014年がYY
Cにとっても、会員の皆様方にとっても、良い年でありますよう、心からお祈
り申し上げます。
1
総 務 委 員 会 便 り
総務委員 岡本恭一
平成 25 年度を振り返り総務委員会の活動を報告します。
皆さんのヨットの安全な管理と、クラブライフを快適にすごすための環境を作
る事を前提に考えて活動しています。
できるだけ活動時間を作るようにしていますが、一人の為至らぬ事もあります
が、ぜひ皆さまのご協力をお願い致します。
実施状況
1 前回のジャナルにも報告いたしましたが、当社団法人 横浜ヨット協会は、
予てから法人改革について、一般社団法人への移行のための審議を昨年の総
会に提出し、皆様に審議していただいた結果、申請手続きに入りました。
神奈川県より、何度かの申請書類の修正依頼があり、行政書士の先生、公認
会計士の先生方のご努力で修正をおこなってきました。
神奈川県より承認の連絡があり、これにより、当協会は正式に一般社団法人
への移行が認可されることになりました。
理事会審議を経て、その後 YYC 総会により承認され、4 月1日法人登記を申
請し、一般社団法人 横浜ヨット協会となりました。
皆様のご協力、ご理解ありがとうございました。
2 一般社団法人となり、これに伴いこの定款による各種規定について改定する
ことになりました。
このため、引き続き、行政書士、公認会計士、社会保険労務士の先生方に作
成を依頼しています。
近日中に皆様に新規定をお知らせ出来るようになります。
3
横浜市港湾局より当協会前の河川の浚渫工事を実施するとの連絡がありま
した。 (浚渫工事は基本的に平日です)
4 JR の鉄橋の耐震調査があり、当協会の駐車場の一部を平成 24 年 9 月1日
から9月30日の一か月間、工事業者に貸しました。
5 会員の推移
入会 2名
退会
2名
小平英博 (DEVATAⅡ)
横田孝俊 (源)
坂野勝利 (坂野眞一さんのお父様)
原 實
2
行 事 委 員 会 便 り
行事委員 小畑晴治
『体験乗船会』
6月29日(土)と9月28日(土)に、公財)横浜ユースとのタイアップ
で、横浜市内の小学生の子どもたちの『体験乗船会』を催行しました。
各回、付き添いの先生方を含め、30名程度の参加となりました。
午前の部で、座学とロープワーク講習、午後は、6艇に分かれて「帆走」の体
験をしました。帰り際の子どもたちの反応から、楽しい体験ができてよかった
と喜んでもらえたと感じます。
協力艇:ムサシ(阿久津他 4 名)、イオ(窪倉、坂爪)、HIRO(大庭他 4 名)、
アクアリウス(中村他 1 名)、ピンキー2(小畑他 2 名)、KGUSC
(金田他 3 名)
、WAVE(梅沢:撮影協力)
。
乗船協力者:市毛夫妻、成島、協力クルー多数。
3
「レクレーション大会」
恒例の行事ですが、今年も「しっかり釣って釣果を食する」というコンセプト
で催行しました。台風20号の影響で、前日まで荒れ模様の海況でしたが、当
日は台風一過の晴天で、稀に見る釣果で、入れ食いの状況でした。
今回は、調理担当の長谷川さん(大鳥)が、釣果とご自身が挙げた魚も提供し
て下さって、
“釣大会参加者” 8名と“食する会参加者” 11名は、美味しい
“刺身”と”にぎり寿司”を堪能することができました。
4
レース 委 員 会 便 り
行事委員 石川俊雄
2013 年も、例年通り 6 月から 11 月までに年回 5 回のレースを計画しまし
た。
6 月のレースは、坂野眞一さん故人をしのぶメモリアルレースとして坂野杯
を実施し、11 月の最終レースは、2012 年他界された横田道生さんのご遺族
のご厚意により横田杯のトロフィーを寄付いただきました。
6 月の坂野杯は3~5mの順風に恵まれました。11 月の横田杯は、強風警報
が発令されレースは中止せざるを得ませんでしたが、夕方より故人を偲ぶ会を
ご遺族とともに行いました。横田杯については、ご遺族と相談し、年間優勝艇
に授与する事と致しました。
年間優勝は、昨年度優勝艇のHIROが4レース目までは3連覇すると思わ
れましたが、最終レースが強風の為、中止となり捨てレースがなくなり、コン
スタントに上位につけていた Felix が僅差で年間優勝し横田杯も獲得しました。
昨年は、東京ヨットク
ラブのレース時、接触事
故で落水した方が死亡
されたという痛ましい
事故が発生しました。
YYCのレースでも、
起こりうる可能性もあ
り、各自注意してレース
に参加していただきた
いと思います。
特にポート、スターボーのケースでも接触しそうな場合は権利艇であっても
避ける等、無理はしない。自分のレベルを考え、出艇しない勇気も必要だと思
います。
2014 年度も、事故もなく楽しいレースであるよう、みなさん協力をお願い
します。
最後に、運営をお手伝い頂いたオーナー及びクルーの皆さま方、ご協力有難
うございました。
5
2013 年度セールトレーニング
総合優勝
Felix
1R
2R
3R
理事
長杯
Felix
5
3
3
HIRO
3
2
風神
0.5
PRONTO
5R
横田杯
年間順位
2
13
1
12
0.5
17.5
2
4
4
17
25.5
3
3
3
3
17
26
4
U.LA.LA
2
0.5
8
17
27.5
5
波照菜
8
7
5
17
37
6
IO
17
17
0.5
3
37.5
7
BRAVO RADIO
9
17
12
5
43
8
源
4
17
17
6
44
9
DEVATAⅡ
7
17
17
4
45
10
アンドウサンク
17
5
7
17
46
11
ムサシ
6
17
17
8
48
12
El Viento
17
17
2
17
54
13
WAVE
17
17
17
3
54
14
AQARIUS
17
3
17
17
54
15
STELLA MARIS
17
17
6
17
57
16
ムサシ
17
17
12
17
63
17
4R
※黄色はコミッティー
6
強風の為ノーレース
計
艇名
施 設 委 員 会 便 り
施設委員 高橋 毅
スロープの改良
2013 年 9 月
スロープ先端の段差を無くし、
通行しやすく改良致しました。
2 階 オーナーズルーム
新たにソフャーを購入致しました。
オーナーの皆様およびご家族様が
くつろげる場所として、ご利用い
ただきたいと思います。
男子トイレの手すり設置
女子トイレも和式トイレから
洋式トイレに改装致しました。
7
ベイサイドオープン参戦記
U.LA.LA
松浦孝志
最近、ウララはミドルボートなど相模湾でなかなか良い成績が出せません。
これを打破するために昨年から本吉夏樹プロにコーチをお願いしました。セー
ルも新しくし、IRC レーティング対策もしました。クルーの意識も変わり練習
を積み重ねましたが、今年のミドルボート、逗子レガッタではまだ十分にその
効果が出ていません。先週の「東京湾インショアレガッタ」は夏樹プロが乗艇
し、優勝できました。しかし今回、夏樹プロは乗りません。ある意味ウララの
実力が上がったか判断する絶好の機会です。
昨日から強風注意報が出ています。オープンレースは日ごろレースをしてい
ない艇も多く参加するので安全を第一に考えるなら中止もあるのかな・・と思
いハーバーへ向かいました。中止の連絡もなくやるようです。不要なものはす
べておろし、臨戦態勢へ。海面は15~18ktの北東風。#2を上げセーリ
ング。若干オーバーパワーで風も北から20ktがコンスタントに入ってくる
ようになりましたので#3へ変更。
スタートは大きな読み
違えをして20秒遅れで
情けないスタート。ヘル
ムの島森さんとメインの
私とのタイミングが合わ
ず、ヒール角度が安定し
ません。久々に集中しメ
インをトリム。小さなト
ラブルがありましたが、
1上を7番手で回航しま
した。次は強風のリーチ
ングのレグ。前の艇がブ
ローチング。安全策を取
りジブでサイドマークへ。
サイドマーク通過後スピンを上げる予定が、また小さなトラブル。下マーク
との距離を考え、スピンを断念。スピン艇がパフで少しずつ前へ行きます。こ
こで葉山のエブエブがジャイブ?どうもマークを間違えたようです。ハテナも
フォアステーにスピンが巻きつくトラブルでリタイアのようです。下マークを
5番手で回航。スピンを上げ、ウララに追いついたプロントが2上で我々の少
し前に。ウララ6番手。左のブローを取りにタック。定石なら先行したプロン
トはウララをカバーするはずですが、なぜかカバーに来ません。
8
ブローを長く走り、
2上で4番手まで順
位が上がりました。2
下はスピンを上げて
爆走。3 上ではヒール
バランスに集中しひ
たすらハイクアウト
とメインコントロー
ル。気合の入った低い
ハイクアウトでバウ
チームが頑張ってく
れていました。そのお
かげでカボックにだ
いぶ追いつき直後でスピンアップ。カボックの引き波の中を走り、後ろに張り
付きました。マークでカボックがゾーン内のルーム要求。ルームを与えきれい
に回航・・・・しかしカボックの動きがおかしい。ジブのトラブルのようです。
回航直後タックして左のブロー帯へ。ここで3番手まで順位が上がりました。
カボックよりレーティングはウララがわずかに高いので少しでも離したいと思
い、ひたすら超ハイクアウト。ブローを取りつつ、ルーズにカボックをカバー
し、大型レース艇に続き3番手でフィニッシュ。YYC に帰ってビデオを見なが
ら昼食。
「小さなミスもあったし、まあ3位かな」と思いベイサイドへ。みんな
と楽しく会話、食事。いよいよ発表。3位ミスティック X・・・ 2位カボッ
ク・・・・ まてよ。ということは・・・
「IRC 優勝ウララ」のコール。まさか
の優勝でした。市長杯をいただきました。夏樹プロにコーチングを受け10カ
月。先週は夏樹プロが乗って優勝できました。そのよいイメージが今回生きま
した。コース取り、アクション・・・全員の意識も大きく変わってきました。
まだまだ詰めも甘く練習する必要があると思います。でもうれしかった!!
冬も練習するぞ~!
9
福岡ヨット寄港
ALWAYS 杉山和雄
私、杉山は転勤の為、約3年間福岡での単身赴任をしていました。
その間、自艇の「ALWAYS」は磯子に放置のまま「東京湾」を離れ「博多湾」
で浮気をしていました。
そこで、私が福岡で過ごした「ヨットライフ」と「博多ヨット事情」をご紹介
させて頂きたいと思います。
私がお世話になっていましたヨットハーバーは「福岡市立ヨットハーバー」
で日本でも有数の大型ハーバーです。当ハーバーは福岡市中心街より約 30 分
程度に位置し、博多湾にある大変アクセスの良いハーバーです。
ハーバー付近より福岡市内
福岡市立ヨットハーバー入口
10
福岡市立ヨットハーバー桟橋繋留
「福岡市立ヨットハーバー」の概要です。
・1975 年に開港した築 38 年のハーバー
・100%福岡市が所有し、運営は NPO 法人「福岡セーリング連盟」に委託
・運営職員は 6 名で年中無休
・桟橋繋留バース約 200、ディンギー陸置きヤード約 350
・ハーバー使用はヨット、ディンギーのみ(モーターボートは NG)
・係留費: 30 フィート~33フィートクラス 37,800 円/月
40 フィート~43フィートクラス 45,900 円/月
・ハーバー利用者:年間約 60,000 人
・ヨット教室参加者:年間約 600 人
・オリンピック出場者:過去 7 名
・6 大学、5 高校ヨット部がクラブ活動として利用
・クルーザーでは 5 組織団体がフリート活動をしている
① FYC(福岡ヨットクラブ)
:レース艇主体で毎月1回、ブイ周りを 3
レース実施
② HYC(博多ヨットクラブ)
:レース艇、一般艇で毎月 1 回、博多湾内
の島又は浮標周りレースを実施
③ GYC(玄海ヨットクラブ):日本外洋ヨット帆走協会の流れを汲んだ島
周りレースを実施
④ J-24 博多フリート:J-24 日本選手権なども行われる
⑤ ホワイトセールクラブ:主に一般艇、クルージング艇のお気楽レース
を月1回実施
・その他ビックイベントレースとして
・日韓親善アリランレース(隔年)
・九州カップレース:九州全土の地域の艇が集まるレース(隔年)
・タモリカップレース
等々、大変ヨットが盛んな地域で多くのフリート活動がありヨットマンにとっ
てはこれ以上ない環境の施設だと思います。
11
現状、ハーバーの繋留艇は小型ヨットが減少しつつ大型ヨットが増加する傾
向にある他、毎年レース艇の入れ替えも盛んで最新ヨットが多数並んでいます。
レースには数人のプロセイラー、セミプロセイラーが色々な艇に上程し、そ
の技術指導を行い各艇のレース技術向上に貢献しています。また、各艇間の人
事交流も盛んで他の艇にてレース参加するような場面も多くみられ、これもレ
ース技術向上に貢献していると感じました。
福岡は日没が遅く日が長い為、ヨット部の学生達は平日授業が終わった放課
後に毎日のよう練習をしている結果、レベルの高いセーラーが育っているよう
です。
博多湾の環境は湾内には幾つかの島もあり、半島もあり、緑の景色豊かな素
晴らしい景観のもとセーリングができる場所です。また湾内はうねりも少なく
比較的穏やかですが1年中北よりの風が強いのと半島や島の影響で風の振れが
多い為、レース等ではその風の読み方が勝負を分けていました。
博多湾から佐賀県の山並み
12
博多湾から玄界島、糸島半島
私自身のヨット生活とし、私の住居からハーバーまでは自転車で 10 分程度
この上ない環境でハーバーに通うことができました。そこではハーバー所属す
る 41 フィートの艇と 33 フィートの艇の 2 艇でクルーとして、各種レースに
参加させて頂きました。先に紹介した FYC レースでは1日にブイ周りを 3 本
やりますが、本気のスポーツモードで、過去ヨットでこれほど体力を消耗した
ことはありませんでした。驚いたことに福岡のレース艇はどんなに強風でも必
ずスピンを展開し、けしてリーフ等もしませんので、なお更ハードな環境での
レースが多かったと思います。その他「長崎五島列島レース」
「ハウステンボス
レース」「長崎カップレース」
「九州カップレース」など多々楽しくもハードな
レースを楽しんだと共に良い勉強となりました。その他落水事故に遭遇したり、
ディスマストに遭遇したりするなど、多くの経験をさせて頂きました。
私自身 2014 年より東京に転勤となり、
「ALWAYS」にて東京湾セーラーに
復帰することとなりました。本年は YYC メンバー皆様方と一緒にヨットライフ
を楽しんでいきたいと思います。
13
第二回東京湾クラブ対抗レースを振り返って
J24Felix ヘルム 石川貴教
一 昨 年 の 初 回 東 京 湾 ク ラ ブ 対 抗 レ ー ス で は YYC ク ラ ブ 代 表 と し て
BIGSHOT チーム(赤井オーナー)でスキッパーとして出場しました。結果は
YCC・横浜市民ハーバーに続き 3 位の結果でした。
今回は YYC クラブ代表として Felix チーム(市毛オーナー)でスキッパー
として参加させて戴きました。
レース前日の前夜祭では YYC 阿久津理事長と二人で出席しました。この挨拶の
時、阿久津理事長が今年は優勝を狙いますと宣言したため、自分としましては
非常にプレッシャーともなりましたが、場は大いに盛り上がりました。いずれ
にいたしましても普段から J24 に乗っているわけですから勝って当たり前の
ようでもありますが、このレースではブラインドレース仕様でジェノアとスピ
ンネーカーが使用できない為艇に積んでいません。セイルはメインとジブだけ、
乗員 4 名でのセーリングとなります。その為普段の J24 セーリングとは全く
別物といっていいような状態です。エンジンも着いてなく、レース海面の MM
21近くまで曳航してもらいます。船体に応じたハンデ調整をしたセイルが付
きます。バックステイを除くリギン等は調整してはダメというルールです。
前回はバテンが他艇に比べ硬すぎたというのが印象的でした。
レース前日前夜祭の前に艇長会議とくじによる配艇が行われました。くじ運
がいいのか悪いのか今回の配艇ではセイルが一番綺麗だった様な気がしました。
(艇は一番??)配艇後、艇の不具合をいくつか指摘させてもらい直してもら
いました。直してもらえなさそうなところは目を瞑りました。
(ジブシートのク
リートがクラムクリート等々)
レース当日は朝 YCC より MM
21のプカリ桟橋までレース艇を
曳航し、乗員は上陸しパシフィコ
横浜海岸側にて来賓(各議員、県
セーリング連盟等々)出席の上、
開会式が行われ10時半頃より第
一レースが始まりました。コース
は海面中心のスタートから上・
下・上・MM 海岸寄りのゴールと
短いものです、風が弱かったので
ジブハリヤードのテンションを緩めにして挑みましたがジェノアではなくジブ
だったので適切ではなかったようです。
14
スタートも下艇と上艇に挟まれ、少し出遅れたこともあり身動きがとれなく
なり、タックして上艇のスターンを避けて通りその後、第一上マークを回った
のは最下位の7番手でした。参加艇は夢の島東京クラブ・木更津クラブ・
YBYC・横浜市民ハーバークラブ・YCC・YYC の東京湾6クラブ艇とオープン
参加のブラインドチーム(日高艇長)の7チームです。
その後2艇を抜きゴール間際では前2艇に近づくも及ばず 4 位ゴール(着順
3 位)
第二レースは前回優勝チー
ム YCC に続いて2位。お昼は
海上にて崎陽軒の焼売弁当を
配って戴き、味わいました。
食後の第三レースはスタート
が上手く行き上マークトップ
廻航しましたが途中抜かれ2
位ゴール。その後4・5レー
スと全5レース消化し総合2
位という結果になりました。
一昨年に引続き優勝 YCC ク
ラブ、3 位に夢の島東京クラ
ブとなり上位 3 チームが翌日の選抜ブラインド3チームとの混合レースに参加
できるということです。
翌日は前日とは打って変わって雨交じりの強風となり朝からリギンを弄りだ
すチームもいましたが、注意をしたところ、風が強かったのでとの返答。
やはり、前日と同じく YCC より曳航してプカリ桟橋まで行き 9 時よりブラ
インドチーム・東京湾クラブ混合レース開会式が始まりました。
ブラインドチームには強風のため声での伝達が伝わりにくくハンデの多いレ
ースとなりましたが、レース中止となってもおかしくない風でしたが波の影響
が少なかった為か全5レースを消化。全レース 1 位の YCC チームが優勝・全
レース2位の YYC チームが2位。3 位にブラインドチーム、4 位に夢の島東京
クラブ、5・6位にブラインドチームという結果でした。
次回出場されるチームのために助言。前日の配艇のくじにはくじ運のある人
を連れて行くこと。ランニングでジブを手で観音開きにする練習をしておく。
これをするのは背が高く腕が長い人が有利。・・・結構疲れるようです。この2点
は重要です。
最後に、クラブ代表としてこのレースに参加させて戴きありがとうございま
した。チーム代表に代わって、この場をお借りし御礼申し上げます。
15
クルーザーヨット体験乗船教室を経て
第 39 期クルーザーヨット教室生徒
中村暢孝
釣りをしたければ釣り竿が気軽に買える、サーフィンをしたければ海の家で
レンタルができる、でもヨットをしたい時は、、、
、
、? 海外では色々なチョイス
があるのに、日本ではヨットスクールに入るしかないの?スキーを初める時に
スクールへ入る人もいるが、自分で経験し学びたい人もいるはずで、私も同じ
様に自分で経験を積み重ねていきたいとインターネットで探していました。
今はインターネットで調べれば大抵の情報は見つける事ができますが、不思
議な事に、ヨットをスタートする為の情報は思ったより見つかりませんでした。
ヨットを購入する訳にもいかないし、ヨットスクールに入るのも気が引ける、
いきなりヨットハーバーの扉を叩くのもどうだろう?そんな漠然とした迷いの
中で YYC の HP を見つける事が出来きました。その時点では募集期間前だった
為、自分のスケジュール帳に募集開始日を記入して、開始日当日に申し込みま
した。ヨットをやりたいという人は多いだろうが、このスタートに立つ事が難
しい人がほとんどではないでしょうか?
距離的な問題、スケジュール的な問題、様々な問題をクリアできた幸運な人
が YYC のヨット教室に参加出来るのだろうなと思う。私もその中の一人で、更
に HIRO へ配属をしていただいた特に幸運な一人だと思います。
そもそも”ヨットに乗りたい”という漠然とした目的の中で、HIRO では、レ
ースをしたり、クルージングをしたり、宴会をしたりと様々なシーンのそれぞ
れの楽しさを経験させていただいています。
実際にヨットをやってみると、ヨットは乗っている事が目的であり移動のツ
ールでもある魅力的な乗り物だなと感じました。これほど面白い乗り物はなく、
スピードを出すだけでもなく、技術を競い合うだけでもない、一度乗ると常に
ヨットの事が気になる、皆さんが言われる様なヨットが「ライフスタイル」と
いう意味が分かったような気がします。
YYC にいると日本一周、世界一周をした方の経験談を聞く事ができ、自分が子
供になった様にワクワクし、いつか自分も同じ様にヨットで世界を旅できる様
になりたいと夢を膨らませています。
まだまだヨット初心者で、ヨットの本当の楽しさも、怖さも理解出来ていま
せんが、今後はもっとヨットを通じて人生が豊かになる様にヨットを続けてい
きたいと思います。
ヨットを始めるきっかけを多くの方々へ長年提供し続けている YYC のクル
ーザーヨット体験乗船教室はとても貴重なプログラムで、更に広くこの活動を
知っていただきたいと思いました。
この場を借りて、普段からヨットでお世話になっている、HIRO の皆様、YYC
の皆様に感謝の念を申し上げたいと思います。そして、これからもよろしくお
願いいたします!
16
ヨット教室に参加して
第 40 期クルーザーヨット教室生徒 鈴木友紀子
久しぶりにヨットに乗りたいと思ったのは 2 年ほど前でした。学生時代ディ
ンギーに乗っていたものの熱心な方ではなく、長らくヨットから遠ざかってい
たのですが、ふと疲れたときに海上で感じる風が懐かしくなったのです。しか
し今更ディンギーに乗るほど体力に自信はなく、また父がクルーザーに乗って
おり機会があればいつか自分でも乗ってみたいと思っていたので、早速クルー
ザーのクルー募集案内を探しました。しかしいざ応募しようと思うと全く知ら
ない方の船に乗せてもらうことに躊躇してしまい、なかなかきっかけを掴めず
に時間が経ってしまいました。そんな時に見つけたのがこちらの教室です。教
室であれば初めてのことでも気兼ねなく教わることができるし、期間限定なの
でもし合わなければそこで辞めればいい、そんな安易な考えのもと早速申込み。
そんなご縁で今年の秋教室に入校しました。
ヨット教室初日。午前中にヨットに関する簡単な知識とロープワークを学び、
配艇いただいた船は HIRO。ご縁あって初日は Wave に乗せていただきました
が久しぶりに乗るヨットは本当に心地よく、次の乗艇が楽しみで週末をわくわ
くしながら待っていたのを覚えています。
そして迎えた 2 回目はいきなりのランデブークルーズ。大した働きはできな
いので乗せてもらうだけでしたが、雨に降られることもなく夕方無事に保田到
着。ばんやでおいしい海の幸をお腹いっぱい戴き、その後も船の上で宴会は続
きました。皆さん楽しい方ばかりで気づけば時間は午前 1 時過ぎ。入って早々
にしてクルーザー遊びの醍醐味を余すことなく味わえてラッキーだなぁ、なん
て思えた 1 日目でした。そして翌朝。前日に皆さんが予想された通りに海は大
荒れ。実は内心、大荒れといってもディンギーと違ってクルーザーならそんな
大変でもないだろうとタカをくくっていたのですが、保田港を出た途端、バケ
ツを返したかのようなスプラッシュを頭から浴び続け、なんと乗艇 3 回目にし
てクルーザーの酸いも甘いも覚えたクルーズとなりました。
その後、ランデブークルーズの時にはもう懲り懲りと思ったはずなのですが、
それでも海上を走る気持ちよさに惹かれて週末 YYC に通うのが楽しみに。ディ
ンギー経験があるとはいえクルーワークしかしておらず案外船の仕組みや操船
技術に関しては知識が浅いので、毎回基本的なことから丁寧に教えていただき
ました。艤装解装はもちろんのこと、ウィンチの回し方からリーフの使い方(セ
ールを小さくして走るなんて初めて知りました!)、そして案外ロープワークに
も苦戦しました。クルーザーでは最多使用頻度を誇るであろうクラブヒッチは
初日に教わったにもかかわらず、体で覚えるまでは毎回混乱してしまいます。
17
そして気づけばあっという間に 3 か月。教室に申し込んだとき「合わなけれ
ば辞めればいい」なんて思った記憶が懐かしく、ついに一度もそのような思い
がよぎることなく先日無事に閉校式を迎えました。こうして楽しみながら 3 ヶ
月過ごせたのも HIRO のオーナーである大庭さん山崎さんをはじめ、このよう
な機会を与えて頂いた YYC の皆様のおかげと思っています。今後も YYC に通
い皆様に学びながら自分でヨットを走らせる楽しみも覚えていきたいと思いま
すので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ヨット教室の感想
第40期クルーザーヨット教室生徒 村井彩子
クルーザーに乗ってみたいと思い、ヨット教室への参加を希望しました。
乗船時はいつも天候に恵まれ、海風に吹かれてとても気持ちの良いひと時を過
ごすことができました。
また、他の先輩クルーの方々も親切にしてくださり、安心して乗ることができ
ました。
自分の目指すヨットライフごとに艇分けをしたので、ひとりひとりにあった乗
船体験ができたと思います。
あっという間に修了が来てしまいましたが、これからもヨットに関わっていき
たいと思いました。
18
新入会員の紹介
DEVATA2 の小平英博さん(2012 年 11 月入会)
2013 年横浜ヨット協会に入会致しました小平です。宜しくお願い致します。
艇名は DEVATA2(BENETEAU FIRST 300 SPIRIT)で主にレース
を中心に活動しています。
ヨットとの出会いは 1999 年にヨットの体験会に参加し、音も無く風だけで
走る気持ちよさに一発ではまってしまいました。私は若いときのオートバイ事
故で頸椎骨折し、両手両足に障害がありシートを引くこともできず、さらに車
椅子という状況。
「セーリングしたい、しかしクルーとしてどこかの艇に乗せてもらうことはで
きない」ならばオーナーになればいいんじゃない・・・って事で、周囲の反対
を押し切り、半年後には26ft の中古艇を買ってしまったお気楽者です。以前
は横浜ベイサイドマリーナを本拠地としていました。
あれから13年、今日までヨット活動を続けられているのも、多くの方々の
協力あっての事です。
このような若輩者ではありますが、伝統ある横浜ヨット協会に入会させて頂
き、大変光栄に思っております。皆様にはご不便、ご協力をお願いすることも
あるかと思いますが、末永くご指導をお願い致します。
19
源の横田考俊さん(2013 年 2 月入会)
昨年、父(横田道生)から受け継ぎ、入会させていただきました源の横田考
俊です。
YYC には、1995 年のクルーザーヨット教室に参加させていただいて以来、
かれこれ 19 年ほどお世話になっております。そんなに前からヨットに乗って
いたのかと改めて驚いている次第ですが、まだまだ技術は「ド素人」の域を出
られていない状況で、恥ずかしい限りです。なかなかハーバーに来られない時
期もございましたが、乗りたいと思った時にハーバーに来るとヨットに乗せて
いただけたことでこれまでヨットをやめずに来られました。YYC の皆様には大
変感謝いたしております。
幸いにも源に一緒に乗っていただいているメンバーは経験豊富な方々ばかり
ですので、早く一人前のヨット乗りになれるよう努力していきたいと考えてお
ります。
「いつ行ってもいるね」と皆様に言われるようなヨット生活を夢見つつ、ヨ
ットを続けていきたいと考えております。今は、レースにも出たい、遠出(ク
ルージング)もしてみたい等、期待は膨らむばかりです。今後も色々とご指導
いただけますよう、よろしくお願いいたします。
20
2013 年交流会
12 月 8 日(日)
21
YYC 前の河川は水深が浅くなり、近年ではヨットが出航できない事態も多発す
るようになりました。長年 YYC では、横浜市に対して請願や陳情を行ってきた
結果、横浜市は平成 25 年度の予算により八幡橋から下流域の掘割川、
特に YYC
前面部分の浚渫工事実施が決まりました。水深調査、底土調査等の準備も順調
に行われていましたが、肝心の工事業者が決まらず次年度へ持ち越しとなりま
した。実際の工事は、シーズン中になることも予想されます。土日の工事は避
ける様お願いしておりますが、何卒皆様におかれましては、ご理解とご協力を
お願い致します。
安心して出入航できることを切に願うものです。
今年は、櫻川さん「のらり」が沖縄や瀬戸内、もしかしたら韓国まで足を延ば
す約半年に及ぶクルージングを計画しているそうです。
ご安航を祈ります。
YYC 編集委員
佐治秀雄 鈴木 弘樹 菊池 恵子
Journal of the Yokohama Yacht
No.21
発行
2014年 3月 7日
発行者 一般社団法人 横浜ヨット協会
広報委員会
〒235-0016
横浜市磯子区磯子1丁目5番16号
電話
045(751)1304
FAX
045(751)1305
http://www.yyc.or.jp
E-mail : [email protected]
22
Club