世界初のインテリジェントDVHD(デジタルビデオHDD)

平成13年4月16日
報道資料
日本コンピュータ株式会社
加 賀 電 子 株 式 会 社
日本コンピュータ、世界初のインテリジェントDVHD(デジタルビデオ HDD)を開発。
加賀電子が国内、海外の家電メーカー等に販売開始。
株式会社日本コンピュータ(
代表取締役:
永田真啓氏、本社:
静岡県浜松市)
は、3.5インチハードデ
ィスクに MPEG2によるビデオ・
オーディオの録画・
再生機能を取り込んだ画期的なデジタルビデオハー
ドディスクドライブとして DVHD(登録商標)
を開発し、製造及び販売のライセンスを開始しました。
日本コンピュータは、以前から MPEG2 関連の独自のI
P技術を基軸とし、多彩な MPEG2のエンコー
ド・デコード機能を搭載したコンピュータシステム(PWS・UVS シリーズ)
を、主に大学及び研究機関に製
品提供してきた実績があります。
今回発表の DVHD は、従来、ワークステーションで実現していた広範な機能をシステムLSI 化すること
で、3.5インチハードディスクサイズという飛躍的な小型化・
ローコスト化を実現した画期的な製品です。
DVHD は、独自の分散並列型メディアプロセッサ技術によるコンピュータシステムとして構築されてお
り、複雑な機能を外部から容易にコントロールが可能なため、HDR(ハードディスクレコーダ)
やデジタル
録画機能付きTV、さらには高速インターネットを利用した VOD(
ビデオ オン デマンド)
用 STB など、今
後製品化が期待される様々なデジタル家電製品への組込み利用が期待されます。
また、DVHD は独自メディアプロセッサ技術により、製品出荷後の様々なファームウェア変更や機能ア
ップもオンサイトで可能なため、デジタル家電への組込み後のメンテナンス性にも優れています。
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国内では、既に大手コンピュータ周辺機器メーカー等が日本コンピュータとの間でライセンス契約に
合意しております。
加賀電子株式会社(証券コード:8154、取締役社長:塚本勲、本社:
東京都文京区)は、この DVHD
に関して、日本コンピュータと販売代理店契約を締結し、国内及び海外の家電メーカーなどに対し販売
を開始いたします。
「DVHD(デジタルビデオハードディスクドライブ)
」
機能概要
■ MPEG2エンコード・デコードによる録画・
再生(
512Kbps∼16Mbpc・CBR/VBR)
■ 解像度は、D1(720×480)以外に、ハーフ D1(360×480)、SIF(360×240)が選択可能で
高速インターネット通信機能によるVOD(
ビデオオンデマンド)
の構築が可能。
■ スチル、コマ送り、スロー、早送り、ランダムピクチャーサーチ
■ NTSC/PAL/SECAM アナログ入出力(
アナログ版)
■ ITU656 デジタルビデオ入出力(
デジタル版)
■ ファイルシステム内臓(
ファイルシステム自動生成及び簡易編集可能)
■ バッテリバックアップカレンダによる予約録画・
再生(
チューナはオプション)
■ OSD(オンスクリーンディスプレー)
搭載(SDK によるカスタマイズ可能)
■ 番組予約 EPG ライセンス(オプション)
■ シリアルインターフェイスコマンドによる外部からの完全制御可能
■ USB インターフェイスによるパソコンデータ交換機能標準搭載
■ SDK 提供により全ての機能をユーザープログラム可能
■ 外部 ATA/ATAPI インターフェイスにより外部 DVD‐
RAM/MO/HDD の追加可能
■ 40GB で約24時間の連続録画・
再生
■ 汎用ATAインターフェイス内臓により様々なメーカーの ATA ドライブが利用可能
■ USBによるファームウェアダウンロード機能(
オプション)
この様に、DVHD は世界初のインテリジェントビデオ HDD です。HDD レコーダは必要な全ての機能を
3.5インチのベア HDD にしました。アナログのビデオ・
オーディオを接続するだけで、入力されたAV情
報は、DVHD システムにより、自動的に、MPEG2 のトランスポートストリームとしてエンコードされファイル
システムに記録,録画追加されていきます。
40GB の場合、24時間以上分の高画質なビデオレコーダーとして利用でき、さらにランダムアクセス
や録画時同時再生など、ハードディスクならではの機能を満載しており、まさにデジタルビデオハードデ
ィスクとして活用できます。しかも全ての機能は、シリアルインターフェイス(
RS232C または I2C)
コマンド
で外部から簡単に制御でき、デジタルビデオや MPEG2 フォーマット、ATA インターフェイスなどの周辺
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デジタル技術の知識は必要ではありません。DVHD には独自のファイルシステムが搭載されており、録
画した MPEG2 ビデオオーディオデータは、1つのファイルとして名前で管理され、作成、変更の日付や
ビットレート、コメントなど各種属性情報が自動的に登録されます。
さらに、MPEG2 データを、USB インターフェイスを使って、パソコンに送ったり、パソコンから受け取っ
た MPGE2 ストリームを再生したりすることも可能です。
またMPEG2 データ通信用のパラレルポートも搭載されており、CS チューナーと接続し、デジタルストリ
ームをそのまま録画・再生する機能を搭載しています。また独自に録画した MPEG2 データを、デジタル
パラレルインターフェイスを通して外部とのデジタル接続が可能です。
エンコードデコードの解像度として高画質なD1(720x480)以外にも、ハーフD1(
360x480)、SI
F
(360x240)の選択もでき、低ビットレートでの利用など、特に高速インターネット等による VOD(ビデオ
オンデマンド)用STBなど通信機器としての製品展開も期待できます。
また、DVHD には独自 OSD 機能が搭載され、オンスクリーン情報を外部制御で表示可能です。これら
全ての機能を詳細にプログラミングを、SDK によってユーザに開放し、独自の EPG 画面の設計を可能と
しています。また、番組予約システムをオプションで追加可能。外部インターネットや携帯電話を利用し
た番組予約システムなど新たな情報家電製品を創世するための画期的な素材を DVHD ハードディスク
として提供します。
<補足>
日本コンピュータは、1993年に国内初の SPARC コンパチブルのワークステーションメーカーとして創
業、途中東芝の資本参加を受け、システムLSI
の共同開発等のプロジェクトを通して技術を蓄積し、
2000年10月より国内大手のベンチャーキャピタルである、日本アジア投資の投資(
資本金9,500万、資
本準備金含め総資本金1億5,500万)
による独自技術開発により独自の分散並列メディアプロセッサを
利用したDVHD の開発に成功、DVHD を含めた製品展開で、2002年店頭公開を目指しているベンチ
ャー企業。
■この件に関するお問い合わせは
加賀電子株式会社
販売促進本部
〒112-8657 東京都文京区音羽 1-26-1
《ホームページ》http://www.taxan.co.jp
畑田 道範
TEL:
03(3942)6244
FAX:
03(3942)7399
株式会社日本コンピュータ 〒430-0915 静岡県浜松市東田町 36-8
《ホームページ》 http:// www.nihoncomputer.co.jp/
営業部 部長
近藤 辰昭
TEL:
053(456)9899
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FAX:
053(456)7999