平成23(2011)年度金融論期末試験問題 (解答はすべてマークシートに記入しなさい) 1. 金融取引の形態について次の問いに答えなさい。 間接金融 資金 最終的 資金 (1) 最終的 借り手 貸し手 (3) (4) 2.外国為替取引に関する次の文章の空欄に適切のものを選択肢から選び番号をマークしなさい。 100 万円の手持ち資金を円建て債券(年利 2%)で1年運用すると、1年後には元利合計は(26)万円とな る。一方、直物レートが1ドル=100 円のとき、手持ち資金全額をドルに換えると(27)万ドルとなる。この ドル資金でドル建て債券(年利 5%)を購入すれば、1 年間運用すると(28)万ドルとなる。1年後の為替レ ートである先物レートが1ドル=105 円だとすると、このレートで日本円に換えると(29)万円となるので、 円建て債券で運用するより(30)万円だけ多い利益を得られる計算になる。 こうした、日米両国の金利差を利用して利益を得ようとする取引を(31)取引という。しかし、最終的に は円建て債券で運用してもドル建て債券で運用しても利益は等しくなる。このとき成立する両国の金利差と (32)の関係を金利平価式という。この関係を用いてこの例で先物レートを計算すると、1ドル=(33)円 となる。 資金 (A) 0 1 ○ 1 1.05 ○ (6) (5) (2) 資金 資金 直接金融 問 1 上の図は、最終的貸し手と最終的借り手の間の資金仲介ルートを示している。図の(1)から(6)に当てはま る適切な語句を選択肢から選び番号をマークしなさい。 0 資金 ○ 1 証券市場 ○ 2 格付機関 ○ 3 市場取引 ○ 7 相対取引 ○ 8 間接金融 ○ 4 直接金融 ○ 5 本源的証券 ○ 6 間接証券 ○ 9 金融仲介機関 ○ 915655 問 2 図中の(A)について主に説明した次の文章の空欄に適切なものを選択肢から選び番号をマークしなさい。 (A)のような証券による金融取引は、 (7)型金融あるいは(8)型(9)金融と呼ばれ、 (10)信託や(11) などのファンドを通じた(9)取引であり、最終的な(12)からの資金を証券市場につないでいる。一方、最 終的な(13)と証券市場をつなぐ(14)などの金融機関や(15)などの金融技術も発展している。 0 貸し手 ○ 1 年金 ○ 2 借り手 ○ 3 間接 ○ 4 市場 ○ 5 証券化 ○ 6 中間 ○ 7 ノンバンク ○ 8 直接 ○ 9 投資 ○ 643910275 問 3 家計、企業、銀行の間で1年間に次の取引があったとする。 ① 家計は 10 億円の所得を、全額貯蓄した。 ② 家計は 10 億円の貯蓄のうち 5 億円を預金し、3 億円で社債、2 億円で株式を購入した。 ③ 企業は 5 億円を借入、3 億円を社債発行で、2 億円を株式発行で資金調達した。 ④ 企業は調達した 10 億円で投資した。 これらの取引について述べた以下の文章の空欄に適切なものを各問の選択肢から選び、解答用紙に記入しなさい。 これらの取引のうち、金融取引では、家計→(16)の購入→企業というルートで 3 億円、家計→(17)の 購入→企業というルートで 2 億円の資金が(18)金融により取引されている。一方、家計→(19)という金 融機関への(20)→(21)→企業というルートで 5 億円の資金が(22)金融により取引されている。この金 融取引の各経済主体の資金過不足については、企業は(23) 、家計は(24)、銀行は(25)となっている。 0 直接 ○ 1 株式 ○ 2 銀行 ○ 7 貸出 ○ 8 間接 ○ 9 社債 ○ 9102378645 3 預金 ○ 4 10 億円の資金余剰 ○ 5 過不足なし ○ 6 10 億円の資金不足 ○ 2 8.25 ○ 3 97 ○ 4 102 ○ 5 105 ○ 6 110.25 ○ 7 金利裁定 ○ 8 直先スプレッド ○ 9 スポット ○ 40162783 3.金融仲介機関について、以下の文章が説明している語句を選択肢から選び番号をマークしなさい。 (34)金融仲介機関が、本源的証券を間接証券に変換する機能。 (35)金融仲介機関が、 (34)の機能によって果たしている役割。 (36)金融仲介機関が、 (34)の機能を果たすために小口化された間接証券発行し、広く大量の資金を集める 機能。 (37)金融仲介機関が小口化された間接証券で得た大量の資金を使って、資金運用先を分散化し、保有して いる資産全体のデフォルト・リスクを軽減する方法。 (38)金融仲介機関が、最終的借り手の返済能力、支払い努力などに関する情報収集・分析を契約前におこ なうこと。 (39)金融仲介機関が、貸し手の委託を受けて、最終的借り手の返済能力、支払い努力などに関する情報収 集・分析を契約後におこなうこと。 (40)金融仲介機関が、貸し手の委託を受けて最終的借り手の返済能力、支払い努力などに関する情報収集・ 分析をおこなう機能。 (41)金融仲介機関が、 (40)の機能によって軽減していること。 (42)金融仲介機関が、継続的に情報生産することで蓄積された情報を他の借り手や業種にも利用すること で、貸し手よりも情報生産を効率的におこなえる理由。 0 情報の非対称性 ○ 1 異時点間取引 ○ 2 資金プール機能・投資小口化機能 ○ 5 金融ニーズの不一致解消 ○ 6 情報生産機能 ○ 3 範囲の経済 ○ 4 監視 ○ 7 資産変換機能 ○ 8 大数の法則 ○ 9 審査 ○ 752894603 0 、誤りには○ 1 をマークしなさい。 4.金融に関する以下の記述のうち、正しいものには○ (43)信託銀行は、多数の委託者から委託された金銭を合同で運用している。 (44)金融取引は、異時点間での資金取引であり、また、条件付請求権の売買にかかわる取引でもある。 (45)市場価格の変動は市場リスク、不意の出費に対応できなくなるのは信用リスクと呼ばれる。 (46)証券会社は民間金融機関のうちの金融仲介機関に分類される。 (47)日本の金融ビッグバンは、多様な市場を利用しやすい市場へ一本化することを目指した金融システム 改革である。 (48)住宅ローンの証券化により、それまで住宅ローンを組めなかった人も原債務者として住宅ローンを組 んで家を購入できるようになった。 (49)住宅ローンの証券化により、住宅ローンのオリジネーターである特別目的事業体は、貸出資金の早期 回収が可能になった。 (50)コール市場は、日本で最初にできた短期金融市場であり、金融機関だけではなく地方自治体などが短 期資金を相互に融通し合う市場である。 00111011
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