ふゆのくらしとITS

本州等は距離感の異なる北海道の広さ
北海道の最寄都市までの平均道路距離
(H24年度時点)
北海道の⼈⼝密度は
全国の約5分の1
全 国 343⼈/km2
北海道
70⼈/km2
資料:「北海道開発の将来展望に関するとりまとめ(参考
資料)、平成26年12月25日」より
資料:冊子「新たな北海道総合開発計画 ~世界水準の価値創造空間を目指して~」より
2
資料:「北海道の社会経済状況と幹線道路ネットワークについて」(北海道開発局)より
全国と北海道の⼈⼝及び⾼齢化の推移
札幌市の⼈⼝の全道に占める割合
高齢化の推移:全国はH20を100%、北海道はH9を100%とした場合
資料:北海道分科会 第2回計画部会配布資料より
4
地域資源・観光資源の分布
資料:北海道開発分科会 第2回計画部会 配布資料より
5
農業就業者1⼈あたり農業産出額
出典:「観光資源台帳」((財)日本交通
公社が事務局として設置した
「観光資源評価委員会」が検討・
選定し作成)を基に作成
※観光資源(史跡、社寺、城跡、城
郭、庭園、公園、歴史景観、地域
景観、年中行事、歴史的建築物、
現代建造物、博物館・美術館)
※地域資源(山岳、高原、原野、湿
原、湖沼、渓谷、滝、河川、海岸、
岬、島、岩石、洞窟、動物、植物、
自然現象)
資料:北海道開発分科会 第2回計画部会 配布資料より
6
出典:農林水産省「H18生産農業所得統計」
総務省「H22国勢調査 産業別人口」
資料:北海道開発分科会 第2回計画部会 配布資料より
7
漁業就業者1⼈あたり漁業⽣産額
北海道の集落形態の特徴
0%
北海道
(3,061)
全国
(58,703)
(集落数)
20%
20.3%
29.6%
散在集落 (⼭地)
60%
80%
73.8%
16.8%
100%
5.9%
53.6%
散居集落 (平地)
集居集落 (平地・⼭地)
出典:竹内慎一(北海道立総合研究機構北方建築総合研究所)「北海道の集落の実
態分析による地域防災力に関わる評価指標の検討」地域安全学会論文集
(14),pp37-46,2011-03
出典:北海道水産林務部「H24北海道水産現勢」
総務省「H22国勢調査 産業別人口」
資料:北海道開発分科会 第2回計画部会 配布資料より
40%
資料:北海道開発分科会 第2回計画部会 配布資料より
8
北海道地⽅部の集落は散在・散居形態が主
9
北海道型地域構造
⽣
産
空
間
散居集落のイメージ
主として農業・漁業に係わ
る⽣産の場を中⼼として、
観光等の多⾯的・公益的機
能を提供する空間。
圏域中⼼都市以外の市町村
市
において、⼈⼝の集中が⾒
街
られる地域⼜は⽣活の拠点
地
性が⾼いと認められる地域。
圏
域
中
⼼
都
市
⽣産空間
地⽅部の市街地
圏域中⼼都市
医療機能に関し圏域の中⼼
となる都市で、福祉・介護、
教育、商業、娯楽などの⾼
次な都市機能・⽣活機能が
集積する、にぎわい・憩い
の空間。
出典:総務省「平成22年度 国勢調査」、国土交通省「国土数値情報(土地利
用3次メッシュ)第2.3版」を基に北海道局作成
資料:北海道開発分科会 第2回計画部会 配布資料より
10
資料:北海道開発分科会 第2回計画部会 配布資料より
11
1-2北海道の冬期気象の特徴
松澤
北海道の冬季の気候の特徴は︖
1⽉の平均気温と年最深積雪
旭川:-7.5℃
勝
北海道は雪が多くて寒いので・・・
札幌:-3.6℃
釧路:-5.4℃
新潟:2.8℃
仙台:1.6℃
▼年最深積雪
旭川:94cm
東京:5.2℃
ふきだまり
札幌:100cm
▲1月の平均気温
非常に滑りやすい凍結路面
釧路:38cm
新潟:36cm
仙台:17cm
雪が多くて寒い︕
東京:6cm
(ただし道東は雪は少なめ)
数値は1981~2010年の平年値
気象庁
視程障害(視界不良)
雪堤による幅員の減少
最近の北海道の冬の気候はどう変わってきているのか︖
⼤雪や暴⾵雪の発⽣頻度(10冬期毎)
1985/86 〜 2014/15
1984〜2014年度の⼤雪・暴⾵雪 全87事例中、発⽣頻度の⾼い天気図パターン
低気圧
L9
L6
期間(冬期)
低
低
低気圧が日本海中部から
L6
東進して津軽海峡を通過
二つ玉低気圧
L11
L12
低
低
注)北海道開発局
の各開発建設部の
管理エリアで区分
2005/06‐
2014/15
3 (1)
5 (1)
6 (3)
4 (1)
0 (0)
3 (2)
3 (3)
4 (3)
5 (2)
5 (2)
5 (4)
11 (9)
L6
L9
低気圧型の気
圧配置と経路 L11
L12
低
二つ玉低気圧の一方が
他方の低気圧に吸収
L12(⼆つ⽟低気圧が合体)で低気圧が急速に発達するケース
が顕著に増加
2014年12⽉16〜19⽇の暴⾵雪・⼤雪・⾼潮の事例
L6, L9,
L11, L12
L12:(二つ玉合体)
北海道の東部
に大雪・暴風雪
をもたらす
1995/96‐
2004/05
右側括弧は北海道付近で急速に発達した低気圧(爆弾低気
圧)による⼤雪・暴⾵雪の発⽣頻度
低
二つ玉低気圧が北海道を
挟むように北東進
⼤雪と
暴⾵雪の
地域別
発⽣割合
低気圧が三陸沖を
北東進する
1985/86‐
1994/95 1006 hPa
12/16
9時
国道19路線32区間通行止
め(12/17 18:30時点)
根室市が高潮で冠水
北海道開発局, “北海道地区道路情報”,
http://info-road.hdb.hkd.mlit.go.jp/RoadInfo/index.htm
12/17
9時
948hPa
1006 hpa → 948 hpa 台風並!?
24時間で 58 hpa低下
気象庁「日々の天気図」,
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/hibiten/
ヤマト運輸の使命=SDの遣り甲斐
SD=セールスドライバー
1-3
ヤマト運輸の使命と冬期物流
の現状
ヤマト運輸のネットワークと冬期物流の現状
渋谷 高志
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ヤマト運輸のネットワーク
➢
5
➢ 160
➢ 660
➢ 1,800
➢ 5,700
冬の物流(郊外)
ブラックアイスバーン
暴風雪(ホワイトアウト)
通行止め
ベース
拠点
幹線輸送
稼働(SD)
人(全社員)
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2
3
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4
天候不良による時間軸のズレ
JRの運休、遅れ
航空輸送の欠航、遅れ
フェリーの欠航、遅れ
高速道路の通行止め
ベース
ベース
作業時間増(分散)
臨時車両
サービスレベルダウン(時間指定)
問い合わせ殺到
5
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自然の恵み 斜里町
知床斜里町観光協会の写真
知床連山とスノートレッキング
夕日と流氷
オシンコシンの滝
夕暮れの流氷上にたたずむオオワシ
冬の脅威
民生委員による安否確認
FFストーブ排気確保
玄関前通路確保
2003北見豪雪
生活道路が‥‥
道路交通は北海道⺠にとって⽣命線
船舶 航空
0.0% 0.0%
旅客
輸送機関
分担率
(⼈ベース)
鉄道
10.2%
自動車
89.8%
北海道
船舶 航空
0.1% 0.1%
鉄道
25.3%
自動車
74.6%
全国
0%
20%
40%
60%
80%
100%
鉄道 船舶 航空
0.3% 1.6% 0.0%
貨物
輸送機関
分担率
(トンベース)
自動車
98.0%
北海道
鉄道 船舶
0.5% 7.9%
自動車
75.3%
全国
0%
20%
40%
60%
80%
航空
16.2%
100%
輸送機関別輸送量の割合(H21年度)
資料:平成21年度貨物・旅客地域流動調査(国土交通省)
冬期は⾛⾏安全性が低下
吹雪による通⾏⽌め(国道)
※北海道警察データによる過去3シーズン(11~3月)の平均
雪害が5割以上
吹雪
19.0%
雪崩
0.2%
路面凍結
6.4%
39.2%
落石
土砂崩れ
地すべり
22.3%
8.7%
4.3%
その他
【通⾏⽌め回数における要因別割合】
※雪害及び⼟砂災害に関連する要因を抽出
単位:回
1~5
6~9
10~19
20~
北海道の吹雪による通⾏規制回数(H17-26)
資料: 北海道開発局
図: 「交通安全教育のポイント解説、冬道での事故回避(北海道)」より
近年の北海道での暴⾵雪災害
温暖化で豪雪の頻度が⾼まる︕
報道発表資料(平成28年9月23日)気象研究所
これまでにない多数の地球温暖化気候シミュレーション実験の結果を解析して、温
暖化が進行したときに日本の内陸部において、現在よりも豪雪(災害を伴なうような顕
著な大雪現象)が高頻度に現れ、豪雪による降雪量も増大する可能性があることを確
認しました。この結果は8月31日付けで科学誌「Climatic Change」に掲載されました。
資料:北海道開発局HPより
資料:H27道路管理に関する検討委員会資料(北海道)
資料:気象研究所報道発表資料(H28年9月23日)
北海道の冬期交通が抱える課題と対応
ここがウトロ。
★貴重な動物、見どころは豊富
もっと知って欲しいふるさとの魅力
キタキツネ
冬期通行止
エゾシカ
イイズナ
オオワシ
冬は、R334がウトロへ
行く唯一の道。それは・・・
⇒私たちの生命線
⇒ウェルカムロード
ゴマアザラシ
エゾリス
エゾモモンガ
ここでしか見られない景色・流氷
私たちで雪かき・・しようか?!
すっきり!
見えない!
みんなで並んで一斉に!
終わってもみんなで美味しく!
<継続させる工夫>
・年間を通して参加出来るイベント
・子供・家族で楽しめる
・やったことの成果が見える
・道路への感謝の気持ち
年々参加者は増えてます。
▼ポケットパークのイベント
100
80
60
20
▲道の駅前の花植え活動
流氷が見えると気持ちいい!
▲駐車場のマーキング変更
30
40
雪が少なく中止
40
78
72
74
86
90
50
0
H20年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年 H28年
ありがたい気持ち、
感謝状も手渡しで!
これからもチャレンジ
・訪れた観光客にも参加してもらいたい
・子供たちに、ふるさとを守る道路への感謝の気持ちを受け継ぎたい
(2) 「推進テーマ:②パーキング」 の取組み
(2) 「推進テーマ:②パーキング」 の取組み
「海に沈む夕日」、「流氷」を見るために、景観の良い場所へ駐車ス
ペースの確保
平成20年度
道路線形改良後の山側の跡地
を活用した「臨時ビューポイント
パーキング」
民間施設の協力により
「雪山展望台」を設置
山側から海側への乱横断を防
止するアイディアとして、山側
からでも流氷が見える敷地内
の雪を利用した「雪山展望台」
44
隣接する民間施設の協力により駐車場を
「流氷展望ひろば」として開放
45
道路施設等に関すること
道路施設等に異常を発⾒した場合は、道路交通の安全確保のため速やかに
2-3
北海道の課題と
ヤマト運輸の取り組み
関係各所へ連絡し情報提供をおこないます。
地域の課題とヤマト運輸の使命
渋谷 高志
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7
住⺠の⾒守りに関すること
⾼齢者の徘徊が発⽣した場合は、地域包括⽀援センターの協⼒依頼に基づき
全⾞両へ徘徊者の詳細情報を発信し早期発⾒に協⼒いたします。
8
◆パソコン画面での動態の確認
自治体と連携した生活支援
◆緊急出動
◆⾃宅訪問
⼈感センサー
消防
警察
⾃治体
9
◆メールでの状況通知
1.緊急通報サービス
緊急
コール
センタ
◆ボタン通報
◆⼈感センサー通報
2.多⽬的通知サービス
◆あいさつメール
クラウド
⾼齢者
ボタン通報器
運送
宅配
商店
スーパー
◆配達
◆安否確認(⽬視)
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御⽤聞き
コール
センター
遠⽅
家族
Mail
◆パソコン画面でのマップ表示
◆利用者情報表示
⺠⽣
委員
3.⽇常⽣活⽀援サービス
◆買い物⽀援
◆除雪・掃除
10
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11
安全・エコナビゲーションシステム「See-T Navi」
セールスドライバーの運転
操作をデータ化=見える化
することで、効果的な個人
指導を可能とし、人と環境に
やさしい運転を実現します。
【運転をサポート】
危険エリア付
近です。注意
して下さい。
急発進です。
安全運転を心
掛けましょう。
あらかじめ電子地図
上に登録した危険エ
リア等に差しかかる
と、音声アナウンス
で注意喚起をしま
す。
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12
ITS/Win研究計画
2-4 寒地土木研究所
における寒地ITSの取り組み
松澤
平成7年5⽉︓加治屋安彦⽒が、開発⼟⽊研究所
(現寒地⼟⽊研究所)防災雪氷研究室⻑に就任.
「ITS/Win研究計画」を⽰す.
平成7年11⽉︓第2回ITS世界会議 横浜⼤会
加治屋安彦氏
(1957~2009)
・・・北海道における“寒地ITS”を牽引
寒地土木研究所 寒地道路研究グループ
http://www2.ceri.go.jp
インテリジェント・デリネータ
• 平成7年に示した最初の寒地ITS構想
• 積雪寒冷地の,冬期交通の安全性向上や災害時対応等の観点
から,ITS技術の研究開発に取り組む
1. インテリジェント・ウィンター・ハイウェー・システム
(IWHS: Intelligent Winter Highway System)
・インテリジェント・デリネータの開発
・冬期運転状況警告システムの開発
など
2. 次世代冬期道路情報システム(WHITE21;Winter
Highway Information system for Traffic safety and
Efficiency of the 21st century)
・インターネットを活用した道路情報提供 など
3. 総合的な道路防災情報システム
・道路情報板のインテリジェント化 など
勝
【背景】 吹雪時の多重衝突事故防止
・平成4年3月に道央道千歳で186台
の多重事故が発生。(国内最大規模)
事故や運転困難で停止してい
る車両を検知して,後続車に
警報灯などで危険警告を行
う.
実道実験
国道40号豊富町開源
北海道におけるITS開発推進のフレームワークスタディ(H8)
北海道におけるITS推進懇談会(座⻑︓北海道⼤学 中辻助教授)
ITSで実現する北海道の将来イメージ
■安全・安心
■くらし・活力
豪雪の朝の
都市の混乱
吹雪時の
安全走行
支援
ITSで実現する北海道の将来イメージ
http://www2.ceri.go.jp/jpn/bousai/pdf/its-frame.pdf
出発して30分ほどすると、天候は急に悪く
なってきた。前⽅⾞両のテールランプも⾒にくく
なり、○○からは前⽅で起きた事故情報が出
されている。
最近ではこのような事前の情報提供により
事故に巻き込まれることもなくなった。予定の
時間には少々遅れたが⾶⾏機の出発には間
に合いほっとしている。
吹雪時の安全⾛⾏⽀援
交通事故
運転中の急
病時の緊急
通報
新鮮な空気と広⼤な⼤地の中を家族全員
で満喫しながら旅⾏を続けた。途中、カーナビ
で検索した道の駅で休憩することにした。
道の駅では地域のイベント情報が提供され
ており、⼦供と⼀緒に地元の先⽣によるバード
ウォッチング教室に参加することにした。
何気なく⽴ち寄った道の駅で得た情報によ
り、このような素晴らしい思い出をつくることがで
き、思わぬ収穫となった。
緊急災害時
の的確な情
報提供
防 災
ふ ゆ
ITSで実現する
北海道の将来
地域の活力
北海道
ライフ
環境の保全
と地域交流
拠点として
の道の駅
&
新しい産業
の創出とラ
イフスタイル
新しい産業
環 境
www2.ceri.go.jp/jpn/bousai/pdf/its-frame.pdf
峠画像伝送実験
(H8 - )
(H8年度︓モニター限定,H9年度から⼀般公開)
道の駅
他の道路管理者
~市町村
地域交流拠点としての道の駅
⺠間21社との公募共同研究
H7 - H10
バス会社
トラック会社
H8︓⽇勝峠,中⼭峠,⽯北峠の画像を,⽇本で先駆けて提供
インテリジェントITVカメラの開発に関する研究 (H7-10)
* オムロン・⽇⽴電⼦・松下電器・三菱電機
→ 冬期条件下での障害事象の画像処理検出と
電⼦メール・WWWによる事象伝達
冬期道路の安全⾛⾏⽀援システムの開発に関する研究 (H8-10)
* アンリツ・富⼠通・三菱電機・明星電気 → ミリ波等のセンサー
* 岩崎電気・⼩⽷⼯業・⼩⽷製作所・星和電機・積⽔樹脂
→ ⾃発光施設、道路情報提供施設など
インターネット技術を活⽤した道路情報システムの開発に関する研究
(H8-10)
* オムロン・名古屋電機 → ITV・交通量・情報板など
* ⽇本⼯営・アジア航測 → 落⽯・地震/GIS・危機管理
* 三菱電機・気象協会・SNET・管理センター・NTT
→ 気象情報・管理情報・道の駅・Internetなど
※会社の名称は当時のものです
国総研ITS研究室との共同研究
「冬期道路における⾛⾏⽀援に関する研究」(H12-14)
寒地ITS研究会と地域ITS構想
(第1期︓H9-10,
第2期︓H11-12)
• 有識者の「コアメンバー」+「ネットメンバー」で構成.
(コアメンバー︓北海道⼤学 ⼭本 教授,萩原 助教授 他 )
「北海道における地域ITS構想」
1) 道北圏ブリザードネット構想
2) ニュー・カントリーロード構想
3) ソーランITS構想
4) 札幌圏ITS構想
5) 北の道ネット構想
建設省土木研究所(後に国総研ITS研究室)+ AHS組合
→ 道路センサーなど,センシング技術
開発土木研究所(現:寒地土木研究所)
→ 吹雪時の注意喚起技術
ミリ波センサ
発光警告部
路側
情報板
視線誘導部
自発光式視線誘
導標
+ それぞれの構想に基づく
フィールド実験を提案
停止・低速車の検知
視線誘導と発光による
注意喚起
多重衝突
事故を防止
路側情報提供サービス実道実験(国道337号当別,H15〜H19)︓
吹雪時の停⽌⾞両検知と後続⾞への注意喚起
路側情報板による
注意喚起
「吹雪の視界情報」(H21.2〜)
実験期間:2002年6月21日(金)~11月4日(月)
▼ポスターと携帯電話
▼実験の実施イメージ
イベント情報や各種
観光情報、15市町
村からのお知らせ(カ
ントリーメッセージ)
加治屋(2003):“広域観光
ITSの構築に向けて - e街道
の展開 - ”,第2回ITSシンポ
ジウム
H20年度(H21年2⽉〜)
気象データから推定した現況の吹雪
視界を提供
北海道内の⼀部の地域を対象
気象庁の気象予報区区分第⼆次
細分区域
【コンセプト】 インターネット上の
情報から、XMLの活用により、
必要な情報を選別して提供
■カントリーメッ
セージ
================
○ニセコ町
ジャガイモの花が
咲き始めました。
ピンクに黄色に
白、町内を走ると
一面のジャガイモ
の花たちに出会う
ことができます
よ。
H27年度段階
 1, 2, 3, 4, 5, 6, 9, 12, 18, 24
時間先の視界予測
 視界を5段階(100 m未満, 100200 m, 200-500 m, 500-1000
m, 1000 m以上)で提供
 北海道内221エリアを対象(旧市町
村)
※「気象庁予報業業務 許可第183号」
・知床ならではの景色と流氷、冬季のアクティビティが準備されて
いますが、観光客の移動手段がレンタカーとツアーバスのみ
・特に冬道は初心者が安全に走れるほど甘くは無い
・運転支援のついた雪国対応車両に期待
たとえば、ふぶき時にはボタン一つで、局部的な道路の危険個所を回避して、
視程が悪くても安全に運転できる機能があれば、大人気の吹雪体験ツアーが
できます。
・一番は、地元の生活者の運転負担が大きく軽減
「距離によるビハインド」と「古風な流通構造」
稚内エリアへ向かう唯⼀の国道40号線を通過するトラックの調査
⾞両数=40台
社数=30社
3-2
物流から新たな価値を
積載率60%(Ave)
(⾃社調査結果/復路を含む)
稚内
241㎞
(4時間15分)
~ オープン パブリック プラットフォーム ~
旭川
Share
<共有>
渋谷 高志
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北海道特有の距離によるビハインドを
最⼩限にするべく
『幹線の共有』『流通加⼯・⽅⾯別仕分』の
共有化=プラットフォーム化
20台
積載率90%
14
道の駅間物流ネットワーク社会実験 2016.10.16
道の駅間物流ネットワーク社会実験 2016.10.16
16
15
道の駅ネットワークを活用した
生産空間の流通プラットフォーム化
道の駅間物流ネットワークの展開イメージ
Web産物カレンダー
Before
商品をエントリー
(商圏拡⼤)
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17
商品情報
商品リクエスト
生産者情報
販売状況
卸価格
販売価格
請求
支払
情報と物流の連動
施設を活⽤
(集客増)
18
地域生活の利便性向上と
地域産業活性化を目的とした
エリア概況
名⼠バス㈱
客貨混載輸送
実施路線︓名寄-下川(下川線)
⾛⾏距離︓40km(往復)
所要時間︓60分(往復)
地元バス会社
実施路線︓名寄-美深(恩根内線)
⾛⾏距離︓70km(往復)
所要時間︓90分(往復)
国⼟交通省 北海道運輸局 交通政策部
1稼動当たりの担当エリアが広域で⼈⼝密度が低い
名寄⽀店
エリア
⼈⼝
⼭梨主管⽀店
7万⼈
⼭梨県
⼈⼝
3センター/19稼動/社員49名
86万⼈
39センター/320稼動/社員430名
エリア⾯積が
⼭梨県とほぼ同じ
⼠別軌道㈱
実施路線︓⼠別-朝⽇(朝⽇線)
⾛⾏距離︓40km(往復)
所要時間︓60分(往復)
19
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⼭梨県⾯積︓4,465 km²
エリア⾯積︓4,371km²
20
■荷物積込みの様⼦(名⼠バス本社・名寄市)
生産空間物流の効率化
バス横持ち+共同配送
⽚道20km×2
120
km
⽚道20km×4
Before
特積S社
■出発の様⼦
■使⽤する機材
⽚道3km×2
After
名寄北
センター
1.配達荷物引渡し
10:30
⽚道2km×2
名⼠バス
⽚道18km×2
本社
2.バスへ引渡し
13:45
下川バス
ターミナル
3.バス停で受取り
14:30
50
km
21
CSボックス
座席⽤防⽔カバー
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⾞両無改造
22
羽田クロノゲート
道内では4路線で実施
➢ 物流網の維持(サービス向上・コストダウン)
➢バス路線網の維持(運賃収⼊アップ)
⼗勝バス 様(⾜寄-陸別間)
世界に類を⾒ない
最新鋭マテリアルハンドリング設備
1時間あたり4万8000個
【ご協⼒頂いた機関】
(現⾏の施設は2万5,000個)
国⼟交通省 北海道運輸局
地上6階 床延べ面積は19万7697.07m2で東京ドーム約4個分
名⼠バス㈱・⼠別軌道㈱
作業効率=2倍
人件費=4割削減
⼗勝バス㈱・北海道バス協会
全道の対象エリアを抽出し拡⼤中
名寄市・⼠別市・美深町
下川町・⾜寄町・陸別町
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オープン パブリック プラットフォーム
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オープン パブリック プラットフォーム
北海道GW=ヤマト単独では実現できないが、全ての流通事業者・運送事業者が共有
できる仕組みを構築し、北海道全体の物流効率を実現したい
➢ 情報の共有=物流の共有
➢ マテハンの共有=積載効率+作業効率
➢ ICT連動=(発注情報、郵便番号、仕分けコード)
➢ ラストワンマイル
➢地域拠点
クラウド
EOS+WMS
➢幹線輸送
coordinate
①宅配便
⽣産者
Aメーカー⼯場
Bメーカー倉庫
納品先・エリア別
に仕分け
バルク
⼩⼝化
マージ作業
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重量物
③ルート配送
ロット・パレット
④チャーター
深夜・早朝
住宅地
郊外
× 駅前
付帯作業
振り分け・⼿配
➢GW(高機能マテハン)
納品条件 エリア条件
②BOX貸切
➢ICT
⼯業団地
納品
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北海道の交通サービスの実態
凡例
■:交通サービス高
■:交通サービス中
■:交通サービス低
資料:北海道運輸局
北海道の機関別輸送⼈員の推移
地域交通の課題克服に向けて
●軌道系交通は横ばい。
●乗合バスとハイヤー・タ
クシー利⽤者は減少傾向
で、特に乗合バス利⽤者
の利⽤者減が⼤きい。
「デマンド型交通」や「コミュニティバス」と広域の路
線バスを接続する。⇒『モーダルコネクト』が必要。
コミュニティバスや
デマンド交通
路線バス等
構造的に乗換しやすい拠点整備
路線バス等
出典:北海道総合政策部交通政策局資料
 「⽣産空間」では需要に合った交通へシフトすることが必
要。
 地域の実情に合った運⾏パターンの構築が重要。
北海道のデマンド型交通事例(旭川市⽶飯地区)
10,000
ぺ-ぱん
年間の利⽤者数︵⼈︶
旭川市⽶飯地区では、1⽇2便運⾏の
路線バスを廃⽌し、デマンド型交通
(平⽇10便・⼟⽇祝7便)を導⼊。
8,406
8,000
6,000
4,000
約5,000⼈の
利⽤者増
定着し始めたバスロケーションシステム
厳しい冬を抱える北海道ではバスの定時性確保が課題
北海道でもバスロケシステムがようやく普及の兆し
3,373
2,000
0
路線バス
H22年4⽉~H23年3⽉)
デマンド型交通
H26年10⽉~H27年9⽉
旭川市や帯広市では全市・
周辺市町村までサービスが
拡⼤
地域交通の課題克服に向けて
ITS技術の積極的な活⽤によりシームレスな地域交通
システムを実現
北海道の道路交通が抱える特有の課題
冬期は「視程障害」、「路面凍結」
等により交通事故発生件数が増加。
Ex)
GPSにより運⾏状況をリア
ルタイムに把握し、提供
1,818件
視程障害
デマンド型交通
冬期間等、ダイヤは乱れる
需要によって到着時間は変動
シームレス化
視程障害頻度分布図
(視程200m以下の出現日数)
資料:寒地土木研究所
(平成25年度)
路面凍結
エゾシカによる交通事故発生件数(
件)
広域の路線バス
北海道では「エゾシカ」と車に
よる衝突事故も多く発生(ロー
ドキル)
エゾジカが関係する
交通事故発生
450
400
394
エゾシカによる交通事故発生件数
330
350
300
250
200
100
50
181
152 158
150
152
99
85
57
78
88
44
0
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
エゾシカによる交通事故件数
道路に潜むリスク(路⾯凍結、野⽣動物、・・・)を検知し情報共有できないか︖
北海道特有の道路の課題克服に向けて
北海道特有の道路の課題克服に向けて
『ドライバー間のコミュニケイティブシステム』
道の駅等
センシングした情報を送信
「警察の速度取締り時の対向車のドライバーによるパッシング」
⇒これを情報収集手段の1つとして応用できないか?
路面凍結
wifi
wifi
(例:車両の横すべりをセンシング)
(例:スマートフォン等で凍結路面発生箇所を入力)
パッシング
ロードキル
速度取締り
おっ!
減速しよう!
ホワイトアウト
(例:車体のカメラ等で視界不良をセンシング)
(例:スマートフォン等でホワイトアウト発生箇所を入力)
(例:車体のカメラ等でエゾシカの
侵入等をセンシング)
(例:スマートフォン等でエゾシカ等
の道路侵入箇所を入力)
他の車両がセンシングした情報をカーナビやスマートフォ
ン、施設内の情報端末にて受信
資料提供:高野伸栄(北海道大学)
資料提供:高野伸栄(北海道大学)
北海道特有の道路の課題克服に向けて
除雪現場の省⼒化による⽣産性・安全性の向上
【取組み概要】
・北海道におけるi-Construction の取組み
として、吹雪の視界不良時でも安全に除雪
作業が可能となるよう、最新のセンシング
技術を活⽤して除雪⾞を⾛⾏⽀援。
3-4
今冬の取り組み
【効果】
・視界不良時にも除雪を可能にし、天候回
復時に孤⽴地域を早期に解消。
・将来的な除雪作業従事者不⾜に対応。
【進め⽅】
松澤
・産官学⺠⾦が連携して技術開発等に取り
組むプラットフォームを⽴ち上げ。
※「北海道総合開発計画」(H28.3閣議決定)
における、「産学官⺠⾦連携による重層的
なプラットフォームの形成」の取組
除雪⾞⾛⾏⽀援のイメージ図
資料:北海道開発局
寒地土木研究所 寒地道路研究グループ
http://www2.ceri.go.jp
勝
今冬の取り組み
今冬の取り組み
①吹雪の視界情報
【現況情報】
【予測情報】
1,2,3,4,5,6,9,12,18,24時間先までの予測
②吹雪の投稿情報
• 登録ボランティア「北の道サポーター」から投稿してもらったリアルタイム
の吹雪情報を提供するサービス(閲覧は誰でも自由)
2013年3月2日9時の現況
寒地土木研究所 寒地道路研究グループ
http://www2.ceri.go.jp
今冬の取り組み
2013年3月2日12時発表 21時の予測
③吹雪の視界情報メール配信サービス
• 視界不良の発生が予想されたときにメールで通知するサービス
配信条件設定画面
①エリア
メール通知画面(例)
□6時間先までの予測値
11月下旬開始予定
検 索
http://northern-road.jp/navi/touge/fubuki.htm (PC)
http://northern-road.jp/navi/touge/sp/fubuki.htm (スマホ)
http://n-rd.jp/ (携帯電話)
メール配信サービス
大空町)
http://www2.ceri.go.jp
吹雪の視界情報
吹雪視界
メール配信の対象エリアを選択してください。
今後、 (複数選択可)
網走西部 で3時間以内 に視程200m
未満の視程障害が発生する恐れがあります。
□網走東部(斜里町、清里町、小清水町)
お出かけや運転にご注意ください。
□網走西部(北見市常呂、網走市、佐呂間町、
:
北見市常呂 2時間後 : 視程100m未満
②配信時間
網走市 メールが配信される時間を選択してくだい。
3時間後 : 視程200m未満
大空町 □6,9,12,15,18,21時(1日6回)
2時間後 : 視程200m未満
□9,12,15,18時(朝、夜を除く1日4回)
:
③予測視程
メールが配信される視界を選択してください。
:
:
□500m未満の場合
↓↓詳しい情報はこちら↓↓
□200m未満の場合
パソコン版
□100m未満の場合
http://northern-road.jp/navi/touge/fubuki.htm
④予測時間
何時間後までの予測値を配信するのかを選択
スマートフォン版
してください。
http://northern-road.jp/navi/touge/sp/fubuki.htm
□3時間先までの予測値
:
寒地土木研究所 寒地道路研究グループ
今冬の取り組み
fuyumichi@time‐n‐rd.jp
[email protected]
6時発表:視程障害発生の恐れがあります
今後、 網走西部 で3時間以内 に視程200m
未満の視程障害が発生する恐れがあります。
お出かけや運転にご注意ください。
北見市常呂 2時間後 : 視程100m未満
網走市 3時間後 : 視程200m未満
大空町 2時間後 : 視程200m未満
:
:
:
:
:
↓↓詳しい情報はこちら↓↓
パソコン版
http://northernroad.jp/navi/touge/fubuki.htm
11月下旬開始予定(要登録)
登録は空メールを
(携帯電話)
(スマホ)
[email protected]へ
届いたメールの指示に従ってください。
※事前にtime-n-rd.jpからのメールを受信できるように設定してください
吹雪の投稿情報
「北の道サポーター」 募集中
「北の道サポーター」として、冬期間の道路の吹雪状況を、投稿して
いただけるボランティアを募集中。
http://time-n-rd.jp/fuyumichi/fubuki_info.html (PC)
http://time-n-rd.jp/fuyumichi/user/entry/m (携帯・スマホ) →