転倒を防ぐために

東邦大学医療センター佐倉病院市民講座
地域で考えるケアと治療~歩行障害と共に歩む~
転倒を防ぐために
東邦大学医療センター佐倉病院
看護部
田野入順子
内容
1:なぜ転倒を予防することが大切なの
か?
2:転倒を防ぐために
正しい補助具の使い方
3:転倒しないための環境づくり
1:なぜ転倒を予防することが
大切なのか?
転倒すると
外傷性脳出血
骨折
寝たきり
2:転倒を防ぐためには
足にあった靴やルームシューズを履きましょう。
室内ではスリッパはかかとが浮いて脱げることから
階段や段差では危険です。
靴下もすべるため、夏場は素足で寒い季節はルーム
シューズなどがお勧めです。
室外では足の大きさにあったもの、かかとをしっか
りと覆うものが最適です。
3:転倒しない環境づくり
自宅の中にはつまづき・すべるなどの危険
が潜んでいます。
トイレ
廊下
玄関
居間
風呂場
転倒しない環境づくり:玄関や居間
家の中には様々な場所に段差があるので安
全性を高めましょう
*大きい段差がある玄関には踏み台
*敷居には色つきテープなどで床材との変化
*階段には手すりなど
転倒しない環境づくり:廊下
夜間トイレにいくときは覚醒が低い状態で暗い所
を歩くため間接照明を置いて夜間でもすぐに部屋
や廊下を照らせると安全性が高まります。
夜間に足元を
照らします。
転倒しない環境づくり:風呂場
風呂場への出入り、浴槽へ入るときは特に
危険です。入り口や浴槽には手すりをつけ
るなど工夫しましょう。
転倒しない環境づくり:トイレ
トイレは洋式がお勧めです。
座ったり、立ち上がりに手すりがあると
身体を支えることができ安全です。
転倒しない環境づくり:その他
室内には電化製品のコードやカーペットが
多くあります。足元を取られてしまうため、
コードは短くまとめ、カーペットにはズレ
防止シートなどを敷いて固定しましょう。
バンドを使って
コードの整理
ズレ防
止シー
ト
ご清聴
ありがとうございました