ビジネスリポート Pick Up ハローワークの有効活用② 前回は、民間の採用のためのサービスなどと比較しながら、中小企採用を成功させる３つのポイント 10 N.M. 2010.04 求職者の視点と企業側に求められる努力中途採用の流れ企業側の努力ポイント求職者の視点事前準備採用したい人材の要件を見極め、自社のアピールポイントを整理する。自らの経験、将来の展望などの諸条件を考慮し、応募したい職種や企業を検討する。業にとってのハローワークのメリットと、それを活用するためには会社側にも努力が必要であることを述べました。では、実際に企業はどのような努力をすべきなのか、今回からは、ハローワークを有求人票少ない情報の中から、少しでも企業の自社のアピールポイントを厳選して、実情を知りたい。文章の裏にある企業求職者に訴求できる文章を作成する。側の意図にも注意を払う。面　接インタビューをベースにした面接。こちらを伝えるだけでなく、お互いを知ることが必要。効活用するための具体的な方策を解説していきます。（採用コンサルタント　橋本哲史）自らを託す職場として、非常に厳しい目で観察する。納得できない点があれば、内定を受けない選択もある。先月号でも述べましたが、ハローワークを活用しは、文字のみの少ない情報量で、会社を知るのです。社の魅力を読み取ることができず、求人に応募するい人材か見抜くこともできますし、求職者も企業側て良い人材を採用するには、会社側の採用への努力そのため、的確かつ端的に求人票の文章を作成することをためらいます。賢明な求職者は、求人が自分の質問を通じて、どのような人材を欲しているのか、が必須になります。なぜなら、ハローワークは国の必要があります。何を載せて何を載せないのか。採に合っているのか、応募すべきなのかどうか判断に社員になればどのような職業生活が送れるのかなど機関のため、民間の求人媒体のように、営業マンが用したい人材に興味を持ってもらうには、どのよう迷ってしまうのです。のイメージを持つことができます。さらに、求職者アドバイスをしてくれたり、求人広告の文章を作成な事項を載せ、どの部分を魅力として伝えるべきな 600 字程度というと非常に少ないと感じられると側からの質問も受ける “ 対談 ” 型にまで発展すれば、してくれたりはしないからです。ハローワークを活のか。このために、しっかりとした採用したい人物思います。しかし、本当に必要な人材は何かを突き言うことはありません。少ない情報の求人票だから用した中途採用を成功させるため、会社側に要求さ像の明確化が最も重要になるのです。詰めて考え、それに的を絞った文章を作成すれば、こそ、密度の高い面接をしたいものです。会社の魅力を十分表現できます。先日ある企業より、平日の午前中 3 時間、週 5 日れる努力には、大きく 3 つのポイントがあります。 2. 求職者を引きつける求人票の文章勤務の条件で、事務所の総務、庶務、経理業務兼任 1. 採用したい人材像の明確化次に重要なポイントになるのは、求人票に記入す 3. 求職者が入社したくなる採用面接の人材を探しているという相談を受けました。「採用したい人材像を明らかにするなんて当たりる実際の文章（内容）です。次に、そんな少ない情報の求人票だからこそ、採給与は、時給制で 1500 円。月給換算すると約前だよ」という声が、読者の皆さんから聞こえてき既に述べたように、求人票は、トータルで 600 用面接の際、気を付けたいことがあります。求人票 10 万円程となり、法律の規定時間に達しないためそうですが、これは、非常に重要なポイントになり字程度の分量の文字しか使用できません。その限らを見て応募してきた良い人材も、面接でそれを見抜雇用保険にも入れないという条件です。この条件でます。そのため、あえて一番目のポイントとしました。れた中で、会社概要、事業領域、仕事内容、欲しいけられなければ、採用することはできませんし、求あれば、通常は主婦あるいは定年後の方が応募されハローワークを有効活用するときに、このことが人材の要件を、求職者に理解してもらう必要がある職者自身が、魅力的な職場と感じなければ、内定をると想定されます。その企業では、いろいろと手を重要になるのは、ハローワークの求人票は特有の制のです。そのためには、求職者がどのような情報か辞退されてしまう可能性もあります。尽くされたそうですが、良い人材を見付けられな約があり、そのままでは求職者に対する訴求力が乏ら会社の魅力を理解しているのかについて、注意を中途採用がうまくいかないという相談で、どのよかったとのことでした。しため、本当に欲しい人材だけに響く的を絞った内払う必要があります。うな面接をしているか尋ねると「こちらが話すことそこで、ハローワークで採用活動を行うことを提容にせざる得ないからです。求職者は、入社する会社が、長期に働ける職場環が多く、あまり求職者に質問しない」という回答を案しました。求人票には、実際の仕事内容だけでな民間の求人媒体であれば、写真を使用することが境なのか、そして安心してキャリアを積んでいけるよく耳にします。求人票に書ききれなかった会社概く、どのような人材を必要としているのか、入社後できます。写真を使用することによって、オフィスのかについて、最も関心を寄せています。つまり、要などを一方的に説明してしまう傾向があるようで仕事に関してどのような体制でフォローするのかなの雰囲気を伝えることができます。社長や社員の集会社の業績、業務内容、自らが就くであろう仕事内す。面接は、もちろん会社が求職者を選ぶ場でもあどを、具体的に記載することにしました。また、雇合写真を利用すれば、そこで働く人の雰囲気を伝え容や労働条件などに関心があるのです。例えば、会りますが、同時に、求職者が会社を理解し入社への用形態を、アルバイトではなく契約社員とすることることもできます。求人広告内の文章量も比較的多社概要の欄に、社員旅行や懇親会などについて記載意思を明確にする場でもあります。会社側が一方的を了承していただきました。その結果、一週間程で、いので、企業理念や欲しい人物像などを文字で伝えした求人票を見掛けます。求人側は家族的な雰囲気に説明しているだけでは、求職者に伝わらないだけ男女、20 代から 50 代まで幅広く応募がありました。ることも安易です。このように会社の魅力を多面的で働きやすい職場だということを伝えたいのだと思でなく、求職者の良い部分を見抜けません。その中から、30 代の男性を採用することができまな表現方法によって、求職者に伝えることができるいますが、求職者からは、それよりも現在の業績は面接のベースは、記者会見型ではなくインタした。このように、ハローワークでも工夫次第で想のです。どうなのか、どのような企業理念なのかを知りたいビュー型です。会社からの一方的な情報提供ではな定以上の人材を確保することが可能なのです。ハローワークの求人票では、600 字程度の文字だという声をよく聞きます。く、求職者へ積極的にインタビューして下さい。質次回は、最もポイントになる採用したい人物像のけで会社の魅力を伝えなければなりません。求職者的を射ていない求人票では、求職者はそこから会問することで会社は求職者への関心が高まり、良明確化について、さらに詳しく解説します。 1 N.M. 2010.04 11