ポーラ・オルビス ホールディングス | CSR情報 | 社長メッセージ

「内容物エコスタンダード」、「容器包装エコスタンダード」の2つの自主基準を設定し、商品企画・設計段階からどのような環
境対応が必要か検討し、原材料の調達からお客さまが使用後の容器を廃棄されるまでの、商品のライフサイクルに合わ
せた環境配慮型商品づくりを実施しています。
薬機法や業界自主基準に則り、以下のような原料について自主基準を定め、環境対応を徹底しています。
環境ホルモン対象物質
資源枯渇の恐れのある動植物由来の原料
PRTR法対象原料
大気やオゾンに影響のあるフロン
難分解性原料
以下の4つの基本的考えに沿って、環境への配慮に取組んでいます。
1. 付け替え・詰め替え用商品を推進し、容器の再利用につとめる
2. 軽量化、簡素化等により、減容・減量につとめる
3. リサイクルしやすい容器形態や素材を選ぶ
4. 資源枯渇に配慮した原材料を選ぶ
リフィル(つめかえ用商品)や部材の簡略化
使用後の容器に中味をつめかえる及びリフィルを入れかえる、また、部材を薄
肉にすることによって、廃棄量を減らしています。
左)ポーラ B.A ザ クレンジングクリーム
中)リフィル
右)オルビス クリアローション(つめかえ用)
27
大切な資源を有効活用
容器には再生ガラスを使用し、外箱には再生紙やバガス、ケナフなどの非木
材紙を使用し、資源の有効活用に努めています。
左)ポーラ ホワイティシモ 薬用ローションホワ
イト(再生ガラス使用)
右)ポーラ ホワイティシモ(外箱)(ケナフ使用)
部材を簡単に分別
容器を部材ごとに簡単に分解し、分別して廃棄できるよう工夫することにより、
リサイクル率の向上に寄与しています。
左)廃棄するときにノズル部分を取り外して分
別することが可能。
右)ポーラ イデアスタイル ダブルデザイン
フォーム
株式会社ACROが提供する化粧品ブランドTHREEは、ブランドコンセプト「自然界の貴
重な恵みと自然の一部である自分を尊重し自然体で生きることこそ美しい。いまの時
代を生きるすべての人がより自分らしい心地よさに満たされるように。こころ、からだ、
肌のすべてに。」を実現するために、ナチュラルとオーガニックにこだわった商品づくり
をしています。
より一層自然・環境の尊重を体現するために、スキンケア3品(ハンドクリーム、バス
セラム、石けん)の開発において、オーガニック認証の中でも世界最大の国際有機認
定機関により「エコサート認証」を取得しました。
エコサート化粧品の認証基準には、「ナチュラル&オーガニック化粧品」と「ナチュラル
化粧品」の2種類の認証基準があり、その中でも基準が厳しい「ナチュラル&オーガ
ニック化粧品」の認証を取得しました。製品に含まれるオーガニック認証原料の規定
や製造工程、製品のトレーサビリティに関する管理、また環境に配慮した製品作りな
どの原料、製法、管理等の細部に至るまで厳しい審査をクリアし、製品としてのオー
ガニック認証を受けることができました。
28
Jurliqueは、環境に配慮したビジネスであることが最も大切であると信じています。そ
の中でも、パッケージ(容器や外箱等)の環境に対する影響は大きく、原料、デザイ
ン、配送、廃棄のすべてのステージにおいて環境への影響を最小減に抑えることが
目標です。
Jurliqueは、Australian Packaging Covenant (オーストラリアパッケージング連盟※)に
加盟して約10年になります。この10年でリサイクル率の向上やデザインの改善を繰り
返してきました。そして、2014年にオーストラリアパッケージ連盟より、パーソナルケア
カテゴリーにおいて「ベストパフォーマー賞」を受賞しました。この賞を受賞するにあた
り、特に評価されたJurliqueの活動は以下の3点です。
(1)ライフサイクルアセスメントを用い、パッケージのライフサイクル全体における影響
を考慮したうえでデザインを決定
(2)サプライヤーマネジメントプログラムを通じて、サプライヤーの環境や社会における
取組を審査したうえでの取引
(3)2020年までにJurliqueのパッケージをさらに環境に配慮したものにするよう、7年
ロードマップの作成・承認
Jurliqueにとって、環境に考慮したビジネスをすることは30年来にわたって受け継がれ
ているカルチャーであり、今後もJurliqueのブランドと共存できるよう、パッケージやそ
の他の取組みをさらに高めていく方針です。
オルビスは27年前の創業時から、省資源とごみの削減を標榜し、極限までシンプル
化したピロー包装を採用しています。2013年6月よりピロー包装改革タスクフォースを
立ち上げ、新たなパートナー企業との連携によって、2014年7月には、ピロー包装の
ために半製品で納品される仕組みを構築したことにより、必要に応じて最適な包装形
態を選択することが可能となり、フレキシブルな対応の準備を整えました。
また、ピロー包装の必要を厳しく見直した結果、詰め替え商品のピローレス化が進
み、ピロー包装が半減しました。これにより、環境負荷軽減をさらに加速するととも
に、コスト削減も実現しました。
「ベストパフォーマー賞」を受賞
ピロー包装
pdcでは、主力ブランドである「ピュアナチュラル」について、2013年8月リニューアルよ
り、ポーラオルビスグループ自主基準である「容器・包装エコスタンダード」に則り、さ
らに厳しい基準を導入しました。
樹脂量約17%削減、透明フィルムの廃止(封印キャッチシールへ変更)、配送時の段
ボール3個1箱の内箱を削減しました。
これにより、内箱の削減とともに配送時の重量が削減され、CO2排出削減を実現しま
す。 セルフ初の2in1化粧品という元来の独自性、簡便カテゴリー№1ブランドだからこ
そできる環境配慮に挑戦し、商品の差別化に取組んでいます。
29
ピュアナチュラル ローションUV