平成 27 年度 北名古屋市健康ドーム トレーニング室および元気測定室

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平成 27 年度
北名古屋市健康ドーム
トレーニング室および元気測定室
運営に関する報告書
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公益財団法人 愛知県健康づくり振興事業団
1
2
《目次》
≪概要≫
1.-事業の実績について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.特徴的な取り組みについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
3.開館から 10 年間のトレーニング室および元気測定の利用状況 ・・・・・6
≪本編≫
1.トレーニング室の利用状況
1)月別利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
2)性・年代別利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
3)利用券別利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
4)地域別利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
5)時間帯別利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
6)曜日別 1 日あたりの利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7)個別サポートメニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
8)ヘルスアップ教室の利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
9)健康づくりセミナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2. 元気測定室の利用状況
1)かんたんコース(元気測定)の利用状況・・・・・・・・・・・・・11
2)かんたん(骨密度測定)コース・・・・・・・・・・・・・・・・・11
3)リスク分類別の利用状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
4)医療機関との連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
5)特定保健指導・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3. 健康づくり教室
1) メタボ予防教室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
2) シニアヘルスアップ教室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
3) 運動手はじめ教室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
4) 糖尿病に負けない講座 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・:23
4.北名古屋市けんこうプラン 21 第 2 期計画推進の取り組みについて
・・・・・・・27
5.健康ドーム開設 10 周年記念におけるプレイベントの取り組みについて
・・・・・・・28
6.その他
1) 北名古屋市事業等への支援について・・・・・・・・・・・・・・・29
2) 健康ドームで発生した救急事案への対応について・・・・・・・・・30
3) 学生臨地実習について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
3
《概要》
1.事業の実績について
平成 27 年度は健康ドーム開設 10 年目を迎える節目の
年となりました。事業内容はトレーニング室・元気測定
室の運営と各種の健康づくり教室を展開してきました。
事業全体の実績については、次項“≪実績のまとめ≫”
のとおりです。
トレーニング室の延べ利用者数は、前年比 114.9%と
開館以来 10 年連続で増加しました。かんたんコース(前
年比 109.9%)
、シニアパス(前年比 125.4%)
、エクササ
トレーニング室での運動風景
イズパス(前年比 110.1%)
、ヘルスアップ教室(前年比
118.8%)の増加がその要因であると考えられます。
健康づくり教室は、いずれの教室においても教室終了者がトレーニング室の継続利用に繋がっ
ている状況がみられました。
2-1.特徴的な取り組みについて
~北名古屋市けんこうプラン 21 第 2 期計画の推進~
「北名古屋市けんこうプラン 21 第 2 期計画」は、平成 23 年度か
ら開始されており平成 32 年度にゴール(最終評価)を迎えます。
今年度は中間評価を行うとともに、下記のとおり、市の現状・健
康課題を踏まえた計画推進に繋がるための取り組みを実施しました。
①庁内関係課や関係機関が連携を図りながら計画を推進していく
ための基盤づくり(講演会の開催)
②健康関連データの見える化による実態把握および課題抽出
③計画推進・普及啓発に活用する市民向けのダイジェスト版作成
(本編 P27)
2-2.特徴的な取り組みについて
~健康ドーム開設 10 周年記念におけるプレイベントの実施~
健康ドーム開設 10 周年を迎えるにあたり、健康課が主催で実施
した期間限定のイベント「健康度測定スタンプラリー」について
企画運営、広報等について支援しました。
7 月から 11 月までマンスリーで測定項目を変えたことと、スタン
プカードと達成賞の設定により、参加者数は延べ 4,424 名と予想を
遥かに超える多くの市民に参加していただきました。
(本編 P28)
4
≪実績のまとめ≫
●トレーニング室及び元気測定室の運営
平成 27 年度(前年比)
事業内容
トレーニング室
元気測定「かんたんコース」
平成 26 年度
男性
20,334 名(114.1%)
17,822 名
女性
11,443 名(116.2%)
9,844 名
合計
31,777 名(114.9%)
27,666 名
男性
845 名(118.8%)
711 名
女性
721 名(101.0%)
714 名
合計
1,566 名(109.9%)
1,425 名
○定期券(パス)の利用状況
平成 27 年度(前年比)
定期券(パス)名
エクササイズパス
シニアパス
発行枚数
平成 26 年度
297 枚(100.0%)
297 枚
延べ利用回数
3,187 回(110.1%)
2,895 回
発行枚数
1,501 枚(123.2%)
1,218 枚
延べ利用回数
17,097 回(125.4%)
13,639 回
○ヘルスアップ教室(トレーニング室利用者 再掲)
開催日
平成 27 年度(前年比)
お手軽ボール運動教室
毎週火曜日
1,535 名/46 回(113.4%)
1,354 名/48 回
やさしいエアロビクス
毎週木曜日
1,744 名/50 回(128.6%)
1,356 名/50 回
元気はつらつ教室
毎週月曜日
1,207 名/38 回(192.4%)
1,224 名/37 回
教
室 名
○健康セミナー、かんたん“骨密度測定”コース(かんたんコース
事
業 名
再掲)
平成 27 年度(前年比)
開催回数
平成 26 年度
平成 26 年度
健康セミナー
年3回
86 名/13 回(159.3%)
54 名/13 回
かんたん“骨密度測定”コース
年3回
130 名/13 回(128.7%)
101 名/13 回
●健康づくり教室の運営
教
室 名
開催回数
平成 27 年度(前年比)
平成 26 年度
メタボ予防教室
1回
19 名/1 回(195.0%)
20 名/1 回
シニアヘルスアップ教室
8回
40 名/8 回(105.3%)
38 名/8 回
運動手はじめ教室
4回
87 名/4 回(197.8%)
89 名/4 回
糖尿病に負けない講座
1回
11 名/1 回(178.6%)
14 名/1 回
5
3.開館から 10 年間のトレーニング室および元気測定の利用状況
トレーニング室における延べ利用者数の年次推移
(人)
31,777
32,000
30,000
27,666
28,000
25,012
26,000
24,000
22,597
22,000
20,000
17,588
18,000
15,440
16,000
14,000
19,448
18,666
12,762
13,275
12,000
10,000
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
(年度)
◆運営内容の変遷
・平成 20 年度からヘルスアップ教室を開始しました。
・平成 21 年度の 5 月 1 日からシニアパス、エクササイズパスが導入されました。
・平成 23 年度の 7 月 1 日から保健センターが健康ドーム内に統合移転されるとともに、休館日が
毎週月曜日から月 1 回、第 3 月曜日のみに変更になりました。
・平成 23 年度から、元気測定の「ねんいりコース」が休止となりました。
・平成 24 年度の 7 月 1 日からシニアパスの利用時間(平日 13:00 まで→17:00 まで)
、エクササ
イズパスの利用期間(3 か月→6 か月)が拡大されました。
元気測定の年度別利用状況
(単位:人)
コース名
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
かんたん
2,300
1,496
1,928
1,627
1,564
1,336
1,225
1,297
1,425
1,566
ねんいり
188
165
70
74
81
―
―
―
―
―
・平成 20 年度から 22 年度までは、35~39 歳を対象としたメタボ予防健診かんたんパックコースを
実施しました。年間、概ね 400 名程が受検されました。
ヘルスアップ教室の年度別利用状況(トレーニング室利用者数 再掲)
教室名
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
(単位:人)
H25
お手軽
―
―
390
493
568
623
780
1,164
ボール運動
やさしい
―
―
533
883
676
583
924
1,165
エアロ
元気
―
―
―
―
―
―
123
236
はつらつ
・平成 20 年度の 2 教室は隔週で開催、平成 21 年度以降、毎週開催しています。
H26
H27
1,354
1,535
1,356
1,744
224
207
・平成 24 年度の元気はつらつ教室は隔週で開催、平成 25 年度以降、毎週開催しています。
6
《本編》
1.トレーニング室の利用状況
1)月別利用状況
(人)
3,000
2793
2538
2523
4月
5月
2904
2700
2720
2646
2891
2605
2383
2456
10月 11月 12月
1月
2,500
2618
2,000
1,500
1,000
500
0
6月
7月
8月
9月
2月
3月
10 月の利用者数 2,904 名が最高でした。昨年度は 3 月の利用者数 2,536 名が最高でしたが、
今年度は 1 か月の平均利用者数が 2,600 名を超えている状況でした。
2)性・年代別利用状況
(人)
8,000
7556
男性
7,000
女性
6,000
4694
5,000
3959
4,000
3727
3,000
2,000
1,000
1493
757
218 67
1939
1664
1406
1071
1364
956
600
306
0
10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
80代~
延べ利用者数は、70 代男性が最も多く、60 代男性→60、70 代女性という順に多い状況でした。
概ねどの年代も増加していますが、30 代女性と 40 代の男女では昨年より減少がみられました。
3)利用券別利用状況(利用人数,利用率)
3,187人, 10.0%
1回券・回数券
1 回券・回数券利用者は、全体の約 36%、
シニアパス
定期券利用者は全体の約 64%で、そのうち、
エクササイズパス
シニアパスは 54%、エクササイズパスは
11,493人, 36.2%
10%という状況でした。
定期券利用者の割合は昨年より高くなっ
17,097人, 53.8%
ています。
7
4)地域別利用状況(利用人数,利用率)
3,896人, 12.3%
北名古屋市
地域別の利用状況は、北名古屋市民が、全体
市外
の 88%(27,881 名)を占め、市外の利用が 12%
という状況でした。
市外の主な地域は、名古屋市西区(1,322 人)、
豊山町(302 人)
、岩倉市(227 人)
、小牧市(182
27,881人, 87.7%
人)
、春日井市(90 人)
、名古屋市北区(82 人)、
という状況でした。
5)時間帯別利用状況(利用人数,利用率)
2,890人, 11.8%
午前
午後
午前
夜間
午後
2,736人, 37.9%
8,446人, 34.4%
13,214人, 53.8%
4,491人, 62.1%
平日(月~金曜日)
土・日・祝日
平
日 :午前(19:15-13:00)、午後(13:00-17:00)、夜間(17:00-20:30)
土 ・ 日 ・ 祝 日 :午前(10:15-13:00)、午後(13:00-17:30)
平日、土日祝日のいずれも、午前中の利用が全体の 50~60%を占めており、平日は、シニア
パスが利用できる午後 5 時までの利用が全体の約 88%を占める状況でした。
6)曜日別 1 日あたりの利用状況
(人)
140
120.1
120
104.3
100
曜日別 1 日あたりの利用状況は、
115.2
平日では火曜日が最多で、週末では
99.1
94.4
土曜日が日曜日より多い状況でした。
火、木曜日はヘルスアップ教室の開催
80
63.4
59.5
60
40
20
0
月
火
水
木
金
土
日
8
により多い状況であると考えられます。
7)個別サポートメニュー
利用者の個別性を重視した支援を実施し、安心・安全かつ効果的、継続的な運動の実践を
サポートしました。
個別サポートメニューの種類と実績
メニュー
対
内
象
容
運動初心者サポート
減量サポート
有疾患者サポート
初めて利用される方また
主にエクササイズパスを利用
動脈硬化のリスク、高血圧
は、運動に不慣れで自分一
し、減量やメタボリックシン
や糖尿病等、2 つ以上の疾
人では運動の実践に自信
ドロームの改善を目的にされ
患を治療されている方(リ
がない方。
ている方。
スク 3 以上)。
トレーニングシートを使
トレーニング室での運動を継
利用毎に体調確認、血圧、
用し、準備運動としてのス
続することにより、保健師、
服薬状況等を確認した上
トレッチング、有酸素運
健康運動指導士からの保健指
で、運動を実践していただ
動、筋力トレーニング、整
導を充実させ、計画の実現を
く。
理運動(ストレッチング) 目指す。
を個別対応する。
実人数
663 名
90 名
329 名
延べ人数
2,825 名
3,187 名
13,826 名
8)ヘルスアップ教室
トレーニング室の利用者を対象に、集団形式の運動プログラムを提供することにより、楽しく
運動を体験していただき、運動の継続を支援する教室です。
「元気はつらつ教室」「お手軽ボール運動教室」
、
「やさしいエアロビクス教室」、の 3 教室を
毎週開催しました。
ヘルスアップ教室の利用状況
教室名
曜
日
時
間
定
員
内
容
元気
お手軽
やさしい
はつらつ教室
ボール運動教室
エアロビクス教室
毎週月曜日
毎週火曜日
毎週木曜日
13 時 30 分~14 時 30 分
20 名
35 名
35 名
高齢福祉課主管の“ますま
バランスボール用いた運動
初心者や高齢者、男性も楽
す元気教室”の卒業生が参
により、全身運動や筋コンデ
しめるような簡単な内容の
加できるプログラムを提
ィショニング、リラクセーシ
エアロビクスを行う。
供し、運動機能の向上を目
ョンを体験する。
隔週ではエアロ&ヨガクラ
的とした運動を行う。
スを実施した。
(超低強度)
(低強度)
(低~中等強度)
実施回数
38 回
46 回
50 回
参加者数
207 名
1,535 名
1,744 名
お手軽ボール運動教室とやさしいエアロビクス教室は、継続的な参加者に加え、新しく参加される
方もあり、毎回 30 名を超える参加がありました。 元気はつらつ教室は、トレーニング室や他のヘル
スアップ教室参加者とは異なる、低体力高齢者の参加がありました。
9
9)健康づくりセミナー
広く北名古屋市民に健康ドームの元気測定やトレーニング室を知って頂くことを目的に、健康
づくりセミナーを開催しました。今年度は体験型をテーマに展開しました。
健康づくりセミナーの内容
テーマ
担当者
開催日
会
場
時間
内
容
参加数
太極拳をやってみよう!
自分でできる口臭予防とチェック
検査結果から食生活を考える
健康運動指導士
歯科衛生士
管理栄養士
和田昌樹(健康ドーム)
中村真弓(あいち健康プラザ)
安田実加(あいち健康プラザ)
平成 26 年 1 月 23 日(土)
平成 28 年 2 月 13 日(土)
平成 28 年 3 月 6 日(日)
軽運動室
1 階研修室
1 階研修室
13:00~14:30
10:00~11:30
13:00~14:30
今までに体験したことが
ブレスチェッカー口臭測定、フロ
カードバイキングを体験するこ
ない運動を経験すること
スの効果的な使用法、口腔内 pH チ
とにより、健診データを改善す
により、運動の実践・継続
ェック、唾液腺マッサージを体験
るための食事や間食の取り方、
のための意欲を高める。
しながら口腔ケアを学ぶ。
工夫点について学習する。
47 名
23 名
16 名
太極拳をやってみよう!
アンケート結果
満足度
理解度
0%
大変満足・わかった
20%
40%
満足、わかった
自分でできる口臭予防とチェック
60%
普通
80%
やや不満・わからない
100%
不満・わからない
アンケート結果
満足度
理解度
0%
大変満足・わかった
20%
40%
満足、わかった
検査結果から食生活を考える
60%
普通
80%
やや不満・わからない
100%
不満・わからない
アンケート結果
満足度
理解度
0%
大変満足・わかった
20%
40%
満足、わかった
60%
普通
やや不満・わからない
体験型の展開により、参加者は興味を示しながら、楽しんで受けて下さいました。
理解度と満足度は良好な回答を得ることができました。
10
80%
100%
不満・わからない
2.元気測定室の利用状況
1)かんたんコースの利用状況
月別受検者数(人)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
合計
新規
75
98
73
82
89
88
65
93
48
95
93
87
986
更新
37
47
42
29
62
42
44
42
22
62
60
91
580
合計
112
145
115
111
151
130
109
135
70
157
153
178
1,566
1、2、3 月は毎年受検者多い状況ですが、今年度は骨
密度測定コース(下記)の実施も重なり、更に多い状況
でした。
5、8、11 月においても例年受検者数が多い月となって
います。8 月には稲沢市連合婦人会(愛知県健康づくり
リーダーが指導する団体)が受検されました。
かんたんコース結果説明の様子
2)かんたん(骨密度測定)コース
広く北名古屋市民に健康ドームの元気測定やトレーニング室を知って頂くこと、既利用者への
サービス向上を目的に、かんたん骨密度測定コースをイベントとして実施しました。
回
開催日
受検者数
1
平成 28 年 1 月 30 日(土) 男性:17 名
女性:29 名
合計:46 名(18 名)
2
平成 28 年 2 月 27 日(土) 男性:14 名
女性:32 名
合計:46 名(12 名)
3
平成 28 年 3 月 12 日(土) 男性:13 名
女性:25 名
合計:38 名(16 名)
*(
)は受検者数のうち新規受検者数を示しています。
今年度は、健康課主催の健康ドーム開設 10 周
年プレイベント「健康度測定スタンプラリー」に
おいても骨密度測定を実施しましたので、開催時
期が例年より遅くなりました。
「健康度測定スタンプラリー」への参加によ
り、今回は受けないという人もいる中で、全体で
130 名と多くの方に参加していただきました。
骨密度測定の様子
11
3)リスク分類別の利用状況
トレーニングの利用者は、あいち健康プラザから導入した「健康管理システム」を活用するこ
とにより、スタッフ間の情報共有を行い、開館以来事故のない運営を実施しています。
元気測定の結果によって健康状態によるリスクの階層化を行い、より安全に運動が実施できる
ように努めています。
身体状況によるリスク分類
リスク
分類
0
1
状況
具体的な例
疾患なし
運動に障害となる
疾患なし
危険因子なし
軽度の危険因子を 1 個保有
脂質異常症単独、白衣性高血圧
脂肪肝、肥満(BMI<30)
中等度の危険因子を 1 個保有
高度肥満、コントロール良好な
糖尿病
危険因子 2 個以上保有
治療中の糖尿病、高血圧
合併症のある糖尿病、コントロー
ル不良な糖尿病、高血圧症、
大血管障害の既往あり(安定期)
進行した合併症をもつ
心血管イベントの直後等
若干の注意を要する
2
3
運動実施上注意を要する
運動中絶えず注意が必要
4
5
運動による病状の悪化、
事故をきたす恐れがある
100%
1
21
90%
80%
6
273
70
72
77
231
111
70%
33
41
302
255
430
一般的な説明と管理
服薬状況の確認、コントロ
ール状況の確認、運動種
目・強度の管理、運動後の
状況確認
原則としてトレーニング
不可
リスク4
626
272
1,075
リスク3
リスク2
3,440
406
60%
リスク1
リスク0
6,406
266
50%
222
1,901
40%
30%
トレーニング室での対応
191
1,392
1,292
1,587
1,632
1,611
1,954
1,291
20%
1,001
1,887
10%
1,296
30
58
18
16-19 20-29 30-39 40-49 50-59 60-69 70-79
80-
0%
(年代)
利用者における年代別のリスク割合
80 歳代のリスク 3 以上の延べ利用者数は 1,564 名で、昨年 626 名の約 2.5 倍、900 名の増加があり
ました。60、70 歳代はそれぞれ約 200 名の増加でしたので、80 歳代の増加が顕著といえます。今後は、
より安全性の高い指導が必要であると考えます。
12
4)医療機関との連携
医師、保健師、運動スタッフによる運営体制とともに医療機関との連携を図ることにより、
利用者が安心・安全に運動できる環境を整え、事故のない効果的な運動の提供に努めています。
主治医意見依頼書発行・紹介状発行件数
病
院
件
名
数
済衆館病院
2
ようていファミリークリニック
2
いぶき野クリニック
1
小牧市民病院
1
名古屋第 1 赤十字病院
1
安田クリニック
1
ハルクリニック
1
名古屋市立東部医療センター
1
運動前の体調確認の様子
5)特定保健指導
平成 21 年度から北名古屋市民の動機づけ支援を個別支援形式で実施しています。
平成 27 年度の終了者について
女性 5 名、平均年齢 65.4±10.0 歳
体重は平均で 1.9kg、腹囲は平均で 0.6cm 減少していました。
体
重
腹
(kg)
(cm)
70
100
囲
95
60
90
50
63.0
61.1
85
40
91.4
90.8
前
後
80
前
後
数値は平均値±標準偏差
13
3.健康づくり教室
1)メタボ予防教室(ヘルシーダイエット)
若い時期からの主体的な健康づくりの推進と保健事業の実施、特定健診における積極的支援お
よび動機づけ支援該当者の減少を目的に、30 歳から概ね 65 歳までの方を対象に、メタボリック
シンドローム(MetS)の改善やその予防を目的とした教室です。
【対
象】
30 歳から概ね 65 歳の市民で、健診結果において、腹囲が男性 85cm、女性 90cm 以上
または BMI が 25 以上で特定保健指導の非該当者を対象としました。
【カリキュラム】
回
1
2
内容
健康チェック
担当
生活習慣問診ヘルッチェ
保健師
・かんたんコース
体力テスト
健康運動指導士
・ヘルッチェ
教室前アンケート
健康チェック結果説明
結果説明「内臓脂肪から考える健康法」
保健師
食事講義・運動講義
食事講義「自分に適した食生活とは」
管理栄養士
目標設定
運動講義「現在の活動量を知ることから
健康運動指導士
はじめよう」
目標設定・行動計画立案
継続支援
教室パスを活用した運動の実践
(自主トレーニング)
3
個別面接
継続支援
目標達成のために…
トレーニング室
実践状況の振り返りと行動計画の見直し
スタッフ
教室パスを活用した運動の実践
(自主トレーニング)
4
採血
臨床検査技師
5
効果測定
生活習慣問診ヘルッチェ
保健師
健康チェック
体力テスト
健康運動指導士
教室後アンケート
6
効果測定結果説明
効果測定結果説明
保健師
グループワーク
「今後のヘルシーライフを考える」
管理栄養士
今後の目標設定
グループワーク「今後の継続のために」
健康運動指導士
※継続支援(自主トレーニング)について
各自の生活パターンに合わせ、いつでもトレーニング室に通える環境にしました。
月 1 回(月初)は、家庭実践記録用紙にスタッフからのコメント記入、ライフコーダ(歩数計)
レポートの出力を行い、個別に実践状況を振り返る機会を設けました。
【実施期間】
平成 27 年 11 月 25 日(木)~3 月 16 日(水)
【定
員】
20 名
14
【参加状況】
19 人(男性 9 人、女性 10 人:平均年齢 59.1±9.1 歳)
年
代
男
性
女
合
性
計
40 歳代
1人
12 人
13 人
50 歳代
3人
12 人
15 人
60 歳代
5人
15 人
10 人
70 歳代
0人
11 人
11 人
合
9人
10 人
19 人
計
定員 20 名に対して、19 名の申込みがあり、今年度は男性の参加が多い状況でした。参加者の多く
は「健診会場の保健師コーナーで紹介された」ことをきっかけに申し込みをしていました。
「病状の悪化」を理由に中断者が 1 名いました。
【治療中の疾病状況】
治療あり:16 人
治療なし:3 人
高血圧
糖尿病
脂質異常
不整脈
脳梗塞後
がん
関節障害
その他
5
1
8
1
1
0
6
7
【教室参加による成果】
①行動変容ステージの変化(18 名)
◆運動習慣ステージ
運動習慣ステージは、実
行期+維持期の 25.1%が
62.6%に増加し、関心期の
62.5%が 18.8%に減少し
ました。
◆食習慣ステージ
食習慣ステージでは、実
行期+維持期の 37.6%が
62.5%に増加し、関心期+
無 関 心 期 の 68.8 % が
43.8%に減少しました。
15
②食事に関するデータ(18 名)
項目
摂取量
基準量
受講前
受講後
効果
エネルギー
(kcal)
1660.1 ± 170.7
2094.3 ± 661.1
2019.3 ± 546.9
○
朝食
(kcal)
432.2 ± 51.1
267.8 ± 173.5
326.6 ± 296.5
○
昼食
(kcal)
432.2 ± 51.1
666.4 ± 261.8
713.5 ± 238.6
夕食
(kcal)
575.7 ± 68.5
735.2 ± 272.7
668.5 ± 225.4
○
菓子類
(kcal)
0
202.7 ± 224.3
153.7 ± 216.6
○
アルコール
(kcal)
0
53.7 ± 102.5
37.2 ± 94.6
○
P(タンパク質)比
(%)
15
15.9 ±
3.2
15.2 ±
3.7
○
F(脂質)比
(%)
25
29.4 ±
8.0
28.9 ±
9.1
○
C(炭水化物)比
(%)
60
54.6 ±
8.2
55.9 ± 10.7
○
カルシウム
(mg)
488.8 ± 240.0
417.7 ± 190.9
○
686.1 ± 37.6
塩分
(g)
8.9 ± 1.0
9.5 ±
3.2
9.6 ± 2.5
平均値±標準偏差
摂取エネルギーの減少は 75.0kcal で、菓子・嗜好飲料とアルコールはそれぞれ 49.0 kcal、16.5kcal
が減少していました。
③臨床検査データ(18 名)
検査データ
項目
受講前
効果
受講後
体重
(kg)
71.9 ±
8.9
70.7 ±
8.1
*
○
BMI
(kg/m 2)
27.6 ±
2.6
27.1 ±
2.6
*
○
腹囲
(cm)
94.9 ±
7.4
92.2 ±
7.1
**
○
収縮期血圧
(mmHg)
131.9 ±
17.6
127.8 ±
17.4
○
拡張期血圧
(mmHg)
76.9 ±
9.8
74.8 ±
11.6
○
中性脂肪
(mg/dl)
138.6 ±
56.8
116.1 ±
47.2
○
*
HDLコレステロール
(mg/dl)
57.2 ±
11.7
61.8 ±
13.7
LDLコレステロール
(mg/dl)
128.9 ±
27.5
134.5 ±
25.6
空腹時血糖
(mg/dl)
99.5 ±
11.7
96.6 ±
11.1
○
HbA1c(NGSP)
(%)
5.8 ±
0.4
5.7 ±
0.3
○
AST
(IU/l)
24.3 ±
10.4
23.2 ±
7.6
○
ALT
(IU/l)
33.5 ±
25.7
28.9 ±
20.1
○
γ-GTP
(IU/l)
40.7 ±
21.9
32.5 ±
18.9
*
○
○
*p<0.05,**p<0.01 Wilcoxonの符号付順位検定 平均値±標準偏差
多くの検査データで良好な結果となりました。体重は 1.2kg、腹囲は 2.7cm 減少し、体重、BMI、
腹囲、HDL コレステロール、γ-GTP では有意差が認められました。
16
④体力データ(18 名)
体力データおよび身体活動量
項目
踏み台昇降運動
受講前
効果
受講後
*
(拍)
137.3 ±
25.9
121.0 ±
20.5
10m歩行(歩幅)
(cm)
70.8 ±
10.0
72.3 ±
11.5
○
10m歩行(速度)
(m/分)
81.6 ±
10.8
86.0 ±
12.5
○
(cm)
1.6 ±
7.4
4.3 ±
8.1
**
○
*
○
長座体前屈
筋持久力(上体おこし)
○
(回)
12.7 ±
6.4
14.0 ±
7.0
(kg)
29.7 ±
5.6
31.3 ±
9.5
○
開眼片足立ち
(秒)
77.2 ±
65.7
85.5 ±
74.0
○
1日あたりの歩数
(歩)
8098.0 ±
6846.6
9108.2 ±
2589.5
**
○
199.4
**
○
握力
運動量(エネルギー消費量)
(kcal)
244.7 ±
212.8
332.2 ±
*p<0.05,**p<0.01 Wilcoxonの符号付順位検定 平均値±標準偏差
ライフコーダから得られた歩数と運動量は有意に増加しており、体力はすべての項目で向上がみら
れました。踏み台昇降運動、上体おこし、長座体前屈では有意差が認められました。
⑤メタボリックシンドローム(MetS)該当の変化(n=18)
メタボ非該当者は 5 人から 7 人に増え、
メタボ該当者と予備群の 13 名は、11 名に
減少しました。
【まとめ】
健診会場における積極的な呼びかけにより、19 名の参加と
なり、50 歳代の参加者が 5 名と多かったことが特徴です。
実践記録の月 1 回の提出によって、継続支援が途絶えない
よう留意しました。参加者からは「毎日の記録で自覚が高ま
っている。
」
「ライフコーダが、足りない運動量を教えてくれ
るので励みになった」という意見が聞かれ、自己管理力が身
についていることが伺えました。
体重、腹囲の有意な減少により、血液データは多くの項目
で改善がみられ、体力データにおいてもすべての項目で向上
がみられました。期間中、週 1 回以上トレーニング室を利用
した方々の改善効果は明らかに高かった(右図)事実を次年
度に活かしていきたいと思います。
17
継続利用あり
継続利用なし
0
-1.5
-1
-2
-3
-6.6
-4
-5
-6
-7
-8
**
(cm)
腹
囲
2)シニアヘルスアップ教室
一般の高齢者や運動手はじめ教室の卒業生を対象とし、健康ドームのトレーニング機器を
活用しながら運動の実践方法を学習するとともに、運動習慣獲得を目的としています。
1 教室 5 名の少人数制で実施し個別性を重視しています。
【対
象】
60 歳以上で、心臓病・腰痛等がなく、医師から運動を止められていない方としました。
【カリキュラム】
回
1
2
内容
担当
採血
ねんいりコース受検
日常生活体力測定
ねんいりコース結果説明
オリエンテーション
3
4
講義
運動の実践
5~10
運動の実践
11
12
保健師
医師、保健師
運動指導員
保健師
運動指導員
結果の解説及び
利用方法について
お食事の話
有酸素運動・
筋力トレーニング
有酸素運動・
筋力トレーニング
採血・身体計測・日常生活体力測定
まとめ
管理栄養士
運動指導員
運動指導員
保健師・運動指導員
保健師・運動指導員
検査結果の解説
今後の目標設定
【実施期間】(全クール 14:00~16:00)
第 1 クール:14 月 15 日(水)~17 月 11 日(水) 毎週水曜日
第 2 クール:14 月 15 日(水)~17 月 14 日(土) 毎週土曜日
第 3 クール:17 月 18 日(水)~19 月 23 日(水) 毎週水曜日
第 4 クール:17 月 08 日(水)~19 月 25 日(金) 毎週金曜日
第 5 クール:19 月 16 日(水)~12 月 15 日(土) 毎週土曜日
第 6 クール:19 月 16 日(水)~12 月 19 日(水) 毎週水曜日
第 7 クール:12 月 18 日(金)~13 月 10 日(木) 毎週木曜日
第 8 クール:12 月 18 日(金)~13 月 11 日(金) 毎週金曜日
【定
員】
各回 5 名、全 40 名
【参加状況】
40 人(男性 14 人、女性 26 人:平均年齢 71.6±5.2 歳)
年
代
男
性
女
性
合
計
60 歳代
12 人
12 人
14 人
70 歳代
12 人
13 人
25 人
80 歳代
10 人
1人
11 人
合
14 人
26 人
40 人
計
18
【治療中の疾病状況】
内科的疾患(人)
治療あり:31 人
高血圧
糖尿病
脂質異常
23
9
10
治療なし:9 人
狭心症・
心筋梗塞
2
整形外科的疾患(人) 治療あり:16 人
その他の
心臓病
5
脳卒中
がん
骨粗鬆症
その他
1
0
3
5
治療なし:24 人
首
肩
腰
股関節
膝
足首
その他
1
3
9
0
5
0
2
【教室参加による成果】
①臨床検査データ(36 名)
検査データ
項目
受講前
効果
受講後
体重
(kg)
58.7 ±
11.3
58.2 ±
10.9
**
○
BMI
(kg/m 2)
23.6 ±
3.7
23.3 ±
3.4
**
○
**
○
腹囲
(cm)
86.8 ±
11.2
84.6 ±
10.4
収縮期血圧
(mmHg)
137.8 ±
14.1
135.9 ±
15.7
○
拡張期血圧
(mmHg)
78.9 ±
9.5
75.5 ±
7.6
○
中性脂肪
(mg/dl)
122.9 ±
91.9
107.2 ±
51.0
○
HDLコレステロール
(mg/dl)
64.1 ±
20.2
64.0 ±
19.4
LDLコレステロール
(mg/dl)
113.0 ±
34.1
110.6 ±
29.8
空腹時血糖
(mg/dl)
102.4 ±
20.3
103.7 ±
21.6
HbA1c(NGSP)
(%)
5.9 ±
0.6
5.9 ±
0.6
AST
(IU/L)
29.1 ±
12.4
27.7 ±
13.2
○
ALT
(IU/L)
25.1 ±
14.3
22.9 ±
12.6
○
γ-GTP
(IU/L)
27.1 ±
16.3
29.6 ±
24
○
**p<0.01 Wilcoxonの符号付順位検定 平均値±標準偏差
②体力データ(35 名)
体力データ
項目
推定最大酸素摂取量
長座体前屈
受講前
(ml/kg/min)
(cm)
効果
受講後
37.0 ±
9.1
2.3 ±
10.3
±
-
8.4
**
○
0.409 ± 0.042
**
○
4.8 ±
全身反応時間
(秒)
開眼片足立ち(右)
(秒)
56.0 ±
60.7
54.0 ±
47.5
開眼片足立ち(左)
(秒)
48.4 ±
50.7
64.1 ±
63.7
10m全力歩行時間
(秒)
5.4 ±
0.8
5.0 ±
0.7
***
○
112.1 ± 106.0
***
○
114.4 ±
10.9
***
○
8.2
***
○
8.0
***
○
最大一歩幅(右)
最大一歩幅(左)
握力(右)
握力(左)
(cm)
(cm)
(kg)
(kg)
0.447 ± 0.087
-
103.8 ±
105.9 ±
28.2 ±
27.3 ±
12.9
12.6
7.9
8.0
30.2 ±
29.6 ±
○
**p<0.01, ***p<0.001 Wilcoxonの符号付順位検定 平均値±標準偏差
19
臨床検査データでは、体重、BMI、腹囲で有意な低下がみられ、体力データでは、多くの項目で向上
がみられました。長座体前屈、全身反応時間、10m全力歩行時間、最大一歩幅、握力においては有意
差が認められました。
【参加者の感想等 アンケート結果より】
・フレンドリーなので独りでも来る気になった。
・皆さん親切でとても良かった。
・楽しかった。インストラクターの顔が良かった。
・マイペースでできた。すべてに満足!
・スタッフが優しかった。みんなと仲良くなれた。
・担当者の説明、指導が良かった。トレーニングを続けたいと思う。
・最初は健康面で運動できるか心配でした。ドクターから OK がもらえてこれから頑張って体力つくり
に精を出します。自分のために、家族のために。今後のやる気に繋がる。
・大変役に立つ教室だと思った。ず~っと続けてください。
・現状の体力を知ることができ、血液検査の結果を知ることで今後のやる気に繋がる。
・最初の検査で血圧が高いことが判明し、それがきっかけで毎日血圧を測るようになり、薬も替えて
安定してきた。
【まとめ】
医学的検査を実施した上で運動を開始し、少人数制かつ全スタッフで運営する当教室のスタイ
ルと、今回、体重、BMI、腹囲で有意な改善、10m全力歩行、長座体前屈、最大一歩幅、握力、全
身反応時間で有意な向上が認められた効果は、参加者の満足度に繋がっていると思われます。
今年度は運動制限を要するハイリスク者の参加が多かったため、今後は、トレーニング機器を
使用しない運動を準備する必要があると考えています。
3)運動手はじめ教室
低体力な高齢者を対象に、市内の公的施設で手軽な運動を提供し、その楽しさを実感して頂く
ことにより、運動継続を促すとともに、閉じこもり予防を目的としています。
【対
象】
65 歳以上
【実施期間・会場】(全クール 13:30~15:30)
第 1 クール :15 月 21 日~ 6 月 18 日
毎週木曜日
会場:健康ドーム
第 2 クール :18 月 18 日~ 9 月 15 日
毎週火曜日
会場:総合体育館
第 3 クール :10 月 23 日~11 月 20 日
毎週金曜日
会場:東公民館
第 4 クール : 1 月 13 日~12 月 10 日
毎週水曜日
会場:健康ドーム
20
【カリキュラム】
回
1
内容
「健康寿命を延ばすには」
「自分の体力を知ろう!」
講話(45 分)
実技(75 分)
2
講話(45 分)
実技(75 分)
3
講話(45 分)
実技(75 分)
4
実技(120 分)
5
実技(75 分)
グループワーク
(45 分)
担当
医師・保健師
健康運動指導士
健康づくりリーダー
管理栄養士・保健師
健康運動指導士
健康づくりリーダー
歯科衛生士・保健師
健康運動指導士
健康づくりリーダー
健康運動指導士・保健師
健康づくりリーダー
健康運動指導士・保健師
健康づくりリーダー
「お食事の話」
「介護予防に必要な運動①」
(体操・筋力トレーニング)
「口腔ケアのお話」
「介護予防に必要な運動②」
(体操・筋力トレーニング)
「介護予防に必要な運動③」
(体操・筋力トレーニング)
「介護予防に必要な運動④」
(体操・筋力トレーニング)
「自分の体力を再確認しよう!」
「生活に活力を!」
【参加状況】
87 人(男性 25 人 女性 62 人:平均年齢 72.7±5.1 歳)
年
代
男
性
女
合
性
計
50 歳代
11 人
10 人
11 人
60 歳代
11 人
20 人
21 人
70 歳代
20 人
38 人
58 人
80 歳代
03 人
4人
17 人
合
25 人
62 人
87 人
計
【治療中の疾病状況】
内科的疾患(人)
高血圧
34
糖尿病
8
脂質異常
14
心臓病
8
脳卒中
3
その他
11
骨粗鬆症
3
その他
0
整形外科的疾患(人)
首
0
肩
0
腰
0
膝
2
【教室参加による成果】
①体力データの変化(測定値が教室前後で揃った 53 名)
体力データ
項目
10m全力歩行
受講前
(秒)
5.7 ±
効果
受講後
1.0
5.2 ±
0.9
開眼片足立ち:右(上限60秒)(秒)
28.8 ± 25.3
34.0 ± 23.4
開眼片足立ち:左(上限60秒)(秒)
27.7 ± 21.5
32.0 ± 23.4
*p<0.05
***
○
*
○
○
***p<0.001 Wilcoxonの符号付順位検定 平均値±標準偏差
週 1 回、全 5 回の運動教室において、体力の向上がみられました。
21
②意識と行動の変化(グループワークでの記録)
◆教室参加によって“変わったこと”
(生活の中での変化)について
・食事に気をつけるようになった。
・野菜から食べるようになった。
・食べ物をゆっくり食べるようになった。
・塩分を控えるようにした。
・歯磨きの回数が増えた。
・歯磨きの時間が長くなった。
・外出することが好きになった。
・主人と一緒に外に出るようになった。
・肩の痛みがなくなった。
・手が良くなってきた。
・体を動かすことに前向きになった。
・途中でやめるということがなくなった。
・テレビのリモコンをきちんと押せる。
・椅子から自然に立てるようになった。
・生活の中にストレッチを取り入れた。
・早歩きを意識するようになった。
・運動について関心が深くなった。
・椅子に座ってボール運動をするようになった。
◆教室終了後、
“目標にしたいこと”や“意識したいこと”について
・毎日歩きたい。
・歩行速度を早くできるように努力したい。
・筋力向上、バランス 3 分目指したい。
・体力をつけていきたい。
・眠っていたボールを活用したい。
・片足立ちをやりたい。
・毎日動く、こまめに動く、片足立ちをする。
・毎日 2km歩く。
・毎日のラジオ体操を続けたい。
・色々な行事に参加したい。
・教室で頑張っていきたい。
・シニアヘルスアップ教室を受講する。
・できたら、こういう教室に参加したい。
・食事も 3 食とるよう心がける。
・おやつが大好きでしたがやめようと思った。
・体重を減らすようにしたい。
◆教室への感想
・ベリーグッド体験で、次回があれば幸せ。
・多くの人に出会えて良かった。
・楽しく皆様と運動ができてよかった。
・初めての参加でしたが、楽しく勉強できた。
・みなさんの元気をもらって良かった。
・週 1 回がまちどうしかった
・ボールを使う運動はとてもよかった。
・ゲーム感覚でおもしろかった。
・このような教室があればまた参加したい。
・5 日でしたが楽しく過ごせた。
・スポーツが不得意でも楽しめた。
・とても楽しくてよかった。
・運動グセをつけるきっかけになった。
・全力歩行時間を測ってもらってよかった。
・家での運動はだらだらして、運動になっていなかったと気づかされた。
・はじめ用事があって休んでしまったのが、もったいないと思った。
・先生の声が大きく、私も大きな声が出るようになった。
・自主的、意識的に体を動かして健康を維持するのが理想だとは日頃から考えていたが、
実際にボールを使って動くことで、色々な筋肉を動かせて大変効果的だと感じた。
【まとめ】
本教室の対象者は 60~80 歳代と年齢層が幅広く、身体状況や体力も異なるため、プログラム
構成が難しいですが、教室担当を昨年度から継続的に実施できたため、様々な対象に対応できる
運動内容が確立されてきたと思います。多くの参加者からは、概ね“楽しかった”という感想を
いただくとともに、運動の効果を実感されていること、また、体力の向上がデータにより確認で
きたことは良かったと思います。次年度は、これまで以上に低体力者の増加が見込まれるので、
一層、安全性の高い運動プログラムを提供できるよう努めていきたいと思います。
22
4)北名古屋市糖尿病教室「糖尿病に負けない講座」
糖尿病の重症化を予防するため、糖尿病を治療している方や、特定健診の検査結果が受診勧奨
値である肥満者を対象とし、医療機関とも連携して開催する教室です。
【対象者】
①治療中の方で HbA1c(NGSP) 6.5%~8.5%
【対象者】 ②腹囲基準該当または BMI25 以上(インスリン治療者、合併症ありの人は除く)
【対象者】 ③おおむね 67 歳以下
※①~③全ての条件を満たす方
【カリキュラム】
回
月日
時間
カリキュラム
内容
8:00
北名古屋ドーム出発
バスにてあいち健康プラザまで送迎
(北名古屋市担当者同行)
9:00
受付
問診回収、同意書記入、着替え
健康度評価
・Aコース+尿検査+眼底 (体力測定なし)
・食事問診(ヘルッチェ)
・負荷心電図
①9/3(木)
1 ②9/15(火)
・教室前アンケート記入、食行動チェック表記入
12:00
2 10/6 (火)
3 10/15(木)
4 10/27(火)
14:00~
終了
バスにて北名古屋ドームまで送迎
初回カンファレンス(90) スタッフ間での情報共有、個人プログラム作成
13:30
担当紹介・自己紹介
13:40
結果説明・医師講義(70) 健康度評価結果説明(目標設定も含む)
14:50
運動実技・
ライフコーダー説明
ライフコーダー結果の説明と運動実技
15:50
今後の予定確認
実践記録表の配布
16:00
終了
13:30
結果説明(60)
食事結果説明
14:40
目標設定
目標設定
15:10
ライフコーダ結果説明
ライフコーダ結果説明
15:30
歯科講義(30)
歯科衛生士による講義
16:00
終了
13:30
グループ支援
グループワーク①「1ヵ月間の取組みについて」
カードバイキング
カードバイキング(間食編)
15:00~
運動個別支援
トレーニング室
13:30
グループ支援
グループワーク②
グループワーク
「これまでの振り返りと今後に向けて」(目標修正に時間をかける)
運動個別支援
トレーニング室
中間カンファレンス
スタッフ間での情報共有、今後に向けて
グループ支援
グループワーク③「食事のバランスって何??」
カードバイキング
カードバイキング(バランス編)
運動個別支援
トレーニング室
健康度評価
Fコース
※歯科問診
ヘルッチェ
① 11/17(火)
5
② 11/19(木)
① 12/15(火)
6
② 12/24(木)
15:00~
7 1月前半
13:30
1月中に3回に分けて
8 ① 1/19(火)
② 1/28(木)
15:00~
① 2/23(火)
今後の予定確認
・日程調整:GWの希望調査
・ライフコーダの貸し出し
①9:30
②9:00
アンケート実施、ライフコーダ回収
①10:30
②10:00
10
11 3/15(火)
担当
北名古屋ドーム
運転手
市保健師
あいち健康プラザ
各職種
あいち健康プラザ
各職種
各職種
スタッフの自己紹介
9
② 2/25(木)
場所
村本Dr
北名古屋ドーム
1階 会議室
各職種
各職種
北名古屋ドーム
1階 会議室
北名古屋市ドーム
1階 会議室
管理栄養士
保健師
北名古屋市ドーム
1階 会議室
管理栄養士
保健師
北名古屋市ドーム
(保健指導の後)
北名古屋市ドーム
1階 会議室
管理栄養士
保健師
北名古屋ドーム
1階 会議室
検査
北名古屋ドーム
1階 会議室
各職種
終了
最終カンファレンス
個々の最終フォローの方向性について
13:30
結果説明(60)
健康度評価結果説明・運動について・栄養について
14:30
グループ支援
グループワーク③「半年間をふり返って」
15:00
目標設定
今後の目標設定
15:20
終了
23
【参加状況】
11 人(男性 7 人、女性 4 人:平均年齢 67.0±4.2 歳)
年
代
男
性
女
性
合
計
60 歳代
5人
2人
7人
70 歳代
2人
2人
4人
合
7人
4人
11 人
計
【治療中の疾病状況】
内科的疾患(人)
整形外科的疾患(人)
高血圧
糖尿病
脂質異常
脳卒中
その他
腰
膝
3
5
5
1
3
1
2
【教室参加による成果】
①行動変容ステージの変化(10 名)
◆食習慣ステージ
食習慣ステージは、特に実行
前
期の割合が大幅に増え、無関心
期・関心期はなくなりました。
後
0%
20%
無関心期
40%
関心期
60%
準備期
80%
実行期
100%
維持期
◆運動習慣ステージ
運動習慣ステージは、関心期
前
が無くなり、準備期、実行期に
移行しました。
後
0%
20%
無関心期
40%
関心期
60%
準備期
80%
実行期
100%
維持期
②食事量および運動量の変化(10 名)
食事量(kcal)
(kcal)
(メッツ・時)
1,800
運動量(メッツ・時/週)
25
1,700
20
1,600
15
1,500
1,400
1673
1422
1,300
5
1,200
受講前
20.5
10
13.2
0
受講後
受講前
受講後
食事量は約 285kcal 減少、運動量は週あたり 7.3 メッツ・時が増加していました。
24
③臨床検査データ(7 名)
検査データ
項目
受講前
体重
(kg)
2
効果
受講後
64.7 ±
7.3
63.6 ±
6.7
○
BMI
(kg/m )
25.8 ±
2.5
25.2 ±
2.1
○
腹囲
(cm)
89.3 ±
5.5
86.5 ±
3.1
○
収縮期血圧
(mmHg)
125.4 ±
12.7
132.3 ±
18.3
拡張期血圧
(mmHg)
68.3 ±
7.1
78.1 ±
9.1
中性脂肪
(mg/dl)
135.1 ±
64.1
115.6 ±
47.8
○
HDLコレステロール
(mg/dl)
49.1 ±
10.7
54.3 ±
14.6
○
LDLコレステロール
(mg/dl)
105.4 ±
21.3
103.3 ±
26.3
○
空腹時血糖
(mg/dl)
110.0 ±
19.9
109.4 ±
20.3
○
HbA1c(NGSP)
(%)
6.11 ±
0.56
6.08 ±
0.38
○
AST
(IU/l)
24.6 ±
6.9
21.9 ±
4.3
○
ALT
(IU/l)
22.7 ±
10.7
18.6 ±
7.7
○
γ-GTP
(IU/l)
28.7 ±
13.6
20.2 ±
6.6
○
平均値±標準偏差
※服薬変更 1 名、認知機能低下 1 名、長期海外旅行 1 名、効果判定欠席 1 名、を除いた 7 名
概ね良好な結果となりました。体重 0.9kg、腹囲 2.8cm の減少があり、中性脂肪、
HDL コレステロール、肝機能においては、より良好な改善がみられました。
④糖尿病の服薬状況(n=9)
教室前
服薬なし
服薬あり
教室後
人数
服薬なし
4名
服薬あり
0名
服薬なし
1名
服薬あり
4 名(いずれの方も服薬内容に変化はなし)
⑤受講者(トレーニング室の活用者)の例
前
62 歳男性
教室初日の服薬状況:血圧、脂質
【行動目標】
後
変化量
体重(kg)
76.9
71.6
-5.3
BMI(kg/m²)
29.3
27.4
-1.9
腹囲(cm)
98.8
90.5
-8.3
23.0
①毎日 体重計測
②週 5 回 30 分のウォーキング
収縮期血圧(mmHg)
108
131
③野菜から食べる
④麺類の汁を残す
拡張期血圧(mmHg)
72
77
5.0
【実施状況】
HDLコレステロール(mg/dl)
47
62
15.0
週に 3~4 回トレーニングに通う。
LDLコレステロール(mg/dl)
106.6
88.2
-18.4
有酸素運動と筋トレを 2 時間程度行う。
中性脂肪(mg/dl)
97
59
-38.0
【結果】
空腹時血糖(mg/dl)
102
96
-6.0
体重が 5.3kg、腹囲 8.3cm減少し、空腹時血糖、脂質代謝、肝機能に
HbA1c (%)
6.1
6.1
0.00
改善がみられた。服薬内容に変更はなかったものの、主治医より血圧処方
AST(IU/l)
26
26
0.0
をなくす提案がなされている。
ALT(IU/l)
33
25
-8.0
γ -GTP(IU/l)
56
31
-25.0
25
【参加者の感想等】
・トレーニングに行くようになり、新しい仲間もできた。
・朝ごはんの前に散歩をしていたが、食後にした。
・歩数計を見て 1 万歩を心がけた。
・果物を食べ過ぎていることを知った。
・いつも丼茶碗でご飯を食べていたが多いことに気が付いた。
・お菓子の回数を 2 回から 1 回にした。
・野菜から先にたくさん食べるようになった。お腹いっぱいになる。
・糖尿病と歯の関係を初めて知った。
・歯間ブラシを使用するようになった。
・自分の意見を言うことができ、周りの人の頑張りも聞くことができてよかった。
・みんながほめてくれるので、やる気になる。
・困っていることを話すとみんながアドバイスをくれてよかった。
・自分で健康管理ができるようになった。間食のエネルギー、アルコール、塩分を意識して食生活が
うまくいかなかった時は記録するようにした。
・体重の記録をつける習慣がついた。これからも続けたい。
・食生活を再認識した。料理が残ると口の中に入れていたが、残す勇気が持てるようになった。
・仲間も頑張っていると思い、自分も頑張ることができた。
・運動する習慣がついて、腰の痛みがなくなった。トレーニングに 100 回行くことを目標にしている。
【まとめ】
今年度は、受講者が月に 1 度提出していただく実践記録表に対しては、我々支援者からの応援
メッセージや健康情報を記入した上でお返しすることを新たに行いました。これによって運動や
食生活における意識の改善や取り組み事項(行動目標)の継続、データの良好な変化に繋がった
ものと思われます。今回、血糖降下薬が無くなった方が 1 名いらっしゃったことは非常に良かっ
たです。次年度は、この個別性を重視し、これまでのグループ支援に留まらず、個別支援の機会
を設定できるよう検討し、病態別にも対応できるプログラムづくりに努めたいと思います。
また、この教室は、本来、健康ドームのトレーニング室を十分に活用しながらデータ改善を図
っていきたいのですが、現実的には交通の便等で通いにくい方も多いため、運動実践へのアプロ
ーチについては、幅広い対象者に対応可能なプログラムの見直しを行い、より効果的な支援内容
に改善したいと考えます。
26
4.北名古屋市けんこうプラン 21 第 2 期計画推進の取り組みについて
1)庁内関係課や関係機関の連携した計画推進について
≪講演会の開催≫
対象:北名古屋市けんこうプラン 21 第 2 期計画の推進に関わる市職員、
けんこうプラン 21 協議会委員、健康づくり推進員
目的:北名古屋市が総合計画の基本理念として掲げている健康快適都市の実現に向けて、参加者
が北名古屋市の現状と課題を共有し、自身が所属する部署の事業や活動が課題に対してど
のように関わりを持っているのかを考えるとともに、より必要(効果的)と思われる事業
やその方法について検討でき、尚且つ、事業の推進には他部署との連携、部局横断的な取
り組みが必要であることを認識することとした。
開催:平成 27 年 5 月 20 日(水)
会場:北名古屋市健康ドーム 1 階研修室
演題:
「健康快適都市の推進に向けて」
講師:津下センター長
(あいち健康の森健康科学総合センター)
出席:副市長、教育長、市民健康部長、経営企画課、
国保医療課、学校教育課、高齢福祉課、社会福祉課、
人事秘書課、児童課、市民活動推進課、健康課、
けんこうプラン 21 協議会委員、健康づくり推進員
≪庁内関係課、関係機関と連携した計画推進に向けた検討会≫
◆第 1 回
平成 27 年 7 月 27 日(月)
概 1 要:①健康課題の共有
②グループワーク(健診受診率、喫煙、野菜摂取、運動推進)
参 1 加:人事秘書課、企画経営課、国保医療課、児童課、学校教育課、市民活動推進課、
高齢福祉課、商工農政課、生涯学習課、企業対策課、健康課
◆第 2 回
平成 27 年 8 月 25 日(火)
概 1 要:①講演会(蒲郡市の成功事例) ②グループワーク(野菜摂取、運動推進)
参 1 加:人事秘書課、国保医療課、学校教育課、生涯学習課、健康課、食生活改善推進員、
健康づくり推進員およびOB、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
◆第 3 回
①平成 27 年 10 月 6 日(火)、②平成 27 年 10 月 14 日(水)
概 1 要:普及啓発用のダイジェスト版の内容について
参 1 加:①経営企画課、市民活動推進課、高齢福祉課、生涯学習課、スポーツ課、健康課
②人事秘書課、国保医療課、児童課、学校教育課、企業対策課、商工農政課
27
2)普及啓発用のダイジェスト版作成について
◆ダイジェスト版の素案を提案
平成 27 年 8 月 25 日(火)
概 要:市の健康課題と中間評価後の取り組み重点項目を掲げた内容を提案。
A4 サイズ 8 枚分に集約し、一般市民向けに作成。
○普及啓発用ダイジェスト版
表紙をめくると右図となる。
さらに、
右図を観音開きすると、
4 つの重点目標を啓発する
内容が表れる。
5.健康ドーム開設 10 周年記念におけるプレイベントの取り組みについて
健康ドーム 10 周年のプレイベントを開催するにあたり、イベントの内容や運営方法、広報用の
チラシ作成について提案するとともに、体力測定(7 月、11 月)を実施しました。
イベントは 7~11 月までの一定期間「健康度測定スタンプラリー」を実施し、目的は、①健康
づくりの無関心層への働きかけ ②特定健診・がん検診の啓発 ③トレーニング室への利用促進
としました。マンスリーで測定項目を変え、スタンプカードの発行と達成賞の設定により継続的
な参加を促しました。延べ参加者数は 4,424 名、実人数は 1,514 名と市の予想を超える多くの参
加がありました。
骨密度、筋肉量、血管年齢(動脈硬化)
、脳年齢(認知症)、体力は多くの市民の関心事である
ことが明らかになるとともに、簡便な健康機器による測定であっても健康行動を促すための動機
づけに成り得ることが明らかになりました。
月
測定項目
内
容
参加数
7月
体力
歩行によるエネルギー消費量を知り
食事量とのバランスを考える
703 人
8月
筋肉量
骨年齢
女性の介護認定の多くを占める骨関節疾患に
関心を持ってもらう
953 人
9月
脳年齢
世界アルツハイマーデーに合わせ
認知症予防を啓発する
929 人
10 月
血管年齢
心疾患が多い市の現状を踏まえ、
血管を若く保つための運動と野菜摂取を促す
11 月
体力変化
7 月体力の効果測定
28
1,083 人
756 人
6.その他
1)北名古屋市事業等への支援について
(1)健康ドーム視察への対応について
①実施日:平成 28 年 2 月 17 日(水)
訪問者:健康都市連合韓国支部支部長、事務局長および韓国内の健康都市に取り組む
首長、保健所長、保健所職員等 32 名
概 要:トレーニング室、元気測定室の施設見学部分において、事業内容について体験
を交えながら説明しました。
②実施日:平成 28 年 2 月 18 日(木)
訪問者:岐阜県加茂郡八百津町
地域包括支援センター職員 2 名(保健師、社会福祉士)
健康課職員 1 名(保健師)
概 要:トレーニング室、元気測定室の運営概要について説明しました。
(2)第 3 回健康寿命をのばそう!アワード受賞に伴う執筆依頼への原稿作成支援について
①雑
誌
出
名:月刊 地域保健 2015 年 9 月号
版:株式会社 東京法規出版
掲載コーナー:
「FOCUS」
タ イ ト ル:「運動による医療費削減効果を分析した
北名古屋市の取り組み」
②雑
誌
出
名:健康づくり 2016 年 1 月号
版:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団
掲載コーナー:
「健康寿命をのばそう!アワードに学ぶ」
タ イ ト ル:「つなぐ」市民と行政の架け橋となる
健康ドームでの活動
~実践現場がもつ保健・医療・福祉データを活用した事業展開~
③雑
出
誌
名:公衆衛生情報 2016 年 4 月号
版:日本公衆衛生協会
掲載コーナー:
「市町村活動 自画自賛」
タ イ ト ル:「つなぐ」市民と行政の架け橋となる
健康ドームでの活動
(3)第 10 回「北名古屋市シルバーの日」イベントについて
・開催日:平成 27 年 10 月 10 日(土)
・会 場:北名古屋市文化勤労会館 大ホール
・概 要:
「健康を維持するために」と題したシンポジウム形式のなかで、
“健康寿命を延ばす”をテーマに運動分野からの情報を提供しました。
29
(4)北名古屋市ふれあいフェスタについて
・開催日:平成 27 年 11 月 23 日(月・祝)
・会 場:北名古屋市健康ドーム内軽運動室
・概 要:
「お試し!運動教室」と題した運動体験コーナーで、バランスボールを用いた
運動を実施しました。 ①11:00-11:45(10 名)②13:00-13:45(14 名)
(5)健康アップ講座について
・開催日:平成 28 年 3 月 14 日(月)
・会 場:北名古屋市健康ドーム(1 階研修室・アリーナ・ウォーキングコース)
・概 要:メタボ予防を目的とした全 3 回の講座の中の運動講座を担当し、参加者の方々
(10 名)に運動効果や実践方法について体験を通して学習していただきました。
2)健康ドーム内で発生した救急事案への対応について
5 月 3 日(日)に健康ドーム内軽運動室で発生した救急事案へ
の対応について、西春日井広域事務組合消防本部の消防長から、
感謝状をいただきました。
軽運動室を団体で利用していた男性が心肺停止状態となり、
トレーニング室と元気測定室に従事していた職員 2 名と健康ドー
ム施設管理職員 1 名で AED、CPR により救命対応しました。
3)学生臨地実習について
健康科学系学科の学生を対象とした臨地実習の受入れを行いました。
大学名
至学館大学健康科学部健康スポーツ科学科
実習期間
4 年生
実習
人数
15 月 12 日~17 月 15 日
28 名
東海学園大学スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科
16 月 23 日~11 月 17 日
36 名
愛知学院大学心身科学部健康科学科
18 月 14 日~11 月 22 日
16 名
愛知淑徳大学健康医療科学部スポーツ・健康医科学科
18 月 18 日~18 月 30 日
14 名
8 月 18 日~13 月 25 日
19 名
11 月 24 日~11 月 24 日
12 名
トライデントスポーツ医療看護専門学校
至学館大学健康科学部健康スポーツ科学科
3 年生
30
平成 27 年度 北名古屋市健康ドーム
トレーニング室および元気測定室運営に関する報告書
2016 年 3 月発行
編集・発行
公益財団法人愛知県健康づくり振興事業団
〒470-2101
愛知県知多郡東浦町大字森岡字源吾山 1-1
TEL(0562)82-0211
FAX(0562)82-0228
31