Corporate Social Responsibility ●国際交流基金CSR連携事業 タイにおける 日系企業の 社会貢献活動に関する 調査報告書 Thailand Philanthropic Activities by Japanese Companies in Thailand 84 はじめに 21 世紀に入り、国際社会は新たな時代を迎えつつあります。 BRICs に代表される新興国の経済が急速に発展する中、国境を越えた人、モノ、情報、資金の移動の 進展により、経済が活性化している一方で、急激な資金の移動による国民経済の混乱や外国人労働者の 排斥問題、偏狭なナショナリズムに起因する国民レベルの対立など、様々な問題を引き起こしています。 グローバリゼーションがもたらすこのような諸課題を解決するためには、国境を越えた協働と、対話・ 交流を通じた相互理解の推進を基礎とする新たな公共性を構築する必要があります。ここでは、従来の 政府機関や財団・NGO などの非営利団体のみならず、グローバルに活動を展開する企業や、近年注目 を集めている社会起業家・イノベーターが、それぞれのセクターを越えて共同作業を行うことが期待さ れます。 国際交流基金は、このような基本認識を踏まえ、海外で活動する日系企業との連携を推進するため、 2006 年 6 月に企業連携事業推進室を設置し、さらに、2007 年 1 月には企業連携事業推進室を事業開発戦 略室に改組し、企業との連携を通じた新たな事業の開発に取り組んでいます。具体的な活動としては、 5 カ国(中国、韓国、イギリス、フランス、ドイツ)において「日系企業の社会貢献活動」についての 調査の実施及び調査結果の報告会を開催し、調査報告書を出版しています。 今回、タイにおいて盤谷日本人商工会議所の協力のもとに、「タイにおける日系企業の社会貢献活動」 についての調査の実施と、調査結果について盤谷日本人商工会議所会員の日系企業を対象にした報告会 を開催し、日系企業間での調査結果に関する情報の共有化に貢献しました。また、タイにおける日系企 業の社会貢献活動への理解の向上にも寄与しています。 このたび、盤谷日本人商工会議所及び会員の日系企業の協力のもと、特定非営利活動法人パブリック リソースセンターに委託して実施した、前述の「タイにおける日系企業の社会貢献活動調査」について の報告書をまとめることとなりました。タイと日本との間には歴史的、文化的な面での交流とともに、 経済面においても緊密な関係が長く続いてきていますが、さらに相互理解を進展させていく上で、今回 の調査結果が少しでもお役に立てれば幸いです。 最後になりましたが、本調査を実施するにあたり、多くの方々のご協力を賜りました。調査の実施に あたり、全面的にご協力いただいた、盤谷日本人商工会議所及び会議所会員の日系企業の皆様に対し、 この場をお借りして厚くお礼申し上げます。 2008 年 10 月 国際交流基金 事業開発戦略室 1 目 次 本 編 2 第一章 国際交流基金の CSRとの連携事業の目的と概要 4 1. 1 国際交流基金が取り組むCSRとの連携・協力事業とは 4 1. 2 タイにおけるCSRとの連携事業の概要 5 1. 3 報告書の構成・執筆者 6 第二章 盤谷(バンコク)日本人商工会議所の社会貢献活動について 7 第三章 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 11 3. 1 アンケート調査の概要 11 3. 2 企業概要(進出時期、 進出形態、 事業内容、 社員数と構成) 12 3. 3 企業活動にあたっての配慮 16 3. 4 社会貢献活動の実施状況 19 3. 5 社会貢献活動の分野、 形態 20 3. 6 社会貢献活動事例の紹介 21 3. 7 社会貢献活動の実施にあたり必要なサポート 25 3. 8 社会貢献活動を行っていない理由と今後の取り組み意欲 25 第四章 日系企業のインタビュー調査にみるCSR /社会貢献活動事例 27 4. 1 日系企業インタビュー調査の概要 27 4. 2 日系企業インタビュー調査結果 28 第五章 日系企業の社会貢献活動に関するアンケート調査とインタビュー調査結果の考察 41 第六章 国際交流基金の取り組みについて 43 6. 1 タイにおける日系企業の社会貢献活動の促進のために 43 6. 2 国際交流基金の今後の取り組み 44 資料編 社会貢献活動事例一覧 46 1. 企業別社会貢献活動事例 46 2. 分野別社会貢献活動事例 64 本 編 Thailand Philanthropic Activities by Japanese Companies in Thailand 3 第一章 国際交流基金の CSRとの連携事業の目的と概要 1. 1 国際交流基金が取り組む CSRとの連携・協力事業とは 国際交流基金は、 「はじめに」でも紹介したとおり、21 世紀における国際社会の課題を解決するため には、従来の政府機関や財団・NPO/NGO などの非政府機関に加え、グローバルに活動する企業や、近 年注目を集めている社会起業家・イノベーターの参加が不可欠であり、これら多様なアクターの活動と 連携・協力していく必要性を認識している。 以上の考え方に基づき、国際交流基金は 2006 年 6 月に企業連携事業推進室を設置し、2007 年 1 月には これを事業開発戦略室に改組して、CSR との連携・協力事業に取り組んできている。 現時点での事業の目的と優先領域は以下のとおりである。 ・目的 海外における日系企業の CSR に対する取り組みと社会貢献活動に連携・協力することを通じて、 国際社会の課題解決に向けた日本の官民双方の対話・交流・協働をさらに推進する。 ・優先領域 調査 アンケートとヒアリングを通じて、海外における日系企業の CSR に対する取り組み及び社会貢献 活動の現状を把握し、国際交流基金等の公的機関と日系企業との連携・協力の可能性を探る。 情報共有・発信 調査結果を現地の日系企業や国内関係団体に報告し、情報共有を通じた CSR に対する取り組み 及び社会貢献活動の推進に寄与する。また、調査結果の概要を現地の一般向けに広報し、日系企業 の CSR の取り組みと社会貢献活動に対する理解の向上を図る。 連携・協力 日系企業に対し情報提供や事業紹介等を行うことにより、特に国際交流・協力分野における日系企 業の社会貢献活動の活発化に寄与する。また、国際交流基金と日系企業との共同事業の開発を通じ て、パートナーシップに基づく連携・協力を推進する。 なお、事業の実施にあたっては、国際交流基金の公共性、公益性と、CSR の自立性、ステークホルダー への社会的責任の観点から、以下の点に留意する。 ・イコール・パートナーシップ CSR の基本は、 企業のイニシアティブとステークホルダーに対する社会的責任を果たす点にある。 このため、連携・協力にあたっては、各企業の自主性を最大限尊重する。また、共同事業を実施す る場合には、国際交流基金と各企業の社会貢献活動のミッションが合致する領域を明確にし、双方 のステークホルダーに十分説明できるよう配慮する。 4 ・公共性/非営利性 国際交流基金は公的機関であり、国際社会における課題解決に向けた取り組みの一環として CSR との連携・協力を行う。連携・協力にあたっては、公共性、非営利性の確保を原則とし、事業が特 定の企業の営利活動や地位向上等に限定されないよう配慮する。 1.2 タイにおけるCSRとの連携事業の概要 国際交流基金は、企業の CSR との連携・協力の必要性を認識し、2007 年 1 月には企業連携事業推進 室を発展させた事業開発戦略室を設置し、事業を推進している。タイにおいては、2008 年 2 月~ 3 月に かけて「タイにおける日系企業の社会貢献活動に関するアンケート調査」を実施した。調査にあたって は、盤谷日本人商工会議所の協力を得て、タイの日系企業の CSR に対する取り組みと社会貢献活動の 現状を調査した。調査は、アンケート調査により全体像を把握すると共に、可能な限り具体的な事例を 提示するため、回答企業からモデルとなる事例を抽出して、電話によるインタビュー調査をあわせて実 施した。 また、タイにおける調査の結果報告会を盤谷日本人商工会議所の協力のもと開催し、日系企業間の社 会貢献活動に関しての情報の共有化に貢献した。 ■事業概要 2008 年 2 月 -3 月 2008 年 7 月 -8 月 2008 年 10 月 「タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査」のアンケート調査実施 「タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査」のインタビュー調査実施 「タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査結果報告会」の開催 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 5 第一章 1.3 報告書の構成・執筆者 報告書は以下の構成としている。 第二章では、盤谷日本人商工会議所山本明夫副会頭(社会貢献基金委員長)に「盤谷(バンコク)日 本人商工会議所の社会貢献活動について」と題して執筆いただいた。盤谷日本人商工会議所の 50 年に わたる社会貢献活動の歴史、また、 「社会貢献基金」「21 世紀教育基金」を設置し、社会貢献活動を継 続して実施していることについて述べてもらっている。盤谷日本人商工会議所が中心となり、在タイの 国際交流基金のとの連携事業の目的と概要 日系企業が善き企業市民として活動し、タイ社会に貢献していることが理解していただけるとおもう。 第三章では、本報告書の中核となる調査結果の報告及び分析を行った。分析の結果、タイの日系企業 の社会貢献活動の傾向や、今後、日系企業がタイで社会貢献活動を推進していくために求められる公的 機関の支援の方向性が示されている。 また、第四章で、タイの日系企業の社会貢献活動を促進するため、日系企業への電話インタビュー調 査をもとに、具体的な社会貢献活動事例を紹介している。第五章では、タイにおける日系企業の社会貢 献活動のアンケート調査結果とインタビュー調査結果についての考察を行った。 第六章では、調査結果を踏まえ、今後日系企業がタイでの社会貢献活動を推進していくために必要と される施策を提言の形でまとめるとともに、国際交流基金としての今後の取り組みの方向性を記載した。 最後に、アンケート調査及びヒアリング調査で収集したタイにおける日系企業の社会貢献活動事例を 参考資料として掲載している。これらの事例を参考に、今後、タイにおける日系企業の方々が、さらに 社会貢献活動を展開していただければ幸いである。 ■執筆者 6 第一章 富岡 順一(国際交流基金事業開発戦略室 室長) 小林 立明(国際交流基金ニューヨーク事務所 副所長 CSRワーキングチーム) 第二章 山本 明夫(盤谷日本人商工会議所副会頭・社会貢献基金委員長) 第三章 第四章 第五章 岸本 幸子(パブリックリソースセンター 事務局長) 田島明日丘(パブリックリソースセンター プログラムオフィサー) 武田 麻子(パブリックリソースセンター プログラムオフィサー) 第五章 富岡 順一(国際交流基金事業開発戦略室 室長) 第二章 盤谷(バンコク)日本人商工会議所の社会貢献活動について 社会貢献基金委員長 山本 明夫 2.1 背景 バンコク日本人商工会議所は、在タイ日系企業を会員とする経済団体で、1954 年に設立されました。 現在の会員数は約 1300 社で世界でも最大規模の在外日本人商工会議所です。日系企業のタイにおける 経済活動を支援するため、政府などへの要望、会員への情報提供、会員相互の交流などの事業を活発に 実施しています。 現在、在タイ日系企業数は 7000 社以上あるといわれ、タイ経済に占める日系企業活動の割合も非常 に高くなっています。このように多くの日系企業がタイに進出し当地での活動を発展させてきた背景に は、日タイ間の永年にわたる友好関係があります。昨年(2007 年)には、日タイ修好 120 周年を記念し 数多くのイベントが開催されました。タイの人たちは概して日本や日本人に対し非常に好意的であり、 そのことが日系企業のタイでの事業展開を非常にスムーズなものとしてきました。私たちは、過去多く の人々が培ってきたこのかけがえのない日タイ両国の友好関係をこれからも継続して発展させていく必 要があります。 そのためには、私たち在タイ日系企業が善き「企業市民」として、私たちを育ててくれたタイ社会に 対し「感謝」の気持ちを示すことが重要です。各企業においても、それぞれ独自の社会貢献事業に取り 組んでいますが、本所としても在タイ日系企業全体の意志として、継続的に社会貢献活動に取り組んで ゆきたいと考えています。 2.2 これまでの社会貢献活動 本所の記録に残る最も古い社会貢献は、1958 年のタイ赤十字バザーに対する協力で、本所設立 5 年目 にして早くも社会貢献活動を始めていたことになります。タイ赤十字に対する寄付は 50 年後の現在で も継続して実施しています。本所が会員企業に商品提供を呼びかけ、本所がとりまとめ赤十字に寄付を 行なっています。 1983 年からは国際交流基金等の協力によりタイ人による日本語弁論大会が始まり、本所も入賞者へ の電気製品等の賞品の提供を始めました。こちらも、現在も継続して支援を行なっています。 その他、タイ国内で洪水、干ばつ等の大規模な災害が発生した際には、その都度会員に協力を呼びか け、被災地に寄付を行なってきました。 2.3 社会貢献のための基金の設置 本所は、社会貢献事業を継続的に安定して実施するため、会員企業からの寄付に加え、会議所会計と して「21 世紀教育基金」「社会貢献基金」を設置しています。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 7 第二章 「21 世紀教育基金」はタイ国内の教育を支援していくために設置したもので、会員企業等からの寄付 により基金約 1 億バーツで 2000 年に事業を始めました。地方の小学校の活動支援や、大学生への奨学金 の供与を行っています。 「社会貢献基金」は 2007 年からスタートしたもので、毎年、本所会費収入の約 1 割(400 万バーツ) を基金として積み立て、幅広い社会貢献事業を実施していく予定です。この基金は「社会貢献の必要性 盤谷(バンコク)日本人商工会議所の社会貢献活動について は理解できるが、災害等の予期せぬ寄付に対し、その都度、企業内で予算を確保するのは難しい。でき れば、会議所で会費から安定的に積み立てを行なって欲しい」との会員からの要望に応えて新たに設置 したものです。 これらの基金の管理には、本所内に「21 世紀教育基金委員会」「社会貢献基金委員会」を設置し、厳 格な運用を行なっています。 2.4 主な社会貢献事業の内容 (1)地方小中学生向け昼食プログラム(21 世紀教育基金) 貧困に悩む地域の小中学生が課外活動として養鶏を導入し、昼食に鶏卵を用いることにより、生徒の 栄養状態を改善させ、かつ昼食を全生徒に行き渡させることができるよう、養鶏施設と鶏を寄付してい ます。21 世紀教育基金から資金を拠出しています。 (2)地方大学生奨学金プログラム(21 世紀教育基金) 5つの地方大学(チェンマイ、メイジョー、コンケン、スラナリ、ソンクラー各大学)の合計 148 人 のタイ人学生に奨学金を支給してきました。合計支給金額は 1,096 万バーツに上ります。21 世紀教育基 金から資金を拠出しています。 (3)地方高校生対象奨学金の創設 日タイ修好 120 周年を記念し、日本からの寄付と 21 世紀教育基金からの拠出金を併せ、新たに地方の 高校生を対象とした奨学金基金を創設、2008 年から毎年 120 人の高校生に奨学金を支給します。 (4)泰日工業大学支援 日本に留学経験があるタイ人が中心となり、2007 年 5 月に開校した泰日工業大学が開学しました。こ の大学は日本語が話せる実践的な技術者を育成することを目的に設立されたもので、在タイ日系企業の 期待も高まっています。本所では、会員企業から寄付を募り年間 800 万バーツの奨学金を 4 年間提供し ます。また、開学に併せて、会員企業から自動車部品、旋盤、パソコン等の機材の提供を行いました。 (5)赤十字社への寄付(社会貢献基金) 恵まれない方への物品の供与等熱心に社会貢献活動に取り組んでいるタイ赤十字社は、毎年春に赤十 字活動の報告と活動資金調達のため赤十字フェアを開催しています。本所は、同フェア開催にあたり、 会員企業の製品や現金の寄付を募り、赤十字社に寄付しています。2007 年からは社会貢献基金からの 8 支出も行っています。 (6)日本語弁論大会(社会貢献基金) 本所は、在タイ日本国大使館、国際交流基金バンコク日本文化センター、日本人会及びタイ国元留学 生協会とともに、毎年 8 月に日本語弁論大会を開催しています。予選を通過した優秀なタイ人日本語学 習者約 20 名が全国から集まり熱弁をふるいます。本所は、社会貢献基金から資金を拠出し、参加者へ の賞品提供を行っています。 (7)日本語補習校への支援 タイ国内には、在タイ日本人を対象とした学校として、バンコクの日本人学校以外に、プーケット、チェ ンマイ、シラチャに日本人補習校が設置され週末に授業が実施されています。本所ではこれら各校に対 し、備品や教員の研修費用の補助を行っています。2009 年4月にはシラチャに日本人学校が開校する 予定となっており、本所はその建設資金の一部を寄付しました。 (8)日タイ修好 120 周年記念彫刻の設置 2007 年9月、バンコク市内中心部の商業施設前の広場に東京藝術大学・宮田亮平学長製作のイルカ をモチーフとした彫刻を設置、タイ王室に寄贈しました。 (9)アユタヤ歴史研究センター別館リニュアル支援 山田長政が活躍したと言われるアユタヤ日本人街跡に設置されているアユタヤ歴史研究センター別館 が老朽化していたため、所有する泰日協会が日タイ修好 120 周年を機にリニューアルすることとなりま した。本所も、その事業に対し寄付を行うとともに、リニューアル作業の支援を行いました。 (10)高校サッカー選手権の開催 2007 年にタイ初の全国規模の高校サッカー選手権をタイ商工会議所、タイサッカー協会とともに開 催しました。2008 年以降も継続開催を予定しています。 (11) ミャンマーサイクロン被害に対する寄付(社会貢献基金) 2007 年 9 月にミャンマー南部地域を襲ったサイクロンは、大きな被害をもたらしました。本所では、 従来タイ国外の災害に対し支援を行ったことはありませんでしたが、タイとミャンマーとの経済的な繋 がりを考慮し、在ミャンマー外国人商工会議所に対し 3000 ドルの寄付を社会貢献基金から行いました。 (12)バンコク都立老人介護センターの拡充 2004 年 9 月の本所創立 50 周年に併せ、バンコク都の要望を受け 「バンコク都立老人介護施設」 に医 療棟を建設、寄付しました。建設にあたっては会員からの寄付 2,690 万バーツを充てました。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 9 第二章 2.5 今後の課題 このように本所では、幅広い社会貢献活動を実施してきました。今後も「21 世紀教育基金」「社会貢 献基金」という2つの基金をもとに継続的に事業を実施していく予定です。 本所には日タイの間で活動されている様々な団体、個人から支援の要請があります。その活動の多く 盤谷(バンコク)日本人商工会議所の社会貢献活動について 10 は日タイ両国にとって有効なものであり、できれば支援を行いたいのですが、一方で両基金から支出で きる金額は限られており、本所において支援する事業を選ばざるを得ません。外国にある日本人商工会 議所として取り組まなくてはならない社会貢献事業はどのようなものか、これが本所の社会貢献基金委 員会における最大の検討課題となっています。 第三章 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 3.1 アンケート調査の概要 国際交流基金は「タイおける日系企業の社会貢献活動に関するアンケート調査」を実施した。調査概 要は以下のとおりである。 ◆調査方法:盤谷(バンコク)日本人商工会議所の会員企業 1291 社を対象に「日系企業の社会貢献 活動に関するアンケート」と題した質問用紙を送付し、調査を実施した。質問用紙は電 子メールと FAX にて回収した。 ◆調査協力:盤谷(バンコク)日本人商工会議所 ◆調査時期:2008 年 2 月~ 3 月 ◆回答企業数:216 社 調査項目は以下のとおり (1)企業概要(進出時期、進出形態、事業内容、社員数と構成) (2)企業活動にあたっての配慮、現地で独自に策定した CSR 方針 (3)社会貢献活動の実施状況 (4)社会貢献活動の分野、形態 (5)社会貢献活動の実施にあたり必要なサポート (6)社会貢献活動を行っていない理由と今後の取り組み意欲 次節以降に調査結果を報告する。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 11 第三章 3.2 企業概要(進出時期、進出形態、事業内容、社員数と構成) (1) タイへの進出時期 回答企業 216 社に対し、タイへの進出時期について尋ねたところ、「1990 年以前」が 117 社(54.2%) と最も多く、次いで「1996 年〜 2000 年」が 34 社(15.7%)であり、「1991 年〜 1995 年」が 33 社(15.3%)、 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 「2001 年〜 2005 年」が 24 社(11.1%)と続いた。回答企業の約 7 割は、1995 年以前にタイに進出している(図 3-1) 。 自動車産業をはじめとして、日本企業のタイへの進出は早く、また企業数・投資額ともに ASEAN 諸 国の中で最も高い。 【図3-1 タイへの進出時期】 2006年以降, 8社, 3.7% 2001年∼ 2005年, 24社, 11.1% 1996年∼ 2000年, 34社, 15.7% 1990年以前, 117社, 54.2% 1991年∼ 1995年, 33社, 15.3% (2) タイへの進出形態 回答企業 216 社に対し、タイへの進出形態を尋ねたところ、「現地法人」が 201 社(93.1%)、「日本法 人のタイ支社・支店・営業所・駐在員連絡事務所等」が 15 社(6.9%)であった(図 3-2)。 回答企業の 9 割以上が現地法人という結果である。 【図3-2 タイへの進出形態】 日本法人のタイ支社・ 支店・営業所・駐在員 連絡事務所等, 15社, 6.9% 現地法人, 201社, 93.1% 12 また、進出年次別にみると 2000 年以前に進出した企業の 90%以上は現地法人化している。2001 年以 降進出企業でも 9 割近くの企業が現地法人となっており、比較的進出年次が新しい企業でも現法化が進 んでいる(表 3-1) 。 表 3-1 進出年次別進出形態 現地法人 90 年以前 91-00 年 01 年以降 計 日本法人支社・支店等 計 108 社 / 92.3% 9 社 / 7.7% 117 社 / 100% 65 社 / 97.0% 2 社 / 3.0% 67 社 / 100% 28 社 / 87.5% 32 社 / 100% 201 社 / 93.1% 4 社 / 12.5% 15 社 / 6.9% 216 社 / 100% (3)事業内容 回答企業 216 社に対し、現在の事業内容について尋ねたところ、「製造業」が 147 社(68.1%)、次いで 「サービス業」が 69 社(31.9%)であった(図 3-3)。回答企業の約 7 割が製造業を占めている。 【図3-3 事業内容】 サービス業, 69社, 31.9% 製造業 (製造販売を含む) , 147社,68.1% また、事業内容別に進出年次をみると、「製造業」、「サービス業」とも 1990 年以前の進出企業は 5 割 を超える。1990 年代の進出割合は「製造業」が「サービス業」を大きく上回る一方、2001 年以降は「サー ビス業」の進出割合が「製造業」を上回っている(表 3-2)。 表 3-2 事業形態別進出年次 90 年以前 91-00 年 01 年以降 計 40 社 / 58.0% 11 社 / 15.9% 18 社 / 26.1% 69 社 / 100% 製造業 77 社 / 52.4% (製造販売含む) 56 社 / 38.1% 14 社 / 9.5% 147 社 / 100% 67 社 / 31.0% 32 社 / 14.8% 216 社 / 100% サービス業 計 117 社 / 54.2% タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 13 第三章 (4)社員数 回答企業 216 社に対し、社員数について尋ねたところ、「101 ~ 500 人」の企業が 85 社(39.4%)と最 も多く、次いで「501 ~ 1000 人」が 33 社(15.3%)、「1001 ~ 5000 人」が 32 社(14.8%)であった。500 人以下の中小規模の企業が全体の 65%を占めている(図 3-4)。 【図3-4 社員数】 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 無回答,4社,1.9% 10人以下,14社, 6.5% 5001人以上,6社, 2.8% 11人∼50人,26社, 12.0% 1001人∼5000人,32社, 14.8% 51人∼100人,16社, 7.4% 501人∼1000人,33社, 15.3% 101人∼500人,85社, 39.4% また、進出年次別にみると、2001 年以降に進出した企業の 6 割以上が 100 人以下の社員数の中小規模 の企業である一方、2000 年以前進出企業のうち約 8 割は 101 人以上の従業員規模、そのうち 3 割以上が 501 人以上の大規模企業である(表 3-3) 。 表 3-3 進出年次別社員数 14 100 人以下 101-500 人 501 人以上 不明 計 90 年以前 20 社 / 17.1% 51 社 / 43.6% 44 社 / 37.6% 2 社 / 1.7% 117 社/ 100% 91-00 年 16 社 / 23.9% 29 社 / 43.3% 22 社 / 32.8% − 67 社 / 100% 01 年以降 20 社 / 62.5% 5 社 / 15.6% 6 社 / 18.8% 1 社 / 3.1% 32 社 / 100% 計 56 社 / 25.9% 85 社 / 39.4% 72 社 / 33.3% 3 社 / 1.4% 216 社/ 100% (5)日本人社員数 回答企業 216 社に対し、日本人社員の人数について尋ねたところ、「6 ~ 10 人」が 51 社(23.6%)と 最 も 多 く、 次 い で、 「11 ~ 20 人 」 、 「5 人 」、「4 人 」、「2 人 」 が そ れ ぞ れ 24 社(11.1 %) で あ っ た( 図 3-5) 。 日本人社員の人数 1 ~ 5 人までが全体の約 5 割を占めた。一方 30 人以上の日本人社員を有する企業も 7%を超える。 日本人社員の割合は、最も多いのが「5%未満」の 148 社(68.5%)、次いで「10%~ 20%未満」が 24 社(11.1%)である。社員の 50%以上が日本人という企業も 3 社ある。日本人社員の割合が 20%未満の 企業は、全体の約 9 割を占めている(図 3-6)。 【図3-5 日本人社員数】 51人以上, 5社, 2.3% 無回答,5社,2.3% 41人∼50人, 6社, 2.8% 1人, 16社, 7.4% 31人∼40人, 5社, 2.3% 2人, 24社, 11.1% 21人∼30人, 14社, 6.5% 3人, 18社, 8.3% 11人∼20人, 24社, 11.1% 4人, 24社, 11.1% 6人∼10人, 51社, 23.6% 5人, 24社, 11.1% 【図3-6 日本人社員の割合】 50%以上, 3社, 1.4% 40%∼50%未満, 1社, 0.5% 無回答, 5社, 2.3% 30%∼40%未満, 4社, 1.9% 20%∼30%未満, 14社, 6.5% 10%∼20%未満, 24社, 11.1% 5%∼10%未満, 17社, 7.9% ∼5%未満, 148社, 68.5% タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 15 第三章 3.3 企業活動にあたっての配慮 (1) タイにおける企業市民として活動するための配慮 回答企業 216 社に対し、タイにおける企業活動にあたり、企業市民として配慮している点について 3 つまで尋ねたところ、 「企業倫理の確立や法令遵守」が最も多く 132 社(61.1%)、次いで「省資源や省エネ、 環境保護への取り組み」が 105 社(48.6%)であった。これらに続いて、 「顧客対応の充実」が 98 社(45.4%)、 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 「労使協調関係」が 73 社(33.8%)という順であった(図 3-7、複数回答3つまで)。 タイでは 1997 年のアジア経済危機以降、タクシン政権による急速な経済成長と引き換えに環境汚染 や森林破壊の問題が深刻化しており、特に日本企業の進出の多いバンコクとその周辺地域の汚染状況が、 多くの日本企業の関心を惹いているものと思われる。また、外資企業に対する雇用上の規制(現地人採 用義務)や VAT(タイの消費税)をはじめとする各種税制への対応などが、 「労使協調関係」 「適正な納税」 を上位に押し上げる背景と考えられる。また、2003 年には「Thai Labor Standard TLS.8001-2003」と いう労働に関する CSR の国家規格が発行され、タイに進出する日系企業も取得している。 【図3-7 企業活動において配慮していること (複数回答3つまで) 】 132社,61.1% 企業倫理の確立や法令遵守 105社,48.6% 省資源や省エネ、環境保護への取り組み 98社,45.4% 顧客対応の充実 73社,33.8% 労使協調関係 69社,31.9% 適正な納税 地域社会との共生 60社,27.8% 雇用の維持、創出 60社,27.8% 36社,16.7% 現地経済への貢献 30社,13.9% 経営の透明性と情報公開 28社,13.0% 技術移転 株主に対する配当 不祥事・不測事態の際の情報発信対応など メセナ活動への取り組み その他 (社) 0 16 24社,11.1% 10社,4.6% 2社,0.9% 4社,1.9% 20 40 60 80 100 120 140 (2)現地で独自に策定した CSR 方針とその内容 回答企業 216 社に対し、日本本社とは別に、現地で独自に CSR 方針を策定しているか尋ねたところ、 策定しているのは、全体の半数にあたる 146 社(67.6%)であった。策定している具体的な方針として 最も多かったのが「環境に関する方針」で 95 社(44.0%)であった。次いで「雇用に関する方針」が 53 社(24.5%)、「地域社会に関する方針」が 50 社(23.1%)という結果となった(図 3-8、複数回答)。 日本の進出企業の中でも、すでに環境に対する独自の施策を実践し高い評価を受ける企業もあるが、 環境汚染の進行も著しく、「環境」は引き続き CSR 方針の重要な課題となるだろう。 【図3-8 現地独自のCSR方針 (複数回答) 】 環境に関する方針 95社, 44.0% 雇用に関する方針 53社, 24.5% 50社, 23.1% 地域社会に関する方針 36社, 16.7% 消費者に関する方針 調達に関する方針 26社, 12.0% 人権に関する方針 26社, 12.0% メセナに関する方針 5社, 2.3% 70社, 32.4% 特にない (社) 0 20 40 60 80 100 120 140 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 17 第三章 また、現地で独自に策定した CSR 方針があると回答した企業 146 社に対して、その CSR 方針に含ま れている内容を尋ねたところ、最も多かったのが「リサイクル」で 60 社(41.1%)、「有害物質規制」が 59 社(40.4%)と続く。次いで「採用や人材育成における年齢、性別、障がいの有無、民族による差別 の撤廃」 、 「エンプロイアビリティー(労働者が持つ雇用されるにふさわしい能力)の向上」がそれぞれ 39 社(26.7%)であった。(図 3-9、複数回答)。 環境や人材育成・教育を含む雇用関連が CSR 方針に組み込まれる傾向にあるといえる。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 【図3-9 現地独自のCSR方針の内容 (複数回答) 】 A 60社,41.1% B 59社,40.4% C 39社,26.7% D 39社,26.7% E 34社,23.3% F 33社,22.6% G 28社,19.2% H 27社,18.5% I 23社,15.6% J 21社,14.9% 20社,13.7% K L 18社,12.3% 17社,11.6% M 13社,8.9% N O (社) 0 10社,6.9% 10 20 30 40 50 60 70 A:リサイクル/ B:有害物質規制/ C:採用や人材育成における年齢、性別、障がいの有無、民 族による差別の撤廃/ D:エンプロイアビリティー(労働者がもつ雇用されるにふさわしい能力) の向上/ E:ワーク・ライフ・バランス(労働者の仕事と生活のバランス)の改善/ F:グリー ン調達/ G:再生可能エネルギーや自然エネルギーの導入/ H:情報の開示/ I:環境に配慮した 製品開発ガイドライン/ J:フェアトレードの推進/ K:ユニバーサルデザイン等、ニーズの多様 性に応じた革新的な製品とサービスの開発/ L:調達方針における人権、労働環境への配慮/ M: ステイクホルダーとの積極的対話/ N:起業家や条件不利益地域への技術移転/ O:撤退やリス トラ等事業の再構築に際しての社会的配慮 18 3.4 社会貢献活動の実施状況 回答企業 216 社に社会貢献活動の実施状況を尋ねたところ、「実施している」と回答した企業は 141 社 (65.3%)であった(図 3-10) 。 【図3-10 社会貢献活動の実施状況】 していない, 75社, 34.7% している, 141社, 65.3% また、社員規模別に社会貢献活動の実施状況をみると、実施している割合は、「100 人以下」では 22 社(39.3%)だが、「101 〜 500 人」では 55 社(64.7%)、「501 人以上」では 63 社(87.5%)であった(表 3-4) 。 さらに、進出年次別に社会貢献活動の実施状況をみると、実施している割合は、「2001 年以降」の進 出では 16 社(50.0%)、 「1991 年~ 2000 年」では 39 社(58.2%)、 「1990 年以前」では 86 社(73.5%)であっ た(表 3-5) 。 以上から、企業の規模が大きいほど社会貢献活動の実施率は高く、進出期間が長いほど社会貢献活動 実施率が高い傾向にあることがわかる。 表 3-4 社員規模別社会貢献活動実施状況 している していない 計 100 人以下 22 社 / 39.3% 34 社 / 60.7% 56 社 / 100% 101-500 人 55 社 / 64.7% 30 社 / 35.3% 85 社 / 100% 501 人以上 63 社 / 87.5% 9 社 / 12.5% 72 社 / 100% 不明 1 社 / 33..3% 2 社 / 66.7% 3 社 / 100% 141 社 / 65.3% 75 社 / 34.7% 計 216 社 / 100% 表 3-5 進出年次別社会貢献活動実施状況 している していない 計 90 年以前 86 社 / 73.5% 31 社 / 26.5% 117 社 / 100% 91-00 年 39 社 / 58.2% 28 社 / 41.8% 67 社 / 100% 01 年以降 16 社 / 50.0% 16 社 / 50.0% 32 社 / 100% 141 社 / 65.3% 75 社 / 34.7% 216 社 / 100% 計 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 19 第三章 3.5 社会貢献活動の分野、形態 (1)社会貢献活動の活動分野 社会貢献活動を実施している 141 社に社会貢献活動の分野を尋ねたところ、「教育・スポーツ」が 90 社(63.8%)と最も高く、次いで「地域社会活動」が 82 社(58.2%)であった。CSR 課題として関心の 高かった「環境」は、社会貢献活動の活動分野としては 56 社(39.7%)で 3 位であった(図 3-11、複数 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 回答) 。 【図3-11 社会貢献活動の活動分野 (複数回答) 】 教育・スポーツ 90社, 63.8% 地域社会活動 82社, 58.2% 環境 56社, 39.7% 災害支援 43社, 30.5% 医療・社会福祉 41社, 29.1% 学術・研究 35社, 24.8% 人道支援 28社, 19.9% 国際交流・協力 27社, 19.1% 芸術・文化 22社, 15.6% 文化遺産保存 8社, 5.7% その他 5社, 3.5% (社) 0 20 40 60 80 100 120 (2)社会貢献活動の形態 社会貢献活動を実施している 141 社に社会貢献活動の形態を尋ねたところ、「資金支援(寄附金・協 賛金等) 」が 113 社(80.1%)と最も多かった。次いで、「社員ボランティア」79 社(56.0%)、「社外の 活動への会社施設の提供等」62 社(44.0%)があげられ、社員の参画など、金銭物品援助にとどまらな い人的な社会貢献活動への姿勢がうかがえる(図 3-12、複数回答)。 【図3-12 社会貢献活動の形態 (複数回答) 】 113社, 80.1% 資金支援(寄附金・協賛金等) 社員ボランティア 79社, 56.0% 社外の活動への会社施設の提供等 62社, 44.0% 物品寄贈やサービスの提供 35社, 24.8% 自主企画 (奨学金支給、各種イベント実施等) 28社, 19.9% その他 (社) 0 20 48社, 34.0% 20 40 60 80 100 120 3.6 社会貢献活動事例の紹介 今回の調査では、回答企業 216 社のうち、社会貢献活動を実施していると回答した 141 社から 256 件 の社会貢献活動事例を収集した。 以下に、各分野であげられた社会貢献活動事例の特色や具体的な活動内容について述べる。 なお、 【表 3-6 分野別社会貢献活動事例一覧】は、社会貢献活動事例を分野別に分類し、その一例を 示したものである。 (1)教育・スポーツ 教育・スポーツ分野での社会貢献活動事例が最も多く 101 件であった。 学校への寄付・物品支援(32 件)、奨学金提供・困難な状況にある子ども支援(22 件)、大学への資金援助・ 奨学金提供(18 件) 、教育施設インフラ改善の支援(8 件)など、資金提供や奨学金が上位を占めるが、 並行して社員ボランティアなど、人的リソースを導入する事例は多くみられる。 具体的には、2007 年開校の泰日工業大学に対する奨学金や寄付金提供の事例は 18 件あがった。また、 図書館や食堂、トイレ、校舎の建築修理など教育施設インフラの改善支援は 8 件あげられた。さらに、 本業の事業領域に近い社会貢献活動として、工場見学、地域の各種学校などからの教育実習生の受け入 れ、大学生の職場実務研修(4 件)があげられる。また、ユニークな事例として、車のデザインや電化 製品など事業領域の技術として専門知識を学ぶ機会提供(2 件)もあった。 全般的に資金・物品支援だけでなく、社員ボランティアや自社領域を生かした、多様な活動がみられる。 (2)地域社会活動 地域社会活動分野での社会貢献活動は 51 件で、教育・スポーツ分野に次いで事例が多かった。中でも、 地域の教育施設への支援(10 件)や地域イベント支援(8 件)といった寄付・物品提供が多い。 また敬虔な仏教信仰の文化的背景を反映してか、地域の寺院への寄進も 6 件あった。 なお、 社員による地域での植樹活動など、社員参加型の地域環境に関する支援(6 件)事例もみられた。 さらに、タイの社会問題のひとつである麻薬に関する事例も 2 件あり、地域の社会問題に関与する社会 貢献活動の一例として注目される。 (3)医療・社会福祉 医療・社会福祉の分野では 36 件の事例があった。 献血活動が活発で 10 件報告されている。 社会福祉施設や障害者支援などに関して資金・物品支援が中心となっているが、中には社員ボランティ アを並行して実施する活動も多い。また、ドラッグ関連教育活動や HIV といった社会問題に関与する 社会貢献活動もみられた。さらに、国家後援の義足基金支援や点字本寄贈など、特定の福祉分野への支 援がそれぞれ1件あった。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 21 第三章 (4)環境 環境分野は、32 件の事例があった。 最も多かったのは、マングローブ林再生活動(6 件)や社員参加型植林・植樹活動(5 件)で、王室 が関与するプロジェクトへの参加もあった。 また、水質汚染改善のためのモニタリングや水質浄化設備の設置など、専門技術供与による活動事例 も 2 件あった。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 一方、アルミ缶リサイクルや廃紙収集などのリサイクル活動は 2 件にとどまる。 全体的に CSR としての環境に関心が高いものの、社会貢献活動としては森林再生関連の大型プロジェ クトへの支援が目立つ。地域と協働の循環型社会形成のための社会貢献活動には発展の余地があるとい える。 (5)学術・研究 学術・研究分野は 8 件の事例があった。多かったのは事業領域の専門分野学術研究に関する講義・講 演会の実施で 4 件みられた。また、大学への設備支援・物品提供も 3 件あった。 (6)芸術・文化 芸術・文化に関する事例は 7 件であった。折り紙と紙ヒコーキを融合させたユニークなイベントなど、 日本文化に関連するイベントの開催が 3 件みられた。そのほか、アートコンペティション、音大生を対 象とした奨学金提供、フォトコンテスト支援など、各領域での支援活動がそれぞれ 1 件ずつみられた。 (7)国際交流・協力 国際交流・協力に関する事例は 7 件であった。多かったのは、日タイ友好 120 周年および日タイフェ スティバルへの資金支援で 3 件みられた。 (8)災害支援 災害支援に関する事例は 7 件であった。津波被害支援が最も多く 6 件であった。 (9)文化遺産保存、人道支援 文化遺産保存に関する事例は 4 件であった。いずれも寺院・遺跡の保全のための支援活動である。 人道支援に関しては 3 件の事例があり、寄付や物品援助などがあげられた。 22 表 3-6 分野別社会貢献活動事例一覧 活動分野 項目 活動事例概要の一例 地域の学校や貧困地域の学校などに寄付金や文具、 スポーツ用品、図書、 学校への寄付・物品支援(32 件) 楽器、 パソコンなどを寄贈もしくは資金援助。外部 NGOとの連携や社員ボラ ンティアを伴うことも多い。 奨学金提供、 困難な状況にある子ども支援 (22 件) 教育・スポーツ (101 件) 大学への資金援助・奨学金提供 (18 件) 泰日友好とタイ産業界の人材育成を目的として設立された泰日工業大学に 奨学金や寄付金を提供。 教育施設インフラ改善支援(8 件) 図書館や食堂、 トイレ、校舎の建設修理、 パソコンや図書、 スポーツ用具など の物品・寄付金提供。 スポーツ関連団体支援(4 件) 少年野球リーグ、 アマチュア野球、 サッカー関連団体への資金提供・設備提 供。 見学教育実習生受け入れ (4 件) 工場見学、地域の各種学校などからの教育実習生受け入れ、大学生の職 場実務研修。 「子どもの日」活動支援(3 件) 「子どもの日」にちなんだ活動支援として自転車や文具、 コンピュータなどの 物品提供。 教育関連団体支援(2 件) 環境・教育関連団体に対する企業と社員によるマッチング寄付、王室が実 施する教育関連プロジェクトへの寄付。 スポーツイベント支援(2 件) マラソンや競技会への寄付。 日本人学校支援(2 件) 専門知識習得支援(2 件) 車のデザインや電化製品などの専門知識を学ぶ機会の提供。 義務教育にない音楽の授業を実施し、 楽器を無償提供。 教育活動支援(1 件) 安全、 健康、 環境など、 日頃学校で扱わない事柄を補う。 地域教育施設への支援(10 件) 近隣の学校への物品寄贈 (パソコン、教育関連機器、図書、文具、衣類な ど) と寄付金提供。 子どもにちなんだ活動も多い。 地域イベント支援・参加(8 件) 「子どもの日」のイベント、 地域のお祭り、 チャリティバザー、 日タイフェスティバル などに寄付金を提供。 社員がボランティアでイベントに参加。 地域環境に関する支援(6 件) 社員による地域での植樹活動と寄付、近隣の清掃活動実施、 自社の環境 対策説明、 バイオ燃料の提供など。 寺院への物品・寄付金寄贈。 地域福祉施設への支援(5 件) 孤児院、エイズ患者施設、盲人施設などの福祉施設への寄付金物品提 供。 地域の警察など公共団体への 支援(5 件) 警察など公共機関への物品・寄付金寄贈。 安全運転啓蒙活動支援(4 件) 安全運転キャンペーンの実施と飲酒運転被害者家族への奨学金基金運 営、 子ども向けの二輪車安全走行に関する講習とヘルメットの寄贈、 二輪車 の安全運転講習会を実施。 地域災害支援(2 件) プーケット津波被害など自然災害時の物品・寄付金寄贈。 地域農業支援(2 件) 小豆栽培や米作農家への資金支援と社員派遣。 麻薬撲滅運動支援(2 件) 地域の技術指導支援(1 件) 医療・社会福祉 (36 件) 日本人学校設立や生徒への国際協力に関係する講演会の実施。 音楽教育の実施(1 件) 地域の寺院への支援(6 件) 地域社会活動 (51 件) 地域や困難な状況にある学生などを含めて奨学金を提供。 貧困層の子どもたちやダウン症児への寄付・奨学金提供。 麻薬撲滅運動への支援。 労働者のスキル向上プロジェクトを支援、 日本から講師を派遣。 献血活動(10 件) 定期的または会社記念日に、社員による献血を実施。赤十字との共同活動 も多い。 資金提供による福祉施設支援 (6 件) 孤児施設、 身体障害者施設、困難な状況にある子どもの生活支援等の社 会福祉施設への寄付・寄贈。 障害者支援(5 件) 障害者基金や施設への寄付、 社員ボランティアによる施設訪問やイベントへ の参加、 自立のためのスキル教育などを実施。 赤十字関連支援(3 件) ドラッグ関連教育活動(1 件) 孤児院支援(2 件) タイ赤十字への寄付やチャリティー活動。 子どもをドラッグから守るための学習キャンプ開催、 青少年麻薬汚染防止活 動の支援。 孤児院への寄付や教師派遣。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 23 第三章 活動分野 医療・社会福祉 (36 件) 項目 活動事例概要の一例 社員ボランティアによる福祉施設 支援(2 件) 各種社会福祉施設への寄付活動、 バザーの開催、 社員ボランティア活動。 HIV 感染者援助(2 件) HIV 感染児童保護施設での衛生指導や自社製品の提供、 エイズ理解活 動への寄付。 医療器具提供(1 件) 外部団体を通じて医療器具を寄付。 義足基金支援(1 件) 社員による義足材料の収集と国家後援の義足基金に対する寄付。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 警察支援(1 件) 点字本寄贈(1 件) 定期的 (年 3 回) に点字本を寄贈。 マクドナルド基金への寄付(1 件) マクドナルド基金への定期的な寄付。 マングローブ林再生活動(6 件) 幅広くマングローブ森林生成活動に参加、 王室が関与するプロジェクトへの 参加、 地域での植林活動へのボランティア参加など。 社員参加型植林・植樹活動(5 件) 社員ボランティアで植林・植樹活動に参加。 森林再生活動(5 件) 植林や砂防ダム建設など森林再生活動プロジェクトへの資金援助と社員ボ ランティア活動を実施。 地域参加型植林・植樹活動(4 件) 地域プロジェクト、 ボランティアと協働で植林、 植樹活動。 環境 (32 件) 地域の学校などでの環境教育活動 地元の小・中・高等学校での環境教育の実施や、 自然保護基金と共同で自 (3 件) 然教育センターを設立し地元学生にも開放。 植林・植樹活動資金援助(2 件) 水質汚染改善のためのモニタリング活動・清掃活動・水質浄化設備装置の ための寄付など。 リサイクル活動(2 件) 職員が飲んだアルミ缶を回収しリサイクル会社に寄贈。廃紙を収集して森林 保護のためのリサイクル基金寄付。 砂浜保全支援(1 件) 緑化活動(1 件) 学術・研究 (8 件) 芸術・文化 (7 件) 砂浜保全のための寄付金提供。 地域の緑化活動に社員がボランティアとして参加。 自動車海上輸送の歴史と現状、 世界金融・経済レポート、 マーケティングなど の事業領域について大学にて講義・講演会を実施。 大学への設備支援・物品提供 (3 件) 大学図書館へのマーケティング関連ライブラリーの設置とメンテナンス、 大学 の環境関連学術・研究に対する物品寄贈、大学の老朽化した事業領域関 連設備を寄贈し研究支援。 大学への報奨金提供と専門家育 成(1 件) 農業、 バイオ、物理、化学などのエンジニアリング専門家育成のための報奨 金提供。 日本文化イベントの開催(3 件) 折り紙と紙ヒコーキを融合させ、 イベントや協会活動を通じて紙ヒコーキの普 及活動を実施。30 人 31 脚レースやスーパーアイディアコンテストなど。 アートコンペティション参加(1 件) 学生を対象としたアートコンペティションへ参加。 音大生奨学金提供(1 件) 毎年優秀な学生9人に奨学金提供。 フォトコンテスト支援(1 件) フォトコンテストにて事業領域である写真の印刷を支援、 また収益を寄付。 料理教室開催(1 件) アジア・オセアニア学生の 文化交流と日本訪問(1 件) 畳寄贈(1 件) 日本の経済団体や研究者による 産業関連講演会(1 件) 子ども俳句コンテスト (1 件) 災害支援 (7 件) 社内での環境啓発活動。 事業領域の専門分野学術研究 講義・講演会の実施(4 件) 日タイ友好イベント・事業への 資金支援(3 件) 国際交流・協力 (7件) 植林・植樹活動に資金援助・寄付を実施、 王室が関与する活動もある。 水質汚染改善支援(2 件) 社内環境啓発活動(1 件) 24 地域警察への寄付、 車両寄贈 津波被害支援(6 件) 無料でタイ人を対象としたクッキングクラブを設置運営。 日タイ友好 120 周年および日タイフェスティバルへの資金援助 文化交流を通じたアジア・オセアニアの若者の育成事業、 これまでに1300 人 以上が参加。 タイ国軍基地の食堂に畳を寄贈。 日本の経済団体や研究者によるグローバル技術、制度、政治、産業動向に 関する講演会で現況を共有する。 世界規模の子ども俳句コンテストで、 毎回 1000 件以上の応募。 タイ南部津波被害者への寄付金提供、 家の建設。 大規模自然災害支援(1 件) 義捐金の提供、 救援物資調達、 輸送支援、 社員ボランティア。 文化遺産保存 (4 件) 寺院・遺跡保全活動(4 件) 寺院・遺跡の保全のために警備資材提供やユースキャンプの実施、 寄付活 動など。 人道支援 (3 件) 困難な状況にある施設への 人道的支援(3 件) 寄付や人的サポート、 物品援助、 定期的な基金活動への参加。 3.7 社会貢献活動の実施にあたり必要なサポート 社会貢献活動を実施している 141 社に対し、今後の社会貢献活動の継続に必要なサポートを尋ねたと ころ、 「他の日系企業の現地における社会貢献活動に関する事例情報」が 88 社(62.4%)、「少ない予算 でも参加できるプログラム情報」が 67 社(47.5%)の順になった。また、他の選択肢への回答も見られ、 特定のサポートに限らず社会貢献活動の継続にあたって様々な情報を求める傾向があるといえる(図 3-13、複数回答)。 【図3-13 今後の社会貢献活動に必要なサポート(複数回答) 】 他の日系企業の現地における社会貢献活動に関する事例情報 88社, 62.4% 少ない予算でも参加、活用できるプログラム情報 67社, 47.5% 日系企業間での情報・ノウハウの共有 56社, 39.7% 在外日本商工会議所や国際交流基金などが協力して行う社会貢献 プログラム情報 48社, 34.0% 社会貢献活動に関する現地での広報支援 43社, 30.5% 現地のNPO、NGO、文化芸術団体、公益団体に関する情報 42社, 29.8% 社会貢献活動担当者に対するコンサルティング等の支援 19社, 13.5% その他 4社, 2.8% (社) 0 20 40 60 80 100 120 3.8 社会貢献活動を行っていない理由と今後の取り組み意欲 (1)社会貢献活動を行っていない理由 社会貢献活動を行っていない日系企業 75 社に対し、社会貢献活動を行っていない理由について 2 つ まで尋ねたところ、最も多かったのが「人的余裕がない」で 45 社(60.0%)、次いで「何をしてよいか、 わからない」が 32 社(42.7%)であった。また、 「必要を認めない」と回答した企業は 6 社(8.0%)であっ た(図 3-14、複数回答)。 【図3-14 社会貢献活動を行っていない理由 (複数回答2つまで) 】 人的余裕がない 45社, 60.0% 何をしてよいか、わからない 32社, 42.7% 予算がない 必要を認めない その他 (社) 0 24社, 32.0% 6社, 8.0% 7社, 9.3% 10 20 30 40 50 60 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 25 第三章 (2)今後、社会貢献活動を行う予定 社会貢献活動を行っていない 75 社に、今後の実施計画の有無をたずねたところ、「行う計画はない」 は 42 社(56.0%)と半数を超え、「検討中である」は 32 社(42.7%)であった(図 3-15)。 【図3-15 今後、 社会貢献活動を行う予定の有無】 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査の結果 検討中である, 32社, 42.7% 行う計画はない, 42社, 56.0% 行う計画がある, 1社, 1.3% また、社員数別の社会貢献活動計画の有無をみてみると、社員数 101-500 人の企業の 5 割は社会貢献 活動を検討中と回答しており、100 人以下の企業に比べ貢献活動への検討の意欲が強いといえる(表 3-7) 。 表 3-7 社員数別社会貢献活動計画の有無 行う計画がある 検討中である 行う計画はない 計 100 人以下 − 10 社 / 29.4% 24 社 / 70.6% 34 社 / 100% 101-500 人 1 社 / 15 社 / 50.0% 14 社 / 46.7% 30 社 / 100% 501 人以上 − 5 社 / 55.6% 4 社 / 44.4% 9 社 / 100% 不明 計 26 3.3% − 1 社 / 1.3% 2 社 / 100% − 2 社 / 100% 32 社 / 42.7% 42 社 / 56.0% 75 社 / 100% 第四章 日系企業のインタビュー調査にみるCSR /社会貢献活動事例 国際交流基金が 2008 年 7 月~ 8 月に行った電話インタビュー調査に基づき、先進的な社会貢献活動事 例について報告する。 4.1 日系企業インタビュー調査の概要 ◆調査日 2008 年 7 月~ 8 月 ◆インタビュー対応者 下記の皆様に貴重なお話をお伺いいたしました。ご協力に感謝申し上げます。 泰国三井物産株式会社 菊池潤一氏 (副社長 業務統括部長) NMB-Minebea Thai Ltd. Vutichai Udomkarnjananan 氏 (Director, Human Resources Executive Director) DENSO (THAILAND) CO., LTD. Thavorn Chalassathien 氏 (Director/Admin) THAI BRIDGESTONE CO., LTD. 内藤 昌史氏 (Financial Director) Pojanee Khiankaew 氏 (Department Manager of Corporate HR) ※インタビューにご対応頂きました皆様のご所属等につきましては、 インタビュー当時のものを記載し ています。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 27 第四章 4.2 日系企業インタビュー調査結果 (1)泰国三井物産 株式会社 −経営理念に基づいた総合商社ならではの、社会的インパクトの大きい中長期的な貢献− 日系企業のインタビュー調査にみる イタイにおける事業概況 タイへの進出年 1906 年(三井物産) 業種 総合商社 事業形態 現地法人 (100%出資 ) 資本金 1,500,000,000 バーツ 社員とその構成 250 人(日本人 35 人) 三井物産株式会社は、タイに 1906 年に進出、当初のビジネスは米や天然ゴムなどのタイから日本へ /社会貢献活動事例 CSR の輸入を主としていた。泰国三井物産株式会社(以下、同社)は 1959 年にバンコク支店を法人に改組 し設立された。タイが経済成長伸張期にあった 1980 年代には、タイのインフラ整備、新産業の創設に 関する事業が伸張し、特にプラント輸出などが拡大した。しかし、タイ経済が成長の黎明期から安定期 に入ってきたため事業構造も変化し、現在では、日本からの高品質鋼材、アジア他国からの石油化学製 品のタイへの輸入、若しくはタイ産品の日本への輸出が主力となっている。 ロ社会貢献活動に関する方針、推進体制、活動のねらい等 三井物産株式会社は、 「国際社会、地域社会との調和を図りながら、ステークホルダーとの友好関係 を築き、大切な地球と、そこに住む人びとの夢溢れる未来作りのために積極的に貢献する。」ことを社 会貢献活動方針としている。2007 年 1 月には「社会貢献活動方針」を一部改定し、社会貢献活動の在り 方について見直しを行っているほか、実行にあたっては「社会貢献活動運用ガイドライン」を策定し、 社会貢献活動の枠組み、案件選定指針、推進体制、災害支援活動について定めている。 泰国三井物産株式会社においても、三井物産株式会社の定める方針に基づいて、広範囲に渡る社会貢 献活動を展開しており、特に教育に力を入れ、1970 年 8 月には「三井物産育英基金」を設立した。現在 では商工会議所経由の教育に対する資金援助を行っている。総合商社という業態は、生産拠点を持たな いために地域密着型でない事業を展開していることから、社会貢献活動においては主に寄付型の貢献が 多いが、後述の図書館寄贈プロジェクトは、社員がボランティアとして活躍し、タイ国内の各地に展開 する社会貢献活動となっている。 社会貢献活動の推進体制については、本社やシンガポールにあるアジア地域の統括部門が統括してい るが、具体的な寄付先や貢献内容の詳細については現地の裁量に任されている。同社内の業務統括部に は、タイ人の現地社員が CSR 担当者として社会貢献活動の推進にあたっている。 28 ハ社会貢献活動の内容 ①ドィトゥン開発プロジェクト このプロジェクトは、1987 年に故タイ皇太后 がイニシアティブをとり、ラオス、ミャンマーと 国境を接するドィトゥン地域で、貧困の北部山岳 民族の生活自立と麻薬撲滅を目的として開始され た。本プロジェクトが最初に着手したのは、対象 地域の農民に焼畑とケシ栽培を止めさせ、換金性 の高い作物であるコーヒー、マカデミア・ナッツ の栽培に切り替えさせることであった。しかし、 苗から植えて育てるため、作物の栽培から収穫、 換金までに時間を要し、プロジェクトを推進する にあたり先行投資が必要であった。 同社は、タイ王室が推進する本プロジェクトに共鳴し、王室が推進する本プロジェクトへの協力を決 定した。1989 年に、同社は資本の 30%(現在の出資比率は 25%:約 5000 万円)を出資し、プロジェク トの資金調達を行うことを目的としたジョイントベンチャーである NAVUTI. CO. LTD の設立に参画 した。この出資は、営利を目的としたものではなく、社会貢献の一環として取り組まれたものである。 NAVUTI. CO. LTD は、日本政府からの借入窓口となり、JICA を通じて 20 年間半年賦返済で2億 8500 万円を借り入れ、土地の整理、苗木の栽培といった諸々の先行投資を行った。また、プロジェクトで栽 培されたコーヒー豆を使ったコーヒーショップなどを経営したり、タイ国内外(アフガニスタン、ミャ ンマーなど)の麻薬撲滅やインドネシア津波被害者に対する支援に関して、システムやノウハウの提供 を行うといった事業を展開している。なお、プロジェクトには、タイ王室が資金を提供しているメー ファールアング財団や JICA も参画している。メーファールアング財団は、貧困撲滅を目的とした地域 教育や農民の自立支援を行っており、JICA は農業土木的な技術支援などを行っている。 この活動事例は、中長期的な開発を目的としているプロジェクトへの支援であり、資金調達のために ジョイントベンチャーを立ち上げるなど、総合商社ならではの壮大かつ社会的インパクトの大きい、他 に類を見ない独自の社会貢献活動といえる。 ②図書館寄贈プロジェクト 2006 年に、泰国三井物産の創立 100 周年の記念行事として、教育をテーマにタイ国に対する感謝の気 持ちをあらわしたいという、当時の泰国三井物産社長の強いリーダーシップのもと、「図書館寄贈プロ ジェクト」を開始した。プロジェクトの基本方針としては、寄付だけの社会貢献活動とは異なり、現地 社員を中心とする全員参加型のボランティア活動としている。図書館プロジェクトの立ち上げ時には委 員会が設置され、一人当たり GDP が 10 万バーツ以下で、かつ泰国三井物産となんらかの関係を持つ5 地域 ( タイ北部、東北部、東部、西部、南部 ) および中央部にある小学校 10 校を選定した。それぞれの 学校を担当する社員ボランティアによるコアチーム(1 チームあたり 2 名~ 5 名)が 10 チーム編成され、 委員会がこれらのチームを統括している。初年度(2006 年~ 2007 年)は、1校あたり 50 万バーツ、計 500 万バーツを図書館の建設や本棚・机といった設備や書籍購入の費用として寄付した。2 年目(2007 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 29 第四章 年~ 2008 年)以降も活動の継続を決定し、フォローアップとして 1 校あたり 5 万バーツ、計 50 万バー ツで図書館の設備や本の購入にあてる。3 年目(2008 年~ 2009 年)は、1 校あたり 2 万バーツ、計 20 万バー ツの予算を確保する予定である。また、毎年1~ 2 校寄贈先を増やすなど、本プロジェクトを同社の社 会貢献活動の柱として継続する方針である。 社員ボランティアがプロジェクトを推進するにあたりいくつかの困難が生じた。1つは、支援対象学 日系企業のインタビュー調査にみる 校の選定時に、それぞれの地域の教育機関・委員会と協議し、協力体制を構築することであった。また、 同社の事務所から支援対象地域が離れているという地理的条件も重なった。 しかし、こうした困難を乗り越えプロジェクト を実施したことで、王族による訪問や感謝の意の 表明を受けるなど現地では高く評価された。また、 図書館寄贈イベントでは、地域住民と社員による 直接の交流の機会もうまれた。 /社会貢献活動事例 CSR プロジェクト開始当初は期待していなかった が、地域住民から返ってくる反応が、社員への力 づけや刺激となった。また、王室との交流・お礼 を受けることは大変名誉なことであり、社員とし ての誇りや士気を高めることにもつながった。 ニタイで事業展開を行う上で配慮していること 今回、インタビューに対応して頂いた同社業務統括部の菊池氏はタイに赴任して 4 年になる。その菊 池氏に、タイで事業展開を行う上で配慮している点について伺った。 菊池氏は、個人的な意見として、タイはアジアで一番進出しやすい国だと述べた。実際に、進出して いる日系企業数は中国に次いで多い。タイ政府の外資への対応もよく、会社経営も日本的マネジメント 体制を維持しやすい。国民性として日本と共通した部分が多く、例えばタイ王室と日本の皇室の存在、 農村社会的な家・村社会の長い歴史や、共に仏教国であること、また自己主張をあまりしないことなど。 しかし、親しみやすい国だからこそ、タイの人々に対する配慮や文化的な交流などをきめ細かく対応す ることが必要であると菊池氏は強調する。 CSR という観点では、環境や雇用といった側面にも配慮して活動している。環境に関しては、社員 に対する啓蒙活動を進めている段階であるが、事業形態が日本との輸出入中心からグローバル展開への 移行するにあたり、より現地社員の活躍に期待する時代になっている。よって同社では、世界的に社員 のレベルを上げるために、人事制度の改定や現地社員の幹部への登用を進めようとしている。個々の現 地社員が成長していけるよう、対話を重視し、特にパフォーマンスのフィードバックに時間を掛けて人 材育成にあたり、次の世代のリーダーを育てて行こうとしているのである。 30 (2)NMB-Minebea Thai Ltd. −財団など現地組織の設立を通じた継続的支援− イタイにおける事業概況 タイへの進出年 1982 年 業種 製造業 事業形態 現地法人 資本金 18,355,000,000 バーツ 社員とその構成 27,378 人(日本人 231 人) NMB-Minebea Thai Ltd.(以下、同社)は、1982 年にタイの首都バンコクから北へ約 75km 離れた アユタヤでミニチュアボールべアリングの生産を開始し、1984 年にはバンパイン(約 50km)、1988 年 にロップリ(約 135km)、1990 年にロジャナ(約 75km)に製造拠点を設立し、タイ全国で事業展開を行っ ている。同社では、 「情報通信機器・OA 機器市場」、「家電市場」、「航空機市場」、「自動車市場」向け に数多く使用される精密機械加工部品などを主力製品として扱っている。ミネベアの主力製品のほとん どがミネベアグループの最大生産拠点であるタイで生産されている。 同社では、金型の製造・補修および同金型の補修用の治具・工具、プレス部品、プラスチック射出成 型部品、ダイキャスト部品、精密機械加工部品やマグネット等の構成部品の内製、最終組立てに至るま で一貫生産体制を確立している。タイで生産する製品は、ミネベアグループの生産高の約 60%を占めて おり、世界各地に輸出されている。同社は 1999 年以来、タイ国関税局の輸出貢献企業上位 10 社の内の 1 社に入っている。 タイ4工場の総従業員数は 27,378 人(2008 年 3 月 31 日現在)で、そのうち日本人従業員の比率は 1% 未満となっており、各部門の幹部メンバーの大部分はタイ人従業員と現地化が進んでいる。 ロ社会貢献活動に関する方針、推進体制、活動のねらい等 ミネベア株式会社は、経営理念の「5つの心得」として、「①従業員が誇りを持てる会社でなければ ならない、②お客様の信頼を得なければならない、③株主の皆様のご期待に応えなければならない、④ 地域社会に歓迎されなければならない、⑤国際社会の発展に貢献しなければならない」に基づき、社会 貢献活動を推進している。 NMB-Minebea Thai Ltd.もこの経営理念をベースに、地域社会への貢献と教育分野を重点領域と して活動に取り組んでいる。同社の社会貢献活動は、1982 年にタイに進出した当初から行っているが、 地域に対するエイドプロジェクト、車椅子・障害者用自動車贈与プロジェクト、国王民衆救済財団とチャ イパタナ財団への 少額の寄付活動から始めた。その後、1992 年にタイでの事業 10 周年を記念して、同 社を含めたタイのミネベアグループ各社が基金として共同で 2,000 万バーツを拠出し、ミネベアの創業 者である故高橋高見氏の名称を冠した「高橋財団」を設立し、現在も継続的に活動を推進している。 また、社会貢献活動の基本方針として、社員も積極的に貢献活動と関わっていくこととしている。会 社からの資金援助だけでなく、社員からも募金を集め様々な社会貢献活動の資金にあてるなど全社的に 積極的な取り組みを行っている。 社会貢献活動の推進体制については、同社内の人事総務と高橋財団を中心に行っている。財団の運営 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 31 第四章 には、 主に4名の社員が財団職員を兼務し活動にあたっている。社会貢献活動に関する予算については、 少額であれば権限を付与された現地決済が可能である。 ハ社会貢献活動の内容 ①高橋財団 日系企業のインタビュー調査にみる 1992 年にタイ進出 10 周年を記念して、ミネべアグループ各社が共同で 2000 万バーツを拠出し、財団 が設立された。同財団は、タイの発展には科学技術が必要であるが、同国には科学技術を有する人材が 少ないという考えから、科学技術関連の学科を学んでいる経済的に困難な学生を対象とした奨学金の授 与を開始した。奨学生の募集は年に1度実施しており、奨学金授与は学生が卒業するまで継続が可能で ある。1993 年以来、既にタイ国内の各教育機関で学ぶ 500 人以上の学生に奨学金を支給した。20 周年と なる 2002 年には、基金総額が 6000 万バーツに増額された。さらに、2007 年には 25 周年の記念寄贈によ り、基金総額は 8000 万バーツとなった。同財団が行う奨学金制度に関連したイベントとして、年に一度、 /社会貢献活動事例 CSR 現奨学生や元奨学生が招待され、同社の職場見学を兼ねた交流会が行われている。 また、奨学金の他にも、タイでも環境に対する関心が高まっていることから「代替エネルギーである バイオディーゼル利用・開発センター」を設置 し、政府機関、民間組織、学校などに対しバイオ ディーゼル製造知識及び省エネ意識の普及を行っ ている。さらに最近の取り組みとして、工場近隣 にある小学校へ図書館を2ヶ所設置したり、貧困 家庭の小学生に健全な身体と精神をもたらすこと ができる栄養充分給食を配給するプロジェクトも 開始している。 ②タイ・アマチュア野球連盟(ABAT) アジア野球連盟及び国際野球連盟の協力を得て、タイにおける野球の紹介と普及のために、1992 年 1 月にタイ・アマチュア野球連盟 (ABAT) を設立した。設立のきっかけは、当時のアジア野球連盟の会長 に日本人が就任しており、その会長とミネベア本社の社員が知り合いで、タイに野球を普及させようと いう想いから始まった。ABAT の設立にあたっては、他の日系企業へ協力を呼びかけ、王貞治氏を招 聘し、同社主催でチャリティーイベントを開催するなど資金集めに奔走した。設立後は、選手育成に尽 力し、1994 年に広島で行われたアジア大会にタイナショナルチームとして初参戦が実現した。その後、 東南アジア大会において優勝し、現在は登録選 手数も延べ 1000 ~ 2000 人規模に拡大している。 ABAT 設立は、タイにおける野球の認知度を高 めることに寄与し、また、現地メディアに取り上 げられることも多くなり、同社のブランディング にも貢献している。 また、同社社員は ABAT の運営にボランティ アとして関わっているほか、2 名は現役選手とし 32 ても活躍している。さらに、同社が所有するグラウンドの週末開放、日本野球連盟からのコーチ招聘、 タイでは入手できない野球用具を日本から提供するなど、野球の普及に向けた様々な支援活動も行って いる。 ③学校設立 タイ国王在位 60 周年記念として、 「タイの子供たちへの環境知識の提供と学校建設」を計画し、2006 年にターク県 (ミュンマー国境近く)のメーファールアン校に新しい校舎を建設した。活動のきっかけは、 社員の中で話し合い、校舎が古くなっていた当地に新しい学校の建設が必要であるとの見解から計画が 立案された。学校建設のほかにも教材や建設資材を寄贈し、校舎の一角に、環境エネルギーコーナーを 設け掲示板を設置し、環境やエネルギーに関する本や学習教材も寄付している。設立にあたっては、タ イのミネベアグループが 2,085,375 バーツを寄付するとともに、社員からも募金を集めて実現した。また、 この校舎建設の模様は THAI TV NATION でドキュメンタリー番組として全国に放映された。 ④ 25th Anniversary 25 houses Project このプロジェクトは、2007 年に同社のタイ進出 25 周年にあたり、「25 周年 25 棟暖かい家建設計画」 を立ち上げた。同社と従業員が共同で募金を行い、問題を抱える従業員の住居 25 棟に対し、ボランティ アによる家の改修及び新設工事を行った。これは従業員に対し、与え、分け合うことを認識してもらう ことを意図したもの。今回の改修及び新設工事の費用としてかかる総額約 1,000,000 バーツは、社員か ら募金を集めて対応している。また、会社も建築資材を提供するといった協力を行っている。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 33 第四章 ニタイで事業展開を行う上で配慮していること 同社は CSR の観点から、特に環境に関して積極的に取り組んでいる。ISO14001、ISO18001、タイ独 自の基準である TLS8001 を取得している。同社では、労働者保護の重要性を強調してきており、これ により 2007 年に労働・福祉における優秀企業としてタイの労働社会保険省から表彰をうけている。 また、エネルギー問題の重要性を意識しており、省エネルギーに対する様々な対応を実施している。 日系企業のインタビュー調査にみる /社会貢献活動事例 CSR 34 例えば、効率的設備への変更、効率的なエネルギー利用を行うため、省エネルギー参加プログラム、 TEM4 プログラム、省エネルギーのための特典パイロット計画、省エネルギーのための免税特典プログ ラム、エネルギー利用基準成果拡大プログラムなどの政府のプログラムに参加している。これらの参加 にて、Thailand Energy Awards 2007「工場における省エネルギー経営者賞」(バンパイン工場)、「優 秀賞エネルギー経営者賞」(バンパイン工場)、「優秀工場賞」(ロジャナ工場)、「優秀広報及び参加活動 賞」 (ロップリ工場)を、2006 年省エネルギー参加計画に参加して受賞した。 (3)DENSO (THAILAND) CO., LTD. −地域貢献とタイの自動車産業全体における人材育成を目指した活動の推進− イタイにおける事業概況 タイへの進出年 1972 年 業種 製造業 事業形態 現地法人 資本金 200,000,000 バーツ 社員とその構成 3893 人(日本人 32 人) DENSO (THAILAND) CO., LTD.(以下、同社)は 1972 年に設立され、製造している主力製品は、カー エアコン、自動車・二輪車用部品(スタータ、オルタネータ等)などがあげられる。2007 年度の売り 上げは約 244 億バーツとなっている。販売先の割合は、タイ国内が約 80%、タイ国外が約 20%となって いる。 同社には、サムロン、バンパゴン、ウェルグローの 3 つの工場がある。最も古いサムロン工場は、 1973 年に設立され、現在 900 人の社員がおり、カーエアコンセットや VAC などを製造している。バン パゴン工場は、1995 年に設立され、2100 人の社員がおり、スタータ、オルタネータ、Magneto などを 製造している。2003 年に設立されたウェルグロー工場には、500 ~ 600 人の社員がおり、ラジエーター、 コンデンサーなどを製造している。 ロ社会貢献活動に関する方針、推進体制、活動のねらい等 株式会社デンソーは、CSR の基本的な考え方として、デンソーの独自の強みを発揮する「環境保全、 社会貢献、社員尊重」の分野を「重点として更に注力する分野」と位置づけている。社会貢献活動の考 え方としては、 「よき企業市民として社会との共生を図り、地域・国際社会から信頼される企業を目指す」 と定めており、その実現に向けて、3 つの重点分野「障がい者福祉」「青少年育成」「環境共生」を設定 して活動を推進している。 DENSO (THAILAND) CO., LTD. も本社の方針に基づき、環境や人材育成を主なテーマとして取り組 んでいる。社会貢献活動は 1978 年頃から現地で独自に行っている。同社の CSR 活動における重要なス テークホルダーとしては社員や地域住民を位置づけており、社会貢献活動を通じた効果として期待して いる点は次の 2 つがあげられる。1 つは、会社への誇りや社員同士の協力関係の強化、2 つ目は工場など がある拠点の地域の人々との良好な関係構築である。 社会貢献活動の推進にあたっては、2 年前に設置した同社内の CSR 担当部署のタイ人の社員 2 名と、 同社の労働組合のメンバーと協議しながら実施している。社会貢献活動の予算については、ほぼ 100% 現地決済で対応している。社会貢献活動の計画立案にあたっては、CSR 担当部署と労働組合がそれぞ れ立案し互いに提案する方法をとっている。例えば、チャチュンサオ県にある貧しい学校では、毎年洪 水の問題に悩まされており、この学校の支援を労働組合側が会社側に提案し、活動を開始した。このプ ロジェクトは 3 年ほど続いているが、会社も資金面でサポートしている。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 35 第四章 ハ社会貢献活動の内容 ① Mangrove Forest Plantation Day 本プロジェクトでは、工場所在地にてエコロジーシステム保全を目的としてマングローブ植林を行っ ている。植林活動における資金的支援の他に、社員ボランティアが植林に参加するなどして、地域社会 との関係構築にも努めている。 日系企業のインタビュー調査にみる このプロジェクトは、環境保護の効果的な活動として植林を行うことが重要であると同社社内の環境 部署の担当者が提案してきたことがきっかけとなり、開始された。もともと、同社の工場があるチョン ブリー県ではマングローブの破壊が問題となっていた。そこで、CSR 部署や労働組合と共に社員参加型 のプロジェクトとして立ち上げ、チョンブリー県を管理している Mangrove Forest Station 5 (Chonburi) や Environment General Official 13 といった行政系の外部団体と連携し、取り組んでいる。また、同プ ロジェクトはタイ国王室のサポートも受けている。植林活動には、同社社長や 130 人を超える同社社員 のほか、チョンブリー県の大学の学生も参加した。 /社会貢献活動事例 CSR ② Thai Automotive Human Resource Development Project (TAHRDP) 本プロジェクトは、タイが “ アジアのデトロイト ” になることを目指し、タイと日本政府による労働 者のスキル向上を目的とした技術指導プログラムを提供するものである。 同社の前社長竹内氏は、以前からタイの自動車産業全体のボトムアップを目的として、サポーティン グ・インダストリー(裾野産業)の人材育成が必要だと考えていた。その思いを実現するため、2003 年に竹内氏とトヨタタイランド社社長、日本貿易振興機構(JETRO)バンコク事務所の所長が自動車 部会の中に人材育成委員会を設置し、本プロジェクト案をタイの工業省へ提案した。これをきかっけと して、タイの工業省とタイ自動車部品製造協会(TAPMA)、デンソー、トヨタタイランド社、本田技 研工業、日産自動車などの日系自動車・部品メーカーと、日本貿易振興機構(JETRO)、国際協力機構 (JICA)などが参画して協議を進め、2006 年から本格的に活動を開始した。各社が参画する育成プログ ラムにおいて、デンソーは「製造技能」を担当している。実際に現場で活躍する日本人及びタイ人従業 員(OB も含む)をインストラクターとして派遣し、技能者育成やトレーナーのマインド養成に協力し ている。また、マネジメント関連の研修には本社の社員を講師として派遣し実施している。なお、人材 育成プログラムには、同社の他に、トヨタ自動車が「Toyota Production System (TPS)」、本田技研工 業が「金型」を担当しており、日産自動車は認証資格制度(Skill Certificate) を担当している。 また同社では、上記にあげた事例以外にも様々な社会貢献活動を推進している。例えば、DENSO ト レーニング・アカデミーというトレーニングセンターで、サプライヤーに対する教育支援を行っている。 地域社会への貢献活動としては、貧困地域の学校にトイレや図書館を建設する活動を行っている。環 境保護活動としては、学生にゴミの分別を指導したり、工場内での植樹活動や社内での CO 2削減活動 などに取り組んだりしている。さらに、社員による献血活動を 30 年ほど継続して実施している。また、 工場で働く社員を対象とした麻薬撲滅活動「White ファクトリー」といった取り組みも行っている。 一方、株式会社デンソーの方針に基づき、デンソーグループとして同社が協力して実施している2 つの社会貢献活動プログラムもある。1つは、本社が以前から取り組んでいる NPO 法人アジア車い す交流センター(WAFCA)のタイ版である、「WAFCAT(Wheelchairs And Friendship Center of Asia Thailand)」である。同社から指導員を派遣し、車椅子を使う障がい者の方が作業できるよう技術 36 指導を行っている。もう1つは、2008 年より本社との連携で開始した「DENSO YOUTH for EARTH Action」である。このプロジェクトは、日本・タイの青少年が共同チームとして「環境共生」について 学ぶ、体験学習プログラムを提供する。いずれも本社が主催する事業であるが、DENSO (THAILAND) CO., LTD. も資金的支援や事務局対応を行っている。 ニタイで事業展開を行う上で配慮していること 最後に、今回、インタビューに対応して頂いた同社社長のタウォーン氏に、日系企業がタイに進出す る際に配慮すべき点について伺った。タウォーン氏は、① 環境保護、② 事業所の立地している地域支 援の強化や社員の教育、③タイ人の尊重の3つを配慮すべき点としてあげた。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 37 第四章 (4)Thai Bridgestone Co., Ltd. −現地社員主体による地域社会のニーズに対応した効果的な社会貢献活動の推進− イタイにおける事業概況 日系企業のインタビュー調査にみる タイへの進出年 1967 年 業種 製造業 事業形態 現地法人 資本金 400,000,000 バーツ 社員とその構成 3117 人(日本人 14 人) Thai Bridgestone Co., Ltd.(以下、同社)は 1967 年に設立され、1969 年から本格的な事業展開を開 始している。同社の主力製品であるタイヤを製造している工場は、パトゥムタニー県ランシット市及び サラブリー県ノンケー市にある。 /社会貢献活動事例 CSR 製造した製品はタイ国内にて販売されるとともに海外へ輸出しており、タイ国内でのタイヤのマー ケットシェアは第1位である。 ロ社会貢献活動に関する方針、推進体制、活動のねらい等 同社の親会社である株式会社ブリヂストンは、経営の最終目標を「タイヤ会社・ゴム会社として『名 実共に世界一の地位の確立』を目指す」と定め、これを達成するために企業が果たすべき社会的責任 (CSR)を強く意識し、社会貢献活動を含む企業の CSR 活動の強化に積極的に取り組んでいる。ブリヂ ストンの企業理念においては、“ 信頼と誇り ” の精神と “ 最高の品質で社会に貢献 ” という使命を考え方 の “ 両輪 ” として企業価値向上を目指すとする「ブリヂストン信条」が定められており、さらにこれをベー スとして様々なステークホルダーに対する「私たちの約束」を定めているが、この中で社会に対して “ 良 き企業市民として、地域の発展に貢献します ”、“ 地球環境を見つめ、その保全に努力します ” と明記し ている。このような企業理念に基づき社会貢献活動に取り組んでおり、地域貢献活動、文化・スポーツ 活動、教育・就学支援活動、社会福祉活動といった分野で活動を行っている。 Thai Bridgestone Co., Ltd. においても、ブリヂストングループの信条と企業理念に基づき、2002 年か ら社会貢献活動に本格的に取り組んでいる。特に重点領域として「教育」に注力している。タイにおけ る教育水準全体の向上を目指し、基礎教育を十分に提供するインフラが整備されていない東北地域への 社会貢献活動に力を入れており、後述のプロジェクトの他にも、大学生への奨学金支給や、地域の大規 模高校に理科室を設置し地域の学生に開放する等さまざまな活動を行っている。また、近年グローバル な課題として重視されている環境についても積極的に取り組んでおり、環境に関する啓発活動や教育に 力を入れている。さらに同社では、事業拠点近隣へ企業市民として貢献していくことが重要であると考 えている。 同社では、社会貢献活動の推進にあたり社会貢献委員会を設置し、委員会に所属する 5 名の現地社員 が予算や年間の活動計画を立案し運営にあたっている。活動のアイデアが現場で働く現地社員から直接 提案されるため、現地ニーズに対応した効果的な社会貢献活動を推進できていることが、同社の特徴と いえるだろう。 38 ハ社会貢献活動の内容 ① Bridgestone Rides the Future 2006 年に開始した本プロジェクトでは、経済的理由で就学が困難なタイ東北部の中学生への奨学金 の支給と、通学支援のための自転車の無償提供を行っている。2008 年までに 900 人の生徒に対して奨学 金と自転車を提供した。2006 年から 2011 年までの間に、タイ東北 19 県の延べ約 1,900 名の中学生を対 象にこの活動を展開していく予定である。また、資金支援にとどまらず、プロジェクトが実施されてい る場所を社員が訪問するなど交流を図りながら支援を行っている。 タイ東北部では、通学のための交通インフラが十分整備されておらず、経済的に困難な状況にある子 どもたちは、徒歩で長時間かけて通わなくてはならない。従って、本プロジェクトの奨学金と自転車の 提供を組み合わせた支援方法は現地ニーズに対応した効果的な活動であるといえる。 活動の推進にあたっては、タイにおいて著名な財団である地域開発教育基金(EDF)と連携し行っ ており、EDF のように現地の情況に詳しく、提案能力のある現地団体と連携することで、より効果的 な社会貢献活動が可能となっている。 ②自然教育センター 環境・生態教育の場を提供することを目的として、2006 年に財団法人世界自然保護基金(WWF)タ イランドと連携し、同社工場があるパトゥンタニー県の農業博物館の敷地内に自然教育センターを設立 した。同センターでは、野鳥や樹木観察、水源探索などが可能であり、地域の学生たちに環境・生態教 育の場として利用されているとともに、社員も参画し植樹活動にも取り組んでいる。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 39 第四章 日系企業のインタビュー調査にみる /社会貢献活動事例 CSR ③ Primary School Library 本プロジェクトは 2002 年にスタートし、同社の工場があるパトゥンタニー、サラブリー及びその 2県に隣接するアユタヤの 3 県の小学校において、これまで 6 年間をかけて合計 78 校に、図書館設立の 支援や図書を寄贈した。今後も、同 3 県における活動を継続していく予定である。 本プロジェクトは、同社の社会貢献委員会が提案し実現したものである。プロジェクト開始後は、 図書館設立や図書の寄贈にとどまらず、図書教育を子ども達に浸透させようと、読書感想文コンクール 等を実施するなど、継続的なフォローも行っている。また、社員の居住する地域に対する支援がテコと なって、社員の社会貢献活動に対する意識を向上させている。なお、本プロジェクトの取り組みは外 部からも高く評価され、2007 年にシリントン王女殿下ご後援のタイ図書館協会より “Best Corporate in Library Science Sponsorship” を受賞した。 40 第五章 日系企業の社会貢献活動に関するアンケート調査と インタビュー調査結果の考察 本調査では、アンケート調査ならびにインタビュー調査を通じて、社会貢献活動の取り組み実施状況 や方針、具体的な活動内容に関する把握を試みた。第三章、第四章に報告した通り、タイに進出した日 系企業は、それぞれの形で現地における社会貢献活動に取り組んでいる。 本章では、今回実施したアンケート調査ならびにインタビュー調査結果からみえてきた特色や今後の タイでの社会貢献活動推進における課題について述べる。 (1)環境保護と雇用が CSR の重点課題 今回のアンケート調査結果では、タイにおける企業市民として活動するための社会的配慮に関して 「企業倫理の確立や法令遵守」に次いで、 「省資源や省エネ、環境保護への取り組み」や「労使協調関係」 を重視する日系企業が多かった。また、日系企業が現地で独自に策定した CSR 方針では、「環境に関す る方針」が最も多く、次いで「雇用に関する方針」が多かった。その具体的な取り組み内容としては、 「リサイクル」が最も多く、次いで「有害物質規制」、 「採用や人材育成における年齢、性別、障害の有無、 民族による差別の撤廃」、「エンプロイアビリティー(労働者が持つ雇用されるにふさわしい能力)の向 上」であった。タイにおいては環境や雇用が CSR の重点課題とする傾向が強いことが特徴といえる。 日本企業の多くが 1990 年以前に進出し、タイでの企業活動が比較的長期となる中、環境について は急速な森林破壊や水質汚染を身近に直面したこと、また雇用については外国企業に対する様々な規 制の多くが現地雇用と連関することなどが背景にあると思われる。また、2003 年には「Thai Labor Standard TLS. 8001-2003」という労働に関するタイの CSR の国家規格が発行され、タイに進出する日 系企業も取得している。 タイ政府機関の CSR への注目度も高く、欧米外資あるいは日本企業に対しての競争力強化のために、 CSR 活動が企業価値向上の要因であることを認識し、独自性のある取り組みが望まれる。 (2)現地企業としての社会貢献活動の定着 今回、アンケート調査結果で社会貢献活動の実施状況について尋ねたところ、回答企業の約6割が既 に実施していた。また、社員規模別に社会貢献活動の実施状況をみると、実施している割合は、501 人 以上の企業では8割を超えていた。さらに、進出年次別に社会貢献活動の実施状況をみると、実施して いる割合は、1990 年以前に進出した企業では約7割であった。 以上から、企業の規模が大きいほど社会貢献活動の実施率は高く、進出期間が長いほど社会貢献活動 の実施率が高い傾向にあり、現地企業として社会貢献活動に取り組むことが定着していると推測できる。 (3)今後のさらなる活動推進において求められる他の日系企業の情報やノウハウの共有 アンケート調査では、社会貢献活動を実施している企業に対して今後の社会貢献活動の継続に必要な サポートを尋ねたところ、最も多かった回答が「他の日系企業の現地における社会貢献活動に関する事 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 41 第五章 例情報」であった。また、社会貢献活動を実施していないと回答した企業にその理由を尋ねたところ、 「人的余裕がないから」が最も多く、次いで「何をしてよいか、わからないから」という回答が多かった。 今後、タイにおける日系企業のさらなる社会貢献活動を推進していくためには、既に活動を実施してい る企業の先駆的事例の情報やノウハウの共有などを図っていくことが有効であるといえる。 日系企業の社会貢献活動に関するアンケート調査とインタビュー調査結果の考察 (4)現地社員がニーズを汲み取ることで効果的な活動を推進 社会貢献活動の推進にあたっては、現地社員が主導的役割を果たしニーズを汲み取るなど、より効果 的な社会貢献活動を実施している事例がみられた。CSR 担当部署や社会貢献担当者の現地社員登用や、 現地社員による社会貢献委員会の設置などが行われていた。また、社員自らが事業所在地の抱える課題 に着目し、社会貢献活動プログラムに反映させるといった取り組みも行っていた。例えば、社員が話し 合って新しい学校校舎が必要だという見解から計画が立案された事例や、現地社員が構成する社会貢献 活動委員が提案して図書館の設立を実現し、設立後もボランティアとして図書教育に継続的に関わって いくといった事例があげられる。 これらの活動は、現地社員自らが自分たちの活動として企画立案や推進にあたっているため、社員の モチベーションを高め、社員参加型の持続可能な活動につながっているといえる。 (5)技術者育成支援のさらなる活性化 今回の調査では、技術者育成支援の取り組みが多くみられたことも特徴の1つといえる。例えば、 2007 年開校の泰日工業大学は、日本とタイの強固な産業協力体制と技術伝播の促進を象徴する取り組 みで、今回調査回答企業でも多くの寄付金援助事例がみられた。また、タイの発展は科学技術が必要で あるという考えから、科学技術関連の学科を学んでいる経済的に困難な学生を対象とした奨学金授与の 事例もあった。さらに、タイと日本政府による労働者のスキル向上を目的として、複数の日系企業が共 同で技術指導プログラムを推進している事例もみられた。今後も、企業という枠組みを離れ、地域や教 育機関、外部団体などを通じたより開かれた技術支援が期待される。 (6)多様なタイの社会問題への対応と規模の大きい中長期的な取り組み タイでは経済・産業の発展が目覚しい反面、都市部と農村部の格差の拡大や、HIV・麻薬の蔓延、児 童労働などの社会問題も多く残されている。今回のアンケート調査の中でも、タイにおける多様な社会 問題に対する活動事例がみられた。具体的には、HIV 感染者の支援、ドラッグ関連の啓発活動、タイ 東北部等の貧困地域を対象に現地の著名な財団と連携して奨学金の支給を行う Bridgestone Rides the Future や環境・生態教育の場の提供を目的とした自然教育センターなどがあげられる。 これらの社会問題には、単なる資金や物品援助では課題解決に至らない根深い問題も多く、外部の専 門的なアプローチが可能な諸団体や NPO/NGO などと協働でプログラムを企画・運営するなど中長期 的な取り組みを行う事例もあった。例えば、タイ王室が推進する開発プロジェクトを支援するため、日 本政府からの資金調達を目的としたジョイントベンチャーの設立を行った事例があげられる。また、行 政系の外部団体などと連携してマングローブ植林活動を行っている事例や 1992 年から 15 年以上も増資 しながら、経済的に困難な学生に奨学金授与を続ける自社財団の活動などがあげられる。 このように社会問題の解決に向けて、一歩踏み込んだ活動がさらに広がることが期待される。 42 第六章 国際交流基金の取り組みについて 6.1 タイにおける日系企業の社会貢献活動の促進のために (1)社会貢献活動に対する認識の高まり 企業は、グローバリゼーションが進む中で、「持続可能な成長」を続けていくために、CSR(企業の 社会的責任= Corporate Social Responsibility)が重要であるという認識を高めており、多くの企業が 企業活動の中に CSR 活動を積極的に取り入れてきている。特に、企業のステーク・ホルダーとの良好 な関係を維持し、社会的信頼を獲得し、企業価値を高めることにつながるという点で、社会貢献活動を 通じた地域社会への融和が不可欠となっている。海外で活動する日系企業においても進出先で円滑に事 業活動を続ける上で、現地地域社会への貢献活動の重要性は高まっている。 (2)調査結果を踏まえた国際交流基金の取り組みの方向性 このような状況を踏まえ、国際交流基金は「日系企業による社会貢献活動の調査」をタイで実施した。 調査の概要であるが、アンケート回答企業数は 216 社で、社会貢献活動の実施状況については、実施 していると回答した企業が 141 社、65%となっている。現在までの調査実施国の結果(中国 43%、韓国 58%、イギリス 59%、フランス 39%、ドイツ 38%)と比較して、タイは社会貢献活動の実施率で 1 位と なっており、タイの日系企業が積極的に社会貢献活動を行っていることが推察される。 海外で活動する日系企業にとって、社会貢献活動は必要不可欠となってきているが、社会貢献活動を 積極的に行っているタイの日系企業にとって今後活動を推進する上で、「社会貢献活動を展開するため に必要なもの」について聞いたところ、以下の点が上位 3 位の回答となっていた。 ① 他の日系企業の現地における社会貢献活動に関する事例情報(88 社、62.4%) ② 少ない予算でも参加、活用できるプログラム情報(67 社、47.5%) ③ 日系企業間での情報・ノウハウの共有(56 社、39.7%) また、社会貢献活動を実施していない企業の理由については、次の点があがっている。 ① 人的余裕がない(45 社、60.0%) ② 何をして良いか、わからない(32 社、42.7%) ③ 予算がない(24 社、32.0%) 上記のような日系企業の要望に対応する意味で、今後、国際交流基金は、他社の社会貢献活動につい ての情報の提供や人的・予算的負担があまりかからない社会貢献活動プログラムを具体的に提示してい くことを通じて、タイにおける日系企業の社会貢献活動の推進に協力していく考えである。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 43 第六章 6.2 国際交流基金の今後の取り組み 国際交流基金は、日系企業が社会貢献活動を進める上で必要とする点について、具体的な提案を行っ ていく。 (1)日系企業の社会貢献活動に関する情報の収集と外部への発信 タイの日系企業が必要とした情報の共有については、タイで実施した「日系企業による社会貢献活動 調査」について、盤谷日本人商工会議所の会員企業を対象に開催した結果報告会において各社の活動内 国際交流基金の取り組みについて 容を発表してきており、また、今回作成する調査結果報告書の配布による情報提供も行なっていく。 タイのバンコク日本文化センター(国際交流基金)は、盤谷日本人商工会議所の協力のもと、日系企 業の社会貢献活動についての情報交換の場としての役割を担うとともに、各社の円滑な情報収集に協力 していく。また、英語版の報告書を作成し、ホームページでの掲載やバンコク日本文化センターの図書 館での閲覧等による情報発信を行う。 (2)負担のかからない社会貢献活動プログラムの開発と提供 プログラム支援としては、国際交流基金事業の中で、例えば日本語スピーチコンテストへの協力(賞 品提供)など、企業にとってあまり負担とならずに参加できるプログラムなど具体的な提案をしていく。 また、新しいプログラムの開発にあたっては、企業のニーズを十分にくみ取り、使い勝手の良いものと するよう留意する。 上記の取り組みを基礎として、今後、国際交流基金は、さらにタイにおける日系企業の社会貢献活動 との連携、協力を深めていきたいと考えている。日系企業の方々のご理解とご支援、さらには、積極的 な事業のご提案をいただければ幸いである。 44 資料編 Thailand Philanthropic Activities by Japanese Companies in Thailand45 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 資料編 資料編 社会貢献活動事例一覧 *収集した 141 社 256 件の事例の内、公開の了承を得たもののみ掲載。 1. 企業別社会貢献活動事例 企業名 活動名称 活動分野 活動の種類 活動実施場所 目の見えない子供たちへの支 援 医療・社会福祉 物品寄贈やサービス、 施設の提供 グループ会社内 Donation 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) グループ会社内 K Line (Thailand) Ltd. The Sri Muang Insurance Co., Ltd. AGC Automotive (Thailand) Co.,Ltd. Scholarship 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Transportation Engineering in Suranaree University of Technology Don't Drive Drunk campaign and Scholarship for Drunk Driver's victims 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 タイ全国 Reforestation and Check Dam Development 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Moo Baan Pa Sak Ngam, A. Doi Sakred, Chiang mai Scholarship Program and Camp 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 バンコク/対象は全 国の子どもや学生 Diaster victim such as : Tsunami, flood etc. 災害支援 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 津波: タイ南部 洪水: タイ北部 Blood Donation 人道支援 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア AGC Automotive (Thailand) Co.,Ltd. Donation to poor school 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 物品寄贈やサービス Bankhokthaharn school, Sakaew province(2007 年) To Be No.1 活動 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) TAK 県の学校への寄付 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア TAK 県の学校 地元小学校への文房具等の 寄贈 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 地元の小学校 津波被害等の義援金寄付 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) バンコク 泰日工業大学奨学金制度へ の参加 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) バンコク 地域の学校・寺院への寄付活 動 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Ratkrabang、 Bangkok 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア −会 社 所 在 地 周 辺 の学校 −B an g p o o 自然教 育センター (Samutprakarn) −災害被災地 AOYAMA THAI CO.,LTD. Bangkok Eastern Coil Center Co., Ltd. FCC(THAILAND)Co.,Ltd. Hino Motors Manufacturing (Thailand) Ltd. 46 教育・スポーツ 活動概要 活動の主催者 年3回、 目の見えない子供たちに点字を添えた本を贈っている。 関係団体 自社 次の団体に募金を贈っている → ① Handicaped Animal Foundation, Nonthaburi ② Pra Baht Numpu Temple (Thammarak Foundation - AIDS) ③ Ban Rachawadee Ying (home for mentaly disabled girls) ④ Ban Nonthabhum 自社 (foundation for children with disabilities) ⑤ Foundation for the blind in Thailand ⑥ Baby's Home Foundation, Nonthaburi. 特定の大学への奨学金制度 ( 学費補助 ) 自社 Don't Drive Drunk 基金と協働で長期休暇中の安全運転キャンペーンを実施。 また NPO/NGO 飲酒運転被害者家族に60 万バーツ相当の奨学金基金を運営。 Don't Drive Drunk Foundation チェンマイの 植 林とダム建 設 資 金として100 万 バ ーツをSustainable Habitat Development Association (SHaDA)に寄付。 社員ボランティアとしてプランテーション NPO/NGO と村の開発にたずさわる。 3年計画。 Sustainable Habitat Development Association (SHaDA) 経済的に厳しい優秀な学生へ奨学金4年分を支給。 また子供の能力開発と社会責任 自社の企業財団等 のためのキャンプにスタッフが参加。 National Council on Social Welfare of Thailand under Royal Patronage (NCSWT), Tokio Marine & Nichido Fire Insurance, Tokio Marine Asia PTE, Millea Life Insurance Thailand PCL 津波・洪水などの自然災害被災者へ 3 万から50 万バーツの寄付金を提供。 自社 タイ赤十字(Sirindhorn Princess) タイ赤十字と協働して、 毎年 2・3 回献血活動を行う。 自社 Thai Red Cross Federation 毎年 10 万~ 20 万バーツを僻地の学校へ寄付し、 トイレや多目的施設、 ビル、公園を建 自社 造したり、 社員が修理を実施。 また、 コンピューターを貧しい学校に寄付。 To Be No.1 活動として、 当社も 「白い工場」活動をしていますが、 その活動の主体と 外部の財団等 なる団体へ寄付を行っている。 To Be No.1 TAK 県にある貧しい学校へ、 会社と社員がボランティアを行っている。 自社 自社 毎年年末に従業員から義捐金を募り、地元の小学校に対し文房具やスポーツ用品を 自社 購入して寄贈している。 タイ南部津波被害に対し義援金を盤谷日本人商工会議所を通じ寄付 (15 万バーツ) 外部の財団等 盤谷日本人商工会議所 泰日工業大学の学生奨学金制度に盤谷日本人商工会議所を通じ参加 (3 万バーツ) 外部の財団等 盤谷日本人商工会議所 近隣の学校・寺院に毎年寄付金、物品の支援を行っている (5 万バーツ、 および古いパ 自社 ソコンなどの物品)。 本年 20 万バーツの予算でCSR活動を計画しており、以下の4つの分野に予算配分さ れている。 ① 会社所在地周辺の貧しいし学校への寄付 自社 ② コミュニティ、 環境支援(マングローブやゴミ箱の寄付) ③ 災害被災者の救済、 公衆衛生、 エイズ、 献血 ④ 社会福祉、 障害者支援、 エイズ支援 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 47 資料編 企業名 活動名称 「地球の森プロジェクトinタイ」 Plant for the Planet! Plant for the Future! ~ The 環境 Billion Tree Campaign in Thailand ~ Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd. JFE Engineering & Construction (Thailand) Co., Ltd. NESIC (Thailand) Ltd. ROHM INTEGRATED SYSTEMS (THAILAND) CO.,LTD. SUMITOMO ELECTRIC WINTEC (THAILAND) CO.,LTD. (旧社名:Siam Electric Industries Co., Ltd.) Siam Music Yamaha SUNSTAR CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD タイ大林 三洋タイランド 活動の種類 活動実施場所 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 泰日工業大学への寄付 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Hitachi Library Project 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイ中部、 北部、 東北 部、 南部、 バンコク 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア シリントーン自然環境 公園 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 プーケット 寺院への寄付 文化遺産保存 資金支援(寄付金・協賛金等) ラヨーン 泰日工業大学への寄付 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) バンコク 小中高校への物品寄付 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 ラヨーン アルミニウム缶のリサイクル 環境 社員ボランティア バンコク 献血活動 医療・社会福祉 社員ボランティア タイ赤十字社 泰日工業大学 奨学金支援 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 泰日工業大学 義足基金への参加 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) 会社内 地域環境貢献活動 環境 その他 タマサート中学校・高 校、 ワンクルーン小学 校 泰日工業大学への支援 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ国内 Donation to Church and School 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Recorder Project 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 自主企画による事業の実施 バンコクや内陸部の 小学校 YAMAHA and Siam Kolkarn Scholarship 芸術・文化 資金支援(寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 音楽設備を持つタイ 国内の大学 福祉施設訪問 医療・社会福祉 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 タイ各地 HIV 感染児童保護施設への 口腔衛生指導 医療・社会福祉 物品寄贈やサービス、 施設の提供 チェンライ バンコク周辺の小学校に対す る寄贈 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Ban Tung Faek School 他 泰日工業大学奨学金への募 金 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 泰日工業大学 Protect National Treasures by SANYO CCTV 文化遺産保存 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイ国内の寺院 Hitachi Construction Machinery (Thailand ) Co., Ltd 48 活動分野 活動概要 活動の主催者 関係団体 タイ王国天然資源・環境省およびシリントーン国際環境財団 (タイ王国第2王女・シリン トーン王女さまの賛助財団) との共催で、 「地球の森 植樹キャンペーンinタイ」 を推進。 植 樹 実 施 地の中心となるシリントーン国 際 環 境 公 園 (Sirindhorn International 自社 Environmental Park) はタイ南西部のぺチャブリ県に位置し、 十数年前からシリントー ン王女さまが、荒廃していたマングローブ林の再生プロジェクトを手がけてこられた場 所。 United Nations Environment Programme (UNEP), Ministry of Natural Resources and Environment of Thailand, Foundation for Global Peace and Environment (FGPE) 泰日友好とタイ産業界の人材育成を目的として設立された泰日工業大学開校にあた り、Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd.をはじめ、 タイ日立グループ会社が寄付を行っ 自社 た。 JCC, Technological Promotion Association (Thailand-Japan) (TPA) タイ各地の小学校・幼稚園を対象に、 図書や楽器などの寄付を行っている。 1993 年の開始より現在までで、 寄贈を行った学校数は186 校となった。 自社 別途 NGOと協働で、主にバンコク都内の移動図書館活動や、図書館維持の支援を 行っている。 社団法人シャンティ国際ボランティア 会(SVA) 、 タイランド/シーカーアジア 財団 Forest for the Future プロジェクトに協賛(タイ日立グループで協賛しているがその 中で自社製品を (2 百万バーツ相当) シリントーン自然環境公園に寄贈)。植樹活動。 UNEP、地球環境平和財団、 タイ環 境省 外部の財団等 2004 年 12月のプーケット津波災害時に、 失った住宅建設復興用に自社製油圧ショベル 自社 (4百万バーツ相当) を寄贈。 主催者を通じて、Mabchalood 寺院へ寄付を行なっている。 社会開発省 その他 泰日工業大学の設立 / 運営趣旨に賛同し、 同校で行なわれている奨学金制度に出資 その他 している。 教育用備品等の不足しがちな小・中・高等学校に対して、 主催者への寄付を通して、 物 その他 品寄贈を行なっている。 社員が飲み終えたアルミニウム缶を回収し、Bangkok Can Manufacuring Co.,Ltd. その他 に寄贈している。 Bangkok Can Manufacturing Co.,Ltd タイ赤十字社の献血活動に、 毎年社員がボランティアで参加している。 タイ赤十字社 その他 2007 年 6月に開学した同校に対し、 奨学金支援として、36 万バーツ (年間 9 万バーツ× その他 4 年間) の資金支援を行なった。 義足材料となるアルミ缶などのプルトップを集めて、国王後援の下で活動している義足 基金に寄付した。 泰日工業大学、盤谷日本人商工会 議所 外部の財団等 地元の小 ・中・高等学校の緑地整備のサポートを行う際に、 環境への関心を持ってもら う為、 廃棄物業者の協力を得て、 在校生に対して、 環境教育を実施。 自社 また、 環境に関するポスターを募集し、 優秀作品の表彰も行った。 日本の本社 (住友電工) のCSR 活動の一環で、 進出先国での社会貢献活動として、 在 自社の企業財団等 タイ住友電工グループを通じて泰日工業大学への支援 ( 寄付・奨学金 )を行っている。 中古のエレクトーン・ピアノなど楽器を教会や学校に寄付。 泰日工業大学 自社 小学校の義務教育に音楽がないため、 独自のカリキュラムや教科書を作成し音楽教師 を招聘してリコーダーの吹き方や教え方のセミナーを開催。 出席した現地教師にリコー 自社 ダーを無償で提供。 これまでに約 500 校から900 名の先生が参加している。 Ministry of Education 音楽大学の学生への奨学金を毎年実施、一人当たり1 万 5 千バーツを9 人優秀な学 自社 生に提供している。 タイ各地の社会福祉施設を訪問し、 社員募金による支援を毎年実施している。 自社 HIV 感染児童保護施設を訪問して、 口腔衛生の指導および自社製品の提供を実施。 自社の企業財団等 遠隔県の小学校に対する教室補修、図書館の設備・教材として、2007 年に約 140 万 その他 バーツを寄贈した。 タイ国産業界に貢献できる人材育成の促進、 日系企業で通用する現地技術系人材を 育てることを目的に設立された大学への奨学金として2007、2008 年度に各 3 万バーツ その他 を募金した。 盤谷日本人商工会議所 タイの寺院で仏像の金が特殊な薬物によって削り取られる事件が多発し、 仏教国での 嘆かわしい出来事としてマスコミでも大きく報道された。 こうした出来事を背景に、CSR 自社 活動の一環として三洋 CCTVカメラを100台売るごとに1台それらの寺院に寄付し、 レ コーダーやモニターなどのシステムも含めて無償で設置している。 Office of National Buddhism タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 49 資料編 企業名 活動名称 活動実施場所 物品寄贈やサービス、 施設の提供 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ国日本 人 会チャリティバ ザール (毎年9月開催) 医療・社会福祉 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Imperial Queen's Park Hotel Afforest Project 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Chonburi province Drugs Free Camp 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) Chonburi province Traffic safety in AMATAその他 NAKORN 資金支援(寄付金・協賛金等) AMATANAKORN Industial Estate YRTC (Yokohama Rubber Thai. Co.) 養護施設への訪問や寄付の 実施 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Luckytex (Thailand) Public Company Limited on behalf of Toray Group Company in Thailand Thailand Toray Science Foundation (TTSF) 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 Saraya MFG (Thailand) Co., Ltd. SIAM TOYOTA MANUFACTURING CO.,LTD タイ 東南アジア少年野球 リー 教育・スポーツ グ戦大会 読売ネーション・インフォメーションサー 貧困層の子供たちへの就学 ビス などへの資金支援ボランティ 教育・スポーツ ア NSK Bearings Manufacturing {Thailand} Co., Ltd. DENSO (THAILAND) CO., LTD. & DENSO INTERNATIONAL (THAILAND) CO., LTD. 資金支援(寄付金・協賛金等) その他 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 Ban Doi kham School, Chiangmai Afforested mangrove 環境 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 Koh NOK, Chachoengsao Donation to Disabled foundation 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) Chonburi provincial municipality 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) チェンマイ 医療・社会福祉 社員ボランティア 本社、 工場 料理教室(味の素クッキングク 芸術・文化 ラブ) 自主企画による事業の実施 本 社ビル内 15 階の 味の素クッキングクラ ブ 味の素財団を通じた社会貢 献活動 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Thai Automotive Human Resource Development Project (TAHRDP) 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 DENSO Training Academy (Thailand) Mangrove Forest Plantation Day 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 The Royal Permanent Forest, Tamrhu , Chonburi Province Blood donation 人道支援 社員ボランティア 自社 従業員による献血 Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd. タイ国内 Contribution to Society Ueno Fine Chemicals Industry (Thailand), Ltd. 50 活動の種類 教育・スポーツ Mitsubishi Motors (Thailand) Co., Ltd. 子供の日の活動開催支援 活動分野 活動概要 活動の主催者 関係団体 Laemchaban 市が主催の「子供の日」の活動に際し、 活動開催支援のため、 自転車を その他 寄付した。 Laemchaban 市 TPAを通して、 泰日工業大学へ奨学金を寄付。 TPA、 盤谷日本人商工会議所 外部の財団等 日タイの親睦及び日ごろお世話になっているタイ社会に少しでもお役にたてるよう、 チャリ ティバザーの収益金は、孤児施設、 身体障害者施設、災害被害者などへの寄付に活 その他 用されており、 毎年約1万円強の当社生産商品の提供をしています。 タイ国日本人会 毎年植林活動を近隣のボランティアと自社社員で実施。 Royal Forest Department 自社 ドラッグに関するキャンプを地域で開催し、 子供をドラッグから守ることを学ぶ機会を提供 自社 している。 SIAM TOYOTAと協働して、AMATA-NAKORNの交通安全活動を支援。 自社 District Office Industial Estate Office 定期的ではないが、 年末の社員旅行などの際に、 ダウン症などの子供らを収容している 自社 施設を訪し、 寄付を行なうなどしている。 1994 年から毎年グループ企業協働で総額 5 万バーツの基金を実施し、 サイエンス・工 学分野での ①賞金 ②補助金 ③教育関連の賞金 にあてられている。農業やバイオ、 その他 物理・化学、 エンジニアリング分野の専門家育成や、高等教育現場での教材開発など にあてられている。 National Science and Technology Development Agency (NSTDA), Ministry of Science and Technology タイ 東南アジア少年野球 リーグ戦大会。 貧困層の子供たちへの就学などへの資金支援ボランティア。 学校への寄付。 自社 マングローブ植林活動。 自社 障害者基金への寄付。 自社 ロイヤルプロジェクトの小豆栽培プロジェクトに対し資金支援と、 社員の派遣を行ってい その他 る。 ロイヤルプロジェクト 会社の創立記念日 (4月29日) にあわせ、 従業員および関係の社員に献血活動への参 加を呼びかけている。2002 年より開始し、2007 年に第 6 回目となった。2007 年は約 800 自社 名が献血を行った。 赤十字献血センター 2003 年に味の素クッキングクラブを設置し、 主にタイ人の方を対象とした料理教室を開 催している。外部での開催を含み、年間約 70 回の料理教室および関連イベントを開 自社 催、3000 人を超える参加者を得ている。 タイへの社会貢献活動と位置づけ、 参加費は 無料としている。 1976 年に味の素財団をタイ国内に設立、年間 700 万バーツの予算をもとに、社会貢献 活動を実施している。 主な対象分野は、 教育 (奨学金、 学校への物品寄贈) 、 社会福祉 自社の企業財団等 (施設への物品寄贈) である。 タイ ・日本政府によるTAHRDPという対労働者のスキル向上のための技術指導で、 2010 年までにアジアのデトロイトを目指すプロジェクトで、 マネジメント関連の研修を支援、 自社 講師は日本本社から派遣。 Thai Gov. sector, Thai Private sector & Japan Gov. sector, Japan Private sector (MOI, TAI, TAIA, TAPMA, FTI, JETRO, JICA, AOTS, JCCB TOYOTA, HONDA, DENSO, NISSAN) 工場所在地にてエコロジーシステム保全を目的としてマングローブ植林を実施、地域 社会との関係を強化。 また地域の活動への寄付金や社員ボランティアの参加などを実 自社 施。 Mangrove Forest Station 5(Chonburi) and Environment General Official 13 毎年3回、 タイ赤十字に対して社員による献血を実施。30 年間で549 万 ccを提供。 The Council of the Thai Red Cross Society 自社 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 51 資料編 企業名 NMB-Minebea Thai Ltd. 活動名称 Takahashi Foundation (Scholarship) 教育・スポーツ The Amature Baseball Association of thailand (ABAT) 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 Panasonic Management (Thailand) Co.,Ltd. 教育・スポーツ 社員ボランティア 地域社会活動 自主企画による事業の実施 Map Ta Phut Make a Differference Day 地域社会活動 社員ボランティア その他 自社周辺 (Industrial estate zone) Mangrove Reforestation 環境 社員ボランティア その他 Chonburi Province Donation for children with disabilities at Nontapum Home 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Nontapum Home Nontaburi province Make a Difference Drive 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア カンチャナブリ (2007 年) 環境保全活動 環境 社員ボランティア サラブリ(2007 年) 献血活動 医療・社会福祉 社員ボランティア 社内 Panasonic Love the Earth Campaign 環境 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 Baan Khok-Kham, Samutsakorn Province Panasonic to Support Football Association of Thailand 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイ国内 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 タ イ 国 内(Surin, Sisaket, Buriramに て実施済み) 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) Saraburi home for girls Money Donation 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Phitsanulok Thai Red Cross 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) Environment 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Karnjanaburi Art Competion (TOSHIBA) 芸術・文化 自主企画による事業の実施 National Gallery Scholarship Donation 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) ラヨーン 自主企画による事業の実施 チュラロンコン大学 キャンパス大講堂 Panasonic Education Support Fund Project SUNARROW CITI CO.,LTD. THAI ARROW PRODUCT THAI YAZAKI CORPORATION, LTD. TOSHIBA MACHINE (THAILAND) CO., LTD. ZEON ADVANCED POLYMIX CO.,LTD. NATIONAL CHILDREN DAY キャピタル野村セキュリティーズ・パブ チュラロンコン大学ビジネス・ス 学術・研究 リック ・カンパニー・ リミテッド クール・セミナー 52 活動実施場所 Mae fah luang School, Tapijo village, Tambon Mae tan, Thasongyang, Tak Province Mitsubishi Power Systems (Thailand) Ltd. NEC TOKIN Electronics (Thailand) 活動の種類 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 Donation for Contruction of School NEC Infrontia Thai Limited 活動分野 活動概要 活動の主催者 関係団体 高橋基金の創設にあたり、2000 万バーツを寄付。高橋基金は貧しい家庭の子供に高 自社 等教育を受けさせるための基金で政府関係機関を通じて奨学生が選定される。 ABATは1992 年 1月に創設されたタイ野球協会。 ABATの設立支援を行った。 自社 The National Culture Commission and The Sport Authority of Thailand タイ王室 60 周年行事の一環として、 タク地区の学校建設や教材のための寄付金を提 自社 供。 また環境やエネルギーコーナーも設置し関連知識を提供している。 石炭焚発電所は環境問題として悪いイメージがあるが、社員家族や地域住民に実際 に石炭焚発電所を見学してもらい環境対策の実態とその効果を理解してもらう機会を その他 設けている。 BLCP Make A Difference Dayは、 1年に1回社員のスキルを活用した地域社会貢献を奨 自社 励。 清掃や植生、 車の排気ガスや騒音チェックなどを行った。 The Department of Transportation (Government organization) マングローブ森林再生活動にマネジメントを含め110 名参加。王室がパトロンとなってい 自社 るプロジェクトで、 準備段階から資金援助も実施。 The Royal Forest Department (Government organization) 1970 年に創設されたNontapum Homeは障害のある子供のための施設で、 社員から の寄付や生活必需品の寄贈など (約 12 万バーツ相当) を行い、昼食会やダンス、 ゲー 自社 ムなどを施設の子供と楽しむ。 地域貢献活動の一環として、毎年 1 回、地方の小学校の校舎補修、教育機器の提供 自社 などを行っている。 なし 地球環境保全に関する意識啓発、 地域貢献を目的として、1999 年から年 1 回、 社員ボ ランティアによる地域環境保全活動に取り組んでおり、2007 年は植林活動を行った (具 自社 体的な活動内容は毎年異なる) 。 3 ヶ月に1 回、 社内で献血を募集。 毎回 120 名程度の協力を得ている。 自社 タイ赤十字社 eco-ideas for everybody, everywhereキャンペーンに社員が参加、Samutsakorn 地域でマングローブ1000 本の植林を実施。沿岸の土壌崩壊やCO2 削減に貢献する 自社 キャンペーン。 1500 万バーツ相当のスポンサーシップをタイサッカー協会に提供。 ナショナルチーム支 自社 援のほか、 若手選手支援もサポートしている。 僻地の学生への支援プロジェクト、毎年 100 万バーツを本や教育関連機器として提 自社 供、 従業員や地域のディーラーがボランティアで寄付している。 Saraburi home for girls / http://www.bandek.com/org. htm 政 府 機 関の一 部である女 性 孤 児 支 援 施 設 (Institution of Saraburi Home for Girls) への寄付と教師2名分の予算を設定、100 万バーツを寄付。 Phitsanulok Huaroe 地域の交番設置に366,900 バーツ寄付。 自社 災害被害者や農村部の障がい者支援を行うタイ赤十字社のプロジェクトに対する資金 的支援。 外部の財団等 地域住民と社員やその家族が参加し、 マングローブの植林や保全活動を実施。 自社 東芝グループの一員として、 学生を対象にした 『Art Competion』 に参加。 その他 TOSHIBA 東芝グループの一員として、 大学などの奨学金に参加。 その他 TOSHIBA 近隣の寺院を中心に歳末に食料品、 現金等を寄贈。 金額 53,000 バーツ。 自社 近隣の小学校 6 校に文房具を提供。 金額は12,000 バーツ。 自社 タイ赤十字社 毎年 8月に、 野村證券本社金融研究所より講師を招き、 日本及びアジアを中心とした世 自社 界の金融、 経済の現状をレポート。 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 53 資料編 企業名 活動名称 日タイフェスティバルへの協賛 (寄付) 三菱東京 UFJ 銀行バンコック支店 Thai Foods International Co., Ltd Lexus Sukhumvit Co., Ltd. 日東電工マテリアルタイランド DENTSU (THAILAND) LTD., N Y K Line (Thailand) Co., Ltd. Yusen air & Sea Service(Thailand)Co.,Ltd. FUJITSU (THAILAND) CO.,LTD. 54 活動の種類 活動実施場所 国際交流・協力 資金支援(寄付金・協賛金等) 国立競技場 盲人施設訪問 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 盲人施設 BTM Scholarship Fund 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 自社 タチン川を愛する会 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア タチン川流域(会合 場所は参加団体もち まわり) 社内献血 医療・社会福祉 社員ボランティア 自社工場内 地域学校支援 教育・スポーツ 自社所在のナコンパ 資金支援(寄付金・協賛金等) トム県、バンレーン郡 物品寄贈やサービス、 施設の提供 バンサイパ村 Recycle Paper to Conserve Tree 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社内 Barn Tharn Tawan 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Barn Than Tawan / Nakornpathom National Children Day Activity 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Orphan House Barn Rajavithee / Governmental アユタヤミッドナイトマラソンへ の協賛 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) チュラロンコーン大学 Faculty of Commerce and Accountancy Marketing Dept.との共同講座 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 チュラロンコーン大 学キャンパス シリパコーン大学との共同講座 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 シリパコーン大学キャ ンパス チュラロンコーン大学 Faculty of Commerce and Accountancy Marketing Dept. へ DENTSU LIBRARYの寄贈 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Company Matching with Staff Donation 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Environmental or Educational Foundation Send the aluminium opener/lid of the beverage can to the Prostheses Foundation of H.R.H. The Princess Mother. 人道支援 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Prostheses Foundation of H.R.H. The Princess Mother Carbon Neutral Project 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 Wang Nam Kaew district, Nakornrachasima NYK CARBON NEUTRAL PROJECT 環境 自主企画による事業の実施 NAKHONRATCHASIMA PROVINCE 泰日工業大学への寄付 学術・研究 資金支援(寄付金・協賛金等) 植林活動 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 環境 自主企画による事業の実施 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Honda Automobile (Thailand) Co., Ltd. PACIFIC INDUSTRIES (THAILAND) CO., LTD. 活動分野 会 社 近 郊 小 学 校 への文 房 具、 学用品等の寄付 過去にタイ国内 5 箇 所で実施 自社 活動概要 活動の主催者 タイ国日本人会主催の日タイフェスティバルへの協賛 (寄付) 。 その他 関係団体 タイ国日本人会 盲人施設のHome for the Blind with Multiple Disabilitiesを訪問し、 昼食代及び 自社 日用品を寄付。 Home for the Blind with Multiple Disabilities 当地大学 2 校に毎年 25 名分の奨学金を寄付。 当地主要大学 その他 タチン川流域の住民、寺院、学校、企業が水質維持改善のために集う。 当社は水質モ NPO/NGO ニタリング活動、 川清掃活動および月1 回の会合に参加。 寺院、 学校、 企業など多数 3 ヶ月に一度の割合で献血車 (ナコンパトム県赤十字社)が当社を訪問。献血者への 食事も提供。 ナコンパトム赤十字社社 (会長は県 知事令夫人) 外部の財団等 ①近隣の小学校への文房具の寄付 ②小学校の増築、 修理、 備品などへの資金援助 自社 ③子供の日行事への資金援助 バンサイパ評議会 廃紙を収集して森林保護のためのリサイクル基金に送る。 NPO/NGO Recycle Paper for Tree Media Center for Development Foundation 子供のための基金に寄付。 NPO/NGO NCC Management and development Co., Ltd. 3年継続してこどもの日に孤児院へ寄付、TMT 活動に参加。 その他 Toyota Motor Thailand Co.,Ltd. 外部の財団等 マーケティング分野におけるケース・スタディーを含む最新理論・事例の紹介。2005 年度 は本社より講師派遣。2006 年度は世界的に有名なDAVID AKKAR教授を招聘し 自社 ての講演会。2007 年度は月1 回、10日間、 本社より講師を派遣し大学院での講義を半 年間実施。 チュラロンコーン大学 Faculty of Commerce and Accountancy Marketing Dept. 東京芸大宮田学長による、 学生を対象にした講座と、 一般向けオープン講座の開催。 シリパコーン大学 チュラロンコーン大学の会計商学部内図書館に「マーケティング&ブランディング戦略 -Dentsu Library」 を設置。電通タイランドが定期的にメンテナンスを行う。 環境・教育に関する基金に毎年寄付を実施。 自社 社員が缶飲料容器のフタを収集し四半期ごとにProstheses Foundation of H.R.H. 自社 The Princess Motherに送付。 地域の植林活動を支援し定期的に視察。 また道路脇の雑草駆除などを資金援助。 自社の企業財団等 NYK Logistics (T), NYK Line (T), NYK RORO (T), Yusen Air and Sea Service (T), Nippon Cargo Airlines 地方での社員による植林活動。 その他 NYK GROUP THAILAND 2006 年度より盤谷日本人商工会議所の仲介により泰日工業大学の奨学金を寄付。 外部の財団等 1998 年より2 年に一回、 タイ林野庁と連携しタイ国内にて植林活動を継続。 合計 4,520 平方キロメートル、450,000 本の苗木を植樹。2008 年度は活動年に当たり、 自社 同様に植樹予定。 女子プロゴルフトーナメント 「Honda LPGA 2007」開催に際し、 チャリティ植樹を実施。 自社 毎年子供の日に、 会社近郊の小学校 (数校) へ文房具、 学用品を寄付。 不要となったコンピューター等備品を近郊の学校へ寄付。 自社 タイ林野庁 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 55 資料編 企業名 Tokuyama Siam Silica Co.,Ltd. ㈱日本航空インターナショナル タイ住友商事会社 TOKYO LEASING (THAILAND) CO., LTD. (旧社名:Mizuho Corporate Leasing (Thailand) Co., Ltd.) JTEKT (Thailand) Co., Ltd. 活動名称 活動分野 資金支援(寄付金・協賛金等) Wad Takuan/ Maptaphut area Donate money and have activities with students 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Panyanukul School/Rayong Donate money to soldier's fund 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) Rayong タイ北部農村地帯への寄付 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイ北部(2007 年度 は、 ウドンタニにて実 施) 世界こども俳句コンテスト 国際交流・協力 JALスカラーシップ プログラム 国際交流・協力 自主企画による事業の実施 災害復興援助 災害支援 資金支援(寄付金・協賛金等) 大学へのスカラーシップ提供 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 自主企画による事業の実施 地方の学校の教育環境向上 プロジェクト 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 JCC, BKK for Thai Japanese 120 Tear Fund 国際交流・協力 資金支援(寄付金・協賛金等) Tsunami 災害支援 資金支援(寄付金・協賛金等) EDF (The education for development foundation) 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 身体不自由者施設への訪問・ 医療・社会福祉 資金援助 アジア・オセアニア (タ イを含む) 地方の学校 社内 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア タイ北方のゴールデ ントライアングルと呼 ばれるドイトゥン地方 図書館寄贈プロジェクト 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 学校への寄付活動 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 献血活動 医療・社会福祉 社員ボランティア 社内会議室 植林 地域社会活動 社員ボランティア タイ国内 寄付金の授与 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ国全土 寄付金の授与 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ国全土 奨学金の支給 教育・スポーツ 自主企画による事業の実施 アユタヤ近郊ナコン ルアン Reforest Activity 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 AFT 奨学金 教育・スポーツ 自主企画による事業の実施 AGC Flat Glass (Thailand) PCL 56 世界各国(タイを含 む) 地域社会活動 泰国三井物産㈱ 英文名:Mitsui & Co. (Thailand) Ltd. Thai Central Chemical Public Compny Limited 活動実施場所 環境 ドィ トゥン開発プロジェクト CANON HI-TECH (THAILAND) LTD. 活動の種類 Return the green to community near industrial area. タイ全国 タイ国内の学校 活動概要 活動の主催者 関係団体 Wad Takuan 近隣で植樹や植物の育成を行う。 自社 I-3A group 生徒に対するランチの提供、 物品寄贈。 自社 I-3A group 南タイで働く、 軍人基金へ 5000 バーツを寄付。 自社 Government タイ北部農村地帯に対し、毛布、 文具、 玩具などの寄贈を毎年実施。30 年以上にわた 自社 り継続実施している。 小・中学生を対象に、 その年毎にテーマを設け、 各国・地域で世界こどもハイクコンテスト を開催し、 審査、 表彰を行っている。2 年に一度のサイクルで実施しており、 タイでも1990 自社の企業財団等 年以降にハイクコンテストを実施、 毎回 1000 件を超える応募者がある。 主催: 日航財団 協力:国際交流基金 バンコク日本文化センター アジア・オセアニアの大学生を毎年夏、 日本へ招き、 研修や文化交流を通じて、 日本への 理解促進と将来のアジア・オセアニアを担う若者を育成することを目的をしている。1975 自社の企業財団等 年より開始。 これまでに1332 名の学生を迎えている。 タイからも毎年参加しており、学生 の選考はエッセイコンテストにより行われる。 主催: 日航財団 津波被害への義援金提供(赤十字社経由)等、災害発生時には義援金提供の為の 自社 社内制度を策定している。 住友商事スカラーシップを1996 年に開始。幾つかの大学の学生に対し、 年間約 100 人 へ奨学金を給付している。 タイ住友商事も参加し、近々新たにもう1大学への提供を開 自社 始する予定。対象大学から継続的にインターンシップも受入れている。 住友商事株式会社 政府補助が行き渡らない様な地方の学校に対し、物資・資金の提供を2006 年より開 自社 始。食堂、 図書館、 シャワー室の設置・建設、 図書、 文房具の提供等を実施。 日本 -タイ外交 120 周年を記念にしたモニュメント建造に1 万バーツ寄付。 その他 盤谷日本人商工会議所 スマトラの津波被害者救済に2 万バーツ寄付。 その他 盤谷日本人商工会議所 4 万 2 千バーツの寄付、7 人の子供の3 年分の教育費に該当。 自社 身体不自由者施設への訪問・資金援助。 自社 王室系非営利団体のメーファールアング財団が推進しているタイ最北部の麻薬と貧困 の撲滅を目標としたドイトゥン開発プロジェクトの趣旨に賛同し、1990 年に営利を目的と 外部の財団等 せず25% (約 5000 万円) をその事業資金調達会社に出資。 2006 年、 泰国三井物産創立 100 周年の記念事業としてタイ国内の恵まれない小学校 に対して図書館を寄贈する社会貢献活動。社員が手分けをして既に10 校に対し、図 自社 書館、 書籍、 パソコンなどの寄贈を実施、 今後も毎年1~ 2 校寄贈先を増やすなど本プ ロジェクトを当社の社会貢献活動の柱として継続する方針。 メーファールアング財団、NAVUTI CO.,LTD. (同社出資先でドイトゥン 開発プロジェクトの母体会社) 、JICA (融資引き受け) 同社独自の自主企画 子供達が学業に専念できる環境作りに貢献する為に、学校へ文房具や衣服などを寄 自社 付している。 タイ赤十字社の協力により、 年に3 回従業員による献血を社内施設にて実施している。 自社 タイ赤十字社 環境保全を目的として、 マングローブの植林活動を行っている。 自社 国王 80 歳記念行事として設立され、Thai Rice Foundation が主催するタイ国米作 農家を支援するためのファンドへの寄付。 外部の財団等 Thai Rice Foundation 水質浄化装置設置のための寄付金の授与。 外部の財団等 The Federation of Thai Industries and the Industrial Development Foundation アユタヤ郊外に位置するナコンルアン工場周辺地区にある学校の生徒に対して、 奨学 自社 金を授与。 1年に1 箇所の地域を選定し、家族を含めた社員ボランティアによりマングローブを植 樹。併せて近隣の小学校で環境教育イベントを開催するとともに、物品寄贈や奨学金 自社 を贈呈している。 タイ全国の大学生を対象に奨学金を毎年支給。07 年実績は90 名。累積支給人数は 自社 3,004 名。 タイ旭硝子財団 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 57 資料編 企業名 活動名称 Youth camp for the right ancients & surrounding preservation at Ayudhaya Mitsui Sumitomo Insurance Co., Ltd. Thailand Branch CASIO (THAILAND) CO., LTD MAHLE Engine Components (Thailand) Co.,Ltd Mitsui Sumitomo's Educational Center Daikin Industries (Thailand) LTD. Thai Toshiba Electric Industries Co., Ltd 活動実施場所 文化遺産保存 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Temple Camp at Ayudhaya Province 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Wat Huay Haeng School at Uthaithanee Province Aeam Su Ree School, Piboon Prachabal School and Wat Tam Rhu Mitraparb 65 School in Samutprakarn 医療・社会福祉 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア A found for rehabililitation of disabled person 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Training University Students as a part of program 教育・スポーツ その他 Cildren Day 支 援の為の近 郊学校への寄付金 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) パトゥムタニ県 Children Day Donation その他 資金支援(寄付金・協賛金等) 近隣の学校 Hospital Donation その他 資金支援(寄付金・協賛金等) 近隣の病院 その他 資金支援(寄付金・協賛金等) Up to the committee of beach conservetive 環境 社員ボランティア 旅行先(チャーン島、 ナコンナヨックetc) 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Beach Conservative 自然教育センター 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Thailand Agriculture Museum in Pathumthani province Bridgestone Rides the Future 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ東北部 Primary School Library 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 Children's Day 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Chonburi province Daikin Scholarship Program 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 自社 Lovely School Project 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Chonburi province Cleaning Public Road on 5 Dec 地域社会活動 社員ボランティア 会社周辺及び近郊 の公道 Scholarship for Policemen's children. 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 自社研修室 Blood Donation 災害支援 社員ボランティア 社内 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) Hitachi Metals (Thailand) Ltd. 「地球の森」 プロジェクト 58 活動の種類 Training children for safety by using Helmet Sharp Manufacturing (Thailand) Co.,ltd Thai Bridgestone Co., Ltd. 活動分野 活動概要 活動の主催者 関係団体 タイ政府関連機関と協働し、環境関連活動に10 万バーツ寄付し、関連プロジェクトに その他 参加。 The National Council on Social Welfare of Thailand 図書館再建など教育に関係する物品の提供など。 Thailand Insurance Magazine 自社 複数企業と協働で、7 ~ 12 歳の子供向けに2 輪の安全運転に関する講習会を実施、 自社 ヘルメット1,700 個寄贈。 A.P. Honda Co., Ltd. and the Disaster Prevention and Mitigation, Samutprakarn 身体障がい者の方々の就業へ向けてのスキル習得支援として18 万バーツを寄付。 その他 Government 大学での授業の一貫として専攻に関係する業務を職場で実務研修する (3カ月間)。 その他 毎年近郊の小学校、 幼稚園などに寄付金贈呈。 今年は、28 校に3 万バーツを寄付。 自社 1校あたり2,000 バーツを5 ~ 10 校に寄付。 その他 1病院あたり10,000 バーツを寄付。 その他 2500 バーツ/年(2006 年) その他 社員旅行に現地でのクリーン活動 (ゴミ回収) や植樹を盛り込んでいる。 地域公共機関への寄付金や自社製品寄贈 学校、 赤十字社、 警察等 財団法人世界自然保護基金 (WWF) タイランドと連携し、 近隣の博物館の敷地に自然 教育センターを設立。同センターでは、野鳥や樹木観察、水源探索などが可能であり、 自社 地域の学生たちに環境・生態教育の場として利用されているとともに、社員も参画し植 樹活動にも取り組んでいる。 財 団 法 人 世 界自然 保 護 基 金 (WWF) タイランド タイ東北 19 県の中学生を対象に、外部のNGOのEDFと連携し、奨学金の支給と通 学支援のための自転車を寄贈。2006 年より6 年間をかけて、 基本的に毎年 3 県をEDF 自社 及び当社社員が訪問し、 交流を図りながら支援を行っている。 The Education for Development Foundation (EDF) Pathumthani、Ayudhaya 及び Saraburiの3 県の小学校において、 これまで6 年間 をかけて合計 78 校における図書館設立を援助し、図書を寄贈。 また、読書感想文コン 自社 クール等を実施し、図書教育の継続的フォローも実施。今後も、同 3 県における活動を 継続していく予定。 毎年こどもの日の活動を企画、 物資を寄贈したり社員がボランティアで活動に参加した 自社 りする。 Chonburi government 科学技術系専攻の貧しい学生向けの奨学金制度。 Thai German Institute and Vocational Education Commission 自社 衛生状況改善のためプログラム実施、Chonburi 地方の公立校のトイレや食堂、図書 自社 館施設を改善。 Chonburi Regional Educational 毎年 12月5日に道路清掃を実施、社員がボランティアで参加、地域との良好な関係を 自社 維持、 社員と上司のコミュニケーションにも貢献。 毎年 Pakret Policemen's Childrenに奨学金を寄付。 自社 四半期に1 回、 社員に献血活動を奨励。 自社 日立グループとして、毎年図書寄贈活動を行っており、Hitachi Metals (Thailand) その他 Ltd.からも毎年1万バーツの協賛金を拠出している。 2007 年に、 「地球の森」 プロジェクトに 30 万バーツの資金協賛を行った。 外部の財団等 シリントーン財団 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 59 資料編 企業名 TSUBAKIMOTO AUTOMOTIVE (THAILAND) 活動名称 Give a candle on Buddhism Lent's day 活動分野 活動の種類 活動実施場所 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Chonburi green project 環境 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Chantaburi Province Donation for Red-Cross Fondation 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) Chulalongkron Hospital (RedCross Fondation) Honda's the School Enviromental Challenges Award Project. 環境 自主企画による事業の実施 全国 Honda 31 Legs United Race その他 自主企画による事業の実施 予選は全国 本選はバンコクで実 施 Honda ASIMO Super Idea その他 Contest. 自主企画による事業の実施 バンコク SMBC Global Foundation Scholarship Program 教育 自主企画による事業の実施 タイ国内の4つの大 学 Deformity of Brain donation 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) Bangpakong, Chacoengsao SEST company donation 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Chounburi or more far Sumitomo group donation 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Depend on Sumitomo group program 折り紙ヒコーキ (活動)大会 芸術・文化 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア Nakornnayok Province 環境 社員ボランティア Prajeubkirikan Province Donation to Wang Dok Mai school in Nakhonayok province 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア Nakornnayok Province 100 years Sanamchadra palace celebration 芸術・文化 自主企画による事業の実施 Sanamchandra Palace, Nakorn Pathom province 奨学金配布 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) ブツラム県 Asian Honda Motor Co.,Ltd Sumitomo Mitsui Banking Corporation Sumitomo Electric Sintered Components (T) Co.,Ltd. キャステムタイランド㈱ Epson(Thailand) Co.,Ltd. Aderama Thai Ltd. 60 活動概要 活動の主催者 毎年貧しい寺院へ寄付、 大きなろうそくを提供。 その他 毎年、 社員ボランティアとして緑化プロジェクトに参加し、 マングローブを植林。 その他 毎年赤十字基金に1 万 5 千バーツ寄付。 その他 関係団体 ホンダの事業所拠点のある地域で、 タイ王室がイニシアティブをとって推進している環境 プロジェクトに資金的支援を行い、 環境教育の支援を行っている。 このプロジェクト支援 自社 は、 地域住民との関係構築も目的としている。 1. Sirindhorn National Environment Park 2. Royal Development Project Board 3. Ministry of Education 4. Minstry of Natural Resources &Environment 5. Ministry of Energy 6. Ministry of Agriculture 7. Thailand Environment Institute 30 人 31 脚のタイ全国大会を開催。 タイの子ども達の協働に関する育成を目的としてい 自社 る。 Office of Basic Education Commissioner (OBEC), as a project co-host. 未来にあったらいいなと思うモノのアイディアを募集し、 コンテストにチャレンジする過程を 通じて次世代を担う子ども達の育成支援を目的として子どもアイデアコンテストを開催し 自社 ている。 タイでの優勝者は、 タイ代表として日本で行っている子どもアイデアコンテストに出場する ことができる。 Superjeew program(外部広報、 イ ベントオーガナイザー) 自社奨学金制度 (在ニューヨーク) 。 毎年 4 大学から76 名が 730 米ドルの奨学金を与え 自社の企業財団等 られる。1995 年から始まった制度でこれまでに920 名が奨学金を受け取っている。 SMBC Global Foundation Scholarship Program, The office located at SMBC New York Branch 脳障害関連ヘルスケア団体への寄付。 Sumitomo group 自社 Sumitomo Electric Sintered Components (T) Co.,Ltd.の福祉コミッティが周辺の 自社 学校を調査して必要な学校施設 (机、 イス、 初期有働など) を確認している。 奨学金基金などを分担。 自社の企業財団等 日本の折り紙文化に紙ヒコーキを融合し、 戸田拓夫氏が創設した日本折り紙ヒコーキ協 会とメセナとして支援しているキャステムグループ (グループも戸田拓夫 CEO が運営) が世界にまでその活動を広げようと活動している。 青少年のみならず広い世代に科学的、 文化的、 そして健康的な紙ヒコーキ競技を普及 するため、 日本各地で講習会、競技会を開催、海外でもフィリピン、 タイ、 ネパール、 フラン 自社 ス、 ドイツ、 イギリスなどにも支援活動を広げており、 さらに拡大したい。 毎年 BITECで開催される科学週間において、 紙ヒコーキ大会を開催。 その前哨戦とし てコラート、 チェンマイ、深南部の都市などに於いて予選大会を開催している。活動主 体はタイ折り紙ヒコーキ協会を設立し、 その活動をサポートしている形態をとっている。 日 本の折り紙ヒコーキの紹介、 普及、 宇宙ステーションから地球に向かって紙ヒコーキを飛 ばす企画、2010 年に国際大会を日本で開催する企画を推進している。 タイ科学技術省のNASTDA, MTEC, CASTEM (Thailand)、 日本折り紙ヒコーキ協会 社員ボランティアとしてBuild dam for Kingに参加。 The Mall Department 外部の財団等 社会貢献活動として発展途上の学校 Wang Dok maiを訪問して現金 20 万バーツ寄 自社 付、 および中古 PC5 台、 中古プリンター 4 台などを寄付。 100 Sanamchandra palace celebrationにてフォトコンテストの支援、 写真などの印刷 自社 を実施、 収益を寄付。 Royal Bureau 低所得者層でかつ成績のいい者を対象に、毎年 60 万バーツを県内中高生に奨学援 助している。 県教育委員会 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 61 資料編 企業名 活動名称 活動の種類 活動実施場所 Aderama Thai Ltd. 青少年麻薬汚染防止活動 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Hino Motors Sales (Thailand) Ltd. 泰日工業大学への寄付金 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) Mizuho Scholarship 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) バンコク Donation of Educational Equipment 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ北東部 Mizuho Games 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ北東部 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) サムットサコーン県 教育・スポーツ 物品寄贈やサービス、 施設の提供 自主企画による事業の実施 Support for renewable BIO-DIESEL Fuel 地域社会活動 その他 Donate necessary accessories and educational equipments 医療・社会福祉 Scholarship to educational institutions 教育・スポーツ 自主企画による事業の実施 自社財団 安全運転普及活動 教育・スポーツ 自主企画による事業の実施 当社 Safety Center および Dealer、 国家 安全運転講習施設 社会貢献活動 (寄付・献血) 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ全国 Donate old manila to school in community 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 School in Samutprakarn Donate money or material to community (Temple, School etc) 地域社会活動 資金支援(寄付金・協賛金等) Ronalds Mcdonalds House Charity 医療・社会福祉 資金支援(寄付金・協賛金等) タイ国内 Eremation Ceremony of King's Sister 地域社会活動 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Sa Nam Luang (in front of Grand Palace) CHILDREN DAY 教育・スポーツ 資金支援(寄付金・協賛金等) School in Samutprekarn GROW THE PLANT AT AREA NEAR THE SEA 環境 社員ボランティア Samutprekarn Province Mizuho Corporate BANK, Ltd. (Bangkok Branch) SIAM SERA FB CO., LTD. KALLANIS AUTO PARTS CO., タイ東北部の小学校への物 LTD. 品寄贈 (従業員出身学校) THAI STANLEY ELECTRIC PUBLIC COMPANY LIMITED A.P.HONDA., LTD Thai Delmar Co., Ltd NIPPON PAINT (THAILAND) CO., LTD 62 活動分野 ブツラム県 Police Provincial Pathumthani Police Provincial Pathumthani 活動概要 活動の主催者 この活動は毎年本社からの支給によって行われている。30 万バーツ相当をスポーツ振 興として支援。 関係団体 ポンテープ・アパカラ慈善団体/県 教育委員会 泰日工業大学への寄付金 大学生への奨学金提供(660UDS/ 学生) 自社 学校への寄付金提供(660USD/ 学校、 北東部の30 校で実施) 自社 北東部の競技会に毎年 1 万 USD 寄付。 自社 ライオンズクラブを通じて医療器具の寄付。 その他 ライオンズクラブ 従業員の出身学校に対して、 お金でなく物品や校舎の修理 / 改築を支援している。昨 年は50 万バーツを支出。 2007 年に国王生誕 80 年式典にて、 再生可能なバイオ-ディーゼル燃料を警察に提供。 毎年 Pathumthani 地域の学校に教育関連の寄付を実施。 THAI STANLEY ELECTRIC PLC. AND SIRIVIT STANLEY (NAKORNRACHASRIMA) 自社財団を運営して毎年奨学金を提供。 二輪車を社会に認められる乗り物として、 安全な運転講習を実施。 自社 タイ陸運局、 タイ国家警察庁、文部 省、 厚生省 DDPM 他 地域での学校施設への寄付や交通安全施設の寄付また献血活動等。 自社 県や市ほか コンピューター入れ替え時に中古品を学校へ寄付。 学校や寺院への寄付、 物品寄贈等。 毎年 5 万バーツをマクドナルド基金に寄付。 Mcdonalds, Thailand セレモニー用の金色の塗料を寄付。 その他 学校への寄付金、 貧しい生徒への文具・スポーツ用品の提供。 自社 沿岸部環境保全のための植林活動への参加。 ROYAL OFFICE MEREK タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 63 資料編 2. 分野別社会貢献活動事例 活動分野 活動の種類 自主企画による事業の実施 教育・スポーツ 64 活動概要 二輪車を社会に認められる乗り物として、 安全な運転講習を実施。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 地域での学校施設への寄付や交通安全施設の寄付また献血活動等。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 低所得者層でかつ成績のいい者を対象に、毎年 60 万バーツを県内中高生に奨学援助している。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 この活動は毎年本社からの支給によって行われている。30 万バーツ相当をスポーツ振興とし て支援。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 物品寄贈やサービス 毎年 10 万~ 20 万バーツを僻地の学校へ寄付し、 トイレや多目的施設、 ビル、 公園を建造した り、 社員が修理を実施。 また、 コンピューターを貧しい学校に寄付。 自主企画による事業の実施 タイ全国の大学生を対象に奨学金を毎年支給。07 年実績は90 名。累積支給人数は3,004 名。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 1976 年に味の素財団をタイ国内に設立、年間 700 万バーツの予算をもとに、社会貢献活動 を実施している。主な対象分野は、教育(奨学金、学校への物品寄贈) 、社会福祉(施設へ の物品寄贈) である。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア TAK 県にある貧しい学校へ、 会社と社員がボランティアを行っている。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 毎年年末に従業員から義捐金を募り、 地元の小学校に対し文房具やスポーツ用品を購入し て寄贈している。 その他 大学での授業の一貫として専攻に関係する業務を職場で実務研修する (3カ月間)。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 毎年近郊の小学校、 幼稚園などに寄付金贈呈。今年は、28 校に3 万バーツを寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 科学技術系専攻の貧しい学生向けの奨学金制度。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 衛生状況改善のためプログラム実施、Chonburi 地方の公立校のトイレや食堂、 図書館施設 を改善。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 社会貢献活動として発展途上の学校 Wang Dok maiを訪問して現金 20 万バーツ寄付、 お よび中古 PC5 台、 中古プリンター 4 台などを寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) タイ日工業大学の学生奨学金制度に盤谷日本人商工会議所を通じ参加 (3 万バーツ) 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 近隣の学校・寺院に毎年寄付金、 物品の支援を行っている (5 万バーツ、 および古いパソコン などの物品)。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 本年 20 万バーツの予算でCSR活動を計画しており、以下の4つの分野に予算配分されている。 ① 会社所在地周辺の貧しいし学校への寄付 ② コミュニティ、 環境支援(マングローブやゴミ箱の寄付) ③ 災害被災者の救済、 公衆衛生、 エイズ、 献血 ④ 社会福祉、 障害者支援、 エイズ支援 資金支援 (寄付金・協賛金等) 泰日工業大学への寄付金 資金支援 (寄付金・協賛金等) 泰日友好とタイ産業界の人材育成を目的として設立された泰日工業大学開校にあたり、 Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd.をはじめ、 タイ日立グループ会社が寄付を行った。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイ各地の小学校・幼稚園を対象に、 図書や楽器などの寄付を行っている。 1993 年の開始より現在までで、 寄贈を行った学校数は186 校となった。 別途 NGOと協働で、主にバンコク都内の移動図書館活動や、図書館維持の支援を行っている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 日立グループとして、 毎年図書寄贈活動を行っており、Hitachi Metals (Thailand) Ltd.から も毎年1万バーツの協賛金を拠出している。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 教育用備品等の不足しがちな小・中・高等学校に対して、 主催者への寄付を通して、 物品寄 贈を行なっている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 特定の大学への奨学金制度 ( 学費補助 ) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 自主企画による事業の実施 従業員の出身学校に対して、 お金でなく物品や校舎の修理 / 改築を支援している。昨年は 50 万バーツを支出。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 子供のための基金に寄付。 活動名称 活動の主催者 活動実施場所 関係団体 安全運転普及活動 自社 当社 Safety Center および タイ陸運局、 タイ国家警察庁、文 Dealer、国 家 安 全 運 転 講 部省、 厚生省 DDPM 他 習施設 社会貢献活動(寄付・献血) 自社 企業名 A.P.HONDA., LTD タイ全国 県や市ほか A.P.HONDA., LTD 奨学金配布 ブツラム県 県教育委員会 Aderama Thai Ltd. 青少年麻薬汚染防止活動 ブツラム県 ポンテープ・アパカラ慈善団体/ 県教育委員会 Aderama Thai Ltd. Donation to poor school 自社 AFT 奨学金 自社 Bankhokthaharn school, Sakaew province(2007 年) AGC Automotive (Thailand) Co.,Ltd. タイ旭硝子財団 味の素財団を通じた社会貢献 自社の企業 活動 財団等 TAK 県の学校への寄付 自社 地元小学校への文房具等の 自社 寄贈 Training University Students as a part of program AGC Flat Glass (Thailand) PCL Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd. TAK 県の学校 自社 AOYAMA THAI CO.,LTD. Bangkok Eastern Coil Center Co.,Ltd. 地元の小学校 その他 CASIO (THAILAND) CO.,LTD Cildren Day 支援の為の近郊 自社 学校への寄付金 パトゥムタニ県 Daikin Scholarship Program 自社 自社 Thai German Institute and Vocational Education Commission Daikin Industries (Thailand) LTD. Lovely School Project 自社 Chonburi province Chonburi Regional Educational Daikin Industries (Thailand) LTD. Donation to Wang Dok Mai school in Nakhonayok province 自社 Nakornnayok Province タイ日工業大学奨学金制度へ の参加 外部の財 団等 バンコク 地域の学校・寺院への寄付活 自社 動 自社 CASIO (THAILAND) CO.,LTD Epson (Thailand) Co.,Ltd. 盤谷日本人商工会議所 FCC (THAILAND) Co.,Ltd. Ratkrabang、Bangkok FCC (THAILAND) Co.,Ltd. −会社所在地周辺の学校 −Bangpoo 自然 教 育セン ター (Samutprakarn) −災害被災地 Hino Motors Manufacturing (Thailand) Ltd. 泰日工業大学への寄付金 Hino Motors Sales (Thailand) Ltd. 泰日工業大学への寄付 自社 Hitachi Library Project 自社 JCC, Technological Promotion Association (Thailand-Japan) (TPA) Hitachi Asia (Thailand) Co.,Ltd. 社団法人シャンティ国際ボラン タイ中部、北部、東北部、南 ティア会(SVA) 、 タイランド/シー Hitachi Asia (Thailand) Co.,Ltd. 部、 バンコク カーアジア財団 その他 Hitachi Metals (Thailand) Ltd. 小中高校への物品寄付 その他 ラヨーン JFE Engineering & Construction (Thailand) Co.,Ltd. Scholarship 自社 Transportation Engineering in Suranaree University of Technology K Line (Thailand) Ltd. タイ東北部の小学校への物品 寄贈(従業員出身学校) Barn Tharn Tawan KALLANIS AUTO PARTS CO.,LTD. NPO/NGO Barn Than Tawan / Nakornpathom NCC Management and development Co., Ltd. Lexus Sukhumvit Co.,Ltd. タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 65 資料編 活動分野 教育・スポーツ 66 活動の種類 活動概要 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Laemchaban 市が主催の「子供の日」の活動に際し、活動開催支援のため、 自転車を寄付 した。 資金支援 (寄付金・協賛金等) TPAを通して、 泰日工業大学へ奨学金を寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 図書館再建など教育に関係する物品の提供など。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 大学生への奨学金提供(660UDS/ 学生) 資金支援 (寄付金・協賛金等) 学校への寄付金提供(660USD/ 学校、 北東部の30 校で実施) 資金支援 (寄付金・協賛金等) 北東部の競技会に毎年 1 万 USD 寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 4 万 2 千バーツの寄付、7 人の子供の3 年分の教育費に該当。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 環境・教育に関する基金に毎年寄付を実施。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 2007 年 6月に開学した同校に対し、奨学金支援として、36 万バーツ (年間 9 万バーツ×4 年 間) の資金支援を行なった。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 学校への寄付金、 貧しい生徒への文具・スポーツ用品の提供。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 高橋基金の創設にあたり、2000 万バーツを寄付。高橋基金は貧しい家庭の子供に高等教 育を受けさせるための基金で政府関係機関を通じて奨学生が選定される。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 ABATは1992 年 1月に創設されたタイ野球協会。 ABATの設立支援を行った。 社員ボランティア タイ王室 60 周年行事の一環として、 タク地区の学校建設や教材のための寄付金を提供。 ま た環境やエネルギーコーナーも設置し関連知識を提供している。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 学校への寄付。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 毎年子供の日に、 会社近郊の小学校(数校)へ文房具、 学用品を寄付。 不要となったコンピューター等備品を近郊の学校へ寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 1500 万バーツ相当のスポンサーシップをタイサッカー協会に提供。 ナショナルチーム支援のほ か、 若手選手支援もサポートしている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 僻地の学生への支援プロジェクト、 毎年 100 万バーツを本や教育関連機器として提供、 従業 員や地域のディーラーがボランティアで寄付している。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 自主企画による事業の実施 小学校の義務教育に音楽がないため、 独自のカリキュラムや教科書を作成し音楽教師を招 聘してリコーダーの吹き方や教え方のセミナーを開催。 出席した現地教師にリコーダーを無償 で提供。 これまでに約 500 校から900 名の先生が参加している。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア Sumitomo Electric Sintered Components (T) Co.,Ltd.の福祉コミッティが周辺の学校を 調査して必要な学校施設(机、 イス、 初期有働など) を確認している。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 奨学金基金などを分担。 自主企画による事業の実施 自社奨学金制度 (在ニューヨーク) 。毎年 4 大学から76 名が 730 米ドルの奨学金を与えられ る。1995 年から始まった制度でこれまでに920 名が奨学金を受け取っている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) タイ東北 19 県の中学生を対象に、 外部のNGOのEDFと連携し、 奨学金の支給と通学支援 のための自転車を寄贈。2006 年より6 年間をかけて、 基本的に毎年 3 県をEDF 及び当社社 員が訪問し、 交流を図りながら支援を行っている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 Pathumthani、Ayudhaya 及び Saraburiの3 県の小学校において、 これまで6 年間をかけ て合計 78 校における図書館設立を援助し、 図書を寄贈。 また、 読書感想文コンクール等を実 施し、 図書教育の継続的フォローも実施。今後も、 同 3 県における活動を継続していく予定。 活動名称 子供の日の活動開催支援 活動の主催者 活動実施場所 関係団体 企業名 その他 Laemchaban 市 Mitsubishi Motors (Thailand) Co.,Ltd. 外部の財 団等 TPA、 盤谷日本人商工会議所 Mitsubishi Motors (Thailand) Co.,Ltd. Thailand Insurance Magazine Mitsui Sumitomo Insurance Co.,Ltd. Thailand Branch Mitsui Sumitomo's Educational Center 自社 Wat Huay Haeng School at Uthaithanee Province Mizuho Scholarship 自社 バンコク Mizuho Corporate BANK, Ltd. (Bangkok Branch) Donation of Educational Equipment 自社 タイ北東部 Mizuho Corporate BANK, Ltd. (Bangkok Branch) Mizuho Games 自社 タイ北東部 Mizuho Corporate BANK, Ltd. (Bangkok Branch) EDF (The education for development foundation) 自社 社内 Company Matching with Staff Donation 自社 Environmental or Educational Foundation 泰日工業大学 奨学金支援 その他 泰日工業大学 CHILDREN DAY 自社 School in Samutprekarn Takahashi Foundation (Scholarship) 自社 TOKYO LEASING (THAILAND) CO., LTD. (旧社名:Mizuho Corporate Leasing (Thailand) Co., Ltd.) N Y K Line (Thailand) Co., Ltd. 泰日工業大学、盤谷日本人商工 会議所 NESIC (Thailand) Ltd. NIPPON PAINT (THAILAND) CO.,LTD NMB-Minebea Thai Ltd. 自社 The National Culture Commission and The Sport Authority of Thailand NMB-Minebea Thai Ltd. Donation for Contruction of School 自社 Mae fah luang School, Tapijo village, Tambon Mae tan, Thasongyang, Tak Province NMB-Minebea Thai Ltd. Contribution to Society 自社 Ban Doi kham School, Chiangmai NSK Bearings Manufacturing {Thailand} Co.,Ltd. 会社近郊小学校への文房具、 自社 学用品等の寄付 自社 PACIFIC INDUSTRIES (THAILAND) CO.,LTD. Panasonic to Support Football Association of Thailand 自社 タイ国内 Panasonic Management (Thailand) Co.,Ltd. Panasonic Education Support Fund Project 自社 タイ 国 内 (Surin, Sisaket, Buriramにて実施済み) Panasonic Management (Thailand) Co.,Ltd. Recorder Project 自社 バンコクや内陸部の小学校 SEST company donation 自社 Chounburi or more far Sumitomo Electric Sintered Components (T) Co.,Ltd. Sumitomo group donation 自社の企業 財団等 Depend on Sumitomo group program Sumitomo Electric Sintered Components (T) Co.,Ltd. The Amature Baseball Association of thailand (ABAT) Ministry of Education Siam Music Yamaha SMBC Global Foundation 自社の企業 タイ国内の4つの大学 Scholarship Program 財団等 SMBC Global Foundation Scholarship Program, The office located at SMBC New York Branch Sumitomo Mitsui Banking Corporation Bridgestone Rides the Future 自社 The Education for Development Foundation (EDF) Thai Bridgestone Co.,Ltd. Primary School Library 自社 タイ東北部 Thai Bridgestone Co.,Ltd. タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 67 資料編 活動分野 教育・スポーツ 活動の種類 活動概要 自主企画による事業の実施 アユタヤ郊外に位置するナコンルアン工場周辺地区にある学校の生徒に対して、奨学金を 授与。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 ①近隣の小学校への文房具の寄付 ②小学校の増築、 修理、 備品などへの資金援助 ③子 供の日行事への資金援助 自主企画による事業の実施 自社財団を運営して毎年奨学金を提供。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 毎年 Pakret Policemen's Childrenに奨学金を寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 経済的に厳しい優秀な学生へ奨学金4年分を支給。 また子供の能力開発と社会責任のた めのキャンプにスタッフが参加。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 生徒に対するランチの提供、 物品寄贈。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 定期的ではないが、 年末の社員旅行などの際に、 ダウン症などの子供らを収容している施設 を訪し、 寄付を行なうなどしている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 近隣の小学校 6 校に文房具を提供。金額は12,000 バーツ。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 自主企画による事業の実施 住友商事スカラーシップを1996 年に開始。幾つかの大学の学生に対し、 年間約 100 人へ奨 学金を給付している。 タイ住友商事も参加し、近々新たにもう1大学への提供を開始する予 定。対象大学から継続的にインターンシップも受入れている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 政府補助が行き渡らない様な地方の学校に対し、物資・資金の提供を2006 年より開始。食 堂、 図書館、 シャワー室の設置・建設、 図書、 文房具の提供等を実施。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 遠隔県の小学校に対する教室補修、図書館の設備・教材として、2007 年に約 140 万バーツ を寄贈した。 資金支援 (寄付金・協賛金等) タイ国産業界に貢献できる人材育成の促進、 日系企業で通用する現地技術系人材を育てる ことを目的に設立された大学への奨学金として2007、2008 年度に各 3 万バーツを募金した。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 当地大学 2 校に毎年 25 名分の奨学金を寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) タイ 東南アジア少年野球 リーグ戦大会。 その他 貧困層の子供たちへの就学などへの資金支援ボランティア。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 子供達が学業に専念できる環境作りに貢献する為に、 学校へ文房具や衣服などを寄付して いる。 社員ボランティア 環境保全を目的として、 マングローブの植林活動を行っている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 毎年こどもの日の活動を企画、物資を寄贈したり社員がボランティアで活動に参加したりす る。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイ ・日本政府によるTAHRDPという対労働者のスキル向上のための技術指導で、2010 年 までにアジアのデトロイトを目指すプロジェクトで、 マネジメント関連の研修を支援、講師は日本 本社から派遣。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 2004 年 12月のプーケット津波災害時に、失った住宅建設復興用に自社製油圧ショベル (4百万バーツ相当) を寄贈。 地域社会活動 68 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 3年継続してこどもの日に孤児院へ寄付、TMT 活動に参加。 自主企画による事業の実施 石炭焚発電所は環境問題として悪いイメージがあるが、社員家族や地域住民に実際に石炭 焚発電所を見学してもらい環境対策の実態とその効果を理解してもらう機会を設けている。 社員ボランティア その他 Make A Difference Dayは、 1年に1回社員のスキルを活用した地域社会貢献を奨励。清 掃や植生、 車の排気ガスや騒音チェックなどを行った。 活動名称 活動の主催者 活動実施場所 関係団体 企業名 奨学金の支給 自社 アユタヤ近郊ナコンルアン Thai Central Chemical Public Compny Limited 地域学校支援 自社 自社所在のナコンパトム県、 バンサイパ評議会 バンレーン郡 バンサイパ村 Thai Foods International Co.,Ltd Scholarship to educational institutions Scholarship for Policemen's children. 自社財団 自社 THAI STANLEY ELECTRIC PLC. AND SIRIVIT STANLEY (NAKORNRACHASRIMA) Thai Toshiba Electric Industries Co.,Ltd 自社研修室 Scholarship Program and Camp 自社の企業 バンコク/対象は全国の子 財団等 どもや学生 Donate money and have activities with students 自社 Panyanukul School/ Rayong National Council on Social Welfare of Thailand under Royal Patronage (NCSWT), Tokio Marine & Nichido Fire Insurance, Tokio Marine Asia PTE, Millea Life Insurance Thailand PCL The Sri Muang Insurance Co.,Ltd. I-3A group Tokuyama Siam Silica Co.,Ltd. 養護施設への訪問や寄付の 自社 実施 NATIONAL CHILDREN DAY 自社 大学へのスカラーシップ提供 自社 THAI STANLEY ELECTRIC PUBLIC COMPANY LIMITED YRTC (Yokohama Rubber Thai. Co.) ZEON ADVANCED POLYMIX CO.,LTD. ラヨーン 住友商事株式会社 タイ住友商事会社 地方の学校の教育環境向上プ 自社 ロジェクト 地方の学校 タイ住友商事会社 バンコク周辺の小学校に対す その他 る寄贈 Ban Tung Faek School 他 タイ大林 泰日工業大学奨学金への募金 その他 泰日工業大学 盤谷日本人商工会議所 タイ大林 BTM Scholarship Fund 自社 当地主要大学 三菱東京 UFJ 銀行バンコック支店 その他 タイ 東南アジア少年野球 リー グ戦大会 読 売ネーション・インフォメーション サービス 貧困層の子供たちへの就学な どへの資金支援ボランティア 読 売ネーション・インフォメーション サービス アユタヤミッドナイトマラソンへの 協賛 外部の財 団等 学校への寄付活動 自社 タイ国内の学校 CANON HI-TECH(THAILAND) LTD. 植林 自社 タイ国内 CANON HI-TECH(THAILAND) LTD. Children's Day 自社 Chonburi province Chonburi government Daikin Industries (Thailand) LTD. 自社 DENSO Training Academy (Thailand) Thai Gov. sector, Thai Private sector & Japan Gov. sector, Japan Private sector (MOI, TAI, TAIA, TAPMA, FTI, JETRO, JICA, AOTS, JCCB TOYOTA, HONDA, DENSO, NISSAN) DENSO (THAILAND) CO., LTD. & DENSO INTERNATIONAL (THAILAND) CO., LTD. 自社 プーケット 社会開発省 Hitachi Construction Machinery (Thailand ) Co.,Ltd その他 Orphan House Barn Rajavithee / Governmental Toyota Motor Thailand Co.,Ltd. Lexus Sukhumvit Co., Ltd. その他 Map Ta Phut BLCP Mitsubishi Power Systems (Thailand) Ltd. The Department of Transportation (Government organization) NEC Infrontia Thai Limited Thai Automotive Human Resource Development Project (TAHRDP) National Children Day Activity Make a Differference Day 自社 日東電工マテリアルタイランド 自社周辺 (Industrial estate zone) タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 69 資料編 活動分野 地域社会活動 活動の種類 活動概要 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 地域貢献活動の一環として、 毎年 1 回、 地方の小学校の校舎補修、 教育機器の提供などを 行っている。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 セレモニー用の金色の塗料を寄付。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 地域公共機関への寄付金や自社製品寄贈 物品寄贈やサービス、 施設の提供 中古のエレクトーン・ピアノなど楽器を教会や学校に寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 Phitsanulok Huaroe 地域の交番設置に366,900 バーツ寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 国王 80 歳記念行事として設立され、Thai Rice Foundation が主催するタイ国米作農家を 支援するためのファンドへの寄付。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 コンピューター入れ替え時に中古品を学校へ寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 学校や寺院への寄付、 物品寄贈等。 その他 2007 年に国王生誕 80 年式典にて、 再生可能なバイオ-ディーゼル燃料を警察に提供。 社員ボランティア 毎年 12月5日に道路清掃を実施、社員がボランティアで参加、地域との良好な関係を維持、 社員と上司のコミュニケーションにも貢献。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 Don't Drive Drunk 基金と協働で長期休暇中の安全運転キャンペーンを実施。 また飲酒運 転被害者家族に60 万バーツ相当の奨学金基金を運営。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 毎年貧しい寺院へ寄付、 大きなろうそくを提供。 資金支援 (寄付金・協賛金等) ロイヤルプロジェクトの小豆栽培プロジェクトに対し資金支援と、 社員の派遣を行っている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 近隣の寺院を中心に歳末に食料品、 現金等を寄贈。金額 53,000 バーツ。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイ北部農村地帯に対し、 毛布、 文具、 玩具などの寄贈を毎年実施。30 年以上にわたり継続 実施している。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 盲人施設のHome for the Blind with Multiple Disabilitiesを訪問し、昼食代及び日用 品を寄付。 王室系非営利団体のメーファールアング財団が推進しているタイ最北部の麻薬と貧困の 撲滅を目標としたドイトゥン開発プロジェクトの趣旨に賛同し、1990 年に営利を目的とせず25% (約 5000 万円) をその事業資金調達会社に出資。 70 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 2006 年、 泰国三井物産創立 100 周年の記念事業としてタイ国内の恵まれない小学校に対し て図書館を寄贈する社会貢献活動。社員が手分けをして既に10 校に対し、図書館、書籍、 パソコンなどの寄贈を実施、 今後も毎年1~ 2 校寄贈先を増やすなど本プロジェクトを当社の 社会貢献活動の柱として継続する方針。 社員ボランティア 会社の創立記念日 (4月29日) にあわせ、従業員および関係の社員に献血活動への参加を呼び かけている。2002 年より開始し、2007 年に第 6 回目となった。2007 年は約 800 名が献血を行った。 資金支援 (寄付金・協賛金等) To Be No.1 活動として、 当社も 「白い工場」活動をしていますが、 その活動の主体となる団 体へ寄付を行っている。 社員ボランティア タイ赤十字社の協力により、 年に3 回従業員による献血を社内施設にて実施している。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 身体障がい者の方々の就業へ向けてのスキル習得支援として18 万バーツを寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) タイ南部津波被害に対し義援金を盤谷日本人商工会議所を通じ寄付(15 万バーツ) 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 身体不自由者施設への訪問・資金援助。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 年3回、 目の見えない子供たちに点字を添えた本を贈っている。 活動名称 活動の主催者 活動実施場所 関係団体 企業名 Make a Difference Drive 自社 カンチャナブリ (2007 年) なし NEC TOKIN Electronics (Thailand) Eremation Ceremony of King's Sister その他 Sa Nam Luang (in front of Grand Palace) ROYAL OFFICE NIPPON PAINT (THAILAND) CO., LTD 学校、 赤十字社、 警察等 Sharp Manufacturing (Thailand) Co.,ltd Donation to Church and School 自社 Money Donation 自社 寄付金の授与 外部の財 タイ国全土 団等 Donate old manila to school in community Siam Music Yamaha Phitsanulok THAI ARROW PRODUCT Thai Rice Foundation School in Samutprakarn Thai Central Chemical Public Compny Limited Thai Delmar Co., Ltd Donate money or material to community (Temple, School etc) Thai Delmar Co., Ltd Support for renewable BIODIESEL Fuel Police Provincial Pathumthani THAI STANLEY ELECTRIC PUBLIC COMPANY LIMITED 会社周辺及び近郊の公道 Thai Toshiba Electric Industries Co., Ltd Cleaning Public Road on 5 Dec 自社 Don't Drive Drunk campaign and Scholarship for Drunk Driver's victims NPO/NGO タイ全国 Give a candle on Buddhism Lent's day その他 Chonburi その他 チェンマイ Don't Drive Foundation Drunk The Sri Muang Insurance Co., Ltd. TSUBAKIMOTO AUTOMOTIVE (THAILAND) ロイヤルプロジェクト Ueno Fine Chemicals Industry (Thailand), Ltd. ZEON ADVANCED POLYMIX CO.,LTD. 自社 タイ北部農村地帯への寄付 自社 タイ北部 (2007 年度は、 ウド ンタニにて実施) 盲人施設訪問 自社 盲人施設 ドィ トゥン開発プロジェクト メ ー フ ァ ー ル ア ン グ 財 団、 タイ北方のゴールデントライ 泰国三井物産㈱ 外部の財 NAVUTI CO., LTD. (同社出資 アングルと呼ばれるドイトゥン 英文名:Mitsui & Co. (Thailand) 団等 先でドイトゥン開発プロジェクトの母 地方 Ltd. 体会社)、JICA(融資引き受け) 図書館寄贈プロジェクト 自社 タイ全国 同社独自の自主企画 泰国三井物産㈱ 英文名:Mitsui & Co. (Thailand) Ltd. 従業員による献血 自社 本社、 工場 赤十字献血センター Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd. To Be No.1 活動 外部の財 団等 To Be No.1 AOYAMA THAI CO.,LTD. 献血活動 自社 タイ赤十字社 CANON HI-TECH (THAILAND) LTD. A found for rehabililitation of disabled person その他 Government CASIO (THAILAND) CO.,LTD 津波被害等の義援金寄付 外部の財 団等 盤谷日本人商工会議所 FCC (THAILAND) Co.,Ltd. 社内会議室 バンコク 身体不自由者施設への訪問・ 自社 資金援助 目の見えない子供たちへの支 自社 援 ㈱日本航空インターナショナル Home for the Blind with Multiple Disabilities 三菱東京 UFJ 銀行バンコック支店 JTEKT (Thailand) Co.,Ltd. グループ会社内 K Line (Thailand) Ltd. タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 71 資料編 活動分野 活動の種類 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 複数企業と協働で、7 ~ 12 歳の子供向けに2 輪の安全運転に関する講習会を実施、 ヘル メット1,700 個寄贈。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 1970 年に創設されたNontapum Homeは障害のある子供のための施設で、 社員からの寄 付や生活必需品の寄贈など (約 12 万バーツ相当) を行い、昼食会やダンス、 ゲームなどを施 設の子供と楽しむ。 社員ボランティア 3 ヶ月に1 回、 社内で献血を募集。毎回 120 名程度の協力を得ている。 社員ボランティア タイ赤十字社の献血活動に、 毎年社員がボランティアで参加している。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 障害者基金への寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 義足材料となるアルミ缶などのプルトップを集めて、国王後援の下で活動している義足基金 に寄付した。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 日タイの親睦及び日ごろお世話になっているタイ社会に少しでもお役にたてるよう、 チャリティ バザーの収益金は、 孤児施設、 身体障害者施設、 災害被害者などへの寄付に活用されてお り、 毎年約1万円強の当社生産商品の提供をしています。 地域社会活動 医療・社会福祉 活動概要 次の団体に募金を贈っている → ① Handicaped Animal Foundation, Nonthaburi ② Pra Baht Numpu Temple (Thammarak Foundation - AIDS) ③ Ban Rachawadee Ying (home for mentally disabled girls) ④ Ban Nonthabhum (foundation for disabled children) ⑤ Foundation for the blind in Thailand ⑥ Baby's Home Foundation, Nonthaburi. 資金支援 (寄付金・協賛金等) ライオンズクラブを通じて医療器具の寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) ドラッグに関するキャンプを地域で開催し、子供をドラッグから守ることを学ぶ機会を提供して いる。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 脳障害関連ヘルスケア団体への寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 政府機関の一部である女性孤児支援施設(Institution of Saraburi Home for Girls)へ の寄付と教師2名分の予算を設定、100 万バーツを寄付。 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 タイ各地の社会福祉施設を訪問し、 社員募金による支援を毎年実施している。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 HIV 感染児童保護施設を訪問して、 口腔衛生の指導および自社製品の提供を実施。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 災害被害者や農村部の障がい者支援を行うタイ赤十字社のプロジェクトに対する資金的支 援。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 毎年 5 万バーツをマクドナルド基金に寄付。 社員ボランティア 3 ヶ月に一度の割合で 献血車 (ナコンパトム県赤十字社) が 当社を訪問。献血者への食 事も提供。 毎年 Pathumthani 地域の学校に教育関連の寄付を実施。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 南タイで働く、 軍人基金へ 5000 バーツを寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 毎年赤十字基金に1 万 5 千バーツ寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 1年に1 箇所の地域を選定し、家族を含めた社員ボランティアによりマングローブを植樹。併 せて近隣の小学校で環境教育イベントを開催するとともに、 物品寄贈や奨学金を贈呈してい る。 自主企画による事業の実施 ホンダの事業所拠点のある地域で、 タイ王室がイニシアティブをとって推進している環境プロ ジェクトに資金的支援を行い、環境教育の支援を行っている。 このプロジェクト支援は、地域 住民との関係構築も目的としている。 環境 72 活動名称 Donation 活動の主催者 活動実施場所 関係団体 企業名 自社 グループ会社内 K Line (Thailand) Ltd. Training children for safety by using Helmet 自社 Aeam Su Ree School, Piboon Prachabal School and Wat Tam Rhu Mitraparb 65 School in Samutprakarn Donation for children with disabilities at Nontapum Home 自社 Nontapum Home Nontaburi province 献血活動 自社 社内 タイ赤十字社 NEC TOKIN Electronics (Thailand) 献血活動 タイ赤十字社 NESIC(Thailand)Ltd. A.P. Honda Co.,Ltd. and the Disaster Prevention and Mitigation, Samutprakarn Mitsui Sumitomo Insurance Co., Ltd. Thailand Branch NEC Infrontia Thai Limited その他 タイ赤十字社 Donation to Disabled foundation 自社 Chonburi provincial municipality NSK Bearings Manufacturing {Thailand} Co.,Ltd. 義足基金への参加 外部の財 団等 会社内 ROHM INTEGRATED SYSTEMS (THAILAND) CO.,LTD. Imperial Queen's Park タイ国日本人会 Hotel Saraya MFG (Thailand) Co., Ltd. その他 サムットサコーン県 ライオンズクラブ SIAM SERA FB CO., LTD. Drugs Free Camp 自社 Chonburi province District Office SIAM TOYOTA MANUFACTURING CO.,LTD Deformity of Brain donation 自社 Bangpakong, Chacoengsao Sumitomo group Sumitomo Electric Sintered Components (T) Co.,Ltd. Saraburi home for girls Saraburi home for girls / http://www.bandek.com/org. htm SUNARROW CITI CO.,LTD. タイ国日本人会チャリティバザー その他 ル (毎年9月開催) 福祉施設訪問 自社 HIV 感染児童保護施設への 自社の企業 口腔衛生指導 財団等 Thai Red Cross SUNSTAR CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD チェンライ SUNSTAR CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD 外部の財 団等 Ronalds Mcdonalds House Charity 社内献血 タイ各地 タイ国内 外部の財 自社工場内 団等 Donate necessary accessories and educational equipments THAI ARROW PRODUCT Mcdonalds, Thailand Thai Delmar Co., Ltd ナコンパトム赤十字社社 (会長は Thai Foods International 県知事令夫人) Co.,Ltd Police Provincial Pathumthani Donate money to soldier's fund 自社 Rayong Donation for Red-Cross Fondation その他 Chulalongkron Hospital (Red-Cross Fondation) Reforest Activity 自社 Honda's the School Enviromental Challenges Award Project. タイ赤十字社 自社 THAI STANLEY ELECTRIC PUBLIC COMPANY LIMITED Government Tokuyama Siam Silica Co.,Ltd. TSUBAKIMOTO AUTOMOTIVE (THAILAND) AGC Flat Glass (Thailand) PCL 全国 1. Sirindhorn National Environment Park 2. Royal Development Project Board 3. Ministry of Education 4. Minstry of Natural Resources&Environment 5. Ministry of Energy 6. Ministry of Agriculture 7. Thailand Environment Institute Asian Honda Motor Co.,Ltd タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 73 資料編 活動分野 環境 74 活動の種類 活動概要 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 工場所在地にてエコロジーシステム保全を目的としてマングローブ植林を実施、地域社会と の関係を強化。 また地域の活動への寄付金や社員ボランティアの参加などを実施。 社員ボランティア 社員ボランティアとしてBuild dam for Kingに参加。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 1998 年より2 年に一回、 タイ林野庁と連携しタイ国内にて植林活動を継続。合計 4,520 平方 キロメートル、450,000 本の苗木を植樹。2008 年度は活動年に当たり、 同様に植樹予定。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア タイ王国天然資源・環境省およびシリントーン国際環境財団(タイ王国第2王女・シリントーン王 女さまの賛助財団) との共催で、 「地球の森 植樹キャンペーンinタイ」 を推進。 植 樹 実 施 地 の 中 心となるシリントーン 国 際 環 境 公 園(Sirindhorn International Environmental Park) はタイ南西部のぺチャブリ県に位置し、十数年前からシリントーン王 女さまが、 荒廃していたマングローブ林の再生プロジェクトを手がけてこられた場所。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア Forest for the Future プロジェクトに協賛(タイ日立グループで協賛しているがその中で自 社製品を (2 百万バーツ相当) シリントーン自然環境公園に寄贈)。植樹活動。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 2007 年に、 「地球の森」 プロジェクトに 30 万バーツの資金協賛を行った。 自主企画による事業の実施 女子プロゴルフトーナメント 「Honda LPGA 2007」開催に際し、 チャリティ植樹を実施。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 廃紙を収集して森林保護のためのリサイクル基金に送る。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 地域の植林活動を支援し定期的に視察。 また道路脇の雑草駆除などを資金援助。 社員ボランティア その他 マングローブ森林再生活動にマネジメントを含め110 名参加。 王室がパトロンとなっているプロ ジェクトで、 準備段階から資金援助も実施。 社員ボランティア 地球環境保全に関する意識啓発、地域貢献を目的として、1999 年から年 1 回、社員ボラン ティアによる地域環境保全活動に取り組んでおり、2007 年は植林活動を行った (具体的な活 動内容は毎年異なる)。 社員ボランティア 社員が飲み終えたアルミニウム缶を回収し、Bangkok Can Manufacuring Co.,Ltd. に寄 贈している。 社員ボランティア 沿岸部環境保全のための植林活動への参加。 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 マングローブ植林活動。 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 eco-ideas for everybody, everywhereキャンペーンに社員が参加、Samutsakorn 地域で マングローブ1000 本の植林を実施。沿岸の土壌崩壊やCO2 削減に貢献するキャンペーン。 その他 地元の小 ・中・高等学校の緑地整備のサポートを行う際に、 環境への関心を持ってもらう為、 廃棄物業者の協力を得て、 在校生に対して、 環境教育を実施。 また、 環境に関するポスターを募集し、 優秀作品の表彰も行った。 社員ボランティア 社員旅行に現地でのクリーン活動(ゴミ回収) や植樹を盛り込んでいる。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 毎年植林活動を近隣のボランティアと自社社員で実施。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 財団法人世界自然保護基金 (WWF) タイランドと連携し、 近隣の博物館の敷地に自然教育 センターを設立。 同センターでは、 野鳥や樹木観察、 水源探索などが可能であり、 地域の学生 たちに環境・生態教育の場として利用されているとともに、社員も参画し植樹活動にも取り組 んでいる。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 水質浄化装置設置のための寄付金の授与。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア タチン川流域の住民、寺院、学校、企業が水質維持改善のために集う。 当社は水質モニタリ ング活動、 川清掃活動および月1 回の会合に参加。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 地域住民と社員やその家族が参加し、 マングローブの植林や保全活動を実施。 活動名称 活動の主催者 Mangrove Forest Plantation 自社 Day 活動実施場所 関係団体 The Royal Permanent Forest, Tamrhu, Chonburi Province Mangrove Forest Station 5 (Chonburi) and Environment General Official 13 The Mall Department Epson (Thailand) Co.,Ltd. Nakornnayok Province 外部の財 団等 Prajeubkirikan Province 植林活動 自社 過去にタイ国内 5 箇所で実 タイ林野庁 施 「地球の森プロジェクトinタイ」 Plant for the Planet! Plant for the Future! ~ The Billion Tree Campaign in Thailand ~ 「地球の森」 プロジェクト 企業名 DENSO (THAILAND) CO., LTD. & DENSO INTERNATIONAL (THAILAND) CO., LTD. FUJITSU (THAILAND) CO.,LTD. 自社 United Nations Environment Programme (UNEP), Ministry of Natural Resources and Environment of Thailand, Foundation for Global Peace and Environment (FGPE) 外部の財 シリントーン自然環境公園 団等 UNEP、 地球環境平和財団、 タイ Hitachi Construction Machinery 環境省 (Thailand ) Co.,Ltd 外部の財 団等 シリントーン財団 Hitachi Asia (Thailand) Co.,Ltd. Hitachi Metals (Thailand) Ltd. Honda Automobile (Thailand) Co.,Ltd. 自社 Recycle Paper to Conserve Tree NPO/NGO 社内 Recycle Paper for Tree - Media Center for Development Foundation Lexus Sukhumvit Co.,Ltd. Carbon Neutral Project 自社の企業 財団等 Wang Nam Kaew district, Nakornrachasima NYK Logistics (T), NYK Line (T), NYK RORO (T), Yusen Air and Sea Service (T), Nippon Cargo Airlines N Y K Line (Thailand) Co.,Ltd. Mangrove Reforestation 自社 Chonburi Province The Royal Forest Department (Government organization) NEC Infrontia Thai Limited 環境保全活動 自社 サラブリ (2007 年) アルミニウム缶のリサイクル その他 バンコク Bangkok Can Manufacturing Co.,Ltd NESIC (Thailand) Ltd. Samutprekarn Province MEREK NIPPON PAINT (THAILAND) CO.,LTD GROW THE PLANT AT AREA NEAR THE SEA NEC TOKIN Electronics (Thailand) Afforested mangrove 自社 Koh NOK, Chachoengsao NSK Bearings Manufacturing {Thailand} Co.,Ltd. Panasonic Love the Earth Campaign 自社 Baan Khok-Kham, Samutsakorn Province Panasonic Management (Thailand) Co.,Ltd. 地域環境貢献活動 自社 タマサート中学校・高校、 ワン クルーン小学校 ROHM INTEGRATED SYSTEMS (THAILAND) CO.,LTD. 旅行先(チャーン島、 ナコン ナヨックetc) Sharp Manufacturing (Thailand) Co.,ltd Afforest Project 自社 Chonburi province Royal Forest Department 自然教育センター 自社 Thailand Agriculture 財 団 法 人 世 界自然 保 護 基 金 Museum in Pathumthani (WWF) タイランド province 寄付金の授与 外部の財 タイ国全土 団等 タチン川を愛する会 NPO/NGO タチン川流域(会合場所は 参加団体もちまわり) Environment 自社 Karnjanaburi SIAM TOYOTA MANUFACTURING CO.,LTD Thai Bridgestone Co.,Ltd. The Federation of Thai Industries and the Industrial Development Foundation Thai Central Chemical Public Compny Limited 寺院、 学校、 企業など多数 Thai Foods International Co.,Ltd THAI YAZAKI CORPORATION, LTD. タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 75 資料編 活動分野 環境 学術・研究 活動の種類 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 資金支援 (寄付金・協賛金等) Wad Takuan 近隣で植樹や植物の育成を行う。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 毎年、 社員ボランティアとして緑化プロジェクトに参加し、 マングローブを植林。 自主企画による事業の実施 地方での社員による植林活動。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 マーケティング分野におけるケース・スタディーを含む最新理論・事例の紹介。2005 年度は本 社より講師派遣。2006 年度は世界的に有名なDAVID AKKAR教授を招聘しての講演 会。2007 年度は月1 回、10日間、 本社より講師を派遣し大学院での講義を半年間実施。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 自主企画による事業の実施 東京芸大宮田学長による、 学生を対象にした講座と、 一般向けオープン講座の開催。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 チュラロンコーン大学の会計商学部内図書館に「マーケティング&ブランディング戦略- Dentsu Library」 を設置。電通タイランドが定期的にメンテナンスを行う。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 2006 年度より盤谷日本人商工会議所の仲介により泰日工業大学の奨学金を寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 泰日工業大学の設立 / 運営趣旨に賛同し、 同校で行なわれている奨学金制度に出資してい る。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 1994 年から毎年グループ企業協働で総額 5 万バーツの基金を実施し、サイエンス・工学分 野での ①賞金 ②補助金 ③教育関連の賞金 にあてられている。農業やバイオ、物理・化 学、 エンジニアリング分野の専門家育成や、 高等教育現場での教材開発などにあてられてい る。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 日本の本社 ( 住友電工 )のCSR 活動の一環で、進出先国での社会貢献活動として、在タイ 住友電工グループを通じて泰日工業大学への支援 ( 寄付・奨学金 )を行っている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 東芝グループの一員として、 大学などの奨学金に参加。 自主企画による事業の実施 毎年 8月に、野村證券本社金融研究所より講師を招き、 日本及びアジアを中心とした世界の 金融、 経済の現状をレポート。 自主企画による事業の実施 2003 年に味の素クッキングクラブを設置し、 主にタイ人の方を対象とした料理教室を開催して いる。外部での開催を含み、年間約 70 回の料理教室および関連イベントを開催、3000 人を 超える参加者を得ている。 タイへの社会貢献活動と位置づけ、 参加費は無料としている。 自主企画による事業の実施 100 Sanamchandra palace celebrationにてフォトコンテストの支援、写真などの印刷を実 施、 収益を寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 自主企画による事業の実施 音楽大学の学生への奨学金を毎年実施、 一人当たり1 万 5 千バーツを9 人優秀な学生に提 供している。 自主企画による事業の実施 東芝グループの一員として、 学生を対象にした 『Art Competion』 に参加。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア 日本の折り紙文化に紙ヒコーキを融合し、戸田拓夫氏が創設した日本折り紙ヒコーキ協会と メセナとして支援しているキャステムグループ (グループも戸田拓夫 CEO が運営) が世界にま でその活動を広げようと活動している。 青少年のみならず広い世代に科学的、文化的、 そして健康的な紙ヒコーキ競技を普及する ため、 日本各地で講習会、 競技会を開催、 海外でもフィリピン、 タイ、 ネパール、 フランス、 ドイツ、 イ ギリスなどにも支援活動を広げており、 さらに拡大したい。 毎年 BITECで開催される科学週間において、紙ヒコーキ大会を開催。 その前哨戦としてコ ラート、 チェンマイ、深南部の都市などに於いて予選大会を開催している。活動主体はタイ 折り紙ヒコーキ協会を設立し、 その活動をサポートしている形態をとっている。 日本の折り紙ヒ コーキの紹介、普及、宇宙ステーションから地球に向かって紙ヒコーキを飛ばす企画、2010 年に国際大会を日本で開催する企画を推進している。 芸術・文化 76 活動概要 チェンマイの植林とダム建設資金として100 万バーツをSustainable Habitat Development Association (SHaDA)に寄付。社員ボランティアとしてプランテーションと村の開発にたずさ わる。 3年計画。 活動名称 活動の主催者 活動実施場所 Reforestation and Check Dam Development NPO/NGO Moo Baan Pa Sak Ngam, A. Doi Sakred, Chiang mai Sustainable Habitat Development Association (SHaDA) 関係団体 企業名 The Sri Muang Insurance Co.,Ltd. Return the green to community near industrial area. 自社 Wad Takuan/ Maptaphut area I-3A group Tokuyama Siam Silica Co.,Ltd. green project その他 Chantaburi Province TSUBAKIMOTO AUTOMOTIVE (THAILAND) NYK CARBON NEUTRAL その他 PROJECT NAKHONRATCHASIMA PROVINCE チ ュラロンコ ーン 大 学 Faculty of Commerce and 自社 Accountancy Marketing Dept.との共同講座 チュラロンコーン大学 Faculty of チュラロンコーン大学キャン Commerce and Accountancy DENTSU (THAILAND) LTD., パス Marketing Dept. シリパコーン大学との共同講座 シリパコーン大学キャンパス NYK GROUP THAILAND シリパコーン大学 チ ュラロンコ ーン 大 学 Faculty of Commerce and Accountancy Marketing D e p t . へ D E N T S U LIBRARYの寄贈 DENTSU (THAILAND) LTD., DENTSU (THAILAND) LTD., 泰日工業大学への寄付 外部の財 団等 泰日工業大学への寄付 その他 Thailand Toray Science Foundation (TTSF) Yusen air & Sea Service (Thailand) Co.,Ltd. その他 FUJITSU (THAILAND) CO.,LTD. JFE Engineering & Construction (Thailand) Co.,Ltd. バンコク タイ国内 National Science and Technology Development Agency (NSTDA), Ministry of Science and Technology 泰日工業大学への支援 自社の企業 タイ国内 財団等 泰日工業大学 Scholarship Donation その他 TOSHIBA Luckytex (Thailand) Public Company Limited on behalf of Toray Group Company in Thailand SUMITOMO ELECTRIC WINTEC (THAILAND) CO., LTD. (旧社名:Siam Electric Industries Co., Ltd.) TOSHIBA MACHINE (THAILAND) CO., LTD. チュラロンコン大学ビジネス・ス 自社 クール・セミナー チュラロンコン大学キャンパ ス大講堂 キャピタル野村セキュリティーズ・パブ リック ・カンパニー・ リミテッド 料理教室 (味の素クッキングクラ 自社 ブ) 本社ビル内 15 階の味の素 クッキングクラブ Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd. 100 years Sanamchadra palace celebration 自社 Sanamchandra Palace, Nakorn Pathom province YAMAHA and Siam Kolkarn Scholarship 自社 音楽設備を持つタイ国内の 大学 Art Competion (TOSHIBA) その他 National Gallery 折り紙ヒコーキ (活動)大会 自社 Royal Bureau Epson (Thailand) Co.,Ltd. Siam Music Yamaha TOSHIBA TOSHIBA MACHINE (THAILAND) CO.,LTD. タイ科 学 技 術 省 のNASTDA, MTEC, CASTEM (Thailand)、 キャステムタイランド㈱ 日本折り紙ヒコーキ協会 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 77 資料編 活動分野 活動の種類 資金支援 (寄付金・協賛金等) 日本 -タイ外交 120 周年を記念にしたモニュメント建造に1 万バーツ寄付。 小・中学生を対象に、 その年毎にテーマを設け、各国・地域で世界こどもハイクコンテストを開 催し、 審査、 表彰を行っている。2 年に一度のサイクルで実施しており、 タイでも1990 年以降に ハイクコンテストを実施、 毎回 1000 件を超える応募者がある。 国際交流・協力 国際交流・協力 活動概要 自主企画による事業の実施 アジア・オセアニアの大学生を毎年夏、 日本へ招き、 研修や文化交流を通じて、 日本への理解 促進と将来のアジア・オセアニアを担う若者を育成することを目的をしている。1975 年より開 始。 これまでに1332 名の学生を迎えている。 タイからも毎年参加しており、学生の選考はエッ セイコンテストにより行われる。 資金支援 (寄付金・協賛金等) タイ国日本人会主催の日タイフェスティバルへの協賛(寄付)。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア 津波・洪水などの自然災害被災者へ 3 万から50 万バーツの寄付金を提供。 資金支援 (寄付金・協賛金等) スマトラの津波被害者救済に2 万バーツ寄付。 社員ボランティア 四半期に1 回、 社員に献血活動を奨励。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 津波被害への義援金提供 (赤十字社経由)等、災害発生時には義援金提供の為の社内 制度を策定している。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 主催者を通じて、Mabchalood 寺院へ寄付を行なっている。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 社員ボランティア タイ政府関連機関と協働し、 環境関連活動に10 万バーツ寄付し、 関連プロジェクトに参加。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 タイの寺院で仏像の金が特殊な薬物によって削り取られる事件が多発し、 仏教国での嘆かわ しい出来事としてマスコミでも大きく報道された。 こうした出来事を背景に、CSR 活動の一環と して三洋 CCTVカメラを100台売るごとに1台それらの寺院に寄付し、 レコーダーやモニター などのシステムも含めて無償で設置している。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員ボランティア タイ赤十字と協働して、 毎年 2・3 回献血活動を行う。 社員ボランティア 毎年3回、 タイ赤十字に対して社員による献血を実施。30 年間で549 万 ccを提供。 物品寄贈やサービス、 施設の提供 社員が缶飲料容器のフタを収集し四半期ごとにProstheses Foundation of H.R.H. The Princess Motherに送付。 自主企画による事業の実施 30 人 31 脚のタイ全国大会を開催。 タイの子ども達の協働に関する育成を目的としている。 自主企画による事業の実施 未来にあったらいいなと思うモノのアイディアを募集し、 コンテストにチャレンジする過程を通じて 次世代を担う子ども達の育成支援を目的として子どもアイデアコンテストを開催している。 タイで の優勝者は、 タイ代表として日本で行っている子どもアイデアコンテストに出場することができる。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 1校あたり2,000 バーツを5 ~ 10 校に寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 1病院あたり10,000 バーツを寄付。 資金支援 (寄付金・協賛金等) 2500 バーツ/年(2006 年) 資金支援 (寄付金・協賛金等) SIAM TOYOTAと協働して、AMATA-NAKORNの交通安全活動を支援。 災害支援 文化遺産保存 人道支援 その他 78 活動名称 活動の主催者 活動実施場所 JCC, BKK for Thai Japanese その他 120 Tear Fund 盤谷日本人商工会議所 世界こども俳句コンテスト 自社の企業 財団等 JALスカラーシップ プログラム 自社の企業 アジア・オセアニア (タイを含 財団等 む) 日タイフェスティバルへの協賛 その他 (寄付) Diaster victim such as : Tsunami, flood etc. 自社 関係団体 世界各国 (タイを含む) 国立競技場 津波: タイ南部 洪水: タイ北部 企業名 TOKYO LEASING (THAILAND) CO., LTD. (旧社名:Mizuho Corporate Leasing (Thailand) Co., Ltd.) 主催: 日航財団 協力:国際交流 基金 バンコク日本文化センター ㈱日本航空インターナショナル 主催: 日航財団 ㈱日本航空インターナショナル タイ国日本人会 三菱東京 UFJ 銀行バンコック支店 タイ赤十字 (Sirindhorn Princess) AGC Automotive (Thailand) Co.,Ltd. 盤谷日本人商工会議所 TOKYO LEASING (THAILAND) CO., LTD. (旧社名:Mizuho Corporate Leasing (Thailand) Co., Ltd.) Tsunami その他 Blood Donation 自社 災害復興援助 自社 寺院への寄付 その他 ラヨーン Youth camp for the right ancients & surrounding preservation at Ayudhaya その他 Temple Camp at Ayudhaya Province The National Council on Social Welfare of Thailand Mitsui Sumitomo Insurance Co.,Ltd. Thailand Branch Protect National Treasures by SANYO CCTV 自社 タイ国内の寺院 Office of National Buddhism 三洋タイランド Blood Donation 自社 AGC Automotive (Thailand) Co.,Ltd. Thai Red Cross Federation AGC Automotive (Thailand) Co.,Ltd. 自社 The Council of the Thai Red Cross Society DENSO (THAILAND) CO., LTD. & DENSO INTERNATIONAL (THAILAND) CO.,LTD. Blood donation 自社 Thai Toshiba Electric Industries Co.,Ltd 社内 タイ住友商事会社 JFE Engineering & Construction (Thailand) Co.,Ltd. Send the aluminium opener/ lid of the beverage can to the Prostheses Foundation 自社 of H.R.H. The Princess Mother. Prostheses Foundation of H.R.H. The Princess Mother Honda 31 Legs United Race 自社 予選は全国 本選はバンコクで実施 Office of Basic Education Commissioner (OBEC), as a project co-host. Asian Honda Motor Co.,Ltd Honda ASIMO Super Idea Contest. 自社 バンコク Superjeew program( 外 部 広 報、 イベントオーガナイザー) Asian Honda Motor Co.,Ltd Children Day Donation その他 近隣の学校 MAHLE Engine Components (Thailand) Co.,Ltd Hospital Donation その他 近隣の病院 MAHLE Engine Components (Thailand) Co.,Ltd Beach Conservative その他 Up to the committee of beach conservetive MAHLE Engine Components (Thailand) Co.,Ltd Traffic safety in AMATANAKORN 自社 AMATA-NAKORN Industial Estate N Y K Line (Thailand) Co.,Ltd. Industial Estate Office SIAM TOYOTA MANUFACTURING CO.,LTD タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 79 MEMO タイにおける日系企業の 社会貢献活動に関する調査報告書 2008年10月発行 ●発行 〒106-0004 東京都新宿区四谷4-4-1 Tel. 03-5369-6061 Fax. 03-5369-6037 URL http://www.jpf.go.jp/ ●デザイン trans>act 高田嘉幸 ●DTP TSY 林猛夫 ●印刷・製本 相和印刷株式会社 本書の一部または全部を無断で複写、 複製、 引用することを禁じます。 乱丁・落丁はお取り替えいたします。 Printed in Japan 2008 The Japan Foundation ISBN 978-4-87540-100-1 80 タイにおける日系企業の社会貢献活動に関する調査報告書 81 地 球 を 、 開 け よ う 。 The Japan Foundation 事業開発戦略室 ISBN978-4-87540-100-1 Office for Project Development and Corporate Partnership 〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-1 tel: 03-5369-6061 fax: 03-5369-6037 4-4-1 Yotsuya, Shinjuku-ku, Tokyo 160-0004, Japan URL www.jpf.go.jp E-mail:[email protected] 定価1,000円 本体952円 *再生紙を使用しています。
© Copyright 2024 Paperzz