すさみ町で発見! - 和歌山県立自然博物館

すさみ町で発見!
新 種 の ナ マ コ
自然博物館ではすさみ町で採集され、2015年12月に新種として発表されたナマコ、チオーネ・
スサミエンシスを展示します。
1
名
前
チオーネ・スサミエンシス
(標準和名なし)
2
学
名
Thyone susamiensis Yamana , Hirai and Hirashima , 2015
3
分類学的位置
棘皮動物門 ナマコ綱
樹手目フィロホリデ科
4
採 集 日
平成27年12月25日(金)
5
採集場所
和歌山県すさみ町内の海岸
6
採集方法
徒手
7
採 集 者
山名裕介・平嶋健太郎(当館学芸
員)
平井厚志(すさみ町立エビとカニの
水族館)
8
展 示 数
4個体
9
大 き さ
5~10cm
10
展示場所
第1展示室
「いろいろな生物」コーナー
11
展示開始日
平成28年1月20日(水)
12
備
考
チオーネ・スサミエンシスとは
2013年に当館とすさみ海立エビとカニの水族館(当時)の共同調査で発見され、2015年1
2月に日本動物学会の英文誌Species Diversityにて新種として記載されたナマコです。すさ
み町のごく浅い海岸に多数生息し、10cmを超える比較的大きなナマコであるにもかかわら
ず、日中は海底の砂の中に隠れ潜むため、近年まで見過ごされてきました。詳しい生態は
まだ不明です。発見されたすさみ町にちなみ、スサミエンシスという種名がつけられました。
展示の経緯
このたび、当館とすさみ町立エビとカニの水族館の共同研究により、複数の生体を採集し
たので、本種の生態研究を兼ねて飼育展示を開始します。なお、すさみ町立エビとカニの水
族館でも、同時に展示を行います。