東京都立小児総合医療センター 感染症科の紹介 2016 年度 前身の都立清瀬小児病院、都立八王子小児病院、都立梅ヶ丘病院、都立府中病院小児科を 移転統合し、2010 年 3 月に東京都府中市に東京都立小児総合医療センターが開院した。2010 年 8 月に感染症科は常勤医 1 名でスタートし、2011 年 10 月に常勤医 2 名体制となった。 2015 年 4 月現在、常勤医 2 名、感染症科フェロー7 名体制である。業務は6つの柱があり、 ①感染症診療、②ICT(Infection Control Team 感染制御チーム)③ASP(Antimicrobial Stewardship Program 抗菌薬の適正使用と管理プログラム) 、④微生物検査部門、⑤感染症 教育、⑥感染症研究となっている。 ①感染症診療 各科からコンサルテーションを受ける診療スタイルで、感染症科研修医は、今まで 13 名 を受け入れており、5 名が卒業している。診療は 2 チーム制で、PICU と NICU を担当する集 中治療チームと、病棟および外来を担当する病棟チームがあり、研修医がそれぞれのチーム を交互に担当する。 年度 新規研修医数(新規研修開始) 研修医在籍数(年度内累積) 卒業生数 2011 1 1 0 2012 2 3 0 2013 1 4 1 2014 2 5 2 2015 5 8 2 2016 2 8 - 561 床の小児病床数を有し、豊富な小児救急の症例(年間約 3 万 8 千件)からは市中感染 症、渡航感染症、性感染症などがある。PICU・HCU(22 床)と NICU・GCU(72 床)の重症感 染症、血液腫瘍科の化学療法や造血幹細胞移植、固形臓器移植、免疫抑制剤使用など多彩な 免疫不全感染症を経験できる。病棟全てが陰圧になる感染症病棟(28 床)を有し、小児結 核の指定病院である。また外来は水曜と金曜が外来日で、市中小児感染症、慢性感染症、先 天性感染症、HBV・HCV 肝炎、先天性免疫不全、自己炎症性疾患、ワクチン診療なども豊富に 経験できる。2014 年度の年間のべ感染症外来患者数は、703 名である。 ②ICT(Infection Control Team 感染制御チーム) 病院内の感染制御に関する業務を行う。感染対策委員会の下に、ICT 小委員会があり、そ れぞれ月1で開催される。実務者による ICT ミーティングおよびラウンドは毎週、行われて いる。当院は、日本環境感染症学会の認定教育施設となっている。 2010 年に手指衛生用消毒剤の病室内配置、個人携帯化を行い、手指衛生の遵守率改善を 最重要課題に挙げている。PICU における医療機器関連感染のコンピューター自動計算によ るサーベイランスを開始し、カテーテル関連血流感染ではバンドルなどの導入で成果を挙 げている。耐性菌のモニタリング、個人防御具の病室前設置などを行った。職員の流行性疾 患の抗体価確認とワクチン接種も行っており、職員の百日咳ワクチン接種も推奨している。 MRSA スクリーニングには、遺伝子タイピングを導入し、水平伝播の把握を行っている。 ③ASP( Antimicrobial Stewardship Program 抗菌薬の適正使用と管理プログラム) ICT より独立した組織として編成され、感染対策委員会の下の ASP 小委員会が月1で開催 されている。抗菌薬の適正使用を推進する組織として、2011 年 10 月より特定抗菌薬の許可 制(Pre-authorization)を導入した。広域抗菌薬は、静注(カルバペネムなど)および内服 (第 3 世代セフェム系など)ともに処方には感染症科による許可制となっている。感受性結 果の報告も最適化し、誤解を招く感受性結果は非表示(Restrictive reporting)となって いる。培養検査適応についても適正化教育を行っている。抗菌薬の処方パターン、感受性の アンチバイオグラムを定期的にモニタリングし、問題がある処方には介入を行う。2012 年 度には、周術期抗菌薬の見直しを行い、投与薬剤、投与タイミングなどのマニュアル化を行 った。2013 年度は、適正使用推進のターゲットを地域に拡げて、地域医療機関向けの勉強 会、HP での活動報告、医師会での講演を行った。ASP により抗菌薬のコストで病院全体の 20%の使用量を削減し、院内耐性菌の頻度も改善している。 ④微生物検査部門 院内の細菌検査室では、一般細菌、抗酸菌、真菌などの分離同定、感受性検査などを行っ ている。ほとんどのウイルスが PCR 診断できる体制となっている。LAMP 法も導入し、結核、 レジオネラ、マイコプラズマなどの遺伝子検査も実施している。研究費により各種毒素検査、 リアルタイム PCR、デジタル PCR、16s リボゾームアッセイ、MRSA や緑膿菌の遺伝子タイピ ングも施行できる。溶連菌群は血清型の同定も行っている。研修医は、細菌検査室のローテ ーションと、SRL のセントラルラボにおけるウイルス分離、血清学的検査、IGRA、各種抗原 検査などの微生物検査を研修する。 ⑤感染症教育 教育体制の充実にも力を入れ、2~3 年の長期研修、院内外から受け入れている 1~3 か月 の短期研修のプログラムがある。各自の目標に応じて、小児感染症を専門にするレベル、一 般小児科医として感染症をするレベル、小児血液腫瘍科など専門分野をもち小児感染症を するレベル、内科の感染症医で小児感染症をするレベルなどがある。希望に応じて院外研修 を国立成育医療研究センター感染症科、武蔵野赤十字病院内科感染症科、国立国際医療研究 センターDCCなどで行える。海外研修も行っており、海外の小児病院、タイでの熱帯医学 研修、CDCの疫学コースに派遣実績がある。2014 年度までに全国から院外の短期研修は 21 名を受け入れた。日常の教育環境としては、国立成育医療研究センター、長野県立こど も病院、神奈川県立こども医療センター、静岡県立こども病院との毎週の症例オンラインカ ンファレンス、武蔵野赤十字病院の内科感染症科との毎月の合同症例検討会(成人小児感和 会)を行うことで常に院外と切磋琢磨している。また最新の論文より行う Journal Club、 臨床的な疑問を調べる力を養う Question of Week など能動的な学習を行うプログラムを各 自の研修目標に合わせてアウトカム基盤型プログラムを整備した。特別講演では著明な講 師を招き、勉強会も開催している。 (青木眞先生、本郷偉元先生、齋藤昭彦先生、富家恵美 子さん、細川直登先生、笠井正志先生、堀賢先生、本田仁先生など)2012 年度より IDSA(米 国感染症学会)の感染症科研修医試験の受験を義務付けている。夏に全国の研修医を対象に 東京小児感染症サマーセミナーを開催しており、毎年 100 名以上の出席がある。 ⑥感染症研究 センター内には研究室、臨床研究センターも併設され、分子生物学的解析、臨床研究も行 うことができ、統計専門家もおり、臨床と直結した研究体制を持つ。感染症科としても研究 費を獲得しており、学会発表は国内外で奨励し、論文などの執筆も推奨、支援している。 感染症科週間スケジュール 時間 月 火 7:30 水 木 金 Journal Club オンライン フェロー勉強 カンファ 会 -8:00 7:45 総診症例カン 総診レクチャ 総診症例カン -8:30 ファ ー(8 時) ファ 8:30 PICU・NICU 病 PICU・NICU 病 PICU・NICU 病 PICU・NICU 病 PICU・NICU 病 -10:00 棟プレ回診 棟プレ回診 棟プレ回診 棟プレ回診 棟プレ回診 10:00 感染症科回診 感染症科回診 感染症科回診 感染症科回診 感染症科回診 -12:00 11:30 PICU HAIs 判 -11:45 定会議 12:00 PICU ICT カン Question of -13:00 ファ Week (月1) 13:00 血液腫瘍科 -14:00 カンファ 14:00 外来 -15:00 レビュー 感染症科外来 感染症科外来 ICT ラウンド 15:00 ICT、ASP 委員 -16:00 会 (月1) 16:00 感染対策委員 -17:00 会(月1) 19:00 成人小児感和 -20:00 会(月1) PICU; Pediatric Intensive Care Unit, 小児集中治療室 NICU; Neonatal Intensive Care Unit, 新生児集中治療室 HAIs; Hospital Acquired Infections, 医療関連感染症 ICT; Infection Control Team, 感染制御チーム ASP; Antimicrobial Stewardship Program, 抗菌薬適正使用の管理プログラム 感染症科メンバー 年に 1 回の東京小児感染症セミナー 4 月の歓迎会の一コマ 米国感染症学会 ポスター発表 青木眞先生と 国際医療支援 ケニア スラム街医療支援 講師の先生方と 毎週のオンラインカンファ 成育、長野こども、神奈川こどもなど 米国感染症学会 トレーニング試験 毎年オンラインで受験 感染症科の卒業生・OB/OG のコメント 森川和彦 2011-2013 フェロー 現職:東京都立小児総合医療センター 臨床試験科 スタッフ とにかく診療において、教育において、世界への意識付けなど、いろいろなチャンスをも らえました。研修をして感じた良かった点は、以下の 4 点です。①強力な多科連携による多 様で圧倒的な症例を元に研修ができ、世界標準を意識した感染症診療を学べる、②インプッ トのみではなく、レジデント教育から講演会、学会報告など得がたいプレゼンの機会をもら えた、③国際学会を含んだアカデミア活動、④海外を含んだ院外研修。現在、臨床研究支援 センターでスタッフとして働いていますが、感染症科時代に臨床研究課題をいただき、多施 設研究を行わせていただいたことは現在の仕事に強く影響を与えています。今も、共同研究 を常に行っており、研修終了後も連携をとらせていただいています。非常に多忙な感染症診 療にはなりますが、濃密な時間を過ごせることは間違いありません。 廣瀧慎太郎 2012-2014 フェロー 現職:羽生総合病院 小児科 スタッフ 症例が豊富で、様々な疾患をみることができ、なおかつ世界基準で感染症診療が行えま す。さらに院内外での勉強会や学会発表を経験することで、自然と実力が身に付いてきま す。2 年も経てば、多くのことは自分で考え自分で対応できるようになります。 森野紗衣子 2012-2014 フェロー 現職:国立感染症研究所 感染症疫学センター 研究員 感染症科に進んで良かったことは本当にたくさんあります。感染症の知識はほとんどな い状態での卒後 9 年目のスタートでしたが、忍耐強く導いていただいて、奥深い感染症診療 の大事さと面白さはもちろんのこと、診療におけるアプローチの仕方、学び方、プレゼンテ ーション、コミュニケーション、そして挑戦すること、本当に多くのことを学ばせていただ いて自分なりに大きく変化した濃い日々でした。感染症科は他科の先生方とタッグを組ん ではじめて力を発揮することができる科で、その特徴もまた私にとってとても世界も広が り大きなやりがいでした。また小児感染症の分野のいろいろな施設の先生方との輪もまた モチベーションを高く持たせてくれ、また世界を広げ卒後も続くありがたいつながりとな りました。 荘司貴代 2011-2014 スタッフ 現職:静岡県立こども病院 感染症科 医長 都立小児のすごいところは、各科の垣根が低く、心理的にも物理的にも相談しやすく、チ ームワーク、フットワークが軽いところです。幹部の理解があり、感染で問題が生じたとき には指揮系統が明確で、組織力やリスクマネージメントもすごいと思いました。感染症科も 実践的なプログラムが組まれており、業務、診療、業績に対しての定期的な評価、フィード バックがあり、また長期的なキャリアプランも相談できました。感染制御や適正使用に関す る相談件数も多く、小児感染症科医として、これらが経験できたのは貴重だと思いました。 奥山舞 2015 フェロー 現職:東京慈恵会医科大学 大学院生 小児感染症の勉強をしたい!という思いで、ほとんど知識のないなか研修をさせて頂き ました。豊富な症例数を経験出来ることはもちろんですが、感染症科医として一つ一つの症 例に対する考え方、他科とのコミュニケーションの取り方、そして学会発表やプレゼンに至 るまで細かく指導をして頂きました。また、小児だけではなく他施設において成人の感染症 やトラベルワクチン、輸入感染症の勉強ができること魅力的でした。初めて出会う疾患が多 く戸惑うことも多い毎日でしたが、何よりも感染症が大好きなフェロー同士でディスカッ ションをできる毎日は楽しく貴重で、大切な経験となりました。 伊藤健太 2014-2016 スタッフ 現職:あいち小児保健医療総合センター 総合診療科 医長 私は成育医療研究センター感染症科のフェローを終え、都立小児総合医療センター感染 症科のスタッフとして勤務しました。都立小児は抗菌薬適正プログラムが世界でもトップ レベルの病院です。堀越先生、薬剤師、検査技師の方がたのみならず、何よりも病院全体で 抗菌薬適正使用の機運があります。その状態で日本でも最重症のこどもたちを安全に診療 することができるという経験は小児感染症医にとってかけがいのないものです。2 名のスタ ッフやシニアフェロー、またローテーターのレジデントや、各科の医師とともに密なコミュ ニケーションをとることで実践的な感染症診療を、数多く作り上げることができます。研究、 論文執筆分野も非常に活気があり、海外学会での発表などアカデミックなキャリアを積む こともできます。都立小児のフェロープログラムは小児感染症を専門に目指すうえで幅広 い知識と経験を得ることができると思います。 感染症科 院内の感染症科コンサルト件数 1311 件 (2015 年度実績) 年度別コンサルト件数 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 感染症科コンサルト依頼元 28% 3% 4% 6% 7% 25% 10% 総合診療科 集中治療科 外科 新生児科 血液・腫瘍科 腎臓内科 消化器科 循環器科 神経内科 感染症科 内分泌・代謝科 形成外科 泌尿器科 児童・思春期精神科 整形外科 脳神経外科 心臓血管外科 主なコンサルト疾患 主な細菌感染 アシネトバクター膿胸、エンテロバクター壊死性気管支炎、クレブシエラ感染性心内膜炎、 MRSA感染性心内膜炎、モルガネラ敗血症、肺炎球菌髄膜炎、インフルエンザ菌髄膜炎、 GBS髄膜炎、MRSA胸骨骨髄炎、MSSA坐骨骨髄炎、A群溶連菌立方骨骨髄炎、A群 溶連菌膝関節炎、大腸菌・嫌気性菌壊死性筋膜炎、バシラス壊死性筋膜炎、G群溶連菌壊死 性筋膜炎、百日咳、SSSS、破傷風、レミエール症候群、MRSAペースメーカー感染、 淋菌性結膜炎、クラミジア感染 主なウイルス感染 RSV、インフルエンザ脳症、インフルエンザ鋳型気管支炎、ボカウイルス肺炎、ヒトメタ ニューモウイルス肺炎、アデノウイルス肺炎、HHV6脳症、水痘、帯状疱疹、先天性CM V、CMV肝炎、移植後CMV感染、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、パルボウイルスB1 9、カポジ水痘様発疹、デング熱 主な真菌、寄生虫感染 アスペルギウス肺炎、クリプトコッカス肺炎、カンジダ敗血症、ムコール症、トリコスポロ ン血症・腹膜炎、単包性エキノコックス、日本海裂頭条虫症、蟯虫症、カリニ肺炎 コンサルト症例の感染症臓器 呼吸器系 5% 皮膚軟部組織系 5% 30% 7% 循環器系 泌尿器系 8% 中枢神経系 9% 消化器系 15% 17% 腹腔内系 感染症予防 コンサルト症例の依頼理由 感染症治療 4% 1% 5% 感染症診断 感染制御 9% 血液培養陽性 9% 52% その他 ワクチンコンサルト 17% PCR依頼 抗菌薬適正使用 2015 年度 感染症科 学会発表 38 演題 業績一覧 (国内 32 演題 国際 6 演題) 2015/4/15-18 11th Congress of Asian Society for Pediatric Research, Osaka International Convention Center, Osaka, Japan Clinical and microbiological characteristics of Staphylococcus lugdunensis in a pediatric hospital in Japan Poster Hiroki Sakurai, Yuho Horikoshi 2015/4/17-19 第118回日本小児科学会学術集会 大阪国際会議場 大阪 小児病院における抗菌薬適正使用管理プログラムによる耐性菌対策の効果 口演 宇田和宏、伊藤健太、堀越裕歩 不明熱を契機に診断された膀胱尿管逆流を背景とする腎周囲膿瘍の一例 ポスター 永倉暁人、佐藤裕之、伊藤健太、堀越裕歩、寺川敏郎 パレコウイルス3型により敗血症性ショック症状を呈した2乳児例 ポスター 小野博也、清水直樹、森野紗衣子、堀越裕歩 2015/4/16-17 第89回日本感染症学会学術講演会 国立京都国際会館 京都 市中発生のMRSAによるブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の分子疫学的検討 口演 上原由紀、廣瀧慎太郎、堀越裕歩、平松啓一 2015/4/25-28 Pediatric Academic Societies’ annual meeting, San Diego Convention Center, San Diego, the USA Effect of an antimicrobial stewardship program in a Children’s hospital in Japan Poster Kazuhiro Uda, Yoshihiko Morikawa, Kenta Ito, Yuho Horikoshi Utility of Systemic Inflammatory Response Syndrome Criteria for febrile or hypothermic infants aged <90 days in a Japanese pediatric hospital Poster Yu Funakoshi, Yuho Horikoshi Immunogenicity of delayed Hepatitis B vaccination in preterm infants in Japan Poster Ichiro Morikawa, Yuho Horikoshi, Hiroyuki Kitajima 2015/7/10-12 第51回日本周産期・新生児医学会学術集会 ヒルトン福岡シーホーク 福岡 面会家族を介した感染が示唆されるエンテロウイルス髄膜炎・ウイルス血症を同時発症した極低出生体重 児双胎 ポスター 森田清子、堀越裕歩 2015/10/7-11 ID Week 2015 San Diego Convention Center San Diego the USA First Report of Metallo-Beta-Lactamase Producing Enterobacteriaceae Outbreak Due to A Cold Tea Dispenser in Hospital Poster, International investigator’s award Kenta Ito, Yuho Horikoshi Antibiotic Use Density and Susceptibility of Pseudomonas aeruginosa Among 31 Pediatric Medical Facilities in Japan Poster Mihoko Isogai, Yuho Horikoshi 2015/10/21-23 第64回日本感染症学会東日本地方会・第62回日本化学療法学会東日本支部総会 小児に対するメトロニダゾール注射液の使用症例 22 例の検討 口演 諏訪淳一、堀越裕歩 小児病院における電子カルテによる処方許可制導入の効果 ロイトン札幌 札幌 口演 堀越裕歩、諏訪淳一、樋口浩 2015/10/23-25 第60回日本新生児成育医学会・学術集会 いわて県民情報交流センター 盛岡 NICUにおける感染症対策と予防接種 教育セミナー 堀越裕歩 新生児集中治療室(NICU)における抗菌薬使用の多様性 ポスター 岡崎薫、堀越裕歩 2015/10/30-11/1 第47回日本小児感染症学会総会・学術集会 ザ・セレクトン福島 福島 小児入院患者の感染対策 ICD講習会 堀越裕歩 Panton Valentine Leukocidin陽性の院内メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の細菌学的検討 口演(Young Investigator Award候補) 桜井博毅、堀越裕歩 ヒトメタニューモウイルス感染症の重症化因子の検討 口演 津島ゆかり、伊藤健太、堀越裕歩 水痘ワクチンの定期予防接種化による接種率への影響 口演 森川和彦、森野紗衣子、堀越裕歩 小児病院における肺炎球菌結合型ワクチン導入後の侵襲性肺炎球菌感染症の検討 口演 宇田和宏、堀越裕歩 小児病院で検出されたStreptococcus anginosus group感染症の臨床像について 口演 磯貝美穂子、伊藤健太、堀越裕歩 黄色ブドウ球菌の外毒素と疾患の検討 口演 張慶哲、堀越裕歩 小児集中治療室におけるカテーテル関連尿路感染症の検討 口演 福岡かほる、磯貝美穂子、伊藤健太、堀越裕歩 リアルタイムPCRを用いた造血幹細胞移植後サイトメガロウイルス感染の検討 口演 奥山舞、伊藤健太、堀越裕歩 小児専門施設におけるLegionella pneumophila検査の疫学調査 口演 伊藤健太 EBウイルス感染症に急性涙嚢炎を伴った1例 口演 曽根田京子、堀越裕歩 眼周囲の発赤腫脹を呈して外来受診した108例に関するCT施行因子の検討 口演 清水圭祐、伊藤健太、堀越裕歩 小児におけるメトロニダゾール静注液の使用実績の検討 口演 山中崇之 Pseudomonas aeruginosaの先天感染により出生時から皮疹を呈した超早産児の1例 ポスター 松井剛一郎、岡崎薫、堀越裕歩 コンサルテーション形式の小児感染症教育プログラム有効性の評価 ポスター 堀越裕歩 2015/11/14-15 第42回日本小児臨床薬理学会学術集会 くまもと森都心プラザ 熊本 水痘ワクチンの定期予防接種化の緊急措置による4歳児までの接種率への影響 口演 優秀演題 森川和彦、森野紗衣子、伊藤健太、堀越裕歩 2015/11/27-29 第57回日本小児血液・がん学会学術集会 甲府富士屋ホテル 耐性菌時代の血液腫瘍における賢い感染症診療 教育講演 堀越裕歩 2015/11/28-29 第24回日本口腔感染症学会 鶴見大学大学会館 横浜 ウイルス感染症 シンポジウム 口腔領域で問題となる感染症の現状 堀越裕歩 甲府 2015/12/5-6 第28回日本性感染症学会 都市センターホテル 東京 新生児期にPCR法による診断が有用であった先天性梅毒の2例 口演 桜井博毅、堀越裕歩 2015/12/12 第623回日本小児科学会東京都地方会講和会 飯田橋レインボービル 東京 指定発言 Rhinovirus 堀越裕歩 2016/1/29-31 第27回日本臨床微生物学会 仙台国際センター 仙台 新菌種を疑うPasteurellaceaeによる腹膜透析関連腹膜炎の1症例 ポスター 為智之、堀越裕歩 2016/2/19-20 第31回日本環境感染学会 京都国際会館 京都 Antimicrobial stewardship program(ASP)による小児病院での経口抗菌薬適正使用に対する取り組み ポスター 諏訪淳一、伊藤健太、堀越裕歩 小児の経管栄養物品の単回使用によるコスト解析 ポスター 御代川繁子、伊藤健太、諏訪淳一、堀越裕歩 執筆 22本 査読雑誌 7本 (国内4本 英文3本) 2015/4 堀越裕歩:NICU領域におけるCDCガイドラインの動向について.感染対策ICTジャーナル.10(2):166170,2015 堀越裕歩:βラクタム系抗菌薬の使い方.小児科診療.78(5):627-633,2015 堀越裕歩:ウイルス感染のアウトブレイク.周産期医学.45(7):970-972,2015 宇田和宏、堀越裕歩:小児病院における肺炎球菌結合型ワクチン導入後の 侵襲性肺炎球菌感染症の血清型の推移.小児感染免疫.27(1):9-15,2015 Uehara Y, Ito T, Ogawa Y, Hirotaki S, Shoji T, Tame T, Horikoshi Y, Hiramatsu K:Molecular epidemiologic study of community-associated methicillin-resistant Staphylococcus aureus with Panton-Valentine leukocidin gene among family members in Japan. J Infect Chemother. 21(9):700- 702, 2015 2015/9 堀越裕歩:アデノウイルス感染症.小児科診療.78(10):1343-1348,2015 2015/10 伊藤健太、堀越裕歩ほか:エンテロウイルスD68型が検出された小児4症例.病原微生物検出情報.36 (10):193-195,2015 2015/11 堀越裕歩:急性糸球体腎炎(A群溶連菌感染後).検査と技術.43(13):1260-1264,2015 堀越裕歩:小児への抗菌薬処方.レジデント.8(12):94-99,2015 2015/12 堀越裕歩:Epstein-Barrウイルス.Medical Practice.33(1):75-79, 2015 2016/2 岸部峻、堀越裕歩ほか:多施設における34症例のヒトパレコウイルス入院症例臨床像の検討.小児感染免 疫.27(4):257-264,2015 磯貝美穂子、堀越裕歩ほか:骨髄炎治療における抗菌薬内服スイッチの有用性の検討.小児感染免疫.27 (4):297-303,2015 廣瀧慎太郎、堀越裕歩:Panton-Valentine leukocidin産生黄色ブドウ球菌による小児の感染症.小児感 染免疫.27(4):305-309,2015 堀越裕歩:水痘・帯状疱疹ウイルス.Infection Control.25(3):64-65,2016 堀越裕歩:水痘.ドクターサロン.60(3):54-57,2016 2016/3 堀越裕歩:ジフテリア.病気とくすり2016 薬局増刊号.67(4):1253-1255,2016 伊藤健太、堀越裕歩:激症型A群β溶血性レンサ球菌感染症.病気とくすり2016 薬局増刊号.67 (4):1256-1260,2016 磯貝美穂子、堀越裕歩:新生児B群レンサ球菌感染症.病気とくすり2016 薬局増刊号.67(4):12531255,2016 桜井博毅、堀越裕歩:破傷風.病気とくすり2016 薬局増刊号.67(4):1264-1266,2016 廣瀧慎太郎、堀越裕歩:敗血症.病気とくすり2016 薬局増刊号.67(4):1267-1269,2016 Kishibe S, Okubo Y, Morino S, Hirotaki S, Tame T, Aoki K, Ishii Y, Ota N, Shimomura S, Sakakibara H, Terakawa T, Horikoshi Y. Pediatric hypervirulent Klebsiella pneumoniae septic arthritis. Pediatric International. 2016 Mar 23. doi: 10.1111/ped.12806. Toyofuku M, Tomida J, Kawamura Y, Miyata I, Yuza Y, Horikoshi Y. Helicobacter cinaedi bacteremia resulting from antimicrobial resistance acquired during treatment for X-linked agammaglobulinemia. J Infect Chemother. 2016 Mar 31. pii: S1341-321X(16)00057-X. doi: 10.1016/j.jiac.2016.02.008. 図書 17本 2015/4 堀越裕歩:髄膜炎菌Q126.まるわかりワクチンQ&A.391-392.日本医事新報社.東京 堀越裕歩:髄膜炎菌Q127.まるわかりワクチンQ&A.393-394.日本医事新報社.東京 堀越裕歩:小児のABCDの評価は正確に.帰してはいけない小児外来患者.57-61.医学書院.東京 堀越裕歩:中耳炎.小児科レジデントマニュアル第3版.119-122.医学書院.東京 堀越裕歩:肺炎,膿胸.小児科レジデントマニュアル第3版.134-139.医学書院.東京 堀越裕歩:抗菌薬療法.小児科レジデントマニュアル第3版.324-329.医学書院.東京 磯貝美穂子、堀越裕歩:外来で使用する抗菌薬について.ER的小児救急.164-172.株式会社シービーアー ル.東京 2015/9 伊藤健太:カンピロバクター感染症.今日の小児治療指針第16版.367-368.医学書院.東京 堀越裕歩:線虫症、吸虫症、条虫症.今日の小児治療指針第16版.386-387.医学書院.東京 2015/10 堀越裕歩:気道感染症.ER実践ハンドブック.452-453.羊土社.東京 堀越裕歩:髄膜炎.ER実践ハンドブック.456-457.羊土社.東京 堀越裕歩:急性脳症・脳炎.ER実践ハンドブック.458-459.羊土社.東京 堀越裕歩:小児感染対策(学校保健安全法を含む).ER実践ハンドブック.466.羊土社.東京 2015/12 福島雅子:院内学級.こどもの医療に携わる感染対策の専門家がまとめた小児感染対策マニュアル.242243.じほう.東京 磯貝美穂子:麻疹.こどもの医療に携わる感染対策の専門家がまとめた小児感染対策マニュアル.9699.じほう.東京 伊藤健太:動物介在介入.こどもの医療に携わる感染対策の専門家がまとめた小児感染対策マニュアル. 268-272.じほう.東京 堀越裕歩:小児病院における感染対策の体制.こどもの医療に携わる感染対策の専門家がまとめた小児感 染対策マニュアル.6-7.じほう.東京 その他 2015/9/7 ラジオNIKKEI 感染症の水痘とワクチンについて 2015/10/29 NHKテレビ 2015/11/2 日本テレビ 2015/11/5 NHKラジオ 2015/12/1 NHKテレビ ニュース 堀越裕歩 エンテロウイルスD68 堀越裕歩 ニュースゼロ エンテロウイルスD68 堀越裕歩 小児感染症 伊藤健太 ニュース RSウイルス 堀越裕歩 研修のご案内 ①小児感染症科の研修医 対象者は、 日本小児科学会専門医取得もしくは小児科経験 3 年以上が望ましい(応相談)。 研修期間の推奨は 2-3 年。最低 1 年以上。小児感染症の専門家として、臨床、感染制御、抗 菌薬の適正使用プログラム(ASP) 、微生物学、臨床教育、研究などが遂行できる幅広い知識、 能力の獲得を目指す。 ②小児感染症科ローテーター 対象者は、小児感染症の研修に興味がある医師で、科は問わないが後期研修医以降が望ま しい。初期研修医の場合は適宜、応相談。研修期間の推奨は、1 か月以上から。小児感染症 の基礎的な能力の獲得を目指す。原則、先着順で空きがある期間のみの受け入れとなります。 当センターからは、無給となります。 見学は適宜、受け付けています。木曜日を推奨していますが、他の月~金曜日でも対応し ています。当科の事情により、日時のご希望に添えないことがありますので、複数の希望日 を挙げて頂けると助かります。 連絡先 東京都立小児総合医療センター 感染症科 堀越 裕歩 E メール [email protected] 感染症科スタッフ紹介 堀越 裕歩 ほりこし ゆうほ 医長 【出身】 茨城県水戸市 【略歴】 2001 年昭和大学卒業後、沖縄県立中部病院、昭和大学病院、アンコール小児病院(カンボ ジア) 、国立成育医療研究センター、トロント小児病院(カナダ)、2010 年 8 月に都立小児 総合医療センターに赴任 【趣味】 サッカー、スノーボード、スキー、旅行 【仕事でやりたいこと】 臨床教育、国際保健 【仕事以外でやりたいこと】 運動、映画観賞、スポーツ観戦 磯貝 美穂子 いそがい みほこ サブスペシャリティレジデント 【出身】 埼玉県さいたま市 【略歴】 2008 年聖マリアンナ医科大学卒業。自治医科大学附属さいたま医療センターで初期・後期 研修。2013 年より都立小児総合医療センター感染症科非常勤、2014 年より感染症科サブス ペシャリティレジデント 【趣味】 スキューバダイビング 【仕事でやりたいこと】 丁寧な感染症診療 【仕事以外でやりたいこと】 弓道、ヨガ 相澤 悠太 あいざわ ゆうた 医員 【出身】 新潟県新潟市 【略歴】 2007 年千葉大学卒業。新潟市民病院で初期研修後、新潟大学小児科に入局し、関連病院に て勤務。2016 年 3 月新潟大学大学院博士課程修了。2016 年 4 月より東京都立小児総合医 療センター感染症科 【趣味】 サッカー観戦 【仕事でやりたいこと】 世界標準の感染症診療の実践、臨床と基礎の架け橋になること 【仕事以外でやりたいこと】 旅行 桜井 博毅 さくらい ひろき 非常勤(~7 月まで) 【出身】 宮城県登米市 【略歴】 2007 年帝京大学卒、仙台市立病院初期研修、仙台市立病院小児科後期研修、宮城県立こど も病院後期研修、東京都立小児総合医療センター感染症科短期研修、山形県立中央病院新 生児科、2014 年 10 月より東京都立小児総合医療センター感染症科 【趣味】 歩く、飲酒、収集ぐせあり 【仕事でやりたいこと】 こども病院での感染対策、ワクチンに関すること 【仕事以外でやりたいこと】 寺社仏閣巡り、古着屋巡り 山中 崇之 やまなか たかゆき 非常勤 【出身】 千葉県千葉市 【略歴】 2008 年新潟大学卒業。千葉大学附属病院で初期研修。新潟県立新発田病院、新潟医療生活 協同組合木戸病院、新潟県立中央病院、立川綜合病院、新潟医療生活協同組合木戸病院、 2015 年 4 月から東京都立小児総合医療センター感染症科 【趣味】 ランニング、草野球 【仕事でやりたいこと】 感染症診療を深く学ぶ 【仕事以外でやりたいこと】 ランニング 張 慶哲 ちょう よしあき 非常勤 【出身】奈良県生駒市 【略歴】2009 年大阪市立大学医学部医学科卒業後、医療法人宝生会 PL 病院で初期研修、 小児科後期研修。2012 年から長野県立こども病院に勤務。2013 年にチーフレジデント、 2014 年に総合小児科フェローとして勤務。2015 年 4 月より東京都立小児総合医療センタ ー感染症科 【趣味】サッカー観戦、カフェに行く、ギターを弾く 【仕事でやりたいこと】関わったこどもたちとその家族を幸せにすること、ビジョンを持 って診療に臨むこと 【仕事以外でやりたいこと】松本山雅の応援、東京散策 福岡 かほる ふくおか かほる 非常勤 【出身】 愛媛県新居浜市 【略歴】 2010 年徳島大学卒、香川小児病院初期研修、熊本赤十字病院小児科・熊本市民病院新生児 内科後期研修、2015 年 4 月より東京都立小児総合医療センター感染症科 【趣味】 読書、パソコン 【仕事でやりたいこと】 ワクチン関連、ICT 業務の勉強 【仕事以外でやりたいこと】 温泉めぐり 中村 幸嗣 なかむら ゆきつぐ 非常勤 (~9 月まで) 【出身】 東京都文京区 【略歴】 2005 年聖マリアンナ医科大学卒業、同付属病院にて初期研修。2007 年同大学院 小児科 学。2008 年国立感染症研究所細菌第二部。聖マリアンナ医科大学病院、横浜市西部病院、 川崎市立多摩病院等で勤務。2015 年 10 月より東京都立小児総合医療センター感染症科 【趣味】 テニス、スポーツ観戦 【仕事でやりたいこと】 感染症診療、臨床教育 【仕事以外でやりたいこと】 英会話、健康維持 村井 健美 むらい たけみ 非常勤 【出身】 東京都練馬区 【略歴】 2006 年 3 月日本大学卒業。同年 4 月から日本大学医学部附属板橋病院で初期研修、後期研 修。横須賀市立市民病院、春日部市立病院、東京小児総合医療センター感染症科短期研 修。2013 年日本大学大学院医学部研究科内科系小児科学専攻博士課程修了。2016 年 4 月 より東京都立小児総合医療センター感染症科。 【趣味】 飲むこと、寝ること 【仕事でやりたいこと】 みんなが納得のいく感染症診療 【仕事以外でやりたいこと】 料理 運動 荒木 孝太郎 あらき こうたろう 非常勤 (7 月~) 【出身】 長崎県長崎市 【略歴】 2006 年長崎大学卒業。福岡徳洲会病院初期研修・小児科後期研修、沖縄県立南部医療セン ターこども医療センター小児科後期研修チーフレジデント、沖縄県立八重山病院小児科勤 務。2016 年 4 月より長崎大学熱帯医学研究所熱帯医学研修過程。7 月よりより東京都立小 児総合医療センター感染症科。 【趣味】 子育て・ダイビング・海遊び・ランニング 【仕事でやりたいこと】 院内・地域の感染症対策 【仕事以外でやりたいこと】 東京を学ぶ・トライアスロン 石井 翔 いしい しょう 非常勤 (週1) 【出身】 東京都世田谷区 【略歴】 2010 年日本大学卒、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター初期研修・小児科後 期研修、沖縄県立北部病院・東京都立小児総合医療センター短期研修、沖縄県立宮古病院 小児科、2016 年 4 月より東海大八王子医療センター小児科に勤務、東京都立小児総合医療 センターの感染症科非常勤。 【趣味】 海外旅行、温泉旅行 【仕事でやりたいこと】 感染症診療、感染管理 【仕事以外でやりたいこと】 減量 廣瀧 慎太郎 ひろたき しんたろう 非常勤(月1) 【出身】 佐賀県神埼市 【略歴】 2002 年佐賀大学医学部卒業、久留米大学小児科、2008 年順天堂大学大学院 学、2012 年東京都立小児総合医療センター 【趣味】 雑誌の立ち読み 【仕事でやりたいこと】 エビデンスに基づいた感染症診療を行うこと 【仕事以外でやりたいこと】 運動、ゴルフ、自立と自律 感染制御科
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