曳船「片瀬丸」定期検査入渠工事仕様書

曳船「片瀬丸」定期検査入渠工事仕様書
船体部
H-1
定期検査申請手続き並びに受検。臨時変更証申請、交付。
H-2
船体上下架並びに滞架。166G/T
H-3
船底外板(吃水線下)水洗い掃除、発錆部サンダー掛けの上、ジンク1回、A/C2回タッチ
アップ後、A/F2回全面塗装。1回目(ダークブラウン)2回目(ブラウン)。塗膜計測20箇所。
H-4
吃水線上(ブルワーク内側含む)発錆部サンダー掛けの上、A/C2回タッチアップ、指定色1回
全面塗装。船名、船籍港、乾舷標示など記入。(塗料:ドック支給)
H-5
両舷シーチェスト開放内部掃除、発錆部サンダー掛けの上塗装。
(塗装仕様はH-3と同様)
H-6
船底保護アルミ板新替。AB-7 24枚(アルミ板:ドック支給)
両舷錨及び錨鎖繰出し、各シャックル開放錨鎖計測受検。錨錆打エポキシ塗装、マーカー白ペン塗装。
チェーンストッパースライド調整。錨鎖庫内張り一部開放受検の上、掃除復旧。
H-7
H-8
清水タンク(24トン)ガット開放掃除、発錆部サンダー掛けの上、水セメント塗布、
あく抜き施工。(ドライアイス1回、水洗い2回、清水20トン供給)
H-9
各水密扉パッキンチョークテスト。16枚
H-10 船外波止め弁開放整備受検の上、A/C2回、A/F2回塗装。4個
H-11 船底外板二段面の板厚計測受検。
H-12 船首バラストタンク及びコファダムタンク開放掃除受検。
H-13 船首及び両舷航空機タイヤ及びチェーン、シャックル、ロープ新替。
船首タイヤ(5穴) 49×19×11本
ショートチェーン 19mm×2.5m×44本
シャックル(雑) 19mm×88個(銅線止め)
両舷タイヤ(5穴) 46×16×4本
ロープ(ハイゼックス) 20mm×9m×32本
H-14 マスト各航海灯取外しの上、発錆部サンダー掛け、ジンク1回、A/C3回、白1回タッチアップ後、
白1回全面塗装。
H-15 下記クリーニング施工。
1)毛布 38枚 2)毛布カバー 10枚 3)シーツ11枚
4)枕カバー 11枚 5)ソファーカバー 2枚
H-16 両舷外板のステップ切り取り。8箇所
H-17 船首作業灯レセプタクル架台(SUS製)交換。2個
H-18 両舷清水取入れパイプ交換。65A×2m×2本(船員室内部にあり溶接困難)
H-19 下部旅客室ソファー張り替え。550×2550×2箇所
上部旅客室布製ソファーにビニールを張り付け。700×2000×背もたれ有り
H-20 中段ハンドレール付け根亀裂部切替え。1本
H-21 両舷タイヤ吊り下げ用アイピース交換。(SUS製50×100×16個)
両舷角フェンダーの下部へアイピース取付。(SUS製50×100×4個)
H-22 船橋甲板ハンドレールに丸棒(15φ×300mm)取付の上、サイドミラー新設。(2個)
NS角型トレーラーミラー 白 285×210 (カタログ№DI-58:DAITO PRESS MFG)
H-23 右舷遊歩甲板スカッパー詰まり修理。
トイレ内張り取外し、パイプ切断して詰まりを解消後、切断箇所はゴムホースにて復旧。
内張りはパイプの点検が可能なように取り外しを容易にして復旧。
H-24 船首丸ゴムフェンダー取外し、受台錆打ち施工の上、ジンク1回、A/C2回タッチアップ、
指定色2回全面塗装。締め付けチェーン及びシャックル交換。
亀裂部点検の上、溶接補修。
上部三方ピースを新替え。(18個)
ショートチェーン 22mm×2m×16本
沈みシャックル 22mm×32個(点付け溶接)
三方ピース 14個 二方ピース 2個 ピース 2個
H-25 船尾丸ゴムフェンダー締め付けチェーン及びシャックル新替え。
チェーン 16mm×1.1m×10本
シャックル 19mm×40個(銅線止め)
ゴムホース 65φ×800×10本
H-26 マスト上部、UHF無線機アンテナ架台交換。(パイプ25A×300mm×1本)
H-27 船橋上部探照灯の取付可動板を肉厚な物に作製交換。
H-28 ロープリール及び台座各部錆打ちサンダー掛けの上、ジンク1回、A/C2回タッチアップ、
指定色2回全面塗装。台座はタールエポ塗装。
H-29 両舷ロープリール架台、化粧板切断取外し、上甲板穴開き箇所補修の上
化粧板溶接復旧。(穴開き箇所多数あり) 400×2000mm×5t×4枚
H-30 ロープリールギヤカバー製作の上、交換。2台
H-31 両舷ウィンドラスブレーキシリンダー及ブレーキライニング、各部配管、配線撤去の上、
手動ブレーキ取付。(手動ブレーキは船主支給)
H-32 ロープリール、機側操縦ハンドル取外しの上、整備復旧。1台
H-33 両舷アンカーストッパー台座交換。(ストッパーは継続使用)
H-34 チェーンホース先端(ラッパ状)交換。2箇所
H-35 ボースンストアビルジパイプ及びバラストタンク吸引パイプ修理。
H-36 一般諸費用。
1)通信費。 2)陸電供給 3)清水供給
H-37 環境対策費用。
1)一般廃棄物処分費 2)船底付着物(貝穀類)廃棄物処分費
3)バッテリー処分費
4)廃油、ビルジ処分費(LO、ビルジ)
5)廃ペイント(容器含む)処分費 6)ゴム製品処分費(航空タイヤ)
7)鉄くず処分費
機関部
M-1 主機関(ニイガタ6L25HX×2基)
シリンダーカバー開放、排気弁及びシートリング新替、起動弁、吸気弁摺り合せ、燃料弁開放掃除、
ノズルチップ新替の上圧力調整(330K)、各不良部品新替復旧。カラーチェック施工受検。
M-2 両舷ピストン抽出、ピストンピン開放、各部掃除計測(記録提出)
コネクティングロッドセローション部マグナフラックス施工受検。
M-3 両舷№3・6シリンダーライナー抽出、各部掃除計測、防蝕ペイント塗布復旧。(記録提出)
M-4 主軸受下半部開放(全数)各部掃除点検、主軸受クランクピン軸受間隙計測、
並びにクランクピン真円度計測及びカラーチェック施工。
M-5 クランクデフレクション計測、記録提出。(下架後1回)
M-6 調速機開放掃除点検の上、不良部品新替復旧。(整備記録提出)
M-7 主機付属ポンプ開放掃除点検、不良部品新替復旧。
1)清水ポンプ 2台 2)海水ポンプ 2台
3)潤滑油ポンプ 2台 4)燃料供給ポンプ 2台
M-8 カムケース、ギヤケース開放掃除受検。
M-9 過給機(MAN B&W NR20/R×2基)
陸揚げ開放、各部点検掃除計測、不良部品新替の上調整復旧。
溶射スリーブ取付の為、ベアリングケース加工しスリーブ取付。4箇所
M-10 下記冷却器、掃除圧力テスト、亜鉛新替復旧。
1)インタークーラー (内外部) 2台 2)潤滑油クーラー (外部) 2台
3)清水クーラー (外部) 2台 4)クラッチ潤滑油クーラー(外部) 2台
5)甲板機潤滑油クーラー(外部) 1台
M-11 油圧クラッチ(CLY-102AP×2基)
主要部開放点検、入出力軸ベアリング及び不良部品新替。
潤滑油、フィルター、ベロフラム新替。
M-12 両舷ガイスリンガー開放陸揚げ掃除点検、不良部品新替え復旧。
M-13 中間軸受上半部開放ベアリング点検受検。№2
M-14 推進器(ZP-21/2A型)
推進器陸揚げ、主要部開放掃除点検不良部品新替え復旧。
1)プロペラ取外し研磨、シールリング新替、左舷ライナー4mm削正、右舷新替え。
2)現油抜取り処分の上、新油張り込み。
JOMOレダクタス100×1800L(新油船主支給)
3)パワーユニット現油抜取りの上、タンク内部掃除、新油張り込み。
JOMOハイドラックス46×300L(新油船主支給)
4)ZP潤滑油クーラー海水側掃除、亜鉛新替、圧力テスト施工。
M-15 ZP旋回油圧制御用サーボ弁整備。2台(ニイガタ基準による5年毎の分解整備)
M-16 主発電機関(ヤンマー6CHL-HTN×2基)
シリンダーカバー開放、吸排気弁摺り合せ、燃料弁掃除、ノズルチップ新替えの上圧力調整、
各不良部品新替復旧。カラーチェック施工受検。各種ゴムホース全数新替え。
M-17 両舷ピストン抽出、ピストンピン開放、各部掃除計測。(記録提出)
M-18 過給機(TO4B)開放整備、不良部品取替の上調整復旧。
M-19 クランクデフレクション計測、記録提出。(下架後1回)
M-20 FW・LOクーラー取外し内外部掃除、亜鉛新替、圧力テスト施工。
FWクーラーケース交換。
M-21 下記ポンプ開放掃除点検、不良部品新替復旧。
1)海水ポンプ 2台 2)清水ポンプ 2台
M-22 クランクケース内掃除の上、新油張り込み施工。
M-23 停泊用発電機関(いすず4BD1型×1基)
シリンダーカバー開放、吸排気弁摺り合せ、燃料弁掃除の上圧力調整、
各不良部品新替復旧。カラーチェック施工受検。
M-24 ピストン抽出、ピストンピン開放、各部掃除計測。ピストン全数交換。
M-25 クランクケース内掃除の上、新油張り込み施工。
M-26 両舷発電機開放、内部薬品洗浄の上乾燥復旧。
M-27 主配電盤各部点検及び電路メガーテスト施工。(記録提出)
M-28 空気圧縮機(松原MG-80A型×2基)
ピストン抽出、主要部開放掃除点検、不良部品新替復旧。高圧空気冷却管新替え。
M-29 空気槽(主2)ヘッダー取外し開放、諸弁摺り合せ受検復旧。
M-30 下記電動機開放、内部薬品洗浄、各軸受け新替復旧。
1)空気圧縮機モーター 2台
2)燃料移送ポンプモーター 1台(清浄機用) M-31 下記ポンプ開放掃除、不良部品新替復旧。
1)GSポンプ 1台 2)ビルジポンプ 1台
3)予備潤滑油ポンプ 1台
4)燃料移送ポンプ 1台(清浄機用)
5)空調用海水ポンプ 1台
M-32 LOドレンタンク(4KL)ガット開放掃除、潤滑油処分の上新油張り込み。
M-33 FOドレンタンク(30トン)及びサービスタンクガット開放、燃料抜取り保管の上掃除受検。
M-34 清水膨張タンク開放、内部掃除復旧。
M-35 船底弁(11個)及び船外弁(10個)開放掃除摺り合せ復旧。
M-36 甲板機械油圧タンク内掃除、作動油処理の上(300L)新油張り込み。
M-37 機関室ビルジ(3t)陸揚げの処理。(ビルジ処理証明書発行)
M-38 遠隔操縦装置点検整備施工。C級
M-39 油水分離器開放整備の上、作動テスト受検。
M-40 下記パイプ交換。
1)FO移送ポンプ出口パイプ 25A×500mm×フランジ2 1本
M-41 効力検査受検及び海上試運転立会。(計測記録提出)
M-42 燃料吸水フィルター本体下部にドレン抜きパイプ取付。
20A×3000mm×1本にストップバルブ2個(上下)取付。
M-43 ZP室排気管(左舷主機・補機用)エキスパンション締付けボルト増し締め。4箇所