Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した デルビジネスクライアントシステム への OS イメージの導入 DellTM OpenManageTM テクニカルホワイトペーパー システム管理 作成: デル製品グループ デルテックセンター Hari Venkatachalam Warren Byle Sandeep Karandikar Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 本書は、情報提供のみを目的に執筆されており、誤字脱字、技術上の誤りには一切責任を負いません。 本書の内容は執筆時現在のものであり、明示的、暗示的を問わず、いかなる内容も保証いたしません。 © 2012 Dell Inc. ©2012 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) デルから書面による許可を得ずに本書を複製、転載することは、いかなる場合も禁止します。 本書で使用している商標: Dell™、DELL のロゴマーク、Dell Precision™、OptiPlex™、Latitude™、 PowerEdge™、PowerVault™、PowerConnect™、OpenManage™、EqualLogic™、KACE™、 FlexAddress™、Vostro™ は、米国 Dell Inc. の商標です。Intel®、インテル®、Pentium®、Xeon®、 Core™、Celeron® は、アメリカ合衆国およびその他の国におけるインテルコーポレーションおよび子 会社の登録商標または商標です。AMD®、AMD Opteron™、AMD Phenom™、AMD Sempron™ は、 Advanced Micro Devices Inc. の商標、または、登録商標です。Microsoft®、Windows®、Windows Server®、MS-DOS®、Windows Vista® は、米国やその他の国々における Microsoft Corporation の登録商 標または商標です。Red Hat Enterprise Linux®、Enterprise Linux® は、米国とその他の国々における Red Hat, Inc. の登録商標です。Novell®、SUSE™ は、米国やその他の国々における Novell Inc. の登録 商標または商標です。Oracle® は、Oracle Corporation および関連会社の登録商標です。Citrix®、Xen®、 XenServer®、XenMotion® は、アメリカ合衆国およびその他の地域における Citrix Systems, Inc. の登録 商標または商標です。VMware®、Virtual SMP®、vMotion®、vCenter®、vSphere® は、アメリカ合衆国 やその他の地域における VMware, Inc. の登録商標または商標です。 本書では、マークや名前を届け出た実在のもの、もしくは、その製品のいずれかを参照するため、そ の他の商標、商号を使用している可能性があります。Dell Inc. は、Dell 以外の商標や商号における権 益の要求に一切応じません。 2012 年 3 月 | Rev 1.0 ii Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 目次 はじめに .................................................................................................................................................................................... 5 Client System Deployment CAB の概要 ................................................................................................................................... 5 コンテンツ構造 ............................................................................................................................................................... 5 CAB 編集ツール .............................................................................................................................................................. 6 Driver CAB パッケージの情報 ...................................................................................................................................... 6 Configuration Manager を使用したドライバ管理 .................................................................................................................. 7 ドライバパックとブートイメージへのドライバのインポート ................................................................................ 8 ブートイメージへのドライバのインポート ............................................................................................................. 12 WinPE Driver CAB ......................................................................................................................................................... 12 オペレーティングシステムイメージ ......................................................................................................................... 13 ハードウェアに依存しないブートコントローラステップのセットアップ.................................................................... 13 ドライバと BIOS ブートデバイスモード .................................................................................................................. 15 タスクシーケンスの作成手順............................................................................................................................................... 15 大容量ストレージコントローラ/モデルの組み合わせ............................................................................................. 17 大容量ストレージドライバを特定する WMI クエリ ............................................................................................... 18 Client Configuration Toolkit (CCTK) ...................................................................................................................................... 20 OSD チェックリスト ............................................................................................................................................................. 20 まとめ ...................................................................................................................................................................................... 21 参照先 ...................................................................................................................................................................................... 21 表 表 1. デバイスと BIOS ブートデバイスモードの対応表 .................................................................................................. 14 iii Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 図 1. アーキテクチャ固有のフォルダ構造例 ....................................................................................................................... 7 図 2. E5420-WinXP-A01.cab をローカルディレクトリに解凍 ............................................................................................ 8 図 3. インポートするドライバの取得先を指定 ................................................................................................................... 9 図 4. インポートするドライバの詳細を指定 ..................................................................................................................... 10 図 5. 利用できるドライバパッケージ ................................................................................................................................. 11 図 6. ブートイメージに追加するドライバを選択 ............................................................................................................. 12 図 7. OS イメージデータソースの参照 ............................................................................................................................... 13 図 8. [WMI Query Properties] (WMI クエリのプロパティ) 画面 ....................................................................................... 19 図 9. タスクシーケンスのデプロイメントと適切なコレクションの割り当て .............................................................. 20 iv Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 はじめに 大規模なエンタープライズ環境の IT 管理者は、異種システムが混在するクライアントネットワーク の運用管理に、中央集中化したシステム管理プロセスを使用します。一般的な管理業務としては、社 内で標準化したオペレーティングシステム (OS) イメージをクライアントハードウェアに導入したり、 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager (Configuration Manager 2012) などの中央管理コン ソールを使って、ネットワーク上のアプリケーションソフトウェア、ハードウェア、OS 情報を一定 の方法で収集したりすることが挙げられます。 これらのシステム管理者の多くは、何世代にもわたるクライアントハードウェアシステムを管理し、 日進月歩で変わりゆくハードウェア技術に対応しながら、一貫したイメージ管理戦略と導入プロセス を円滑に稼働し続けるという難問に取り組んでいます。 Dell™ Client System Deployment CAB (Driver CAB) は、IT 担当者が自社のカスタム OS イメージを高 速作成し、デルクライアントシステム上に高速導入するための便利なメカニズムです。本ホワイト ペーパーは、Dell™ Client System Deployment CAB と Microsoft® System Center 2012 Configuration Manager の OS 導入機能を活用して、デルクライアントシステム上に OS イメージをデプロイメント (導入/展開) する方法を説明します。 本書が対象とする読者は、Configuration Manager 2012 オペレーティングシステムデプロイメントツー ル (OSD) とプロセスを使用してイメージを作成・管理する IT 管理者、ネットワーク管理者、その他 の管理者です。本書は、Configuration Manager 2012 OSD の概要を理解し、ベアメタルデプロイメン ト (初期導入) 用のタスクシーケンスを作成する際に参考になります。 Client System Deployment CAB の概要 現在、Dell Client System Deployment CAB (デルクライアントシステム導入用キャビネット) ファイル は、デルサポートサイトとデルテックセンターサイトから入手できるようになっており、Dell Latitude E シリーズシステムを対象としたカスタム OS イメージの作成と導入がはるかに柔軟かつ容 易になりました。Dell Client Systems Deployment CAB の主な特長は次の通りです。 各システムに適用可能なドライバを 1 つのアーカイブ内に一括保存 非常に柔軟なため、デルクライアントシステム向けの社内標準イメージを、システムの世代 別/モデル別に管理、導入、展開することが可能 IT 管理者は、Dell Client Systems Deployment CAB を使用することにより、次のタスクを実行できます。 Microsoft Windows OS ベースのプラグ&プレイ (PnP) 列挙機能を使用し、デバイスに適切なド ライバをインストール システムごとに最適化されたデプロイメントシーケンス (導入手順) を作成 適切なブートコントロールシーケンスをセットアップ ターゲットシステムに特化したドライバパッケージ導入を最適化 コンテンツ構造 すべての Dell CAB ファイル名は、「<モデル>-<OS>-<バージョン>.cab」という命名法に基づいてい ます。たとえば「4300-Vista-A00.cab」は、Dell LatitudeTM E4300 ノートブック用の Windows Vista® OS CAB です。いずれのシステム CAB も、Windows Explorer か、マイクロソフトサイトから入手できる キャビネット SDK ツールを使用すれば、表示または編集することができます。 5 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 組織は通常、標準化した Windows OS をシングルプラットフォーム上でサポートしています。このた めデルでは、お客様の便宜を考え、32 ビット (x86) と 64 ビット (x64) のサポートファイルを単一の CAB ファイル内に統合しています。 CAB 編集ツール IT 管理者は CAB ファイルの解凍後、サポート対象の構成に必要なドライバだけを追加する必要があ ります。以降は、推奨する CAB 管理ツールを取り上げており、たとえば Windows Explorer は、CAB の内容をそのまま表示できますし、WinZip を使用しても CAB の内容を調べることができます。 その他のオプションとして、マイクロソフト社は「Windows XP Service Pack 2 サポートツール」を使 用するいくつかのツールを提供しており、これもキャビネット形式ファイルを調べるのに利用可能で す。解凍用のツール (CabArc と Extract) は、次のマイクロソフトサイトから入手できます。 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=49AE8576-9BB9-4126-9761BA8011FABF38&displaylang=en マイクロソフト社提供の CAB 管理ツール CabArc を使用したドライバコンテンツの解凍とディレクトリ構造のメンテナンス: CabArc.exe -p x <cab ファイルのパス> *.* <出力先パス> (例: C:\Cabarc.exe –p x C:\E4300-Vista-A00.cab *.* C:\drivers\) マイクロソフト社提供の解凍ユーティリティ 解凍先のディレクトリに移動したら、次のコマンドを入力してください。 extract /Y /E E4300-Vista-A00.cab Driver CAB パッケージの情報 CAB ファイルの解凍後に得られる readme.txt と Manifest.xml を参照すれば、内容の詳細がわかります。 この Manifest ファイルには、次のような項目が含まれます。 ドライバのバージョン リリース日 このリリース版がサポートするデバイス これらの項目別に内容をグループ分けできるため、お客様は、環境内のモデルに不要なアーキテク チャ用フォルダを容易に除外することができます。また、このような詳細リストのおかげで、後日必 要になったとき、アーカイブの中から適切なデバイスドライバを柔軟に取得できます。図 1 は、アー キテクチャ固有のフォルダ構造例を示したものです。 6 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 1. アーキテクチャ固有のフォルダ構造例 Configuration Manager を使用したドライバ管理 Configuration Manager 2012 は、システムレベルのドライバを管理できる、いくつかのメカニズムを提 供します。 1. ロウフォーマットでインポートしたドライバの自動適用 a. ドライバのインポートウィザードを使用して、Configuration Manager 2012 のドライバストア内 に、解凍した CAB から得られる各ドライバをインポートします。 b. ドライバがインポートされたら、OS デプロイメントタスクシーケンスがプラグ&プレイ列挙 を使用して、必要なドライバを適用します。 2. カテゴリを使用したドライバの自動適用 a. ドライバのインポートウィザードを使用して、割り当てたカテゴリ内に、解凍した CAB から 得られる各ドライバをインポートします。 b. この事前定義済みのカテゴリに沿って、それぞれ異なるモデルにドライバが適用されます。 3. モデル/OS の組み合わせを使用したドライバパッケージの適用 a. この手順では、モデルや OS の組み合わせを使用して、パッケージを事前定義します。 b. 次に、モデルとドライバパッケージセットを照合するシンプルな WMI クエリ結果からドライ バパッケージが特定され、OS デプロイメントタスクシーケンスで利用できるようになります。 次のウィザードは、上記「オプション 1」に沿って、パッケージとブートイメージにドライバをイン ポートする例です。 7 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 2. E5420-WinXP-A01.cab をローカルディレクトリに解凍 上記の例では、E5420-WinXP-A01.cab ファイルが、System Center Configuration Manager (SCCM) ホス トマシンのローカルディレクトリ上に解凍されます。このディレクトリそのものは、SCCM の [ドラ イバパッケージの新規作成] ウィザード使用時にアクセスする UNC 共有として利用できます。以下 は、Configuration Manager を使った導入向けにドライバパッケージを作成する手順です。 1. Configuration Manager がインストールされているローカルサーバの共有フォルダ上に Cab を 解凍 します。 2. このフォルダが UNC 参照を使用してアクセスできることを確認してください。 3. SCCM コンソール上で [ドライバパッケージ] を右クリックし、ドライバパッケージを新規作成 するオプションを選択します。 4. ドライバパッケージの内容に合ったわかりやすい名前を付けます。上記の例では、「E5420WinXP-A0」というドライバパッケージ名を付けています。 5. ドライバパッケージのソースには、共有への UNC パスを指定します。上記の例では、UNC パス に次を指定しています。 \\WIN-C65K8AICUMG.dlci2dotx.com\SMS_SUN\OSD\Lib\Packages\Deployment\Dell\Client\E5420-WinXPX86 6. [OK] をクリックしてドライバパッケージを作成します。 7. ドライバパッケージが作成されたら、タスクシーケンスステップにドライバが提供されるよう、 配布ポイントを更新してください。 ドライバパックとブートイメージへのドライバのインポート 以降の画面ショットは、モデル別ドライバパックの作成手順を追ったものです。デルは、数世代にわ たるシステムのドライバを 1 ファイルにまとめた、一体型 CAB を提供しています。以降の画面 ショットは、特定のハードウェアモデルを対象とした特定のドライバ CAB のインポート方法を示し ていますが、同様の手順はこの一体型 CAB のインポートにも適用可能です。 8 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 3. インポートするドライバの取得先を指定 ドライバをインポートできたら、次は、ドライバを適切なカテゴリに分類します。 ドライバへのカテゴリの割り当ては: システムに依存しないタスクシーケンスを作成し、次に、ハードウェア検出用の WMI クエ リに応じたカテゴリを割り当てます。カテゴリを使用することで、Auto-Apply-Driver (自動適 用ドライバ) 機能を使用する際、OSD タスクシーケンス内でどのドライバがアプリケーショ ンに利用可能なのか指定できるようになります。 将来、モデルが撤去され、古くなった/適用外のドライバエントリを SQL データベースから クリーンナップする必要性が生じたときも、容易にデータベースをメンテナンスできます。 9 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 4. インポートするドライバの詳細を指定 10 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 5. 利用できるドライバパッケージ これらのドライバをどのパッケージに追加するのか選択します。 11 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 ブートイメージへのドライバのインポート ドライバのインポートウィザードに従うと、WinPE ブートイメージにネットワークドライバや大容 量ストレージドライバを組み込むことができます。この場合は、ドライバを追加するいずれかのブー トイメージを選択してください。このウィザードとは別に、デルから提供される WinPE Driver cab を 使用する場合、このステップはオプションです。詳細は、後述の「WinPE Driver CAB」セクションを 参照してください。ブートイメージにドライバを追加した後は、[完了したら配布ポイントを更新す る] オプションを使用してアップデートします。 図 6. ブートイメージに追加するドライバを選択 WinPE Driver CAB プラットフォーム OS 固有の CAB とは別に提供される WinPE Driver CAB を利用すると、クライアン トプラットフォームにストレージおよびネットワークサポートを容易に追加することができます。マ イクロソフトの dism ツールを使用してこれらのドライバをインポートする方法については、 http://technet.microsoft.com/en-us/library/bb680372.aspx を参照してください。これらの CAB は、 Microsoft Windows PE の命名規則に従ったバージョン番号でリリースされます (例: Windows Vistabased PE -2.x、Windows - based PE-3.x、以下同様)。System Center サービスパックを通して有効となる WinPE のバージョンに合った、正しいバージョンの PE Driver CAB を使用してください。 12 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 オペレーティングシステムイメージ 次の画面では、OS のデプロイメントに使用する WIM ファイルを指定できます。Windows XP Service Pack 3 以降では、MSDN メディア上の基本 OS イメージが、圧縮された .WIM 形式で利用できます。 図 7. OS イメージデータソースの参照 ハードウェアに依存しないブートコントローラステップの セットアップ Windows Vista より前の OS では、大容量ストレージデバイスドライバのセットアップステップが必 要になる場合があります。このセットアップは、選択したブート構成と、標準提供されるドライバの 内容によって変わってきます。たとえば、Latitude E シリーズプラットフォームの場合は、ATA、 AHCI、IRRT システム動作モードをサポートします。OS イメージを正しくブートさせるには、適切 なドライバを選択する必要があり、また、いずれの場合も、BIOS で選択したブートデバイスと合致 したストレージドライバを選択する必要があります。 13 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 表 1. デバイスと BIOS ブートデバイスモードの対応表 デルシステム SATA 用の BIOS 設定 OSD ドライバ名 OSD モデル名 デスクトップ OptiplexTM 755 RAID Autodetect/ AHCI ( 工場出荷時のデフォルト 設定) Intel® 82801 FBM SATA AHCI Controller Intel® ICH9 SATA AHCIController (Desktop ICH9R) Optiplex 760/780/960/980 RAID Autodetect/ AHCI Intel® ESB2 SATA AHCI Controller Intel® ICH10D/DO SATA AHCI Controller Optiplex 760/780/960/980 RAID Autodetect/ ATA Intel® ESB2 SATA AHCI Controller Intel® ICH10D/DO SATA AHCI Controller Optiplex 760/780/960/980 RAID On (工場出荷時の デフォルト設定) Intel® ESB2 SATA RAID Controller Intel® ICH8R/ICH9R/ICH10R/DO SATA RAID Controller Precision Workstations (x90) RAID Autodetect/ AHCI ( 工場出荷時のデフォルト 設定) RAID Autodetect/ATA Intel® 82801 FBM SATA AHCI Controller Intel® 631xESB/632xESB SATA AHCI Controller (Server/Workstation ESB2) Precision Workstations (x90) RAID On Intel® 82801 HEM SATA RAID Controller Intel® 631xESB/632xESB SATA RAID Controller (Server/Workstation ESB2) Precision Workstations AHCI Intel® ESB2 SATA AHCI Controller Intel® ICH9R/DO/DH SATA AHCI Controller Precision Workstations RAID Intel® ESB2 SATA RAID Controller Intel® ICH8R/ICH9R/ICH10R/DO SATA RAID Controller Precision Workstations SAS Controller ON Dell SAS 5/E Adapter Controller Dell SAS 5x and SAS 6x Controller Driver (Windows XP 32-bit) Precision Workstations PERC Controller ON Dell PERC 5/E Adapter RAID Controller Dell PERC5 and PERC6/CERC6 RAID Controller Driver (Windows XP) Latitude Dx30 AHCI Intel® 82801FR SATA AHCI Controller Intel® 82801 HEM/HBM SATA AHCI Controller (Mobile ICH8M-E/M) Latitude E および Precision Mx4x0 ATA Intel® ESB2 SATA AHCI Controller Intel® ICH9M-E/M SATA AHCI Controller Latitude E および Precision Mx4x0 AHCI Intel® ESB2 SATA AHCI Controller Intel® ICH9M-E/M SATA AHCI Controller Latitude E および Precision Mx4x0 IRRT (工場出荷時の デフォルト設定) Intel® ESB2 SATA RAID Controller Intel® ICH8-M-E/ICH9M-E SATA RAID Controller ノートブック 14 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 ドライバと BIOS ブートデバイスモード 注: Windows XP システム上で、事前セットアップされたストレージドライバの選択を誤ると、 「0x0000007B (INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE)」というエラーメッセージが出て、リブートが継続 することがあります。本書の発行後にリリースされた最新モデルの対応表については、巻末の「参照 先」のうち、2 番目のリンクを参照してください。 タスクシーケンスの作成手順 1. [Create Task Sequence Wizard] (タスクシーケンスの新規作成ウィザード) a. 作成するタスクシーケンスの種類を指定します。 2. [Task Sequence Information] (タスクシーケンス情報) の入力: a. タスクシーケンス名を入力します。 b. このタスクシーケンスに対応したブートイメージを選択します。 15 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 3. [Install Windows] (Windows のインストール): a. このタスクシーケンスに関連付ける OS イメージを選択します。 b. ローカル管理者 (administrator) のパスワードを入力します。 16 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 4. [Configure Network] (ネットワークの構成) で接続オプションを選択します。 5. 以降、ウィザードの指示に従って Configuration Manager クライアントパッケージをインストール し、その他の項目 (アップグレード時にユーザ状態の移行を許すか否かなど) も設定していきま す。 大容量ストレージコントローラ/モデルの組み合わせ このセクションは、Windows XP OS のデプロイメントのみが対象となります。 1. タスクシーケンスが作成できたら、タスクシーケンスオプションを編集します。 2. 上述の「表 1」を参考に各項目を設定し、今回のデプロイメント用に選択したブートコントローラ の組み合わせを決定します。デルは、OS 導入前にストレージコントローラの BIOS 設定を変更す るための Client Configuration Toolkit を提供しており、たとえば、AHCI/ATA モードと IRRT モード の切り替えが可能です。OS をデプロイメントする前にコントローラを変更して、OS のインストー ル中に適切な大容量ストレージドライバ群が導入されるようにしてください。 17 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 大容量ストレージドライバを特定する WMI クエリ OSD は、デプロイメント中に WMI クエリを実行して、選択されたブートコントローラモード (たと えば、ATA/AHCI/IRRT) を特定することができます。それぞれのモードには、ドライバ inf ファイル 内で一意の Device ID (デバイス識別子) が付けられています。次の画面ショットは、特定の大容量ス トレージモデルドライバの組み合わせを対象に、一連の Device ID を網羅するため、ワイルドカード (*) を使ってクエリした例です。 18 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 8. [WMI Query Properties] (WMI クエリのプロパティ) 画面 19 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 図 9. タスクシーケンスのデプロイメントと適切なコレクションの割り当て Client Configuration Toolkit (CCTK) OS をデプロイメントするときは、BIOS 設定を確認するようお勧めします。たとえば: ブートコントローラモードの変更: AHCI/ATA/IRRT TPM の有効/無効 Dell™ Client Configuration Toolkit (CCTK) は、デルビジネスクライアントプラットフォーム – OptiPlex、 Latitude、Precision™ - の BIOS 構成機能を提供するパッケージソフトウェアです。本ツールのグラ フィカルインタフェースから、Systems Center 環境内に配布するための自己内包型パッケージを作成 することができ、作成後のパッケージは、OS 導入前/導入後の環境に利用できます。 また、CCTK にはコマンドラインユーティリティも含まれており、Microsoft Windows PE (Windows Preinstallation Environment) 内で提供されるスクリプト機能を使用した BIOS 構成も可能です。OS イ ンストール前のクライアントシステムでは、最新バージョンの CCTK を含んだブート可能イメージ を作成して、BIOS 構成処理を実行することもできます。 OSD チェックリスト 以下は、カスタムイメージのデプロイメント手順をまとめたものです。この例では、モデル= E4300 に Window XP Professional Service Pack 3 の OS イメージを展開しています。ステップ 5 ではいくつか の作業が必要ですが、Windows Vista 以降のオペレーティングシステムではこの部分がすべて省略さ れます。 1. 導入する正しい OS WIM イメージが万全に整っていることを確認してください。 2. 適切なタイトルを付けたタスクシーケンスを作成します (例: E4300 XP SP3 OS Deployment)。 3. ウィザードのガイドに従ってデフォルトのステップを作成します。 4. タスクシーケンスが作成できたら、次に、タスクシーケンスの編集を選択します。 20 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager を使用した、デルビジネスクライアントシステムへの OS イメージの導入 5. 表 1 を使用して、大容量記憶装置 (ストレージデバイス) ドライバセットアップステップを挿入しま す。推奨するのは、考え得るブートデバイス構成の組み合わせをすべて追加することです。これに より、BIOS のブート構成セットアップに関わらず、リモートのターゲットシステムをセットアッ プすることができます。 6. 追加のアドオンドライバ用にステップを追加します。ドライバパッケージとターゲット OS を適合 させるため、複数のアドオンドライバステップを作成することも可能です。これにより、同じタス クシーケンスを複数のデルシステムに利用できます。 7. システムモデルに応じて導入対象のドライバパッケージが特定される「ターゲットデプロイメント」 により、1 つのタスクシーケンスを複数のマシン上で実行することも可能です。たとえば、Latitude E4300 用の XP ドライバパッケージは、次の WMI クエリ結果が「真 (true)」のときのみ適用されま す。 select Model from Win32_ComputerSystem where Model = "Latitude E4300" 8. http://support.dell.com から必要と思われるアドオンソフトウェアを Dell Update Package (DUP) フォー マットでダウンロードし、インストールします。 まとめ Dell Client System Deployment CAB は、統合された OS ドライバパックを提供するので、システム管 理者は様々なオペレーティングシステムを導入することができます。これらのパッケージによって OS の導入に必要なドライバが容易に特定され、デルハードウェア上で OS を迅速に立ち上げ、稼働 を始めることができます。また、次を提供することで、管理目的のダウンタイムも最小限に抑えられ ます。 デプロイメント管理用にダウンロードが必要となるコンポーネントは 1 つのみなので、シン プルです。 サポートするアプリケーションがなくても、導入後にハードウェアが確実に機能するように します。 デバイス単位でドライバを管理・アップデートする柔軟性が得られます。 参照先 1. Dell Technical Center Driver Cab (デルテックセンター提供のドライバ CAB) http://en.community.dell.com/techcenter/enterprise-client/w/wiki/2065.dell-driver-cab-files-for-enterpriseclient-os-deployment.aspx 2. XP 向けストレージブートコントローラ/モデルの組み合わせ http://en.community.dell.com/techcenter/os-applications/w/wiki/2561.operating-system-deployment-xp-massstorage-driver-reference.aspx 3. Dell Client Configuration Toolkit http://www.delltechcenter.com/page/Dell+Client+Configuration+Toolkit 4. 『Deploying Operating System Images on Dell Business Client Systems using Microsoft® Deployment Toolkit (MDT) 2008』 (英語版デルホワイトペーパー) http://www.dell.com/downloads/global/power/Automating_Image_Deployements_with_MDT.pdf 5. 「MDT 2010 Integration with Dell Deployment Cabs」 (Michael Niehaus 氏のブログ) http://blogs.technet.com/mniehaus/archive/2009/05/26/piles-and-piles-of-dell-drivers.aspx 21
© Copyright 2024 Paperzz