Ⅲ 基本計画 基本計画 21 第1章 地の力! 大地と人がともに生きるまち 笑顔を創る安心・安全な食 ・施設栽培を含めた野菜等の生産は、これま で重点3品目として「いちご」 ・ 「丸さやイ 食料生産------------------------- ンゲン」 ・ 「千本葱」を位置付け振興を図っ ■現状と課題 てきました。しかし、多種・多品目の作付 ・本町は、これまで良好な地形・気候条件を や生産者の高齢化、価格の低迷、生産者の 生かし、水稲を中心とした農業経営を展開 大規模化による経営体系の変化などによ してきました。水稲は、生産者の努力によ り、生産量・生産額とも横ばいもしくは減 り、収量の安定性や高品質米生産の向上を 少傾向にあり、また、施設の老朽化も進ん 図っています。平成 21 年度から新品種「ゆ でいることから、今後は、生産者育成や生 めぴりか」の作付もはじまり、また、新た 産面積拡大・労働力不足解消・施設の再整 な取り組みとして直播栽培の「直播米」を 備など生産体制の整備が急務です。 導入し、低コスト・省労力化を図ってきま した。しかし、近年は「安心・安全」 ・「環 ■基本方針 境配慮」の農産物生産が求められており、 ・関係機関連携のもと、基幹作物である「米 さらなる「売れる米づくり」の推進が必要 のさらなる良質化」と「消費者から求めら です。 れる米づくり」を目指した営農活動を支援 します。 ○水稲の作付状況 (単位:ha) 24 年度 25 年度 区分 23 年度 水稲作付面積 1,462 1,465 1,460 主食米 1,283 1,292 1,254 加工米 85 74 63 備蓄米 87 84 125 7 15 18 WCS 用稲 ・農業所得向上のため、野菜などの生産振興 を図り、意欲ある生産者の育成強化に努め ます。併せて、農協や生産団体が主体とな る生産体系を支援します。また、関係機関 と連携し、 「いちご」の生産力再生(向上) に向けて検討を進めます。 ■主要施策 ○重点3品目及び振興野菜の作付状況 区分 重 点 振 (単位:a) 25 年度 23 年度 24 年度 いちご 594.7 512.5 481.0 丸さやインゲン 181.2 128.0 153.0 千本葱 534.9 550.0 460.0 大根 54.5 63.4 69.9 メロン 406.7 406.7 375.6 トマト 180.9 213.8 209.3 興 きゅうり 199.5 188.5 134.7 野 ほうれんそう・水菜 407.6 308.0 286.8 1,849.5 2,465.7 2,039.5 115.5 122.2 77.9 81.4 117.8 82.5 菜 かぼちゃ みつば 平さやインゲン ・良質米生産強化 米麦改良協会の活動支援 ・農産物販売強化 野菜等生産振興 生産団体等活動支援 持続的農業----------------------■現状と課題 ・TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交 渉参入により、農家経済を取り巻く情勢は さらに厳しさを増すことが予想されます。 22 第11次比布町まちづくり計画 さらに、これまで約 50 年続いていた米の す。しかし、受益者をはじめとする地元負 需給調整が大きな転換期を迎えようとし 担も多く、農業情勢や制度が刻々と変わる ています。農業情勢が混沌としている中で、 中、後年度負担を含めた将来設計ができる 正確な情報の収集と提供が求められてい かが課題です。 ます。 ・米の需給調整における転作率は近年、約 ・土地改良・農業施設は、国営・道営事業に 40%前後で推移しています。作物は土地利 より基盤整備、幹線用水が更新されていま 用型作物(麦・大豆・小豆・そば・牧草) すが、いまだに小圃場が多く、末端用排水 の大部分を作業受委託により推進し、一定 路も十分ではありません。作業の効率化や の成果を挙げています。加工用米、備蓄米 コスト削減には、最低でも1~2ha の圃場 のほか、新規需要米の「WCS ※用稲」の 造成の時代であり、かつ基盤整備と併せて 作付など、制度に応じた対策を図ってきま 担い手への農地集積を図ることが必要で した。しかし、作業の不効率化や排水対策、 輪作体系の確立、作業受託面積の拡大や受 ○作業受託面積の状況 区分 23 年度 (単位:ha) 25 年度 24 年度 託組織構成員の作業過多を解消するため に農業法人の設立や新たな作業組織の育 麦 105 72 77 大豆 104 73 63 そば 72 98 98 ・農業経営の現状は依然、米をはじめとする 成について課題となっています。 小豆 19 35 31 農産物の価格低迷により農業収入は伸び 牧草 146 145 157 ず、さらには近年、燃油・飼肥料・資材な 受託面積合計 446 423 426 どの大幅な価格上昇は、かつてない厳しい 状況下にあります。 ○認定農業者数の状況 区分 23 年度 認定農業者数 24 年度 (単位:戸) 25 年度 95 96 97 ・生産者の高齢化は、本町においても進ん でおり、60 歳以上の主たる農業者が約 72%となっています。平成 24 年に実施し たアンケート調査では高齢化を理由に将 来離農を考えている農業者が約 42%と ○主たる農業者の年齢構成 (単位:人、%) 区分 20 年度 25 年度 なっています。持続的な農業の推進と食 料・農地を守る観点から、農業経営基盤 人数 割合 人数 割合 20 歳代 - - 1 0.3 30 歳代 2 0.6 5 1.6 40 歳代 34 9.3 15 4.7 50 歳代 96 26.3 70 21.7 ■基本方針 60 歳代 115 31.5 102 31.7 ・平成 24 年度より実施の道営土地改良事業 70 歳代以上 118 32.3 129 40.0 365 100.0 322 100.0 計 の強化を図りながら、後継者対策・農地 の有効な利用促進が急務です。 の円滑な推進に努め、また、農業体質強化 基盤整備事業の動向を注視しながら、さら ※用語解説 【WCS】ホールクロップサイレージ。稲の実と茎葉を同時に収穫し発酵させた牛の飼料。 基本計画 23 なる土地基盤整備の必要性について調査 ・農業経営基盤強化 します。また、土地利用型作物の生産力向 ・担い手等育成支援 資金利子補給 上を図り、併せて農業法人設立の推進や受 青年農業者の育成・支援 託組織の育成強化を農協との連携のもと 認定農業者※育成強化 に進めます。 農業出前講座開設 ・生産者の高齢化、担い手の大規模化の中で 生産コスト低減・省労力化を図るため、 「直 播米」についても研究を進めます。 ・円滑な農業経営のための金融対策を継続し、 農業後継者育成強化 ・農地有効利用促進 耕作放棄地対策 農地集積体制整備及び集積の推進 経営改善計画作成指導などの支援に努め 多面的機能支払(農地維持支払・資源 ます。また、刻々と変化する農業情勢や制 向上支払)の支援 度改正についての情報を積極的に収集し、 直接農業者に説明する機会を設けます。さ らに農業後継者対策を重要項目と位置付 け、研修や交流を通じその育成強化に努め 農業活力------------------------- ます。 ■現状と課題 ・「人・農地プラン」や農地中間管理機構を ・近年、「食の安心・安全」や「地産地消」 活用した農地集積及び基盤整備、青年農業 を背景に、地元農産物や加工品、さらには 者への支援・育成を進めるため、不安定な クリーン農業 ※に対する国民の関心が高ま 情勢を注視しながら、担い手の経営基盤強 っています。また、農産加工室は活発に利 化を図り、新たな担い手の育成に努めます。 用されていますが、自家消費が主体である ・将来に向けても耕作放棄地・荒廃地ゼロを ことなどから、特色ある加工品開発・販売 目指し、農地集積体制の整備などの対策を 促進など、一歩踏み込んだ特産振興の展開 講じます。また、農業の多面的機能の維 が必要です。 持・発揮のための地域活動や営農活動に対 して支援します。 ・農業者の創意・工夫を生かし、消費者との 信頼に基づく農産物の販売促進、都市住民 を対象とした田園交流のさらなる推進が ■主要施策 必要です。また、多様な農業経営者の育成 ・農業生産基盤整備 やイベント等を活用した農産物PR、食料 道営土地改良事業 や農業の大切さを次世代へ伝達すること 農業法人・作業受託組織の育成強化 などが課題です。 穀物生産力向上対策 連作障害対策 ※用語解説 【認定農業者】農業経営基盤強化促進法に基づき、自らの創意工夫によって経営の改善を進めようとす る計画の認定を受けた農業者。 【クリーン農業】化学肥料や農薬を極力使わないか、有機肥料により栽培を行う農業。 24 第11次比布町まちづくり計画 ■基本方針 ついては、排せつ物処理施設を設置しまし ・産地間競争が激化する中、高品質かつ安 たが、堆肥化など適切処理による保全管理 心・安全という消費者ニーズに合わせた農 と循環型有効利用の促進が必要です。 ※ 産物生産を推進し、併せて「J-GAP 」や 「YES!clean※」の取り組みも検討します。 ・年代や性別を問わず、意欲ある農業者支援 ○家畜飼養頭羽数の状況 乳用牛 (頭) 肉用牛 (頭) 7 107 73 - 51,970 22 7 106 83 - 51,790 23 5 105 68 - 52,588 24 5 109 78 - 50,322 25 4 98 75 - 49,499 のため、農産物加工品の開発・販売に対し 年 度 て支援します。また、社会情勢が大きく変 21 化する中で、ライフスタイルや食を取り巻 く環境の変化により、「食」への関心が高 まっています。安心・安全な農産物の提供 馬 (頭) (各年 2 月 1 日現在) 豚 (頭) 鶏 (羽) を進め、地産地消・食育への推進に努め、 地元農産物の販売促進や都市住民との田 ■基本方針 園交流を図ります。 ・家畜の導入と死亡牛適正処理を支援します。 また、町営放牧場の管理は、引き続き畜産 ■主要施策 振興会に委託し、その活動を支援します。 ・多様な農業経営推進 環境配慮型農業の支援 ■主要施策 農産加工品販売者育成及び支援 ・畜産振興 ・地産地消推進 食育・農育活動の推進 家畜導入・死亡牛処理支援 畜産団体活動支援 体験学習のさらなる検討 公益性ある元気な森林 畜産----------------------------■現状と課題 林業----------------------------- ・畜産は、飼料の高騰や後継者不足等厳しい ■現状と課題 状況が続いています。町内農業者との連携 ・本町の森林面積は 4,456ha で、町面積全体 による良質牧草の生産強化とコスト削減 の 51%を占め、国有林を除く民有林面積は が課題です。家畜伝染病対策は、平成 18 2,865ha(町有林 436ha、私有林 2,429ha) 年に体制を整備しましたが、万が一の発生 となっています。 に備え関係機関との連携がさらに必要で ・本町における森林整備計画は、上川南部流 す。また、一定規模を超える畜産農業者に 域森林計画及び比布町森林整備計画を基 ※用語解説 【YES!clean】クリーン農業技術の導入、健康な土づくり、化学肥料や化学合成農薬使用の低減など、 安全・安心な農産物生産の取り組みを全国に発信する北海道の取り組み。 基本計画 25 本に森林所有者がたてる比布町森林経営 計画に基づいて計画的な森林整備を進め 時代のニーズに応えた 活力ある商工業 ていますが、民有林のうち、人工林は 42% で6~7齢級林分が特に多く、間伐・主伐 商工業--------------------------- 時期を迎えています。 ■現状と課題 ・また、森林の機能を果たしていない未立木 ・町内での購買力は、町外大型商業施設やイ 地などが 68ha を超えていることから、森 ンターネット販売、生鮮食料品等の宅配サ 林回復のため、早期に植栽するとともに、 ービスの増加により、商店数も減少の傾向 人工林の除間伐を推進し、森林の公益的機 です。特に農協生活店舗の閉店により、商 能の維持増進に努めることが必要です。 店街での核となる店舗がなくなり、町内で の買い物がますます減っている傾向にあ ■基本方針 ります。 ・森林は、水資源の確保、洪水土砂崩壊など ・商工会では、組織強化のため石北4町(比 の自然災害などの防止や気象緩和などの 布・当麻・愛別・上川)による広域連携を 生活環境保全、木材・林産物の供給など多 行っていますが、さらなる連携の推進が必 面的に私たちの生活と深くかかわってお 要です。 り、地球温暖化防止の重要な役割も担って います。 ・地元ならではの信頼ある販売戦略と交流や 体験ができる商店街への町民の誘導策が ・それぞれの森林が持つ多面的機能を重視し 必要です。空き店舗の増加によるシャッタ た、望ましい森林の姿へ誘導するよう森林 ー通り化を止め、コミュニティとしての 整備計画、森林経営計画に基づいた森林整 「商店街」の再構築が求められています。 備により、林業経営の活性化を図ります。 「食の安心・安全」 ・ 「地産地消」の観点か ら、地元農産物に対する地域住民の意識の ■主要施策 高揚と本町の基幹産業である農業との連 ・民有林育成対策 携も今後の課題です。 造林・除間伐・下刈りの推進 森林整備地域活動の推進 ・町有林整備 除間伐・下刈りの推進 ・林道整備 ほくれいスカイロード維持管理(路面 補修・側溝整備・雑木整理) 林道草刈りの実施 ・工業は、アベノミクス効果が実感できない 北海道において、なかなか好転しない景気 や、さらには民間の設備投資に進捗が見ら れず厳しい状況が続いています。商店同様、 信頼ある技術・アフターサービスを進める ことが課題です。 ・商工業ともに担い手不足が大きな課題です。 厳しい状況下ですが、体質強化や雇用対策、 後継者対策を商工会と連携し推進するこ ・森林愛護 森林愛護組合の支援 ・有害鳥獣対策 猟友会活動支援 26 第11次比布町まちづくり計画 とが必要です。 ・消費生活相談については、平成 21 年度か ら旭川市との定住自立圏連携事業を活用 して相談窓口を旭川市消費者協会に委託 し、一定程度の効果を上げていますが、情 ・農工団地の現状は農地として賃貸されてい 報の共有など関係市町村との連携が必要 る状況であり、地権者の意向を確認し指定 です。 変更も必要です。 ・企業の誘致方法に関する新たな施策の展開 ■基本方針 が必要となっています。 ・商工会との連携をさらに図るとともに運営 支援を継続し、中小企業の活性化を図るた ■基本方針 め、資金の利子を補給します。 ・現農工団地のあり方について結論を出し、 ・現商店や企業のさらなる事業展開に支援を 行うとともに、地域に根ざした新しく特色 あるショップ開業者に対し支援します。 ・七夕天国など各種イベントを引き続き支援 指定解除や新規指定などを進めます。 ・企業誘致に関する施策について横断的な検 討を行います。 ・企業誘致体制の強化について検討します。 します。また、町おこしを目的としたミニ イベント活動への支援や町外者誘致イベ ■主要施策 ントの開催を検討します。 ・企業誘致に必要な誘致環境(場所・優遇 ・特産品開発に向けた協議を町と関係機関等 で横断的に行います。 条件等)整備等の施策を検討 ・農工団地の指定変更の実施 ・農工団地内町有地の整備などの検討 ■主要施策 ・商工業振興 資金利子補給 店舗・事務所改装、看板等サイン補助 まちが活きる体験・交流型観光 新規ショップ開設補助 商工会運営支援、商店街活性化事業の 観光----------------------------- 検討 ■現状と課題 ・イベント支援 ・夏季観光の代名詞である特産の「いちご狩 七夕天国等イベント支援、町おこしミ り」は、恵まれた農村景観の中、長年にわ ニイベント開催補助 たり多くの方が訪れていますが、近年、農 町外者誘致イベントの開催の検討 園戸数・作付面積の減少に併せて来場者も ・特産品開発や支援の強化 減少傾向にあります。また、好天・高温に より短期間で終了する状況が続いていま す。農園の育成といちごの品種並びに生育 状況管理が今後の課題です。 企業誘致------------------------■現状と課題 ・北海道を訪れるバイク旅行者へ、夏季間 「地域ふれあい館」を宿泊・休憩の場とし ・本町の指定農工団地は、立地環境が整わな て提供してきましたが、バイク旅行者の年 いことと長引く不況や燃料高騰の影響な 齢層の変化やニーズの変化もあり、これま どにより、立地がない現況にあります。 で以上の活用は期待できないことから、施 基本計画 27 ○遊湯ぴっぷの利用状況 年度 温浴 宿泊 (単位:人) 計 20 124,946 10,035 134,981 21 126,110 9,088 135,198 22 122,462 8,021 130,483 23 119,819 7,855 127,674 24 110,354 8,634 118,988 ていくことが必要です。 ・グリーンパークぴっぷは、地域住民の健康 維持・増進を目的に、またパークゴルフ場 は比較的難コースとして愛好者に親しま れています。しかし、近年、近郊に新しい コースが誕生するなど利用者の獲得競争 が激しく、新規愛好者の開拓や適切なコー ○グリーンパークぴっぷの利用状況 年度 パーク ゴルフ その他 (単位:人) 計 20 23,699 5,268 28,967 21 23,458 4,512 27,970 22 21,144 3,631 24,775 23 21,542 3,821 25,363 24 18,974 3,820 22,794 ス・施設管理、さらには遊湯ぴっぷと一層 連携を強化することが必要です。 ・ぴっぷスキー場は、広大なゲレンデを背景 に道北を代表するスキー場として長い歴 史があります。近年、少子高齢化や景気低 迷などによりウィンタースポーツ※業界は、 低迷の一途をたどっており、閉鎖や休業に 追い込まれるスキー場が増えています。こ ○ぴっぷスキー場の利用状況 年度 (単位:人) 輸送人員 20 838,420 21 803,087 22 704,308 23 705,983 24 788,716 のような状況の下、当スキー場も例外では なく、営業収入はピーク時の 35%前後まで 減少し、施設・機械の老朽化なども重なり、 厳しい状況にありますが、安全輸送を第一 に集客増加を目指し、平成 24 年度シーズ ンよりファミリー層にターゲット※を絞り、 新たな営業展開を図っています。マンネリ 化することなく、お客様のニーズにあった 設の改修等が必要になった時点で見直し 新プランやコース整備などの検討が必要 の検討が必要です。 です。 ・交流促進施設「良佳プラザ・遊湯ぴっぷ」 ・「良佳村」は、これまで3施設が連携し町 は、平成 24 年度より、サービスの向上と 営として運営してきましたが、平成 24 年 施設運営の効率化を目的として指定管理 度より遊湯ぴっぷは指定管理者制度が導 者制度を導入し、状況に応じた宿泊プラン 入されました。平成 25 年度には遊湯ぴっ の設定等により宿泊者が増加するなど、一 ぷとグリーンパークぴっぷが連携し、実行 定程度の成果が現れていますが、燃料の高 委員会を組織して、良佳村ゾーンの集客を 騰に歯止めがかからないことに伴う電気 目的に、「良佳村フェスティバル」を開催 料金の値上げなど経営を圧迫する要因も するなど、新たな営業が展開されています。 多く、今後ともしっかりと連携し、支援し ※用語解説 【ウィンタースポーツ】スポーツのなかでも特に冬季に行われるもの。 【ターゲット】衝突現象における標的。 「的」 「目標」 「指標」などの意味持ち、日常的に使われている。 28 第11次比布町まちづくり計画 ■基本方針 ■主要施策 ・各公園施設の維持管理と観光バスなどの運 ・観光振興 行、さらに観光協会・苺狩り連絡会等団体 公園の適正な維持管理 への支援を引き続き行い、会員や農園の増 サービスバスの運行と利用の見直し 加を図ります。また、冬季イベント等実行 観光協会活動支援 委員会が主体となった活動に対しても支 いちご狩り等観光農業の活動助長 援します。観光バスについては、老朽化し 冬季イベント活動支援 たバスの更新とともに適正な運用を検討 バスの更新 します。 ・新たな観光エリアの調査・研究 ・「良佳村」は、恵まれた交通アクセスや自 観光農業の核となるような施設の新設 然景観・展望などを最大限活用し、来客者 収穫体験農園の新設(高設ハウスによ のニーズを尊重して指定管理業者とも連 る通年でのいちご狩り施設) 携しながら、新商品の開発や営業プランを ・良佳村(遊湯ぴっぷ) 構築し、集客の増加に努めます。また、施 指定管理者との連携 設の維持管理や点検に努め、安心・安全な ・良佳村(グリーンパークぴっぷ) 観光ゾーンとしての確立を目指します。な 既存施設の一部リニューアル お、運営については厳しい状況が予想され 既存施設の修繕 ※ ることから、施設の一部リニューアル 等 パークゴルフ場団体利用の促進 も含め、新たな運営方策について検討しま パークゴルフ大会等の円滑な運営 す。 民間活力導入の検討 ・ぴっぷスキー場については、開設から 30 ・良佳村(ぴっぷスキー場) 年以上が経過し、リフト等の整備を行って リフト・機械等の的確な整備・再配置 きておりますが、老朽化が著しいため安全 新営業戦略の確立 な運行ができるよう、向こう5か年の中で、 ロッジの改修 リフトなどのスキー場としての機能の整 民間活力の有効活用 備、集約、再配置などを検討していきます。 ・町外からも集客が図られるイベントとして、 「良佳村フェスティバル」の規模拡大や内 容を検討します。 ・1年を通して「いちご狩り」が楽しめ、農 作物の提供と観光情報の提供など、交流人 口の拡大を図るための新たな観光エリア について調査・研究を実施します。 ※用語解説 【リニューアル】新しくする、再生、改装などの意味。 基本計画 29 第2章 絆の力! 互いに支え合えるまち 健やかに地域で暮らせる社会 るよう、いつでも顔の見える相談しやすい 関係づくりが必要です。 保健----------------------------■現状と課題 ■基本方針 ・高齢化の急速な進行に伴い疾病全体に占め ・生活習慣病予防や介護予防のため、特定健 る、がん・虚血性心疾患・脳血管疾患・糖 康診査をはじめとした各種健診(検診)を 尿病などの生活習慣病の割合は増加し、死 一人でも多くの方に受けていただけるよ 亡原因では生活習慣病が約6割を占めて う、健診(検診)体制の充実を図るととも います。また生活習慣病の治療割合は増加 に、保健指導、健康教育等の実施により、 していますが、総医療費に占める生活習慣 生活習慣改善者を増やし、重症化を予防し 病の割合は減少傾向です。早い段階で必要 ていけるよう成人保健事業を推進します。 な治療につながり、生活習慣の改善を図っ ・保健センターを中心に、保健・医療・福祉 ていくことが重症化を予防することにつ の連携を図り、町民が自ら健康管理に関心 ながるため、健診(検診)受診の積極的な を持ち、誰もが健康で心豊かな生活を送る 勧奨と保健指導等の充実が必要です。 ことができるよう、健康づくりの啓発活動 ・妊娠期、乳幼児期、学童期等の次世代を担 や生活習慣病の予防、メンタルヘルス ※の う年代は、親の生活習慣が大きく影響して 推進など一貫した保健活動を推進します。 くることから、親自身の生活習慣を確認し ・妊娠期、乳幼児期から学童期等に至るまで、 ながらの支援が必要です。特に、成長期で 親子ともに安心して子育てしていけるよ ある子どもたちにとっては、規則正しい生 う子育て支援事業の充実に努めます。また、 活習慣の確立が重要ですが、健やかな成長 保育園や学校等関係機関と連携を深め、地 を妨げる要因がないか、親自身に気づいて 域の実態や課題を明らかにし、次世代を担 もらうことが必要です。そのため、健診や う子どもたちの健やかな成長を促してい 訪問等で生活習慣改善への支援の充実を けるよう、健診や訪問等の母子保健事業を 図るよう努めます。また保健センターは、 推進します。 子育て支援センターとしての機能も兼ね ・各種予防接種や感染症の早期発見・早期治 ているため、親子が安心して生活していけ 療による蔓延防止、感染症の予防に関する 正しい知識の普及啓発に努め、予防接種を 適切な時期に安心して受けられる体制を ○特定健康診査受診状況 年度 対象者 受診者 受診率 確保し、感染症の予防に努めます。 20 1,095 人 391 人 35.7% 21 1,048 人 473 人 45.1% ■主要施策 22 1,018 人 459 人 45.1% ・受診しやすい健診(検診)体制の確立 23 993 人 453 人 45.6% 24 982 人 429 人 43.7% ・総合特定健康診査若年(30 歳~39 歳)健 診の実施 ※用語解説 【メンタルヘルス】健康のなかで精神にかかわる健康を保つこと。 30 第11次比布町まちづくり計画 ・子育て支援の一環として妊婦健康診査無料 化の実施 がありますが、旭川市内の医療機関と役割 分担し相互に連携することにより、発症予 ・不妊治療費(特定・一般)助成の実施 防から治療、入院、そして居宅などへ復帰 ・乳幼児等定期予防接種費用の無料化、任意 するまでの切れ目のない医療を、効率的・ 予防接種費用助成の実施 ・高齢者等インフルエンザ及び肺炎球菌予防 継続的に提供する体制を確立することが 重要です。 接種費用助成の実施 ・生活習慣病予防の知識の普及と個別支援の 充実 ・地域医療等との連携による総合的な保健サ ービスの推進 ・脳ドック検診費の一部助成の実施 ■基本方針 ・町立診療所「ぴっぷクリニック」の初期医 療体制の維持・確保を図るとともに、旭川 市内の医療機関、保健・福祉との役割分担 と連携強化を推進し、町民の健康増進と安 心につなげます。 ■主要施策 医療----------------------------■現状と課題 ・医療機関相互の連携による効率的な医療の 提供 ・急速な少子高齢化の進行や医療技術の進歩、 国民の意識の変化など医療を取り巻く環 境が大きく変わる中、誰もが安心して医療 を受けられることが求められています。急 暮らしを支えるやさしい福祉 速な少子高齢化により疾病構造が変化し、 がん・脳卒中、虚血性心疾患、糖尿病など 高齢者福祉----------------------- 生活習慣病患者の増加している中、これら ■現状と課題 に対応した医療提供体制の確保が求めら ・高齢化の進行により、本町の高齢化率※は れています。 ・本町に医療関係機関は、町立診療所のほか、 38%に達し、高齢者のひとり暮らしや高齢 者のみの世帯の増加が見込まれます。特に、 歯科医院2、調剤薬局2、あんま・マッサ 75 歳以上の後期高齢者の人口が増加して ージ・指圧治療院などがありますが、車で います。 30 分程度の旭川市には医療機関や専門病 ・高齢化が進行し、認知症などによって物事 院も多くあることから、旭川市内の総合病 を判断する能力が低下し、財産管理が困難 院や専門医などに大きく依存している状 となったり、消費者被害や経済的虐待など 況です。 様々な権利侵害に遭いやすい状況があり ・町民が安心して受診できる身近な医療機関 として、町立診療所「ぴっぷクリニック」 ます。 ・高齢者が最後まで住み慣れた地域で自分ら ※用語解説 【高齢化率】65 歳以上人口の総人口に占める割合。 基本計画 31 ○高齢化人口の推移 す。また、地域包括支援センターによる介 年 度 総人口 65~ 74 歳 75 歳 以上 高齢 化率 護予防・認知症予防対策の充実を図るため、 20 21 22 23 24 4,271 人 4,214 人 4,158 人 4,136 人 4,062 人 752 人 718 人 684 人 677 人 667 人 768 人 813 人 831 人 839 人 872 人 35.6% 36.3% 36.4% 36.7% 37.9% 業を実施します。 地域福祉人材育成と総合的な相談・支援事 ・地域福祉計画、高齢者福祉計画・介護保険 事業計画に基づき、高齢になっても安心し てわが町に住み続けられるようにするた め、高齢者の個々にあったサービスの提供 しくいきいきと生きがいを持ちながら安 に努めるとともに、ケア付き住宅等住み替 心して生活が送れるよう、きめ細かな生活 えを視野に入れた住環境の充実を図りま 支援サービスと生きがい対策、介護予防に す。 取り組むことが必要です。 ・高齢になって判断能力が低下しても、高齢 ・団塊世代※が後期高齢期を迎える本格的な 者の権利を擁護しつつ安心して生活がで 超高齢社会を見据え、高齢者をこれまでの きるよう成年後見制度 ※ の利用しやすい 社会的弱者、保護の対象という一面的な見 体制をつくります。 方にとらわれることなく、地域の一員とし ・高齢者の生きがい活動の場であり、老人ク て、豊かな経験や知識・技能を十分発揮で ラブの活動拠点でもある老人センターの きるよう、活力ある新しい高齢者社会の実 快適な環境を確保するため、利用者のニー 現を目指していくことが重要です。 ズにあった施設の管理運営と計画的な維 ・加齢による心身機能の低下のほか、家の老 持補修に努めます。 朽化もすすむため、自宅に住み続けること ・虚弱になっても閉じこもることなく、自分 が難しくなってくることが予想され、安心 で用事を足し自分らしく自立した生活が してわが町に住み続けられる住環境の整 送れるよう、移動支援の取り組みを推進し 備が求められています。 ます。 ・加齢とともに筋力の低下等で歩行が困難と なり、バスの停留所まで行けない、買い物 ■主要施策 に行けない、近所に遊びに行けない高齢者 ・門口の除雪サービスの充実 が増えていることから、送迎サービスが求 ・高齢者の移動支援 められています。 ・介護予防事業(ふまねっと運動含む)の充 実 ■基本方針 ・地域福祉人材の養成及び育成 ・高齢者の豊富な経験と知識を活かした社会 ・成年後見制度※利用の支援 参加の促進、健康づくりや生きがい活動の ・緊急通報システム※の効果的な活用 充実により、高齢者の自立活動を支援しま ・健康意識の啓発と健康づくりの機会の拡充 ※用語解説 【団塊世代】日本において 1947 年から 1949 年-1950 年にかけての第一次ベビーブーム、もしくは その前後に生まれた世代。 32 第11次比布町まちづくり計画 ・老人クラブ活動の充実・支援 開設していますが、地域においても子ども ・高齢者事業団の充実・支援 と親がともに成長し、安全・安心な環境の ・高齢者地域生活支援事業の推進 もと、いきいきと子育てができるよう、社 ・老人センターの計画的な改修 会全体で子育て家庭を支援する環境づく りが求められています。 ○保育園入所児童数 児童福祉------------------------■現状と課題 年度 くるみ 保育園 広域 21 84 人 - 22 78 人 - 進行、女性の社会進出、地域連帯感の希薄 23 90 人 - 化などにより、子育ての負担感や育児不安 24 86 人 - を持つ母親の増加、食生活や生活リズムの 25 94 人 1人 ・急速な少子化、出生数の減少、核家族化の 乱れなど、親子の抱える問題が多様化し、 早期から支援の必要な親子が増えていま ■基本方針 す。不安や悩みが早期に解決できるよう、 ・幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・ 関係機関や地域と連携し、疾病の早期発 子育て支援に共通の仕組みを定める「子ど 見・早期療養、さらに虐待防止対策も含め も・子育て支援法」に基づき、「子ども・ た子育て支援の充実を図ることが必要で 子育て支援事業計画」を策定し、子どもが す。 健やかに生まれ育ち、安心して子育てがで ・町内の認可保育所は1か所で、広域保育に きる環境づくりを目指します。 よる保育所定員の弾力化により、待機児童 ・子育て支援センターでは、子育て情報の提 はいませんが、延長保育や休日保育、病 供や育児相談、親同士の交流の場を設ける 児・病後児保育、幼児期からの学校教育な など、虐待防止対策も含めた子育て支援の ど多様な保育ニーズに対応した支援が求 充実を図ります。 められています。 ・子育て環境の変化により多様化する保育ニ ・子どもは、地域の様々な人とのかかわりや ーズに対応するため、保育所運営や子育て 出来事、出会いによって社会生活を学び育 支援団体の活動を支援します。また、育児 ちますが、近年、子どもを取り巻く社会環 不安などの解消のため、相談・支援体制の 境は大きく変化し、子どもが健やかに育ち 充実を図り、発達の遅れや障がいを持つ子 にくい家庭環境や地域社会になっていま どもに対し、関係機関と連携して早期発見 す。保健センターでは、子育て支援のため に努めます。 親子が集い交流できる「子どもの広場」を ・子どもの心身の発達に重大な影響を及ぼす ※用語解説 【成年後見制度】認知症、知的障害、精神障害などで判断能力が不十分な方の財産管理や契約行為を助 けるための人を選任する制度 【緊急通報システム】高齢者世帯等において急病や災害時に電話回線を通じて、速やかに消防署に通報 されるシステム 基本計画 33 児童虐待は、最悪の場合生命にかかわる問 る障がい者に係る制度の集中的な改革を 題ともなり、迅速かつ慎重な対応が求めら 行うため、平成 21 年 12 月に「障がい者制 れます。すべての児童の健やかな心身の成 度改革推進本部」が設置され、その下で、 長や経済的・社会的に不安定な状態にある 当事者を中心とする「障がい者制度改革推 家庭の社会的自立を支援するため、要保護 進会議」が開催され、改革に向けての議論 児童対策地域協議会を設置し、福祉・医 が行われました。 療・保健・教育・警察など関係機関と地域 ・推進会議の議論を受け、平成 23 年8月に との協力・連携による早期発見や適切な保 は「障害者基本法」が改正され、障がい者 護に努めます。 の定義の見直しや合理的な配慮などが新 たに規定されました。 ■主要施策 ・さらに、平成 24 年4月に障害者自立支援 ・子育て支援センターの機能の充実 法や児童福祉法等の一部改正法が、10 月に ・ひとり親家庭等及び乳幼児等医療費の負担 は「障害者虐待防止法」が施行され、また、 軽減 ・医療費の助成対象を高校生相当年齢まで拡 大 平成 25 年4月には、障害者自立支援法に 替わり、制度の谷間のない支援の提供や 個々のニーズに基づいた地域生活支援体 ・児童手当の増額支給 制の整備等を内容とする「障害者総合支援 ・発達遅延の疑いのある子の早期支援 法」、平成 26 年4月には「障害者差別禁 ・要保護児童対策連絡協議会による虐待の未 止法」が施行されています。 然防止や早期発見 ・平成 25 年4月現在で各障がいに係る手帳 ・中央ふれあい広場設備の改修 を所持している町民は、身体障害者手帳 ・保育所運営支援及び幼児教育の充実 291 名、療育手帳 39 名、精神障害者保健福 祉手帳 33 名となっています。身体障がい 者数は、主に手帳所持者の死亡による減少 となっていますが、知的障がい者数は横ば 障がい者福祉--------------------- いで、精神障がい者数は、社会生活の複雑 ■現状と課題 化による心の病気やストレスなどの要因 ・平成 18 年8月に「障害者自立支援法」が により年々増加しています。 施行され、障がいの種別にかかわらずサー ・障がいのある人が生きがいを持って安心し ビスを利用するための仕組みが一元化さ て地域で生活を続けていくためには、地域 れたことから、より身近なところで利用で 生活の支援体制の充実、自立と社会参加の きるサービスが増え、契約に基づくサービ 促進、バリアフリー※社会を実現するため スの利用が一層促進されました。 の環境整備とそれぞれ多様化するニーズ ・こうした中、 「障害者の権利に関する条約」 の締結に必要な国内法の整備を始めとす にあった自立支援サービスの推進が求め られています。 ※用語解説 【バリアフリー】無障壁化。活動の支障となる物理的な障害や精神的な障壁を取り除くこと。 34 第11次比布町まちづくり計画 ■基本方針 ■主要施策 ・比布町障害者福祉計画の基本的理念に基づ ・上川中部基幹相談支援センター設置による き、障がいのある人が自らの選択と決定す 障がい者の基本相談の充実、権利擁護の推 る意志の推進、三障害(身体障害・知的障 進、DV ※・虐待への対応、成年後見制度 害・精神障害)の制度一元化と町を中心と の推進 する仕組みへの統一、地域生活移行や就労 ・自立支援給付の適正実施 支援等の課題に対応したサービス基盤の ・移動支援・日中一時支援など地域生活支援 整備を進めます。 ・障がいの有無にかかわらず、「相互に人格 と個性を尊重し合いながら共生する社会」 の実現を目指し、障がいのある人が社会を 事業の適正実施 ・重度心身障害者及び精神障害者医療費の負 担軽減 ・障がいの早期発見と療育の充実 構成する一員として主体的に社会に参加 するとともに、必要とするサービスを提供 することによって、住み慣れた地域で安心 して暮らすことのできる環境づくりを目 地域福祉------------------------- 指します。 ■現状と課題 ・多様な障がい者ニーズに応えるため、上川 ・本町では年々人口が減少する一方で、高齢 中部基幹相談支援センターを四町で共同 者の占める割合が高く、人口減少に対して 設置し相談支援体制の充実を図るととも 世帯数が微増を続けていることから核家 に、地域の相談支援事業者の人材育成並び 族化が進んでおり、介護の問題や一人暮ら に相談機関との連携体制を強化し、障がい し高齢者の生活上の問題などが年々大き 福祉サービスの安定的供給に努めます。 な課題となっています。 ・障がいのある人に対する理解の不足、誤解 ・人口減少と高齢化の進行が同時に進むこと や偏見などによる差別や虐待をなくすた による急速な人口構造の変化は、社会保障 め、権利擁護・理解の促進に努めるととも の担い手の減少、医療・介護ニーズの増大、 に、判断能力の不十分な障がい者の財産管 子育ての不安感・負担感の増大など、社会 理や福祉サービス等の契約を結ぶために の持続的な発展に影響を及ぼしています。 成年後見制度の活用の推進を図ります。 ・少子高齢化や核家族化の進行などにより、 ・関係機関との連携により、障がいのある子 地域とそこに住んでいる住民とのつなが どもの早期発見と発見後の療育指導を行 りや助け合いが希薄化することによって、 い、乳幼児期から学齢期への円滑な移行を 高齢者や障がい者、子どもなどを地域で支 推進するため、療育相談・指導を行う支援 える力が弱まっている状況にあります。こ 体制の充実を図ります。 のため、地域住民自らが住んでいる地域社 会の生活課題を発見し、支援を必要として ※用語解説 【DV】ドメスティックバイオレンス。一般的に配偶者や恋人など、親密な関係にある、またはあった 者から振るわれる暴力をいう。 基本計画 35 いる人やその家族が、地域の中で自立した 体などの社会福祉活動への支援を行い、地 生活を送ることができるように、公共サー 域福祉を推進する人材の育成・確保に努め ビスのみならず、ふれあい交流活動や見守 ます。 り活動、助け合い活動、健康づくりといっ ・地域における要援護者に係る情報の把握、 た支援・支え合いを地域でお互いに行って 共有及び安否確認方法などの仕組みの構 いくことが必要となっています。 築に努めます。 ・家庭や地域を取り巻く環境が大きく変化す る中で、多様な福祉ニーズに対応し誰もが ■主要施策 安心して暮らせる地域社会を作っていく ・ボランティア活動への参加促進 ためには、地域福祉の中心的な役割を担う ・社会福祉協議会の充実・支援 社会福祉協議会や地域住民などが一体と ・民生委員児童委員の活動支援 なった長期的、総合的な体制づくりが必要 ・福祉サービスの担い手づくりの推進 です。 ・保健・医療・福祉などの連携推進 ■基本方針 ・地域福祉計画に基づき、社会福祉協議会を 安心して暮らせる社会保障 はじめ民生委員児童委員、関係機関と連携 し、町民、事業者、行政の協働のもとに、 自立を支える人にやさしい福祉のまちづ 介護保険------------------------- くりを進めます。 ■現状と課題 ・地域における福祉サービスの適切な利用の ・75 歳以上の後期高齢者の増加に伴い、高齢 推進を図るため、福祉サービスの利用に関 者のみの世帯や一人暮らしも増えてきて する情報提供や相談支援体制の整備に努 いる現状であり、同時に要介護認定者も増 めます。 えてきています。財政的には、介護給付費 ・地域における社会福祉を目的とする事業の が増大するとともに介護保険料も引き上 健全な発達の推進を図るため、民間事業者 げられ、介護保険の健全な運営が危惧され やNPOなどの幅広い事業者の福祉サー ています。 ビスの参入促進を図ります。 ・介護保険事業の安定を図るため、要介護認 ・地域福祉に関する活動への住民の参加の推 定状態になる可能性が高い方を優先に運 進を図るため、地域住民、ボランティア団 動機能向上、認知症予防、口腔機能向上事 ○介護保険要介護等認定者・認定率 年度 被保険 者数 1 要介護 2 20 1,511 21 1,520 33 22 1,503 28 23 1,513 24 1,541 1 45 2 3 4 合計 5 認定率 73 45 33 28 37 256 16.9 33 54 55 33 27 36 271 17.8 28 67 50 43 22 45 283 18.8 24 29 98 47 32 28 38 296 19.6 25 38 84 69 28 37 34 315 20.4 ※認定率=認定者合計÷被保険者数×100 36 (単位:人、%) 要支援 第11次比布町まちづくり計画 (各年 3 月末現在) ○国民健康保険被保険者数 業を実施し、多くの方が参加され介護予防 につながっています。 ・経験豊かで元気な高齢者が、閉じこもりや 年 度 世帯数 被保険者数 21 823 世帯 1,536 人 36.0% 22 797 世帯 1,480 人 35.1% 加入割合 23 777 世帯 1,431 人 34.4% 虚弱な高齢者を支援できる地域福祉人材 24 786 世帯 1,405 人 34.0% として「ふまねっとサポーター」を養成し 25 746 世帯 1,303 人 32.1% 各会館でふまねっと運動を実施していま (平成 20 年 4 月から後期高齢者医療制度の実施) す。気軽に身近なところに出かけ、身近な 人との交流ができる機会としてサロンの において、大きな役割を果たしてきました 拡大が求められています。 が、保険加入者の高齢化、疾病構造の変化、 医療技術の進歩などによる医療費の増加、 ■基本方針 低所得者層の加入割合が高いなどの多く ・高齢になっても、住み慣れた地域で自分ら の課題があり、国民健康保険の財政基盤は しく暮らしていけるよう、住まい、医療、 極めて不安定な状況です。 介護、予防、生活支援が一体的に提供され ・国保財政の中で大半を占める療養諸費の抑 る地域包括ケアシステムの構築が必要で 制のため、健康づくりや生活習慣病の予防 す。 に着目した特定健康診査・特定保健指導の ・ふまねっと運動の普及と介護予防事業の充 充実を図ることが重要な課題です。 実により、要介護者等の増加を抑制し、健 全な介護保険事業の運営を推進します。 ■基本方針 ・国における国民健康保険制度改革の動向を ■主要施策 見極めながら、制度に関する啓発に努め、 ・地域包括支援センターを中心とした関係機 レセプト点検や医療費通知などを通じ、医 関との連携強化 ・ふまねっと運動の普及と各種介護予防事業 の充実 療費適正化対策の推進に努めます。 ・保険税の適正な負担と収納率の向上を図り、 特定健康診査・特定保健指導などによる医 ・地域福祉人材養成及び育成 療費の削減に努め、国民健康保険事業の健 ・高齢者見守りネットワークの構築 全な運営を目指します。 ・在宅介護者支援の強化 ■主要施策 ・納税相談を充実し、国民健康保険制度の趣 旨徹底と保険税収納率の向上 国民健康保険--------------------■現状と課題 ・国民健康保険制度は、地域医療の中核を担 う医療制度として、町民の健康維持・増進 ・国で検討が進められている市町村国保の都 道府県化、広域連合※設立への検討 ・予防を重視した特定健康診査・特定保健指 導の推進 ※用語解説 【広域連合】地方自治法に基づき、複数の地方公共団体が事務を共同処理する方式の一つ。 基本計画 37 国民年金------------------------■現状と課題 ・国民年金は、昭和 34 年に制度化されて以 来、高齢者の老後生活を支える中核として 町民に定着してきました。しかし、核家族 化や人口の都市集中など、社会構造が大き く変化する中で、平均寿命の伸長により、 老後生活の長期化に対応した年金の在り 方が求められています。 ・少子高齢化の進展により、社会保障制度の 立て直しなど年金受給者や被保険者の不 安が少しでも解消されるよう、さらに相談 体制の充実が必要です。 ■基本方針 ・老後保障の中核となる年金制度を確かなも のとするため、国や日本年金機構と連携・ 協力を深めながら、事業の推進に努めます。 ■主要施策 ・適用対象者の把握 ・年金制度の啓蒙普及 ・国や日本年金機構との連携・協力 ○国民年金の加入と受給者数 受給者数 (人) 年度 被保険者数 (人) 障害 年金 遺族 年金 老齢福 祉年金 20 984 (273) 1,433 93 20 3 21 970 (262) 1,453 92 17 1 22 938 (253) 1,446 90 15 0 23 916 (255) 1,440 87 14 0 24 864 (258) 1,468 84 11 0 ( )内は 3 号被保険者数 38 老齢 年金 第11次比布町まちづくり計画 (資料:税務住民課調べ) 第3章 笑顔の力! 安心・安全に暮らせるまち 安全で快適な交通ネットワーク れています。今後、老朽化する橋梁が急速 に増加するため、予防的な対策への転換を 道路・橋梁----------------------- 図り、平成 24 年度に策定した「橋梁長寿 ■現状と課題 命化修繕計画」に基づく維持管理・修繕が ・町内の道路は、北海道縦貫自動車道及び一 必要になります。 般国道 450 号(高規格自動車道)の開通に 伴い、農作物・生産物資輸送等のスピード ■基本方針 化が図られるなど、道東・道北圏内の道路 ・これからの道づくりは、利便性より必要 交通網の要であり、計画的な整備が求めら 性・安全性を重視し、景観に調和した道路 れています。 環境整備を推進します。 ・国道は、交通事故を未然に防ぐため、路面・ 歩道の補修や道路の環境整備が望まれて います。 ・比布川・蘭留川改修による橋梁の早期架替 工事を北海道に要望します。 ・「比布町橋梁長寿命化修繕計画」に基づき ・道道は、鷹栖東鷹栖比布線の改良工事が完 成しましたが、道道比布停車場線の改良促 進が望まれています。 橋梁の維持管理・修繕を行います。 ・老朽化した町道の道路ストック総点検を行 い、舗装や道路付属物等の調査を実施しま ・町道は、平成 24 年度末の改良率 80.0%、 す。 舗装率 75.4%と高く、今後は老朽化が進む 道路ストック ※について、道路ストック総 ■主要施策 点検(利用者及び第三者の被害を防止する ・国道 40 号の円滑な交通体系の確立促進 観点から、道路及び構造物の危険性の有無 ・町道の改良・舗装及び新設の検討 を点検調査)を行い、調査に基づく修繕が ・町道の舗装や道路付属物の点検調査に基づ 必要になります。 く修繕 ・町管理の橋梁は、97 橋、橋梁延長 1,643m ・橋梁の長寿命化を含めた維持管理・修繕 ※ すべて永久橋 であり、比布川・蘭留川改 修工事では、今後5橋の改修計画が予定さ ○町内の道路網 (平成 25 年 3 月現在) 道路名 延長 改良率 舗装率 高速道路 ( 1 路線) 10.3 ㎞ 100.0% 100.0% 国 道 ( 3 路線) 25.0 ㎞ 100.0% 100.0% 道 道 ( 5 路線) 17.0 ㎞ 100.0% 100.0% 町 道 (176 路線) 170.0 ㎞ 80.0% 75.4% ※用語解説 【道路ストック】これまで整備された道路、橋梁、トンネル、照明・標識等の付属物。 【永久橋】増水時などに高水位になっても沈まない高さに架けられた橋。 基本計画 39 冬の生活------------------------■現状と課題 特に道北バスの利用者が減少しています。 ・道北バスの経営努力により沿線自治体の負 ・冬季間の安全な交通確保と生活環境づくり 担はありませんが、今後は、燃料費の高騰 のため、町道 117 路線 114.9km、公共施設 や消費税増税により、運賃の値上げや沿線 22 か所の除雪と市街地 13.1km の排雪を実 自治体にも一部負担が生じることが予想 施しています。今後は、効果的な除雪のあ されます。 り方も含めて、調査・研究に努めます。 ・メンテナンス※強化のためJRダイヤが平 ・行政・町民が一体となった生活環境づくり 成 25 年 11 月から改正となり、宗谷本線に を目指し、市街地の雪処理は、住民の協力 おいても上りにおいては深夜の便、下りに を得ながら実施していく必要があります。 おいては早朝の便が減便となりました。 ○町道除雪延長 区分 路線数 (平成 25 年 3 月現在) 除雪延長 車 道 117 路線 114.9 ㎞ 歩 道 31 路線 27.7 ㎞ 砂 散 布 18 路線 0.7 ㎞ ○列車停車回数 上り (旭川方面) 下り (名寄方面) 蘭留駅 8回 (9) 7回 (9) 北比布乗降所 4回 (4) 4回 (6) 15 回 (16) 13 回 (16) 6回 (6) 5回 (6) 停車駅 比布駅 南比布乗降所 ■基本方針 ※( )内は平成 25 年 10 月までの回数 ・除雪車輌を計画的に整備し、生活道路の円 滑な除排雪を実施します。 ○バス路線 ・除排雪に対する住民の深い理解と協力を求 め、安全で快適な生活環境づくりに努めま す。 ■主要施策 区分 運行回数 名寄線 12 回 愛別線 7回 遊湯ぴっぷ線 3回 ぴっぷスキー場線 5回 ・除雪機械の更新及び整備 ・除雪体制の充実 ■基本方針 ・住民参加の除排雪体制の検討 ・沿線自治体との連携を図り、運行体制の維 持に努めます。 ・利用しやすい駅待合所、住民が集える駅に ついて検討し整備に努めます。 公共交通------------------------■現状と課題 ■主要施策 ・本町には、JR宗谷本線と道北バス路線が ・公共交通機関の運行体制の維持 ありますが、自家用車の増加などにより、 ・北・南比布駅待合所及び比布駅の改修 ※用語解説 【メンテナンス】何かを持続して使える状態にする行為。整備、保全、営繕、維持、保守。 40 第11次比布町まちづくり計画 便利で住みよい居住環境 ことが予測されるため、効率的かつ計画的 な改築更新、維持管理を行うことが必要で 上・下水道----------------------- す。 ■現状と課題 ・町内の水道水は、平成元年から一部給水を ■基本方針 開始しましたが、その後、原水水質の濁度 ・快適な住環境の創造を図るため、簡易水道 上昇などの水質悪化や浄水水質基準の強 事業及び特定環境保全公共下水道事業を 化により浄水方法の変更が必要となった 推進します。併せて、未加入者に水道・下 ため、平成 20 年 3 月に変更認可を得て浄 水道事業への理解を求め、円滑な施設の管 水場を新設し、平成 22 年度からは膜ろ過 理運営のため、加入促進を図ります。 設備により浄水し、給水を行っています。 ・道が計画している「愛別ダム堰堤改良事業」 ・下水道は、昭和 55 年に旭川西部終末処理 場に処理を求める、特定環境保全公共下水 に対し、関係町と協力して支援します。 ・「旭川広域圏下水道施行事業」を関係市町 道事業の認可を受けました。その後、工事 に着手し2回にわたり認可区域を拡張し、 と協力し推進します。 ・企業会計方式の導入の検討や長寿命化計画 平成元年から一部供用を開始しました。 の策定を行い、上下水道施設の効率的な改 ・今後の事業の推進に当たっては、町民の理 解と協力を得ながら、水道事業及び下水道 築更新、維持管理を行います。 ・下水道区域外の地域は、合併処理浄化槽の 事業の普及と加入促進に努めます。 計画的な整備と適正な維持管理に努め、設 ・下水道区域外の地域は、平成 5 年度から合 置費や維持管理費の補助制度の普及啓発 併処理浄化槽の整備を進め、平成 24 年度 により合併処理浄化槽の整備を促進しま 末で 1,126 人が利用しています。設置希望 す。 者は年々減少している状況にありますが、 河川等の水質汚濁防止のため、普及促進と ■主要施策 適正な維持管理に努めます。 ・簡易水道事業及び特定環境保全公共下水道 ・上下水道施設については古いもので設置か 事業の推進 ら 25 年以上経過しており、今後は経年劣 ・愛別ダム堰堤改良事業の推進 化による故障や漏水などが増加してくる ・旭川広域圏下水道事業の推進 ○上水道の普及状況 区分 給水区域 内 人 口 給水人口 1 日最大 給 水 量 1 日平均 給 水 量 年 間 総給水量 全体計画 4,000 人 4,000 人 1,200 ㎥ 830 ㎥ 302,950 ㎥ 24 年度給水実績 4,037 人 2,904 人 1,019 ㎥ 581 ㎥ 212,182 ㎥ 普及率 71.9% ○下水道の普及状況 区分 処理区域 内 人 口 処理人口 1 日最大 汚 水 量 1 日平均 汚 水 量 年 間 総汚水量 全体計画 2,680 人 2,680 人 992 ㎥ 724 ㎥ 264,260 ㎥ 24 年度処理実績 2,567 人 2,497 人 2,057 ㎥ 508 ㎥ 185,511 ㎥ 普及率 97.3% 基本計画 41 ・上下水道施設の効率的な改築更新、維持管 においても低炭素社会の実現に向けた取 理計画の策定 り組みや、道産木材の有効利用として、公 ・合併処理浄化槽維持管理協議会の活動支援 共施設の木造化を推進しています。本町に おいても、コストや維持管理などを考慮し ながら、木造の町営住宅整備についての検 討も必要になります。また、住宅・建築物 住宅----------------------------- の耐震化は、「比布町耐震改修促進計画」 ■現状と課題 に基づき国及び道の補助制度を活用しな ・本町の住宅事情は、 平成 25 年 10 月末現在、 がらの啓発及び情報提供を行い、町民の安 一般世帯数 1,854 戸で、総世帯に対する割 心・安全を保つため、町の施設においても 合は、個人住宅 74.9%、町営住宅 14.7%、 耐震性等の検証を行う必要があります。 町有住宅 0.9%、民間賃貸住宅 3.5%、高 齢者施設等 3.3%となっており、町で管理 ■基本方針 する住宅の割合は近郊の町と比較しても ・「比布町住生活基本計画」及び「比布町公 多く、その入居状況も高率で推移していま 営住宅等長寿命化計画」に基づき、老朽化 す。 した公営住宅の建替えは、高齢者など誰も ・一般個人住宅の建設は、平成 21 年度 3 戸、 が使いやすいユニバーサルデザイン ※の視 平成 22 年度 11 戸、平成 23 年度 14 戸、平 点から住棟・住戸を整備します。また、定 成 24 年度 12 戸、平成 25 年度は 10 月末現 期点検など予防保全的な維持管理に努め、 在まで 2 戸となっています。平成 22 年度 公営住宅等の長寿命化を図ります。 からのピピルミエール※町宅地分譲により、 ・「比布町住生活基本計画」及び「比布町耐 期間中に 23 戸の建設があるなど住宅建設 震改修促進計画」に基づき、住宅の無料耐 戸数は増加しています。 震診断、既存住宅耐震改修補助の継続、耐 ・町営住宅は平成 25 年 10 月末現在、高齢者 震化の啓発及び情報提供に努め、建築物の 向け住宅 56 戸、単身者向け住宅 44 戸を含 耐震化を促進します。 め 11 団地 352 戸を管理しています。本町 の高齢化率は 38%を超え、高齢者に対応し ■主要施策 たバリアフリー化対策など入居者のニー ・町営住宅の建替え、住環境などの計画的な ズに応じた町営住宅の整備、既存ストック ※ の有効利用を図るため、 「比布町公営住宅 整備 ・比布町公営住宅等長寿命化計画の再検 等長寿命化計画」に基づいた維持管理、建 設等の整備を行う必要があります。北海道 証、見直し ・個人木造住宅耐震改修補助制度の推進 ※用語解説 【ピピルミエール】町のくるみ団地跡地を造成した宅地の名称。 【既存ストック】既に整備されている施設や住宅など。 【ユニバーサルデザイン】性別、年齢、障がいなどにかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるも のにすること。 42 第11次比布町まちづくり計画 定住----------------------------- ■主要施策 ■現状と課題 ・空き地空き家情報の収集・提供 ・平成6年から宅地分譲を開始し、販売状況 ・空き地空き家の有効活用促進 は順調に推移してきましたが、長引く景気 ・ふれあいタウンぴっぷの販売促進 低迷や近郊での宅地分譲などにより、ここ 数年厳しい状況が続いており、平成 25 年 度に値下げ販売を実施しましたが、完売に 治水・排水----------------------- 至っていない状況です。 ■現状と課題 ・子育て世代を中心とした移住施策の展開を ・町内を流下する主要河川は一級河川の石狩 図るための支援制度を創設し、くるみ団地 川、比布川、蘭留川、比布ウッペツ川の4 跡地の定住対策事業、ふれあいタウン販売 河川があります。石狩川は町内区間の改修 事業において促進を図っています。 を終え、比布川流域では比布川の改修は平 ・本町への移住・定住の受け皿づくりとして 成 26 年度完了予定で、その後、蘭留川の の施策の検討が必要です。 改修に入る予定ですが、一部冠水する場所 ・本町での生活、町民との交流を体験し、移 や改修等が必要な箇所も有り、比布川上流 住・定住に結びつけるための交流人口増加 と蘭留川の早急な河川整備が望まれてい 施策の検討が必要です。 ます。普通河川は 11 河川ありますが、近 年の集中豪雨により土砂が流れ、一部閉塞 ○宅地分譲地の状況 (平成 25 年 10 月現在) する等の被害があり、対策を含めた適切な 区画数 販 売 区画数 夢先団地 66 66 0 あけぼのタウン 23 23 0 め、地元関係者と協同しながらの環境整備 ふれあいタウンぴっぷ 54 45 9 が必要です。 めぐみタウン 3 0 3 ・比布ウッペツ川などは、河川改修から相当 計 146 134 12 の期間が経過し、流下能力の低下が見受け 団地名 維持管理が必要です。 残地 ・排水路の整備は、補助採択要件が難しいた られます。地域住民から要望がある河川浚 ■基本方針 渫を北海道で実施しましたが、未実施の部 ・空き地空き家の情報を調査し、移住につな 分もあり、今後も北海道と協議し、地元の がる物件について町ホームページで分か 協力を得ながら、その解消に向けた取り組 りやすく情報を紹介します。 みが課題です。 ・ふれあいタウンぴっぷの販売方法について 検討し、販売の促進に努めます。 ■基本方針 ・北海道移住促進協議会が実施する事業の活 ・比布川及び蘭留川改修事業を促進し、自然 用と本町での生活を体験できる施設等の に配慮した河川づくりを北海道に要望す 整備について、調査・研究を進めます。 るとともに、地域の安全確保と土地保全に ・新たな宅地造成について検討します。 ・民間賃貸住宅などのさらなる誘致施策等に ついて検討します。 努めます。 ・河川の管理保全に向けて、関係機関と連携 を深め、その対策に努めます。 基本計画 43 ■主要施策 ・比布川及び蘭留川改修工事の促進 促進 ・町民交流スペースの検討 ・比布川及び蘭留川の未改修箇所の環境整備 ・環境保全対策事業への支援(環境保全団体 への道路排水整備に係る資材の提供) ・河川浚渫の促進 景観----------------------------■現状と課題 ・本町は、雄大な大雪山や石狩川など自然景 観に恵まれ、緑豊かなまちです。 ・商工会青年部、女性部のイルミネーション 環境に配慮した地域づくり やフワラーバスケット、駅前通り会や北2 線通り会の花のプランター設置、フラワー 土地利用------------------------- くらぶによる花の寄せ植えなど、市街地の ■現状と課題 景観づくりや美化運動が行われています。 ・空き地・空き家が増加している現状にあり、 ・比布大雪パーキングエリア交流展望広場か 所有者の了解の下、空き地空き家制度に登 らの眺望は、町内全域を見渡すことができ、 録し、町ホームページで移住希望者などに さらに大雪山系の雄大な姿を楽しむこと 紹介するとともに、付近から要請のあった ができます。また、平成 25 年度には商工 場合に所有者に適正管理をお願いしてい 会青年部が中心となって「大雪山フォトコ ます。 ンテスト」が開催され、「大雪山が綺麗に ・商店街は、町外大型商業施設やインターネ ット販売の普及の影響で厳しい状況とな り、加えて後継者がいないことから廃業し た商店が点在しています。 ・商店街などに町民同士が交流できる場の整 備を求める声が増えてきています。 見えるまち」としての町内外へのPRが行 われました。 ・突哨山の散策ルート「ぴぴの路」が整備さ れ、多くの方が散策を楽しむことができる ようになり、町民ボランティアによる維持 管理が継続されています。 ・恵まれた自然環境を適正に保全し、景観や 環境を損なう開発を未然に防ぎ、次世代に ■基本方針 引き継ぐことが大切です。 ・住民意識の啓発向上により、豊かな自然を 守り将来にわたる景観づくりを推進しま ■基本方針 ・農地や未利用地の有効活用のため、計画的 な土地利用を図ります。 ・空き地空き家などを活用し、地域の活性化 に向けた取り組みを検討します。 す。 ・商工会青年部や女性部、駅前通り会や北2 線通り会、フラワーくらぶの積極的な景観 活動を継続支援します。また、景観づくり を継続的に推進し、中心市街地のまちなみ 形成に努めます。 ■主要施策 44 ・比布大雪パーキングエリア交流展望広場は、 ・土地利用の計画的な利用促進 町外の方が多く立ち寄る場所であるとと ・空き地空き家の町内実態把握及び有効活用 もに、町内のウォーキングルートとしても 第11次比布町まちづくり計画 利用されていることから、さらに親しまれ る広場としての利活用を検討する必要が あるとともに、見晴らしを維持するための 雑木等の適正な処理を進めます。 止に努めることが必要です。 ・空き地空き家の環境対策が求められていま す。 ・旭川市と隣接する身近な里山「突哨山」の 自然と環境を守ることが必要です。 ■主要施策 ・町民主役の景観づくり運動の推進 ■基本方針 ・比布大雪パーキングエリア交流展望広場の ・公害のない快適な環境づくりのため、関係 適切な維持管理 機関と連携・調整を図りながら公害の監 ・突哨山「ぴぴの路」の景観維持ボランティ アの継承 視・指導体制を強化し、未然防止に努めま す。また、環境負荷の少ない社会を目指す ため、町民や事業者、行政がそれぞれの立 場で役割を分担し、協働した取り組みを進 めます。 公害の防止・環境保全------------- ・住みよい環境づくりのため、町民・事業者・ ■現状と課題 行政が一体となって連携協力のもと環境 ・地球温暖化がさらに深刻化し、世界的な脅 に配慮したまちづくりに努めます。 威となっているほか、東日本大震災に伴う 原発事故の発生等を背景に地球規模で環 ・地球温暖化防止に向けた取り組みを継続し て行います。 境保全やエネルギーのあり方に対する関 ・身近な里山である突哨山の管理を旭川市、 心が一層高まってきており、次世代にも継 突哨山運営協議会と連携して行います。 承できる持続可能な社会の形成向けた取 ■主要施策 り組みが求められています。 ・身近に自然とふれあえる恵まれた環境を、 暮らしやまちづくりに生かすとともに、環 境保全に対する住民意識の高揚を図るこ とが求められています。 ・快適な環境づくりへの町民意識の啓発 ・施設等の適正な維持管理、省エネルギー化 の推進 ・低公害公用車の導入 ・地域省エネルギービジョン、地球温暖化対 ・地球温暖化防止への意識啓発と普及 策実行計画に基づき公共施設等において ・危険廃屋等の取り壊しに係る施策の検討 取り組みが進められているとともに、各家 ・突哨山の適切な管理と町有地密集人工林の ※ 庭における再生可能エネルギー 普及の取 間伐実施 り組みを実施しています。 ・農地・水保全管理対策により、農家地域の 草刈や花の植栽など環境保全が図られて います。 ・本町では、大きな公害などは発生していま 衛生----------------------------■現状と課題 せんが、良好な生活環境確保のため、適切 ・快適な地域環境とまちなみ保全のため各地 な指導と監視体制を維持し、公害の未然防 域・団体では清掃活動やクリーン作戦の展 基本計画 45 開をはじめ、花いっぱい運動を推進するな よる清掃活動や地域ぐるみの環境美化活 ど美しい景観を保つ活動が図られていま 動を促進します。また、関係機関と連携を す。そういった中、自然環境を破壊する悪 図り、不法投棄などの取り締まりパトロー 質なごみの不法投棄や野外焼却の防止に ルの強化を図ります。 努めることが必要です。また、最近ではペ ・し尿処理体制を維持するため、収集業務の ットを飼う住民が増え散歩中のマナー等、 民間委託の継続と計画的な部分改修によ 飼い主のモラルの向上をより一層徹底す る処理施設の適正な管理運営に努めます。 ることが大切です。 ・愛別町外3町塵芥処理組合との連携により、 ・し尿処理は、当麻町・愛別町・比布町の3 ごみの減量化と再資源化を進めるため、町 町で構成する大雪浄化組合により処理し 民や事業所などにごみの適正分別・排出の ていますが、施設の経年による整備対策は、 周知を図ります。 適正な維持管理と計画的な対策を進める ・霊園、火葬場は、故人を偲び、安らぎを感 ことが必要です。また、公共下水道の整備 じることができる場としての環境づくり などにより処理量は減少傾向でしたが、旧 に努めます。また、施設の適正な維持管理 施設の予備貯留槽は引き続き有効利用さ と計画的な補修に努めます。 れています。 ・ごみ処理は、当麻町・愛別町・上川町・比 ■主要施策 布町の4町で構成する愛別町外3町塵芥 ・環境美化と衛生的なまちづくりの推進 処理組合が、分別収集による焼却・埋め立 ・ボランティア活動の助長 てと再資源化の方法で、基本的には有料化 ・不法投棄の監視体制の強化 により処理しています。また、地球環境保 ・ごみ分別の啓蒙活動と指導の徹底 全のため国による各リサイクル法の普及 ・ごみの減量化・各リサイクル事業の推進 が進む中、包装容器・各種家電・農業系廃 ・火葬場周辺の環境整備と適正な維持管理 プラスチック等のリサイクル化に努め、家 ・火葬場の改築または広域化の検討 庭などから排出されるごみの減量対策に より埋め立て量は減少傾向ですが、今後も ゴミの減量化対策に向け町民・事業者・行 政が一体となった取り組みが必要です。 安心・安全な地域生活 ・本町には、火葬場1か所、墓地は比布霊園 と東園霊園の2か所がありますが、今後も 消防・救急----------------------- 町民が快適に利用できるよう、施設の維持 ■現状と課題 管理と周辺の環境美化に努めることが必 ・本町の消防は、昭和 49 年4月上川中部消 要です。 防組合比布支署の設立以来、関係者のたゆ まぬ努力の積み重ねにより、組織、人員、 46 ■基本方針 施設のあらゆる面で充実強化が進められ ・自然環境の保全や美しい景観を守る観点か てきました。 らも、ごみの野外焼却や不法投棄をさせな ・消防はいかなる地域においても住民の期待 い啓発活動を進めるとともに、町民参加に と信頼に応えられる、平等で高度なサービ 第11次比布町まちづくり計画 ス提供が求められており、近年の災害の大 急出動件数は年々増加しています。 規模化や住民ニーズの多様化など、消防・ ・傷病者に適切な処置を行い迅速に適切な医 救急・救助を取り巻く環境は大きく変化し 療機関への搬送、ドクターヘリ ※との連携 ています。 をさらによりよく行うために救急救命士、 ・消防車両は水槽付ポンプ自動車1台、ポン 救急隊員の資質向上が一層求められます。 プ自動車3台、小型動力ポンプ付水槽車1 ・北海道が策定している消防広域化推進計画 台が配備され、消防水利は、消火栓 69 基、 に基づき旭川市と周辺町との広域化に向 防火水槽 40 基が全町に配備されています。 けての協議が行われてきましたが、平成 26 引き続き消防水利の増強と消防力の維持 年 4 月から本町は大雪消防組合と広域化し、 が求められます。 業務の推進を図ります。 ・高齢化社会、住民意識の変化などにより救 ・火災発生件数は近年大きな変動はありませ ○救急出動状況 区分 H20 出 動 件 数 火 H21 197 H22 199 災 (単位:件、人) H24 H23 224 230 222 1 交通事故 10 29 23 30 30 労働災害 4 2 3 1 2 運動競技 6 2 2 1 2 一般負傷 38 35 49 41 44 急 病 118 122 133 141 131 自 損 7 5 4 7 3 転院搬送 9 2 6 4 4 そ の 他 5 1 4 5 6 搬 送 人 員 187 191 209 218 206 ○火災発生状況 区分 全 焼 半 部 焼 (単位:件、㎡、a、千円) H23 H24 H22 2 1 1 や 車 両 の 1 1 1 1 4 建 物 焼 損 面 積 1 他 計 損 H21 焼 分 ぼ そ H20 2 1 1 1 576 2 174.24 林 野 害 額 24,392 2 31 187 3,729 ※用語解説 【ドクターヘリ】救急用の医療機器等を装備したヘリコプター。救命医、看護師が同乗し、病院搬送ま での間、救命医療を行える。 基本計画 47 んが、今後も初期消火体制の充実や消火薬 ・消防団員の入団促進・活動環境の整備 剤を活用した有効的消火活動を展開し、消 ・ドクターヘリとの連携強化による救命率の 防団との連携を一層強化していく必要が あります。 向上 ・各種講習会の普及啓発活動の推進 ・防災に対しての周知と防災思想の普及 ・住宅用火災警報器設置の普及促進、機種交 ■基本方針 ・消防、救急、救助体制の充実を図るために 換、電池交換の啓発 ・婦人防火クラブ、危険物安全協会の育成強 職員の訓練、研修を実施するほか、消防救 化 急無線デジタル化の整備、消防車両資機材 と施設の整備、消防水利の設置などを計画 的に進め消防力の強化を図ります。 ・地域に密着した魅力ある消防団を目指し、 交通安全------------------------- 若年団員の確保と士気の高揚を図り消防 ■現状と課題 団の活性化に努めます。 ・近年の死亡交通事故の現状は、全国的には ・救急業務の高度化を推進するため高規格救 減少傾向にありますが、北海道はワースト 急自動車を更新し、同時に迅速な出動体制 2位となっており、依然として多くの死亡 とドクターヘリとの連携を強化し、救急隊 事故が発生している状況です。 員の資質向上を図り救命率の向上を目指 ・全国の死亡交通事故の約 20%は自転車事故 します。さらには住民への応急手当の普及 が占めており、平成 25 年度道路交通法の 啓発活動の推進に取り組みます。 改正により、自転車走行方法が厳格化され、 ・地震や風水害などの災害に備え、自主防災 自動車のみならず、今後は自転車・歩行者 組織や町民自らの災害に対する日常の備 えが不可欠であり、地域防災を担う自主防 対策が急務となっています。 ・本町では平成 16 年 12 月から続いていた交 災組織の育成に努めます。 通事故死ゼロが、残念ながら平成 23 年 10 ・住民の生命、財産を守るため、家庭におけ 月に途絶え、続いて平成 24 年8月にも死 る防火意識高揚に取り組み、火災予防活動 亡事故が発生したことから、関係機関との を推進します。また、住宅用火災警報器設 さらなる連携はもとより、町民一丸となっ 置の普及促進、機種、電池の交換を広報紙 て、交通安全の意識の高揚と、指導等の強 などで啓発し、火災による死傷者の防止、 化を図っていかなければなりません。 予防に努めます。 ■主要施策 ・消防車両、消防資機材等の計画的な整備 ○比布町内交通事故発生件数 年 人身事故 発生件数 傷者数 物損事故 死者数 発生件数 20 16 24 0 129 ・広域再編成による連携の強化 21 11 16 0 127 ・消防無線のデジタル化への移行 22 14 16 0 135 ・高規格救急自動車の更新 23 5 8 1 92 ・消防水利(消火栓)の充足 24 11 15 1 138 (比布駐在所調べ) 48 第11次比布町まちづくり計画 ■基本方針 ・自動車運転における交通安全意識の普及啓 発に努めます。 ・自転車の交通ルールの普及啓発や、歩行者 ・東日本大震災を契機に、災害に対する備 え、防災に対する国民の関心は高まってい ます。本町においても災害被害の未然防止 はもとより、被害を最小限にとどめるため、 のマナー等について、児童・高齢者等を中 災害時に迅速かつ的確に対応できる防災 心に周知します。 体制をより一層強化することが必要です。 ・危険箇所への必要措置について、警察署や 公安委員会に要望します。 ・平成 23 年 10 月に湖南市との災害時相互応 援協定を締結しました。 ・町内の交差点などに必要な交通安全施設の 整備を図ります。 ■基本方針 ・非行、犯罪そして暴力をなくし、明るく快 ■主要施策 適な住みよいまちづくりを推進するため、 ・各期交通安全旬間の推進 警察や関係団体等との連携を図り、住民と ・交通標識の点検・整備 一体となった防犯対策と被害者支援に努 ・交通安全意識の啓発 めます。 ・交通安全関係団体の活動支援 ・地域防災計画の適時確認と見直しを図り、 災害発生時においては、防災行政無線など の有効活用による迅速かつ的確な情報収 集・伝達を行い、初動体制の強化と町民の 生活安全・防災------------------- 生命や財産を災害から保護するよう努め ■現状と課題 ます。また、避難等に対し援護を必要とす ・少子高齢化や核家族化の進展に伴う地域コ る方の情報等を集約します。 ミュニティの希薄化により、自主防犯意識 や活動が低下し、地域の防犯力が弱くなっ ■主要施策 ている状況の中、本町においては、凶悪事 ・防犯協会の活動支援 件は発生しておりませんが、窃盗や車上荒 ・防犯関係団体との連携 し、さらには悪徳商法や不審者などの事例 ・防犯意識の啓発、被害防止施策の推進 が相当数発生しています。 ・防災住民啓発対策の強化 ・近年、スクールガード隊など、児童・生徒 を犯罪から未然に防止する町民の自主的 ・防災訓練の実施や備蓄品の確保 ・災害時の要援護者対策の整備 な活動や、町においても高齢者向け防犯教 室などを開催しておりますが、安全で安心 な暮らしを守るために、関係団体等との連 携を深め、さらなる地域ぐるみでの防犯活 動を進めることが必要です。 ・児童・高齢者・配偶者に対する暴力を未然 に防ぎ、さらには被害者支援体制の強化が 必要です。 基本計画 49 第4章 心の力! 豊かな心が育つまち 次代を担う心豊かな子どもたち 安定した運行が行われ、児童生徒の送迎の 他、学校行事や地域活動でも有効に利用さ 学校教育-----------------------■現状と課題 ・教育基本法などの改正や新たな学習指導要 領が実施されるなど、近年様々な教育改革 れています。 ・保育園及び小・中学校間の円滑な接続のた め、関係機関による一層の連携強化が求め られています。 が進められており、子どもたちが主体的に ・老朽化している中学校校舎の改築に向けて、 学習に取り組む態度を養うとともに、社会 改築検討委員会での議論を踏まえながら で自立できる人材の育成など、教育再生に 事業を進める必要があります。 向けた様々な施策が打ち出されています。 ・本町においても、子どもたち一人ひとりの 「生きる力」を育むため、その基本となる ・閉校した旧蘭留小学校の跡利用が決まって おらず、関連施設の有効活用が課題となっ ています。 「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」 の調和のとれた育成を図るとともに、社会 で必要な資質を身につけ自立できるよう、 学校や家庭、地域が相互に連携しながら子 どもたちを育てていくことが求められて います。 ○児童・生徒数と学級編成 年 中央小学校 児童数 学級数 (単位:人、学級) 比布中学校 生徒数 学級数 21 172 9 (特 3) 100 6 (特 2) 22 173 9 (特 3) 99 6 (特 2) 23 170 9 (特 3) 100 6 (特 2) ・いじめや不登校など、子どもの問題行動に 24 166 9 (特 3) 88 5 (特 2) 対しては、家庭や地域、関係機関との連携 25 155 9 (特 3) 87 5 (特 2) を図りながら、未然防止や早期対応を図る ことが重要です。 ・児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じ ・児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じ た、きめ細かな指導体制を図るとともに、 ながら、きめ細かな指導体制と、生きいき 特別支援教育のさらなる充実が求められ と学習に取り組むことのできる義務教育 ています。 環境の整備・充実に努めます。 ・近年、食生活の変化などに伴い、偏った栄 ・学習指導要領の理念に基づき、子どもたち 養摂取や食生活の乱れなどが増加してい の基礎学力や学習習慣の定着を図りなが ることから、子どもたちに食に関する正し ら「確かな学力」を育てるとともに、道徳 い知識と、望ましい食習慣を身につけさせ 教育や食育の充実など、心身ともに健やか ることが大切となっています。また、学校 な成長を育む学校教育を推進します。 給食は児童生徒が食材を通じて地域の産 ・本町の地域特性を活かした、特色ある教育 業を理解し、郷土愛を育む役割も担ってい 活動を推進するとともに、家庭や地域から ることから、地場産品の活用を図りながら、 信頼される開かれた学校経営に取り組み 地域食材への理解を深め、関心を持たせる ます。 地産地消の取り組みが一層求められてい ます。 ・スクールバスは、民間業者への委託により 50 ■基本方針 第11次比布町まちづくり計画 ・いじめや不登校など、子どもの問題行動に ついて、学校における実態調査や相談・指 導体制の充実を図るとともに、家庭や地域、 関係機関との連携を図りながら、未然防止 生涯学び元気に生きる心豊かな社会 や早期発見・早期対応に取り組みます。 ・学校給食施設内の衛生管理の徹底を図ると 社会教育------------------------- ともに、安全で安心、栄養バランスに優れ ■現状と課題 た食材の提供に努めます。また、児童生徒 ・少子・高齢化、核家族化、共働き家庭の増 が食に関する正しい知識と望ましい食習 加など取り巻く環境の著しい変化により 慣を身に付けるため、給食だよりの充実や 希薄となっている家庭と地域のつながり 栄養教諭による食育を推進するとともに、 を深め、さらなる地域教育力の向上が求め 地場産物を活用した献立の工夫など、一層 られています。 の地産地消に取り組みます。 ・個別の支援を要する児童生徒が、一人ひと りの教育的ニーズに応じた適切な教育を 受けられるよう、支援体制の充実を図ると ・育児をしながらでも学びたいという親や、 子育てに関する悩みや情報などを共有で きる社会環境の構築が必要です。 ・学校・家庭・地域が一体となって子どもた ともに、関係機関との連携を図りながら、 ちを守り育てる意識を高めながら、世代間 就学前から卒業まで一貫した指導体制と の交流や、多様な体験活動の場の提供が必 支援の充実を図ります。 要です。 ・スクールバスの安全、かつ効率的な運行に 努めます。 ・中学校校舎の改築に向けて、改築検討委員 会での議論を踏まえながら事業を進めて いきます。 ・社会の一員としての使命を自覚し、心身と もに健やかに成長するための学習機会の 提供と社会参加への促進が必要です。 ・多様なニーズに対応した学習機会の提供と、 人材育成の推進が必要です。 ・旧蘭留小学校の跡利用について、今後もホ ・男性や子育て中、働く女性に対する学習活 ームページ等で広く周知しながら、民間等 動への参加を促すため、学習ニーズを的確 への利用希望者を求めていきます。 に把握し、より参加しやすい講座の開設が 必要です。 ■主要施策 ・探求する「学び」の充実とともに、持って ・小・中学校教育用パソコンシステムの更新 いる知識や経験、また技術などを、次代を ・児童生徒のスポーツ・文化活動の支援 担う子どもたちに継承し、地域の中で広く ・特別支援教育の充実 活かしていく環境づくりが必要です。 ・学校給食における食育・地産地消の推進 ・スクールバスの安全、かつ効率的な運行の 推進 ・比布中学校校舎の改築推進 ・旧蘭留小学校関連施設の有効利用の検討 ・学校の適切な維持補修 ■基本方針 ・親と子の絆を深め、地域の中で健やかな子 育てを目指す学習活動の促進を図ります。 ・地域社会が一体となった「生きる力」と「豊 かな心」を育む体験活動と、自己を高める 青年活動の促進を図ります。 ・多様な学習機会の充実と地域活動への参加 を促進します。 基本計画 51 ・健康で生きがいのある生活と社会参加を支 とが必要です。 援する学習機会の充実を図ります。 ■基本方針 ■主要施策 ・子育て支援事業の推進 ・親子で学び体験する場の拡充 ・地域・家庭・学校との連携強化 ・地域を創る心豊かな芸術・文化活動の奨 励を図ります。 ・郷土の歴史的文化財の継承と活用促進を 図ります。 ・心の豊かさ基金を活用した君の夢プロジェ クト事業の推進 ■主要施策 ・青年活動の支援 ・町民文化祭等を活用した発表機会の拡充 ・生涯学習ボランティア(ぴぴボラバンク) ・芸術鑑賞機会の充実 を活用した事業の推進 ・文化活動の奨励 ・白寿大学などによる高齢者の学習機会の提供 ・文化財の調査、収集、保存 ・社会教育施設の計画的な維持補修 ・郷土資料館及び旧鈴木邸の計画的維持補修 芸術・文化----------------------- 体育・スポーツ------------------- ■現状と課題 ■現状と課題 ・生活水準の向上やライフスタイルの多様化 ・総合型地域スポーツクラブ※の育成やスポ が進み、物質的な豊かさのみならず心の豊 ーツ少年団活動の充実など、地域に根づい かさを求めて、芸術文化に対する関心が高 たスポーツ団体の育成と、スポーツ活動の まっていることから、身近な芸術鑑賞の場 推進が求められています。 と発表の機会を提供することが必要です。 ・健康づくりや仲間づくりのため、軽スポー ・文化活動の中心となっている文化団体の高 ツを楽しむ人が増えており、また、スポー 齢化が進んでおり、団体活動への参加促進 ツに親しむ年齢層が広がるなどニーズが と自主的な運営に向けた支援が必要です。 多様化しています。 ・郷土資料館は年々来館者が減少しており、 ・人口の減少や高齢化などにより、全町規模 学習の場としての機会も少ないことから、 のスポーツ大会への参加者が減少してお 本来の活用がされておらず、さらに施設の り、各種スポーツ大会のあり方等を検討す 老朽化が著しいことから、建物の維持補修 る必要があります。 と活用方法についての検討が必要です。 ・旧鈴木邸の維持管理と活用方法の検討が必 要です。 ・歴史的文化財の保護意識の喚起に努めるこ ・子どもの基礎体力の低下が見られる中、各 スポーツ少年団やスポーツクラブへの加 入促進と、指導者の確保が課題となってい ます。 ※用語解説 【総合型地域スポーツクラブ】子どもから大人まで、学校や職場など所属の枠を越え、気軽に様々なス ポーツを楽しむクラブ。 52 第11次比布町まちづくり計画 ・スポーツ団体会員の減少と高齢化が見られ ます。 ・地域スポーツ指導者の発掘と養成 ・スポーツ施設の計画的な維持補修と利用促進 ・近隣施設との競合、少子化などの影響 で、利用者が減少している施設があります。 ・冬季スポーツの中心であるスキー・スノー ボードの愛好者が減少傾向にあります。 ・町のスポーツ施設は概ね整備されています 図書館--------------------------■現状と課題 ・図書館は、自主的・自発的な学習に対して が、老朽化の進んでいる施設もあるため、 必要な図書資料を提供するとともに、適切 計画的な修繕を行い、安全で快適に利用で な資料についての紹介や助言により学習 きる施設管理に努める必要があります。 意欲を喚起するなど、生涯学習を進める上 で重要な役割を担っていることから、誰も ■基本方針 が気軽に利用することができ、一人ひとり ・町民一人ひとりが、体力や年齢に応じて気 が「夢を育む広場」として利用できる図書 軽にスポーツに親しめるよう、生涯スポー ツ活動の推進を図ります。 館づくりが必要です。 ・子どもから高齢者まですべての世代が利用 ・行政区対抗のスポーツ大会の開催を通して しやすい環境づくりと、ニーズに応じた図 世代間交流や地域での交流を一層促進し 書資料の整備や、各種事業の充実を図る必 ます。 要があります。 ・体育協会をはじめスポーツクラブ、スポー ・職員の資質向上に努め、地域に根ざした質 ツ少年団、さらには中学校部活動と連携を の高い図書館づくりを推進していく必要 深め、スポーツ人口の普及拡大に努めます。 があります。 ・スポーツ少年団及び指導者の育成に努めます。 ・安全で快適な施設管理に努めながら、施設 の利用促進を図ります。 ・スキー・スノーボード教室や各種スキー大 ■基本方針 ・学びを広げる生涯学習の拠点としての図書 館活動を推進します。 会を開催するなど、スキー人口の拡大と普 ・図書館資料の整備、充実を図ります。 及に努めます。 ・図書館サービスの向上、充実を図ります。 ■主要施策 ■主要施策 ・各種スポーツ大会やスポーツ教室等の開催 ・ニーズに応じた図書館資料の計画的整備 ・健康スポーツや軽スポーツなど、気軽に親 ・予約・レファレンス等サービス※の充実 しめる生涯スポーツ活動の普及推進 ・体育団体やスポーツクラブ、スポーツ少年 団等の活動支援 ・図書館ボランティアの育成と連携 ・学校図書室とのシステム連携 ・「としょかんまつり」等各種事業の推進 ※用語解説 【レファレンスサービス】利用者の研究や調査のために、どのように資料を使えばよいかを案内し、調 査の援助をすること。 基本計画 53 第5章 人の力! 住民のつながりで築くまち 時代と住民ニーズに応える 効率的な行財政 改築に向けた検討が必要です。 ・また、その他の公共施設やインフラ※施設 の老朽化についても、町財政を圧迫するこ 行財政--------------------------- とのないよう、計画的な維持補修や更新に ■現状と課題 努める必要があります。 ・本町は、これまでまちづくり計画に基づき、 ・人口の減少と少子高齢化により、地域社会 財政の健全性を堅持しながら行財政運営 の担い手不足が憂慮される一方、市街地区 を行ってきました。 では人口が増加傾向にある行政区も存在 ・また、平成 17 年度から 21 年度までの「比 します。行政区の再編については、それぞ 布町行財政改革大綱(集中改革プラン)」 れの地域の意向に応じた個別の対応が必 により、職員を約 10%削減し、業務委託や 要です。 指定管理者制度の導入などを進めて行政 ・ここ数年、町税などの滞納案件・滞納額は のスリム化を行っており、今後も集中改革 減少傾向にありますが、今後も担当職員の プランの考え方を踏襲して効率的な行財 徴収能力の向上に努め、さらなる徴収率向 政運営に努める必要があります。 上を図ることが必要です。 ・地方分権の伸展や急速な少子高齢化、多様 化する住民ニーズに応えるためには、職員 ■基本方針 の資質向上と専門化が必要であり、社会情 ・比布町行財政改革大綱の考え方を踏襲 勢のめまぐるしい変化に即応した組織と し、将来に渡って健全な行財政運営を行い なるよう、職員の育成を進める必要があり ます。 ます。 ・本町の歳入の多くは地方交付税に依存して ・自主・自立のまちづくりを進めるため、近 隣市町との連携を推進します。 いるため、国の政策に大きく左右されます。 ・職員研修の機会拡大や内容の充実を図 自主・自立のまちづくりを進めるためには、 り、多様化する住民ニーズに対応できる職 これまでの効率的な行財政運営に加え、さ 員の育成を進め、適正な人員配置と住民サ らに周辺市町との連携を図ることが必要 ービスの向上に努めます。 です。 ・各事業の実施に当たっては、特定財源の充 ・地域の意向に応じて、行政区の再編につい て検討します。 当に努めるとともに、まちづくり応援寄附 ・役場庁舎の改築について検討します。 金(ふるさと納税)によりご寄附いただい ・町税などの徴収成績向上のため、広域連携 た貴重な財源の有効活用を図る必要もあ を推進します。 ります。 ・役場庁舎は建築から 50 年以上経過して おり、防災拠点施設としての役割も十分に 果たすことができない可能性があるため、 ■主要施策 ・比布町行財政改革大綱を踏襲した行財政運 営 ※用語解説 【インフラ】道路、上下水道、橋梁など社会生活の基盤として整備されたもの。公共施設も含まれる。 54 第11次比布町まちづくり計画 ・新公会計制度の研究と資産台帳の整備 ・職員研修の充実 ■基本方針 ・適正な人員配置と組織機構の見直し ・上川中央部(1市8町)を基軸とした広域 ・高齢者等への証明書宅配の実施 連携を推進し、簡素で効率的な行財政運営 ・まちづくり応援寄附金(ふるさと納税)の を目指します。 有効活用 ■主要施策 ・上川中部定住自立圏共生ビジョンの推進 ・上川広域滞納整理機構(一部事務組合)の 広域行政------------------------- 運営の継続 ■現状と課題 ・業務の共同設置の推進 ・「平成の大合併」が一段落し、地方分権が ・一部事務組合の効率的な運営 進められる中、さまざまな業務が市町村に ・関係市町村との連携 委ねられてきています。 ・自主・自立の道を選択した小規模町村は、 「基礎自治体」としての機能を果たす能力 が求められており、本町も例外ではありま 情報公開------------------------- せん。 ■現状と課題 ※ ・定住自立圏構想 による事務の委託や近隣 ・行政情報は、町と町民の共有財産という認 町と連携した業務の共同設置などを進め、 識に立ち、平成 12 年 10 月に情報公開条例 多様化・専門化する行政事務の効率化を進 を施行し、情報公開を進め町民の町政への める必要があります。 参画を促進し、公正で民主的な行政運営に ・また、し尿処理や塵芥処理など、これまで の一部事務組合方式を継続し、経費の削減 と効率的な行財政運営が必要です。 ・さらに、国民健康保険事業では、都道府県 を単位とした共同事業への推進が議論さ れており、今後も国の動向を注視すること が必要です。 努めています。 ・情報公開の一方、行政上の個人情報は、守 られなければならず、平成 18 年 10 月に個 人情報保護条例を制定し、適正に運用して います。 ・ツイッター※、フェイスブック※等の情報ツ ールを活用し、ホームページに加えて幅広 い情報の発信を行っています。 ※用語解説 【定住自立圏構想】都市機能を有する中心市と周辺市町村の農林水産業、自然環境、歴史、文化など、 それぞれの魅力を活用して相互に役割分担・連携・協力して、圏域の生活機能を確保する取り組み。 【ツイッター】SNSの代表的なサービス。 【フェイスブック】SNSの代表的なサービス。 ◆「SNS」については、次頁で解説しています。 基本計画 55 ■基本方針 ■基本方針 ・行政情報は町と町民との共有財産という認 ・町ホームページの内容を一層充実させ、住 識に立ち、開かれた町政を推進するため、 防災行政無線や広報紙、町ホームページな どを活用し、積極的に公開します。 ・個人情報は、条例に基づき適正に運用しま す。 民サービスの向上に努めます。 ・住民基本台帳ネットワーク・公的個人認証 サービス・LGWAN※・戸籍の電算化に より適正な運用を継続して図るとともに、 セキュリティ対策の充実を図ります。 ■主要施策 ■主要施策 ・防災行政無線や広報紙、町ホームページの ・町ホームページの充実と有効活用 活用による行政情報の周知 ※ ・需要の多いSNS ツールを活用した情報 発信 ・個人情報保護条例の適正な運用 情報通信------------------------- ・ツイッター、フェイスブックの継続活用 ・住民基本台帳ネットワーク・公的個人認証 サービス・LGWAN・戸籍の電算化によ る住民サービスの向上 笑顔でつながる地域社会 ■現状と課題 ・町のホームページは、平成 24 年度に更新 町民参画と協働------------------- し、まちの話題や観光などの行政情報を全 ■現状と課題 国各地に発信しています。 ・高度化、多様化する行政ニーズに対応し、 ・高速通信の無線化を図り、町内のほぼ全域 で高速通信が可能となりました。 ・民間企業による光回線の整備が開始され、 町内の一部でさらなる高速通信が可能に なります。 自立した自治体を創造していくためには、 町民と行政が知恵と力を合わせ、互いの役 割を共通理解したうえで取り組みを進め ていく必要があります。 ・町民が行政に参加していただくためには、 ・戸籍事務は、平成 20 年2月に戸籍の電算 町の情報を提供することが必要です。「広 化がスタートし、既存のシステムとあわせ 報ぴっぷ」は、町の動きや身近な話題など て、一層のサービスの向上と迅速で正確な について提供するため、毎月1回発行し、 証明書の発行が求められます。 分かりやすく、より身近な情報紙として活 用いただける広報紙を目指しています。 ※用語解説 【SNS】ソーシャルネットワーキングサービス。社会的なつながりをインターネット上で構築するサ ービス。 【LGWAN】総合行政ネットワーク。地方自治体内のネットワークを相互に接続し、地方自治体間の コミュニケーションの円滑化、情報共有を推進することを目的に、高度なセキュリティを確保した 行政専用のネットワーク。 56 第11次比布町まちづくり計画 ・ スマ ート フォ ン ※ や タブ レッ ト端 末 ※ の 感できるまちづくりを進めます。 普及により、町ホームページのほか、ツイ ・専門的な知識を有する大学等に必要な助言 ッターやフェイスブックを積極的に活用 を求めるなど、外部の法人・団体・組織等 し、町の情報を幅広く発信しています。 と連携したまちづくりを進めます。 ・広報紙に「町長への手紙」を折り込み、ま ・男女が、性別にかかわらず能力を発揮でき、 ちづくりへの提言などをいただいていま 家庭生活や社会活動が両立できる男女共 す。 同参画社会を推進します。 ・まちづくりに関する人材や組織の育成、大 ・町内の子どもたちや後継者などの見聞を広 学、NPOなどとの連携によるまちづくり げるため、道外先進地の研修機会を広げま が必要となっています。 す。 ・防災行政無線施設を平成 25 年1月にア ナログからデジタルへ更新したことで、行 ■主要施策 政情報や地域情報などをお知らせする重 ・町民が参加し、親しみやすい広報紙の発行 要な広報媒体として、充実した機能を生か ・ホームページ等を活用した情報発信の継続 した様々な活用が期待できます。 ・町長への手紙の継続 ・広報・広聴活動を一層充実させ、情報の共 ・まちづくり出前講座の継続 有を図り、共通の問題意識を持つことが必 ・まちづくり懇談会の継続 要です。まちづくり懇談会やまちづくり出 ・男女共同参画社会の推進(意識啓発、情報 前講座をはじめとして、今後もさらに町民 と行政がかかわりを持ち、地域が一体とな 提供) ・道外先進地視察研修の支援 ったまちづくりを進めていくことが必要 です。 ・男女共同参画社会の実現に向けて、広報紙 への記事掲載など町民への意識啓発活動 コミュニティ--------------------- が必要です。 ■現状と課題 ・町内の子どもたちや担い手などが見聞を広 ・少子高齢化や人口減少、核家族化の進行、 めるため、先進地などの視察の機会を提供 価値観の変化などを背景に住民同士の交 することが必要です。 流の減少や地域連帯感の希薄化がみられ、 本町においても同様の傾向があり、その体 ■基本方針 ・広報・広聴活動を通じて行政情報を提供す 制や活動が弱まっています。 ・地域活動の衰退による集落再編については、 るとともに、課題について共に考える機会 様々な意見があることから、地域ごとに慎 をつくることにより町民の参画を促し、実 重に検討する必要があります。 ※用語解説 【スマートフォン】携帯電話端末の一形態でパソコンと類似した使い方が可能な端末。 【タブレット端末】スマートフォンと同類の機能で大型の端末。電話機能がないものが多い。 基本計画 57 ・団体活動は、地域を活性化させ、地域に必 要な人材を育てる上でも重要な活動です。 ・価値観が多様化し、ボランティア活動がこ れまで以上に必要とされています。 ・地域活動や団体活動は、地域や町民が主体 も特産品や農産物の販売を行っています。 ・平成 23 年 10 月に、湖南市との災害時の協 力体制の強化を図るため「災害時相互応援 協定」を締結しました。 ・本町に縁のある人たちで組織された旭 的に行うことが重要です。誰でも参加し、 川、札幌、東京のそれぞれのふるさと会は、 利用できる組織づくりが課題です。 総会に合わせて交流会を開催しています。 ・ふるさと会を通じて、町外で暮らす比布町 ■基本方針 の応援団との交流を図ることが必要です。 ・地域や町民の主体的な取り組みを支援しま す。 ・本町に転入された方へ地域活動の参加を促 します。 ・平成 26 年度に開拓 120 年を迎えること から、町民の記念となる事業を実施します。 ■基本方針 ・本町に縁のある地域や人々との交流を進め ることは、町民の視野を広げ、地域の認識 を深める大事な取り組みです。 ・ふるさと会に参加して情報等の交換などを 行い、町外で暮らすふるさと比布の応援団 ■主要施策 ・団体・組織の育成支援 との交流を図ります。 ・平成6年度から 20 年にわたる滋賀県湖南 ・地域活動や団体活動への支援 市との友好の絆を一層強めるためにも特 ・120 年記念誌の作成 産品や農産物の販売、人的交流など幅広い ・120 年記念事業の実施 分野の交流につながるよう推進します。 ・本町を離れ、それぞれの地で活躍されてい る本町出身者に敬意を表し、ふるさと比布 に寄せる想いを大切にしながら情報交流 友好交流------------------------- を図ります。 ■現状と課題 ・本町の開拓から 100 年目の平成6年度から 交流事業が開始され、特に滋賀県湖南市 ・滋賀県湖南市などとの交流事業 (旧甲西町)は、本町開拓団体の一つであ まちづくり研修事業によるスポーツや り、人的交流を進めてきました。 文化の交流促進 ・平成 16 年 10 月に、甲西町と石部町が合併 58 ■主要施策 湖南市下田地区「下田商工夏まつり」へ して湖南市が誕生し、同年 12 月改めて友 の継続参加 好交流提携盟約を締結しました。 石部宿まつり、その他湖南市での特産品 ・平成 19 年度から、本町の交流のきっかけ 等販売の継続 となった湖南市下田地区の商工夏まつり ・ふるさと会事業 に町民や職員も参加し、特産品の販売など ふるさと通信「ぴぴ」の継続発行と「広 を中心に交流を行っています。また、石部 報ぴっぷ」の送付 宿まつり、水戸学区まちづくりフェスタで 交流会への参加継続 第11次比布町まちづくり計画
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