EZSource:IBM TWS for z/OS 提供ソリューションの概要 z/OS®用の IBM®Tivoli®Workload Scheduler は、IBM System z®ワークロードの処理を自動化、スケジューリング、制 御するための協力で実績のあるプラットフォームです。 バッチ環境は多くの場合、アプリケーションポートフォリオ 全体の主要な部分で、オンラインアプリケーションの情報を確実に最新に保つ重要なコンポーネントを提供します。 バッチの失敗による大規模組織への影響は重大なものとなりえます。 夜間のバッチ処理は往々にして、翌営業日のト ランザクションおよびデータの整合性確保のために夜間の正常な実行が求められるコアとなるタスクです。 バッチジョブの数と複雑さのため、プロセスフローは、その他のフロー、アプリケーション、データベースやファイ ルと合わせて、複雑な相互依存関係や優先順位を伴っていることが多く、また、スケジュールやジョブはそれ自体の 環境で切り分けられていません。 これらの相互依存性を理解することの重要性は、障害が発生時だけでなく、改修ア セスメント、テスト、パフォーマンス改善などにおいても顕著になります。 これらの相互依存性が完全にドキュメント化されていることは殆どなく、企業は現場担当者に聞かないと分からない ということが頻繁に起こっています。 これらのスタッフは貴重な存在ですが、彼らは自分たちの範疇内の知識を持ち えていても、全体的な「大きな絵」を一人の個人が把握していることはめったにありません。このことが改修と障害 の両方の影響を理解する上での潜在的に大きなギャップにつながり、それがまた、更新の評価、詳細計画、テストの 作業負荷を増加させます。 ファイルやデータベースを共有するオンラインアプリケーションと合わせると、相互関係の数は桁違いに大きくなり ます。z/OS ベースのアプリケーションが、IBM MQ などのミドルウェアでフロントエンドの分散アプリケーションと 一層繋がるにつれ、相互作用の数はさらに増えます。 EZSource は、TWS スケジュール、JCL、CICS アプリケーション、ファイル、データベース、およびそれらすべての相 互依存関係の詳細な理解を単一のプラットフォームに組み込む、完全自動化されたプラットフォームです。 EZSource:IBM TWS で、素早く簡単に次のことが可能になります。 最も複雑なジョブのスケジュール、およびジョブ、CICS、ファイル間の関係の理解と視覚化 高優先度のジョブが低優先度の入力に依存していないかどうかの理解 アプリケーションおよびデータベースの変更がどのジョブやスケジュールに影響するかの理解 規制やビジネス環境対応の変更の影響評価、整合性確保、文書化されたコンプライアンスの証明 スケジュール障害発生時の迅速、正確な根本原因分析 EZSource メインフレームエージェントは TWS Programming Interfaces(PIF)とインターフェイスを持ち、スケジュ ーリング情報を読み見込んで分析し、それをジョブおよびプログラムの解析結果と関連付けます。これらはすべて毎 日自動的に更新されます。 これらの情報は、以下の情報を含むモデルの自動構築に使用されます。 適用業務記述 Application Description information (ADCOM) Application ID Application Status Application Type Valid To Date Valid From Date Application Description Calendar Last Update Date Last Update User ID Copyright EZSource 2015 1|Page 依存関係 Dependency information (ADDEP) Dependent Application ID Workstation Name Operation Number (依存するジョブ番号) Owning IP (今のジョブ番号) Description 操作セグメント情報 Operation Segment information (ADOP) Job Name Operation Description EZSource は、PIF を介して、Operation, Run Cycle, Special Resource などのあらゆる利用可能な TWS セグメント情報 を抽出でき、私たちのエージェントは、特定の要件に合わせて設定/拡張が可能です。 この情報で EZSource はジョブ依存グラフを生成できます。ユーザーは、開始ジョブ、依存関係の方向(順方向/逆方 向/両方向)および必要ならトレースする依存関係のレベル数を選択できます。JCL メンバーを EZSource プロジェク トの一部として分析したい場合、ユーザーは、スケジューリンググラフ内の任意の要素を右クリックして、例えば 「ジョブ制御フロー分析グラフ」上で「データセット分析」を実行して、スケジュールの一部であるジョブに関する 追加情報を取得できます。 例: スケジュールグラフ Copyright EZSource 2015 2|Page ジョブ Call グラフ データセット分析 Copyright EZSource 2015 3|Page ソリューションアーキテクチャ EZSource:Enterprise Server は TWS と連携して、EZSource:Application Server にスキャンとジョブスケジュールの取得 を実行させます。 EZSource の IBM TWS 統合 導入メリット、効果 EZSource:TWS で企業は次のことが可能になります。 Workload Automation とスケジューリングの理解と視覚化 バッチフローの依存関係とデータの使用状況の理解を把握 簡素化と改善ポイントの特定 バッチ・スケジュールにおけるリスクと脅威の特定 CICS アプリケーションとの関係の理解 ファイルとデータベースとの関係の理解 関連インテグレーション IBM Rational Developer for z: RDZ IDE は同じ Eclipse フレームワーク内でで EZSource と完全統合されており、ユーザ ーによるインターラクティブな影響分析やアプリケーションコードの分析メトリクスなどを提供します。 ソース構成管理(Source configuration management): EZSource エージェントは、CA Endevor、IBM RTC、Serena ChangeMan ZMF、メインフレームライブラリから、自働的に JCL やアプリケーションコンポーネントを取得して分析 します。 Copyright EZSource 2015 4|Page
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