サッカー競技におけるシュートに関する研究

サッカー競技におけるシュートに関する研究
-2010 年 W 杯南アフリカ大会に着目して日永田 祐作
(競技スポーツ学科 スポーツ情報戦略コース)
指導教員 望月 聡
キーワード シュート、得点、パターン
この表 1 を見てわかるように圧倒的にサ
1. 緒言
4 年に 1 度のサッカーの祭典 W 杯が 2010
イドから打って入ったシュートは少ない。
年に南アフリカで行われた。今大会では、
そしてゴールに対して正面の真ん中の位置
全 64 試合で 145 ゴールが生まれた。この記
からのゴールがほとんどである。
録は、1 試合平均得点 2.27 点と史上 2 番目
その中でも、ペナルティエリア内のゴール
に低い結果となった。(W 杯:記録集)優勝
数が 120 本と中央エリアをはるかに凌いで
したスペインでさえ、全試合通じての 8 得
いる。サイドに行けば行くほどゴールに対
点という記録は、大会優勝チームとしては
して角度がなくなっていくのでよほどいい
史上最少得点となった。組織としていかに
シュートでないと入ることが少ないからだ
多くのチャンスを生み出すことが出来るか
ろうと考えられる。また、サイドからのク
が鍵である。2010 年 W 杯南アフリカ大会全
ロスやスルーパスからの得点が多く、より
145 ゴールに着目しながら、優勝したスペ
ゴールに近いとこでシュートを打っている
インや準優勝したオランダ、3 位のドイツ
ことがわかる。
といった得点を多く決めている各国の得点
4. 結論
パターンを分析し、各国のスタイルを明ら
国や選手のタイプによってサッカーのス
かにすることを本研究の目的とする。
タイルや攻撃パターンが違うことに改めて
2. 研究方法
気付かされた。優勝したスペインはポゼッ
2010 年 W 杯南アフリカ大会全 145 ゴール
ションサッカーを得意としていて、スルー
を分析対象として、ビデオ分析を行う。
パスからの得点が多かった。ドイツはクロ
サッカーグランドを 4 つのエリアに分けシ
スからの得点が多く、サイドからの攻撃が
ュートを打った時のエリアを調べる。
主であった。オランダのサッカーもどちら
シュートを打つまでの過程を分析し、各国
かといえばドイツよりの堅守速攻型のチー
の得点パターンを調査する。
ムだと見受けられた。
3. 結果と考察
5. 引用・参考文献
野間佐和子(2004)『フットボールの歴史
表 1 エリア別シュート本数
左サイド
2本
右サイド
1本
中央
22 本
ペナルティエリア内
120 本
FIFA 創立 100 周年記念出版』講談社
W 杯記録集
http://members.jcom.home.ne.jp/wcup/