各種ゴムの特性と特長

各種ゴムの特性と特長
gウレタン・ゴムのショア硬度の目安
g特長
ウレタン
ニトリル(NBR)
耐摩耗性・耐油性が優れ、安価です。
耐候性が劣るため、直射日光があたる場所やオゾンを発生する
電気装置の近くは避ける必要があります。
クロロプレン(CR)
特性のバランスがよく、安価です。
エチレン(EPDM)
耐候性が優れ、安価です。耐油性・耐炎性は劣ります。
ブチル(IIR)
耐候性・気密性が優れているため、空気入りタイヤのインナー
チューブなどに使用されています。耐油性・耐炎性は劣ります。
ふっ素(FPM)
ほとんどの特性が優れていますが、高価です。
シリコン(SI)
耐熱性が優れていますが、機械的強度は劣ります。
また、やや高価です。
低弾性(ハネナイト R )
衝撃吸収性が優れています。耐熱性・耐寒性と、耐油性は劣ります。
ショアA95
ショアA90
ショアA70
ショアA50
ショアA30
ウレタンゴム
アスカー Cと針入度で表されています。
アスカーCとウレタン・ゴムの硬度表記で使用されているショアAの
相関はおおよそ以下の表のようになります。
耐炎性
20
30
40
20 30 40 50
ASKER C
SRIS 0101 C型
60
クロロプレンゴム
耐摩耗性
60
70
70
80
80
90
90
エチレンゴム
機械的強度
5
耐摩耗性
耐炎性
gウレタン(エーテル系・エステル系)特性比較
項目
単位
ウレタンゴム
低反発ウレ夕ン 超低硬度ウレ夕ン
比重
−
1.13
1.13
1.20
1.15
1.20
1.03
1.02
硬度
ショアA
95
90
70
50
30
70
15
引張り強さ
MPa
44.1
44.6
31.3
27.4
18.5
11.8
0.6
伸び
%
400
530
650
690
600
250
445
耐熱性
℃
70
70
70
70
70
70
80
耐寒性
℃
−40
−20
−20
−20
−20
−20
−40
e引張り強さ、伸びの各特性値はJIS規格K6251に基づき試験を行っております。
g特性値
e引張り強さ、伸びの各特性値はJIS規格K6251に基づき試験を行っております。
項目
単位
ニトリルゴム
クロロプレンゴム エチレンゴム ブチルゴム
ふっ素ゴム
比重
−
1.6
1.3
1.6
1.2
1.5
1.8
1.9
硬度
ショアA
70
50
65
65
65
80
60
引張り強さ
MPa
12.7
4.4
13.3
12.8
7.5
12.5
10.8
伸び
%
370
400
460
490
380
330
270
最高使用温度
℃
90
99
100
120
120
230
230
連続使用温度
℃
80
80
80
80
80
210
210
耐寒性
℃
−10
−10
−35
−40
−30
−10
−10
特 性
エーテル系(ショアA95・90) エステル系(ショアA70・50・30)
引張強度
○
伸 び
○
引裂強度
○
反発弾性
○
滑り摩耗
○
耐摩耗性
衝突摩耗
○
耐加水分解性
○
耐 油 性
○
強
度
○
耐 久 性
○
耐酸、耐アルカリ性
○
シリコンゴム
1.2
1.2
70
50
7.4
8.8
300
330
200
200
150
150
−70
−70
高強度シリコンゴム
1.2
50
7.8
400
200
150
−50
機械的強度
5
耐炎性
50
※針入度はJIS K2207に規格化されており、規定重量の針を試料中に垂直に進入
させ、
進入した長さにより試料の硬さを表します。
針入度の値は1/10mmが針入度1になります。
(数値が大きいほど柔らかな材質
になります。)そのためショアやアスカーとの相対比較は困難となりますので比較
表は掲載しておりません。
5
耐摩耗性
10
デュロメータ A
(ショアA)
機械的強度
5
柔らかい
gゲルの硬度表記について
ニトリルゴム
機械的強度
硬い
ゴルフボール
野球の硬球
軟球
プラスチック消しゴム
自転車のタイヤチューブ
・硬度の許容範囲:記載値に対して±5です。
g特性比較グラフ
エーテル系
g特性値
硬度の目安
機械的強度が優れていますが、熱・薬品に弱い素材です。
また、硬度のバリエーションが豊富です。
gウレタン・ゴム・スポンジの接着について
耐摩耗性
耐炎性
低弾性ゴム
1.3
1.2
57
32
8.3
10.3
810
840
60
60
30
30
10
10
シール付タイプの商品には材質に適した両面粘着シールが使われています。
耐寒性
耐候性 耐寒性
0
耐熱性
耐油性
耐薬品性
0
耐熱性
耐油性
機械的強度
耐熱性
低弾性ゴム
機械的強度
耐摩耗性
耐炎性
耐候性 耐寒性
0
5
耐摩耗性
耐炎性
耐摩耗性
耐候性 耐寒性
0
LADTR PLADTR
−
−
−
適用ゴム素材
基材
¥単価 1∼4コ
標準タイプ 耐熱タイプ 導電タイプ 耐油性タイプ
主成分
20 ニトリル・クロロプレン・
ポリエステル不織布 アクリル系粘着剤
50 エチレン・ブチル・ふっ素
20
50
560
880
1,980
標準:ポリエステルフィルム
耐熱:ポリイミドフィルム シリコン系粘着剤 3,910
シリコン
eLADTRは5m巻き、
その他は10m巻きです。
eADTSは白い剥離紙側
(シリコン接着面)
のみが、
シリコンゴムに接着できます。
機械的強度
5
耐炎性
ADTR
ADTS HADTS
シリコンゴム
5
型式
W
標準タイプ 耐熱タイプ 導電タイプ 耐油性タイプ
gゴム用両面粘着テープ
耐油性
ふっ素ゴム
耐候性 耐寒性
0
耐油性
耐薬品性
機械的強度
耐摩耗性
耐寒性
耐熱性
耐候性
耐薬品性
5
耐炎性
0
耐候性 耐寒性
耐薬品性
エステル系
ブチルゴム
0
耐候性 耐寒性
Delivery
出荷日
eウレタン・ゴム・スポンジ用の両面粘着シール・接着剤については、
単体での販売もホームページ掲載商品として行っています。
詳細はhttp://fa.misumi.jpをご覧ください。
Price
価格
4,830
8,980
1,020
1,980
4,830
7,410
−
−
3
g数量スライド価格 (e1円未満切り捨て)P.91
数 量
値引率
1∼4
価格表
5∼9
5%
耐候性
0
−
10∼19
20∼29
10%
15%
e表示数量超えはお見積り
・接着力試験データ
180度剥離強度試験:SUS304板に厚さ1mm・幅25mmのゴムシートを粘着し測定。剥離に至った負荷を粘着力(N)で表しています。
耐熱性
耐熱性
耐油性
耐油性
耐熱性
耐薬品性
耐薬品性
g特性順位
項目
弱い
機械的強度
シリコン
低弾性
耐摩耗性 シリコン
低弾性
耐油性
低弾性
ブチル
耐油性
耐薬品性
ウレタン ニトリル クロロプレン エチレン
強い
低弾性
耐熱性
耐熱性
条件
g耐薬品性比較
ニトリル
耐候性
耐油性
耐薬品性
ブチル
エチレン ニトリル
クロロプレン ウレタン
ブチル
エチレン
低弾性
クロロプレン ウレタン
シリコン エチレン
ふっ素
エチレン クロロプレン ウレタン ニトリル
ふっ素
ウレタン ニトリル クロロプレン
ブチル
ふっ素
ブチル
エチレン シリコン
シリコン クロロプレン ウレタン ニトリル
ふっ素
ふっ素
ブチル
ふっ素 シリコン
ガソリン軽油
◎
◎
○
×
×
◎
△−○
△
水
△
◎
◎
◎
◎
◎
○
△
強酸
×
○
○
○
◎
◎
△
△
強アルカリ
×
○
◎
◎
◎
×
◎
○
エーテル
×
×−△
×−△
○
△−○
×−△
×−△
△
ケトン
×
×
×−○
◎
◎
×
○
×
クロロプレン
60
80
70
60
80
70
60
80
70
ふっ素
ADTS
シリコン
耐熱タイプ
HADTS
シリコン
ニトリル
60
80
70
13
15
15
3
9
10
6
9
13
60
80
70
導電タイプ
LADTR
クロロプレン エチレン
6
9
14
6
9
12
耐油性タイプ
PLADTR
ブチル
6
9
12
P.1523
参照
e接着力はいずれも測定値の一例であり、保証値ではありません。
gウレタンの変色についてのご注意
ウレタンは経年による色の変化、黄化が発生いたします。
特に制電性ウレタン
(グレー色)
については変色が目立つような変化をしますが物性的には問題なくその特性も維持されます。
下に経年による変色の過程を掲載いたします。
ご了解の上ご使用ください。
・制電性ウレタンの経年変色
◎=優、○=良、△=可、
×=不可
eブルコラン は長時間使用は80度、15分∼20分程度の短時間使用で120度となります。
g耐熱温度比較
−60
−50
−40
−30
−20
−10
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
140
®
−70
ウレタン
低弾性
ニトリル
室温×20分
室温×72時間
80℃×48時間
標準タイプ
ADTR
エチレン
ブチル
耐熱温度(℃)
150
160
170
180
190
200
210
220
230
耐熱ウレタン
®
超高耐摩耗ウレタンゴム:ブルコラン
ニトリルゴム
クロロプレンゴム
変化前
変化後
※黄変の時間やレベルは使用環境等で
大きく違いがあります。
エチレンゴム
ブチルゴム
ふっ素ゴム
また白ゴム
(P.1515)
につきましても黄変が発生することがあります。
ウレタン同様ご了解の上ご利用ください。
シリコンゴム
低弾性ゴム
1483
TPE(オレフィン系エラストマー)
1484