七尾市公共施設等総合管理計画 概要版

七尾市公共施設等総合管理計画 概要版
(七尾市立小丸山小学校)
1.計画策定の背景と目的
対象施設
背景
1 市 3 町が合併し 10 年以上が経過、合併前の旧
市町の各種公共施設の多くをそのまま管理・運営
目的
財政負担の軽減・平準化及び公共施設の適正配置
を実現
計画期間
計画策定後~平成 42 年度までの概ね 15 年間
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
公共建築物
市民文教・社会教育施設
スポーツ・公園
観光施設
産業施設
学校教育施設
子育て支援施設
保健・福祉施設
行政施設
公営住宅
供給処理・上下水道施設
病院施設
その他
合計
施設数
80
76
29
24
28
39
15
89
19
194
9
19
621
インフラ資産
道路(約 975km)
、橋梁(約 470 箇所、総延
長約 4km)、公園(126 箇所)
、上水道等(約
750km)、下水道等(約 403km)、漁港・港湾
施設(18 箇所)
、光ファイバー等(約 833km)
3.現況に関する基本的認識
2.公共施設を取り巻く現況の課題
【人口の課題】
【財政の課題】
今後 40 年で総人口は 3.5 割減少
少子高齢化の進行
人口減少等に伴う税収減少
福祉負担増加
方針1 施設運営を抜本的に見直す
時間軸
●総人口は 3.5 割(約 2 万人)減少
●労働力人口は 4 割(約 1.2 万人)減少
●年少人口は 2.5 割(約 2,500 人)減少
50,000
57,900
54,067
40 年で総人口 3.5 割減少
50,780
を定め、施設の運営方法を根本的に
●高齢化等に伴い、福祉負担は増加
見直し、施設改善や活性化を進める。
●地方交付税は、10 年以内に大幅に減少
特に、利用者が少ない施設、運営経費
17,127
18,859
40,000
30,000
20,000
29,235
12.0%
10,000
18,941
5,973
H22
H27
0~14歳
26,023
11.0%
6,933
43,559
41,036
38,640 36,500
34,584
37.9% 39.2% 39.6% 39.2% 39.7% 39.0% 37.2%
29.6%
33,840
45,966
19,266
34.9%
0
48,326
18,189
17,075
16,273
15,067
60
60%
扶助費は 14 億増加 4 割増加
50%
50
40%
40
35.3%
13,579 12,201
30%
30
18,664 18,196 17,888 20%
21,428 19,724
12.7% 12.9% 13.0%
12.3%
11.6%
11.0%
10%
10.8%
10.8%
5,491
5,217
H32
H37
15~64歳
5,052
5,056
5,040
H42
H47
H52
65歳~
人口
4,909
4,725
H57
H62
高齢化率
4,495
42.9
34.5
37.3
33.1
44.7
48.4
35.6
10
0
H67
H17
年少人口比率
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
扶助費※の推移
※扶助費とは、社会保障制度の一環として住民福祉を支えるための経費。
【公共施設の課題】
更新費用は 1.4 倍
年間プラス 11 億円の試算
10 年後築 30 年以上 62%と老朽化進行
保有面積は全国平均の 2 倍以上
●築 20 年以上 62%、旧耐震施設が 2 割
●同じ用途の施設が各地域に分散
●人口に対して施設の保有面積が大きい
⇒住民 1 人当たり 8.24 ㎡※、全国平均の 2 倍以上
●40 年更新費用合計約 1,600 億円(年間約 40 億円)
●直近 5 年間の投資的経費の 1.4 倍(+約 11 億円)
●生産年齢人口 1 人当たり 3 万円/年※の負担
新耐震基準(S57以降)
361,921㎡(78.9%)
335,404㎡(76.9%)
旧耐震基準(S56以前)
96,670㎡(21.1%)
福祉負担増加
〈
収
入
の
減
少
〉
100
人口減少等に
ともなう税収減
そのまま
30,000
50
20,000
30
20
10,000
年更新費用の試算 39.6 億円
40
人口(千人)
建築年別保有状況
病院施設
0
H22年
H23年
H24年
H25年
H26年
H27年
H28年
H29年
H30年
H31年
H32年
H33年
H34年
H35年
H36年
H37年
H38年
H39年
H40年
H41年
H42年
H43年
H44年
H45年
H46年
H47年
H48年
H49年
H50年
H51年
H52年
H53年
H54年
H55年
H56年
H57年
H58年
H59年
H60年
H61年
H62年
H63年
H64年
H65年
H66年
~S25年
S26年
S27年
S28年
S29年
S30年
S31年
S32年
S33年
S34年
S35年
S36年
S37年
S38年
S39年
S40年
S41年
S42年
S43年
S44年
S45年
S46年
S47年
S48年
S49年
S50年
S51年
S52年
S53年
S54年
S55年
S56年
S57年
S58年
S59年
S60年
S61年
S62年
S63年
H元年
H2年
H3年
H4年
H5年
H6年
H7年
H8年
H9年
H10年
H11年
H12年
H13年
H14年
H15年
H16年
H17年
H18年
H19年
H20年
H21年
H22年
H23年
H24年
H25年
H26年
0
供給処理・
上下水道施設
建築物の管理・
見直し、適正配
置の必要性
廃止施設については、安全・安心
財政負担の軽減
の必要性
方針4 長寿命化を進める
延床
減少
廃止
複合施設
遊休地
遊休施設
確保のため取り壊しを進める。
売却・賃貸・運用・譲渡・取壊し
建築物の更新費用の実績と推計
●高度成長期に建設された道路や橋などが一斉に更新時期を迎え、今後 40 年
間で約 1,700 億円(年平均 43 億円)が必要(直近 5 年間の約 2 倍)
今後も継続して保有する施設
は、計画的保全及び修繕を実施
その他
【インフラ資産更新の課題】
インフラ資産は
今後一斉に更新時期
別用途の施設
既存更新分及び新規整備分 1.4 倍
直近 5 年平均
20
公共施設投資的経費
29.05 億円
10
0
公営住宅
複合化イメージ
に運用する。有効活用が難しい
40
行政施設
づけた施設は、基本的にはすべて集約化を目指す。
償貸付や売却を行うなど積極的
40 年間更新費用合計 1,585.3 億円
60
保健・福祉施設
利用者
大
方針2 施設に優先順位を定め、
複合化や統合を行う
利活用できる遊休施設は、有
70
40,000
子育て支援施設
継続施設
方針3 遊休施設の利活用、廃止を進める
80
60
学校教育施設
見直し施設
小
現状の公共施設等を
80
産業施設
見直し施設
ービスに充当する。優先度の分類として、複合化・統合サービスに位置
※年間不足する更新費用(10.6 億円)を住民基本台帳生産年齢人口(31,039 人、
H27.3 末)で除した値
90
10 年後には築 30 年以上が 62%
スポーツ ・公園 観光施設
重点見直し
施設
公共が担う役割に優先順位をつけることで、限られた財源を必要なサ
人口
(千人)
60,000
市民文化・
社会教育施設
の大きい施設は、重点的に改善する。
施設更新費増加
インフラ更新費
増加
運
営
経
費
維持できない
※本調査延床面積(459,708 ㎡)を住民基本台帳人口(55,790 人、H27.3 末)で除した値
50,000
43.9
〈
負
担
の
増
加
〉
0%
将来人口の推移
延床面積
(㎡)
35.9
44.3
20
24,167 22,726
大
利用者数やコスト削減の数値目標
●人口減少等に伴う地方税の減少
(億円)
60,000
4.公共施設管理に関する基本的な考え方
インフラ資産の
適切な維持管理
の必要性
し経費の軽減・平準化に向け施
設の長寿命化を図る。
5.公共施設等の目標量
人口減少にあわせ今後 15 年で公共建築物(床面積)を 20%削減
上記のほか、以下も進めていく。
●年間運営コストを 5%削減
●公共建築物 25%で長寿命化計画を新規策定
●インフラ資産は、長寿命化計画の策定対象をさらに増やすとともに、事業会計ごとの経営健全化に
向け、既存施策の強化、新たな縮減・平準化方策の検討・実施
6.公共施設等の管理に関する考え方
(1)点検・診断等の実施方針
点検・診断等の履歴を蓄積し管理計画に活かす
(2)維持管理・修繕・更新等の実施方針
トータルコストの縮減と予防保全型維持管理を目指す
(3)安全確保の実施方針
危険性の高い施設は速やかに修繕・廃止の対応を行う
(4)耐震化の実施方針
災害時の拠点施設としての観点も含め、計画的に耐震化工
事を進める
(5)長寿命化、統合、廃止の推進方針
アクションプランなど具体的な個別推進計画を作成する
(6)PPP・PFIの活用検討
民間の技術・ノウハウ、資金等を活用するPPP/PFI
の可能性について検討する
(7)総合的かつ計画的な管理を実現する
施設管理所轄課等を対象にした職員研修を実施する
ための職員研修
7.マネジメント方針と推進体制
マネジメントの推進体制
フォローアップの実施方針
部署横断的で全庁的な推進体制を構築
PDCAサイクルを活用し、フォローアップを実施
Plan(計画)
公共施設等の現状評価
マネジメント方策決定
Do(実行)
Action (改善)
マネジメントの実施
推進組織による
統括管理
未達成要因分析・是正
達成値基準の見直し
達成度評価
改善依頼
・指導
Check (評価)
実施報告
施設分野別ワーキンググループ
個別計画の進行管理
○アクションプランの作成
○各インフラの長寿命化計画の策定
推進組織による PDCA サイクルイメージ