平成 14 年 3 月 5 日 医療関係者各位 ブリストル製薬株式会社 ゼリット

平成 14 年 3 月 5 日
医療関係者各位
ブリストル製薬株式会社
ゼリット(サニルブジン)に関する米国におけるドクターレターについてのお知らせ
拝啓
早春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、この度米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(BMS)は、抗HIV治療を行ってい
る米国内の医療機関に対し、ゼリットを含む治療に伴う乳酸性アシドーシスを警告するレター
(別添)を本年 2 月に発出しました。「高乳酸血症に伴う初期症状は、生命を脅かす乳酸性アシ
ドーシスに発展するおそれがあるので、十分な留意が必要である。」としています。
今回の報告では、ゼリットを含む治療を受けたHIV感染患者でごく少数ですが呼吸不全を含
むギランバレー症候群に類似した急激な上行性神経筋脱力の死亡例も報告されました。
乳酸性ア
シドーシスは逆転写酵素阻害薬に共通にみられる症状ですが、上行性神経筋脱力は、ゼリットの
みでみられる症状のためご注意願います。
血清乳酸値が上昇した場合、無症候性の高乳酸血症から症候性の非アシドーシス高乳酸血症、
高度の急性乳酸性アシドーシスにまで及ぶ場合があります。
高乳酸に伴う初期症状は明らかでは
ありませんが、全身倦怠感、嘔気、嘔吐、腹痛及び急激な体重減少を含む消化器症状、過呼吸及
び呼吸困難などの呼吸器症状及び筋脱力を含む神経症状等がみられることがあります。
これらの
症状が発現した場合、直ちに抗HIV治療を中止し、全検査の実施を推奨致します。乳酸性アシ
ドーシスの診断が確定した場合、ゼリット投与は終了すべきと考えます。抗HIV治療を続けた
場合、高乳酸血症に伴う症状が持続または悪化する可能性をご留意願います。
なお、BMSは、米国において添付文書に上記症状を追加する改訂を行っています。また、本
邦においても今回の情報を盛り込んだ使用上の注意の変更を検討中で、決定次第改めて情報提供
させて頂く所存です。
敬具
本件に関するお問い合わせは、下記担当者までお願いいたします。
ブリストル製薬株式会社
学術情報室
加藤伸和
マーケティング 1 部
HIV 担当
電話:03-5323-8355 FAX:03-5323-8358
沖山雅彦、河嶋浩明
電話:03-5323-8317 FAX:03-5323-8348