ゴムの力で走るカー青森・野呂茂樹＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊安価・入手しやすい材料・製作容易・快走・工夫【出雲科学館からの助言】が生かせるゴムの力で走る車を作りましょう。ゴムに力で走るおもちゃの車に、次のようなものがあります。出雲科学館の担当者から、次の助言をいただきました。 ① ゴムをかけるために駆動軸につけるフックは、結束バンドをギザギザが内側になるようにし２回図１巻きとするとよい。ラジオペンチなどで引っ張ってしっかり固定し、余分な部分は切り落とす。 ② ゴム車輪の直径は 8cm 以上で、床はカーペットが望ましい。床がつるつるしているときは、ゴム／紙ヤスリなどを車輪に巻き付けるとよい。【試作でのくふう】図１は、ゴムの一端を床に固定し他端を車体にかこの助言を基に、試作しました。け、車体を手前に引いてから離すと走る車です。よ ① 工作用紙／板目紙製の直径 6cm の車輪では作るく走りますが、走行距離を大きくしようとゴムを強と、木板上では空転が目立ちました。そこで、長さく引くと、軽い車体では投げ飛ばされてしまいます。数 10cm のカーペット／ざらざらした紙の上から走行させ、つるつるした床へと進むようにすると快走しました。なお、直径 8cm の車輪はつるつるした床図２でも空回りも見られましたが走行しました。 ② つるつるした床でも走行するようにと、工作用紙／板目紙製の直径 6cm の車輪の縁に、折径 80mm・切幅 12mm のワイドゴムバンドを被せました。数カ所ゴムホッチキスで留めると作業が容易になり、走行中外れることがありません。この試作車は快走してくれました。図２は、ゴムの一端を車体先端に固定し他端を駆動車輪軸に巻き付けから離すと走る車です。図１の【材料】車より進歩した機能を搭載した車といえるでしょ・車体：プラダン（ホームセンター：ダイソーの商う。しかし、車輪を工作用紙／板目紙で作ると、床品は軸を通す隙間（穴）が狭く不適）がつるつるした木板／樹脂板ですと、空転してしま・軸： 15cm 長の竹串（ダイソー）い進まないことがあります。また、ゴムの端が駆動・工作用紙／板目紙（文具店／ダイソー）車軸に固定されていると、解けて自然長になった後・床キズ防止スポンジ（ EVA･粘着ﾀｲﾌﾟ・直径 2cm 以は逆に軸に巻き付くのでブレーキの役目をしてし上のもの：ダイソー／ホームセンター）まいます。そこで、輪ゴムの力で走る「ゴム・ワン・結束バンド（長さ７ cm：ダイソー／ホームセンタカー」の競技会を開催している出雲科学館から助言をいただいてつくりの工夫をしました。（出雲科学館でのこの競技会には子どもから大人まで大勢のー）・輪ゴム No.16（ダイソー／文具店／ホームセンター）参加者を競い合っています。 No.16 の輪ゴム三本で・コード止め（粘着剤つき：ダイソー／ホームセン駆動する車が 25ｍ以上も走る車もあるとのことでター）す）・スペーサー：ストロー／ビーズ（ダイソー／ホームセンター）【出雲科学館での競技会】・ワイドゴムバンド（折径 80mm・切幅 12mm／折径（写真提供：出雲科学館） 120mm・切幅 18mm：ダイソー／ホームセンター）【つくり】（大会の様子）・車体の大きさは、９ ×１５ cm、切り抜き部分は３ ×４ cm です。・写真の車輪の直径は 6cm です。スポンジを貼り付（小学生の作品）（ゴムを引っ張るアイデア）け軸（竹串）を通し、軸と車輪を固定しています。・車輪と車体との間のスペーサーには５ mm 長のストローを用いました。大型ビーズの使用できればよりよい動きをします。・ワイドゴムバンドはホッチキスで留めています。車輪の直径が６ cm のときは折径 80mm・切幅 12mm の、８ ∼ ９cm のときは折径 120mm・切幅 18mm の（出雲市少年少女発明クラブの作品）ワイドゴムバンドを使用しました。･結束バンドはラジオペンチなどで引っ張ってしっかり固定しなければなりません。少し力･コツがいります。大人の方が手伝う必要があるかも知れません。・輪ゴムは三本直列です。自然長でちょうどフックにかかる長さがいいようです。・裏面の様子（巨大ゴム・ワンカー：人を乗せて走ります）出雲科学館の小村高弘さんからは、いろいろと助言・情報提供いただきました。ありがとうございました。なお、「ゴム・ワンカー」・「ゴム・ワングランプリ」の名称および大会のルールは、もともと姫路科学館が考案したもので、お願いして出雲科学館で・フック（コード止め）は車体裏面に写真のようにも同じ名称を使わせていただいているとのことで取り付けました。このようにすると、図１の方法す。での走行も可能になります。【参考資料】・「ゴム・ワンカーのつくりかた」出雲科学館