Microsoft SCCMを使用したデルクライアントへのOSイメージ導入

Microsoft System Center 2012
Configuration Manager を使用した
デルビジネスクライアントシステム
への OS イメージの導入
DellTM OpenManageTM テクニカルホワイトペーパー
システム管理
作成:
デル製品グループ
デルテックセンター
Hari Venkatachalam
Warren Byle
Sandeep Karandikar
Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入
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2012 年 3 月 | Rev 1.0
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Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入
目次
はじめに .................................................................................................................................................................................... 5
Client System Deployment CAB の概要 ................................................................................................................................... 5
コンテンツ構造 ............................................................................................................................................................... 5
CAB 編集ツール .............................................................................................................................................................. 6
Driver CAB パッケージの情報 ...................................................................................................................................... 6
Configuration Manager を使用したドライバ管理 .................................................................................................................. 7
ドライバパックとブートイメージへのドライバのインポート ................................................................................ 8
ブートイメージへのドライバのインポート ............................................................................................................. 12
WinPE Driver CAB ......................................................................................................................................................... 12
オペレーティングシステムイメージ ......................................................................................................................... 13
ハードウェアに依存しないブートコントローラステップのセットアップ.................................................................... 13
ドライバと BIOS ブートデバイスモード .................................................................................................................. 15
タスクシーケンスの作成手順............................................................................................................................................... 15
大容量ストレージコントローラ/モデルの組み合わせ............................................................................................. 17
大容量ストレージドライバを特定する WMI クエリ ............................................................................................... 18
Client Configuration Toolkit (CCTK) ...................................................................................................................................... 20
OSD チェックリスト ............................................................................................................................................................. 20
まとめ ...................................................................................................................................................................................... 21
参照先 ...................................................................................................................................................................................... 21
表
表 1. デバイスと BIOS ブートデバイスモードの対応表 .................................................................................................. 14
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Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入
図
図 1. アーキテクチャ固有のフォルダ構造例 ....................................................................................................................... 7
図 2. E5420-WinXP-A01.cab をローカルディレクトリに解凍 ............................................................................................ 8
図 3. インポートするドライバの取得先を指定 ................................................................................................................... 9
図 4. インポートするドライバの詳細を指定 ..................................................................................................................... 10
図 5. 利用できるドライバパッケージ ................................................................................................................................. 11
図 6. ブートイメージに追加するドライバを選択 ............................................................................................................. 12
図 7. OS イメージデータソースの参照 ............................................................................................................................... 13
図 8. [WMI Query Properties] (WMI クエリのプロパティ) 画面 ....................................................................................... 19
図 9. タスクシーケンスのデプロイメントと適切なコレクションの割り当て .............................................................. 20
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Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入
はじめに
大規模なエンタープライズ環境の IT 管理者は、異種システムが混在するクライアントネットワーク
の運用管理に、中央集中化したシステム管理プロセスを使用します。一般的な管理業務としては、社
内で標準化したオペレーティングシステム (OS) イメージをクライアントハードウェアに導入したり、
Microsoft System Center 2012 Configuration Manager (Configuration Manager 2012) などの中央管理コン
ソールを使って、ネットワーク上のアプリケーションソフトウェア、ハードウェア、OS 情報を一定
の方法で収集したりすることが挙げられます。
これらのシステム管理者の多くは、何世代にもわたるクライアントハードウェアシステムを管理し、
日進月歩で変わりゆくハードウェア技術に対応しながら、一貫したイメージ管理戦略と導入プロセス
を円滑に稼働し続けるという難問に取り組んでいます。
Dell™ Client System Deployment CAB (Driver CAB) は、IT 担当者が自社のカスタム OS イメージを高
速作成し、デルクライアントシステム上に高速導入するための便利なメカニズムです。本ホワイト
ペーパーは、Dell™ Client System Deployment CAB と Microsoft® System Center 2012 Configuration
Manager の OS 導入機能を活用して、デルクライアントシステム上に OS イメージをデプロイメント
(導入/展開) する方法を説明します。
本書が対象とする読者は、Configuration Manager 2012 オペレーティングシステムデプロイメントツー
ル (OSD) とプロセスを使用してイメージを作成・管理する IT 管理者、ネットワーク管理者、その他
の管理者です。本書は、Configuration Manager 2012 OSD の概要を理解し、ベアメタルデプロイメン
ト (初期導入) 用のタスクシーケンスを作成する際に参考になります。
Client System Deployment CAB の概要
現在、Dell Client System Deployment CAB (デルクライアントシステム導入用キャビネット) ファイル
は、デルサポートサイトとデルテックセンターサイトから入手できるようになっており、Dell
Latitude E シリーズシステムを対象としたカスタム OS イメージの作成と導入がはるかに柔軟かつ容
易になりました。Dell Client Systems Deployment CAB の主な特長は次の通りです。

各システムに適用可能なドライバを 1 つのアーカイブ内に一括保存

非常に柔軟なため、デルクライアントシステム向けの社内標準イメージを、システムの世代
別/モデル別に管理、導入、展開することが可能
IT 管理者は、Dell Client Systems Deployment CAB を使用することにより、次のタスクを実行できます。

Microsoft Windows OS ベースのプラグ&プレイ (PnP) 列挙機能を使用し、デバイスに適切なド
ライバをインストール

システムごとに最適化されたデプロイメントシーケンス (導入手順) を作成

適切なブートコントロールシーケンスをセットアップ

ターゲットシステムに特化したドライバパッケージ導入を最適化
コンテンツ構造
すべての Dell CAB ファイル名は、「<モデル>-<OS>-<バージョン>.cab」という命名法に基づいてい
ます。たとえば「4300-Vista-A00.cab」は、Dell LatitudeTM E4300 ノートブック用の Windows Vista® OS
CAB です。いずれのシステム CAB も、Windows Explorer か、マイクロソフトサイトから入手できる
キャビネット SDK ツールを使用すれば、表示または編集することができます。
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Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入
組織は通常、標準化した Windows OS をシングルプラットフォーム上でサポートしています。このた
めデルでは、お客様の便宜を考え、32 ビット (x86) と 64 ビット (x64) のサポートファイルを単一の
CAB ファイル内に統合しています。
CAB 編集ツール
IT 管理者は CAB ファイルの解凍後、サポート対象の構成に必要なドライバだけを追加する必要があ
ります。以降は、推奨する CAB 管理ツールを取り上げており、たとえば Windows Explorer は、CAB
の内容をそのまま表示できますし、WinZip を使用しても CAB の内容を調べることができます。
その他のオプションとして、マイクロソフト社は「Windows XP Service Pack 2 サポートツール」を使
用するいくつかのツールを提供しており、これもキャビネット形式ファイルを調べるのに利用可能で
す。解凍用のツール (CabArc と Extract) は、次のマイクロソフトサイトから入手できます。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=49AE8576-9BB9-4126-9761BA8011FABF38&displaylang=en

マイクロソフト社提供の CAB 管理ツール
CabArc を使用したドライバコンテンツの解凍とディレクトリ構造のメンテナンス:
CabArc.exe -p x <cab ファイルのパス> *.* <出力先パス>
(例: C:\Cabarc.exe –p x C:\E4300-Vista-A00.cab *.* C:\drivers\)

マイクロソフト社提供の解凍ユーティリティ
解凍先のディレクトリに移動したら、次のコマンドを入力してください。
extract /Y /E E4300-Vista-A00.cab
Driver CAB パッケージの情報
CAB ファイルの解凍後に得られる readme.txt と Manifest.xml を参照すれば、内容の詳細がわかります。
この Manifest ファイルには、次のような項目が含まれます。

ドライバのバージョン

リリース日

このリリース版がサポートするデバイス
これらの項目別に内容をグループ分けできるため、お客様は、環境内のモデルに不要なアーキテク
チャ用フォルダを容易に除外することができます。また、このような詳細リストのおかげで、後日必
要になったとき、アーカイブの中から適切なデバイスドライバを柔軟に取得できます。図 1 は、アー
キテクチャ固有のフォルダ構造例を示したものです。
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Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入
図 1. アーキテクチャ固有のフォルダ構造例
Configuration Manager を使用したドライバ管理
Configuration Manager 2012 は、システムレベルのドライバを管理できる、いくつかのメカニズムを提
供します。
1.
ロウフォーマットでインポートしたドライバの自動適用
a. ドライバのインポートウィザードを使用して、Configuration Manager 2012 のドライバストア内
に、解凍した CAB から得られる各ドライバをインポートします。
b. ドライバがインポートされたら、OS デプロイメントタスクシーケンスがプラグ&プレイ列挙
を使用して、必要なドライバを適用します。
2.
カテゴリを使用したドライバの自動適用
a. ドライバのインポートウィザードを使用して、割り当てたカテゴリ内に、解凍した CAB から
得られる各ドライバをインポートします。
b. この事前定義済みのカテゴリに沿って、それぞれ異なるモデルにドライバが適用されます。
3.
モデル/OS の組み合わせを使用したドライバパッケージの適用
a. この手順では、モデルや OS の組み合わせを使用して、パッケージを事前定義します。
b. 次に、モデルとドライバパッケージセットを照合するシンプルな WMI クエリ結果からドライ
バパッケージが特定され、OS デプロイメントタスクシーケンスで利用できるようになります。
次のウィザードは、上記「オプション 1」に沿って、パッケージとブートイメージにドライバをイン
ポートする例です。
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図 2. E5420-WinXP-A01.cab をローカルディレクトリに解凍
上記の例では、E5420-WinXP-A01.cab ファイルが、System Center Configuration Manager (SCCM) ホス
トマシンのローカルディレクトリ上に解凍されます。このディレクトリそのものは、SCCM の [ドラ
イバパッケージの新規作成] ウィザード使用時にアクセスする UNC 共有として利用できます。以下
は、Configuration Manager を使った導入向けにドライバパッケージを作成する手順です。
1.
Configuration Manager がインストールされているローカルサーバの共有フォルダ上に Cab を 解凍
します。
2.
このフォルダが UNC 参照を使用してアクセスできることを確認してください。
3.
SCCM コンソール上で [ドライバパッケージ] を右クリックし、ドライバパッケージを新規作成
するオプションを選択します。
4.
ドライバパッケージの内容に合ったわかりやすい名前を付けます。上記の例では、「E5420WinXP-A0」というドライバパッケージ名を付けています。
5.
ドライバパッケージのソースには、共有への UNC パスを指定します。上記の例では、UNC パス
に次を指定しています。
\\WIN-C65K8AICUMG.dlci2dotx.com\SMS_SUN\OSD\Lib\Packages\Deployment\Dell\Client\E5420-WinXPX86
6.
[OK] をクリックしてドライバパッケージを作成します。
7.
ドライバパッケージが作成されたら、タスクシーケンスステップにドライバが提供されるよう、
配布ポイントを更新してください。
ドライバパックとブートイメージへのドライバのインポート
以降の画面ショットは、モデル別ドライバパックの作成手順を追ったものです。デルは、数世代にわ
たるシステムのドライバを 1 ファイルにまとめた、一体型 CAB を提供しています。以降の画面
ショットは、特定のハードウェアモデルを対象とした特定のドライバ CAB のインポート方法を示し
ていますが、同様の手順はこの一体型 CAB のインポートにも適用可能です。
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図 3. インポートするドライバの取得先を指定
ドライバをインポートできたら、次は、ドライバを適切なカテゴリに分類します。
ドライバへのカテゴリの割り当ては:

システムに依存しないタスクシーケンスを作成し、次に、ハードウェア検出用の WMI クエ
リに応じたカテゴリを割り当てます。カテゴリを使用することで、Auto-Apply-Driver (自動適
用ドライバ) 機能を使用する際、OSD タスクシーケンス内でどのドライバがアプリケーショ
ンに利用可能なのか指定できるようになります。

将来、モデルが撤去され、古くなった/適用外のドライバエントリを SQL データベースから
クリーンナップする必要性が生じたときも、容易にデータベースをメンテナンスできます。
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図 4. インポートするドライバの詳細を指定
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図 5. 利用できるドライバパッケージ
これらのドライバをどのパッケージに追加するのか選択します。
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ブートイメージへのドライバのインポート
ドライバのインポートウィザードに従うと、WinPE ブートイメージにネットワークドライバや大容
量ストレージドライバを組み込むことができます。この場合は、ドライバを追加するいずれかのブー
トイメージを選択してください。このウィザードとは別に、デルから提供される WinPE Driver cab を
使用する場合、このステップはオプションです。詳細は、後述の「WinPE Driver CAB」セクションを
参照してください。ブートイメージにドライバを追加した後は、[完了したら配布ポイントを更新す
る] オプションを使用してアップデートします。
図 6. ブートイメージに追加するドライバを選択
WinPE Driver CAB
プラットフォーム OS 固有の CAB とは別に提供される WinPE Driver CAB を利用すると、クライアン
トプラットフォームにストレージおよびネットワークサポートを容易に追加することができます。マ
イクロソフトの dism ツールを使用してこれらのドライバをインポートする方法については、
http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb680372.aspx を参照してください。これらの CAB は、
Microsoft Windows PE の命名規則に従ったバージョン番号でリリースされます (例: Windows Vistabased PE -2.x、Windows - based PE-3.x、以下同様)。System Center サービスパックを通して有効となる
WinPE のバージョンに合った、正しいバージョンの PE Driver CAB を使用してください。
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オペレーティングシステムイメージ
次の画面では、OS のデプロイメントに使用する WIM ファイルを指定できます。Windows XP Service
Pack 3 以降では、MSDN メディア上の基本 OS イメージが、圧縮された .WIM 形式で利用できます。
図 7. OS イメージデータソースの参照
ハードウェアに依存しないブートコントローラステップの
セットアップ
Windows Vista より前の OS では、大容量ストレージデバイスドライバのセットアップステップが必
要になる場合があります。このセットアップは、選択したブート構成と、標準提供されるドライバの
内容によって変わってきます。たとえば、Latitude E シリーズプラットフォームの場合は、ATA、
AHCI、IRRT システム動作モードをサポートします。OS イメージを正しくブートさせるには、適切
なドライバを選択する必要があり、また、いずれの場合も、BIOS で選択したブートデバイスと合致
したストレージドライバを選択する必要があります。
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表 1. デバイスと BIOS ブートデバイスモードの対応表
デルシステム
SATA 用の BIOS 設定
OSD ドライバ名
OSD モデル名
デスクトップ
OptiplexTM 755
RAID Autodetect/ AHCI (
工場出荷時のデフォルト
設定)
Intel® 82801 FBM
SATA AHCI Controller
Intel® ICH9 SATA AHCIController
(Desktop ICH9R)
Optiplex
760/780/960/980
RAID Autodetect/ AHCI
Intel® ESB2 SATA
AHCI Controller
Intel® ICH10D/DO SATA AHCI
Controller
Optiplex
760/780/960/980
RAID Autodetect/ ATA
Intel® ESB2 SATA
AHCI Controller
Intel® ICH10D/DO SATA AHCI
Controller
Optiplex
760/780/960/980
RAID On (工場出荷時の
デフォルト設定)
Intel® ESB2 SATA
RAID Controller
Intel® ICH8R/ICH9R/ICH10R/DO
SATA RAID Controller
Precision
Workstations (x90)
RAID Autodetect/ AHCI (
工場出荷時のデフォルト
設定) RAID
Autodetect/ATA
Intel® 82801 FBM
SATA AHCI Controller
Intel® 631xESB/632xESB SATA
AHCI Controller (Server/Workstation
ESB2)
Precision
Workstations (x90)
RAID On
Intel® 82801 HEM
SATA RAID Controller
Intel® 631xESB/632xESB SATA
RAID Controller (Server/Workstation
ESB2)
Precision
Workstations
AHCI
Intel® ESB2 SATA
AHCI Controller
Intel® ICH9R/DO/DH SATA AHCI
Controller
Precision
Workstations
RAID
Intel® ESB2 SATA
RAID Controller
Intel® ICH8R/ICH9R/ICH10R/DO
SATA RAID Controller
Precision
Workstations
SAS Controller ON
Dell SAS 5/E Adapter
Controller
Dell SAS 5x and SAS 6x Controller
Driver (Windows XP 32-bit)
Precision
Workstations
PERC Controller ON
Dell PERC 5/E Adapter
RAID Controller
Dell PERC5 and PERC6/CERC6
RAID Controller Driver (Windows
XP)
Latitude Dx30
AHCI
Intel® 82801FR SATA
AHCI Controller
Intel® 82801 HEM/HBM SATA AHCI
Controller (Mobile ICH8M-E/M)
Latitude E および
Precision Mx4x0
ATA
Intel® ESB2 SATA
AHCI Controller
Intel® ICH9M-E/M SATA AHCI
Controller
Latitude E および
Precision Mx4x0
AHCI
Intel® ESB2 SATA
AHCI Controller
Intel® ICH9M-E/M SATA AHCI
Controller
Latitude E および
Precision Mx4x0
IRRT (工場出荷時の
デフォルト設定)
Intel® ESB2 SATA
RAID Controller
Intel® ICH8-M-E/ICH9M-E SATA
RAID Controller
ノートブック
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ドライバと BIOS ブートデバイスモード
注: Windows XP システム上で、事前セットアップされたストレージドライバの選択を誤ると、
「0x0000007B (INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE)」というエラーメッセージが出て、リブートが継続
することがあります。本書の発行後にリリースされた最新モデルの対応表については、巻末の「参照
先」のうち、2 番目のリンクを参照してください。
タスクシーケンスの作成手順
1. [Create Task Sequence Wizard] (タスクシーケンスの新規作成ウィザード)
a. 作成するタスクシーケンスの種類を指定します。
2. [Task Sequence Information] (タスクシーケンス情報) の入力:
a. タスクシーケンス名を入力します。
b. このタスクシーケンスに対応したブートイメージを選択します。
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3. [Install Windows] (Windows のインストール):
a. このタスクシーケンスに関連付ける OS イメージを選択します。
b. ローカル管理者 (administrator) のパスワードを入力します。
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4.
[Configure Network] (ネットワークの構成) で接続オプションを選択します。
5.
以降、ウィザードの指示に従って Configuration Manager クライアントパッケージをインストール
し、その他の項目 (アップグレード時にユーザ状態の移行を許すか否かなど) も設定していきま
す。
大容量ストレージコントローラ/モデルの組み合わせ
このセクションは、Windows XP OS のデプロイメントのみが対象となります。
1. タスクシーケンスが作成できたら、タスクシーケンスオプションを編集します。
2. 上述の「表 1」を参考に各項目を設定し、今回のデプロイメント用に選択したブートコントローラ
の組み合わせを決定します。デルは、OS 導入前にストレージコントローラの BIOS 設定を変更す
るための Client Configuration Toolkit を提供しており、たとえば、AHCI/ATA モードと IRRT モード
の切り替えが可能です。OS をデプロイメントする前にコントローラを変更して、OS のインストー
ル中に適切な大容量ストレージドライバ群が導入されるようにしてください。
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大容量ストレージドライバを特定する WMI クエリ
OSD は、デプロイメント中に WMI クエリを実行して、選択されたブートコントローラモード (たと
えば、ATA/AHCI/IRRT) を特定することができます。それぞれのモードには、ドライバ inf ファイル
内で一意の Device ID (デバイス識別子) が付けられています。次の画面ショットは、特定の大容量ス
トレージモデルドライバの組み合わせを対象に、一連の Device ID を網羅するため、ワイルドカード
(*) を使ってクエリした例です。
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図 8. [WMI Query Properties] (WMI クエリのプロパティ) 画面
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図 9. タスクシーケンスのデプロイメントと適切なコレクションの割り当て
Client Configuration Toolkit (CCTK)
OS をデプロイメントするときは、BIOS 設定を確認するようお勧めします。たとえば:

ブートコントローラモードの変更: AHCI/ATA/IRRT

TPM の有効/無効
Dell™ Client Configuration Toolkit (CCTK) は、デルビジネスクライアントプラットフォーム – OptiPlex、
Latitude、Precision™ - の BIOS 構成機能を提供するパッケージソフトウェアです。本ツールのグラ
フィカルインタフェースから、Systems Center 環境内に配布するための自己内包型パッケージを作成
することができ、作成後のパッケージは、OS 導入前/導入後の環境に利用できます。
また、CCTK にはコマンドラインユーティリティも含まれており、Microsoft Windows PE (Windows
Preinstallation Environment) 内で提供されるスクリプト機能を使用した BIOS 構成も可能です。OS イ
ンストール前のクライアントシステムでは、最新バージョンの CCTK を含んだブート可能イメージ
を作成して、BIOS 構成処理を実行することもできます。
OSD チェックリスト
以下は、カスタムイメージのデプロイメント手順をまとめたものです。この例では、モデル= E4300
に Window XP Professional Service Pack 3 の OS イメージを展開しています。ステップ 5 ではいくつか
の作業が必要ですが、Windows Vista 以降のオペレーティングシステムではこの部分がすべて省略さ
れます。
1. 導入する正しい OS WIM イメージが万全に整っていることを確認してください。
2. 適切なタイトルを付けたタスクシーケンスを作成します (例: E4300 XP SP3 OS Deployment)。
3. ウィザードのガイドに従ってデフォルトのステップを作成します。
4. タスクシーケンスが作成できたら、次に、タスクシーケンスの編集を選択します。
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Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入
5. 表 1 を使用して、大容量記憶装置 (ストレージデバイス) ドライバセットアップステップを挿入しま
す。推奨するのは、考え得るブートデバイス構成の組み合わせをすべて追加することです。これに
より、BIOS のブート構成セットアップに関わらず、リモートのターゲットシステムをセットアッ
プすることができます。
6. 追加のアドオンドライバ用にステップを追加します。ドライバパッケージとターゲット OS を適合
させるため、複数のアドオンドライバステップを作成することも可能です。これにより、同じタス
クシーケンスを複数のデルシステムに利用できます。
7. システムモデルに応じて導入対象のドライバパッケージが特定される「ターゲットデプロイメント」
により、1 つのタスクシーケンスを複数のマシン上で実行することも可能です。たとえば、Latitude
E4300 用の XP ドライバパッケージは、次の WMI クエリ結果が「真 (true)」のときのみ適用されま
す。
select Model from Win32_ComputerSystem where Model = "Latitude E4300"
8. http://support.dell.com から必要と思われるアドオンソフトウェアを Dell Update Package (DUP) フォー
マットでダウンロードし、インストールします。
まとめ
Dell Client System Deployment CAB は、統合された OS ドライバパックを提供するので、システム管
理者は様々なオペレーティングシステムを導入することができます。これらのパッケージによって
OS の導入に必要なドライバが容易に特定され、デルハードウェア上で OS を迅速に立ち上げ、稼働
を始めることができます。また、次を提供することで、管理目的のダウンタイムも最小限に抑えられ
ます。

デプロイメント管理用にダウンロードが必要となるコンポーネントは 1 つのみなので、シン
プルです。

サポートするアプリケーションがなくても、導入後にハードウェアが確実に機能するように
します。

デバイス単位でドライバを管理・アップデートする柔軟性が得られます。
参照先
1. Dell Technical Center Driver Cab (デルテックセンター提供のドライバ CAB)
http://en.community.dell.com/techcenter/enterprise-client/w/wiki/2065.dell-driver-cab-files-for-enterpriseclient-os-deployment.aspx
2. XP 向けストレージブートコントローラ/モデルの組み合わせ
http://en.community.dell.com/techcenter/os-applications/w/wiki/2561.operating-system-deployment-xp-massstorage-driver-reference.aspx
3. Dell Client Configuration Toolkit
http://www.delltechcenter.com/page/Dell+Client+Configuration+Toolkit
4. 『Deploying Operating System Images on Dell Business Client Systems using Microsoft® Deployment
Toolkit (MDT) 2008』 (英語版デルホワイトペーパー)
http://www.dell.com/downloads/global/power/Automating_Image_Deployements_with_MDT.pdf
5. 「MDT 2010 Integration with Dell Deployment Cabs」 (Michael Niehaus 氏のブログ)
http://blogs.technet.com/mniehaus/archive/2009/05/26/piles-and-piles-of-dell-drivers.aspx
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