印紙の貼り忘れにご注意下さい(PDF / 82 KB)

平成 24 年 11 月
アマヤ・パートナーズ税理士法人
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印紙税は、
「契約書」
「手形」
「領収書」などの文書に対して課される税金です。
印紙税は、これらの文書を作成した人が、記載した金額に応じて定められた額
の収入印紙を文書に貼り付け、これに消印して納付します。税務調査で契約書
への印紙の貼り忘れを指摘されることが多くありますので、印紙について以下
に簡単にまとめてみました。
■ 1 印紙の必要な文書とは
主なものとして、契約書、手形、領収証(非課税枠が文書の種類に応じてそ
れぞれあります)がありますが、印紙が必要な文書かどうかは、記載内容に基
づいて実質的に判断することとなります。
印紙が必要になる可能性のある文書
印紙が不要な文書
・覚書、念書
・物品の譲渡に関する契約書(※1)
・仮契約書、予約契約書
・建物賃貸借契約書
・契約書を複数作成した場合の
・抵当権設定契約書
・委任契約書(※2)
契約書の写し
・3 ヶ月以内の期間の取引基本契約書
・単価決定通知書
・営業に関しない受取書
・注文書、申込書
※1
物品の譲渡に関する契約書(継続的な取引基本契約書を除く)なら印紙
が不要になりますが、単なる物品の譲渡契約なのか請負契約なのかの区
別の判断は非常に困難です。
※2
委任契約書なら印紙が不要になりますが、委任契約書なのか請負契約書
なのかの区別の判断も非常に困難です。
■ 2 印紙を貼り忘れたら
印紙税が課税されることを知らなかったり、収入印紙を貼り忘れた場合であ
っても、納付しなかった印紙税の額の3倍(自主的に申し出たときは 1.1 倍)
の税金が課税されます。また、文書に貼り付けた収入印紙に消印をしなかった
ときは、その印紙の額と同額の税金が課税されます。この税金は会社の経費に
ならず、二重の出費となりますのでご注意ください。
■ 3 消印の方法とは
上記の文書の消印は、その文書に押した印でなくても、作成者、代理人、使
用人、従業者の印章又は署名であれば、どのようなものでも差し支えありませ
ん。文書が複数の作成者がいる場合でも、その作成者のうち誰か 1 人の者が消
せばよいことになっています。
印紙を貼ることが必要かどうか、税額がいくらになるかは、文書を実質的に
判断しなければならず、非常に困難を伴います。遠慮なく当事務所の各担当者
までお問い合わせください。
(担当 渡邉)