ミニット・アジア・パシフィック株式会社 回線工事不要でPOSレジが

ミニット・アジア・パシフィック株式会社
導入事例
回線工事不要でPOSレジが導入可能に
高速モバイル通信が支えるスピーディな出店戦略
導入サービス名: OCN モバイル ONE for Business
ミニット・アジア・パシフィック株式会社
財務経理部
情報システム課
マネージャー
鈴木 基彦 氏
「店舗でのタブレット活用など、今後はよ
り便利なモバイル通信の利用法も積極的
に検討していきます」
課題
・売上情報はFAXや郵送で本部に送付しており、手間やミスが発生
・有線のIP接続環境を新設できない出店先では、導入するPOSレジを活用できない
対策
・ POSレジの導入に合わせて、回線工事が不要なモバイル通信サービスを導入
・人手による情報のやり取りをなくし、作業負荷とミスを低減する
効果
・ POSレジからの情報を基に、店舗の売上を迅速に把握する環境を実現
・レジ締め作業時間の短縮により、店舗スタッフの負荷を低減
課題
全店舗で POS レジを使うため
回線工事が不要な通信手段を模索
靴・バッグの修理から合カギ作製まで、
暮らしに必要なクイックサービスを提供する
「ミスタ
ーミニット」
。
ミニット・アジア・パシフィックは、
このミスターミニットの国内約300 の直営店
を運営するほか、
自社の修理工場や研修施設なども設置。
サービス品質の向上に向けた多様な
施策を展開している。
こうしたビジネスモデルを持つ企業にとって、
店舗の売上を本部がいかに迅速に把握するか
は、
経営戦略上の肝となる。
しかし同社は、
これについてある課題を抱えていたという。
「ミスターミニットは、
主に百貨店やファッションビル、
電車の駅構内などに出店しています。
そうした建物は、
物理的に有線のネットワークを構築することが難しい環境であることが多く、
出店時も、
POSレジを使うためのIP 接続環境を整えるのは容易ではありません。そのため従来、
と同社の鈴木 基彦氏は打ち明ける。
売上情報はFAX など他の方法で本部に送っていました」
企業情報
社名 ミニット・アジア・パシフィック株式会社
事業概要 1972 年に日本に上陸したミニ
ットグループにおいて、アジア太平洋地域
でのビジネスを統括。靴修理と合カギ作製
具体的には、
通信機能を持たないレジ端末を使用。
売上は各店舗スタッフが手作業で記入し、
週次で本部に FAX 送信、
または郵送していた。
その結果、
本部が最新の情報を把握できるのは週
迅速な戦略策定が難しい状態だったという。
に1度となり、
「情報の収集頻度を上げれば、
店舗の状況をより正確に把握でき、
余剰在庫の削減や出店計画
の最適化などにつなげられます。
しかし、
店舗側の作業負荷や、
FAX の送信ミスといったリスク
サービスをコア事業に、日本を含む 6 カ国
を考えると、
それは現実的ではありませんでした」
(鈴木氏)
で事業を展開する。
そこで同社は、
通信環境を無線化することで、
POSレジが使える方法を検討。既存のレジ端末
URL www.minit.co.jp
の保守期限をきっかけに、
具体的な製品・ソリューションの選定に着手した。
導入事例
対策
「エリア」
「スピード」
「信頼性」
要件を満たすモバイル通信を採用
また、
新規出店や店舗移設のスピード感が維持できていることも大
きい。
POSレジを設置する際、大掛かりな回線工事は不要。現場に機器
これまでどお
を持ち込み、
設定するだけで IP 接続が実現できるため、
りのスピーディな出店が行えるのだ。
「ミスターミニットは、
早いとき
同社は、
まず導入するPOSレジを決定。その後、複数の通信キャリ
は出店決定から2 週間程度で営業を開始することもあります。
もし有
ア・IT ベンダーに提案を依頼し、
ネットワークを比較検討した。
線のインフラを使っていたら、
POSレジの設置にはもっと多くの時間
最終的に選んだのが、
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)
が必要だったでしょう」
と鈴木氏は話す。
またモバイル通信のため、
機
だ。これは、NTTドコ
が提供する
「OCN モバイル ONE for Business」
器の移動も簡単。
ビル内で店舗の引っ越しを行う場合や、
イベントな
モの高速通信 LTE サービス Xi
どへの一時的な出店にも柔軟に対応できる体制が整ったという。
® 網、
および広範なエリアをカバーする
FOMA
加えて、
LTEによる通信の速さも業務上のメリットにつながっている。
ついて、
鈴木氏は次のように語る。
同社は、
サービス導入当初、
3Gのモバイル通信サービスとPOSレジを活
「北海道から鹿児島県まで、
ミスターミニットは全国各地に出店し
用してきた。
「当時は、
送信するデータ量によっては精算処理に10分以上
ています。
また、
立地も高層ビルや地下鉄の駅構内などさまざま。
その
処理時間は約1分に短
かかることもありました。
今回、
通信がLTEになり、
ため、
通信エリアの広さや、
出店先環境による通信品質の差がないこ
縮。
当該店舗のスタッフからも、
『締め作業が早く終えられるようになっ
とは大きなポイントでした。
さらにレジ業務の特性上、
お客さまをお
た』
と高い評価を得ています」
と鈴木氏は述べる。
待たせしない
『通信の速さ』
も重要。その点、OCN モバイル ONE は
今後は、
POSレジで取得した売上以外の情報も蓄積。将来的なビッグ
LTE 通信で、十分なレスポンスが期待できると判断しました。実際、検
データ活用も視野に入れ、
取り組みを進める計画だ。
「
『売れた時間』
『一
証機によるテストも行いましたが、
現状の店舗環境でも十分な速度が
緒に売れた商品』
などの詳細な情報までを分析・活用し、
さらなるサービ
出ることが確認できました」
ス向上に活かしたい」
と鈴木氏は展望を語る。
加 え て、日 本 最 大 規 模 の イ ン タ ー ネ ット 接 続 サ ー ビ ス で あ る
POSレジの全店展開により、
経営のスピード化と業務効率化を図った
「OCN」
ブランドの安心感も、
採用の後押しになったという。
「迅速なテ
ミニット・アジア・パシフィック。
その取り組みを、
NTT ComのOCN モ
® 網を利用した、
法人向けのモバイルサービス。
採用の決め手に
スト機の貸出など、
対応面でも信頼感が持てましたし、
定額制で料金
バイル One for Businessが支えている。
も手頃。
もはや他のサービスを選ぶ理由はありませんでした」
と鈴木
氏は述べる。
効果
移設も容易なPOSレジ環境を実現
今後はビッグデータ活用も視野に
図 「ミスターミニット」のモバイル通信の利用イメージ
本部
こうして同社は、
OCN モバイル ONE for BusinessとPOSレジによ
OCN モバイル ONE for Business
り、
店舗のレジ環境を刷新。
出店先の環境によらず、
ネットワーク環境
を簡単・迅速に用意できる仕組みを整えた。
現在も入れ替え作業は進
行中だが、
すでに多くのメリットを感じているという。
その1つが情報集約の迅速化・効率化だ。
POSレジ導入後、売上情報
・売上情報を迅速・確実に集約
・より詳細な販売情報を経営に活用
NTTドコモ
Xi®/FOMA® 網
店舗 A
店舗 B
店舗 C
各店舗の POSレジを
モバイル通信接続で運用
は会計ごとに送信されるほか、
毎日の締め作業時には精算データが各
店舗から自動的に送られる。
「これにより、
本部が店舗の状況をより正
しく把握できるようになり、
的確な経営戦略を打ち出せるようになり
ました」
(鈴木氏)
。
同時に、
FAX 送信や郵送が不要になり、店舗側の作
業負荷やミスのリスクも極小化されているという。
POSレジ
POSレジ
POSレジ
百貨店のビルや駅構内など、有線のネットワークが容易に敷設できない環境でも、IP 接続
が必要な POSレジの導入を実現している
お問い合わせ先
法人のお客さまお問い合わせ窓口[法人コンタクトセンター]
0120 -106107
受付時間 9:30 ∼17:00
※携帯電話、
PHSからもご利用になれます。土・日・祝日・年末年始は休業とさせていただきます。
ホームページ
www.ocn.ne.jp/business/mobileone
●記載内容は 2015 年 3 月現在のものです。
●表記のサービス内容は予告なく変更することがありますので、お申し込み時にご確認ください。
●フリーダイヤルのサービス名称とロゴマーク は NTTコミュニケーションズの登録商標です。
●記載されている会社名や製品名は、各社の商標または登録商標です。
2015.03
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