自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2016 ヴァレオ プレスキット

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自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2016
ヴァレオ プレスキット
I – ヴァレオ成長の鍵 : イノベーションとアジアをはじめとする
新興国での発展
- 明日の車を創り出すために
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- 将来の成功に向けた戦略的なパートナーシップ
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- イノベーションが牽引するヴァレオの企業戦略
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II – 人とくるまのテクノロジー展 2016 ヴァレオの新技術
- ソリッド・ステート LiDAR
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- ヴァレオ SCALA レーザースキャナー
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- 次世代コックピット・コンセプト Valeo MobiusTM 2
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- SightstreamTM カメラモニタリングシステム
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- ヴァレオ 48V e4Boost パワートレインシステム
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- 電動スーパーチャージャー
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- 48V ベルト駆動式スタータージェネレーター「iBSG」
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-12V ベルト駆動式スタータージェネレーター「iStARS」
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- ペンデュラム付トルクコンバーター
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- インバーターFamily 2 180kW
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- Remote Clean4UTM 霜取り&虫取り機能
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- 水冷コンデンサー
- バッテリー・サーマルマネージメント: 革新的なソリューション
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参考資料
- ヴァレオグループ
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- ヴァレオの 4 つのビジネスグループ
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- 日本におけるヴァレオ
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I – ヴァレオ成長の鍵 : イノベーションとアジアをはじめと
する新興国での発展
ヴァレオは、自動車業界の新しいニーズに応える技術を設計・開発し、将来の車づくりにたゆまず取
り組んでいます。これらの目的を達成するために、ヴァレオはアジアをはじめとする新興国での発展
を基盤とした成長戦略と、CO2 排出量を削減し、直観的なドライビングに貢献するイノベーション戦
略を進めています。
世界をリードする主要な自動車メーカーが本拠地を構える日本は、ヴァレオにとって大切な国です。
ヴァレオジャパンは、日本の自動車メーカー向けのアジアをはじめとするグローバルなビジネスと研
究開発をサポートする上で大きな役割を担っています。
明日の車を創り出すために
ヴァレオは OEM 売上の 10%以上を研究開発に投資して
います。世界各地で 11,600 名の研究者を擁し、52 カ所
ヴァレオは売上高を 2015 年の 145 億
の研究開発センターを構え、現行の技術を改善しつつ、
ユーロから 2020 年までに 200 億ユー
世界中のドライバーの将来ニーズを先取りした新製品の
ロに引き上げるという高い目標を掲げ
開発にも取り組んでいます。グループ全体で 2015 年に
ています。
1200 人以上のエンジニアを採用しましたが、このうちフラ
ンス、ドイツ、中国、インド、北米では 100 人以上増員して
います。新規に採用しているのは、主に電子工学や電気機械分野のエンジニアです。
変化が速く競争が厳しい環境の中で、
ヴァレオのたゆまぬ改善と、創意あふれる革新的な
専門性は自動車メーカーからも評価していただいて
います。2015 年には、ヴァレオの受注は 15%増の
201 億ユーロに達しました。この受注のうち、37% が
発売から 3 年以内の新技術を搭載した製品です。ま
たヴァレオの技術革新のスピリットとともに、健全な
企業戦略でも評価を得ています。2015 年 11 月には、
ハーバードビジネスレビューの Top 100 best
performing CEOs (CEO ベスト 100)において、ヴァ
レオの最高経営責任者であるジャック・アシェンブロ
ワが第 14 位にランクインしています。ヴァレオはまた、
トムソンロイターによる Top 100 Global Innovators
の一社に選ばれています。ヴァレオはイノベーション
戦略と業績でも認められており、Euronext は各業界
で炭素排出量を低く抑えつつ持続可能な発展で成果
を上げている欧州企業の一社としてヴァレオを新た
に Low Carbon 100 Europe Index のランキングに
選出しました。
ヴァレオの研究開発
(2015 年実績)
OEM 向け売上の 10%以上にあたる 13 億
ユーロを投資
2014 年から 27% 増となる 1,406 件の特
許を出願
受注の 37% が発売から 3 年以内の新技
術を搭載した製品
11,600 名のエンジニア
世界に 52 カ所の研究開発センター
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将来の成功に向けた戦略的なパートナーシップ
イノベーションの最先端でありつづけるために、ヴァレオは志を共にする企業や業界のリーダー、革
新的な新興企業などと組んで、実践的なソリューションを開発し、世界中の自動車メーカーに提供し
ています。
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2015 年 3 月、ヴァレオはフロントカメラを活用した運転支援システムのグローバルなリーダ
ーであるモービルアイと独自の技術協力に合意しました。
2015 年 3 月 27 日、ヴァレオはサフランとの技術協力合意から生まれた革新的なソリュー
ションの数々を披露しました。
2015 年 8 月、ヴァレオはフランス、中国と米国での革新的な新興企業との協力を推進する
ために中仏合弁の革新的なファンド・キャセイキャピタルへの 2200 万ユーロの投資を発表
しました。
2015 年 11 月、ヴァレオは企業向けの車両管理やレンタカー会社向けの安全で接続された
モビリティソリューションを展開するためにキャップジェミニと提携しました。
2016 年 3 月、ヴァレオは技術協力合意を締結していた車載テレマティクスの主要サプライ
ヤーである独パイカーの買収を実施し、接続性のソリューションの品ぞろえを充実させまし
た。
2016 年 3 月末、ヴァレオは独スフェロスの買収を完了し、バス市場向けのサーマルマネージ
メント事業を拡大しました。
4 月 18 日、ヴァレオはシーメンスと高電圧パワートレインの分野での 50:50 のジョイントベンチ
ャーを進めるプロジェクトに合意しました。
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イノベーションが牽引するヴァレオの企業戦略
ヴァレオのイノベーション戦略は、顧客やドライバーのニーズを予見・喚起し、市場の需要に効果的
に応えることを目指しています。ヴァレオはイノベーション、自動車業界で屈指の技術専門性と開発
手法は備えているとみなされています。ヴァレオは各事業分野において、市場をリードするポジショ
ンにつけています。
ヴァレオは 3 年連続で、世界の学生向けのコンテスト「ヴァレオイノベ
ーションチャレンジ」を実施しています。これはヴァレオのオープンイノ
ベーションという方針を具現化したものです。2016 年のコンテストでは
「最優秀発明賞」に加えて、新たなカテゴリー「自動車の新しい活用に
関するベストアイディア賞」が創設され、理工系の学生のみならず、社
会学、商学、都市計画・設計などさまざまな学部で学ぶ学生たちが参
加できるようになりました。世界 65 カ国の 785 大学から 3300 人以上
の学生が自分たちのプロジェクトやアイデアをこの 2 つのカテゴリーに
応募しました。
70 名の専門家による選考によって、日本からエントリーした東京大学
の「THE GLOBALISTS」を含む 24 チームがセカンドステージに進ん
でいます。現在、これらのセミファイナリストたちは、ヴァレオから提供された助成金 5,000 ユーロを
使って、7 月 15 日までに自分たちのアイデアを検証、改善し、試作品を作成しています。
ファイナリストの 8 チームに選ばれると、2016 年 9 月にジャック・アシェンブロアが議長を務め世界
の有識者と専門家からなる審査団の前でプレゼンテーションを行い、優勝チームには賞金として 10
万ユーロ、2 位のチームには 1 万ユーロが授与されます。
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II –人とくるまのテクノロジー展 2015 ヴァレオの新技術
ヴァレオは、2016年5月25日(水)から27日(金)までパシフィコ横浜・展示ホールにて開催される「自動車
技術展:人とくるまのテクノロジー展2016」において、CO2 排出量の削減と直観的ドライビングに貢献する
ヴァレオグループの最新技術を展示します。
テックカンパニーとしてヴァレオは、次の分野において革新的なシステムとテクノロジーを提供します。
• CO2 排出量の削減と燃費の改善
• 直観的なドライビングというコンセプトに基づき、よりスマートで、接続された、走る楽しさをもたら
す車にすること
LiDAR 技術をマスマーケット向けにより価格競争力のあるものに
障害物検知と自動緊急ブレーキ用の廉価なソリッド・ステート LiDAR センサー
自動緊急ブレーキは、世界中の新車において標準的な装備
になりつつあります。このトレンドを推進するために、ヴァレオ
は運転・駐車支援向けの幅広い製品群の中に、新たに廉価
なソリッド・ステート LiDAR を追加しました。ソリッド・ステート
LiDAR は、機械的な可動部品がなく、現行の LiDAR センサ
ーより低価格になるでしょう。
独自開発のレシーバーASIC と 16 個の独立した検知部をもつセンサーは、クラス最高レベルの検
知能力を発揮し、道路の端にいる歩行者、自転車、バイク、自動車も検知することができます。光学
的に最適化されたシステムにより、検知可能距離は約 100mと、このクラスで最長レベルです。視
野角を簡単に調整できるため、自動緊急ブレーキ(AEB)、左折巻き込み防止(商用車用)などさま
ざまな機能に活用でき、渋滞時の追従機能や自動駐車などの自動運転機能にも貢献します。この
センサーは夜や暗い場所でも、雨や霧などの悪天候でも機能します。ソリッド・ステート LiDAR は、
ヴァレオの Valeo Intuitive Driving® イニシアチブの一環として、車をより運転しやすく、スマートに、
そしてより安全にすることを目指しています。自動化、接続性、インターフェースデザインを組み合わ
せることにより、直観的なドライビングは使いやすく安全でシームレスでストレスフリーなドライビング
体験を提供します。これは人々の日々の暮らしを改善するヴァレオのハーネステクノロジーへのコミ
ットメントを示しています。
ソリッド・ステートLiDARは、先進的な検知と自動測距のスペシャリストであるLeddarTech社と共同
で開発されました。この新しいセンサーは2018年から量産を開始できる見込みです。これに先立ち、
ヴァレオは2017年より後述するValeo SCALA™レーザースキャナーを発売します。レーザースキャ
ナーは次のレベルの自動運転を成し遂げるためのキーデバイスとなるでしょう。
昨年、ヴァレオは 1 億個以上の超音波センサー、レーダー、カメラセンサーを生産しました。これら
2 つの LiDAR センサーが加わることにより、ヴァレオの周辺検知のソリューションポートフォリオは
さらに充実し、この市場でのリーダーのポジションを強化できるでしょう。
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ヴァレオ SCALA: 自動運転を可能にするレーザースキャナー
ヴァレオは「人とくるまのテクノロジー展 2016 横浜」に SCALA レーザースキャナーを展示します。
この技術は、長距離で広角度の検知範囲と正確さを兼ね備えていることから、高度な自動運転を可
能にするキーデバイスとなります。
ヴァレオSCALA レーザースキャナーは、車の前方をスキャンし、
車両やバイク、歩行者や、木、駐車している車、ガードレールなど
静止している障害物を非常に高い精度で検知します。日中も夜間
も、高速でも低速走行時も機能します。検知されたデータを使用し
て、スキャナーは周辺のマップを生成し、これを分析することで車
の周辺で起きうることを予測します。
この技術により、歩行者が車の前に急に飛び出した場合などに回避操作を行ったり緊急ブレーキを
かけたりすることができ、アクティブセーフティが向上します。レーザースキャナーはまた、高度な自
動運転システムや自動駐車に必要な情報も収集します。
自動運転のキーデバイスとなるヴァレオ SCALA レーザースキャナー
ヴァレオSCALAは高度な自動運転Drive4U®ソリューションに使われており、実際の道路状況の中
で実証試験を行っています。自動モードにおいては、システムはステアリング動作、加速とブレーキ
ングを自動で行います。
ヴァレオSCALAを搭載したDrive4U®イノベーションは、アクティブセーフティを強化し、マニュアル運
転時にも自動運転時にも運転の安全性を高めるとともに、車での移動の効率を向上させます。
さらに、ヴァレオSCALAレーザースキャナーは、自動駐車システムValet Park4U®のプロトタイプに
おける主要技術です。Valet Park4U®は、ドライバーが乗車していなくても、車が駐車可能なスペー
スを見つけて自動で駐車するシステムです。
車の周辺環境を分析するソリューションをフルレンジで取り揃え
ヴァレオのSCALAテクノロジーは、レーダー、超音波、赤外線、ビジョンセンサーシステムなどのシ
ステムを補完するものです。ヴァレオは運転支援システムにおけるマーケットリーダーですが、レー
ザースキャナーによりさらに先進的にアクティブセーフティと自動運転を進めていきます。
Valeo Mobius™ 2: 接続性を拡大して安全性を高めた第二世代
今年の人とくるまのテクノロジー展では次世代の Valeo Mobius™ コクピットを展示します。Valeo
Mobius™2 ではさまざまな最新技術をダッシュボード上で組み合わせました。ドライバーは安全性
を保ちながらスムーズにマニュアル運転と自動運転を切り換えることができ、自動運転中に新しい
サービスを使うことができます。
市街地での渋滞や高速道路など、自動運転に適した状況であるとシステムが判断すると、Valeo
Mobius™2 はステアリングホイールにあるオートパイロットボタンを押すことで自動運転モードに移
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行できることをドライバーに伝えます。また、システムがドライバーが車を操作する必要がでてくると
予想した場合には、ビジュアルと音による警告によって知らせます。
自動運転中、Valeo Mobius™ 2 は、インストルメントクラスタ
ー・ディスプレイの表示をユーザー専用のスマートフォンやタブ
レットの情報に切り替えます。これは、自動運転モードでは、
GPS、スピードメーター、燃料計など運転に関連した情報は端に
表示され、ドライバーのアプリケーションが中央に表示されます。
ドライバーはその中からスマートフォンやタブレットの情報を
Miracast、Chromecast、Airplay などの標準的なコンシューマ
ー向けエレクトロニクステクノロジーである WiFi あるいは HDMI
ケーブル経由で閲覧することができます。つまり、車が自動で走
行している時には、ドライバーはインターネット経由で e メール
を読んだり、ビデオを視聴したり、お気に入りの曲を選んだり、さまざまなことができるのです。ドライ
バーがマニュアル運転モードに戻った時には、メインディスプレー上には再び運転に関連した情報
が表示されるようになります。
自動運転モードからマニュアル運転モードへの切り替えが迅速かつ安全になりました。

手はハンドルに、視線は道路に: ステアリングホイールの両サイドにあるスマートウォッチの
ような 2 つのステアリングホイール・タッチスクリーンを使用し、ドライバーはハンドルから手
を離すことなく、すべてのアプリケーションにアクセスすることができるので、スムーズかつ迅
速にマニュアル運転モードに戻ることができます。
リアルタイムで運転状況に関する情報を: インターフェース上に新たに設けられた専用スペースで、
ドライバーはリアルタイムで周辺の情報を得ることができます。これにより自動運転システムへの信
頼感を高めつつ、車の周辺情報へのドライバーの認知を維持することができます。

注意散漫時の検知システム: Valeo Mobius 2 テクノロジーは、手がステアリングホイール
の上に置かれているかを検知するとともに、ダッシュボードの高さに設置されたカメラにより
ドライバーを観察しています。これにより、不注意や疲れ、気が散っているなどの状況をリア
ルタイムで検知し、ドライバーに警告を発します。この技術は、自動運転からマニュアル運
転モードに切り替える時に特に重要で、ドライバーが運転を再開できる準備が整った状態に
します。
Valeo Mobius™ 2: 安全を保ちながら接続性を
フラウンホーファーIAO 研究機構が実施したテストによると、スマートフォンの代わりに Valeo Mobius™ 2 を使っ
て電子メールを書くと、緊急ブレーキを踏むまでの反応時間が 0.5 秒短縮される(制動距離が時速 60 キロで
8.33 メートル手前で停止する)ことを示しました。また、これらの調査によると Valeo Mobius 2 を使うと、ドライバ
ーがより安全でストレスを感じることなく、自動運転とマニュアル運転の移行がスムーズに行われることが明らか
になりました。
Valeo Mobius™ 2 は、メッセージ記入用の新しいインターフェースを搭載しており、ステアリングホイールの両側
についている 2 つの小さなステアリングホイール・タッチスクリーンにより、ドライバーは自動運転中、安全な状態
でメッセージを書くことができます。このシステムは、ハンドルから手を離さずに、Twitter や WhatsApp から E メ
ールや SMS までさまざまなコミュニケーションプラットフォームにいつでもアクセスしたいというエンドユーザーの
ニーズに応えるものです。
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Sightstream®: カメラがミラーの代わりに
Sightstream® を搭載すると、ドライバーが運転状況を
確認しやすくなり安全性が高まるのみならず、車両の
空力が改善されるため燃費が向上します。サイドミラ
ーがついていた場所にはカメラが装着されます。スク
リーン上に表示されるビデオ画像により、あらゆる天
候での視認性が向上し、特に夜の視界が改善されま
す。
Sightstream® システムは、死角検知や、ドアを開けよ
うとした時に通過する車や歩行者などの周辺障害物
検知など、運転支援の機能を搭載することができます。Sightstream®は、ドライバーの視線上にあ
るダッシュボードに死角検知の警告などを表示して追い越しなどの運転動作をサポートします 。
空力の改善により CO2 の排出量を低減
CO2 排出量削減に関する規制は世界各地で厳しくなっており、車の空力改善に貢献する技術はこ
れに向けた重点課題になります。ヴァレオの Sightstream®により、自動車メーカーは従来のミラー
で生じていた空気抵抗を低減することができ、これにより燃費の向上が期待できます。同時に、従
来のミラーで生じていたノイズを低減することもできます。
Sightstream® によってサイドミラーがなくなることにより、スタイリングの可能性が拡がります。将来
は、バックミラーをなくすことで、たとえば、車のリア部分のデザインを変更し、空力を改善することも
可能になるでしょう。
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Valeo 48V e4Boost パワートレインシステム
今回、ヴァレオは、新たに 48V e4Boost パワートレインシステムを出展します。これは、エンジン性能
を高めながら燃料消費と CO2 の排出量を削減するシステムです。
48V e4Boost ソリューションは、2016 オートモーティブニュース PACE アワードを受賞した電動スーパ
ーチャージャー48V と、ベルト駆動式スタータージェネレーター iBSG 48V で構成されており、ブレーキ
からの回生エネルギーを最大限回収し、48V のバッテリーに蓄電します。
その後、このエネルギーは、以下の用途に使用されます。



エンジンにより大きなトルクを提供
インギア加速を向上
車両エネルギーマネージメントの最適化に再利用
2004 年にアイドリングストップシステムを出してから、ヴァレオは長年にわたって経験を積み、ガソリンエ
ンジンの最適化から電気自動車のシステムに至るまで、さまざまなイノベーションによってラインナップを
拡張してきました。
車両の電動化が進み、ヴァレオは 48V ソリューションの世界的なリーダーになりつつあります。
これらのソリューションは、ガソリン車からディーゼル車まであらゆるセグメントの車に適用可能であり、
特に市場での割合の大きい B と C セグメントのモデルに適しています。
メリットとしては、


CO2 の排出量を最大 20%削減* (NEDC スタンダード)
最大 20%インギア加速を向上
*ヴァレオ推計。車両での搭載方法によるため、この数値を保証するものではありません。
これらのメリットにより、ヴァレオの 48V e4Boost パワートレインシステムはカーメーカーにとって有効な
選択肢となるでしょう。
48V 電動スーパーチャージャー: 燃料消費の低減と性能の向上に貢献
燃費向上の主要な一つの手段として、自動車メーカー各
社がエンジンのダウンサイジングに取り組んでいます。
エンジンを小型化しつつ、その性能を保つために、一般に
排気ガスを使用したターボチャージャーを選択することも
ありますが、ターボラグと呼ばれるレスポンスタイムの遅
さが課題となっています。
ヴァレオは、電動スーパーチャージャーを開発することに
より、この問題を過去のものにしようとしています。ヴァレ
オの 48V e4Boost パワートレインシステムの構成部品
である電動スーパーチャージャーは、排気ガスを使用す
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るターボチャージャーと異なり、電動モーターで駆動します。スイッチリラクタンス(SR)モーターによ
り、電動スーパーチャージャーは 250 ミリ秒という速さで反応し、ターボラグがほとんどゼロになりま
す。
12V システムと 48V システムに対応しており、このシステムによってダウンサイジングとダウンスピ
ーディングを進めることで、燃料消費を最大で 10%*まで削減することができます。ターボチャージ
ャーと置き換えることも、追加で搭載することもでき、燃料消費を増やすことなく運転の快適さとイン
ギアの加速性能を 27%*近く向上することができます。
ヴァレオのエネルギー回収システムと組み合わせることにより、電動スーパーチャージャーは、15%
から 20%*の燃費削減効果があり、コスト競争力のあるハイブリッドソリューションとなります。
48V の電動スーパーチャージャーは 2016 年 PACE アワードを受賞しました。
*ヴァレオ推計。車両での搭載方法によるため、この数値を保証するものではありません。
48V ベルト駆動式スタータージェネレーター「iBSG」
iBSG は、48V ネットワークで使用されるスターター・オル
タネーターの一連の製品群です。従来のオルタネーターと
の置き換えとしてエンジンのフロントエンドに搭載されるエ
レクトロニクス部を統合したクローポール型のマシンは、
実用的で競争力があり、早期に市場に投入可能で、高級
車から大衆車まで搭載可能なハイブリッド化のソリューシ
ョンとして注目されています。
アイドリングストップでも、高速での走行時でも、iBSG は
回生ブレーキスステムとトルクアシストシステムが作用するため、ガソリンエンジンのダウンサイジン
グや、ギヤボックスのダウンスピーディングが可能になります。ベルト駆動式のマシンにより、始動
時に速やかに強力なトルクを生みだし、低速走行時の加速においてエンジンのダウンサイジングに
よるパワー不足を補い、運転の快適さを損なうことなく燃費を低減することができます。CO2 の排出
量も約 15%削減*できると見込まれます。
従来のオルタネーターと同じクローポール型のテクノロジーを採用し、パーマネントパワーを 4kW
から 8kW に、ピークパワーを 10kW から 12kW に高めます。
12V ベルト駆動式スタータージェネレーター「iStARS」
iStARS は 12V ネットワーク向けのベルト駆動式のスタータージェネレーターの製品群です。従来
のオルタネーターと置き換えることで、スムーズで静かで迅速にエンジンの再起動が可能であり、
100 万回以上のサイクルで使用できる高い耐久性を備えています。
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ベルト駆動式を採用することにより、iStARS はエンジンがまだ停止していない時にもクランクさせる
「チェンジオブマインド」が可能です。この高性能なアイドリングストップを高効率オルタネーターと組
み合わせることにより、燃料消費を約 6%、従来式のアイドリングストップと比べると約 4%削減する
ことが可能です。
*ヴァレオ推計。車両での搭載方法によるため、この数値を保証するものではありません。
さらに、12V のリチウムイオンバッテリーを搭載することにより、ベルト駆動式のポテンシャルを最大
限に引き出すことができます。回生ブレーキとエクステンデッドコースティング機能により、高速走行
時であっても、限られたトルクアシストでも、iStARS は競争力のあるハイブリッドシステムになります。
2004 年にベルト駆動式のスタータージェネレーターを最初に市場に投入したヴァレオのリバーシブ
ルベルトマシンは 300 万台以上に搭載されており、この分野でのリーダーです。
今日、ヴァレオはパワージェネレーション、トルクアシスタンスと顧客のインターフェースとしてあらゆ
るニーズに応えるべく iStARS の第 3 世代を開発しています。これにより、軽自動車からプレミアム
カー、フルハイブリッド車まであらゆる車両セグメントに対応していきます。
ペンデュラム付トルクコンバーター
ペンデュラムはエンジンから発生する変動と逆位相の振動を発生させることにより、相対的に車両
全体での音・振動を飛躍的に低減させます。独自の特許技術を活用し、ヴァレオのペンデュラムは、
従来品に対して 15%程度、振動を改善しました。この技術は、全てのハイブリッド構造を含む、全て
の駆動系ダンパーに活用でき、ヴァレオが従来活用してきたロングトラベルダンパー技術と併せるこ
とで、トルクコンバーターにおいては、完全ロックアップ回転数を 1000rpm 以下に低減させることが
可能になります。
インバーター ファミリー 2 180kW
ヴァレオは、新しいパワーエレクトロニクストポロジーに基づいて、インバーター ファミリー2 を開発し
ました。このタイプのインバーターでは、プレミアムカーのドライブトレインに求められる 150kW から
320kW までのパワーを供給できます。
このインバーターは、自動車のパワーモジュール用の標準電圧のバッテリー(450V まで)にも、高
電圧のバッテリー(920V)にも対応しています。
特別なトポロジーにより高出力で高効率なシステムとなっており、ドライブトレインの性能が全般的
に向上します。このインバーターに使われているコントロールボードの構造とソフトウエアのコントロ
ール方式は従来品のインバーター ファミリー1 に大変似ており、ASIL D に準拠しています。このイ
ンバーター ファミリー2 は、モーター巻線を充電インダクターとして使用し、充電時の EMC と安全対
策としてコンパクトなフィルターボックス(3L)を追加することで、43kW までの車載急速充電ソリュー
ションにも使用できます。
さらに、このインバーターは外部の急速充電ステーションと車両の高電圧バッテリー(920V まで)の
間の電圧の互換性があり、CD 充電時のステップアップ機能も提供しています。
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Remote Clean4U™: 遠隔操作でフロントガラスの霜取りと虫汚れ除去を行
うシステム
Remote Clean4U™は、スマートフォンのアプリケーショ
ンを起動して遠隔操作でフロントガラスの霜取りと虫汚れ
除去を行うことができる画期的なシステムです。比類ない
使いやすさを誇るこのシステムにより、ドライビングの安全
性が高まります。このシステムは、現在のフロントガラス洗
浄方法に満足していないエンドユーザーからの期待に応
えるために開発されました。Remote Clean4U™は、ユー
ザーがスマートフォン経由で操作できる二つの画期的な
機能を搭載しています。霜取り機能では、90 秒かからずにフロントガラスについた霜を溶かすこと
ができ、虫汚れ除去では短時間でフロントガラスについた虫を洗浄します。
Remote Clean4U™ の 霜 取 り 機 能 で は 、 環 境 に 優 し い 解 凍 液 を ヴ ァ レ オ 独 自 の 画 期 的 な
AquaBlade® ウインドシールドワイパーシステムによって供給します。このシステムはブレード自
体の中に洗浄機能を組み込んだもので、ウォッシャー液は、従来のノズルから噴射されるのではな
く、ブレード上に配置された穴からフロントガラス全体にむらなく吹きつけます。 この方法による霜
取りはエンジン起動を必要としないため、フロントガラス自体を暖める電動解凍システムに比べ、エ
ネルギーの消費量は 28 分の 1 に抑えられます。また、ドライバーは遠隔操作により快適な室内か
らフロントガラスの霜取りができるため、利便性も向上します。この画期的なシステムは、便利で、効
率が良く、エネルギー消費量を低減させるものです。
スマートフォンのアプリケーションを使って、ドライバーは遠隔で Remote Clean4U™の虫汚れ除去
機能を起動し、必要に応じてフロントガラスに付着した虫汚れを除去することができます。特別に調
合された洗浄液を AquaBlade® ウインドシールドワイパーシステムによって吹き付けることで、液
の使用量とエネルギーの消費量を減らしながらクリアな視界を提供します。
AquaBlade® を使用すると、フロントガラスを洗浄する時に使用するウォッシャー液の量を減らせる
ため、車両を 2 キロ軽量化することができます。
市場の期待に応えて
エンドユーザーにとって Remote Clean4U™の 3 つの大きなメリットは、霜取りにかかる時間がとても短い
こと(ヴァレオの調査で回答の 60%を占める)、遠隔操作による快適性(57%)、エンジンをかけずに使用で
きるためエネルギー消費を減らし、ひいては燃費を改善できる(25%)でした。
もう一つ興味深い点は、あらゆるタイプのドライバー、どんなタイプの車のオーナーも、Remote Clean4U™
に興味を示していることです。 IPSOS が行ったある調査によると、98%のコンパクトカーのオーナー、9%の
セダンのオーナー、93%の SUV オーナー、92%のスモールカーのユーザーが、Remote Clean4U™の霜
取り機能が重要あるいは役に立つと回答しました。
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ヴァレオの革新的なエアコン用水冷コンデンサー
ヴァレオのエアコン用水冷コンデンサーは、高温と低温のループを持つサーマルマネージメント構造
の中に置かれます。この水冷コンデンサーは、水冷インタークーラーに加えてこの構造を構成しま
す。
この革新的な水冷コンデンサーは、空気の代わりにクーラントを用いてフロンガ
スを冷却するものです。従来の空冷コンデンサーに比べ、エアコンシステムに
おけるコンプレッサーの過渡期の圧力上昇を低減できるため、効率が向上しま
す。
水冷コンデンサーは大変コンパクトであり、ラジエーターの前方に搭載する必
要がありません。これにより、空冷ファンシステムの電力消費量を低減できます。
また、車両におけるレイアウトの自由度が高いため、エアコンサイクルを短くす
ることにより冷媒の充填量を最低限にすることができます。
この水冷コンデンサーは 2016 オートモーティブニュース PACE アワードを受
賞し、BMW の新型 3 シリーズのガソリン車に搭載されています。
バッテリー・サーマルマネージメント: 革新的なソリューション
ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車では、バッテリーの寿命、信頼性と性能を最適化
するためにバッテリーの温度管理が必要になります。つまり、あらゆるバッテリーセルの温度を約
25℃に保ち、セル間での温度差を小さくする必要があります。
あらゆる車両構造に適したソリューション:
ヴァレオは高出力でパワー密度の高いバッテリーを搭載
した急速充電できるハイブリッドやプラグインハイブリッド、
電気自動車を市場に出していくという自動車メーカーのニ
ーズを予見し、イノベーションを開発しました。ヴァレオは、
空冷式、水冷式、冷媒式においてあらゆる現行のサーマ
ルマネージメント戦略と協調できる革新的なソリューション
を提供しています。
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1. 空冷システム: ヴァレオは、初期のイノベーションである空冷システムにブラシレスモーターを
搭載して、静粛化し、軽量化し、よりコンパクトにして最適化しています。 この改良型バージョン
は 2016 年から 48V リチウムイオンバッテリーの制御にも使われます。これは 2002 年にホン
ダのハイブリッド向けに開発され、以来、幅広いハイブリッド車に搭載されています。
2. 水冷システム:クーラントを使ったバッテリー冷却システムで、バッテリーパックを冷却するため
に、チラーとクーリングプレートを使用します。ヴァレオの最新の製品は、2014 年下半期以降の
メルセデスの PHEV の全車両に搭載されています。
3. 冷媒式システム(展示品):この第 3 の非常に軽量でコンパクトなバッテリーサーマルマネージメ
ントシステムは、エアコンループの冷媒を使う直冷式です。マルチステージ押し出しチューブの
熱交換器モジュールと革新的なサーキットによって、BMW の 3 シリーズと 5 シリーズのプラグ
インハイブリッドバージョンのバッテリーパックを冷却しています。この構造により、水冷式に比
べて 30%システム全体のコストを低減し軽量化することができ、バッテリーセルの冷却に要す
る時間を顕著に短縮することができます。
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参考資料
ヴァレオグループ
ヴァレオは世界の自動車産業におけるグローバルプレーヤーの一社であり、世界トップ 10 の自動
車部品メーカーの一角を占めています。技術志向の会社であるヴァレオは、新車装着用と補修用
の乗用車とトラックの部品、統合システムとモジュールの設計、生産と販売に注力しています。
直観的なドライビングというコンセプトに沿って、ヴァレオは最適化された安全性、ドライビングのさら
なる快適さとエネルギー効率の向上に向けて、革新的な技術を開発しています。グループは、ガソ
リン車、ハイブリッド車、電気自動車向けのエネルギー消費の低減と、部品の軽量化と省エネルギ
ーに貢献するソリューションを提供しています。
主な顧客は次の通りです(アルファベット順)。
BMW, BYD Auto, Chery, DAF, Daimler, Fiat/Chrysler, FAW, Ford Motor Company,
Geely/Volvo Cars, General Motors, Great Wall, Honda, Hyundai/Kia, JAC, Mazda, Mitsubishi,
PSA Peugeot Citroën, Renault-Nissan, SAIC, Subaru, Suzuki, Tata Motors/Jaguar/Land
Rover, Toyota, Volkswagen Group/Porsche/Scania/MAN, Volvo Trucks.
主な数字

2015 年度の売り上げは前年比 14%増の 145 億ユーロ

OEM 向け売り上げの 10%以上を研究開発に投資。

2015 年には 1,406 件の特許を出願

82,800 名の従業員

30 カ国で事業を展開

15 カ所の物流センター

17 カ所の研究センター

35 カ所の開発センター

134 カ所の生産拠点
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ヴァレオの 4 つのビジネスグループ
パワートレインシステム
パワートレインシステム ビジネスグループは、車両のパワートレイン関連を全般的に扱っています。
ドライビングの楽しさとパフォーマンスを損なうことなく、燃費を改善し CO2 排出量を削減することを
目指して、革新的なパワートレインのソリューションを開発しています。これらのイノベーションは、ガ
ソリンエンジンの最適化と、アイドリングストップから電気自動車に至るまでのさまざまな段階の電動
化まで、あらゆるレンジの製品をカバーしています。
これはグループの機会が、技術的な選択と、特に新興市場を中心としたグローバル市場の成長に
密接に結びついていることを意味しています。欧州、北米、南米、日本、中国、韓国、インドと世界の
全地域で事業を展開していることが、このビジネスグループの強みとなっています。
ヴァレオのパワートレインビジネスグループは、エレクトリカルシステムとトランスミッションシステム
で世界のリーダーとなっています。
2015 年の主な数字:
 38 億ユーロの売上高
 19,400 名の従業員
 36 カ所の生産拠点
 6 カ所の研究センターと 16 カ所の開発センター
サーマルシステム
サーマルシステムビジネスグループは、車の使用におけるあらゆる段階での、パワートレインシステ
ムの冷却システムの管理と、乗用車の車室内で全ての乗員が快適に過ごせるクライメートコントロ
ールを行うシステム、モジュールと部品を開発・生産しています。
これらのシステムは、燃費の向上と車両からの CO2 とそのほかの汚染物質の排出量削減に大きく
貢献しています。さらに、サーマルシステム ビジネスグループは、ハイブリッド車と電気自動車のバ
ッテリー性能を改善し、長寿命化するシステムも設計しています。
サーマルシステムビジネスグループは、新興市場で最も力強い成長を遂げています。
2015 年の主な数字:
 41 億ユーロの売上高
 20,100 名の従業員
 48 カ所の生産拠点
 3 カ所の研究センターと 8 カ所の開発センター
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コンフォート&ドライビングアシスタンスシステム
コンフォート&ドライビングアシスタンスシステムビジネスグループは、明日のより自動化され接続さ
れた車の発展に向けて不可欠な、革新的で直観的なドライバー/車両/環境のインターフェースシス
テムを開発しています。このビジネスグループは、直観的なドライビングに注力しつつ、快適性と安
全性の向上に貢献しています。
市場と技術面でのリーダーシップを背景に、コンフォート&ドライビングアシスタンスシステムは、こ
の分野での主要なプレーヤーとなっており、新興市場での展開にも備えができています。
ビジビリティシステム
ビジビリティ システム ビジネスグループは、厳しい条件下におけるドライビングの安全性を高めるた
めに、革新的なライティングとワイパーシステムを開発・生産しています。これらのソリューションは、
あらゆる天候で、昼も夜も完全な視認性を提供します。
このビジネスグループは、最新のテクノロジーを取り入れたワイパーとライティングのあらゆる製品
レンジのソリューションをそろえています。
ヴァレオは、このセグメントにおける世界的なプレーヤーの一社です。急成長市場におけるビジビリ
ティシステムのプレゼンスはビジネスグループの成功の鍵であり、アジア市場でのポジション強化を
図っています。
2015 年の主な数字:
 42 億ユーロの売上高
 26,300 名の従業員
 35 カ所の生産拠点
 5 カ所の研究センターと 15 カ所の開発センター
APPENDIX
2015 年の主な数字:
 27 億ユーロの売上高
 15,300 名の従業員
 26 カ所の生産拠点
 9 カ所の研究センターと 8 カ所の開発センター
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日本におけるヴァレオ
ヴァレオの日本における歩みは、1985 年 12 月の日本法人設立から始まりました。現在、(株)ヴァ
レオジャパン、ヴァレオユニシアトランスミッション(株)からなる日本のヴァレオグループ 2 社は、日
本国内に 9 カ所の生産拠点、3 カ所の研究開発センターを構え、約 2,800 人の従業員を擁してい
ます。また、ヴァレオは自動車用ランプ事業において市光工業(株)と事業提携し、日本におけるア
フターマーケット製品の販売において PIAA(株)とビジネスパートナーシップを締結しています。
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