Legal News vol.4 Research and Education Center for Japanese

Legal News vol.4
Research and Education Center for Japanese Law in Hanoi
Legal News vol.4
外国人労働者の労働許可証の発行に関する
2016 年 3 月 6 日から、2016 年 1 月 21 日に
議定(11/2016/NĐ-CP)
保険省が制定した、医薬品原料の販売に関
2016 年 2 月 3 日、ベトナムで就労する
する通達(03/2016/TT-BYT)が施行される。
外国人労働者に対する労働許可証の発給に
同通達は、医薬品原材料の販売を行う業者、
ついての議定(11/2016/NĐ-CP)が制定さ
及び、医薬品原料を生産する業者の営業条
れた。同議定は 2016 年 4 月 1 日に施行さ
件について詳細を規定する。具体的には、医
れる。同議定は労働許可証の発行を申請す
薬品輸入業者、医薬品原材料流通(卸売・小
るのに必要な書類の細目を定めるととも
売)業者について、販売・輸入ライセンス、
に、労働許可証の取得が免除される類型
保管施設、構成員などに関する規定が設け
(連続する滞在日数が 1 回あたり 30 日未
られる(1 条、2 条)。
満であり、かつ、1 年間合計 90 日を超え
ず、専門家、管理職、運営責任者、技術者
個人所得税の免除対象に関する決定
としてベトナムで勤務する場合など)を補
(06/2016/QĐ-TTg)
充する(7 条 2 項)。
グエン・タン・ズン首相は、2016 年 2 月
また、外国人の「専門家」「管理者」「運
22 日に、個人所得税の免除対象に関する決
営責任者」に求められる条件も明確化され
定(06/2016/QĐ-TTg)を制定した。同決定は 5
る。
月 1 日より施行される。同決定によると、
ベトナム国内で行われる、外国で設立され
医薬品原材料の販売要件に関する通達
た NGO に勤務する外国専門家は、個人所得
( 03/2016/TT-BYT )
税が免除される。また、同決定は、免除にか
Legal News vol.3
かる要件にいても規定する。具体的には、外
最高人民裁判所、最高人民検察院、司法省
国籍を有すること、外国の NGO または非営
は 、 2014 年 に 成 立 し た 婚 姻 家 族 法
利活動を所管する機関などと労働契約を締
(52/2014/QH13)の細目及び執行に関する
結すること、プロジェクトが合法であるこ
合 同 通 知 ( 01/2016/TTLT-TANDTC-
ととされる(2 条)。なお、免税対象となる
VKSNDTC-BTP)を規定した。
収入は活動により直接発生する収入のみで
1 条では、違法な婚姻の処理、配偶者の財
ある(3 条)。
産制度に関する合意の無効、及び、離婚時の
財産分割の原則について、解釈及び運用の
改正刑法(100/2015/QH13)
指針を提示した。
2016 年 7 月 1 日 に 施 行 さ れ る 刑 法
同合同通知は 2016 年 3 月 1 日に施行され
(100/2015/QH13)では、不倫に対し罰則が
る(8 条 1 項)。
設けられた。2015 年刑法 182 条では、配偶
者以外の者と同棲・結婚する既婚者、または
政府に帰属する機関に関する規定の議定
相手が既婚者だと知りながら同棲・結婚す
(10/2016/NĐ-CP)
る未婚者に対し、当該行為を原因として既
2016 年 2 月 1 日に、政府は、政府組織法
婚者が離婚した場合においては、1 年以内の
に基づき、政府に帰属する機関に関する規
警告処分か、3 ヶ月以上 1 年間以下の禁固
定の議定(10/2016/NĐ-CP)を規定した。同
刑を科す(同条 1 項)と規定する。さらに、
義定 1 条では、政府に帰属する機関の機能・
不倫行為によって相手の配偶者あるいは子
義務・権限・組織、及び、機関長の責任につ
供が自殺した場合、量刑が禁固 6 ヶ月以上
いて規定する。政府に帰属する機関の長は、
3 年間以下となると規定する(同条 2 項)。
首相に任命され、政府及び首相に責任を負
うものとされる(5 条、6 条)。
婚姻家族法に関する合同通知
同議定は 2016 年 3 月 20 日に施行される
(01/2016/TTLT-TANDTC-VKSNDTC-
(8 条)。
BTP)
【執筆・編集者】
杉田昌平
2010 年
名古屋大学大学院法学研究科
特任講師/弁護士
慶應義塾大学大学院法務研究科修了。2011 年
弁護士登録(東京弁護士会)。2015 年 6 月よ
り、ベトナム・ハノイに所在するハノイ法科大学内に設置された日本法教育研究センターに赴任中。
【執筆者】
ヴ・ ティエン・ズン
日本法教育研究センターハノイ
研究助手
ハノイ法科大学及び日本法教育研究センター3 年次に在籍。2015 年 11 月より現職。
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ニエップ・ティ・ラン
日本法教育研究センターハノイ
研究助手
ハノイ法科大学及び日本法教育研究センター3 年次に在籍。2015 年 11 月より現職。
【日本法教育研究センターハノイ】
2007 年に、名古屋大学とハノイ法科大学との間で、日本語で日本法の教育を行うこと及びベトナム法の
研究を行うことを目的として設立された教育研究機関。50 名以上のベトナム人学生に対して日本語及び
日本法の教育を行うとともに、ベトナム法に関する調査・研究を行っている。
所在:602 A Building, Hanoi Law University,87 Nguyen Chi Thanh,, Dong Da District, Ha Noi, Vietnam
※本ニュースレポートは、当センターが行う研究のうち一般的な情報を簡易・迅速に公表することを目的
としたものであって、個別事例への適用を目的としておりません。また、本レポートの内容は、執筆者の
個人的見解であり、所属組織の意見ではありません。個別具体的事例にかかる問題については、別途、専
門家にご相談ください。
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