No. 38(2001.8.1)

38
Suzuka University
of Medical Science
鈴鹿医療科学大学
〒510-0293 鈴鹿市岸岡町1001番地1
TEL.0593-83-8991
2001.8.1
学生総会について報告
5月25日に学生総会を行いました。当日の学生の参加者は194名、当日参加できない為委任状を提出した学生は588
名でした。
学生総会では、昨年度の決算報告、各組織の活動報告、今年度の予算計画と各組織の活動計画を報告しました。また、
同時に学友会の役員選挙も行なわれ、過半数以上の承認が得られたので成立しました。
後日行なわれた、反省会においては資料をもっと分かりやすくしたほうがいいのではないか、学友会組織が学生総会を
通して学生に伝えたい事を明確にしたほうがいいのではないかなどの反省点が出てきました。
これらの反省点を踏まえつつ、次の学生総会ではさらによりよいものにしていきたいと思います。
学友会 会長
医用電子工学科3年
佐藤 基志
去る5月25日の選挙において
承認され、本年度も学友会会長という大役を勤めさせてい
ただくことになりました佐藤基志です。
昨年度は諸行事において学生の参加が以前より増え学友
会活動が活発になってきました。本年度は、昨年以上に学
友会活動をよりよいものにしていきたいと思っておりますの
でよろしくお願いします。
クラブ・サークル委員会
委員長
医用情報工学科3年
芳村 照美
平成13年度クラブ・サークル
運営委員会 委員長の芳村照美
です。
学生の皆さんがクラブ・サークル活動を楽しく円滑に行
っていけるよう、できる限りの努力をしたいと思っています。
詳しい内容は、前回の「SUMSNEWS No.37」をご覧下さい。
疑問・質問・問題等がありましたら気軽に声をかけて下さい。
クラブ・サークル活動に参加して有意義な学生生活をお
過ごしください。
一年間どうぞよろしくお願い致します。
大学祭実行委員会
委員長
医療栄養学科4年
高田 望央
21世紀最初の大学祭「碧鈴祭」
は11月10・11日に開催されます。
本年度の委員長は私、高田望央。最後の学生生活、この笑
顔を持って悔いの残らないモノにします!!
テーマは「鼓動」。昨年度の大成功で気を抜くことなく、ま
た新たな気持ちで取り組んでいます。私の(個人的な)目標は
スタッフのみんなと仲良くなること!!
後夜祭が終ったら大泣きできるくらい頑張っちゃいます。
見学会・交流会推進
実行委員会
医用情報工学科3年
森 義博
平成13年度、見学会・交流会推
進実行委員会委員長の森義博です。
2年前、大学に入学したのと同時に見学会へ入り、何もわ
からなかった僕が、今こうして委員長をやっているのは不思
議な感じがします。委員長になった今でも、わからない事は
多く、見学会・交流会推進実行委員会の略が、なぜ“そりと
ん”なのかも、実は知りません。そんなとぼけた僕ですが、一
年間頑張りますのでよろしくお願い致します。現在そりとん
では、年に見学会を2回、交流会を4回行っています。今年は
新メンバーも増え、去年とはまた違った感じの楽しい企画を
沢山考えていきますので、皆さんぜひ参加して下さい。
1
クラブ紹介
卓球部
医用電子工学科3年 紀平 康久
僕達は毎週月・木・金曜日の夜6:00∼体育館で練習しています。
部員としては今年1年生がたくさん入ってきてくれたので、全員で30
人くらいになりました。
練習内容としては、自分達それぞれが考え、自由に行い、また、ほ
とんど上下関係がなくみんなが楽しく卓球を楽しんでいます。あと、
試合にも時々出ています。
最後に試合の経歴を書くと、西日本医歯薬卓球大会で団体準優勝、
鈴鹿市長杯個人優勝など一応そこそこ強いです。
興味のある方、腕に自信のある方は、また遊びに来て下さい!
ソフトテニスサークル
放射線技術科学科3年 伊田 和司
私たちソフトテニスサークルは、昨年までは数えるほどしかいなか
った部員もやる気のある1・2年生の加入によって部員数35人のサーク
ルになりました。主な活動場所は、テニスコートで週3回月・水・金
曜日の4時半∼7時半まで活動しています。今年4月には、千代崎海岸
で新入生歓迎会を兼ねたバーベキューを行ないました。普段の練習で
は、ボールになれるために乱打やバウンドボレーやサーブレシーブを
取り入れて行なっています。練習の終り頃には、実戦型式の7ゲーム
マッチの試合をやっています。1年生から4年生まで本当に仲良く楽し
く助け合いながら部活を行なっています。
今後の予定としては、夏休みには合宿を予定していますし、大学祭
では、屋台の出店や清掃活動などの学内での活動にも力を入れていき
総合医科器械展に参加して
医用電子工学科3年 野崎 宏
6月2日(土曜日)、東京国際フォーラムで開催された第76回日本医科器
械学会大会併設の「総合医科器械展」に医用電子工学科46名が参加しま
して頂きました。他の出展各社の方にも非常に親切に分かりやすく説明
していただきました。ある企業の方からは、医療機器を作る側のこだわり
や、儲けの出るよう本当に必要なものを作ることの大切さ、これからの時
代ではどんな人を求めているかなど、多くのことを教えて頂き、とても勉
強になりました。
まだ3年生ということもあり、企業についての知識が乏しかっただけに、
した。159社が一つの会場にて最新の心電計、炭酸ガスレーザ、アルゴン
どの会社がどのような機器を作っているか具体的に知ることが出来、今
レーザ、超音波画像診断装置、IABP、無侵襲心拍出量計測装置などのた
後の就職活動にも活かしていきたいと思います。特に、授業で教わった
くさんの医療機器を展示していました。
機器が現在どのように発展して最新の機器として販売されているか、今
最先端技術を駆使した最新の高度医療機
医療機器企業がどのような姿勢で開発・サービス、販売に取り組んでい
器はどれを見ても驚かされるばかりで見る
るかについて知ることの出来たことが大きな収穫でした。今回は本大学よ
機器、見る機器に感銘を受けました。ま
りチャータされた夜行バスで伊原正先生に引率して頂きましたが、補助
た医用電子工学科を卒業して就職してい
席まで満席でした。強行軍の見学会でしたが、このような機会に参加す
る先輩が説明を担当されている企業も数
る事は多くのことを学べるので、後輩や周りの友達にも勧め、次の機会
社あり、とても丁寧に機器について説明
にも積極的に参加していきたいと思います。
医用情報工学科3年 森 義博
6月23日(土)に見学会として「モクモ
クファーム」に行ってきました。当日
の天気は、残念ながら雨でしたが、遅
刻もなく時間通り出発できました。バ
スの中では朝早かったためか皆静かだ
ったので不安でしたが「モクモクファ
ーム」に着くなり、手作りソーセージ
体験やバーベキューを楽しそうにして
いて、ほっとしました。バーべキューで
2
たいと考えています。さらに
は、部員たちも試合に出場でき
るレベルに仕上がってきたので
県内の試合にも団体や個人で参
加しようと考えています。
今までテニスに興味がなかっ
たがこれを読んで興味の湧いた
人、今までテニスの経験はある
のだがサークルに入るかどうか迷っていた人、一度テニスコートに足
を運んでみてください。また、未経験者も大歓迎です。少しでも多く
の人がソフトテニスについて知ってくれて、テニスの楽しさを見つけ
出してくれて、多くの友人を作ってくれたらよいと考えています。今
からでも遅くありません、興味を持った人、テニスコートにきてテニ
スをやってみてはどうですか?
は豚肉が出てきたのですが、これが最高
においしかったです。でも「モクモクフ
ァーム」で、放し飼いにしている豚を見
て「さっき、これ食べたんだよな
あ・・・・」と思うと、少し申し訳な
い気分になりました。
手作りソーセージ体験教室は思ってい
たよりも簡単で、ソーセージが出来てい
く過程もわかり勉強になりました。自分で作ったソーセージを試食し
たところ、作りたてという事もあり、これまた超おいしかったです。全
体的に、皆楽しんでくれていたようなのでよかったと思います。
今後もいろいろと計画していきます、皆で参加し、一緒に楽しみま
しょう。
学生相談室の現状
|| 学生相談室長 医用工学部教授 水谷 四郎
1)はじめに
2)学生相談室の構成
本学では、開学(平成3年4月)以来、
今日まで、学生生活の相談は、専ら担
任教員が学業に関することを中心にし
て行ってきました。
ところが、時代の変遷と共に学生気
質の変化などから相談内容も多様化、
複雑化してきました。特に最近では、
精神衛生に関する事柄、言い換えれ
ば、精神面・心理面での相談が多くな
ってきました。
そこで、平成11年4月から学生生活の
相談のための新しい部屋を設け、そこ
を学生相談室とし、専任教員および心
理カウンセラー(非常勤講師)を置き、学生の相談を行なっております。
また、学生が遠慮することなく積極的に相談にくるようにするため
新年度のオリエンテーション時に全学生を対象にして学生相談室の説
明を行い「相談室の案内」のパンフレットを配布して利用についての
広報活動を行っております。
学生課からの連絡
●自分の事は、自分で守る
① 学生相談員
専任教授2名(内訳は、室長と内科医)
非常勤講師2名(心理カウンセラー)
なお、必要に応じて各学科の教員とも連携して相談を行なってお
ります。
② 相談内容と人数
(平成11年4月∼平成13年3月)
相 談 内 容
人数
%
1. 精神衛生
11
17
2. 学生生活
16
25
3. 進路・将来
10
15
4. 家族関係
5
8
5. 対人関係
19
30
6. その他
3
5
以上、相談室の現状を掻い摘んで報告させて頂きましたが、
今後一層の改善を計るベく努力して行きたいと考えております。
|| テーマ:犯罪・迷惑行為を、しない、させない!!
●犯罪をさせない大学つくり
事件があると、マスコミの報道でも、事件の被害者の方は「何故私
学生を犯人に仕立て上げるつもりもないし、犯罪者を捕まえるのも
が!」、「何故私の身内が!」という嘆き・叫びが多くの場合聞かれま
目的ではない。大学環境として「犯罪・迷惑行為をさせない!」とい
す。通り魔・異常者犯などの場合は別として中には自分で事前予防・
う校風及び各人の気配りが必要である。哲学の論議をするわけではな
事前対策がしてあれば、「防げた事件・事故」もある。
いが、
“性善説”でありたい。
先日残念な事に、学内で財布の盗難があった。本人には酷な言い方
よって、
「盗みやすい場所に貴重品を置かない」「カギを掛けずに自
にはなったが、
「そんな物騒な所に何故置いたの?!」という状況にあっ
転車を駐輪しない」「頑丈なカギを取り付ける」
「声を掛け合って席を
た。一昔前は、海外旅行をするにあたって、治安の悪い国・地域に行
離れる」
「寮のドアは不用意に開けず、のぞき穴で確認し、ドアチェー
く場合は、「貴重品は必ず肌身放さず、身に付けてください」
「バック
ンは外さない」
「寮に近づいたら不審者が周辺にいないか確認する」
から目を離さないでください」と旅行社に言われたものであるが、今 「財布類は出きるだけ身につけて移動する」「挑発的な服装をしない、
の時代、この日本でも“自分の事は、自分で守らなければならない!!” 行動を取らない」等の、事前対策をしておけば、
「つい出来心でやっ
と、学生の皆さんには声を大にして伝えたい。
てしまいました」という行為の多くがなくせると考える。
大きな事件・犯罪は、まず小さな出来心から始まり、その後軽い犯
罪を重ねての結果である。
“小さな悪い目の時点”で、犯罪・迷惑行
●中学・高校を卒業して就職した同級生は、
為をお互いに防ぎたい。
義務と責任を背負って生きている!
一方、犯罪・迷惑行為で、大学への通報・連絡も後を絶たない。18
●「何故私が?!」……
歳∼22歳という年齢は、社会ではもう一人前の人間である。中学・高
先般5/9(水)に、鈴鹿警察署刑事による防犯講習会を開催した。
校を卒業して就職した同級生は、社会の一線でバリバリと仕事をし、
100名前後の女子学生の参加を想定して、告知掲示したり、各学科の
それなりの義務と責任を背負って生きている。学生と言えど、大人と
しての自覚を持ち、「やらなければならない事とやってはいけない事」 先生にもお願いし連絡をしたり、会場手配もした。ところが当日ふた
を開けてみると出席者数の少なさ!!「なんと23名」には驚いた。危機
をキチンと見極めて欲しい。
意識・自己防衛を中心に、ストーカー規制法をテーマに講話頂いたの
最近あった事項を挙ると、単車の学内放置、自転車の学内放置(←
であるが、出席しなかった学生はどう考えていたのだろう?厳しいが、
盗んで?)
、自動車の暴走、自動車の爆音、オートバイの暴走、オー
欠席した学生に限り「何故私が!」と、
トバイの爆音、ゴミの不法投棄、夜の花火=騒音、寮内でのステレオ
被害に会ったときには叫ぶのだろう。全
騒音、学内建物内での不審火、ボヤ、違法改造車(マフラー、ナンバ
部が全部とは言わないが、普段から危機
ープレート、等)
、大学周辺への違法駐車、万引き、深夜の騒ぎ、等
意識・自己防衛対策を施しておけば、
などである。
“遭遇せずに済む事故・事件”も多々あ
現行犯でつかまれば、どれも何らかの罪に問われる内容である。学
るはずだ。
生だからと言って許されるものではない。若者に向かって“あれをす
最後に、合わせて「注意一秒・怪我一
るな!これをするな!”とあまり言いたくない。しかし、この考えは
生」
、交通事故防止、防火にも努めよう。
「能力の向上の可能性を摘むような場合には」という前提条件付であ
交通ルール、喫煙のマナーも守ろう!
る。自由主義・資本主義の日本。
“自由の範囲”を皆で話し合って欲
しい。
3
輝かしい脳研究の
未来に期待する
保健衛生学部 学部長
中野 勝磨
から下行路が出ていることは、今では周知の事実で、この神経回路は歩
行運動や姿勢の制御に深く関与しております。今年の2月にニュージラン
ドで第7回大脳基底核国際会議があり、私共はこの神経回路について発
表しました。この会議は3年ごとに主な国で開催され、私は地中海のサル
ジニア島での第3回会議から毎回参加しております。第5回めの会議は日
本が当番国となり、伊勢志摩の合歓の里で開催し、約200名の外国人が
参加されました。毎回本会議では、パーキンソン病の治療法についても
発表がなされ、進歩が伺えます。パーキンソン病は中脳にある黒質(大
私は脳の研究、特に随意運動の発現・制御機構に関する研究を行って
脳基底核の仲間)のドパミンを産生する神経細胞が破壊され、徐々に運
おります。大学院時代から脊髄の研究を行っておりましたが、留学を機
動機能が失われる変性疾患です。手足が震え、筋肉や関節が硬直し、動
会に運動系の神経回路の解析をライフワークとしております。ヒトの脳
作が鈍くなる、体のバランスが保てない、その上、痴呆を伴うこともあ
機能の解析には、霊長類のサルで実験をする必要があります。Human
ります。ドパミン前駆物質の投与で症状が緩和されるが、長期投与で効
neuroanatomyの著者として有名なコロンビア大学のCarpenter教授のも
果が薄れ、副作用も出てきます。内科的に治療が期待出来ない場合は、
とで、私は大脳基底核の研究を始めました。大脳基底核は大脳の中心部
定位脳手術により大脳基底核または視床の特定の部位を電気的に破壊し
にある間脳(視床と視床下部)の外側にある大きな神経細胞の集団で、
ます。手術が成功すると、破壊した瞬間から震えがとまり、歩けなかっ
随意運動の制御に深く関与しております。この大脳基底核の障害で、不
た患者さんが歩行可能となります。最近では、脳を破壊せずに、大脳基
随運動や運動障害がおこります。皆様がご存知のパーキンソン病、ハン
底核の特定の部位を刺激する治療法が注目されております。脳に電極を
チントン舞踏病などがその例です。当時、神経回路を追究する二つの新
刺しておき、症状が出ると自分でスイッチを入れ刺激することにより、症
しい研究方法が開発されました。その一つは放射性同位元素のトリチウ
状を軽減させることが出来ます。睡眠中は電源を切るか、入れておきま
ムで標識されたアミノ酸を神経細胞に取り込ませ、その動きを見ること
す。脳移植による治療法では、未分化の幹細胞をドパミン産生細胞に変
により神経回路を追究する方法(オートラジオグラフィー法)です。他
え人工培養で増やし、大脳基底核(線条体)に移植する治療法も研究さ
は、西洋ワサビを標識物質として使用するパーオキシデース法(酵素組
れております。また、遺伝子操作によるドパミン産生細胞の獲得も試み
織化学)です。これらの二つの優れた方法により、神経科学の研究は急
られております。
速に発展しました。その後、蛍光物質をはじめ種々の標識物質が使われ
私共の研究は基礎的な研究で臨床に応用されることを意識せず、研究
ているが、免疫組織化学による方法が盛んです。最近では、脳の働きを
を始めたのですが、臨床と非常に関係する領域となったことは望外の喜
画像でとらえる研究(脳のイメージング)が盛んになり、心の研究も夢
びです。本学にお世話になり日も浅く、さらに管理能力は全くない私で
ではなくなりつつあります。
すが、4月より保健衛生学部の学部長の重責を拝命し、大変責任を感じ
Carpenter教授のもとでの研究では、いまだに神経解剖の教科書にも頻
ております。本学は開学以来順調に発展を遂げましたが、今や国立大学
繁に引用される二つの論文を共著で出すことが出来たが、大脳基底核か
だけでなく、大学は整理統合、淘汰される時代となりつつあります。今
ら脳幹に下行する神経路が論文から削除されました。これがきっかけと
後更なる発展を望むには、特色を生かし社会のニーズにこたえ得る、ま
なり、マックスプランク脳研究所のHassler教授に招かれ、ニューヨーク
た学生にたいし魅力のある改革が必要です。お役にたてることがあれば、
からフランクフルトに移りました。彼も著名な研究者で、現在でも脳の
微力ながら全力を尽くしたいと思っております。どうかよろしくご協力
定位手術には、Hasslerによる脳地図が使用されております。大脳基底核
をお願いいたします。
私の研究テーマの軌跡
解釈するのみにとどまらず、彼らの頭脳と情熱でそれを変革しようとい
||||| 社会の変化に追随 |||||
う力が作用するのだと思うが、私達のような小物なエコノミスト(失礼、
このような偉大な経済学者にとっては社会の状況を傍観者の立場で唯
私のみかも知れない)はせいぜい社会の変容に唯追随するのみでその解
保健衛生学部 医療栄養学科 講師
釈に終始するのが精一杯である。その研究成果は壮大な社会の営みに対
神尾 繁
して「大海の一滴」に過ぎないであろうけれども社会に何らかの正の効果
をもたらすことができれば私をはじめ世のエコにミスにとって何にも勝る
喜びであると思う。
私たちエコノミスト(を自認する者)はある意味で「お調子者」かも
斯様な経済社会に対する私なりのエコノミストとしての立場・論理を
知れない。今となれば遥か昔の古典派経済学理論を研究し、その本質を
踏まえつつ、私と社会との関わりの中で研究テーマを模索しつつその軌
現代社会に問いかけるといった分野(経済学説史)は別として、私を含
跡を形成してきた証を下記に3期に分けて展開してみる。
め大半のエコノミストは現代の社会状況を研究の対象とし、それから自
4
[Ⅰ]初期(理論の正当性を支える経済成長と完全雇用)
らのテーマを抽出していくものである。それは経済社会を解釈するに過
ここで最初に断っておくが、理論とは私が専ら研究者を志し心血を注
ぎず(尤も経済理論をその分析用具としてはいるが)社会状況対して受
いだ「ケインズ経済学」である。自然科学のように「真理は一つ」といっ
身の立場であることはぬぐいきれない。ところが20世紀を代表するK・マ
たものとは異なり経済学は哲学と同様に「∼学派」と呼ばれる組織を形成
ルクスのような偉大な経済学者は資本主義経済体制の本質的矛盾を析出
し、我学派の理論・学説こそが唯一の真理を語っていると主張する傾向に
し、自然や、社会において貫徹するとされる運動・変化の法則を唯物的
あるといえる。私はそこまでケインズ学派・ケインジアンとまでは自負し
弁証法という壮大な論理学で説明し、来るべき理想の経済社会として共
ていなかったけれど、「ケインズ経済学」こそはその当時の社会経済情勢
産主義社会への必然的移行を私たちに訴えた。更にもう一人、偉大な経
に照らし合わせても唯一最強の経済理論であり、更にその理論の価値を
済学者であるJ・M・ケインズの「有効需要の理論」はマルクスが主張し
より有効ならしめるのは経済政策としてその当時の日本を初め欧米の先
たように資本主義の無政府的経済システム(凡そ市場経済システムの基
進経済諸国の経済的繁栄を導いた理論であったことが私を「ケインズ経
本的特長でもあるのだが)に起因する生産と消費の齟齬を解消する為、
済学」に邁進させた理由だといえよう。
政府の大胆な民間市場への公共投資による介入を通じて需要不足を解消
凡そ経済学が社会科学の女王として君臨し続けるには、(1)理論が精
しようとするその政策理論は、米国初め各国の時の政府を動かし1930年
緻、かつその体系が無矛盾で整合性を持つこと(2)理論が現実をより正
代の世界的大不況の脱出に成功させたのみでなく、その後の特に戦後米
確に映し出しており、医療の如くその処方箋(経済政策)が治療(改善)
国経済に代表される資本主義国の高度経済成長とその結果もたらされる
効果を十分に発揮すること、の2点が必須条件であると思う。「ケインズ
完全雇用の実現という福祉の最大目標を実現させたのであった。
経済学」は当時それら二つの条件をほぼ満たしており、私達若い研究者の
情熱が、いわば「ケインズ経済学の熱病」に感染した患者の如く広く国内
外に蔓延していったのであった。
1985年の「プラザ合意」はその意味で日本初め欧米諸国に大きな波紋を
広げ各国の政策当局にその運営の難しさを示した出来事であった。未だ
先にも述べた具体的経済パフォーマンスとして、日本初め欧米の先進
このような国際化時代の有効な政策理論を見出せないままにエコノミス
資本主義諸国では福祉としての第一義的役割を果たす年々の経済成長率
トや政策当事者は対処療法的な処方で局面の更なる悪化を防いでいる情
が10%前後を維持した1950∼60年代、70年代初頭までは社会保障と経済
況である。いつぞや生まれるであろう国際化時代の抜本的解決理論は「ケ
成長との間に何らのトレード・オフの関係は存在せず、まさにその情況
インズ経済学」を基礎に構築されることは間違いのないことである。しか
は上記(2)の効果が十分に発揮された証拠といえよう。このような情況
し私はそのような遠大な気の遠くなるような研究に時間と労力を投じる
(戦後合意、又はケインジアン・コンセンサス)の下で私を含め若いエコ
ことに逡巡している。
ノミストは(2)の大前提が実現しているという、いわば「大船に乗った
今わが国の経済事情をつぶさに眺めるとき、医療・年金・福祉を包括
気持ち」で(1)の課題、つまり理論の更なる彫琢と体系の更なる充実と
した社会保障の問題に経済理論(「新古典派経済学」が金科玉条とする市
に情熱を燃やしたのであった。私の研究にあってもあれほど偉大なケイ
場メカニズムが十全に機能する競争原理の適応)を分析の用具として使
ンズではあるが彼の理論体系は、その批判の的とした「新古典派経済学」
用するその研究が要求されているように思われる。このような時代背景
と比較したとき緻密さ、整合性においては劣る嫌いが所々で見られた。
の中で、私の研究テーマもその文脈に沿った形で内容を変化させており、
「新古典派経済学」の局部的な反批判に対する理論的対処としての研究も
ライフ・ワークとして情熱を傾けるに価値あるものといえる。
さることながらケインズ自身が主著『一般理論』の中で展開した「新古典
[Ⅲ]後期(経済による人・生命・幸福への回帰)
派経済学」との接合部分での理論の曖昧さは、後のケインジアンはもちろ
現在の日本が成熟化社会(脱産業化社会)の段階に入っているとい
ん反ケインジアンに対しても大きな研究課題を投げかけたのであった。し
われるこの時代においても完全雇用の実現は福祉の中核をなす経済的パ
かしこのような論争はケインジアンと正統派経済学(新古典派経済学)
フォーマンスであるに違いない。ところがその実現の為の手段としての旧
のいわば身内(「マルクス経済学」に対して「近代経済学」)での問題であ
来通りの公共投資によるGDPの3%程の成長率が殆ど不可能な状況にあ
り、このような問題に熱中できた我々エコノミストはある意味で幸せであ
るのが現在の日本社会なのである。今までの産業化社会にあって日本の
ったといえよう。
経済社会は人間の身体に喩えれば贅肉のたっぷりついた肥満体の状況な
ところが現実の社会の変化がこのような内輪の論争にうつつを抜かし
のである。その贅肉を取り去ってスリムに変身しなければ心筋症や脳溢
ていることを許さなくなった。60年代の後半から日本初め先進工業国家
血といった成人病を誘発し、生命をも奪いかねないのが現在の日本社会
に蔓延し始めたインフレの高進が私達の経済生活を圧迫し始めた。更に
の経済状況であるといえる。政府は今経済成長の実現という短期の目標
それら先進諸国の政府主導の産業推進政策(ケインズの「有効需要政策」)
を放棄してでも、中長期的観点から国家を挙げての行財政改革を断行し
は公害という大きな代償を我々に負荷した。戦後我々は何の迷いもなく
ようとしている。我々国民が現在の痛みに耐えて明日の喜びを勝ち取ろ
経済成長・完全雇用という最大の福祉に対して疑問を投げかけるに至っ
うとする、いわゆる「米百俵の精神」を広く知らしめ福祉国家とはどうあ
た。このような国内外の経済的矛盾に「ケインズ経済学」は無力であった。
るべきか?という理念を固め、その実現に沿って政府に協力する姿勢を
反ケインズ経済学の急先鋒としてM・フリードマン率いる「マネタリスト」
整えてこそ実現可能であるといえよう。
が批判を展開し、それとの論戦の中で「ケインズ経済学」を信奉する我々
このような激変する社会状況下にあって私達経済学者も「パラダイムの
ケインジアンはその理論を大きく修正するに至った。私の研究内容もこ
転換」という学問体系(方法論)の変換を余儀なくされ、特に経済学の
のような地殻変動の中で大きな転換を遂げていく。
分野においては経済(的豊かさ)とヒト・生命・幸福との妥協を許さな
[Ⅱ]中期(社会の変化と理論への不信、限界)
い突合せを通して今厳しく学者としての研究態度が問われている。そこ
1973年の第一次石油危機によって日本は軽微の影響(とはいえある一
で幸いというべきか又は「牛に引かれて善光寺参り」でもないが、医療科
部の企業のトイレットペーパーを初め石油製品の売り惜しみが大きな社
学大学という本学の専門性にも後押しされて医療分野への経済分析に私
会問題になったのではあるが)で何とかその危機を乗り越えたものの他
もその意欲を高めている。
の欧米先進経済諸国は大きな経済的打撃を被った。労働人口の高齢化に
よる負の効果ともあいまって経済が大きく傾いてしまった。
本来医療の分野は第三者には聖域扱いされ、外からは口出ししにくい
領域であった。情報の不完全性(非対象性)という性質を医療分野は特
資本主義経済体制のアキレス腱である最大の弱点は失業問題を常には
に保有しており、従って素人には参入しにくい分野である。ところが昨
らむ体質にあるといえる。その問題をクリアするには常に一定以上の国
今の低(ゼロ)経済成長下で年々の国民医療費が30兆円を越す状況に至
民所得の継続的な伸びが要求される。しかし73年の石油危機によって欧
り、総額としてのその値を縮小すべきという初期のあるいは単純な社会
米諸国の年々の国民所得の伸び(経済成長率)はゼロないしはマイナス
的世論の下で私も含め相当数のエコノミストが「医療経済学」という従来
値となり、その結果各国の平均失業率は60年代の1%前後から80年代に
マイナーの領域であった分野に活動のエネルギーを投入し始めた。
至っては10%台の水準に達した。我日本においても上記石油危機は最小
ところが私もこの分野に首を突っ込んでみると驚きと感動との入り混
限の犠牲で止どめたものの戦後最大・最長の大型景気であった「いざなぎ
じった奇妙な感情に襲われた。近年の日本は高齢化の進展した社会であ
景気」も最早終焉し、高度成長国家から成熟国家への移行を迎えた時期
り、高齢者は当然その長生きのリスクとして病気(障害)と常に対峙して
でもあった。
いる。それら高齢者の障害への対処は医療のみならず福祉との関わりと
国際化の進展した現代の経済社会では特に顕著に表れる現象として、
しても分析の対象の拡大を余儀なくさせ、更に老人医療はこれからの年
各国通貨の変動相場制により日米欧諸国のいずれかの一国の経済的変化
金問題との関わりをも提示している。それはいわゆる私達の生命・幸福
が他の諸国に速やかに波及することである。最早他国の経済事情に対し
という人間の根本的存在の問題でもあり、その存在に対して公器として
て何の配慮もなく、また他国からの影響も全く考えずに一国の経済政策
の社会システムが社会保障とすればその中身を構成するのが医療、福祉、
を実行することは不可能である。本来「ケインズ経済学」の「有効需要
年金であろうと思う。
政策」はその理論の創説当時を想起すれば当然のことながら一国完結型
当面私の研究テーマは医療の分野における供給サイドの情報の開示を
の理論なのである。ところが今や経済は地球規模で各国が取引を展開し、
促進し、消費者(患者)サイドの選択の幅の拡大を通じて競争を促進す
資本が利潤を求めて各国を自由に動き回る時代なのである。このような
ることにある。このような競争(市場)原理の導入を許容範囲いっぱい
時代の下では先述した「マネタリスト」の批判のみならず、
「ケインズ経
に適応することによって、無駄の部分が淘汰され全体の医療費の節減も
済学」の内部からもその理論の現実性への大きな不信感が生じても何ら
実現されるであろう。しかし唯医療費の縮減のみ腐心し、ヒトの命を預
不思議でない社会状況下にあった。
かる医療の根本的命題を軽視するのでは医療に関する経済学的分析は意
「ケインズ経済学」は斯様な大きな国際社会の転換といううねりの中
味を薄めてしまう。社会保障という大きな背景の下で医療・福祉・年金
で「国際マクロ経済学」
、あるいは「国際金融論」という名称でその内容
との相互関係を科学的に追及し、しかしその研究内容に関しては唯傍観
も国際通貨(資本)が各国の実体経済とどのような関係を保ちつつ移動
者として、科学の客観性という名の下に研究者自らの人道主義的態度を
するのか、その論理を追及する方向に進展している。
放棄することは許されることではないと思われる。
5
2002年度 入試概要
※1
学 部
募
保健衛生学部
集
定
医用工学部
員
学 科
総定員
一般入試
推薦入試
センター利用方式
A日程
B日程
前期
後期
放射線技術科学科
100名
30名
40名
15名
10名
5名
医 療 栄 養 学 科
40名
12名
15名
5名
5名
3名
医用電子工学科
80名
24名
医用情報工学科
40名
12名
15名
5名
5名
3名
260名
78名
100名
35名
30名
17名
計
※2
30名
※2
10名
※2
10名
6名
※2
※1 推薦入試は各学科とも、基礎テスト方式:面接方式=2:1の割合で定員を配分します。
※2 医用電子工学科は、平成14年4月に改組を計画しており、定員(一般・センター)に変更が生じる場合があります。
入試形態
試
合格発表日
入学手続期間
11月20日(火)
11月30日(金)
一 般 入 試 A 日 程
平成14年1月7日(月)∼
1月25日(金)
(締切日消印有効)
2月1日(金)
2月14日(木)
2月14日(木)∼
2月21日(木)
(締切日必着)
一 般 入 試 B 日 程
平成14年2月15日(金)∼
3月1日(金)
(締切日消印有効)
3月7日(木)
3月18日(月)
3月18日(月)∼
3月25日(月)
(締切日必着)
センター利用方式・前期
平成14年1月15日(火)∼
2月1日(金)
(締切日消印有効)
個別試験なし
2月14日(水)
2月14日(木)∼
2月21日(木)
(締切日必着)
センター利用方式・後期
平成14年2月15日(金)∼
3月4日(月)
(締切日消印有効)
個別試験なし
3月18日(月)
3月18日(月)∼
3月25日(月)
(締切日必着)
薦
入
試
日
程
試験日
11月30日(金)∼
12月7日(金)
(締切日必着)
推
入
出願期間
平成13年11月1日(木)∼
11月12日(月)
(締切日消印有効)
※ 推薦入試は基礎テスト方式(午前)と面接方式(午後)の併願が可能です。
※ 一般入試A・B日程とも保健衛生学部(午前)と医用工学部(午後)の併願が可能です。
●推薦入試(基礎テスト方式─全学科300点満点)
入試ワンポイントアドバイス1
基礎テスト(200点)+調査書・推薦書(100点)
学
部 学
科
推薦入試は2回挑戦できる
基礎テスト内容(90分)
推薦入試は2種類(基礎テスト方式・午前と面接方式・午後)の2つ
放射線技術科学科 英語Ⅰ、数学(Ⅰ・A)
保健衛生学部
医用工学部
医 用 栄 養 学 科
医用電子工学科
医用情報工学科
方式の併願が可能となりました。ただ、出願資格(受験資格)が異な
りますので、すべての方が受験できるわけではありません。
面接方式では不安な方は、基礎テスト方式も挑戦することをお勧め
英語Ⅰ、
理科(化学ⅠB・生物ⅠBから選択)
します。
英語Ⅰ、数学(Ⅰ・A)
入試ワンポイントアドバイス2
※試験時間(10:15∼11:45)
一般入試は1日で2学部受験できる
●推薦入試(面接方式・M選抜・S選抜とも─全学科300点満点)
一般入試は午前は保健衛生学部、午後は医用工学部の試験となって
います。そのため、多くの方が両学部を併願しています。特に、2学部
併願された方の午後の合格率は平均合格率より高くなっています。
面接(200点)+調査書・志願動機書・推薦書(20点)
試
験
内
学 部
学 科
試験科目
全学部
全学科
面接(20∼30分)
個別試験は課さず、大学入試センター試験の本学指定科目から
高得点3科目で判定。
※試験時間(13:30∼16:00)
●一般入試A日程(2科目入試─全学科200点満点)
必須科目(100点)+選択科目(100点)
学
部 学
科 必 須 科 目 選択科目(1科目選択)
英語(Ⅰ・Ⅱ)
容
放射線技術科学科
数学(Ⅰ・Ⅱ・A)
数学(B・Ⅲ)
医 用 栄 養 学 科
英語(Ⅰ・Ⅱ)
数学(Ⅰ・Ⅱ・A)
化学ⅠB
生物ⅠB
英語(Ⅰ・Ⅱ)
医用電子工学科
医用情報工学科
数学(Ⅰ・Ⅱ・A)
学 部
学 科
指 定 科 目
全学部
全学科
国語Ⅰ、国語Ⅰ・Ⅱ、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、物理
ⅠB、化学ⅠB、生物ⅠB、地学ⅠB、英語の9科目
より、高得点の3科目を採用(1科目100点)
化学ⅠB
生物ⅠB
保健衛生学部
医用工学部
●センター利用方式・前期(3科目高得点採用─全学科300点満点)
化学ⅠB
生物ⅠB
※国語(Ⅰ、Ⅰ・Ⅱ)はともに、近代以降を範囲とする。
※英語は100点満点に換算する。
●センター利用方式・後期(2科目高得点採用─全学科200点満点)
個別試験は課さず、大学入試センター試験の本学指定科目から
高得点2科目で判定。
学 部
学 科
指 定 科 目
全学科
国語Ⅰ、国語Ⅰ・Ⅱ、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、物理
ⅠB、化学ⅠB、生物ⅠB、地学ⅠB、英語の9科目
より、高得点の2科目を採用(1科目100点)
数学(B・Ⅲ)
※保健衛生学部・午前(10:30∼12:30)、医用工学部・午後(14:00∼16:00)
●一般入試B日程(1科目入試─全学科120点満点)
試験科目(100点)+調査書〈成績証明書〉(20点)
学 部
学 科
試験科目(1科目選択)
全学部
全学科
数学(Ⅰ・Ⅱ・A)
、化学ⅠB、生物ⅠB
※保健衛生学部・午前(10:45∼11:45)、医用工学部・午後(13:45∼14:45)
6
全学部
※国語(Ⅰ、Ⅰ・Ⅱ)はともに、近代以降を範囲とする。
※英語は100点満点に換算する。 ※国語(Ⅰ、Ⅰ・Ⅱ)と英語の両方の採用は不可とする。
センター利用方式(前・後期とも)は前年度成績を利用することはできません。
詳細は入試広報室へお問い合わせ下さい。
(0593-83-9591)
なお大学案内・募集要項は無料で配布しております。
第20回 評議員会・第43回 理事会開催
5月29日(火)午後2時から第43回理事会が、本学管理棟2階会議室にて開催されました。
また、理事会に先立って、午前10時から第20回評議員会が開催されました。
主な議題は次のとおりです。
【報告事項】
【審議事項】
1.平成13年度入学状況について
2.平成14年度入試、募集要項について
3.学科改組プロジェクト・チームの発足について
【主な決定】
1.平成12年度決算(案)及び監査報告について
2.平成13年度補正予算(案)について
3.平成14年度学納金について
4.規約の制定及び改定について
5.その他
4. その他
①H.13年度予算の確定。
②H.14年度より大学院の学納金を減額する。
(施設維持費をなくす)
大学院在学生にも適用する。
③東洋医学研究所の関連規程の制定と改正。
平成12年度 法人決算報告書
■平成12年度資金収支計算書
■貸借対照表
平成12年4月1日から平成13年3月31日まで
平成13年3月31日
(単位:千円)
収入の部
金 額
学生生徒等納付金収入
2,028,945
支出の部
人件費支出
888,264
手数料収入
56,695
教育研究経費支出
343,559
寄付金収入
10,900
管理経費支出
141,978
補助金収入
312,379
借入金等利息支出
40,102
資産運用収入
31,518
借入金等返済支出
140,320
資産売却収入
680
施設関係支出
353,809
事業収入
18,652
設備関係支出
130,940
雑収入
12,209
資産運用支出
602,553
借入金等収入
400,000
その他の支出
前受金収入
506,338
資金支出調整勘定
その他の収入
172,554
次年度繰越支払資金
2,517,256
支出の部合計
5,163,292
資金収入調整勘定
△880,266
前年度繰越支払資金
2,492,688
収入の部合計
5,163,292
(単位:千円)
金 額
資産の部
科 目
固定資産
その他の固定資産
流動資産
資産の部合計
38,898
支出の部
科 目
人件費
900,774
教育研究経費
883,856
13,163
管理経費
174,699
補助金
312,379
680
借入金等利息
消費支出の部合計
当年度消費収入超過額
前年度繰越消費支出超過額
365,327
12,209
翌年度繰越消費支出超過額
287,733
△397,216
消費収入の部合計
2,077,025
行事予定
15,522,010
第3号基本金
100,000
第4号基本金
129,000
科 目
翌年度繰越消費支出超過額
消費収支差額の部 計
負債の部、基本金の部
及び消費収支差額の部合計
日 付
10月9日
(火)∼12日
(金)
11月9日
(金)
10日
(土)
・11日
(日)
平成13 年度10月∼12月
平成12年度末
15,751,010
消費収支差額の部
77,594
18,652
基本金組入額合計
2,399,184
第1号基本金
基本金の部 計
1,999,431
雑収入
2,474,241
765,715
負債の部 計
40,102
事業収入
帰属収入合計
平成12年度末
1,633,469
流動負債
金 額
56,695
31,518
17,862,461
固定負債
(単位:千円)
寄付金
資産売却差額
17,862,461
負債の部
△34,387
手数料
資産運用収入
1,402,767
3,202,142
資産の部 計
科 目
金 額
2,028,945
13,257,552
基本金の部
平成12年4月1日から平成13年3月31日まで
学生生徒等納付金
14,660,319
有形固定資産
■平成12年度消費収支計算書
収入の部
平成12年度末
287,733
△287,733
17,862,461
行 事 内 容
後期履修登録変更期間
大学祭準備(講義休講)
大学祭
12日
(月)
大学祭後片付け(講義休講)
20日
(火)
平成14年度 推薦入学試験
12月25日
(火)
平成12年度末
冬季休業開始
7
LIBRARY DATA BASE
図書館のデータベース
図書館には、文献を検索するためのデータベースが、
いくつか用意されています。それらは、図書館のHP、
http://www.suzuka-u.ac.jp/lib/index.htmlの
DATABASE から利用できるようになっています。
以下に紹介しますので、目的に応じてご利用くださ
い。また、疑問点があれば、図書館員までお尋ねく
ださい。
■OPAC
■医中誌Web
現在、本学図書館に所蔵されている、図書・雑誌の検索が
出来ます。和図書・洋図書・和雑誌・洋雑誌に分かれていま
すので、探したい資料を選択し、検索画面にキーワードを入
力後、検索を実行してください。ただし、内容からの検索は
出来ませんので、書名の一部か著者名から検索するようにし
てください。
目的の資料が見つかったら、資料番号と請求記号をひかえ
て、図書館まで探しに来て下さい。資料状態が貸出中のもの
は、返却予定日後に来館願います。(前日の状態を表示します
ので、資料状態が異なっている時もあります。また、紛失中
のものもありますので、棚に無い場合は、図書館員にお尋ねく
ださい。)
日本国内の医学文献データベースです。これも学内からの
み利用可能となっております。大学・学協会・研究所・病院
などから発行されている雑誌、営業誌、学会等の会議録、講
演集、公共資料など、約2,400誌が1987年から収録されていま
す。ENTERで入ったあと、Basicにキーワードを入力し、検索
を行って下さい。また検索終了後は必ずLOGOUTを行って下
さい。
■こととい
オンラインの辞書システムで、学内からのみ利用可能となっ
ております。利用できる辞書は、最新医学大辞典(第2版 画
像増補版)、25万語医学用語大辞典(英和・和英)
、理化学辞
典(第5版)、コンピュータ用語辞典(第3版)
、インタープレ
ス版電気・電子・情報用語対訳辞典、インタープレス版バイ
オ・メディカル用語対訳辞典、インタープレス版化学・農学
用語対訳辞典、研究社新英和・和英辞典、研究社リーダー
ズ+プラスV2、現代用語の基礎知識(2000年版)の10種類で
す。セットアップ・インストール方法を実行し、ことといを自
分の使用するパソコンにインストールして下さい。インストー
ルが完了したら、「利用書籍の設定」画面で、利用したい辞典
を選択し、"利用する"をクリックします。利用する辞典を全て
選択したら、"決定"をクリックします。(見出し語、全文検索
などの他、メニュー検索もできます。
)
■Web MEDLINE
医学文献のデータベースです。1966年から現在までの世
界約3800医学雑誌からの880万件の記事概要が入っており、
日本の医学雑誌も入っています。最新の文献データ
(PREMEDLINE)を含めて検索可能で、フルテキストデータベ
ースへのリンクも有ります。図書館で提供しているものは日本
語版ですが、キーワードは英単語を入力し、検索して下さい。
詳しい使い方を知りたい方は、h t t p : / / w w w . a s a h i net.or.jp/medical/search/pubmed0.html(PubMed 徹底
活用講座)をご覧下さい。
8
■JOIS
科学技術振興事業団提供のオンライン検索システムです。こ
れも学内からのみですが、科学技術文献速報・MEDLINEな
ど、各種データベースの検索が出来ます。(特に科学技術系の
文献を調べるのに便利です。
)JOISの画面から、名前を入力
し、スタートをクリックしてください。データベース選択の画
面になりますので、利用したいデータベースを選択し、OKを
押してください。検索画面になったら、キーワードを入力し検
索を実行して下さい。一度のLOGINで検索できる回数は5回で
す。それ以上検索したい時は、一度終了し、もう一度LOGIN
して下さい。検索終了後はLOGOUTを行って下さい。(ただ
し、20分以上放置しておくと、自動的に切断されます。)
LIBRARY DATA BASE
国立情報学研究所提供の、目録所在情報サービスです。全
国の図書館が所蔵している図書や雑誌が検索できます。探し
ている資料の所蔵館を調べる時に便利です。
(約20万件)の書誌情報を検索することができる、書誌情報の検
索や、国立国会図書館が所蔵する主として江戸期に発行され
た彩色資料(約23,000枚)の画像データを検索、閲覧するこ
とができる貴重書画像データベースなどがあります。
■NACSIS−ELS
■データベース集成
国立情報学研究所提供で、日本の学会誌のページをその
まま画像データとして蓄積し、書誌情報とともに検索でき
るようにした情報サービスです。論文・雑誌のリストの検
索は自由にできますが、論文のページの表示や印刷をする
には利用登録が必要です。NACSIS−ELSの『ELS日本語版』
へLOGINした後、『はじめて使うかたへ』を参考に、個人で
登録を行って下さい。また、印刷が無料のものもあります
が、著作権使用料として、課金されるものもありますので
注意してください。
岡本真氏制作の、調査・研究目的に有用と思われるデータ
ベースのリストです。配列は日本十進分類法新訂9版に準じて
おり、収録対象は利用に資格制限がなく、かつ無料で利用で
きるものに限定しています。各種データベースにリンクしてい
るので参考にして下さい。
■Webcat
■健康栄養科学知識基盤倉庫
国立健康・栄養研究所の研究者グループが、健康と栄養に
関連した情報の一元的な集積を目的に構築したものです。栄
養関連のデータベースは少ないので利用してください。
■国立国会図書館電子図書館
国立国会図書館所蔵資料のうち、昭和23年以降に受入れた
国内刊行図書(約200万件)及び昭和61年以降に受入れた洋図書
その他、探したい文献がありましたら、図書館員が
相談にのりますので、お気軽に図書館へお越し下さい。
RENEWAL ONLINE JOURNAL
図書館HP(http://suzuka-u.ac.jp/lib/)の「ONLINE JOURNAL」をリニューアルしました。
本学が購読中の雑誌などは全文がご覧頂けます。
図書館まで行く時間がない、研究中に調べたいものがでてきたのに、閉館日だったなどの際、学内LAN接続
のパソコンからはいつでもどこでもご利用頂けます。ご活用ください!!
パスワード等が必要な雑誌や使い方がわからない場合は、お気軽に図書館員までお訪ね下さい。
健康管理センターからのお知らせ
13年度学生検診が4月5月にかけて行われました。結果を聞きに来
ていない学生は至急来て下さい。前々回SUMSnewsで生活習慣病の
中から虚血性心疾患についてふれましたが、今回は、その原因の一
つ肥満について書きます。本学の昨年度の肥満(BMI26以上)の学
生は112名(8.6%)でした。では
Ⅰ:肥満はなぜいけないんでしょう
肥満におちいると毛細血管の長さが延長して血管抵抗が増し、そ
の結果血圧が上昇します。又、インスリンに対する感受性が低下し
て糖尿病になりやすくなり、さらに肝臓や血管内にコレステロール
や、その類似物が貯留し、その結果下記のような疾患を合併しやす
くなることが知られています。
肥満に合併しやすい疾患
循環器系:高血圧、動脈硬化、虚血性心疾患
内分泌系:糖尿病、高尿酸血症、痛風、高コレステロール血症
消化器系:脂肪肝、胆石
呼吸器系:睡眠時無呼吸症候群
整形外科:変形性関節症、腰痛
以上は肥満に合併しやすい疾患の一部ですが、肥満が全身にいか
に重大な影響を及ぼすかがおわかりかと思います。若い人の脂肪肝
が問題でもあります。
Ⅱ:減量の基本的考え方
減量の方法には食事療法、運動療法、行動修正療法があります。
体重の多い人はある程度の減食だけで簡単に体重を落とすことが可
能です。しかし、それは決して脂肪組織だけが減ったわけではなく、
筋肉組織までもが減ることが往々にしてあります。
肥満の人はおおむね運動習慣がなく、脂肪がつきやすく、減りに
くい体質になっています。運動を行うことで脂肪を減らしやすく、脂
肪組織を合成しにくくすることが必要です。
昨今市場に出回っている雑誌などには、ダイエットという言葉が
でていますが、
「好きなだけ食べて痩せる」「これを飲めば痩せる」な
ど医学的に首を傾げたくなるようなものがかなりあります。又せっか
く減量できたのに、しばらくすると元の体重を超えるようなリバウン
ド現象を耳にします。無理は決して長続きしません。ゆっくり気長
に継続することが大切です。運動はエネルギーを消費するので、減量
に役立ちますが、運動で消費するエネルギーはそれ程多くはないの
で、運動だけで減量する事はやや困難があります。
運動の目的は、運動不足から生じる体内の代謝異常を改善し、筋
肉を強化し、高い身体適正を維持しながら、脂肪を減少させる事に
あります。運動出来る環境にある今、肥満を改善し、将来の重大な
生活習慣病の発症を減らしましょう。健康管理センターで指導を行
っていますので、午前中ならいつでも相談に来てください。
9
第46回 全国診療放射線技師教育施設協議会開催
全国には大学,短大および専門学校等合計39の診療放射線技師
教育施設があり、年に1回協議会を開催している。第46回にあたる
本年は鈴鹿医療科学大学が当番校となり、放射線技術科学科山本
洋一教授が会長を務め、平成13年6月1日(金)
、文部科学省高等教
育局医学教育課看護教育係長(併)医療技術係長田中智雄氏および
厚生労働省健康政策局医事課指導係長山崎剛氏の出席を得、日本
放射線技師会教育センターにて全体会議と文部科学大臣指定校分
科会議、本学研究厚生棟2階会議室にて厚生労働大臣指定校文化会
議を行った。
会議出席者数は90名、中野勝麿保健衛生学部長の挨拶から始ま
り、幾瀬純一放射線技術科学科長の司会進行の下、学科教員およ
びTA全員が講義の合間を縫って会場係を務めた。
「梅干と日本刀∼
日本人の智恵と独創の歴史」
樋口清之著 祥伝社刊
推薦者:大学事務局 学生課
課長補佐 樋口 光則
書籍名だけを見ると、「なんの本?なんか物騒!」とかの言
葉が出て来るだろうが、そうではない。民俗学・科学・栄養
学・歴史学・文化論・社会学・力学・哲学・気候学そして考古
学(=著者の専門分野)など、多岐にわたる書物であると思い、
推薦申しあげます。
堅苦しくなく、ちょっとした空き時間に気軽に読めます。
まず、私と本の付き合い方は、「固め読み」かつ「数冊並行
読み」である。読むときは、本屋で数冊づつ買い込み、まず各
本の目次及び前書きに目を通してから、一冊づつ興味が途切れ
るまで読み進み、面白くなくなった時点で、次の本へと移るの
が私の読書パターンである。また私は、小説類はなかなか読め
ないタイプである。中高生時代は、無理やり読書感想文とか受
験の為に、夏目漱石・芥川龍之介などの本を読んだ記憶はある。
能動的に読んだといえば、北杜夫の”ドクトルシリーズ”ぐら
いしかない。
その後、社会へ出て、経済本・経営者本・成功の企業本・食
品専門書・資格取得本そして英会話上達本、たまにはマンガ仕
立ての株式本・会計本なども読みました。趣味の一つとして、
「落語・古典芸能」関係の本は読みあさりました。その延長線
上にあるのか、個人的には「人の暮らしと自然環境」にも興味
を持つ私です。
大学時代、生まれ故郷と離れた地で、地元では当たり前の
“ある物”を、人間の智恵として地理学の講義で習った時の、
言うにいえない「うれしさ?・自慢さ?」を感じ、“僕の田舎
も捨てたものじゃないなー“と思ったものである。脱線するが、
ちなみに、この“ある物”とは、「マンボ」という掘り抜き井
戸のことで、現在の地名で三重県員弁郡周辺から四日市市北西
部の田園地帯に点在し、水田を潤してきた井戸の事である。こ
れは本学の先生にも研究している方がみえるので、別の機会に
触れてみたい。
さて、本学の学生の皆さんは、科学技術の発達した各種「医
10
今年3月31日の診療放射線技師学校養成所指定規則一部改正によ
り教育内容が大綱化されたため、改正カリキュラム作成の手引きに
関する議事や新カリキュラム下での国家試験問題ガイドライン作成
に関する議事など重要議題が多いにもかかわらず、山本議長の進行
により議事は順調に進み、定刻通り終了した。
翌2日(土)には同会場で診療
放射線技師教育研究会が開催さ
れ、ワーキンググループ代表の
東京都立保健科学大学松本満臣
教授が議長を務め、国家試験問
題ガイドライン作成に関する議
事が熱心に討論された。
療機器」に、日々触れ勉強・研究している事と思います。これ
もすばらしいことですが、日本人の二千年程にわたる智恵・工
夫といったものを、「科学」としては追及・解明していないが、
世界に誇れる「すばらしい発見・智恵」が沢山ある事を、この
本から知って欲しいと思います。また、知識欲のある方とか、
自称“雑学マニア?”と思っている方にとっても、一読の価値
のある本であると感じ、推薦致します。
本書の内容の一部を紹介しますと、防風林は当然“風”を防
ぐ為のものであり、一般的には常緑樹が多いが、関東では「ケ
ヤキ」が多く使われている。これは、冬の北風を防ぐ事以上に、
太陽光=“木漏れ日の暖かさ”を求めて、冬には枝だけになる
樹木を植えたのだそうだ。また、地震があっても日本の城の石
垣が崩れない秘密とか、西欧の歴史は自然を「征服」する努力で
あったの対し、日本は征服ではなく「順応」してきた、という
日本人の智恵の紹介も興味深い。また、「1000分の1しか狂
いのない伊能忠敬の日本地図」の項は、伊能氏はすごい人とし
か言いようがない。そして、「味の分類は、西洋四味・中国五
味・日本六味」「信玄味噌」「ごぼうとこんにゃく」の項は、医
療栄養学科関係の方には参考になるでしょう。
話は変わって、古代人の便所は水洗式であり、一昔前までは
トイレの事を、厠(かわや)と呼び、語源は「川家(カワヤ)」
であり、川の上に小屋を建て用を足していたという面白いくだ
りもある。そして圧巻は、“なぜ、日本の城郭だけが水で囲ま
れているのか……?”これは是非一読して関心して頂きたい。
日本には古来、すごい“科学”があった。が、これを意識せ
ずに、合理的な生活をしてきた、といった内容が満載である。
「水・米・城・川・刀・味・塩・梅・鍼・灸・家・食・・・」といったキ
ーワードが、どんどん目に飛び込んでくる本である。
最後に、うーん、とうなった内容を原文のまま記載します。
『……。人間はいかに科学が追いかけようと、元来が自然の中
で生まれ死んでいく生きものである。だから、自然と調和して
生きることが、実はもっとも科学的なのだ。それを西洋の科学
の発想は、「自然を征服できる」というところに立脚している
から、往々にしてこのような誤りを犯すのだ。もちろん、だか
ら科学はいらないというのではない。ただ、合理性を追求する
科学が、それゆえに不合理を犯すことも知ったうえで、科学を
使っていかなければならないと思うのである。……』
温故知新=consult the past if you want to learn about
the future
21世紀の始めに日本の今後、世界の将来を考えるにあたり、
いろいろ頭をめぐらす今日この頃である。
実習用MRI装置取扱い説明ビデオCD作成
平成12年度私学助成課題「マルチメディア教育システム用の教材開
前期実習も7グル
発」の一環として、放射線技術科学科3年生対象「診療画像技術実習」 ープを終えたが、メ
と「医用画像工学機器実習」に用いるMRI装置、東芝MRT50A/Ⅱの
モまで用意するほど
取扱い説明ビデオCDを作成した。
十分な予習をしてき
ビデオ制作スタッフは普段はテレビ向けコマーシャルを制作してお
た学生は何の説明も
り、実習用ビデオを扱うのは初めてであるため、学生の協力を得て家
必要とせずに装置を
庭用ビデオカメラでデモテープを作成し、それを基にプロデューサー
操作することができ
が台本を作成した。具体的な作業はプロデューサーとの打ち合わせか
た。そうでなくても、
ら始まり、5回にわたる台本の修正、総勢7人のスタッフによるビデオ
MRI装置の操作卓横
撮影、大阪のスタジオでのスーパーインポーズを含めた編集作業、最
にはDVDプレーヤ
後にナレーターによるナレーション挿入作業と、開始から完成CD納品
ーとテレビモニタが
までには約2ヶ月を要した。
置いてあるので必要
CDは本来ビデオCDプレーヤーで再生するように作られているが、 事項を確認しながら装置を操作することができる。昨年までは装置の
学生が自宅のパソコンのWindows Media Playerでも再生できるように
取扱い説明だけに1時間以上を要していたが,すぐに実習を始めるこ
加工し、CDライターで学生人数分を複製し、予習用にと配付した。
とができるようになった。
全録画時間は約23分で,内容は「撮像準備と安全確認」「患者情報
このような取扱い説明ビデオCDが各実習用装置について作成されれ
入力」
「患者ポジショニング」「撮像条件入力」
「画像表示とハードコ
ば,自宅にてイメージトレーニングを行うことができるようになり,実
ピー」および「終了作業」と項目別に完結しているので,必要な部分
習時間をさらに有効に利用できるものと期待される。
をすぐに頭出しして見ることができる。
(報告者:放射線技術科学科 中西左登志)
■本学献血状況
献血へのご協力、御礼申し上げます!
200ml
400ml
(人数)
平成11年8月、積極的に献血運動に参加しているということ
に対して、日本赤十字社より感謝状を贈呈されましたが、その後
も意欲的にご協力頂き、今年も去る5月18日に実施できました。
例年を上回る参加者に心温まる思いがいたしました。
献血車は、年3回訪問されていますので、今年度もあと2回ご
ざいます。輸血用血液の安定確保のため、変わらぬご支援を賜り
ますようよろしくお願い申し上げます。
日本赤十字社より本学の献血状況を教えて頂きました。ご参考
までに。
400ml献血は患者への副作用が少ないそうです。
みんな先祖は
神様?
他人の自慢話を聞く事ほどウンザリするものはない。その
中でも、年配の人に多いのだが、「うちは士族の出でね」とか
「貴族の血筋で」などと自慢をする人がかなりいる。だから何
なんだよって言う感じ。チョームカツク!自分に自信がない
ものだから、先祖の威光をひけらかしてごまかそうとする。
武士の出と言ったところで、武士が公法的になったのは、
鎌倉幕府ができてからという。その前は、いったい何をやっ
ていたのやら。貴族と言ったところで同じようなもの、たか
だか平安時代である。先祖なんて言ったって、時代をさかの
ぼれば、何をしていたか分かったもんじゃない。邪馬台国
(千七百数十年前)の時代までさかのぼれば、最も由緒正しい
天皇家でさえ、存在が分からなくなってしまう。もっともっ
とさかのぼれば、皆、竪穴だか横穴だかそんなところに住ん
でいたそうだ。先祖なんて、しょせん、そんなもんだ。でも、
200
153158
113
100
80
77
81
98 103 94
148
107
107
80
48
0
1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000(年)
そう言う、おじさんも、何を隠そう、実は、さる高名な士族
の末裔なのだが…。あっ、いけねー、自慢話になっちゃった。
冗談はさて置き、でも本当にこんな話があるんだよ。おじ
さんの友人の娘さんがお見合いをすることになった。二人き
りになる前に、まずは家族でご対面と相成り、そこで、おじ
さんの友人、イヤという程、相手の父親の自慢話を聞く羽目
になったそうだ。自分の息子のブサイクさを棚に上げ、延々
と続く自慢話。自分の自慢話から始まり、親、兄弟、親戚、
はたまた友人。あ∼やんなっちゃう、と思っていたところに、
そら来た。
「実は、うちは、何とか藩何万石の家老の家柄で…、
明治維新には、曾曾おじいさんが…」
あまりの自慢話に、おじ
さんの友人は、プッツン切
れてしまったそうだ。
『いや∼、おたくもすご
いですね∼。でも、うちも
ずーっとさかのぼると、ア
マテラス大御神なんだそう
ですよ』
11
バーベキュー、音楽の夕べ開催される!
間を満喫してもらえたようでした。先生方も参加して頂き、
先生と生徒が接する機械を設けることができたのもよかっ
バーベキュー
たと思います。
今年は昨年の反省点を生かし、上から照らせるようなラ
イトを用意しました。そのためお肉の焼き具合もわかるぐ
医用電子工学科3年 水野 隆介
らい明るく、さらに片付けも素早く出来ました。後日の反
7月6日(金)に行われたバーベキューでは、今年は学内
省会では、反省点も多々ありましたが、よかった点も多く
での交流を深めることに重点をおいたため、鈴鹿国際大学
ありました。今後さらによい点を多くしていき、参加者が
との交流がなかったにも関わらず約60人の人が参加してく
いっそう楽しめるような行事を実施していきたいと思いま
れました。
す。より多い参加をお待ちしております。最後にスタッフ
心配された天気もさほどひどくなることもなく、参加者
の中では大きな笑い声が聞こえてくるなど充分に楽しい時
人数が足りなく、手伝ってくれたみなさんありがとうござ
いました。お陰でバーベキューを成功することができました。
その結果、100人以上の方に参加して頂きました。しかし、
音楽の夕べ
前売り券を販売せず、当日支払いだったため入場者数の予
測が出来ず、食事が不足し、皆さんに満足していただくこ
とは、難しかったようです。食事の問題はありましたが、
「名前deビンゴ」や「王様ジャンケン」はとても盛り上が
医療栄養学科2年 富田 智子
5月18日、見学会・交流会推進実行委員会(そりとん)
主催による音楽の夕べが行われました。新入生の親睦を図
る目的で開かれたこのイベントに多くの人が集まってもら
うために、授業前後を利用して全学年・全学科に広告を配
布したり、ポスターを貼るなどして呼びかけをしました。
本学
トピック
などがあり、当たった方は満足頂けたのではないでしょう
か。最後に今回の音楽の夕べについてのアンケートを行っ
たので、今回の反省と皆さんの意見をもとに、今まで以上
に楽しい企画が出来るよう頑張っていきたいと思います。
また、皆さんの参加をお待ちしております。
[その1]
ベネッセ発行の「高1Challenge」と
いう雑誌の3月号に本学掲載される!
大学ちょこっとランキングというコ
ーナーで見事本学が第2位に選ばれま
した。テーマは「就職支援が熱心な大
学」。就職に関して個人的にアドバイ
スしてくれる大学として取り上げられ
ている。将来の夢へのアドバイスか
ら、面接の受け方、書類の書き方ま
で手取り足取り指導してくれる就職課
課長は、学生を「我が息子・我が娘」
のように考えて指導してくれます。学
生にとって、熱心にバックアップして
くれる就職課は何よりも心強い。
[その2]
情報化に関する充実度、上位にランキング!!
私立大学情報教育協会(私情協)の調査によると、大学に
おける情報化に関する充実度は同規模大学の中で、上位に位
置していることがわかった。これらの設備を有効に利用して
頂きたいですね。
12
りました。景品は、デジカメやコンポ、MDウォークマン
SUMS NEWS(PDF版)が大学HP上より
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