日本研究/日中比較研究 1 社会言語学から見た緩叙法的な

予稿集原稿
研究発表:日本研究/日中比較研究
社会言語学から見た緩叙法的な「ちょっと」
The Japanese Speakers’ Use of the Adverb chotto as a Softening Device: from a
Sociolinguistic Viewpoint
黎秋虹(昭和女子大学大学院生)
要旨
本研究では、「ちょっと」の意味の体系性を検討していくため、ドラマからその用例を
抽出し、成人と子どもにおける使用頻度に差のあることを確認する。その上で、緩叙法注
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的な用例に注目し、話し手と聞き手との間の親疎関係と関連させて分析を行う。その際
に、コーパスを利用して、日本語と、中国語との比較対照も試みる。
キーワード: 緩叙法; 社会言語学; 日中対照研究
1.はじめに
日本語母語話者に多用される「ちょっと」は、「少し」という基本的とされる意味が
ある一方、語用論的な視点から用法が記述される場合、「発話内容の和らげ」、「否定的
内容の前置き」、「断りを受けやすくする」などと呼ばれるような派生的な用法があると
される。また、「ちょっと」の先行研究を概観したところ、筆者の見る限り、個別的な意
味の間に体系性を見出し、統一的な捉え方をした研究は見当たらないように思える。
そこで本研究では、「ちょっと」の意味の体系性を検討していくための足掛かりとし
て、特徴的に認められる緩叙法(「ヘッジ」)的な用法に焦点を当てて、話し手と聞き手
の人間関係、特に両者の間での相互に対する配慮の仕方の違い、といった心理的な状況を
踏まえた社会言語学的な観点から分析し、学習者の理解の助けになることを期待して実施
した。なお、日本語の小説で中国語訳のあるものを数篇取り上げ、(中国語訳に関しては、
北京外国語大学日本研究センター編集の「日中対訳コーパス CD-ROM」を利用して)日本
語の「ちょっと」の用例が、中国語訳でどのように処理されているかを示した。
本稿の第 2 章では「ちょっと」の意味と用法に関する先行研究を概観する。第 3 章で
は調査方法、第 4 章では分析結果を述べる。第 5 章では社会言語学的な観点から見た
「ちょっと」について考察し、第 6 章では中国語母語話者から見た緩叙法的な「ちょっ
と」について分析する。第 7 章では本研究のまとめと今後の課題を述べる。
2.「ちょっと」の意味と用法に関する先行研究
辞書における「ちょっと」の意味は、日常生活でよく用いられる意味と用法を中心に
記述されており、「発話内容の和らげ」、「重要でない情報の前置き」、「マイナス的な
情報の前置き」、「注意喚起」、「間つなぎ」、「非難」などの派生的な用法は必ずしも
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記述されていない。そのため、辞典だけでは「ちょっと」の意味と用法の全体像を体系的
に説明することができない。
また、語用論的な観点からの意味と用法に関する研究では、「ちょっと」の配慮表現、
婉曲表現とする用法は論じているが、「ちょっと」と、話者の意図や、相手との親疎関係
などの心理的原因との関係に関する研究、年齢差による「ちょっと」の用法の差異に関す
る研究などは私の知る限りでは見当たらない。
さらに、「ちょっと」の習得に焦点を当てた自然談話のデータを基にした研究は、秋
田(2005)による職場での自然談話に関する調査のみであるが、親疎関係などの社会言語
学的な観点から見た研究は見当たらない。加えて、他言語との対照研究もあまりされてい
ない。
そして、いずれの研究も「ちょっと」の緩叙法的な用法について詳しく記述していな
い。先行研究によると、「依頼や、希求、指示行為の負担を和らげる」、「否定的内容の
前置き」、「断りを受けやすくする」、「呼びかけ」、「とがめ」、「間つなぎ」などの
派生的な意味が挙げられる(岡本・斎藤 2004, 65-75)。しかし、「ちょっと」の個別的
な意味に関する説明はあるが、統一的な捉え方には見当たらない。しかも、これらの用法
を用いる背後の理由といった話者の心理的な側面からの分析はされていない。
そこで本研究では、「ちょっと」を統一的・体系的に分析するため、その緩叙法な用
法に焦点を当て、話し手と聞き手の人間関係、特に両者の間での相互に対する配慮の仕方
の違い、といった心理的な状況を踏まえた社会言語学的な観点から考察するための調査を
実施した。
3.調査方法
本研究のデータは、「フリーター、家を買う。」(全 10 話)、「マルモのおきて」
(全 11 話)、「犬を飼うということ」(全 9 話)、「全開ガール」(全 11 話)という 4
篇のドラマから収集した。この 4 篇の作品は 2010 年から 2011 年にかけて、テレビ朝日
(「犬を飼うということ」)、フジテレビ(「フリーター、家を買う。」、「マルモのお
きて」、「全開ガール」)で放映されたものである。いずれのドラマも録画し、「ちょっ
と」が出現した場面を文字化した。その際に、「マルモのおきて」、「犬を飼うというこ
と」、「全開ガール」からは、家族、学校における子どもの「ちょっと」を収集し、「フ
リーター、家を買う。」からは、家族、職場における成人の「ちょっと」を収集した。収
集したデータは、まず成人と子どもにおける「ちょっと」の意味を分析し、とりわけ、緩
叙法的な意味に注目し、話し手と聞き手との親疎関係に焦点を当てて分析を行う。その際
に、日本語の「ちょっと」と、中国語の「有点」との比較対照も試みる。
4.結果
4.1.成人と子どもにおける「ちょっと」の使用頻度
本節ではドラマにおける「ちょっと」の使用について、成人と子どもではその使用頻
度に関して著しい違いのあること、即ち、「ちょっと」の使用頻度は、成人の方が圧倒的
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に多いということにまず注目する。以下の表 1 では成人と子どもにおける使用例の中で
緩叙法的な用例がどれ位であるかを示す。(括弧内は、全体の用例に対して緩叙法的な用
例がどれ位の割合を占めているかを示す。)
表 1. 子ども・成人における緩叙法(「ヘッジ」)的な「ちょっと」の使用頻度 注 2
「フリーター、家
を買う。」
「マルモのおきて」
「犬を飼うということ」
「全開ガール」
子ども
/
0/8(0%)
1/3(33.3%)
1/2(50%)
成人
53/74(71.6%)
14/22(63.6%)
48/76(63.2%)
47/76(61.8%)
全体の使用率:
53/74(71.6%)
14/30(46.6%)
49/76(64.5%)
48/78(61.5%)
表 1 を見て分かる通り、「ちょっと」の緩叙法的な意味での使用については、成人の
使用率の方が高いということが分かる。成人の場合における「ちょっと」は、60%以上
の用例が緩叙法的な意味での使用であることが分かる。子どもの方は平均して 30%であ
る。
以上のデータから見て、成人と子どもによる「ちょっと」の用法の差異に関して、
「ちょっと」の使用には次の 2 つの特徴が認められた。
(一)「ちょっと」の使用頻度において、子どもより、成人の方がよく「ちょっと」を用
いる。
(二)「ちょっと」の意味用法において、子どもより、成人の方が緩叙法的な意味で「ち
ょっと」を用いる。
また、中国語の「有点」は、日本語の「ちょっと」の基本的な意味とは対応するが、
緩叙法的な用法の「ちょっと」の直訳としては妥当しないことが、対照言語学的な検討を
通して明らかにした。
5.考察
本節では、前節で述べた成人と子どもによる「ちょっと」の用法の差異に関する分析
を踏まえて、社会言語学的な視点から「ちょっと」の意味と用法を検討する。
成人は、〈ウチ〉と〈ソト〉の境界という概念を強く意識しているから、それがかな
り自分の振る舞いにも影響を与える。とりわけ、〈ソト〉の人に対する時は、もちろん丁
寧語の使用は多く観察されるが、同時に、自分の意図を婉曲に示す必要を感じる機会も多
いため、「ちょっと」の緩叙法的な使用の頻度も高くなる。例えば、自分のことについて
弁明する時や、相手に迷惑をかける可能性があると予想される時など、よく丁寧語に加え
て「ちょっと」を用いて、自分の発話内容を和らげることが観察される。相手に迷惑をか
ける行動は失礼なことであるから、相手の気持ちを配慮して発話するのは、〈ソト〉の人
に対しては当たり前のこととなっている。そのため、「ちょっと」は、「少し」、「しば
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らく」という基本的な意味から、「依頼や、希求、指示行為の負担を和らげる」、「否定
的内容の前置き」、「断りを受けやすくする」、「呼びかけ」、「とがめ」、「間つなぎ」
など、さまざまな人間関係を維持するための派生的な意味までも発展させた。
子どもは、親疎関係に関する認識は薄いと思える。今回の調査だと、子どもは親しい
人でも、知らない人でも平気で普通形を使っているようであり、〈ウチ〉と〈ソト〉とい
った領域についての認識はかなり薄いと思われる。彼らの日常生活の幅は成人より狭いの
で、もっぱら〈ウチ〉に限られているから、遠回しに言う必要性がほとんどない。子ども
においては、「ちょっと」の基本義である「少し」はよく使用されるが、それ以外の派生
的な意味ではあまり使われない。そのため、緩叙法的な「ちょっと」の使用頻度も低くな
る。
6.中国語母語話者から見た緩叙法的な「ちょっと」
日本語の原文と中国語の訳文を比較してみると、次のような点が判明する。まず、文
字通りの低い程度を表す「ちょっと」の場合は、直訳されることが多いようである。ただ、
「有点」という「ちょっと」に対応する語以外に、「一下」、「一点」、「稍」、「略」、
「微」など注3、「有点」と類似の意味の語が用いられる場合も少なくない。日本語の
「ちょっと」の使い方が多彩である一方、中国語の「有点」はもっぱら文字通りの低い程
度を表す意味で用いられ、付く動詞、形容詞などについても結合上の制約があり、その場
合には、類似の意味を持つ他の語を利用して訳されることになる。例えば、次の用例を参
照。
(1)
J)「だから僕としてもハツミさんに幸せになってもらいたいんです」と
僕はちょっと 赤くなって言った。
(『ノルウェイの森』)
C)“所以,作为我也但愿你获得幸福。”我脸上
(2)
J)梶はちょっと
C)梶想了
(3)
考えていたが…(略)
有点发热地说。
(『あした来る人』)
一下…(略)
J)それから、八千代は、ちょっと改まった 口調で…(略)
(『あした来る人』)
C)接着,八千代换上一副
略微正经
的语气…(略)
(1)から(3)までの用例を見ると、日本語では「ちょっと」という同じ語を用いて
いるが、中国語では後ろに続く語によって、「有点」、「一下」、「略微」など、さまざ
まな表現を利用している。つまり、「ちょっと」の意味の幅は中国語の「有点」より広い
ということである。
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緩叙法的な「ちょっと」は、直訳ができない場合が多く見られる。中国語の「有点」
は、「少し」という基本的な意味しか持っていないから、「発話内容の和らげ」という緩
叙法的な用法では使い難い。そのため、訳文では曖昧な場合に「有点」という語で訳され
ていることもあるが、原文での緩叙法的な「ちょっと」は訳されていなかったり、他の異
なる表現を用いて訳すという方法が採られる。
例えば、下の 2 つの例では、「ちょっと」が「有点」という語で直訳的に訳されてい
る。
(4)
J)「まあいろいろとあってな」と彼は言った。「俺がこの寮に入った年、
新入生と上級生のあいだでちょっとした
ごたごたがあったんだ。九月だ
ったな、たしか。それで俺が新入生の代表格として上級生のところに話をつ
けに行ったのさ。相手は右翼で、木刀なんか持っててな、とても話がまとま
る雰囲気じゃない。」
(『ノルウェイの森』)
C)“啊,说起来话长。”他说。“我住进这宿舍那年,新生和老生之间
有点
磨擦。大概是9月,我作为新生代表去老生那里谈判。对方是右翼,
有把什么木刀,看样子怎么也谈不拢。」
(5)
J)「ちょっと
頭痛がしますの。暫くここにこうしております」と言っ
て、前屈みの姿勢になった。
(『あした来る人』)
C)“有点头痛,让我就这么呆一会儿。”说着,杏子弯下身去。
(4)の方は多分緩叙法的な用法といってもよいように思えるが、「有点」という語で
訳している。そのため、訳文では原作での意味とはずれている可能性がある。次の例は、
原文での緩叙法的な「ちょっと」を訳していない場合である。
(6)
J)「構わないわよ、ちっとも。二階に上ってきてよ。私、今ちょっと
手が
放せないの」そしてまたガラガラと窓が閉った。 (『ノルウェイの森』)
C)“没关系,一点不碍事儿。上二楼!我现在脱不开手。”接着,“哐”
一声把 窗关死。
(7)
J)「わたくしの方も、営業できないということになるとちょっと
考えま
すから、他にいいところがなかった場合、声をかけてみて下さい。考えてみ
ましょう」
(『あした来る人』)
C)“如果影响营业,我这边也是有所考虑的。不过要是找不到其他合适地
方,请跟我打招呼,我想想看。”
次の 2 つの例では、緩叙法的な「ちょっと」が「有点」以外の異なる表現を用いて訳
されている。
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(8)
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J)「大丈夫よ、冗談だから。ちょっと
からかっただけよ」緑はそう言っ
て笑った。「あなたってそういうところすごく可愛いのね」
(『ノルウェイの森』)
C)“别害怕,开玩笑,只是
逗逗你。”绿子笑道。“你这种地方实在可
爱得很。”
(9)
J)「ちょっと
変なことを伺いますが、こちらで、昨日、大森の川辺さんか
ら犬を預かったでしょうか」
C)“冒昧
(『あした来る人』)
打听一件事,这里可是大森川边先生寄养小狗的地方?”
(8)と(9)での緩叙法的な「ちょっと」の意味は、中国語の「有点」では表現でき
ない。(8)は、「ちょっと…だけ」を「只是」(ただ)という表現で、(9)は、「ち
ょっと…伺います」を「冒昧」(すみません)という表現で訳している。(4)から(9)
までの例からも分かる通り、日本語の「ちょっと」の方が中国語の「有点」より用法がは
るかに多彩である。
以上の分析から分かるのは、日本語の「ちょっと」は、中国語の「有点」より、その
意味と用法がかなり広く、特に「発話内容の和らげ」という緩叙法的な用法の場合は、訳
者の工夫が必要とされるということである。
参考までに、日本語の原文での「ちょっと」の緩叙法的な用法は、どういうような中
国語の表現に訳されるかを調べて、そのうち最もよく用いられる表現の使用回数を次の表
3 のようにまとめでいる。表 3 からも分かる通り、「その他」、「訳されていない場合」
が全体の用例の約半分を占めている。
表 2.
「ちょっと」の緩叙法的な用法に対応する中国語の訳語の使用回数 注 3
有点
一下
稍
一点
略
その他
訳されていない場合
『ノルウェイの森』
13
7
4
5
1
18
22
『あした来る人』
8
12
10
3
4
21
20
北京外国語大学日本研究センター編集の「日中対訳コーパス CD-ROM」(2003)で調査
してみたが、日本語での「ちょっと」の「発話内容を和らげる」という緩叙法的な用法と
対応するものは、中国語には見当たらないようである。例えば、「ちょっと
に対応する「最近
今病気で」
生了点病。」という中国語の表現は、緩叙法的な意味にならず、「少
しの病気にかかった」という「ちょっと」の文字通りの意味でしか解釈されない。ただし、
聞き手が〈ソト〉の人である場合、中国語の「有点」も緩叙法的な使い方がされうるが、
そのニュアンスで話し手が使っている場合であっても、聞き手の方は気付かないで済まし
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てしまうという場合が多い。つまり、中国語では「有点」の緩叙法的な用法はまだ確立し
ていないと考えられる。日本語教育において、このような異なる意味用法を学習者に教え
るべきであろう。
7. まとめと今後の課題
本研究では、一見単純な表現でありながら、コンテクストにより多様な意味・用法をも
つため、日本語学習者にとって習得困難な語である「ちょっと」について、4 篇のテレビ
ドラマのデータを基にして、その意味の体系性を検討した。具体的には「ちょっと」の緩
叙法的な用例に焦点を当て、話し手と聞き手との間の親疎関係や日本社会における行動基
準としての〈ウチ〉対〈ソト〉の関係と関連させて分析を行った。さらに、中国語の「有
点」との比較対照も試みた。
その結果、子どもと成人では「ちょっと」の緩叙法な用法の頻度に差があること、また
成人の「ちょっと」は、緩叙法的な用法の方が中心となっており、さまざまな意味での聞
き手に対する配慮を踏まえて、多彩な使い方がなされていることが分かった。中国語との
比較対照を通して、日本語話者による「ちょっと」の緩叙法的な使用は、日本社会の中で、
人と人が対話していくための行動基準に沿ったものであることが示唆された。
しかしながら、本研究では「ちょっと」の意味・用法について、統一的・体系的に、充
分な検討ができたとは言い難い。今後は、「ちょっと」が談話の中で、どのような意味を
持ち、どのような働きをするのかを体系的に説明するためのさらなる検討が求められる。
また、本研究のデータについて、自然談話のデータを基に検証していく必要があると考え
られる。
注1:誇張法(hyperbole)の反対で、事物を控え目に言い、かえって表現を効果的にする言い方であるが、
反対語の否定を用いて肯定を表す場合も入る。
注 2:本研究では、差し当たって 4 篇のドラマを取り上げて分析した。従って、体系的なコーパスに基づい
た調査ではない。ただ、成人と子どもとの間での「ちょっと」の用いられ方(特に、頻度)に違いのあるこ
とについて問題提起をするだけであれば、この程度の事例に基づく調査であっても一般的な傾向は十分に確
認できると思う。
注 3:日本語でもかつては「一寸」と書いて「ちょっと」と読ませるという表記があったが、現在では普通
用いられない。現在の中国語では、例えば、「一寸光陰一寸金,寸金難買寸光陰」ということわざの中では
使われているが、それ以外は使われない。
【参考文献】
秋田恵美子(2005)「現代日本語の「ちょっと」について」『創価大学別科紀要』, 17:
72-89.
岡本佐智子・斎藤シゲミ(2004)「日本語副詞『ちょっと』における多義性と機能」
『北海道文教大学論集』, 65-75.
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予稿集原稿
研究発表:日本研究/日中比較研究
門倉正美(1996)「ちょっと、少し、少々」芳賀綏, 佐々木瑞枝, 門倉正美 『あいまい
語辞典』 (東京堂出版)に収録, 171-172.
金田一春彦・金田一秀穂編(2008) 『学研現代新国語辞典 第 4 版』 学習研究社.
見坊豪紀編(2008)『三省堂国語辞典
新村出編(2008)『広辞苑
第 6 版』 三省堂.
第 6 版』 岩波書店.
スリーエーネットワーク編(1998)『みんなの日本語』 スリーエーネットワーク.
田中春美他編(1988)『現代言語学辞典』
成美堂.
辻幸夫編(2002)『認知言語学キーワード事典』
中野卓(1983)「内と外」, 相良亨他編 『講座
研究社.
日本思想 3』 (東京大学出版会)に収録,
329-332.
日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部編(編集委員:北原保雄他)
(2002)『日本国語大辞典 第 2 版』 小学館.
飛田良文, 浅田秀子(1994)「ちょっと」『現代副詞用法辞典』(東京堂出版)に収録,
291-293.
彭飛(2005)「「チョット」の使用と「配慮表現」(気配り表現)における「和らげ」と
「暗示的な強調」」, 『日本語の「配慮表現」に関する研究:中国語との比較研究に
おける諸問題』 (和泉書院)に収録, 139-177.
牧野成一(1978)『ことばと空間』
東海大学出版会.
牧野成一(1996)『ウチとソトの言語文化学-文法を文化で切る-』
松浪有他編(1983)『大修館英語学辞典』
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大修館書店.
見田宗介他編(1988)『社会学事典』 弘文堂.
森田良行(1989) 『基礎日本語辞典』 角川書店.
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