小児科定点あたり麻疹患者報告数 小児科定点: 全国約3,000の小児医療機関: 基幹病院定点あたり 成人麻疹(18歳以上)患者報告数 基幹病院定点: 全国約500の基幹病院: 毎年第20週(5月下旬)頃がピーク IDSC感染症発生動向調査よりhttp://idsc.nih.go.jp/kanja/weeklygraph/measles.html 麻疹が死因の死亡者数過去50年間 10000 (人口動態統計より) 9000 age20age10-19 age5-9 age1-4 age0 8000 7000 死亡者数︵人︶ 6000 5000 全年齢の死亡者数 (1950−2000年) 4000 3000 2000 1000 0 IDSC1950年 1960年 1970年 1980年 1990年 2000年 By Dr.Mori FETP 麻疹が死因の全年齢の死亡者数1980‑2001年 (人口動態統計より) 20歳以上 10-19歳 5−9歳 0−4歳 120 死亡者数︵人︶ 100 80 全年齢の死亡者数 1980−2001年 60 40 20 0 IDSC 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 By Dr.Mori FETP 麻疹が死因の乳幼児死亡 1980‑2000年(人口動態統計よ り) 80 70 age4 age3 age2 age1 age0 60 死亡者数︵人︶ 50 40 0−4歳の死亡者数 (1980−2000年) 30 20 10 0 1980年 IDSC 1985年 1990年 1995年 2000年 By Dr.Mori FETP 5〜12年前の麻疹患者発生状況(1991-1998年) IDSC 都道府県別麻疹患者発生状況 ( )内数字は都道府県数 感染症発生動向調査より 全国的な大流行ではなく、地域的な流行を示し、 都道府県別に患者の多い県と少ない県が隣り合って存在する。 IDSC 都道府県別成人麻疹患者発生状況 ( )内数字は都道府県数 感染症発生動向調査より •最近4年間では、2001年の患者報告数が最も多かった。 IDSC 年齢別麻疹患者報告数 2001年 図5a 小児科定点からの麻疹年齢階級別患者報告数 (2001(平成13)年1週〜52週累計) 感染症発生動向調査より 9000 図5b 小児科定点からの麻疹年齢階級別患者報告数 (2001(平成13)年1週〜52週累計) 感染症発生動向調査より 20歳以上 2% 7691 8000 15〜19歳 3% 7000 10〜14歳 11% 6000 5000 4446 3424 3000 6〜11ヶ月 14% 9歳 3% 3869 4000 8歳 4% 2484 1830 2000 1歳 24% 7歳 4% 2149 1000 0〜5ヶ月 2% 1687 1393 1269 1170 1171 720 509 6歳 5% 5歳 5% 0 0〜5ヶ月 6〜11ヶ月 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 年 齢 IDSC 7歳 8歳 9歳 10〜14歳 15〜19歳 20歳以上 4歳 6% 2歳以下が全報告数の50% 1歳児が24%で最も多い 定期接種対象年齢が約60% 10歳以上は16% 3歳 7% 2歳 10% 1歳 年齢別成人麻疹患者報告数 図9a 基幹病院定点からの成人麻疹年齢階級別患者報告数 (2001(平成13)年1週〜52週累計) 感染症発生動向調査 350 2001年 図9b 基幹病院定点からの成人麻疹年齢階級別患者報告数 (2001(平成13)年1週〜52週累計) 感染症発生動向調査より 332 45〜49歳 50〜54歳 55〜59歳 0% 1% 1% 60歳以上 40〜44歳 0% 1% 300 35〜39歳 5% 14歳以下 1% 250 213 30〜34歳 10% 213 15〜19歳 23% 200 150 90 100 25〜29歳 23% 45 50 9 9 7 4 5 4 0 14歳以下15〜19歳 20〜24歳 25〜29歳30〜34歳 35〜39歳 40〜44歳45〜49歳 50〜54歳 55〜59歳 60歳以上 年 齢 IDSC 20〜24歳 35% 20‑24歳が最多で35%、15‑19歳群と25‑29歳群は同じ 30歳未満で全体の82%を占める 年齢別 麻疹患者割合(1999−2002年、2002年は概数) (感染症発生動向調査による 全国約3,000の小児科定点からの報告) 19% 16% 10歳以上 15% 12% 35% 34% 3−9歳 35% 32% 9% 2歳 2002年 2001年 2000年 1999年 10% 11% 11% 21% 24% 1歳 25% 26% 0歳 16% 16% 14% 19% 1歳児の割合が26%から21%と全体の1/4から1/5を占める傾向は同じ 10歳以上の割合は全体の約1ー2割。12%から19%とやや増加 IDSC 年齢別成人麻疹患者割合(1999−2002年、2002年は概数) 19% 18% 30歳以上 15% 23% 25% 23% 25−29歳 19% 12% 37% 35% 20−24歳 35% 36% 19% 19歳以下 24% 31% 29% IDSC 20‑24歳の割合が35‑37%で最多 25‑29歳の割合が12%から25%に増加 19歳以下の割合が29%から19%に減少 2002年 2001年 2000年 1999年 麻疹ウイルスのgenotype:米国 Genotype D6 D5 D4 H1 C2 D8 H2 D3 D2 D7 G2 IDSC Numbera 13 12 7 7 2 2 2 2 1 1 1 Sourceb ヨーロッパ、ブラジル 日本 インド、ケニア、エチオピア、パキスタン 中国、韓国 ドイツ、ジンバブエ イタリア、英国 ベトナム フィリピン アイルランド スエーデン Unknown H1株が主に流行している韓国では日本と同じワクチンを使用して、 By Dr.Suzuki FETP 麻疹のコントロールが成功している。 麻疹ウイルス IDSC 22 genotype 日本のある中学校:生徒数250人 IDSC 日本の中学生ワクチン接種率 既往歴有 5-10% 接種も既往もない人 5-10% 85% By Dr.Suzuki FETP 麻疹の患者さん IDSC 麻しんワクチンを接種した人 麻疹にかかったことがある人 ワクチン接種したことも、麻疹にかかったことも無い人 By Dr.Suzuki FETP 感染症流行予測調査事業概要 〜麻疹〜 調査時期:当該年度の7〜9月 調査対象及び地区の選定: 栃木県、千葉県、新潟県、長野県、島根県、香川県、 愛媛県、沖縄県につき一地区を選定。 年齢区分:0〜1歳、2〜3歳、4〜6歳、7〜9歳、10〜14 歳、15〜19歳、20〜29歳、30〜39歳、40歳以上の9区 分より各25名ずつ、計225名。 調査事項:血清中の麻疹ゼラチン粒子凝集抗体価(PA 抗体価)測定。予防接種歴。生年月日、性別、採血日、 職業、出生地、居住期間、外国滞在(国名)。 IDSC わが国の推定麻疹感受性者数 (2000年度感染症流行予測調査より) 70 60 50 40 人口(万人) 30 61 55 20 29 24 10 21 17.6 8 7.6 10 11 5 8 4.8 1 2 3 4 5 6 7 8.4 0 2.5 0 0 20.6 8 9 10 〜 14 15 〜 19 20 〜 24 25 〜 29 30 〜 39 40 〜 49 50 〜 59 0 60 〜 69 0 70 〜 79 0 80 〜 年齢 IDSC 0‑1歳で約100万人の感受性者!! 10歳代では約45万人、20歳代では約40万人の 感受性者!! わが国の健常人の麻疹PA抗体保有状況 (2001年度感染症流行予測調査より) 図1.年齢別 麻疹PA抗体保 有状況, 2001年 Fig.1 Age distribution of measles PA antibody 100 80 60 40 ≧16 ≧64 ≧256 ≧512 20 0 0 5 10 15 20 25 30 35 Age 40 45 50 55 ≧60 100 80 60 40 ≧16 ≧64 ≧256 ≧512 1歳 20 0 ≧60 55-59 50-54 45-49 40-44 35-39 30-34 25-29 20-24 15-19 10-14 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 Age group (Years) 流行 予測 1歳児の麻疹抗体保有(PA抗体価16以上)率は43.9%と極めて低い 2歳児で約85%、3歳児で約90%、その後60歳以上までほぼ横ばい IDSC 成人麻疹で最も患者報告が多い20‑24歳の抗体保有率は95.9%であった。 10歳代、20歳代の3‑4%が麻疹感受性者!! わが国の健常人の麻疹PA抗体保有状況 (2002年度感染症流行予測調査より) 図1.年齢別麻疹PA抗体保有状況,2002年 Fig.1 Age distribution of measles PA antibody positives,2002 100 80 60 40 ≧16 ≧64 ≧256 ≧512 20 0 0 1歳 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 ≧60 Age (Years) 100 80 少し上昇! でも まだまだ・・・ 60 40 ≧16 ≧64 ≧256 ≧512 20 0 ≧60 流行 予測 2002 55‑59 50‑54 45‑49 40‑44 35‑39 30‑34 25‑29 20‑24 15‑19 IDSC 10‑14 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 Age group (Years) 年代別麻疹PA抗体保有状況(2001年度感染症流行予測調査より) 100 90 80 ≧32 ≧64 ≧128 70 60 50 ≧256 ≧512 ≧1024 40 30 ≧2048 20 10 0 20代 IDSC 30代 40代 年代 50代 60代 麻しんワクチン実施率(%) 1978(昭和53)年〜2000(平成12)年 100 90 80 70 60 50 40 30 90%以上 20 10 0 1978 1981 1984 1987 1990 1993 1996 1999 厚生省(現 IDSC 厚生労働省) 分子:定期接種として麻しんワクチンを受けた人口 分母:1歳児人口 ワクチン接種率2001年 (予防接種研究班by Dr. Isomura) DPT 初回接種 DT 11-12歳 ポリオ(生後3-90 か月) 麻疹(生後12-90 か月) 風疹(生後12-90 か月) 風疹(中学生) 接種率 85.1% 日本脳炎初回接種 76.7% 86.0% 81.1% 71.2% 55.8% 76.4% 日本脳炎追加接種 71.8% IDSC 感染症流行予測調査から得られた 予防接種歴 (次からのグラフの色に相当、不明(黒)は除く) 麻疹ワクチン(+)かつMMRワクチン(+) 麻疹ワクチン(+)かつMMRワクチン(‑) 麻疹ワクチン(+)かつMMRワクチン不明 麻疹ワクチン(‑)かつMMRワクチン(+) 麻疹ワクチン(‑)かつMMRワクチン(‑) 麻疹ワクチン(‑)かつMMRワクチン不明 麻疹ワクチン不明かつMMRワクチン(+) 麻疹ワクチン不明かつMMRワクチン(‑) 麻疹ワクチン不明かつMMRワクチン不明 IDSC 麻しんワクチンMMRワクチン接種率、2001年度 計2,156名 麻しんワクチンMMRワクチン接種率、2001年度 計2,156名 100% 12 90% 15 20 12 5 10 30 8 0 20 6 5 20 6 8 1 6 0 5 4 2 8 4 7 3 6 31 10 41 11 20 9 01 18 60 29 14 13 46 1 1 9 10 80% 5 14 29 17 33 70% 60% 1歳 50% 221 60 1 1 0 8 29 70 85 40% 52 60 90 67 33 88 62 37 87 74 54 117 68 40 38 30% 66 3 1 66 46 50 32 34 20% 10% 0% 21 55 0 0-5M 0 1 6-11M 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20-24 25-29 30-34 35-39 40- 年齢群 麻疹 IDSC MMR 麻疹+MMR なし 1歳児の52%しか麻しんワクチンを受けていない! 麻しんワクチン後健康状況調査累計報告 1996(平成8)〜2000(平成12)年度 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ワクチン接種後日数 発熱 IDSC 局所反応 けいれん 蕁麻疹 発疹 20 21 22 23 24 25 26 2 今すぐに、したいこと・・・ 麻しんワクチンを1歳のお誕生日の プレゼントにしましょう! • • • • • • 1.1歳での定期接種の徹底:接種率を95%以上にする 2.外来受診者のワクチン接種歴確認:1歳以上には接種勧奨 3.1歳6か月、3歳児健診等で、接種もれ者をチェック:接種もれ者 には定期接種 4.小学校入学前に接種もれ者をチェック:接種もれ者には定期接種 5.ハイリスク成人(小児との接触が多い、医療関係者など)へ任意 接種 6.2回接種導入への検討 IDSC IDSC http://idsc.nih.go.jp/index-j.html どうもありがとうございました。 IDSC
© Copyright 2024 Paperzz