RP D に よ る 連 続 打 撃 動 的 貫 入 試 験 − −TThhee CCoonnttiinnuuoouuss PPeerrccuussssiioonn PPeenneettrraattiioonn TTeesstt bbyy RRoottaarryy PPeerrccuussssiioonn DDrriillll− − NETIS 登録番号:HR−080010−A ボーリング調査の省力化・効率化を目ざして小型 RPD による連続打撃動的貫入試験を開発!! 連続打撃動的貫入試験は、RPD(ロータリーパーカッションドリル)の打撃掘削機構をそのま ま利用して地盤の連続打撃貫入抵抗: P 値(先端サンプラーを RPD の油圧ハンマーの連続打撃 により地盤に 30cm 貫入するのに要する打撃回数)を測定し、同時に土試料(貫入試料)を採取す るサウンディング試験である。また、連続打撃動的貫入試験は、現在普及している RPD でも 可能でありますが、専用機として小型 RPD も開発しました。 連続 打撃動的 貫入試験 の特徴 油圧ウインチ 小型ロータリー パーカッションドリル (小型RPD) z P 値は、N 値や Nd(ミニラムサウンディング 試験)と相関性が良く、それらと同様に地盤 の硬軟や締まり具合などを判別できる。 防音カバー 油圧ハンマー (ドリルヘッド) 小型加速度計 z 採取される土試料(貫入試料)は、品質が良く、 土質や堆積構造が判別できる。 ウォータースイベル 計測装置(PC) z 連続打撃動的貫入試験は、1 回の試験が数十 秒∼数分で終了し、作業の効率化が図れる。 油圧クランプ z 連続打撃動的貫入試験の先端サンプラーは、 アウターロッド 標準貫入試験(SPT)用サンプラーを利用。 インナーロッド z 打撃回数は、油圧ハンマー直下に小型加速度 計を取り付け、打撃による加速度の変化から 測定。 連続打撃貫入試験用サンプラー (=SPT用サンプラー) z RPD の打撃密度(単位時間当たりの打撃数) 連続打撃動的貫入試験システム 75mm 560mm 810mm が分かれば、先端サンプラーが地盤に 30cm 貫入するのに掛かる貫入時間を計測するだ けで打撃回数を求めることも可能。 175mm 連続打撃動的貫入試験用サンプラー 小型加速度計 【空港施設における実物大液状化実験(石狩湾新港)に於いて】 【信濃川左岸堤内地(長岡市与板町地内)に於いて】 小型 RPD による連続打撃貫入試験状況 特許出願中(特許公開 2007−70870) 連続 打撃動的 貫入試験 結果の一 例 0 0 0 0 RPD-1 2 0 N値 10 20 0 10 20 30 0 0.5 0 0 0 0 2 F c(%) 80 160 0 30 60 90 0 2 RPD-1 2 2 R-5-1 シルトの薄層 深度 z (m) 200 N sw S-16-1 N1-1 ▽W.L2 2 W sw(kN) 4 4 4 4 4 4 貫入不能 4 6 6 6 6 6 6 6 8 8 8 8 8 8 8 10 10 10 10 10 10 10 150 打撃加速度(m/s2) 0 Nd P値 500 1000 油圧ハンマーの打撃による加速度の変化 100 50 の下 打方 撃向 0 -50 34 -100 1 2 -150 -200 0.0 5 9 6 7 8 10・・・・・・ 打撃回数 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 貫入時間(sec) 図−3. 連続打撃による小型加速度計の変化 30 事前(人工液状化前) 事後(人工液状化1∼2日後) 発破深度 25 【空港施設における実物大液状化実験(石狩湾新港)に於いて】 20 0 0 0 0 P値 500 1000 No① 深度 z (m) 0 0 N d W sw(kN) N値 10 20 0 10 20 30 0 0.5 0 0 0 0 ▽W.L No① R-① S-① q c (MN/m2) N sw 80 160 0 2 4 6 8 0 D-① 4 4 4 4 4 4 4 8 8 8 8 8 8 8 N値 図−1. 連続打撃動的貫入試験結果例その1(砂地盤)1) 12 12 12 貫入不能 12 12 12 16 16 16 16 16 16 16 20 20 20 20 20 20 20 砂,細礫混じり砂 ( r =0.777) 15 10 5 0 0 貫入不能 12 粘性土 ( r =0.843) 200 400 600 800 1000 P値 図−4. N 値と P 値の関係 2) やや粗い砂 微・細砂 貫入不能 シルトの薄層 図−2. 連続打撃動的貫入試験結果例その2(粘性土地盤)2) 【信濃川左岸堤内地(長岡市与板町地内)に於いて】 図−5. 連続打撃貫入試験による貫入試料 小型 RPD の仕様と機能 z 小型 RPD は、削孔能力が高く、足場仮設や櫓などが必要で ないため、ボーリング作業の省力化・省コスト化が図れる。 z 小型 RPD は、クローラータイプであるため、機動性が良い。 z 小型 RPD は、ボーリングはもちろんのこと、連続打撃動的 貫入試験の他、標準貫入試験(SPT)も可能。 z 機材一式は、4ton トラック 1 台で運搬可能。 表−1. 小型 RPD の仕様 削孔径【標準】 (mm) 78 回転数 (rpm) 50 トルク kN-m 打撃数【打撃密度】 打撃エネルギー ストローク長 油圧ウインチ 重 量 巻上力 1.6 bpm 2400 J 150 mm 1400 kN 5 巻上速度 m/min ton ドリルヘッド部が開閉!! ボーリング状況 標準貫入試験(SPT)状況 機材運搬状況(4ton 車) 1)柴田・中野ら:連続打撃動的貫入試験の液状化地盤物性評価への適用, 第 43 回地盤工学研究発表会講演集, 2008. 2)中野・柴田ら:連続打撃貫入試験と各種サウンディング結果との比較, 第 63 回 土木学会年次学術講演会講演集, 2008. 20 1.6
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