「枠組壁工法による木造耐火構造技術基準講習会」質問・回答

「枠組壁工法による木造耐火構造技術基準講習会」質問・回答
平成21年12月1日
頁数は「2004年 枠組壁工法木質複合建築物設計の手引」を示す
番号
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各頁
質 問
図1-1 (d) 枠組壁工法と集成材ラーメン構造と
の複合建築物において、耐火構造とした場
合、本認定以外の部分(集成材ラーメン構造)
1 の耐火構造の構造方法は国土交通大臣が定
めた構造方法を用いたものは無いが、国土交
通大臣が認定したものが有るのか。
集成材ラーメンを用いる部分は、基準法の耐
1 火構造の規定を満足すればよいのか。
カナダの事例は、窓開口部が大きいようであ
るが、どのような構造規定があるのか?
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回 答
三重県科学技術振興センターが認定を取得している仕様
(鉄骨+木被覆)がある。
上記認定と当協会の認定の組み合わせについては未検討
である。
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カナダの事例では、階数3、床面積600㎡を超える建築物は
性能規定ルートを用いることが多く、構造計算で安全を確
かめデザインの自由度を増していると思われる。又、海外
事例紹介で説明した事例の一部には外部耐力壁の外側に
カーテンウォールを設けて窓を大きく見せる演出をしたもの
もあると思われる。
本手引は、市街地等の狭隘敷地において、
従来比較的構造耐力のある鉄骨造や鉄筋コ
ンクリート造に変わりアスペクト比が高い
建築物(塔状建築物に近い)となる形状に
適用されることが多くなることが考えられ
る。この場合、アスペクト比が高い建築物
では、剛性率、偏心率による構造耐力への
影響が大きくなることが考えられるが、木
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質複合建築物においては耐力壁以外の雑壁
の剛性が耐力に大きく影響することが考え
られる。設計例では耐力壁以外の雑壁の剛
性率・偏心率の評価は行われていないが必
要ないのか?また必要ある場合には、これ
らの雑壁の剛性評価は具体的にどのように
算定するのか。
アスペクト比が高い建物を設計する場合は、転倒モー
メントに対する注意が必要である。また、壁倍率換算
で5倍以上となる高耐力の耐力壁が必要になってくる。
(高耐力の耐力壁の計算方法は「2002年枠組壁工法建
築物構造計算指針」P.81参照)。高耐力の耐力壁は剛
性も大きいため脚部の浮き上がり力に対応したホール
ダウン金物等の設置が必要になる。剛性率、偏心率に
対する影響を考慮する雑壁については、雑壁の仕様も
しくは性能から判断することになる。本設計例におけ
る非耐力壁・雑壁は、浮き上がりに対する措置を施し
ていないとして、初期剛性として若干寄与するが、設
計水平力を受ける時点での構造耐力は期待できないた
め評価していない。
狭隘敷地に多い木造建築物の形態にあるよ
うな、1階に車庫等があり、その上部に耐
力壁があるいわゆるピロティ建築物となる
場合は、日本建築センター「建築物の構造
関係技術基準解説書 付録1-6 ピロティ形
27
式の建築物に対する設計上の留意点」に基
づき設計を行う必要はあるか?特に保有水
平耐力計算時の留意事項を説明して欲し
い。
枠組壁工法では、告示基準上、ピロティー形式の建築
物は設計できない。
複合建築で1階を鉄筋コンクリート造、鉄骨造等でピ
ロティー建築物とし、上階を枠組壁工法とする場合
は、日本建築センター「建築物の構造関係技術基準解
説書 付録1-6 ピロティー形式の建築物に対する設計上
の留意点」を参考として設計を行う。
4階建て以上の枠組壁工法一貫構造計算ソフ
ト、保有水平耐力算定ソフト等認定構造プログ
ラムは出る予定があるか。(特に混構造は厳し
27 い告示(S55 告示1790号、1791号)が出てお
り、対応されると助かる。)
構造計算プログラムの開発、認定の予定はない。
告示1790号、1791号に対応した構造設計方法については
「2002年枠組壁工法建築物構造計算指針」P151、混構造と
しては同指針P373 構造計算 事例6 を参照のこと。
ロ)立面木質複合建築物 の図で1階は集成
材ラーメン構造で可能か。
2.3.2 立面木質複合建築物 にもとづき設計が可能であ
る。集成材ラーメン構造は「大断面木造建築物設計施工マ
ニュアル」(財団法人日本建築センター)、「通直集成材を用
いたラーメン構造の設計法」(財団法人日本住宅・木材技術
センター)等により設計する。下階の集成材ラーメン構造と
上部の枠組壁構造部分の接合部は、上部構造部分に作用
する荷重及び外力による応力が集成材ラーメン構造部分に
確実に伝達されることを確認する必要がある。
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3階建枠組壁工法建物に2層吹き抜け大断面 分類はハ)平面木質複合建築物 となる。( ニ)枠組壁工法
集成材構造が複合される場合、分類はハ)、 と集成材ラーメン構造の複合建築物 の適用範囲外)
27 ニ)のどちらか。
ただし、本手引において、ハ)については構造計算方法を示
していない。
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性能表示制度の耐震等級3は取れるか。
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4階建以上の場合の構造設計、構造計算の指 4階建て以上の構造設計指針等の出版は未定である。
27 針等の出版は、あるのか。
4階建以上の場合の基礎の断面形状、躯体部 基礎および躯体部材の設計は、上部構造より伝達される荷
材204or206の使用基準を知りたい。
重により個別に設計する必要がある。(「2002年 枠組壁工
法建築物構造計算指針」P315等参照)
部材断面の検討も3階建ての構造計算と同様の方法による
が、4階建ての場合は保有耐力時での部材検討が必要とな
る。本手引巻末資料C「5階建て都市型ホテル」の構造計算
27
例では、2階部分たて枠は、長期軸力の検討では 2-204 か
206 となり、保有耐力時の耐力壁端部のたて枠の下枠への
めり込み検討で 4-206となるため、206枠で設計を行ってい
る。
耐火認定の内容には、構造設計に関するもの 本手引では、第3章構造設計と第4章耐火設計は独立して
が含まれず、構造設計は耐火とは独立して判 解説している。
27
断すればよいと考えていいか。
1階が冷間角形成形鋼管を使用した鉄骨造
で、上部に枠組壁工法を用いた3階建物の
場合、鉄骨造の柱の柱頭は、冷間角形成形
鋼管設計施工指針の設計ルート2による柱
28 梁耐力比(1.5倍)の確保は必要か?
また上記において保有耐力計算時に、鉄骨
造部分で局部崩壊となった場合には、柱耐
力の低減は必要か?
2.2 構造計算の原則 に示されているように、木質複合
建築物の設計に当たっては、枠組壁工法以外の構造部
分は当該構造を規定する建築基準法施行令等に適合し
なければならない。また必要保有耐力の計算は構造ご
と、また各階ごとに行うので、それぞれの構造の規定
に従う。なおこれら以外に、下階の他構造と上部の枠
組壁工法部分との接合部の検討も必要である。
平面木質複合建築物の構造計算で、各構法
の建築物がエキスパンションジョイントで
継がれている場合、建築物全体として構造
28 計算をしなくて、それぞれの構造計算を行
えばよいか。
「2001年版建築物の構造関係技術基準解説書」
((財)日本建築センター)P.301に併用構造の取り扱
いについて示されている。平面的に構造が異なる場合
は、基本的にエキスパンションジョイントを設け、そ
れぞれの構造で計算を行うこととなっている。
耐力壁の長さは91cmで考えられている場 2002年枠組壁工法建築物構造計算指針の第3章「構造計
合が多いと思うが、最小長さは何cmと考え 算手法」P.14では、耐力壁の条件として脚長が60セン
28 ればよいか。
チ以上ある無開口壁を耐力壁と定義している。
耐力壁に換気設備等の開口部を設ける場合 日本建築センター「'76 枠組壁工法による住宅設計の
の許容範囲は何㎝2迄か。また、形状、位 手引」(監修:建設省住宅局住宅生産課・建築指導
課)P83において、「耐力壁となる壁に換気扇取り付
置の制限はあるか。
けなどのために、開口を設ける場合は、その大きさが
47㎝×47㎝以下、すなわちたて枠とたて枠の間に設け
28
た開口部で、開口部上・下を寸法型式204で補強すれ
ば、耐力壁として扱うことができます。」とされてい
る。位置の制限についての説明は無い。
保有耐力計算が適用される枠組壁工法の場
合、耐力壁端部等の金物接合部耐力(タイ
ロッド等)は、保有耐力接合の安全率
31 (α)を確保する必要はあるか?必要な場
合のαはどの程度必要か?
耐力壁端部等の金物接合部耐力(タイロッド等)は、
保有耐力時は金物が木部へめり込む形で終局状態とな
ることを想定しているため、金物自体は許容応力度等
計算で検討されるものと考える。めり込みは木材の横
圧縮であり急激な応力低下は生じないため、金物接合
部の保有耐力接合の安全率は考慮していない。
3次元モデル解析の時の床、屋根構面につい 「2002年 枠組壁工法建築物構造計算指針」P87 の3.4 詳
てのプレース置換例はないか。木質構造ノー 細な構造計算法を参照のこと。
33 トを参考に考えるが、分かり易い例が欲しい。
有機系の面材と無機系の面材の違い。
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耐震等級3の要求基準を満たす設計を行えば等級3は可
能である。
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有機系面材とは、合板、OSBを指し、無機系面材とは主
にせっこうボードを指す。
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2.3.4 枠組壁工法と集成材ラーメン構造の
複合建築物 の解説では、「集成材ラーメ
ン構造の性能は枠組壁工法の耐力壁との同
等性を確認するため、終局変形が1/40を
超え塑性率はおおむね6以上となるよう実
験等により確認する。」とあるが、1/40
未満の耐力壁を用いる場合には、その変形
角に合わせればよいか?
また、1/40を超える耐力壁を用いて、限
界耐力計算を行った場合には、安全限界変
位の検証として限界変形角が1/40以上の
変形性能があることを確認する必要はある
か?
またこの場合、限界耐力計算では1/50以
上の変形角で必要となる解説があるが、P
-⊿効果等の検討は必要あるのか?(特に
38 アスペクト比が高い建築物において)
さらに、本設計を用いた枠組壁構造におけ
る限界耐力計算時の建物全体の保証とする
設計限界変形角はどのくらいか?(通常、
終局設計が行われる鉄筋コンクリート靭性
保証型設計指針、鋼構造限界状態設計規準
には、設計限界角が示されている。)
「2002年枠組壁工法建築物構造計算指針」P.112必要保
有水平耐力では、国交告第1541号第1の規定にしたがっ
て作られた構造用合板、構造用パネル、せっこうボー
ドを円形断面のスムースの釘を打ち付けた耐力壁では
終局変形が1/40を超え塑性率はおおむね6以上とな
る、と記述されている。これは一般的な枠組壁工法の
耐力壁の性能を定義しており、構造物全体の変形追従
性を確保することを目的としている。1/40未満の耐力
壁(または集成材ラーメン構造)を使用する場合は、
脆性的な破壊が建物全体の破壊につながる可能性があ
るため「2.3.4 枠組壁工法と集成材ラーメン構造の複
合建築物」では想定していない。
限界耐力計算を行う場合は、終局変形が1/40を超える
耐力壁であっても安全限界変位の検証として1/40以上
の変形性能があることを確認する必要がある。ただし
前述の構造用合板、構造用パネル、せっこうボードに
ついては「2002年枠組壁工法建築物設計の手引き」
P.104や既往の実験等により性能が確認されている。
枠組壁工法建築物の3階建ての実大加力実験によると、
最大耐力時の1階の層間変形角は約1/20となってお
り、またその後の変形でも急激な荷重の減少を示さな
かった(「2002年枠組壁工法建築物設計の手引き」
P.118)。アスペクト比の大きい建物であっても転倒
モーメントに対する検討を行い、釘打ち、ホールダウ
ン金物等で適切に補強されていればP-⊿効果等の検討
は必要ないと考える。
「2002年枠組壁工法建築物構造計算指針」P.514枠組壁
工法正4階建構造計算例では、損傷限界変形を1/150、
安全限界変形を1/30として計算している。耐力壁の組
み合わせ等により設計者が適切に限界値を設定する
が、前述の設計指針に記載された耐力壁であればこの
値を採用することができると考える。
平面木質複合建築物は、内容検討中との事 構造計算ルート(建築基準法)上は、平面木質複合建
だが、確認検査機関が適切と判断すれば、 築物について規定されていない。建築確認における構
造安全の判断は確認検査機関等建築主事に委ねられて
38 建築確認に関しては構わないか。
いると考える。
枠組壁工法と集成材ラーメン構造の複合建
築物は、この手引では条件が示されている
38 が、条件範囲外でも、確認検査機関が適切
と判断すれば建築確認に関しては構わない
か。
「集成材ラーメン構造が枠組壁工法建築物の
耐力壁線の一方向のみに複合されているも
の」について「複合されているもの」の解釈は、
同一耐力壁線の中に必ず枠組壁工法部分が
必要か。その場合に枠組壁工法部分の壁長さ
の制限はあるか。(例えば910㎜以上)
集成材ラーメン構造のスパンの制限がある
か。 (公的機関で6mスパンの実験で強度
データーを持っている)
集成材ラーメン構造と枠組壁構造との接合方
法に特別な規準はあるか。
構造計算ルート(建築基準法)上は、枠組壁工法と集
成材ラーメン構造の複合建築物の規定はない。した
がって、本手引で示した適用条件の範囲外の条件の適
用判断は確認検査機関等建築主事に委ねられていると
考える。
同一耐力壁線上に必ずしも枠組壁工法部分を配する必要
は無い。
スパンの制限は特に無いが、実験等により性能が確認され
た範囲内で設計すること。
接合方法の特別な規準は無いが、一体挙動するよう接合
する必要がある。
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910モジュールで設計すると階段の有効巾が
42 750㎜を切ってしまう。この部分のみモジュー
ルをずらすのか。
建築基準法で定めている有効幅員が得られるよう設計願い
たい。
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耐火建築でなければ建てられない建物範囲と 今回取得した認定の適用範囲は最上階および最上階から2
して4階建以上の建築物となっているが、耐火 ~4階の範囲である。RC造で1階を造れば5階も可能であ
47 性能一覧では5階以上の場合認定範囲を超 る。
える。4階迄が現状の可能な範囲なのか。
28
外壁の非耐力壁、間仕切壁の非耐力壁の認 非耐力壁に耐力壁の耐火構造認定仕様を用いることは差
63 定は取れていないようだが、非耐力壁部分に し支えない。
耐力壁(認定取得)を施工してもよいか。
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在来木造も木造耐火構造として扱えるのか。 在来木造は本認定の耐火構造として扱えない。
枠組壁工法耐火建築物の場合は、建築基準法第15条第1
項の規定による建築工事届においては、誤解の無いよう、
63
構造欄は木造(枠組壁工法)と記し、建築物の住宅部分が
枠組壁工法の場合、住宅部分の概要の建築工法欄では、
(3)枠組壁工法に○を付ける。
同じ間仕切壁耐力壁の1時間耐火構造と認定
区分は同一だが、片方は断熱材無し、もう片
方は断熱材有りとある。使い勝手の区分が知
63
りたい。
耐火試験は断熱材が充てんされている場合の方が厳しい
結果となる。このため界壁のように間仕切壁に断熱材を充
てんする場合は断熱材ありの認定を適用する。(コンセント
ボックスの裏面断熱材のように部分的に挿入することは、
断熱材無しの間仕切り耐力壁も可能である。)
FP060BE-0006外壁耐力壁は準耐火ロ-1外壁 当該外壁認定は準耐火ロ-1の外壁耐火構造としての使用
耐火としても使用できるのか?(自立性がある を妨げるものではない。ただし、枠組壁工法としては準耐火
64 のか?)
ロ-1は適用されない。
アルミ箔の取扱いメーカー、品名(品番)を知り JISH4160(軟質片面光沢アルミ箔) サイズ:005mm×
1000mm×200(100)m。詳しくはアルミ箔製造メーカーにお
64 たい。
問合せください。
アルミ箔の調達先を知りたい。
アルミ箔の製造メーカー等6社〔東洋アルミニウム㈱、日本
製箔㈱、サン・アルミニウム工業株、㈱エムエートレーディン
グ、住軽アルミ箔㈱〕にお問い合わせ下さい。
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外壁1時間耐火 FP060BE-0006 を使用すると 外壁上張り材は認定番号QF060BE-9225の1時間準耐火
き、サイディング外側(屋外側)に、タイル貼
構造に適合する窯業系サイディングであることが条件であ
64 り、レンガ貼り、不燃木板等の施工は可能か。 る。更にその外側をタイル、レンガ、不燃木板等を増貼りす
ることは可能だが、荷重が増加するので施工方法及び構造
的検討も必要となる。
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外壁部分で軽量気泡コンクリートパネル35㎜
64 厚とありますが、その上に乾式タイルを貼る事
は可能か。
外壁上張材(仕上げ材)はサイディング(1時間
64 準耐火構造外壁)のみで、モルタル仕上げは
今回又は今後も対象外か。
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モルタル仕上げは対象外となる。
今回取得した認定以外の仕様の認定取得については未定
である。
外壁の仕様は認定仕様以外はだめなのか。A 軽量気泡コンクリートパネル厚さ50mmの上から所定の窯業
系サイディングを取り付けることは可能である。
64 LC厚50㎜等ではだめか。
外壁で大臣認定を取得した構造用面材ではだ 構造用合板・構造用パネル以外は使用できない。
めか。
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乾式タイルの下地防火板がQF060BE-9225に適合する窯業
系サイディングであれば可能である。
外壁サイディング、メーカー・品名等の性能の 認定番号QF060BE-9225の1時間準耐火構造に適合する
64 指定があるか。
窯業系サイディングであることが条件である。
使用できる窯業系サイディングは、15㎜以上
の1時間準耐火認定品とあるが、15㎜未満で
64 も1時間準耐火の認定品であれば使用できる
のか。
外壁材に二重張りするのではなく、サイディン
グで耐火1時間認定取れたものの使用でも耐
64 火認定上可となるか。
又、たて枠は455mm以下でないと不可か。材
を大きくし間隔を変更できるか。
QF060BE-9225に適合する窯業系サイディングは厚さ15mm
以上となる。
外壁の柱間隔が455mm以下となっているが、
メーターモジュールは使用できないのか。対応
できないのであれば、なぜ910モジュールとし
たのか。
外壁の認定仕様のうち「壁体内-たて枠」につ
いて、枠組壁工法構造用製材とあるが、JAS
の指定はない。これは、国土交通大臣の基準
強度の指定を受けた製材(アメリカ、カナダ、
65 オーストラリア、スウェーデン)もすべて含まれ
ると考えてよいか。
本質問は屋根組、床組の認定仕様についても
同様と考えてよいか。更に、製材以外のLVL、
LSL、Iジョイストも含めてよいか。
メーターモジュールの場合は、柱間隔を333㎜などにして対
応することが考えられる。
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質問の外壁の構成は認定仕様に適合せず使用できない。
(耐火構造、準耐火構造認定は構造躯体と一体の認定であ
り、サイディング仕様の認定は1時間準耐火までと思う
が?)
また、材を大きくしてもたて枠間隔は455mm以下とする。
認定の断面寸法以上でJIS・JASもしくは国土交通大臣の
基準強度の指定を受け、枠組壁工法構造用製材たて枠強
度以上の製材については認定仕様に含まれると考える。製
材以外については認定仕様に含まれない。
屋根組、床組についても同様。
胴縁を入れる理由と上、下部の隙間の処理が 耐久性を考慮し通気工法とした。(「枠組壁工法による木質
64 知りたい。(上下openであれば通気胴縁とな 複合建築物 設計の手引き」p92参照)。胴縁の上、下部は
り、火の廻りが速くなるのでは…。)
水切り鉄板等で覆うことなどが考えられる。
4 ページ
胴縁にLVLは使えるか。
認定仕様において、胴縁はJAS相当品の木材とあるため、
LVLの使用は可能である。
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壁と床の認定について、半地下の建物(土台 枠組壁工法による躯体部分での適用は可能である。
65 よりFLが下に有る場合)でもこの認定は対応
可能か。(基準法上は木造3階建)
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強化せっこうボードの間にアルミ箔を入れる効 耐火性能の向上である。
65 果を具体的に知りたい。
断熱材はロックウールとなっているが、同等の 外壁(FP060BE-0006)、間仕切壁(FP060BP-0005)は密度
断熱性能の別商品でも可能か。
30kg/㎡以上のロックウールである必要がある。屋根
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(FP030RF-0054)は密度30kg/㎡以上のロックウールおよび
密度16kg/㎡以上のグラスウールが可能である。
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外壁断熱材を現場発泡ウレタンとすることは
65 可能か。
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外壁の壁体内充填断熱材で「充填しない場合 断熱性能上の問題がなければ可能である。
65 も含む」とは、充填しなくてもよいとの解釈がで
きるのか。
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認定仕様に適合せず使用することはできない。
外壁の概要図では、断熱材は次世代省エネ 次世代省エネ仕様の場合、ベーパーバリアは一般的な取
仕様と見受けられる。その場合のベーパーバ 付け位置である室内側のせっこうボードとたて枠の間に設
65
リアの入れ方が知りたい。
ける。
表の適用条件の中で「壁高さについて構造計
算等で安全性が確認できる寸法」とあるが、
65 206材のスタッドによる2層通し壁等は構造的
に安全が確認されたものと見なしてもよいか。
2層通し壁は、各部材の使用条件に応じ、個別に構造的な
安全性を確認して部材断面等を決定する必要がある。206
材スタッドによる2層通し壁についても個別に安全を確認す
る必要がある。
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外壁下張材の軽量気泡コンクリートパネルを
65 取り付ける木ねじは、十字穴付となっている
が、四角穴付でもよいか。
軽量気泡コンクリートパネルのメーカーが持つ耐火認定仕
様にもとづく取り付けねじとする。
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木ねじの打ち込みは、パネル表面より7~10 当該接合具は頭部が軽量気泡コンクリートパネル表面より
65 ㎜程度打ち込むとあるが、下張材の場合、打 7~10mm沈むようにねじ込み、合成樹脂エマルション系パ
ち込んだ穴の埋め戻しは不要か。
テ等で埋める。
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軽量気泡コンクリートパネルの目地はシーリン 本耐火認定仕様では当該目地処理は不要である。
65 グ等の止水処理を施す必要があるか。
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屋外側仕様のうち、外壁上張材(窯業系サイ 専用留め金具はスクリュー釘等窯業系外装材メーカーの1
ディング)の取り付け方法について具体的に知 時間準耐火構造認定に基づく留め付け金具で軽量気泡コ
りたい。(専用留金具の取り付け方)
ンクリートパネルを貫通し、胴縁又は胴縁及び外壁下地材
に留め付が可能な長さとする。
専用金具の取り付けビスは、ALC(厚35㎜)を
貫通して下地の胴縁(厚9㎜)及び合板(厚9
65 ㎜)の両方に確実に固定する長さとして4.2×
65㎜程度のビスでよいか。
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外壁上張材サイディングは何を下地として留
65 めればよいのか。
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通気胴縁の位置は軽量気泡コンクリートパネ 胴縁は外壁下地材に張り付けた透湿防水シートと軽量気
65 ルの外側でもよいか。
泡コンクリートパネルの間に設ける。
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窯業系サイディングの取り付けは、専用金具
65 とあるが、通気金具の使用は可能か。
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軽量気泡コンクリートパネルを貫通し、胴縁又は胴縁および
外壁下地材(構造用合板または構造用パネル)に留め付け
る。
通気金具の使用は可能である。但しこの場合においても軽
量気泡コンクリートパネルの内側に通気層(胴縁含む)は必
要である。
窯業系サイディングの裏面は通気層が必要な 認定上の透湿防水シートは軽量気泡コンクリートパネル内
ため、ALCの表面に透湿防水シートを取り付 側の通気層に設ける。凍結融解の恐れがある地域等で、耐
けることは可能か。
久性能を優先する場合の処理として軽量気泡コンクリート
65
パネルの表側に透湿防水シートを重ねて設けることも可能
と考える。但し、軽量気泡コンクリートパネルの凍結融解性
能等については材料メーカーと相談のこと。
内壁上張材の項で上張りせっこうボード(厚さ
21㎜)は、606×1820㎜を使用し、横張りとして
もよいか。
66 またその端部は、たて枠にねじで留める必要
があるか。(75㎜以上離しても端部は、たて枠
に留めなくてもよいか)
横張りも可能。
ただし、認定番号FP060BE-0006 外壁(p64~66)及び
FP060BP-0005 間仕切壁・ロックウール充てん(p67~68)
の場合と、FP060BP-0006 間仕切壁(p69~70)の場合とで
留め付け方法が異なるので注意されたい。
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共同住宅の界壁はどの大臣認定を使用する FP060BP-0038またはFP060BP-0005を使用する。但し、
のか。また、界壁の遮音構造の大臣認定を取 FP060BP-0005を使用する場合、昭和45建告第1827号「遮
得しているか。
音性能を有する長屋又は共同住宅の界壁の構造方法を定
67
める件」に従い、たて枠を38×100以上とする。また、
FP060BP-0038については界壁の遮音構造の大臣認定を
取得している。
64
床根太に平行弦トラスを用いても耐火構造と
70 して認められるか。
65
床の一時間耐火構造の床の遮音性能はどの 協会ホームページに4階建実験棟で床衝撃音を測定した結
70 くらいの性能があるのか。
果を掲載しているので、参照されたい。
66
床の耐火構造について、吊天井仕様でなく直 耐火試験において吊天井仕様と直天井仕様は別の認定と
70 天井仕様とすることは可か。
なる。よって直天井仕様は不可である。
「床内部に断熱材を充填しない」とあるが、厚
55のロックウールを入れてはダメか。
平行弦トラスは認定範囲外と考える。
耐火試験において断熱材が充てんされている場合の方が
厳しい結果となる。よって協会の床認定において床内部に
断熱材を充てんすることはできない。(ダウンライトの裏面
断熱材のように部分的に設けることは可能である。)
67
71
68
床の構成方法として床下地材(受材)204以上 認定仕様では受け材が入っているため、省略はできない。
71 で@910で配置とあるが、実付合板の使用で
床下地材を無くすることは可か。
69
床の耐火構造でアルミ箔を貼る位置は、上張 アルミ箔は上張りせっこうボードの目地部の下に設ける。こ
り石膏ボードの継ぎ手を墨出しして貼ることに れは上張りせっこうボードの目地部が耐火性能上不利とな
71 なっているが、下張り石膏ボードの継ぎ手では るため上張り耐火被覆への処置である。
ダメか。ダメな場合の理由を知りたい。
70
勾配天井の構成方法でたるきの下端に強化
せっこうボードを貼ってもよいか。吊り天にする
必要は無いと考える。また、次世代省エネ仕
72
様とする場合、住宅用ロックウール155㎜とな
るが、この場合の納まりはどう考えるのか。
耐火試験において独立天井(吊天井仕様)と直天井仕様は
別の認定試験となる。よって独立天井仕様である屋根の認
定を直天井仕様に適用することはできない。
断熱材の厚さに合わせ吊り天井の裏面空間を所定以上に
広げる事は可能である。
73
屋根で断熱材に現場発泡ウレタンを採用する 屋根(FP030RF-0054)に設けることができる断熱材は密度
ことは可能か。
30kg/㎡以上のロックウールまたは密度16kg/㎡以上のグラ
72
スウールのいずれかであり、現場発泡ウレタンとすることは
できない。
FP030ST-0002階段は下部に物入等で使用を 当該階段認定において階段裏側に所定の耐火被覆をすれ
しても問題はないのか?
ば、その階段下を収納空間として使用することは可能であ
同じくFP030RF-0054屋根は小屋裏収納を設 る。
当該屋根認定において、屋根に小屋裏収納を設置する場
74 置できるのか?
合、収納空間の屋内側に屋根直下の天井と同じ耐火被覆
をすれば良い。尚、小屋裏収納部の床が主要構造部となる
場合は床および壁にも認定の耐火被覆が必要となる。
階段の30分耐火構造の強度基準は、あるの 強度基準は設けられていない。ちなみに業務方法書による
74 か。
耐火試験は各段板に65kgの荷重を載せて実施されている。
74
耐火にしなくてよい間仕切壁とはどんなもの
78 か。
75
耐力壁の耐火構造の明記はあるが、非耐力 耐力壁の認定仕様を非耐力壁の耐火構造に適用すること
壁の記述が無い。非耐力壁は従来のせっこう は可能である。また、防火区画を構成する壁以外の非耐力
壁には耐火性能の要求がないため耐火被覆を設けないこ
78 ボード12.5㎜一枚張りで可か。
とも可能である。但し、この場合耐火構造の耐火被覆勝ちと
し、耐火構造に該当しない壁は後施工とする。
76
図3-9では、土台部分が耐火被覆されていな ご質問は、床下からの火炎により土台が燃えることへの懸
いが、土台が燃えた場合、建物の倒壊が考え 念と思われる。総プロの検討においても1階床下からの出
79 られるのではないか。
火は設定になく、床上からの燃え抜けは、床上面の耐火被
覆により防止されるため、土台への延焼はない。
71
72
77
79
1階の床は合板+仕上げと解釈したが、P79
で「最下階の床は耐火性能を要求されないが
床が焼け落ちた場合を想定して、……防火措
置を講ずる」コメントがあるが、どのケースの
場合が耐火性能が要求されるのか。
「耐力壁」「支持壁」「防火区画を構成する壁」のいずれにも
該当しない間仕切り壁がこれに当る。
構造上重要でない最下階の床は主要構造部に該当しない
ため、建築基準法では耐火性能を要求する規定は無い。但
し、「3.4部位別耐火設計法」において木造の耐火建築では
1階が火災となった際、1階の床が焼け落ちる場合を想定
し、壁の耐火被覆を土台まで延長する(P79 図3-8)か床上
を耐火被覆し(P79 図3-9)、土台、壁内部への延焼防止措
置を講じることとしている。
尚、構造上重要であれば最下階の床も主要構造部となり、
耐火性能が要求される。
6 ページ
78
79
床下換気口は基礎パッキン方式で可能か。ま 床下空間への火災の侵入を防ぐ措置として、基礎パッキン
た、床下換気口は設けても良いのか。
においては不燃材(水切り鉄板等)により前面を覆い、換気
79
口においては金網の使用が考えられる。
主要構造部以外の部分について、実際に図
例にあるような防火措置がとられていない場
合、検査不合格とすることが可能なのか?
79 協会としてはどこまで防火措置するよう求めて
いるのか?
具体的な各部防火措置の可否については確認検査機関に
て判断頂くことが原則である。「3.4部位別耐火設計法」は認
定では示されない代表的な部位の防火措置の基本的な考
え方を示している。この内容を参考にして判断・指導願いた
い。
80
軒裏についての認定は無いのか。又は、そう 軒裏は令第107条において要求耐火性能の規定がなく、
よって耐火構造の認定を取得する道がない。軒裏の防火措
80 いう部位を作らないよう設計するのか。
置については3.4.2(2)軒裏を参照されたい。
81
図3-11において、1時間準耐火の認定を受け 当該部分には1時間準耐火構造の認定品を使用するので
ている、厚さが15㎜未満の耐火被覆材は、軒 はなく、厚さ20mm以上の窯業系不燃材を使用することを意
80 先に使用できるか。
味している。
*1のコメントは誤解を招く表現のため削除する。
82
83
84
85
軒天に有孔板を使用する場合、耐火仕様はど 軒天に有孔板を使用することはできない。
80 うなるか。
軒天 図 3-12 「付属物(付け庇)として取り扱 外壁の屋外側耐火被覆を屋根下地まで張り上げ、その上
う場合」の外壁の屋外側耐火被覆とたるきの から軒庇を取付けることを意味している。
80 取合い部は、耐火被覆材をたるきなりに切欠
き加工して取付ける解釈でよいか。
図3-13床(下面)の防火被覆について強化
ご質問の仕様は可能である。専用金具では水平の取り付
せっこうボード21㎜+15mmの上に仕上材の けが困難な場合、ビス止めとする。
サイディング等をビス止め、してよいのか。
図3-14外壁の屋外側と同等の耐火被覆の場
81 合、外壁と同様にALCの外側にサイディングと
なるが、その際の固定方法は、専用金具orビ
ス止めどちらでしょうか。
外部廊下、バルコニー床上について、図3-13
床(上面)の耐火被覆の上の防水仕上げは、
FRP防水orシート防水でいいか。
81 また図3-14床材(不燃材料)の上の防水仕上
げは?
バルコニーの耐火被覆について例示されてい ルーフバルコニーが「避難上有効なバルコニー等」に該当
るがルーフバルコニーの場合はどのように考 する場合は耐火構造の床として扱い、該当しない場合は耐
えるのか。
火構造の屋根として扱う。
86
陸屋根の仕様についてはどう考えるのか。
87
88
図3-13の床の上面の耐火被覆の上の防水仕上げは耐火
上は何でも可能。防水上の判断でよい。
図3-14の不燃材の上に更に防水仕上げはできない。屋根
の扱いとなるため、不燃材料としての防水処置又は防水処
置をした上で表面を不燃材料で仕上げる必要がある。
陸屋根は勾配屋根の一形態である。
81
バルコニーの耐火についてバルコニー手摺等
81 の部材や後付バルコニー本体に対しての耐火
構造の法令や基準はあるか。具体的に示して
欲しい
避難上有効なバルコニーの耐火被覆として強
バルコニーは主要構造部に含まれない。よってバルコニー
手すり、後付けバルコニーの建築基準法での耐火上の規
定はない。
使えません。
89
81 化せっこうボードの代わりに軽量気泡コンク
リートは使えるか。
90
バルコニー手スリ壁天端・パラペット壁天端は 不燃材でよい。
81 不燃材でOKか。
図3-16の上図で、 不燃材料による木口板の
厚さの規定はないのか。
不燃材料であればよい。
ちなみ図3-16下図のように貫通材として硬質塩化ビニルの
ような不燃管以外のものを使用する場合、防火区画の貫通
部木口は耐火被覆材で覆う。
91
82
92
区画貫通部木口の不燃材料は金属でもよい
82 か。
93
防火区画貫通のダクトは200㎝2未満でも不可 防火区画を貫通する風道については、図3-17(p82)に示す
82 か。
措置を行えば可能であり、面積制限はない。
不燃材料であれば材種の制限はない。
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界壁、界床に給水管、配電管等が貫通する場 メンブレン耐火被覆が施された躯体・床内部での配管・配線
合、貫通部は不燃材で造るとされている。メン 材は、一般的な材料を用いてよい。
ブレン壁体内部、メンブレン床構造内部の給
水管、配電管等は不燃材料で造らなくてよい
か。給排水管等に塩ビ管が使えるか。
82 同様に電気ケーブル等はメンブレン壁体内部
やメンブレン床構造内部に敷設・配線するが、
これらが燃え草となり耐火性能に影響すること
が無いよう、特別な仕様が要求されるか。それ
とも特に留意することなく一般の電気ケーブル
を用いてよいか。
防火区画を構成する間仕切壁に取り付く建具 当該部位の建具枠の不燃材料は不要である。但し、耐火構
廻りも不燃材挿入とコメントがあるが、非耐力 造の耐火被覆勝ちとし、当該間仕切壁は後施工とする。
83 壁の建具廻りは不要か。
開口部周りの不燃材料は、製品の例としてど 3.4部位別耐火設計法は認定では示されない代表的部位の
のようなものがあるか。設備で使用する不燃 防火措置の基本的考え方を示している。よって具体的な部
パテのようなもので構わないか。
品の指定や各部の納まり詳細図の用意までは行っていな
い。ちなみに外壁開口部の木口部分に設ける不燃材料とし
85
てはケイカル板、・セメント板・金属板等、内部開口部の場
合はせっこうボード等の板状のものを想定しており、パテの
ような不定形のものは不適と考える。
外壁に切り込んで取り付けるメーターボックス
(金属製)は耐火仕様として認められるか。
85 メーターボックスの裏・側面を外壁の耐火被覆
で覆う必要があるか。
メーターボックスの材質等にもよるため判断できない。、建
築確認窓口で建築主事と具体的に相談ください。メーター
ボックスの裏・側面を耐火認定構造の外壁で覆えば問題は
ない。
車庫出入り口のまぐさ下部の耐火被覆材は不 建具の設けられていないまぐさ、下がり壁等の下面は壁の
耐火被覆材と同等の被覆を行うことが必要である。
85 燃板だけでよいか。
今回の件について対応している屋根・サッシ・
ドア等 対応しているメーカーは、有るのか。
85 高層にした場合(4~8階)は、在来のサッシ
(2×4用)で性能的にOKか。
木造での耐火構造認定は今回が初めてであり、4階以上は
今まで需要が全く無かったため対応できていない部材もあ
る。設計条件に基づく必要性能を持つ部材の調達について
はメーカーと相談対応されたい。
図3-24で非耐力壁の間仕切壁とする場合、建 当該部位の建具枠の不燃材料は不要である。但し、耐火構
86 具枠の不燃材料は必要か。
造部位の耐火被覆勝ちとし、当該間仕切壁は後施工とす
る。
防火区画以外の配線は特に配管(鋼製)等に 当該部位の配線に一般的な線材を用いても差し支えない。
入れずオープンでよいか。
天井耐火被覆から配線を抜き出す部分の措置は3.4.4(3)天
87
井照明(図3-26)を参照されたい。
ダクト配管で開口面積200㎝2未満の場合、天
井の耐火被覆同等の耐火性能を有する耐火
88 被覆を施すとあるが、通常ダクトは円形なので
せっこうボードの施工は難がある。同等の耐
火性能を有する耐火被覆の具体的な例を知り
たい。
89 棟換気を設けることは可能か。
当該部位における耐火被覆は天井の耐火被覆と同様のも
のという意味である。円形ダクトの場合、例えば角形に下地
を組み耐火被覆で囲んだ中をダクトを通すことが考えられ
る。
棟換気部品が不燃材であることが必要。
104
屋根の雨樋の素材は塩ビ製でも可能か
105
建築確認を申請した際に、建築確認検査機関 設計者自ら建築確認検査機関の受付窓口に耐火建築物設
より、耐火建築物の設計者資格を求められ
計者登録証を提示するか、または当協会が発行する証明
た。どのようにしたら良いか?
書を建築確認申請図書に添えて提出するが考えられる。
106
外部耐火被覆の外側に設ける場合は可能である。
図4-1(p91)では、RC建物と土台の接合部分 耐火上、通気はとらず、RC部分とは防湿フィルムで縁を切
91 で通気を取っていないが、木部分の耐久性で り、土台(木部)への水分移動を防ぐ。
問題とならないか。
平衡含水率とは?
107
93
一定温度・湿度の空気中に置かれた物体が乾燥も吸湿も
せずその含水量が一定になった時の物体の含水率。(彰国
社:建築大辞典)
108
壁の重量が大きくなることで土台の材質に制
93 限はあるか。
土台の材質に制限はないが、上部の荷重によるめり込み等
の構造安全の確認が必要となる。
109
木質複合建築物を建築士法第3条の3で「木
造以外」として取扱うことは正しいのか。条文
97 では、「建築物又は建築物の部分で」とある。
それぞれの構造の部分ごとに分けて判断する
べきと思う。
1棟の建築物としての判断により、木質複合建築物の場合
は「木造以外」として取扱う。
建築士法上、複合建築物の場合、建築物又は各構造毎の
建築物の部分に求められる建築士資格者のうち、上位の建
築士資格者により当該建築物の設計又は工事管理を行う。
8 ページ
110
運用手順(8)の設計図書の保管について、施 施工者が設計図書及び自主工事検査チェックリスト(耐火
109 工者が保存するのか。
建築物編)と共に15年間保管する。
112
運用手順(8) チェックリストを10年間保管す 質問のケースは想定していない。
109 るとあるが、施工者が倒産した場合はどうなる
のか。
耐火構造自主工事検査員の登録状況はホー ホームページでは公開しない。協会に登録し、行政庁・指定
109 ムページ等で確認できるのか。
確認検査機関からの問い合わせに対し回答する。
113
109
111
受講者の登録は何か手続きが必要か。
受講時に規定に基づく写真の提出で登録される。
115
建築確認の設計者は社内で統一されているた 耐火構造部分に関わる設計者は耐火構造講習会受講者に
め、今回の講習受講設計者と異なるが耐火構 限る。「枠組壁工法耐火建築物標準仕様書」「 同 標準詳
細図」の右下欄に設計者名を記入する。建築確認上求めら
109 造の設計者となるか?
れる設計者(建築士法上の設計資格者)とは異なってもよ
い。
認定書は物件毎に毎回発行申請するのか。 耐火構造認定書の写しは物件、1棟毎に発行する。
109
116
耐火構造自主工事検査は、協会に業務委託
109 できるか。
117
標準仕様書、標準詳細図について、常に最新 協会員に限りホームページで確認可能。(会員パスワード
110 のものはホームページ等で確認できるのか。 要)
一般の方は設計の都度協会より最新版を購入下さい。
114
出来ません。
1-4 屋根仕様の中で、「小屋内部(天井裏面
高さ190㎜以上とする)」の根拠は何か。
耐火試験を受けた際の試験体の当該空間寸法を190mmで
行った。評価基準の試験体裏面温度は当該空間寸法が大
きいほど安全側になる。
118
112
119
112
屋根の雨樋の素材は塩ビ製でも可能か。
外部耐火被覆の外側に設ける塩ビ雨樋の仕様は可能であ
る。
120
図1-7で蹴込み板は下張り強化PBは必要な
115 いか。
必要である(段板と同じ仕様)。P74~75階段認定仕様概要
図参照。
121
116 通常の庇の詳細図はないか。
庇は屋根の軒裏(P80 図3-12参照)に基づく仕様とする。
122
2-2 軒裏 図 2-4 と巻末資料B-4のタル たるきは頭つなぎの上に載るため図2-4は誤りである。また
116 キの架け方が違う。どちらが正しいか。B-4 小屋裏に通気をとることは可能である。
は通気が可能か。
123
124
外壁の開口部の取り合いが一般外壁部分より
も耐火性能が劣っていると思われる。例えば
4-3(2) トップライト廻りは立ち上り部を天井と
同じ耐火被覆で巻き込んでいるが、4-1等で開
118 口部の取り合いにおいてはそう云う措置をして
いない。その他、標準仕様書で出てくる各部詳
細はそれぞれの部位の認定条件にあるもの
なのか。それとも例示仕様に合わせるとこう
いったものになると云うことか。
詳細図 5-2、 5-4の耐火構造以外の間仕切壁
の場合、耐火被覆の具体的な例を示して欲し
119 い。(普通石膏ボード ア12.5mmでよいか。)
3.4部位別耐火設計法は認定では示されない代表的部位の
防火措置の基本的考え方を示している。ちなみに壁のよう
な垂直面や床上に比べ、天井面は火災による火熱の影響
が大きいため防火措置が厳しく設定されている。
耐火構造以外の間仕切壁には耐火被覆を設けないことも
可能である。但し、この場合、床・壁・天井共に耐火構造の
耐火被覆勝ちとし、耐火構造に該当しない壁は後施工とな
る。
標準仕様書・詳細図は、何階までと考えられ 今回取得した認定の適用範囲は最上階および最上階から2
ているか。 4~8階等の場合は、この2つで対 ~4階の範囲である。
125 111~119 応できるようになっているか。
全体的にみて統一されていないので、別記と
して当方の標準詳細図・仕様書を作成して添
付することは可能か。自主工事検査チェックリ
126 111~123 ストも同様。
127
128
当協会指定の標準仕様書・詳細図は、認定では示されない
代表的部位の防火措置の基本的考え方を示し、関係機関
の監修を受け、かつ、日本建築行政会議・防災部会と協
議、確実な設計・施工を行うため、確認申請にも設計図書と
して添付することを合意している。指定の図書に加えた別記
図書の適否は、特定行政庁・指定確認検査機関の判断に
よる。
固定荷重で<床 3から5階>に下地モルタ 計算例の各部位の仕様は、耐火認定取得前の作業で、耐
ル ア35、 <外壁 2から5階>にデラクリー 火構造の仕様を仮定しプロト設計と構造計算を行ったた
め、認定仕様と一致しない。認定仕様は手引で示したもの
C-3 ト仕上げ+硬質木片セメント板・・・・・とある
が、認定仕様と同一と考えてよいのか。他に に限られる。
使用できるものがあれば一覧で提示して欲し
い
外壁耐火認定は窯業系サイディング等になっ C-3は耐火上は認定がとれていない仕様である。
ているが、巻末資料 C-3 の外壁はデラク
構造計算上は認定仕様のものより安全側であるので構造
C-3
リート仕上げ等になっている。C-3 の外壁は 計算例の仕様として掲載した。
耐火認定なのか。
9 ページ
129
たるき、天井根太、床根太等の許容スパンが 耐火構造に対応したスパン表の発行予定は無い。耐火被
変わると思うが、今後スパン表の発行はある 覆が厚いためプランによるバラツキが大きく出るため個別に
のか。
設計する必要がある。
130
耐火建築物の施工で特に注意を払う部分はど 耐火被覆と設備配管・配線などの取り合い部分です。特に
こか。
共同住宅の配管貫通部はビルダーと設備業者との綿密な
打合せが必要です。
131
枠組壁工法による耐火建築物を施主に説明
するためのパンフレットはないか。
あります。協会会員向けにウェブサイトよりダウンロードでき
る「耐火建築のおすすめ」を用意しています。
10 ページ