株主通信 - クラボウ

第
208 期
(中間期)
平成27年4月1日→平成27年9月30日
株主通信
株主の皆様へ
概況につきましてご報告申しあげます。
当第 2 四半期連結累計期間におけるわが国経済は、
企業収益と雇用・所得の改善を背景に、設備投資は増
加傾向にあり、個人消費も堅調に推移するなど、景気
は緩やかな回復基調が続きましたが、一部には中国を
取締役社長 藤田 晴哉
はじめとする新興国の景気減速の影響が出はじめま
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
した。
このたび、当社繊維事業部門において循環取引等の
このような環境下にあって当社グループは、中期経
不適切行為およびグループ会社において横領事案が
営計画「Future’
15」の基本方針である「海外戦略の充
発生し、これに伴い決算発表等の遅延、さらには過年
実」のもと、引き続き成長分野・新規市場の開拓と深
度決算の訂正を行うこととなり、株主の皆様をはじめ
耕、生産・販売拠点の拡充と再構築、新商品・新技術
とするステークホルダーの皆様にご迷惑とご心配をお
の開発等に注力しました。
かけしましたことを、深くお詫び申しあげます。また、
この結果、当第 2 四半期連結累計期間の売上高は 857
株主通信の発送時期が遅延したことを重ねてお詫び
億円(前年同期比 5.2%増)
、営業利益は 14 億 6 千万円
申しあげます。今後は、再発防止策を着実に実行する
(同 47.6%増)
、経常利益は 16 億 1 千万円(同 4.0%増)
、
とともに、グループ一丸となって株主の皆様をはじめ
親会社株主に帰属する四半期純利益は 9 億 8 千万円(同
とするステークホルダーの方々の信頼回復に努めてま
200.8%増)となりました。
いります。
なお、当事業年度の中間配当につきましては、前
さて、当社グループの第 208 期第 2 四半期連結累計
事業年度と同様見送らせていただくことといたしま
期間(平成 27 年 4 月 1 日から同年 9 月 30 日まで)の
した。
1
■ 売上高
■ 売上高
160,000
■
売上高
160,000
■
売上高
160,000
120,000
160,000
120,000
120,000
80,000
120,000
80,000
80,000
40,000
80,000
40,000
用・所得の改善などにより緩やかな回復を続けるもの
■ 営業利益
■ 営業利益
■ 4,000
営業利益
4,000
■ 営業利益
と思われますが、中国をはじめとする新興国の景気減
速の影響がより顕在化するおそれがあります。
4,000
3,000
4,000
3,000
3,000
2,000
3,000
2,000
2,000
1,000
2,000
1,000
このような経営環境のもと、当社グループは、持続
的な成長の実現に向け、社会のニーズに合った商品・
1,000
0
1,000
0
0
0
サービスの開発・提供、グローバル市場への販売拡大、
新事業分野の開拓や新規事業の育成・拡大に注力して
■ 経常利益
■ 経常利益
経常利益
■ 4,000
経常利益
■ 4,000
まいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご指
4,000
3,000
4,000
3,000
3,000
2,000
3,000
2,000
導ご支援を賜りますようお願い申しあげます。
2,000
1,000
2,000
1,000
1,000
0
1,000
0
0
0
平成 27 年 12 月
169,527
169,527
169,527
169,527
74,919
74,919
74,919
74,919
79,675
79,675
79,675
79,675
81,477
81,477
81,477
81,477
第205期
第205期
第205期
第205期
第206期
第206期
第206期
第206期
第207期
第207期
第207期
第207期
2,847
2,847
2,847
2,847
2,742
2,742
2,742
2,742
756
756
756
756
第206期
第206期
第206期
第206期
995
995
995
995
第207期
第207期
第207期
第207期
146,868
146,868
146,868
146,868
40,000
0
40,000
0
0
0
今後のわが国の経済情勢につきましては、景気は雇
164,847
164,847
164,847
164,847
2,547
2,547
2,547
2,547
965
965
965
965
第205期
第205期
第205期
第205期
2,123
2,123
2,123
2,123
561
561
561
第205期
561
第205期
第205期
第205期
3,130
3,130
3,130
3,130
1,336
1,336
1,336
1,336
第206期
第206期
第206期
第206期
3,762
3,762
3,762
3,762
1,548
1,548
1,548
1,548
第207期
第207期
第207期
第207期
(当期)
純利益
■ 親会社株主に帰属する四半期
(当期)
純利益
■ 親会社株主に帰属する四半期
4,000
(当期)
純利益
■ 親会社株主に帰属する四半期
4,000
(当期)
純利益
■ 親会社株主に帰属する四半期
4,000
3,000
4,000
3,000
3,000
2,000
3,000
2,000
2,000
1,000
2,000
1,000
1,000
0
1,000
0
(単位:百万円)
(単位
:百万円)
第2四半期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
第2四半期
通期
通期
85,714
85,714
85,714
85,714
第208期
第208期
第208期
第208期
(単位:百万円)
(単位
:百万円)
第2四半期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
第2四半期
通期
通期
1,469
1,469
1,469
1,469
第208期
第208期
第208期
第208期
(単位:百万円)
(単位
:百万円)
第2四半期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
第2四半期
通期
通期
1,610
1,610
1,610
1,610
第208期
第208期
第208期
第208期
(単位:百万円)
(単位
:百万円)
第2四半期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
(単位
:百万円)
第2四半期
通期
第2四半期
通期
通期
1,471
1,146
1,471
989
1,146
764
1,471
989
764
1,146
328
268
1,471
989
478
328
764
1,146
268
478
989
第205期
第206期
第207期
第208期
328
764
268
478
第205期
第206期
第207期
第208期
328
0
268
478
第205期
第206期
第207期
第208期
0
(注)① 過年度の決算を訂正したため、
第205期
第206期 第 205 期から第
第207期 207 期までの売上高
第208期
等については、訂正後の数値を記載しております。
②「企業結合に関する会計基準」等を適用し、従前の「四半期(当期)純利
益」を「親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益」と表示しており
ます。
2
当社グループの事業概況
繊維事業
綿、合繊、羊毛その他素材の繊維製品(糸、織物、編物および二次製品)、不織布の製造・販売、
補強ネットの製造・販売および綿、合繊織編物の染色整理加工
原糸分野は、国内外の連携によるグローバルな生産・販売により好調
に推移しました。また、デニム分野も、付加価値素材が順調でした。
一方、ユニフォーム分野およびカジュアル分野は、円安による輸入コ
ストの増加などからきびしい状況が続きました。
海外子会社におきましては、ブラジルは市況低迷により低調でしたが、
東南アジアは受注が回復し、堅調に推移しました。
この結果、売上高は 454 億円(前年同期比 1.7%増)、営業利益は 4 億
売上高(単位:百万円)
売上高(単位:百万円)
50,000
44,752
:百万円)
売上高(単位
50,000
40,000
50,000
40,000
30,000
40,000
30,000
20,000
30,000
20,000
10,000
20,000
10,000
0
10,000
0
0
9 千万円(同 3.0%増)となりました。
化成品事業
53.1%
53.1%
45,494
53.1%
45,494
45,494
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期)
(第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
ポリウレタンフォーム、合成木材、無機建材、機能性フィルム、
精密ろ過関連製品および高性能エンプラ製品の製造・加工・販売
自動車内装材向け軟質ウレタンフォームは、国内の自動車の生産・販売台
数が減少するなどきびしい状況が続きました。また、中国の子会社におきまし
ても景気減速の影響などにより業績が低迷しました。
機能フィルム分野は、文具向け製品などが堅調に推移しましたが、住宅建
材分野は、新設住宅着工戸数が低水準であったことなどにより低調でした。
この結果、売上高は 231 億円(前年同期比 1.0%減)、営業損失は 2 億 9
千万円(前年同期は営業損失 7 千万円)となりました。
不動産活用事業
44,752
44,752
売上高構成比率
売上高構成比率
売上高構成比率
売上高(単位:百万円)
売上高(単位:百万円)
30,000
売上高(単位:百万円)
30,000
30,000
20,000
20,000
20,000
10,000
10,000
10,000
0
0
0
売上高構成比率
23,422
27.1%
27.1%
27.1%
23,195
23,422
23,422
23,195
23,195
売上高構成比率
売上高構成比率
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期)
(第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
不動産の賃貸およびホテル、自動車教習所等の経営
不動産活用事業は、賃貸事業の推進に注力した結果、売上高は 32 億円
(前年同期比 2.1%増)
、営業利益は16 億 2 千万円
(同 2.4%増)
となりました。
売上高(単位:百万円)
売上高(単位:百万円)
4,000 (単位:百万円)
売上高
4,000
3,000
4,000
3,000
2,000
3,000
3,149
3,149
3,149
売上高構成比率
3.8%
3.8%
3.8%
3,214
売上高構成比率
売上高構成比率
3,214
3,214
2,000
1,000
2,000
1,000
0
1,000
0
0
3
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期)
(第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
工作機械事業
工作機械、産業機械等の製造・販売
主力の横中ぐりフライス盤は、国内販売は順調に推移しました。また、海外
は、韓国を中心にアジア向けが低調に推移したものの、米国向けが好調でし
た。
売上高構成比率
売上高(単位:百万円)
4,000
売上高(単位:百万円)
3,000
4,000
この結果、売上高は 39 億円(前年同期比 31.7%増)
、営業利益は 2 億円
(同 20.7%増)となりました。
売上高(単位:百万円)
3,015
売上高
2,000
4,000 (単位:百万円)
3,000
4,000
1,000
3,000
2,000
3,000
0
1,000
2,000
2,000
1,000
0
色彩管理、生産管理、CAD 等に関する情報システム機器および
検査・計測システムの製造・販売・保守
エレクトロニクス事業
基板検査装置は低調に推移しましたが、飲料容器の検査装置は堅調でし
た。また、子会社における半導体洗浄関連装置は大型案件もあり好調でした。
この結果、売上高は 28 億円(前年同期比 20.4%増)、営業利益は 2 億
8 千万円(前年同期は営業損失 6 千万円)となりました。
1,000
0
即席めん具材が堅調に推移し、スープ市場向けおよび製菓向け製品も好調
でした。
この結果、売上高は 32 億円(前年同期比 15.6%増)
、営業利益は3 億円
(同 25.9%増)となりました。
第207期
第208期
売上高構成比率
(第2四半期) (第2四半期)
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
売上高構成比率
2,828
3,000 (単位:百万円)
売上高
2,348
3.3%
3.3%
売上高構成比率
3.3%
3.3%
2,828
売上高(単位:百万円) 売上高構成比率
3,000
2,000
売上高(単位2,348
:百万円)
2,828
3,000
2,000
1,000
2,348
2,828
3,000
2,000
1,000
0
2,000
2,348
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第208期
売上高構成比率
(第2四半期)
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
4,000
売上高構成比率
売上高(単位:百万円)
3,204
2,772
3,000
売上高構成比率
4,000
売上高(単位:百万円)
3,204
売上高構成比率
売上高
:百万円)
2,000
2,772
3,000
4,000 (単位
第207期
3.7%
3.7%
4,000
1,000
3,000
2,000
3,000
0
1,000
2,000
2,000
0
1,000
1,000
0
3.7%
3.7%
2,772
2,772
3,204
3,204
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
売上高構成比率
第207期
第208期
(第2四半期)
(第2四半期)
売上高(単位:百万円)
売上高構成比率
3,803
環境・リサイクル関連の各種プラント、設備および機器の設計・製作・施工・販売、4,000
0
その他の事業
3,973
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
(第2四半期)
0
売上高
(単位
:百万円)
第207期
真空凍結乾燥食品の製造・販売
4.6%
4.6%
3,973
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
0
0
食品事業
3,015
4.6%
売上高構成比率
3,973
売上高構成比率
3,015
売上高(単位
第207期
:百万円)
1,000
0
1,000
飲料容器検査装置
3,015
4.6%
売上高構成比率
3,973
バイオ関連製品の製造・販売ほか
エンジニアリング事業は、全般に売上規模は拡大しましたが、工事費用の増
加により、利益面ではきびしい状況が続きました。
バイオメディカル事業は、海外向けの核酸自動分離装置が堅調でした。
この結果、その他の事業の売上高は 38 億円(前年同期比 88.6%増)
、営
業損失は2 億 3 千万円(前年同期は営業損失 3 億 8 千万円)となりました。
売上高(単位:百万円)
4
4.4%
売上高構成比率
3,803
売上高(単位:百万円) 売上高構成比率
2,017
2,000
売上高
3,803
3,000
4,000 (単位:百万円)
3,000
4,000
4,000
1,000
2,000
3,000
3,000
0
1,000
2,000
2,000
0
1,000
1,000
0
0
核酸自動分離装置
4.4%
4.4%
4.4%
2,017
3,803
2,017
第207期
第208期
2,017
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
第207期
第208期
(第2四半期) (第2四半期)
連結財務諸表(要旨)
連結貸借対照表
科目
(単位:百万円)
前連結会計年度
当第2四半期
連結会計期間
前連結会計年度
当第2四半期
連結会計期間
流動負債
64,183
65,199
固定負債
35,661
34,481
負債合計
99,844
99,680
科目
(平成27年3月31日)
(平成27年9月30日)
(平成27年3月31日)
(平成27年9月30日)
負債の部
資産の部
流動資産
93,587
固定資産
93,522
102,167
100,489
有形固定資産
54,078
54,023
無形固定資産
1,034
925
投資その他の資産
資産合計
47,053
45,540
195,754
194,012
連結損益計算書
科目
売上高
純資産の部
株主資本
81,477
85,714
売上原価
69,590
73,100
売上総利益
11,887
12,614
販売費及び一般管理費
10,891
11,144
営業利益
995
1,469
営業外収益
988
789
営業外費用
435
648
経常利益
1,548
1,610
特別利益
62
12
特別損失
649
̶
税金等調整前四半期純利益
961
1,623
法人税等
592
602
四半期純利益
368
1,021
非支配株主に帰属する四半期純利益
40
32
親会社株主に帰属する四半期純利益
328
989
4,064
3,993
95,909
94,331
195,754
194,012
連結キャッシュ・フロー計算書
科目
( )
平成26年9月30日 ( )
平成27年9月30日
平成27年4月1日~
6,178
非支配株主持分
負債純資産合計
当第2四半期
連結累計期間
平成26年4月1日~
84,159
7,480
純資産合計
(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
84,363
その他の包括利益累計額
(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
( )
平成26年9月30日 ( )
平成27年9月30日
平成26年4月1日~
平成27年4月1日~
営業活動によるキャッシュ・フロー
5,483
5,664
投資活動によるキャッシュ・フロー
△1,704
△2,382
財務活動によるキャッシュ・フロー
△1,371
△458
△22
△155
2,385
2,667
現金及び現金同等物の期首残高
15,483
17,196
現金及び現金同等物の四半期末残高
17,869
19,986
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
(注)① 過年度の決算を訂正したため、前連結会計年度および前第2四半期連結累計期間の連結財務
諸表(要旨)
については、訂正後の数値を記載しております。
②「企業結合に関する会計基準」等を適用し、従前の「少数株主持分」
を
「非支配株主持分」
、
「少
数株主損益調整前四半期純利益」
を
「四半期純利益」
、
「少数株主利益」
を
「非支配株主に帰属
する四半期純利益」
、
「四半期純利益」
を
「親会社株主に帰属する四半期純利益」
と表示してお
ります。
5
トピックス
当社
福山でユニフォーム素材展を開催
繊維事業部
繊維事業部では、
「Your Best Partner - KURABO 歓びと
みを展 開しています。その 一 環として、27 年 ぶりにユ ニ
驚きをお客様へ。
」を事業部のスローガンとして掲げており、
フォームアパレルが多く集まる広島県福山市で、ユニフォー
お客様とのつながりをより一層深めるべくさまざまな取り組
ム分野向けの素材を集めた「クラボウユニフォーム素材展 in
福山」を本年 8 月 20 日、21日に開催しました。
今回の素材展では「New Life Workers」をテーマに、製造
現場やビジネス、メディカル、アウトドア向けなど、さまざま
なシーンで働く人々の感性にきめ細かく応えた、最適な機能、
カラー、スタイルのユニフォーム素材の提案を行いました。
開催中は、当初の予想を大きく上回るお客様にお越しいただき、
関係をより一層深めることができました。
今後も、お客様の身近な場所で展示会を開催し、当社の高機
能、高感度の素材を積極的に開発・提案することで、ユア・
ベスト・パートナーを目指してまいります。
展示会シーン
離型フィルム用のスーパーエンプラフィルム“オイディス”を海外でも本格展開
化成品事業部
化成品事業部では、ポリスチレン系スーパーエンプラフィルム
フッ素系の離型フィルムの代替フィルムとして国内企業向け
用のパッケージ基板の製造工程で使用する離型フィルムとして
い台 湾や韓国など
に販売してまいりました。最近では、半導体メーカーの多
“オイディス”を、パソコンやスマートフォンなどの電子機器
の海外企業からの引
販売展開しています。
パッケージ基板は、IC 回路をエポキシ樹脂で覆い成型した
き合いも増えており、
離れやすくするために離型フィルムが使われます。現在、離型
の販売を本格展開
耐熱性・離型性に優れるなどの特長がある反面、価格が高い
さらなる販売拡大が
“オイディス”
年内には海外企業へ
もので、その製造工程でエポキシ樹脂と成型用の金型とが
する予定で、今後の
フィルムとして一般的に使われているフッ素系フィルムは、
といった問題がありました。
期待されています。
に高めることができるため、パッケージ基板成型時の高温下
*パッケージ基板
基板上のデータや映像などを処理する部品に組み込ま
れているIC回路をホコリや湿気から保護するとともに、
IC回路が発する熱が他の部品に影響することを防ぐ
ために樹脂で覆い保護された基板。
“オイディス”は、独自の製膜技術により耐熱性を 200℃以上
での使用が可能となり、フッ素系フィルムと同等の機能を発揮
するとともにコストダウンも図れます。これまで、
“オイディス”は、
6
パッケージ基板
コンクリート構造物のひび割れ検査ソフトウェアを海外で販売開始
エレクトロニクス事業部
イタイプダム管理公団より、測定データの正確性や、検査のため
エレクトロニクス事業部は、建物や橋梁などのコンクリート構造
物のひび割れ検査ソフトウェア“Kuraves(クラベス)
”-Actis を
の足場の設営を必要としない簡便性が、時間、コストの大幅削
さらなる事業拡大を目指し、本年 4 月、西日本高速道路(株)
採用されました。
販売しており、国内で高い評価を受けていますが、このたび、
減につながると評価され、同ダムでの保全検査用システムとして
今後は、コンクリート補修用ネットなどを販売する繊維事業部と
(N E X CO 西日 本 )の ア メリカ 現 地 法 人 N E X CO- W E ST
連携した販促活動を行うことで、インフラ保全分野での事業拡大
USA,Inc. の協力を得て、アメリカでの販売を開始しました。
を図ってまいります。
コンクリート構造物のひび割れ検査は、従来、検査員が目視で
確 認し、ひ び 割 れ の 長 さや 幅 など を 計 測し て い まし た が、
“Kuraves”-Actis は、デジタルカメラで撮影した画像を、この
ソフトウェアで解析するだけで、ひび割れの長さや幅、水漏れ
箇所などを自動で簡単に検出することができます。
また、
“Kuraves”-Actis は、本年 7 月、ブラジルとパラグアイの
国境にある発電量世界最大級のイタイプダムで実証実験が行われ、
イタイプダム
イタイプダムでの実証実験シーン
複数の遺伝子を目視で「簡単・低コスト・正確」に検出できる検査キットを共同開発
バイオメディカル部
開発を行います。
バイオメディカル部は、東洋製罐グループホールディングス
これにより、例えばハン
(株)と共同で特定の遺伝子を短時間で簡単に検出できる遺伝
バーグや餃子、ソーセージ
子検査キット“GeneFields(ジーン・フィールド)
”の開発・
などの加工食品に含ま
により、特定したい対象の遺伝子のみに反応する特異的プラ
肉種の遺伝子判定が
に判定できる検査方法の開発に成功しました。これにより、
品 質・安全管理にも
反応(青い印)の
位置で肉種判定
生産および販売のジョイントビジネスを開始しました。
れ る牛 や 鶏、豚 など の
バイオメディカル部は、自社内で培った遺伝子解析技術の活用
可 能 と な り、食 品 の
イマーの設計技術を確立し、目視で「簡単・低コスト・正確」
活用できます。今後は、
一度に複数の遺伝子の検出が可能となり、従来必要だった専用
の装置が不要で、さらに検査時間も約半分の 2 時間から3 時間
“GeneFields”
肉種
牛
鶏
豚
馬
羊
食品検査のみならず、体質診断や水質検査など日常の検査
で完了できるため検査の効率化・低コスト化が図れます。また、
レベルでの事業開発に取り組み、新たな遺伝子検査市場の
結果が不正確となることから、東洋製罐グループホール
*特異的プライマー
特異的プライマーとは、例えば肉種であれば牛のみ、豚のみといった特定の遺伝子を選
択し反応結果が見やすくできる人工DNAのことで、複数のプライマーを使用すれば同時
に複数の遺伝子の検出が可能になります。
遺伝子検査は検査対象以外の検体が少しでも混入すると検査
ディングス(株)が、食品分野で培った包装容器製造技術を
活用した、検査対象以外の検体の混入を防ぐ専用容器の設計・
7
創造を行ってまいります。
竹田事業所、村上事業所が
純正国産表示制度「Jクオリティー認証事業」の認証を取得
(株)
クラボウインターナショナル
最終製品にいたる生産工程全てを日本国内で行った商品のみ
衣料分野でも、クオリ
ティーの高い国産品へ
に与えられる「純正国産商品の統一ブランド」です。
るなか、繊維製品の製
しい安全性や品質を確保して
両事業所は、衣料品の縫製工程で「J クオリティー」にふさわ
のニーズが高まってい
いることが認められました。
造・販売を行っている
今後とも当社グループの縫製
(株)クラボウインター
関係のマザー工場として品質
ナショナルの竹田事業
竹田事業所・村上事業所の認証書
技 術 力 を さら に 高 め、付 加
ファッション産業協議会が認定する「J クオリティー」の企業
ことで、素材から製品までの
「J クオリティー」とは、一般社団法人日本ファッション産業
グループの総合力向上に努め
所(兵庫県朝来市)と
価 値 の高い製品を提 供する
村上事業所(新潟県村上市)の 2 事業所が、一般社団法人日本
一 貫 体 制を 備 え たクラボ ウ
認証を本年 5 月に取得しました。
てまいります。
協議会が本年 1 月から始めた認証制度で、衣料品の企画から
事業所内
超大型横中ぐりフライス盤を開発、販売
倉敷機械
(株)
同社でしかできない機械を開発し、国内はもとより世界の製造
倉敷機械(株)は、創業以来、最大規模となる横中ぐりフライス
現場を支え続けてまいります。
盤を開発し、本年 9 月、アメリカ向けに販売しました。
近年、エネルギー産業や建設業界における工作機械の加工
対象品は、ますます大型化が進み、これに対応できる工作機械
のニーズが高まっています。同社は、平成 19 年に大型化にも
対応可能な新工場を本社敷地内に増設しており、これまで
特殊な大型工作機械を多数生産してまいりました。その中で
培った高剛性化や切削加工の高精度化などの技術力が認められ、
アメリカの石油掘削機械メーカーから超大型工作機械を受注
し、販売しました。今回、販売した石油掘削関係の機械製造用
工作機械は、同社の創業以来、最大規模となる幅11m、奥行き
15m、高さ 8m、重量 90t の世界でも有数の超大型横中ぐり
フライス盤となります。
今後も、
「技術のチカラで世界を作る」のスローガンのもと、
超大型横中ぐりフライス盤と人物の大きさ比較
8
当社の株式に関する事項
当社の重要な子会社の状況
(平成27年9月30日現在)
977,011 千株
■発行可能株式総数
区分
246,939 千株
■発行済株式の総数
20,330名
■株主数
■大株主
日本ジフィー食品㈱
株主名
倉敷繊維加工㈱
持株数(千株)持株比率(%)
株式会社三井住友銀行
11,180
株式会社みずほ銀行
日本生命保険相互会社
4.84
7,265
3.15
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
(信託口)
CBNY DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO
6,068
2.63
6,635
5,000
RBC ISB A/C DUB NON RESIDENT-TREATY RATE
大正紡績㈱
東名化成㈱
シーダム㈱
2.87
クラシキ・ド・ブラジル・テキスタイル㈲
タイ・クラボウ㈱
2.16
4,757
2.06
三井住友海上火災保険株式会社
4,000
1.73
4,120
広州倉敷化工製品有限公司
広州倉福塑料有限公司
(注)①上記記載の重要な子会社14社を含め、当第2四半期の連結子会社は26社、持分法適用会社は
2社であります。
②平成27年10月1日をもって、
(株)
倉敷アイビースクエアは、当社のグループ会社である
(株)
マスティ倉敷を吸収合併し、資本金の額を1億円に減少しました。
(平成27年9月30日現在)
当社の取締役および監査役 (平成27年9月30日現在)
当社
■主要な事業所
区 分
営業所
および
研究所
大
東
香
技
繊 維
工 場
化成品
岡山県倉敷市本町7番1号
名 称
阪 本 社
京 支 社
港 営 業 所
術 研 究 所
丸亀工場
安城工場
徳島工場
寝屋川工場
裾野工場
群馬工場
鴨方工場
三重工場
㈱クラボウ・マヌンガル・テキスタイル
1.78
当社グループの概要
■本 店
サイアム・クラボウ㈱
海外
(注)①当社は、自己株式を16,290千株保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。
②持株比率は自己株式を控除して計算しております。
明治21年3月9日
㈱倉敷アイビースクエア
3.98
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
(信託口)
三井住友信託銀行株式会社
㈱クラボウインターナショナル
国内
4.84
11,180
9,200
株式会社中国銀行
■創 立
会社名
倉敷機械㈱
所在地
大阪市中央区
東京都中央区
中 国 香 港
大阪府寝屋川市
香川県丸亀市
愛知県安城市
徳島県阿南市
大阪府寝屋川市
静岡県裾野市
群馬県伊勢崎市
岡山県浅口市
三 重 県 津 市
代表取締役
取締役会長
井
上
晶
博
取 締 役
執 行 役 員
本
田
勝
英
代表取締役
取締役社長
藤
田
晴
哉
取 締 役
執 行 役 員
稲
岡
進
代表取締役
専務執行役員
北
川
晴
夫
常勤監査役
原
田
健
取 締 役
執 行 役 員
北
畠
篤
監
査
役
宮
二
朗
取 締 役
執 行 役 員
馬
場
紀
生
監
査
役
茂 木 鉄 平
取 締 役
執 行 役 員
佐
野
高
司
(注)監査役 宮二朗、茂木鉄平の両氏は、会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
両氏は、当社が定める
「社外役員の独立性に関する基準」
の要件を満たしており、
また東京証券取引所有価証券上場規程第436条の2に定める独立役員の要件も満たしております。
当社の執行役員 (平成27年9月30日現在)
常務執行役員
常務執行役員
当社グループの従業員の状況
執 行 役 員
執 行 役 員
従業員数(前連結会計年度末比増減)
(人) 4,659
(31)
(注)
従業員数は就業人員であり、上記のほか、臨時社員・パートタイマー1,183人がおります。
執 行 役 員
9
藤
八
岡
西
藤
原
木
田
澤
井
秀
克
厚
裕
則
眞
治
彦
詞
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
中
相
川
中
安
村
德
野
川
川
朗
憲
眞
潔
人
志
豪
洋
C S R の 取 り 組 み
ISO14001自己宣言について
安城工場および徳島工場は、自らの責任のもと、運用し
ている環境マネジメントシステムが、ISO14001 の国
際規格に適合していることを自己宣言しました。自己
宣 言 は、規 格 へ の 適 合 を 示 す 方 法 のひとつとし て、
ISO14001 規格に明記されています。徳島工場は平成
11 年に、安城工場は平成 14 年に、外部認証機関の審査
を受けて ISO14001 の認証を取得しており、両工場と
もに、認証取得から十数年が経過し、環境マネジメント
システムが充分に定着しているため、自主的に運用で
きる水準に達したと判断しました。また、自己宣言に先
立って環境管理の本社統括部門が、両工場を監査し、
規格への適合性を確認しています。今回、両工場が、自
己宣言を行ったことを機に、さらなる管理レベルの向
上を目指します。
安城工場
徳島工場
(1)宣 言 日:平成 27 年 4 月 1 日
(2)適用規格:ISO14001:2004(JIS Q 14001:2004)
[安城工場]
綿・合繊その他各種繊維素材の
(3)適用範囲:
紡績糸・織物・繊維資材の製造に
関連する活動
[徳島工場]綿・合繊布の染色加工・開発および
産業廃棄物の処理
環境ボランティア
クラボウ企業理念の紹介
クラボウグループ全体で、社会貢献活動の一環として環
境美化活動を行っています。徳島工場は、毎年、とくしま
環境県民会議が推進する
「ごみゼロ運動」へ参加してお
り、今 年も 6 月に参加しま
した。また、寝屋川工場は、
毎月、工場周辺の清掃活動
を実 施しています。今後も
清掃活動を通じて、美しい
社会の実現に貢献してまい
ります。
藤田社長が、本年 7 月、倉
敷商工会議所主催の交流
会「倉敷志学」に講師とし
て招かれ、当社の企業理念
や、歴史、事業領域、第 2
代目社長大原孫三郎が取
り組んだ社会貢献活動など
について講演を行いました。
講演する藤田社長
徳島工場清掃活動
※クラボウの環境に対する取り組みについて、詳しくはホームページ http://www.kurabo.co.jp/report/index.html をご覧ください。
ホームページのご案内 〉〉〉h t t p : / / w w w . k u r a b o . c o . j p
当社ホームページでは、会社案内やニュースリリースのほか、IR 情
報をお届けするため、「株主・投資家情報」のサイトを開設してい
ます。
当社の開示資料を閲覧できる 「IR 資料室」
、IR 活動の日程をまと
めた 「IR カレンダー」など、株主の皆様のお役に立つ情報を提供
しています。
10
くらしの鼓動・つたえます。
h t t p : / / w w w. k u r a b o . c o . j p
株主メモ
●事業年度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
●定時株主総会
●基準日
(1)定時株主総会・期末配当金
(2)
中間配当金
毎年6月
毎年3月31日
毎年9月30日
●公告の方法
電子公告の方法により行います。
公告掲載URL http://www.kurabo.co.jp
●単元株式数
1,000株
●株主名簿管理人・特別口座の口座管理機関
三菱UFJ信託銀行株式会社
●同連絡先
三菱UFJ信託銀行株式会社
大阪証券代行部
〒541-8502 大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
電話 0120 - 094 - 777(通話料無料)
※事故その他やむを得ない事由によって電子公告に
よる公告をすることができない場合は、日本経済
新聞に掲載して行います。
【ご注意】
●株主様の住所変更、
単元未満株式の買取請求・買増請求その他各種お手続きにつきましては、原則、口座を開設さ
れている口座管理機関
(証券会社等)
で承ることとなっております。口座を開設されている証券会社等にお問合わ
せください。株主名簿管理人
(三菱UFJ信託銀行)
ではお取扱いできませんのでご注意ください。
●特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、
三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となってお
りますので、
上記特別口座の口座管理機関
(三菱UFJ信託銀行)
にお問合わせください。なお、三菱UFJ信託銀行全
国本支店でもお取次ぎいたします。
※平成23年5月3日に倉敷機械株式会社との株式交換に伴う株式の割当により当社株主となられた株主様のうち、
証券会社等に口座を開設されていない株主様のご連絡先は、以下のとおりです。
特別口座の口座管理機関 みずほ信託銀行株式会社 証券代行部
〒168-8507 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
電話 0120-288-324
(通話料無料)