QX702658 brochure 07 07.11.12 1:38 PM ページ28 て、 ヘッ ・パー も多数 さい。 器展示他 ール A ↑ トレット モール 入口 みよう! 分楽しめるのが 愛好家にとって、 からも地下鉄「み 5分) 。一般的な まなスティールパ しい。スクールも うれしい。 、広く親しまれ 軍音楽隊・愛称 ' s O w n ”の 、 eorge Herbert h大統領就任式 隊列を忠実に再 107体に及ぶ ュアによるもの 雄コレクション− o., Ltd ka-ku, JAPAN com 場合 は、 い。 非売品 発行日:2007年11月1日/発行所:野中貿易株式会社 〒231-0011 横浜市中区太田町4-46 Tel.045-211-2022 Fax.045-212-0598/デザイン・制作・印刷:株式会社野毛印刷社 出品中! 2007楽器フェア スペシャルインフォメーション QX702658 brochure 07 07.11.12 1:27 PM ページ1 2007 楽器フェア NONAKA INFORMATION セルマー・パリ FLAMINGO フラミンゴ フラミンゴ アフリカから、二羽の鳥が舞 い降り リファレンス ビバップの巨星、 チャーリー・パーカー 没後50周年を記念した 「鳥」シリーズ最新作 バード セルマー・パリが、5年の歳月をかけて世のサクソフォンマニアに贈る 恒例の企画第三弾。ビバップの巨星、チャーリー・パーカーの愛称「バ ード」にちなみ、世界5大陸それぞれの代表的な鳥をモチーフにした記 念シリーズの最新作は、 「フラミンゴ」がテーマ。そう、広大なアフリカ 大陸を悠然と飛び交う、あのピンクもあざやかな鳥の姿が刻印された リファレンスが、世界中のサクソフォン愛好家の心を虜にする。スタン ダード・エディションとコレクターズ・エディションのそれぞれには異なる バード バード フラミンゴが刻まれ、ベテランの腕でかの「鳥」よろしく大空を舞う日を 待っているのだ… コレクターズ・エディション レギュラーバージョン 伝説の再来。ハイF♯キーを排除した オーセンティックスタイル コレクター 2羽のフラ マニア心をくすぐるアイテムの数々 今回の記念シリーズ最大の特長は、ハイF キーを外した、ということ。熱狂的 なファンを持つヴィンテージモデルの味わいを最新の技術の元で再現した「リ ファレンス」シリーズに、マニアがこだわるポイントが完全に再現されたのであ る。また、サクソフォンを美しく煌かせる手彫りのフラミンゴのイメージはネック にまで至り、このシリーズ随一の芸術性高い「作品」に仕上がっている。 # バード 「鳥」 シリーズには毎回、凝りに凝ったポーチや専用ケースが用意さ れている。この機会を逃せば絶対に手に入らないレアアイテムは、 本体だけではないのだ。ネックもいれられるポ ーチには、夕焼けに染まるアフリカの大地、そ びえたつバオバブ、そしてそこに憩うフラミンゴ を模した刺繍がほどこされている。本革製の 特製フライトケースも魅力だ。 シルクの特製ネックポー チが付属(コレクターズ・ 手前がコレクターズ・エディション。奥がレギュラー・バージョン。 エディションのみ) シックな本革のケースでロゴプレートには「2007 REFERENCE FLAMINGO AFRICA」の文字。 ネックにまで至る彫刻 アルト・サク レギュラー ハイF♯キーを排除し、オーセンティックなジャズ特 (ネックに彫刻があるのはコレクターズ・エディショ ンのみ) 有の響きを再現したディテールはマニア泣かせ 〈限定生産〉¥ 2007 2005 2006 2005年にスタートしたこのプロジェクトは、最初がアメリカを代表 する「ハミングバード」 、そしてオーストラリアの「クッカバラ (ワラ イカワセミ) 」 、そして今年はアフリカの大地を舞う 「フラミンゴ」 と なった。残る大陸はふたつ。来年、そして再来年はどんな「鳥」が 描かれるのだろう? 1 Tenor Sax コレクターズ・エディシ コレクターズ 〈限定生産〉¥ テナー・サク コレクターズ 〈限定生産〉¥ QX702658 brochure 07 07.11.12 1:28 PM ページ2 セルマー・パリ セルマー・パリ ARTHEA アルテア ンゴ 鳥が舞 い降りた よりよい楽器を求めて止まない セルマー・パリの新製品 レンス セルマー・パリはその歴史をクラリネットから歩み始めたこと で知られています。同社のクラリネットはいわゆる「世界標準」 (デファクトスタンダード) たるべき宿命を持っているのです。高 音域から低音域まで充実したクラリネットファミリーを構成でき るのも、セルマー・パリならではの特色。サクソフォンの開祖 として知られるアドルフ・サックスが発明した「バスクラリネット」 をいち早く取り入れ近代的な楽器として完成させた功績は、さ らにセルマー・パリの名声をたかめました。吹奏楽やオーケ ストラの響きを充実させる基本は、やはりセルマー・パリを選 ぶことから始まるのです。 そして、2007年に発表された「アルテア」は、その優れたクラリ ネットファミリーの中核をなす存在。プロフェッショナルモデル 「アルティス」に続くもので、歴史と伝統がもたらす円熟味と現 代的な機能性をあわせもった銘器として、早くも世界中のプロ から絶賛を浴びています。世界に先駆けこのモデルを国際ク ラリネットフェスティバルで披露した板倉康明氏からは「驚くほ ど演奏しやすく、それでいてさまざまな音楽的要求を自在にこな せる。キイメカニズムもよく考えられており、手の小さい日本人 にも容易に扱える」 と大絶賛のコメントが寄せられました。 絞り込まれたジョイントリングがもたらすスマートな外見にたが わず、ソロでもアンサンブルでもその独自の魅力を遺憾なく発 揮します。上管と下管をつなぐ部分の「テノン (ほぞ) 」には、金 属で裏打ちがしてあり (メタル・テノン・ソケットの採用)割れや 膨張といった木部のトラブルを大いに軽減させている。また、 パッドにはレザーを採用し、操作ノイズの低減や耐久性の向上 が図られています。度重なる改良を経たチューニングのクォリ ティはすばらしく柔軟性があり、コントロールも容易です。どん なレベルの演奏家の方にも納得いただけることでしょう。 ジョン コレクターズ・エディションには 2羽のフラミンゴが… ムの数々 ースが用意さ アアイテムは、 調整可能なサムレストの可動範 囲は23mm。手の小さい方か ら大きな方までらくらくフィット B♭管 の特製ネックポー ¥465,150 属(コレクターズ・ ョンのみ) Tenor Sax コレクターズ・エディション Alto Sax コレクターズ・エディション 歴 史 は ク ラ リ ネ ッ ト か ら 始 ま っ た 上管と下管のテノン(ほぞ)が触 れ合う部分は金属でしっかり裏打 ちしてあり、安定したタッチが実現 ●調子:B♭/A●ピッチ:442Hz●バレル:B♭管66mm(オプション65mm付)A管65mm(オ プション66mm付)●システム:スタンダードベームNo.1(18キー、6リング) オプションで左手 小指E♭替え指キー装着可能●ボディ:グラナディラ材●キー:銀メッキ●調整可能サムレス ト●パッド:ホワイトレザーパッド●備考:上下管ジョイント部に金属製テノン採用、バネは ブルースチール製、セルマー・パリ.マウスピースおよびオリジナルケース付属 A管は¥498,750(本体価格¥475,000) アルト・サクソフォン レギュラー・バージョン 〈限定生産〉¥582,750 2005 コレクターズ・エディション 〈限定生産〉¥761,250 テナー・サクソフォン コレクターズ・エディション 〈限定生産〉¥913,500 セルマー・パリの歴史 セルマー・パリ社の歴史は、1885年に、パリの主要オーケストラのクラリネット奏者だったアンリ・セルマーがリードの製作・ 販売をしたことから始まりました。その後、クラリネットの製作にも取り組み、ベームシステムの欠点を改善することに成功。 1904年には、アメリカのセントルイスで開催された万国博覧会で栄誉ある金賞を受賞しました。やがて、1921年になると、同社 初のアルトサクソフォンを開発。1928年に、サクソフォンの発明者本人が創業したアドルフ・サックス社を吸収合併すると、さら に完成度の高い「バランスアクション」 を1936年に発表しました。このモデルが近代サクソフォンの完成型として「サクソフォン と言えばセルマー・パリ」 という評価を不動のものにしたのです。以降、世界のトップクラスの奏者たちの要望に応える形で、 常に業界をリードするモデルを発表。現在の豊富なラインナップにその成果が結実しています。 2 QX702658 brochure 07 07.11.12 1:28 PM ページ3 2007 楽器フェア NONAKA INFORMATION ヴィンセント・バック 新時代の予感。 伝統の バック プロフェッショナルが自ら築き上げ た伝統を今 Bach made in U.S.A B♭トランペット 182ML37 SP 伝説の 名手ア 愛した ¥303,450 ●調子:B♭●ベル:モデル37・ワンピースベル ●ボア:ML(.459イ ンチ)●材質:イエローブラス●仕上げ:銀メッキ●他:モデル25マ ウスパイプ 、ライトウェイトボディ 2本支柱 付属マウスピース: 3CGP 新時代のバックを象徴するニューモデル 世界のB♭管トランペットの標準として圧倒的なシェアを誇っているバック「ストラディヴァリウス」 シリーズの180ML。創業者ヴィンセン ト・バックの生まれ故郷ウィーンの永い伝統に培われたコクのある美しい音色と、アメリカの優れた製作技術から得たメカニズムを結 合させたこの楽器は、シリーズ名になっている名工ストラディヴァリウスのヴァイオリン同様、揺るぎない完成度を誇っています。この 180MLの新たなラインナップに加わったのが182ML37SP。180MLの標準タイプに採用されている37ベルを装着しながら、ボディを 軽量化したのがこのモデルです。これによって、180MLと同じ伸びがあって美しい音色を持ちながら、また一つ違う吹奏感を得ること が可能になりました。付属のマウスピースは、世界中のプロフェッショナルから絶対的な信頼を受けている3Cの金メッキヴァージョン。 マウスピース設計から始まったヴィンセント・バックの生んだ「デファクトスタンダード」 3Cに金メッキを施しました。伝統の設計と金メッ キ独特の口当たりのよさが、すばらしい吹奏感をもたらします。 「C管」とは なにか 手軽に「バック」のサウンドを 楽しめる入門モデル Bach B♭トランペット TR600 SP ¥78,750 ●調子:B♭ボア:ML●材質: イエローブラス●仕上げ:銀 メッキ 手頃な価格ながら、バックトランペットの音色を楽しむことができるのがTR600SP。将来、バ ックの「ストラディヴァリウス」 シリーズを手にする予定の入門者やお子さんに最適の楽器です。 音程の微調整ができる第1トリガーと第3トリガーを装備していて、第3トリガーは、小さいお子 さんの手にも合うように指掛けリングが可動式になっています。定評あるバック社の7Cマウス ピースが付属しているので本当にお買得です。 3種類のマウスパイプを交換可能な、 フリースタイルが魅力 Bach made in U.S.A テナーバストロンボーン LT142BO GL ¥357,000 バック社の「ス リウス」 シリーズ ペットC180Lは 色を持つことから 世界中のオーケ のC180Lのルー 手アドルフ・ハー 現在のC180Lと C180SL229CC ルと、B ♭ 管 か C180SL229CC ング式サムリング こだわりの仕上 により、同社トラ ● 太 管 ● 調 子:B ♭ /F● ベ ル:8 1/2” (216mm) ワンピース・ハンドハンマード・イ エ ロ ーブ ラ ス ● ボ ア:. 5 4 7 イン チ (13.90mm)●仕上げ:ラッカー ●他:ラ イトウェイト・ニッケルシルバー・アウタース ライド ●3タイプデタッチャブルマウスパイ プ (スタンダード/オープン/ロングオープン) 吹きや ボブ・リ ピッコ バック社が発表 の違和感が少な シャンクを採用す ることを実現。設 弱点である音程 く、バロック音楽 ており、第4ピス なる替え管も付 保証するボブ・リ 特徴です。 ※ボブ・リーブス…アメ バック社「ストラディヴァリウス」 シリーズの太管テナーバストロンボーン42Bは、バック特有の明る くまとまった音を持ちながら、豊かで暖かい音がするということで世界中のオーケストラ奏者に愛用 されています。この42Bの新たなラインナップに加わったのがLT142BO。熟練した職人の手作業 で製作されるハンドハンマードベルが生み出す遠達性のある美しい音色は42Bシリーズと同じです が、ニッケルシルバー製のライトウェイトスライドと着脱可能な3種類のマウスパイプを装備すること で、新たな吹奏感と表現力の可能性が広がりました。この楽器に標準装備されたライトウェイトス ライドは、軽快なスライドアクションを生むと共に、イエローブラス製のベルと組み合わせることで 明るく締まった音を実現。さらに、スタンダード、オープン、ロングオープンの各マウスパイプを付け 替えることで、好みの吹奏感を得ることができるのも魅力です。 3 3種類用意されたマウスパイプ。ネ ジ式で交換可能。たったこれだけ で「こんなに?」 という、意外な違い が体験できる。 従来の42BのF管部分。オープンラップ の42BOと比べてみよう。ロータリーを押 さなければ形状の違いは音には無関係 のようにも思えるが、実際には違う。お店 で吹いて確かめてみよう。 ピッコロト ピッコロトランペ ことのできない楽 いため、A管にす い音域を出すため では、バロック音 も使われるように ことが多いので、 QX702658 brochure 07 07.11.12 1:28 PM ページ4 伝統の バック、待望のニューモデル登場 築き上げ た伝統を今に受け継ぐ銘器たち made in U.S.A ペット 37 SP ル ●ボア:ML(.459イ ッキ●他:モデル25マ 柱 付属マウスピース: 0SP。将来、バ 最適の楽器です。 ーは、小さいお子 ク社の7Cマウス /F● ベ ル:8 1/2” ・ハンドハンマード・イ ボ ア:. 5 4 7 イン チ げ:ラッカー ●他:ラ ルシルバー・アウタース タッチャブルマウスパイ ープン/ロングオープン) れたマウスパイプ。ネ 可能。たったこれだけ 」 という、意外な違い 。 部分。オープンラップ みよう。ロータリーを押 違いは音には無関係 、実際には違う。お店 みよう。 伝説の「シカゴ」サウンドを育てた 名手アドルフ・ハーセスが 愛したフォルムが甦った Bach made in U.S.A C管トランペット C180SL229CC「シカゴモデル」SP ¥378,000 バック社の「ストラディヴァ リウス」 シリーズのC管トラン ペットC180Lは、高い性能と美しい音 色を持つことから、B♭管の180MLと共に、 世界中のオーケストラで使用されています。こ のC180Lのルーツになったのが、1955年にシカゴ交響楽団に納入した4本のトランペット。伝説の名 手アドルフ・ハーセスらによって、数多くの名演を生んできました。これらの楽器の基本的な設計自体は、 現在のC180Lとほとんど変わらないのですが、当時の楽器の細部まで忠実に再現したのが、新登場の C180SL229CCなのです。一つ一つ熟練した職人によって製作されるハンドハンマード・ワンピースベ ルと、B ♭ 管 から持ち 替えても 違 和 感 のないラージ ボアを採 用している点 は C 1 8 0 Lと同じ。 C180SL229CCは、1947年にヴィンセント・バック氏がデザインしたモデル25の特製マウスパイプやリ ング式サムリング (※1) 、六角形プルノブ (※2) 、フレンチビード・フラットリム (※3) など、マニア垂涎の こだわりの仕上げが特徴です。バック社伝統のクラフトマンシップにより再現された往年の銘器の復活 により、同社トランペットの豊富なラインナップに新たなを可能性が加わりました。 「C管」とは なにか オーケストラでは、通常のB♭管トランペット以外に、それよりも少しだけ管が短いC管トランペットを使い ます。B♭管よりも明るく輝かしい音を出すことができる他、シャープ系の曲にも対応しやすいというのがそ の理由。これからオーケストラで吹いてみたいと考えている方は、早いうちから入手して慣れておくといいで しょう。吹奏楽でも、オーケストラの編曲作品を演奏するときに用意しておけば、その効果は絶大です。 吹きやすいコルネットシャンクを採用 ボブ・リーヴスによるバルブアライメントも施された ピッコロトランペットが登場 バック社が発表したピッコロトランペットの新モデル。現代のニーズに合わせて、B♭管から持ち替えたとき の違和感が少ないロングタイプのデザインが採用されています。コントロールしやすいコルネット シャンクを採用することで、バック特有の緻密で豊かな音色を持ちながら、心地よい吹奏感を得 ることを実現。設計を新たに見直したことで、ピッコロトランペットの 弱点である音程の癖も大幅に改善されました。また、B♭管だけでな く、バロック音楽で必要なA管にしたときの音程や吹奏感も考慮され ており、第4ピストンには、通常の長さの管以外に、1番と同じ長さに なる替え管も付属しているので、 トリルや替え指も楽になりました。高いクリアランスを 保証するボブ・リーブス (※) によるバルブ・アライメントが施されていることもこの楽器の 特徴です。 ● 調子:C●ベル:ライトウェイト モデル229・ワン ピース・ハンドメイド・ハンマードベル●ボア:ラージ (.462インチ)●材質:イエローブラス●仕上げ:銀 メッキ ●他:ヴィンセント・バック氏1947年のデザイ ンに基づいたシカゴモデル特製・モデル25マウスパ イプ・特製サムリング・六角形プルノブ●クラシック スタイルのフレンチビード・フラットリム (フラット真鍮 ワイヤー巻き込み工法) ※1 リング式のサムフックを第1トリガーのスライド に採用。適度な重量感を与え、丸い形状は 響きの伝導を逃がしません。 ※2 往年の銘器を忠実に再現した抜き差し管の プルノブ。通 常 の モデルは 丸 型 ですが、 C180SL229CCは六角形になっています。 ※3 C180SL229CCのベルの縁は、中 に巻くワイヤーを、通常の丸型では なく、真鍮製のフラット型を使用す る加工が施されています。これによ って、ベルから放たれた音が客席 に豊かに響き渡り、奏者自身にも 心地よくフィードバックします。熟練 したバックの職人により丁寧に仕 上げられています。 Bach made in U.S.A ピッコロトランペット VBS196 SP ¥554,400 ※ボブ・リーブス…アメリカ西海岸を代表するクラフトマン。その技術には各地から絶大な信頼が寄せられています。 ●調子:High B♭/A●ベル:196 ●マウスパイプ:196 ●材質:イエローブラス●仕上げ:銀メッキ ●他:コ ルネットシャンク ピッコロトランペットとは? ピッコロトランペットは、バロック音楽を演奏するときに欠かす ことのできない楽器です。バロック音楽はシャープ系の曲が多 いため、A管にすると吹きやすく、当時の楽器に要求された低 い音域を出すために4本目のピストンが必要になります。最近 では、バロック音楽だけでなく、ブラスアンサンブルや吹奏楽で も使われるようになってきました。これらの場合は、B♭管で使う ことが多いので、購入する際は両方試しておくといいでしょう。 バックの歴史 創設者ヴィンセント・バックは、ウィーンでトランペットと機械工学を学んだ後、1914年にアメリカに移住してボストン交 響楽団の首席奏者として活躍しました。その後、仲間にマウスピースを製作し始めると、その評判は全米に広がり、や がて製作に専念するようになったのです。1922年、ヴィンセント・バック社を創設すると、マウスピースだけでなく、 トラ ンペットやトロンボーンの製作も開始。一流オーケストラ奏者としての経験から得たノウハウを集約したそれらの楽器は、 伝説的銘器として世界中のプレイヤーの憧れの対象になりました。1961年にバックはセルマー社に会社を譲渡します が、1976年に死去するまで、同社の製品にアドバイスをして、さまざまなジャンルの奏者に対応する幅広いラインナップ を充実させました。その中でも、ハンドメイドで製作されている 「ストラディヴァリウス」 シリーズの楽器は、世界中の音楽 家に愛用されています。 4 QX702658 brochure 07 07.11.12 1:28 PM ページ5 2007 楽器フェア NONAKA INFORMATION マリゴ NONAKAグループの仲間として、 西洋の伝統がさらなる発展を よフ りラ 研ン ぎス 澄の ま﹁ さ伝 れ説 た﹂ を も の に 伝統の素晴らしさを 手軽に体験できる新提案 ダブルリード楽器としての発端は「庶民の楽器」 ながら、いつのまにか高嶺の花になってしまった 感のあるオーボエ。マリゴとて例外ではありま せん。NONAKAとともに歩むことになったマ リゴからの新しい提案は、これまでのマリゴ の良さをすべて残しながら、若干キーを少 なくするなどして、マリゴとしては思い切っ た価格を実現したモデルです。名古屋 フィルハーモニー交響楽団首席奏者の 寺島陽介氏はその吹奏感をこう語っ てくれました。 「最初に吹いたとき、そ の完成度の高さに驚きましたが、こ の価格帯では飛び抜けて魅力的 な楽器といえるでしょう。予算に 限りがある場合はもちろん、オ ーボエと真剣に向き合う方の 初めての楽器として、躊躇な くおすすめできます。マリゴ であれば、そしてマリゴ 861なら、目指す音に近 づくための最良の選択 肢だと言えるでしょ う」 。あなたも、この 楽器で、オーボエの 魅力を発見してみ ては? 世界初!ヘッドジョイントを 交換できる「意味」と「意義」 マリゴ社が創業70周年を記念して2005年に発 表した新モデル。上管と下管の接合部を無くし、 ヘッドジョイント部分を外すことができるように するという画期的なアイデアが採用されてい て、理想的な位置にキーを配置することが可 能になりました。その結果、GやG ♯の音程 が改善されるなど、楽器全体の音色や音程 のバランスが飛躍的に向上したのです。 また、ヘッドジョイントが外れる特性を活 かして、状況に応じて違うタイプに交換 できるようにしたのもこのM2の画期的 なところです。通常のグラナディラ製 のものを特殊合成樹脂製に付け替 えることで、気候の変化による割 れ防止になる他、別売のショート やロングのヘッドジョイントに交 換することで、ピッチに対応し たり、好みの音色を選ぶこと が可能になりました。開発 に携わった元バイエルン 放送交響楽団首席奏者 のフランソワ・ルルーも 絶賛しており、現在も っとも注目されている オーボエです。 ﹁ 聖 地 ﹂ か ら 生 ま れ る 音 色 楽 器 製 作 の メーニッヒ 1875年、楽器製作 の手作りで製作され 統を活かした精緻な 音は、オーケストラ ヒェンでダブルリー 代のニーズに適合す Marigaux オーボエ M2 Marigaux オーボエ ¥1,365,000 861 ¥907,200 ●セミオートマチックカバードキー●銀メッキキー、 ●第3オクターブキー●左Fキー付●フォークF キー●Low B♭レゾナンスキー付●LowB‐C#、 C‐C#、D#‐E、A♭‐B♭、A#‐B、B‐C#トリルキー、 C‐Dトリルキー●グラナディラボディ 別売のショートタイプ(上)とロングタイプ(下) ふたつのヘッドジョイント。本体を分割しない ですむため、音孔が理想的な位置に開けられ ているのがM2のバランスのよさを生んだ。 ● セミオートマチックカバードキー●フ ル装備●銀メッキキー●第3オクターブ キー●Low B・B ♭レゾナンスキー付● ヘッドジョイント2本付(グラナディラ・特 殊合成樹脂製)●グラナディラボディ 手ごろな価格で じることができ キーを合理化し も操作性を向上 グレードアップ ォーマンスモデ 姿勢を感じられ マリゴの歴史 1935年に、ストラッサー、マリゴ、ルミールの3人によって設立されたフランスの木管楽器メーカー。当初は、サクソフォンと フルートを製作していましたが、やがてオーボエとクラリネットの開発にも着手します。なかでも、フランスの伝統を基盤にして、 ヨーロッパ音楽の高い要求に応えることを目指したオーボエは評判になり、次第にオーボエ専門メーカーとしてその名声を高 めていきました。美しい音色と高い完成度を誇るマリゴ社のオーボエは、フランスの奏者たちに広まっていきましたが、ベル リンフィルのローター・コッホが始めとするドイツのオーボエ奏者たちにも選ばれるようになり、いまや世界60ヶ国以上で圧倒 的なシェアを占めています。創業70周年にあたる2005年には、従来のオーボエの常識を覆すM-2を発表して世界を驚かせ ました。2007年、マリゴ社もNONAKAグループの一員となり、さらなる新しい発展が期待されています。 5 NS-1 ¥609,000 ●セミ・オートマチック●コ カバードキー●銀メッキキ ー、LowB ♭レゾナンスキ D#‐E、F#‐G#、 A♭‐B C‐Dトリルキー●グラナデ QX702658 brochure 07 07.11.12 1:28 PM ページ6 メーニッヒ ントを 意義」 年に発 無くし、 うに てい 可 程 ﹁ 聖 地 ﹂ か ら 生 ま れ る 音 色 楽 器 製 作 の メーニッヒ社が2003年に発表したイングリッ シュホルンの新モデル。 アドラー社と合併後、 新生メーニッヒ社の技術の高さを知らしめた 楽器として話題になりました。この180Dは、 伝統に培われたドイツの工法と、オーボエ製 ファゴットの製作では定評のあ 作で世界をリードするフランスのアイデアをミ ったメーニッヒ社が、さらに改 ックスしたもので、イングリッシュホルン本来 良を加えることで完成した新モ の牧歌的で美しい音色と、高い音楽表現を デル。同社が誇る木材加工や 可能にする機能を併せ持っています。 塗装の技術に加え、管体内部 具体的には、ドイツのトッププレイヤーと意見 の形状を見直すことにより、ど を交わしながら、管体の設計とメカニズムの んな音域でも均質で美しく響 抜本的な見直しがされました。オーボエの高 く音を得られるようになりまし 級機種では標準装備されるようになった第3 た。また、管体だけでなく、キ オクターブキーやLowHキーを加えることで、 ーシステムのデザインや配置 音程も飛躍的に向上。柔らかい音色を得る を見直すことで、高い操作性 ためにベルの材質ココボロ材にしている点 を得ることにも成功していま も見逃せません。現在、180Dは、フランクフ す。高級機種に採用されてい ルト放送響、シュトゥトガルト放送響、ケルン るダブルLowCキーやAコネク 放送響などドイツの主要オーケストラで使用 ティングシステムなども装備し されています。 セクションを二分割 ており、あらゆる楽曲に対応す できるショートカット ることが可能です。シックな質 タイプを採用。コンパ 感の塗装や金メッキされたボ クトなケースに収納す イングリッシュホルン ディリングなど、外観の美しさ ることが可能になっただ モデル180D も特筆すべきで、最高級機種 けでなく、心地良い音色 ¥1,480,500 と肩を並べるコストパフォーマ や吹奏感の獲得にも貢献 ンスの高い機種として注目され ●セミオートマチックカバードキー●フル装備●銀メッキキ しています。 ー●第3オクターブキー●Low Bレゾナンスキー付●GPボー ています。この214Dは、ベル カル2本付 ファゴット モデル214D メーニッヒの歴史 1875年、楽器製作の聖地とも言われるドイツのマルクノイキルヒェンに設立された木管楽器工房です。永年マイスター の手作りで製作されてきたオーボエとファゴットには定評があり、ヴァイオリンの木工加工でも有名な同地ならではの伝 統を活かした精緻な作りが特徴です。木材本来の特質を引き出したその管体が生み出すストレスのない甘美で美しい 音は、オーケストラの弦楽器と違和感なく融合すると評価されています。メーニッヒ社は、2000年に、同じマルクノイキル ヒェンでダブルリードを製作してきたアドラー社と合併。両者の持つノウハウを活かして、伝統の音色を守りながら、現 代のニーズに適合するような新製品を発表するようになります。 ¥3,108,000 ●セミオートマチックカバードキー●フル装備● 銀メッキキー●第3オクターブキー ムジーク・ヨーゼフ 演奏家が生んだ芸術品 x オーボエ 000 マチックカバードキー●フ ッキキー●第3オクターブ ・B ♭レゾナンスキー付● ト2本付(グラナディラ・特 ●グラナディラボディ は、サクソフォンと の伝統を基盤にして、 としてその名声を高 いきましたが、ベル 60ヶ国以上で圧倒 表して世界を驚かせ 手ごろな価格で「ヨーゼフ」サウンドを感 じることができるモデル。 キーを合理化しながら従来のモデルより も操作性を向上させ、さらに音質面での グレードアップを実現したハイコストパフ ォーマンスモデル。同社のものつくりの 姿勢を感じられる逸品。 NS-1 ¥609,000 ●セミ・オートマチック●コンセルヴァトアールシステム、 カバードキー●銀メッキキー、第3オクターブキー、左Fキ ー、LowB ♭レゾナンスキー付●LowB‐C#、C#‐D#、 D#‐E、F#‐G#、 A♭‐B♭、A#‐B、B‐C#トリルキー、 C‐Dトリルキー●グラナディラボディ ムジーク・ヨーゼフの歴史 ドイツでプロオーボエ奏者として活躍した仲村幸夫氏が、1986年に設立したオーボエのブランドです。 1954年、沖縄に生まれた仲村氏は、ドイツにおいてプロオーボエ奏者としてキャリアを積み、帰国後に 「ムジーク・ヨーゼフ」 を東京に設立しました。まずはリードとアクセサリーの販売を行いながら、オーボ エ製作を学びました。1991年、埼玉に東松山工場開設。納得の行くモデルを造るためにドイツ・ライプ ツィヒからオーボエ製作のマイスターであるヘルムート・ハーガー氏を招聘し、彼の指導の下で3ヶ月間 オーボエ製作の基礎を習得。そして、1992年ヨーゼフ・オーボエの第1号機が完成。当時、バイエルン 放送交響楽団首席奏者であったマンフレート・クレメント氏に楽器の試奏を依頼したところ、 「私は20年 間にわたってこのような楽器を探し求めてきたのです。これはまさに、神からオーボエ奏者への贈り物 です。 」 と大絶賛されました。それ以後、クレメント氏はヨーゼフ・オーボエを愛用し続けるとともに氏は 多くの激励と天才的なアドバイスを提供し、そしてそれは2000年、 「クレメント・モデル」の完成へと結実 したのです。 2001年4月、惜しまれつつクレメント氏は世を去りましたが、 「クレメント・モデル」は今で も、世界中のアーティストから 「夢に近づける楽器」 として信頼を得ています。 6 QX702658 brochure 07 07.11.12 1:29 PM ページ7 2007 楽器フェア NONAKA INFORMATION バンドーレン フランスの風を、 そのままどうぞ 輸送中のリードの「変化」を シャットアウトする画期的な試み ジャズをこよなく愛する人のために 復活した伝説のフォルム V16シリーズ 特にジャズマンにむけてデザインされたマウスピースがV16です。アル トサクソフォン用は50年代の有名なアメリカンスタイルを、ジャズ用エ ボナイト・マウスピースとして実現したもの。力強い立ち上がりと正確 なピッチを誇るS(スモール) と、柔軟さと正確なピッチとアーティキュレ ーションを得られるM(ミディアム)のふたつのチェンバーが選べるのも 便利です。テナー用のモデルは、かつての24金メッキをほどこしていた 伝説のオールドモデル「ベル・メタル」 をもとに製作。ダークで表現力の ある音が得られるのが特長です。 ジャン プロが 栄光の ルブランの ルブラン社のルー が1750年に創業し 数多くのトッププレ ーノからコントラバ フランスだけではな カルド・モラレス (フ ジャズとクラシック ディ・ダニエルスらに こうして、クラシック ジと、ジャズで求め きる楽器に発展。フ ら、どの音域でも均 クラリネットのサウ フローパック 高温多湿な日本では、木管楽器奏者にとってリードの選択は悩みのタネです。 買ってからの保管もさることながら、店頭に並んでいるあいだに変化してしまうこ ともあるからです。そんな木管楽器奏者特有の悩みをバンドーレン社が解決しま した。製造されたフランスの空気ごと、できたばかりのリードを一枚づつパック した「フローパック」が、バンドーレンが産み出すすべての製品に採用されたの です。これで、輸送中や保管時の経時変化は皆無となりました。封を切ったばか りの新鮮なリードで、安心して演奏できるようになったわけです。 復活! 活性炭入りリードケース B♭クラリネット用 ¥2,310 アルト・サクソフォン用 ¥2,310 テナー・サクソフォン用 ¥2,625 使えるリードが一枚だけ、というのは不安なものです。やはり、リードケース には「いざというときのスペア」 も含めて数枚は「使えるもの」 を用意してお きたいですね。かといって、あまりに大型だとかさばって邪魔になります。 そんなときに、便利なバンドーレンの4枚入りリードケースが、オシャレなフ ランスデザインのまま復刻されました。譜面台においても邪魔にならず、 シャツのポケットにも楽々収納可能というのがうれしいですね。活性炭が 中に入っていて、湿ったら日に干せば何回も使えます (別売有) 。 7 V16シリーズ。左からソプラノ、アルト、テナー、テナー(メタル) ソプラノ アルト S6、S7、S8 ¥11,970 (S) A5∼A9 (M)A5∼A9 ¥13,440 テナー T7、T8 ¥14,385 テナーメタル T45、T55、T75、T77、T95 ¥38,325 バンドーレンの歴史 20世紀の初頭、1905年からリード造りにたずさわってきたのがバンドーレン社。創始者のユージン・バン ドーレンは、19世紀末のベルエポック時代、花の都パリでクラリネット奏者として活躍していた。当時は リードの完成品を「買う」 という習慣はなく、奏者自身がすべて手づくりでケーンから削り出していたので す。ところがユージンの造るリードは品質が安定していてとても評判が良く、依頼がひきもきらないほどで した。時間を節約するために彼はミシン式の独創的な製造装置を考案、1905年に工房を設立してリード 製作を世界で初めて専業にする会社を立ち上げました。創業の年に生まれた息子ロベールは長じて優 れたクラリネット奏者となってアメリカに渡り、新大陸で同社のリードの素晴らしさを広めました。また、彼 は定評あるマウスピース5RV(アルファベットが彼の頭文字であることはいうまでもない) を考案したことで も有名です。創業者の孫である現在のベルナー ル氏は、ベーシックモデルとして評価が高いマウ スピース B 4 5を産 み 出し、話 題を呼 びました 。 1990年には、パリの中心部モンマルトルから、ケ ーンの産地である南フランスのポルム・レ・ミモザ に移転、産地と直結し、安定した高い品質のリー ド造りに邁進しています。リード製造装置も精密 化され、100分の1ミリ単位の正確さで削り出され るリードは、世界中の木管楽器奏者の心のよりど ころとなっているのです。ちなみにパリのモンマル トルにある旧社屋は現在「エスパス・パルティシ オン」 と命名されたクラリネットとサクソフォン専門 の楽譜ショップとなっています。 モーリ QX702658 brochure 07 07.11.12 1:29 PM ページ8 ルブラン うぞ のために ジャンルを越えた プロが手にする 栄光のブランド ルブランの歴史 木管編 がV16です。アル ルを、ジャズ用エ ち上がりと正確 とアーティキュレ ーが選べるのも をほどこしていた ークで表現力の ルブラン社のルーツは、木管製作者ジョルジュ・ルブラン が1750年に創業した木管楽器工房です。ルブラン社は、 数多くのトッププレイヤーと意見を交わすことで、ソプラニ ーノからコントラバスまでのクラリネットファミリーを開発。 フランスだけではなくアメリカにも市場を広げた同社は、リ カルド・モラレス (フィラデルフィア管弦楽団首席奏者)や、 ジャズとクラシック両分野で活躍する著名なソリストのエ ディ・ダニエルスらにも愛用されるようになりました。 こうして、クラシック音楽に求められる広いダイナミックレン ジと、ジャズで求められる柔軟性の両方に応えることので きる楽器に発展。フランスの伝統の美しい音色を保ちなが ら、どの音域でも均質な音色を出すことができるルブラン クラリネットのサウンドを築き上げたのです。 エディ・ダニエルズ氏 リカルド・モラレス氏 Leblanc Clarinet Leblanc Clarinet ソナタ1020S エスプリ1040S (B♭管) ¥215,250 ¥273,000 ● 調 子:B ● ピッチ:4 4 2 ● バ レル:6 5 m m ●内径:・575” (14.60mm)●管体:グラナディラ ●システム:ベーム式(17キー、6リング)●キー: シルバープレート●バネ:ステンレス平バネ、ブル ースチール針バネ●指掛け:可変式●金属製テノ ン(上管・バレル接合部)●マウスピース (5RVライ ヤー)付属 ● 調 子:B ♭ / A ●ピッチ:4 4 2 ● バレル:B ♭ /65mm A/64mm●内径:.577” ( 14.65mm) ●管体:グラナディラ●指掛け:可変式●金属 製テノン (上管・バレル接合部) A管 ¥291,900(本体¥278,000) ♭ メタル) ¥11,970 ¥13,440 ¥14,385 ¥38,325 者のユージン・バン 躍していた。当時は 削り出していたので きもきらないほどで 房を設立してリード ロベールは長じて優 めました。また、彼 い) を考案したことで 手頃な価格のモデルながら、管体には高級グラナ ディラを使用するなど、高級機種と遜色のない仕 上がりになっています。音色もルブラン社特有の 豊かで均質なもので、これからクラリネットを始め る初心者も安心して使用することができます。手 の大きさによって、右手の指掛けの位置を調節す ることが可能なアジャスタブルサムレストを採用し ているのも嬉しいところ。 モーリー・バックン 基本の仕様は「ソナタ」 と同じですが、オーケストラで の使用も考えて、より豊かで深い音が出るように、内 径が少しだけ広くなった設計がなされています。その 分だけ、ダイナミックレンジもよりワイドになり、大きな 音を出しても耳障りな音になりません。 オーケストラに不可欠なA管も用意されています。 バックンの歴史 モーリー・バックンが設立したブランド。カナダで創業され、現在もブリティッシュ.コロンビア州に本拠を置いています。日 本には天然材を使用したクラリネット用の美しいベルやバレルが輸入され、話題を呼んでいます。それらのモデルはエディ・ ダニエルズ、そしてリカルド・モラレスなど、ジャンルや国籍を問わず世界中のクラリネット奏者から絶賛されているのです。 フルート系の楽器についてもリペアを手がけ、ジェームス・ゴールウェイからも賛辞が送られています。バックン氏は最近では ルブランのプロ用クラリネット製作に関してもアドバイスを開始し、同社の製品の品質向上に貢献しています。先述のエデ ィ・ダニエルズやリカルド・モラレスなどの一流ミュージシャンがルブランとバックンをともに愛好するのは「偶然」ではなく、 質のよいものを求めていった「必然の結果」なのかもしれません。 さまざまな形状はみて美しいだけではなく、それ ぞれ音響的特性を考えられて考案されたもの。 使われている材質は別記の通りで、セルマー・パ リを中心にさまざまな楽器に対応したサイズが用 意されています。特徴的な、ベルのふちがきわだ って厚くなったモデルは、リカルド・モラレスとの 共同開発。代表的なグラナディラはしっかりした 音色、ココボロ材はやわらかな音色が特長で、い ずれも一度試してみる価値のあるモデルです。 《BACKUNに使用されている材質の一部》 『ココボロ (Cocobolo) 』 学名 : Dalbergia retusa。中南米産・マメ 科の硬質な木・別名「サザンアメリカンローズウッド」 Granadilla『グラナディラ』 アフリカ産・マメ科の硬質な木・紫檀「ロ ーズウッド」の一種。木管楽器で最もポピュラー。 Mopane『モパネ (モパニ) 』 アフリカ産・マメ科の硬質な木。 Pear Wood『ペアウッド』 いわゆる 「梨の木」 。ただしヨーロッパ産・ バラ科で、リコーダーの材料としても使われる Tulip Wood『チューリップウッド』 イエローポプラとも呼ばれる。北 米産・モクレン科ユリノキ属のやや硬質な木。 Bubinga 『ブビンガ』 マメ科 Guibourtia 属の広葉樹。環孔性散孔材。 アフリカ産・マメ科の硬質な木。ピアノやギターなどに使用される。 8
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